材木座が相変わらずだったり、生徒会長となった一色いろはデートすることになったり、生徒会で予算の調整をするためにフリーペーパーを作ることになって、八幡が締切に追われたりするお話。
表紙の通りまさにいろはすに全部持って行かれた感じの短篇集。いろはすあざと可愛い!!すっかり奉仕部に入り浸り状態になってて準レギュラー感はんぱないんだけど、雪乃や結衣と過ごすときとはまた少し違った感じの、遠慮がなく、それなのにどこか甘い感じが漂っているのがとても好きです。総選挙の件も含めて共犯者関係というか、扱いこそぞんざいだけどお互い頼られたら無下にはしないかんじというか。葉山と同じく、いろはにとっても八幡は自分を偽らないで接する事が出来る数少ない相手なのかなという雰囲気を感じる。
フリーペーパーの締切に八幡が追われる話が割と他人ごとじゃなさすぎて辛い。あとちょっとで終わるはずなのに集中力切れて何も出てこなくなるとか、あるあるすぎて死んだ。材木座の話での意識の高い就活ブログの話とか、「大人になったら結婚できると思ってた」とかなんか全体的に今回ジワジワと抉られますよ!?
ところで本当にちょっとしか出番がないうえに全然メインの話じゃないんですけど、フリーペーパーのインタビューの際の八幡と葉山のやりとりが好きすぎて私は。雨降って地固まるというか、マラソン大会の出来事を経てなんかお互い本音で接することができる関係にステップアップしたよねこの2人。本当に短いやりとりなんですが、正直とても動揺しました……。
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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10
新学期。奉仕部の部室にやってきた三浦からの依頼は葉山の進路についての事だった。なぜか頑なに進路を教えてくれない葉山の進路を調べるため、八幡達は彼の周辺から調査を開始するが……。
こんな告白みたいに甘い「俺はお前が嫌いだ」見たこと無い
あーしさんの乙女ぶりが可愛すぎて悶えるけどそれはそれとしてものすごく葉山回だったしマラソン大会がもうなにがなんだかわからないほど葉山と八幡が対話しすぎてるし二人はお互いのこといろいろな意味で本当に嫌いだし憧れあってるし信頼しあっててお互いに「嫌いだ」って言い合っちゃうくらいの仲で読み終わった直後ツイッターで日本語が行方不明になるほどでしたが今も思い出すと日本語がお留守になるのほんとうになんとかしてほしい。これまでも葉山と八幡の関係性にはさんざん手の上で転がされてきた感じが否めないのですが今度ばかりは本当に意味がわからない。
なんかこう、お互いにお互いのすることを理解できないと理解した上で、相手がその自分には理解できない信念に基づいて行動していく事を微塵も疑わないし、自分には理解できないその道を征くお互いに対してどこか憧れずには居られないみたいな奇妙な関係が本当に凄かったです。あと、「万人に愛される」役割を背負った葉山にとって、面と向かって「お前が嫌いだ」言ってくれる八幡の存在はどこか特別な立ち位置なんだろうなあと思う。いえBL的な意味じゃなくて。BL的な意味じゃなくて。(ものすごい萌えるけど)
そして依頼を解決するにあたって材木座と戸塚を「頼る」ことをためらわなくなった八幡に、これまでの物語を受けての成長や関係性の変化を感じる。あと、戸塚かわいい。本当に今回の戸塚は出番少ないのにめちゃくちゃかわいい。「進級」と「進路」という解りやすく関係の変化を自覚させるイベントを前にして、それぞれのキャラクターの立ち位置や考え方が見えてくるのが面白かったです。
いろいろな意味で個人的にはクライマックスすぎる回だったのですが物語全体からいくとむしろこれはクライマックスへの序曲に過ぎない所のはずで、いよいよここから雪ノ下姉妹との物語に突入していくのかなあと。まったく先が見えないけど、これからの物語が楽しみでなりません。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9
あらすじだけで深刻な胃痛がする。
生徒会選挙の日以来、何かが確実に壊れてしまった事を薄々感じながらも表面上は「これまでとおり」を装う奉仕部の面々。そんな中、八幡の策略で生徒会長となった一色いろはが奉仕部に依頼を持ち込んでくる。責任を感じた八幡はひとりで一色の手伝いをするが、敵は予想以上に強敵で……というお話。
序盤で奉仕部の面々が繰り広げるどこまでも空々しく薄ら寒いやり取りも酷いんだけど、一色の依頼で持ち込まれた難題がさらに酷い。有意義のようにみえてからっぽな会議にスケジュールを圧迫され、状況の修正を図ろうとすれば表面上は否定されないままあらぬ方向に曲解される。どんな正論ものれんに腕押し状態なストレスに、これまで以上に磨きのかかった八幡の自虐思考ネガティブスパイラルが拍車をかけて深刻な胃痛がしてきて胃薬のんだら副作用で頭痛してきたまである(※実話)。キャラクターとしては物凄く好きなんだけど、とりあえず八幡殴りたい!!!
彼らがここまでこじれてしまったのは壊れてしまった何かを失うまいとしたせいだと思うけど、同時に彼らを再び結びつけたのは彼らが失った何かを再び取り戻したいと願う強い意志だったと思う。散々迷いながらも、遂に八幡の口から出た本心からの願いにきゅんとなった。全てが元通りというわけでもないし、三人がほんの一歩だけを踏み出しただけに過ぎないし、きっと彼らの関係も「今までとおり」ではないんだけど、それでも再び同じ紅茶を囲む姿に涙した。本当に、よかった。そして、道に迷う彼らに一筋の道を示した平塚先生かっこよすぎて、なんでこの人誰も貰ってあげないの……世の中って理不尽。
一色の言葉や海老名さんとのやりとりなど、なんだかんだで心配されてる彼らの姿にもほっとした。今まで憎まれ役を買って出ることが多かった奉仕部の面々(特に八幡)だけど、彼らの行動をそれとなく理解して、案じてくれる人たちが居る事は大きな救いだとおもう。
それにしても、これまでの巻での遺恨のいくつかまで清算して、この物語にしてはびっくりするほど綺麗に収まった中、これまでとはどこか違う執着を見せる葉山の存在にそわそわする。っていうか八幡の前だけ素を見せてくる葉山の威圧感も相当ですけど、あの状況で迷うことなく葉山の元に向かう八幡マジ……。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。8
修学旅行の後ギクシャクしたままの奉仕部の元に持ち込まれた依頼。とある人物の生徒会選挙当選を避けるためにこれまで通り自分をもち下げることで依頼を完遂しようとする八幡に残りの2人は反対し、それぞれ違うやり方で依頼をこなそうとするのだが……。
葉山グループの瓦解を繋ぎ止めるために行動してしまったが故に壊れかけてしまった「何か」を元の形に戻そうとなんとか頑張ってみたけど、やはりどこか周囲を顧みない八幡の独善的な解決法では綺麗にまとまりはしなかったという話。
なんだかんだで色んな人に好かれているのに、その事実に気づくことができない八幡がどこか痛々しく、見ていられなく、そういう八幡の言動のたびに自らの好意と存在を否定されて傷つく彼女達のもどかしさにもだもだし、瓦解しようとしているものの大きさに気づいた彼がそれを壊すまいと動きはじめてしかしどこか空転している様が見ていられない。八幡が「自分のため」に動いたのは大きな進歩だと思うのだけど、それだけじゃどうしようもなく足りなかった。
例えば八幡が動く前に雪乃の本心を聞き出すことができていれば……とも思うのだけど、それが出来ればこの物語なんてそもそも存在すらしていないだろうし、雪乃だって八幡が本意を問いただした所で真意を見せるとは限らない。そしてその真意を見せたところで八幡が素直に信じるとも思えない。八幡のやり方を彼女達が容認できなくなった時点でこの物語は多分詰んでた。「彼」や「彼女」が居心地良いと感じた場所が、そのままであって欲しいと望む気持ちによって致命的に居心地よくない場所へと変えてしまったのがどうしようもない皮肉。
6巻くらいからずっとこういう重苦しい展開が続いていて、読むたびに角材で殴られたような衝撃を受けるシリーズではあるんだけど、今回のが一番キツかったです。9巻以降で少しでも持ち上がってくれることを期待したいんだけど、ほんとどうなるんだろうなあこれ……。
しかし、女の子と遊んでても八幡しか見てない感ばりばりの葉山はほんとどこまで八幡のこと好きなんですか。お互いのやりかたを相容れないと感じながらも、双方が意識せずにはいられないというこの複雑な関係性がとても好き。あと、材木座さん地味にかっこいい。基本ハズレクジ引かされる役どころの材木座だけど、それだけ他人を巻き込む事を嫌う八幡が巻き込んでもいいと思う程度には心を開いて貰ってる存在なんだろうなあ。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7.5
店舗特典小説などを収録した短編集。後からはまるとこの手の特典小説は追いかけようがないので各レーベルはどんどん積極的に収録していっていただきたいですね。複数の店舗で違う小説つけるのよくない!!思わず複数買いしちゃうから!!!あと、もういいから八幡は平塚先生もらってあげてよ!!
打ち上げでゲーセン行ったり、登場人物達(主に材木座や平塚先生)からのお悩み相談をメールで解決したり、ヒロイン(?)達が嫁力対決をしたりと、ちょっとした日常を描く短編が多いのですが、ある意味いつも通りだった「未だ、彼らは帰るべき場所を知らない。」が印象的。(部室に居座って要らぬちょっかいを焼きはじめたOBのせいで)減ってしまった部員を再び獲得してほしいと柔道部に頼まれた奉仕部が、季節外れの柔道部員勧誘イベントを主催するというお話なのですが、解決法がとても「いつもの八幡」というかんじで、ちょっと後味の悪い終わり方も含めてなんともいえない気持ちになる。しかし、葉山グループで3人組組むとあぶれるからって言って迷わず八幡に誘いをかける葉山さんはなんなんですか?愛なんですか?(誤解)
7巻の内容があまりにも重たかったので、その分ほっと一息つける巻であったことは確か。続きの巻でてるからこそ一息つけた感じがあるのも否めないけど。っていうか柔道部の話、雪乃や結衣の反応が割とニュートラルなことにとても複雑な気持ちになってしまった……。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7
京都の修学旅行を前に学年全体が浮き足立つ季節。奉仕部を訪れた戸部が同じグループの腐女子・海老名さんとの仲を取り持って欲しいという依頼を持ってきた。依頼を受ける事にした奉仕部だが、八幡は葉山の様子がどこかおかしい事に気づき…。
文化祭に引き続きの修学旅行編。さりげない男子組の友情が美味しかったり麻雀大会の戸塚が凄い可愛かったり平塚先生なんでこんないいオンナなのに嫁の貰い手ないのかわかんなくて八幡もらってあげてよすぎるしまさかの川崎さん三浦グループ入りで波乱ぶりにニヤニヤしたりしましたが正直今回一番によによしたのは三浦さんだった気がします。6巻から引き続き、高慢で奔放な女王様と思わせておいて意外にグループの「中」を見ててそれとなく調整してくれる役というか、彼女の立ち位置って面白いなあ。
葉山・三浦を中心にした八幡のクラスのトップカーストグループの意外な素顔が明らかになるお話。修学旅行をきっかけにして距離を縮めさせようとして、2人を上手く楽しませるように苦心したり、その横でさりげなく由比ヶ浜や雪乃との距離が進展したり……と、お約束のシチュエーションがとても楽しい……ハズなんだけど、もう序盤から不穏な雰囲気が漂ってくるのは何故なんだ。形の知れない不安が少しずつ形をなしていく展開にぞわぞわする。特に終盤の海老名さんの怖さがマジぱない。
彼らの誰もが現在の関係を好ましく思っていて、だからこそ次のステップに進みたいと思う戸部と、これまでの関係を崩したくない海老名さんや葉山。無自覚のうちにグループが瓦解寸前のところまで追いやられてしまっていて、それを理解してしまった八幡が取った行動と、それがもたらした思わぬ結果が胸に痛い。面白かったけど、吐き気がするほど抉られた。八幡ならこうするだろうと思ったしそれ以外の解決法はなかったと思うけど……なんというか。
6巻以上に後味の悪い終わり方でいろいろな意味で次の巻どうなってしまうのかが気になる。楽しみだけどなんかもうそろそろ読むのに心の準備が必要なレベルになってきたぞ!!
しかし、間逆の立場にありながら、その行動を心底許せないのにお互いの行動の結果だけを頑なに信頼している葉山と八幡の関係性がやっぱり好き。互いに本気で嫌い合ってるってもうツンデレとかそういうレベルじゃなくて本当に嫌い合ってるのに八幡は「心配ない、葉山がどうにかするっていってたからな」とか言うし、葉山は八幡がこれからやることを恐らくおぼろげに理解した上で「君にだけは、頼りたくなかった」だよなんなんだよもう萌える。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6
二学期がはじまって以降、ギクシャクしがちな奉仕部の面々。そんな中、雪乃と八幡は文化祭実行委員に任命されてしまう。更に、実行委員長に任命された八幡のクラスメイト・相模南が奉仕部に現れ、自分をサポートしてくれるように依頼する……。
メインの面々がギクシャクしてるせいか、海老名さんと三浦さんと川崎さんが可愛くて仕方ないのでなんとかしてください。海老名さんはこの手のラノベによくいる空気読めない痛々しい腐女子キャラと思わせておいて、必要なところでは空気読むし、決して痛い子ではないところが面白いと思う。そしてそんな彼女を適度にスルーしながら適度にストッパーになってる三浦さん、いいキャラだなあ。川崎さんはなんかもう全体的に可愛すぎてズルい。
雪乃の不器用な努力が全部裏目に出て、頑張れば頑張るほど歯車がずれていくのに凄くもだもだするんだけど、同時にこういう流れになってしまうのも物凄く納得できてしまって、二重の意味で胃が痛い。色々な意味で相模南が発端で、彼女が自らこの事態を引き寄せそして自爆したという感じが否めないんだけど、こうなるのも解ってしまうのが、なんだか。
どうにもならなくなった事態を見て、いつもの通り自分が「嫌われ役」になることで事態の解決を図る八幡。身内すらも誰も望まない方向でそれでも完膚なきまでに事態を解決してしまうのが今回ばかりはどうしようもなく危うく思えた。
葉山の思惑はどうあれ、八幡の思惑で2年F組という小さな世界の中で「正義のヒーローと悪役」という構図を演出する事になってしまった今回。確かにこれまでの巻とやってる事は同じなんだけど、今回ばかりは払った犠牲が大きい気がして次の巻どうなってしまうのかもう胃が痛むし不安で仕方ない。5巻最後でギクシャクしてしまった雪乃との関係が修復されたのが唯一の救いだけど、どうなってしまうのか……。
あと、八幡と葉山の互いを理解はしてるけど絶対に相容れない複雑な関係性が本当に凄かった。一見仲良さそうに見えるのに時折覗かせる双方の隔絶とか本当にたまらない。互いに相容れない関係でありながら、八幡は葉山がどう動くのかわかっててそれを信頼した上で行動してるし、葉山は葉山でその八幡の思惑を正確に理解しながらそのやりかたに怒りを覚えながらも事態を収めるために八幡の思惑に乗る。終盤の2人のやりとりが本当に卑怯だとおもいました。あと男同士の壁ドンいただきましたー!!!
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。5
やめてあげて!!!平塚先生のライフはもう0よ!!!
なんかもう色々ありましたけど大体この一言につきるというか平塚先生の話が笑えなくてほんともう八幡もらってあげてよ……あの話の平塚先生が本当にいい女なので、この人がいまだ独身という現実がつらい。あと親族会合のウザさ異常すぎてなんとかならないんですかね。
様々なキャラクターを交えて描かれる、雪ノ下雪乃不在の夏休みを描いた短編集。戸塚とのデート話で、戸塚の可愛さに安定がありすぎてやばいけど戸塚を前にした八幡のモノローグが相変わらず面白すぎるのが正直ジワジワ来るというか、戸塚を前にした八幡お前の方が可愛い。あと材木座さんの安定感は癒し。
そして一応メインは由比ヶ浜結衣との夜祭デート(?)だとおもうんだけど、番外編を装いつつも今後の展開へ向けてしっかりと不穏なフラグを立てている感じなのが。由比ヶ浜に嫌な思いをさせたくないといって自ら引こうとする八幡自身が、関わらないと公言している「学園カースト」を一番気にしているんじゃないかなあと思う。二人の距離の縮まりを感じるほんのり暖かい短編であるにもかかわらず、それでもこの2人の距離がこのままスムーズに縮まるなんてことは絶対に無いと思わせてしまう冷たさの潜んでいる、そんなお話でした。
そしてなにより、前巻よりフラグを立てられていた「黒いリムジン」にまつわる雪ノ下雪乃の“嘘”を発端として垣間見える八幡の本音にひやりとさせられる。意識的に特定の誰かへの執着を持つ事を避けているようにすら見える八幡が露わにした、むき出しの感情の危うさにぞわぞわ。この終わらせ方大好きだけど、次巻以降待っているのはきっとユルい馴れ合いなんかじゃきっとない、もっと深刻であやうい何かなんだろうなあ。
——雪ノ下雪乃ですら嘘をつく。
そんなことは当たり前なのに、そのことを許容できない自分が、俺は嫌いだ。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4
平塚先生から召集がかかり、何故かクラスのリア充たちと共に小学生の合宿のお手伝いをするはめになった八幡達。盛り上がる小学生の中、彼らは輪からひとり外れた少女の存在に気づく。「奉仕部」の活動として彼女の周囲の人間関係を改善しようという話になって…?
海老名さんと八幡の初会話でふきだした。だめだこいつ腐ってやがる……!!(でも葉山と八幡は私も美味しいと思います)(八幡と戸塚は原作がすでに完全に性別の垣根を越えてる感があるのでこっちもおいしいとおもいます)
孤立した経験の無い葉山たち「リア充組」とどちらかというと留美の側に近い立場の八幡達。一見案外仲良くやっているようで、致命的な思考の隔たりが透けて見えるのが面白かった。しかし、決して円満な解決でなく八幡らしいぼっちならではの「解決法」に乗ってくれる彼らはなんだかんだで、とっつきにくそうな女王様体質の優美子まで含めて「いい人」だよね。どう転んでも憎まれ役は確定だっただろうに。
2グループの関係性を象徴するような葉山と八幡の関係性が好きだ。決して表立って対立するわけではなく、でも致命的に考え方は違っていて。どこまでも表面的には和やかでそれでも「仲良し」にはなれないであろう彼ら。葉山の最後の台詞が本当に好きですけどなんだあれ!なんだあれ!!葉山は雪乃関係の話でもいろいろ伏線張られてる感じだし、今後奉仕部とどうかかわっていくのか、楽しみだなあ。
そして、ラストの雪乃が意味深すぎてやばい。これまで割りと謎扱いだった雪ノ下家の事情に踏み込んでいくことになるのか。次巻がとてもたのしみです。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。3
部活に姿を見せなくなった結衣。平塚先生に言われたことがきっかけで彼女を部に戻そうとする八幡と雪乃だが、空回りどころかますます誤解を生んでいくばかりでというお話。
なんだかんだで、段々青春ラブコメらしくなってきたじゃないですかやだー!!結衣は2巻の頃から結構露骨にフラグ立ってましたが、雪乃の普段通りのツンな態度に時折紛れるデレが大変美味しかったです。それにしても八幡は彩加可愛い彩加可愛い言いすぎである……気持ちはわかるけど。
少しずつちゃんとラブコメ要素も孕みながらも、きっちりこちらの黒歴史ポイントは突いて来るというか、読んでるだけでなんとなくHP削られる何かは健在。脱衣大貧民の話で、お互いに貶したりドヤ顔したりしつつも仲の良い八幡と材木座の男子コンビのやりとりに大変ニヤニヤしました(だが八幡はパン1だ)が、それ以上に材木座ネタでHP削られすぎでヤバイ。色々、抉られる!!
『痛い自分』を美化するでもなく肯定するでもなく、批判は受け止めて、自爆行為の如き攻勢に読者のHPまで削りながら、それでもそのあり方を切り捨てるのを許さないというか。最後の微妙なユルいんだか熱いんだか解らない落とし方が、とてもよかったです。
しかし、限定版のドラマCDをそのまま落としこんだ短編が、なんというかこう、これまでとは別の意味でHP削られますね!!平塚先生マジ生きて……。