[著]三上 延 [絵]椎名 優 ツグミの事件を解決した直人だったが、王国の『悪夢』が激化し、夢神の動向を感じ取れなくなってしまう。その間に『赤い目』は着々と力を蓄えていた。悪夢の中で夢神の“王”から『赤い目』の怪奇を解決すればかつて犯した“罪”を赦されると伝えられた直人だが… |
直人の父・正宗の姉の仇である夢神『赤い目』の力により、なすすべなく町の人や身近な人々が呑みこまれていく様が圧倒的。「きっと最後で皆復活するんだろうなあ…」とか身もフタもないことを思いつつ、それでも圧倒されてしまいました。特に水穂と久世のおばさんの所に『赤い目』が乗り込んでくる場面は怖かったです。
直人と綾乃・棗の三角関係(?)がようやくすっきりしたところに落ち着いたり、直人vs『赤い目』の最終決戦の熱さもハンパじゃなかったですが、個人的にツボにハマったのは正宗。「俺の秘密基地(アジト)」という一言が今回のすべてを持って行きました。ちょ…おま……そのナリで「俺のアジト」って…しかも入口に堂々と貼って……様々な意味で最高すぎるよ!!ツグミの一件を振り切った後の変わりぶりや『赤い目』との闘いといい、最後の最後で一番おいしい所を根こそぎ持って行ったような気がします。何より「俺のアジト」の破壊力が(略)
綺麗な終わり方で満足のいく最終巻でしたが、個人的には最終巻を他のラノベ作家さんに書かせたらどんな風になったのかなあ?と夢想しなくもなかったり。いや、やっぱり波乱万丈大好きーなラノベラーとしては、「ヤンデレフラグ立ちそうで立たなかったクラスメイト(棗)」と「ヤンデレフラグ立ちそうだったのにあっさり沈静化したブラコン妹(水穂)」が惜しく思えてしまうんだよなあ…この落とし方は落とし方でアリなんだけど、それはそれとして二人のフラグが成立したバージョンを見てみたい。
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[現代異能バトル][ラノベ]モーフィアスの教室 4 黄昏の王女
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