[著]朝香 祥 [絵]AKIRA [カバーイラスト]A’sまりあ 期末試験を控えたある日、突然ミレイが「お花見」をしようと言い出した。同級生の家に大きな桜があり、そこを一晩使わせてくれるというのだ。早速下見に向かったルルーシュ達だが… |
というわけでよもやのロロナナ←ルル。
原作の展開からは絶対に考えられないミラクルカップリング発生。同じ学年ということで甲斐甲斐しくナナリーの世話を焼くロロにシスコン兄貴のルルーシュが小舅の如く嫉妬の炎をまき散らします。ルルーシュがロロのことを内心嫌っているという設定はアニメと一緒なんだけど、半分ナナリーと仲の良いロロへの嫉妬だと考えると途端に微笑ましくなる不思議。
しかし、ロロがルルーシュに対して意味深な発言をしたり、アニメでルルーシュからもらったという設定になっていた携帯電話のロケットの中身を大事そうにしていたり…と何か色々と浦設定がありそうな動きをしていたのが気になりました。うーん、実際原作の世界とはどういうつながりになっていて、こっちのロロはどういう設定になっていたんだろう?せめてロケットの中身だけでも明らかにしてほしかったです。
お話としては、ミレイの卒業話である「卒業大作戦」がお気に入り。いつも生徒会役員を振り回すミレイがちょっとだけ覗かせる素の一面と、普段はなんだかんだといいながらやはり会長が居なくなることに寂しさを感じてしまうルルーシュの姿が印象的でした。そしてすっかり存在忘れてたあの人達がまさかの再登場!あとR2で活躍したあの人達もまさかの(チョイ役で)登場!!そして個人的にはラストのC.C.とルルーシュのやりとりが素晴らしいと思う。
やたらと腐女子展開満載だった前巻と比べてはっちゃけ度は低めではありますが、R2本編では絶対に見られない顔ぶれであるとか考えると感慨深く、とても面白かったです。特にシャーリーとルルーシュが仲良くしているシーンでは思わず胸が詰まってしまう。たとえ並行世界のお話であってもこの物語の後の彼らが後書きで語られたように一人も欠けず、幸せになってくれることを願ってやみません。