大変遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
新年の恒例行事ですが2013年に読んだライトノベルから面白かったものをいくつか。試しに計算したら2012年の125冊からガクッと落ちて2013年は69冊しか本を読んでいなかったので控えめです。控えめですが色々思うところはあったので情熱はつめたつもりです。またお前その作品かっていうのも混ざってますが仕方ないんです諦めてください。
巻数少な目のものから順不同。
祖母が死んだ翌日死神を名乗る少女から手渡された、100人の名前が書かれた名簿。この名簿に名前の書かれている人間達はこれから「自分のために」殺されるのだという。
淡々と容赦なくシステマチックなまでに次々に死んでいく登場人物達と、それに対して殆ど感情を動かさずに受け止めていく主人公と、彼を取り巻く異常な愛の姿に理解できないものへの嫌悪感がすごいけどそれが良い。最後まできっちりと、救いの見えない終わりを貫いてくるのがよかったです。そしてラストのやりとりがどうしようもなく好きだ。
届く事のないはずの手紙を届ける『郵便屋』のふたりが、つぎはぎだらけの世界のさまざまな人に手紙を届ける連作短編。
MF文庫Jで男子ふたり表紙とか珍しい!!と大変不純な理由で購入しましたが、キャラクター達の掛け合いといい物語が進むに連れて明らかになっていく世界の謎といい、大変好みのお話でした。電撃文庫とかで一時流行ったちょっと不思議な連作短編系列が好きだった人なら美味しくいただけるかと。主人公コンビのやりとりが、とても好きです。
東京に転校して数年ぶりに戻ってきた幼馴染の灰島はバレーバカになっていた。最初は興味本位で彼のバレー部活動に付き合い始めた黒羽は、次第に自らもバレーという競技の虜になっていく。ところが、とある一件をきっかけに灰島との関係がぎくしゃくしはじめて……。
中学時代の歯車が噛みあいそうで後一息のところで致命的にかみ合わない感じがすごくもだもだするんだけど、その分高校時代編に突入してからの展開がアツい!黒羽・灰島を中心に様々なコンプレックスやトラウマを抱えた登場人物たちがそれぞれの形でそれを克服し、1つの強い「チーム」へとまとまっていく姿に胸がアツくなりました。バレーボールものというよりはそれにまつわる少年少女達の関係性を描いた物語なんだけど、スポーツに掛ける少年少女の熱い思いと成長と、それだけでは収まらない人間関係のあれこれがとても楽しかったです。
アニメ化に際して途中で止まっていたのを一気読みしたんだけど、とんでもなく面白かった!!あざの作品はスロースターター、と良く耳にしますけど7巻くらいから別物かっていうほどに面白かった。特に9巻での、これまでの巻でばら撒かれた伏線を一気に回収して行く爽快感はやばい。萌えと燃えの同時多発テロにもほどがある。
序盤から冬児・春虎の悪友関係をずっとプッシュしているのですが、後半になればなるほどそういう意味での美味しい組み合わせが増えて言うというか、京子と鈴鹿とか、土御門親世代萌えとか、鏡vs大友とか、大友・木暮の親友コンビとか、大友と存在がネタバレなあの人とか、とにかく萌え(燃え)ポイントがたくさんあるのでヤバイ。アニメが盛り上がればいいなあと思いつつ、原作の新展開の続きを楽しみにしています。
去年に裕時悠示作品の一気読みをした時は「踊る星降るレネシクル」の方がむしろ好きだったんですけど、アニメ化の最中に出た6巻の破壊力がスゴかった!!真涼さんが可愛すぎて生きるのが辛い……恋に不器用どころじゃない彼女の生き方と、そんな彼女の頑なな心までも解かそうとする黒歴史ノートの破壊力がすごかった。来月、1年越しの新刊が出るようなのでそちらもとてもたのしみ。
あと、6巻とはまったく別の意味で、6.5巻が凄かった。カオルはもうここまできたら最後まで性別不詳を貫いて欲しい。短編「カオルのカオリ」での性別不明な魔性っぷり素晴らしかったです。
正直ほんとうにアニメには期待してなかったのに、アニメの出来が半端なく良くて震えた「魔王さま」なんだけど、同時進行ででてた原作も凄く良かった!!天使勢の来襲からはじまった「エンテ・イスラ編」。庶民派ファンタジーなのに異世界いっちゃって庶民派分はどうなるんだろうと心配していたけど、そんな心配などどこふく風で異世界でもしっかり庶民ネタをぶつけてくるのが凄い。そして、ついに長年のわだかまりに決着をつけた恵美の心の動きが、とてもアツかった。
思い返すと、2013年だけで4冊、BD特典含めると6冊出てるんですね。なんか色々な意味で、魔王さまイヤーだった気がする去年。次から始まる新展開も楽しみにしています。あと、アニメの2期も待ってる!!
「またこれか」といわれようがこればかりははずすわけにはいかなかったんだ……!!長年追いかけてきたシリーズの、本編完結編。正直10巻ラストで長年の因縁の決着を3年生に邪魔されてからの展開には色々ともだもだする部分が多かったんだけど、そういう鬱屈をぶっとばしてくれる素晴らしい完結編でした。明久にきちんと相手を選ばせつつ、同時に選ばれなかった方にもまだまだチャンスはあるよっていう恋愛関係の決着のつけ方もとても好き。
そして最後に手を取って逃げるのは雄二なんですね最後までナイス悪友ありがとうございます!!11巻で自暴自棄になった雄二を叱咤するわデレるわで再び立ち上がらせた明久と、12巻で茫然自失状態に陥った明久に自らは何も働きかけずに周囲に発破を掛けさせ、再起を信じてお膳立てだけは整えて待つ雄二という、正反対のようでどこか似たもの同士な反応が大好きです。
残るは短編のみということで、もう12巻のようなアツい展開は見られないのかなあと思うと本当に本当に寂しいのですが、終盤では控えめだった「バカ」をもう一度見れると思えば、それはそれで物凄く嬉しい。井上先生の新シリーズも含め、今年の展開も本当に楽しみにしています。
新年の恒例行事ですが2013年に読んだライトノベルから面白かったものをいくつか。試しに計算したら2012年の125冊からガクッと落ちて2013年は69冊しか本を読んでいなかったので控えめです。控えめですが色々思うところはあったので情熱はつめたつもりです。またお前その作品かっていうのも混ざってますが仕方ないんです諦めてください。
巻数少な目のものから順不同。
和智 正喜「消えちゃえばいいのに」(⇒感想)
祖母が死んだ翌日死神を名乗る少女から手渡された、100人の名前が書かれた名簿。この名簿に名前の書かれている人間達はこれから「自分のために」殺されるのだという。
淡々と容赦なくシステマチックなまでに次々に死んでいく登場人物達と、それに対して殆ど感情を動かさずに受け止めていく主人公と、彼を取り巻く異常な愛の姿に理解できないものへの嫌悪感がすごいけどそれが良い。最後まできっちりと、救いの見えない終わりを貫いてくるのがよかったです。そしてラストのやりとりがどうしようもなく好きだ。
友野 詳「クレイとフィンと夢見た手紙」(⇒感想)
届く事のないはずの手紙を届ける『郵便屋』のふたりが、つぎはぎだらけの世界のさまざまな人に手紙を届ける連作短編。
MF文庫Jで男子ふたり表紙とか珍しい!!と大変不純な理由で購入しましたが、キャラクター達の掛け合いといい物語が進むに連れて明らかになっていく世界の謎といい、大変好みのお話でした。電撃文庫とかで一時流行ったちょっと不思議な連作短編系列が好きだった人なら美味しくいただけるかと。主人公コンビのやりとりが、とても好きです。
壁井 ユカコ「2.43 清陰高校男子バレー部」(⇒感想)
東京に転校して数年ぶりに戻ってきた幼馴染の灰島はバレーバカになっていた。最初は興味本位で彼のバレー部活動に付き合い始めた黒羽は、次第に自らもバレーという競技の虜になっていく。ところが、とある一件をきっかけに灰島との関係がぎくしゃくしはじめて……。
中学時代の歯車が噛みあいそうで後一息のところで致命的にかみ合わない感じがすごくもだもだするんだけど、その分高校時代編に突入してからの展開がアツい!黒羽・灰島を中心に様々なコンプレックスやトラウマを抱えた登場人物たちがそれぞれの形でそれを克服し、1つの強い「チーム」へとまとまっていく姿に胸がアツくなりました。バレーボールものというよりはそれにまつわる少年少女達の関係性を描いた物語なんだけど、スポーツに掛ける少年少女の熱い思いと成長と、それだけでは収まらない人間関係のあれこれがとても楽しかったです。
あざの 耕平「東京レイヴンズ」(⇒シリーズ感想)
アニメ化に際して途中で止まっていたのを一気読みしたんだけど、とんでもなく面白かった!!あざの作品はスロースターター、と良く耳にしますけど7巻くらいから別物かっていうほどに面白かった。特に9巻での、これまでの巻でばら撒かれた伏線を一気に回収して行く爽快感はやばい。萌えと燃えの同時多発テロにもほどがある。
序盤から冬児・春虎の悪友関係をずっとプッシュしているのですが、後半になればなるほどそういう意味での美味しい組み合わせが増えて言うというか、京子と鈴鹿とか、土御門親世代萌えとか、鏡vs大友とか、大友・木暮の親友コンビとか、大友と存在がネタバレなあの人とか、とにかく萌え(燃え)ポイントがたくさんあるのでヤバイ。アニメが盛り上がればいいなあと思いつつ、原作の新展開の続きを楽しみにしています。
裕時 悠示「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」(⇒シリーズ感想)
去年に裕時悠示作品の一気読みをした時は「踊る星降るレネシクル」の方がむしろ好きだったんですけど、アニメ化の最中に出た6巻の破壊力がスゴかった!!真涼さんが可愛すぎて生きるのが辛い……恋に不器用どころじゃない彼女の生き方と、そんな彼女の頑なな心までも解かそうとする黒歴史ノートの破壊力がすごかった。来月、1年越しの新刊が出るようなのでそちらもとてもたのしみ。
あと、6巻とはまったく別の意味で、6.5巻が凄かった。カオルはもうここまできたら最後まで性別不詳を貫いて欲しい。短編「カオルのカオリ」での性別不明な魔性っぷり素晴らしかったです。
和ヶ原 聡司「はたらく魔王さま!」(⇒シリーズ感想)
正直ほんとうにアニメには期待してなかったのに、アニメの出来が半端なく良くて震えた「魔王さま」なんだけど、同時進行ででてた原作も凄く良かった!!天使勢の来襲からはじまった「エンテ・イスラ編」。庶民派ファンタジーなのに異世界いっちゃって庶民派分はどうなるんだろうと心配していたけど、そんな心配などどこふく風で異世界でもしっかり庶民ネタをぶつけてくるのが凄い。そして、ついに長年のわだかまりに決着をつけた恵美の心の動きが、とてもアツかった。
思い返すと、2013年だけで4冊、BD特典含めると6冊出てるんですね。なんか色々な意味で、魔王さまイヤーだった気がする去年。次から始まる新展開も楽しみにしています。あと、アニメの2期も待ってる!!
井上 堅二「バカとテストと召喚獣」(⇒シリーズ感想)
「またこれか」といわれようがこればかりははずすわけにはいかなかったんだ……!!長年追いかけてきたシリーズの、本編完結編。正直10巻ラストで長年の因縁の決着を3年生に邪魔されてからの展開には色々ともだもだする部分が多かったんだけど、そういう鬱屈をぶっとばしてくれる素晴らしい完結編でした。明久にきちんと相手を選ばせつつ、同時に選ばれなかった方にもまだまだチャンスはあるよっていう恋愛関係の決着のつけ方もとても好き。
そして最後に手を取って逃げるのは雄二なんですね最後までナイス悪友ありがとうございます!!11巻で自暴自棄になった雄二を叱咤するわデレるわで再び立ち上がらせた明久と、12巻で茫然自失状態に陥った明久に自らは何も働きかけずに周囲に発破を掛けさせ、再起を信じてお膳立てだけは整えて待つ雄二という、正反対のようでどこか似たもの同士な反応が大好きです。
残るは短編のみということで、もう12巻のようなアツい展開は見られないのかなあと思うと本当に本当に寂しいのですが、終盤では控えめだった「バカ」をもう一度見れると思えば、それはそれで物凄く嬉しい。井上先生の新シリーズも含め、今年の展開も本当に楽しみにしています。