ダイエットを重ねた結果、無事に40kgのダイエットに成功した──となったのもつかの間、ストレスやらなにやらであっさり20kgのリバウンドを果たしてしまったブリトニー。王都で王女主催のお茶会に出席するため、ふたたびダイエットするよう厳命されてしまって……二か月後までに、見事体重を取り戻すことができるのか!?
1巻であっさり「白豚令嬢」を返上してしまい、どうなるのかと思っていたらリバウンドが待っていた……ストレスで無意識に甘い物とか解りすぎるしとてもつらい。しかしこれ、このパターンを使えばいくらでも主題をダイエットに出来るな!?(名推理)
前巻に引き続き、元婚約者であるリカルドとの関係がもどかしくて好き……まだ自覚までには至っていないブリトニーがストレスでリバウンドしてしまうのとか、ほんと可愛すぎた。無自覚だった2人がお互いに気持ちを自覚しあって、段々ラブラブになっていくのにニヤニヤするんだけど、あっさり気持ちが通じた分、逆にどんどん外部で障害が乱立していく感凄い。というかリュゼと言いマーロウといい、これは恋愛フラグも乱立するパターンじゃないですかね!?ルーカスは別のフラグを感じるけどな!!
破滅フラグを回避するために「厄介事」には近寄らないと考えていたブリトニーが自らの生い立ちを重ねて、忌憚していた悪役王女アンジェラの孤独に共感し、寄り添っていく。並行して、記憶を取り戻す前のブリトニーも確かに自分自身なのだと受け入れていく流れがとても良かった。関わらないで済むようにしようという後ろ向きな方向性から、少しずつ「自分が関わることで良い方に変えて行けたら」と前向きになっていったのが印象的でした。
ブリトニー自身が絶妙にメインキャラではない分、転生元で読んだ少女漫画のストーリーが適度にしかネタバレしてこない感じの匙還元も良かった。少女漫画の世界観的にはむしろこれからが本番で、どうなっていくのか楽しみです。
それにしてもブリトニーと接して少しずつ良い方に変化していくアンジェラ、ちょっとプライドが高くておしゃれに敏感で友達想いって、普通に可愛いんですけど……。