この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま | 今日もだらだら、読書日記。

この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま

 

ゲームを愛する引き籠もり少年・佐藤和真の人生は、あっけなく幕を閉じた…はずだったが、目を覚ますと目の前に女神と名乗る美少女が。「異世界に行かない?一つだけ好きな物を持っていっていいわよ」「じゃあ、あんたで」ここから異世界に転生したカズマの大冒険が始まる…と思いきや、衣食住を得るための労働が始まる!平穏に暮らしたいカズマだが、女神が次々に問題を起こし、ついには魔王軍に目をつけられ!? (「BOOK」データベースより)

若くして命を落とした引きこもりの少年・佐藤和真。死後の世界で女神アクアから特典つきで異世界転生させてもらえると言われたが、その女神があまりに煽ってくるのでキレてしまい、彼女自身を特典として異世界転生することにしてしまう。ところがこの女神、スキルは強いのになかなかのポンコツ。PTメンバーを募集してみても、やってくるのは1日1回しか撃てない大魔法しか使えない魔法使いやら攻撃の出来ないタンク職やら、変な奴ばかりで…!?

スキルは高いのにどこかポンコツなPTメンバー達と人並み以下のスキルでどったんばったんしながら冒険を繰り広げていく異世界冒険譚。使い所が難しすぎる仲間達のチート能力と微妙な運とちょっとした機転で切り抜けていく展開が軽快で楽しかった!俺TUEEするには微妙すぎて、頭脳バトルをするには浅はかで、運ゲーというほど運に頼れなくて…どの要素にも偏りすぎず、それでいてどの要素の美味しいところも総取りしていく展開に、ものすごいバランスの良さを感じる。

個人的にめっちゃ好きなのは最下級職である「冒険者」にしかなれなかったカズマがどんな職のスキルも極められないけれど取れることを利用して様々なスキルを習得し、それを小器用に使っていく所。転生特典を(アクアを引きずり込んだせいで)受けられていない彼が創意工夫でステータス上でのハンデを乗り越えていくのにすごくワクワクした。一応転職も可能とのことだけど、転職しないでこのまま微妙な器用貧乏キャラでいてほしいなこれ。

ギャグと言うほど軽くはないんだけどクスっと笑えて、キメるところではしっかり熱く締めてくれる物語に、テンポよくサクサク読める文章がバッチリ合っていて、とにかく読んでて気持ちよく読めるお話でした。楽しかった!これは人気出るのもわかるわ……。

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