ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編9.5 | 今日もだらだら、読書日記。

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編9.5

 

「メリークリスマス。サンタの登場ですよ」
高度育成高校での二度目の冬休みがやってきた。軽井沢とクリスマスのプレゼントを買いに行くという約束は、軽井沢のインフルエンザにより崩れ、綾小路はイブからの数日を1人で過ごすことになった。 そんな中『えっと、今日、綾小路くんの昼間の予定ってどうなってるかな』、『それは会ってからのお楽しみにいたしましょう。お部屋にお伺いしても?』『この後ちょっと顔を貸せ。30分後にケヤキモールの北口だ』、各クラスリーダーからの電話が絶えない状況となっていた。 一方「綾小路くんってただ暗めなクラスメイト……じゃないでしょ。隠し事があるっていうか」クラスメイトの間で綾小路に関する議論が行われ始め――!?

クリスマスに一緒に過ごす約束をしていた軽井沢がインフルエンザで倒れてしまい、デートの予定が流れてしまった綾小路。ひとりで学園内を散策していると様々な人と出会ったり、呼び出されたりする羽目に。一方その頃、堀北クラスの面々は内密に会合を開いており……。

綾小路自身の変化が印象的な冬休み編(情緒の芽生え方が不穏)

綾小路と他キャラ達のやりとりを通して2学期の振り返りと今後の展開匂わせ(例によって不穏)をやっていく冬休み編。今回も小数点を冠した本編。綾小路の存在を勘繰り始める同級生たち、様々な動きを見せるAクラスの面々と板柳に闘志を燃やす龍園。不穏すぎる軽井沢さんまわりのやりとり…と今後の展開を匂わせつつ、2学期に登場した新キャラたちの掘り下げを進めつつすかさず新キャラも出していく姿勢面白かったです。山村さん大躍進すぎんか。軽井沢さん完全に捨てるタイミング見測られてる感じで不穏すぎるし、一之瀬との逢瀬がどんどん浮気現場みたいになっていくの危険が危ない。そして他ヒロイン達に混じってしっかり龍園(+葛城)で単独パート取られてて、もうあいつヒロインでいいんじゃないかな??ってなる。(いやでも龍園と葛城の間にある対等な主従関係もメチャクチャに好きなんですわ……)

今回は何よりも綾小路自身の心境の変化が印象的でした。「卒業後にホワイトルームに戻らない自分」を想像してみたり、物や人間に執着を覗かせたり……良くも悪くも無機的で感情がなかった綾小路にしては妙に人間ぽい反応が多かったけど、今のところ一番執着してるのがヨーグルトメーカーってそれでいいのか。歳末大セールを巡る一連の流れが面白すぎるしコミケの朝シャッター前大手の列が外に逃されてるのも知らずにスペースの周りをうろちょろしてるオタクみたいなことになってるしこんなことで生まれて初めての「悔しい」という人間らしい感情を芽生えさせるんじゃない。色々と今後が楽しみなんだけど、そこはかとなく対人周りの情緒の芽生え方が不穏なんだよなあ!!これで愉悦キャラになった日には手に負えないじゃん……どちらかというと強者と戦うためなら手段を選ばない系の情緒にも思えるけどそれはそれで手段を選ばなさすぎて迷惑というか……。

そして次巻から突入する2年生の3学期。待ち受けているのは「ほぼ確実に退学者が出る」といわれる難易度の高い試験。よう実の「退学者」って今まで全員作中で何らかの活躍をした人物だったので今回突然目立ってきたモブレベルキャラとか危ない気がするんだよな……というか一之瀬クラスは流石に次で退学者出すと思うんですよね……逆に切らないことで綾小路の考えるものとは違う「強さ」を見せていく展開だったらアツいけど……。

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