ようこそ実力至上主義の教室へ3 | 今日もだらだら、読書日記。
主人公が完全にひとでなしの顔をしている(最高)

ようこそ実力至上主義の教室へ3

 

季節は夏。期末テストを乗り越え夏休みを迎えた清隆たちに高度育成高等学校が用意していたのは、豪華客船による2週間のクルージングの旅だった。喜ぶ面々だったが、完全実力主義の学校が単なる旅行を計画するわけもなく、船は無人島に到着。そこで本年度最初の特別試験―無人島でのサバイバルが通達される。生活物資は試験用に与えられたポイントで購入可能。だが試験終了まで保持したポイントは2学期からの学校生活にプラスされるという。上位クラスとの差を埋めるため、最底辺のDクラスはポイントの不使用を画策、サバイバルな生活に乗り出そうとするが、特別試験は甘いものではなく―!?大人気クリエイターコンビが贈る、新たな学園黙示録第3弾!?(「BOOK」データベースより)

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期末試験を乗り越えた生徒たちを待っていたのは夏休みという豪華なクルーズ船で行くバカンス休暇――などというわけはもちろんなく、「特別試験」という名の無人島での一週間の集団サバイバル生活が始まるのだった。そこには、クラス同士を争わせ/クラス内部の結束をかき乱す「ルール」が存在していて……。

いよいよ全クラスがそろい踏みのシリーズ3巻。拠点占拠やリーダー当てのシステムを使ってクラス同士で争わせつつポイントの使用を巡ってクラス内の結束も搔き乱すという基本ルールが秀逸で、初日から結束に欠くDクラスに対して他のクラスがそれぞれのやり方でクラス内部の統制を取っていくのが面白かった。個々の基礎値が高いが結束に掛けるAクラス、一之瀬のカリスマ性を中心とした結束が強みのBクラス、2巻から引き続き龍園を中心に様々な手段で裏をかくCクラス…と、どこも油断ならない。

それにしても、いつもの「事なかれ主義」と嘯くこともなく綾小路がやたらと積極的にクラスの行動に介入してくるとおもったら……いよいよ本性見せてきたー!!!食わせ者だとは思っていたけど、期待以上にヤバいやつでテンション上がってしまう。わざと味方を窮地に陥らせることで事態をコントロールし、影で美味しいところを全部持っていってその功績を更に人に押し付けるあたり、本当にタチが悪いな。「本音で語ろう」のところの挿絵の綾小路がまた最高に人でなしの顔をしていて最高だった。 最高だった!!!(大事なことなので2度)

綾小路が学園に入学した理由やバックグラウンドが薄っすらと見えてきて、その上で「本性」を知ってしまった堀北と改めて共犯者関係を結ぶのが美味しい。綾小路の本心はともかく、堀北が割とそういう利害の一致だけの関係性維持出来るのかなどうなのかな……とは思うけど、それも含めてすべて手のひらの上なのかもしれない。

ほぼ絶望的な状況からひっくり返してくる展開がめちゃくちゃ爽快感あったし、いろんな意味でここからが本当のスタートだいわんばかりの物語だった。ストーリーも面白かったし本性出した綾小路最高だったし他クラスのキャラクター達の掘り下げも多くて面白かったし、クラスメイト達の掘り下げもまた一段階進んだ感じでこの後の展開に期待が高まる。というか安牌だと思っていたあの人からヤバそうな気配がプンプンするんですが!?確かにこんなに人間的にも成績的にもハイスペックな人間がなんでこのクラスに居るんだろうとは思ってたけど……。