ページ 119 | 今日もだらだら、読書日記。

▼ 最近の記事

断章のグリム10 いばら姫(上)

[著]甲田 学人 [絵]三日月 かける

両親から死んだ姉と同じ名前をつけられた少女・莉緒。彼女は常々、両親が自分を「姉の代わり」として見ていることに悩み、葛藤していた。そんな彼女が1人目の子供を両親が池に落として殺し、2人目の子供が同じ場所で「今度は落とさないでね」と語りかけるという怪談を聞いて…。一方、夏休みを出来るだけ雪乃と共にすごそうと神狩屋を訪れた蒼衣の元に、他のロッジの泡禍解決に赴いていた雪乃と颯姫が戻ってこないという連絡が届いて…!?
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芽が、芽がぁああああ、うわあああああ!(Cv.●スカ大佐)
なんていうか、久しぶりに色々な部分でクリーンヒットした。針も黒こげゾンビも怖いけど、芽こわい怖すぎる……しばらく植物はノーサンキューだぜ……。

タイトルは「いばら姫」だけどむしろ10巻を読み終わった時点では最初に出てきた学校の怪談との符号性の方が強い感じで、ここから「いばら姫」にどうやって結びついていくのかが気になります。というか都市伝説とか民俗学とか学校の怪談とかが出てきたからか、今回は全体的に前作「Missing」の雰囲気に近いものを感じました。現時点では襲い来る「異端」に対して、蒼衣達側が何の切り札も持っていない辺りもその雰囲気を倍加させているのかも。

一方、「騎士」として悪夢を祓う事に存在意義を見出している雪乃が着実に自らへの無力感とか、悪夢への切り札として扱われている蒼衣への苛立ちを募らせているのがとても不安な感じ。この不協和音が、今後の彼らの関係に着々と影を落としてしまいそうな気がして、ハラハラする。

そういえば、最初の“怪談”で出てきた「子供を池に投げ捨てたお母さん」って、ひょっとして今回登場したロッジのリーダーの“リカ”さんじゃないのかしら。怪談と同じ状況で今回のと似たような泡禍に遭遇していて、下巻で泡禍解決のカギになる……とか。良い形か悪い形かは分からないけど、今回の物語の根幹に関わってきそう。ラストで登場したあの人も気になるし、この事件がどうやって解決するのか、下巻が楽しみです。

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嘘つきは姫君のはじまり 見習い姫の災難

[著]松田 志乃ぶ [絵]四位 広猫

ひょんなことから、仕えていた姫君・馨子として後宮に上がる事になってしまった宮子。馨子と有子の二人からのお姫様修行を受けさせられ、悲鳴を上げる毎日の彼女は、冷泉院邸に篭ったまま後宮に戻ろうとしない桐壺の更衣を後宮に連れ戻すよう説得するという役目を申し付けられる。ところが、訪れた先でまた事件が…!?
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主君の姫と何故か入れ替わるハメになっちゃった乳姉妹の女房・宮子が周りの人に振り回されたり事件に巻き込まれたりしつつラブもあるよ!な平安ミステリー第二弾。

今回は1巻よりもミステリー風味が強かった印象?桐壺の更衣を説得するだけのはずだったのにどんどん謎が増えていって事件が混迷する中、万能キャラのメイン探偵役であるところの馨子が途中で一時的に退場して、事件解決に時間制限が加わるところがスリル満点だった気がします。トリックとか事件の謎とかは全然わからなかったので、明かされていくトリックにひたすら関心するのみ。

そして新キャラにして次郎君の兄・蛍の宮が最高!!!なんという、良いツンデレ皇子……意地悪皇子と見せかけておいてちょくちょく他人想い、弟想いな一面を覗かせるのでニヤニヤが止まりません。一方、お人よしでちょっと天然だけど頭の回転は悪くない次郎君もしっかり宮子のピンチを救ったりかっこいいところを見せてくれて、宮子への甘?いセリフにこちらまでときめいてしまいました。後半の蛍の宮と次郎君がだんだん打ち解けていくシーンがまた美味しい!

しかし、個人的には主人公の正式なお相手であるはずの真幸があまりにも空気なのが引っかかって、キャラクターはとにかく恋愛部分ではいまいち楽しめなかったり……周囲が有能すぎる中、宮子と真幸だけがある意味「普通の人間」という感じで、そんな周囲に振り回される二人の姿を見るのが楽しい、という一面もあるのですが、個人的にはやはり真幸にももうちょっと良い所を見せてほしい感じ。ていうかこのままだと普通に後宮入って次郎君とくっついちゃいなよ!!!とか思ってしまうよ…!ヘタレ萌えは、やはり普段のヘタレな一面とは一線を画した有能ポイントをどこかで持ち合わせてこそ、真の萌えを発揮すると思うのです。

次巻はロマンス多めな展開になるようなので、そろそろ真幸の活躍に期待したい。一応源氏の武者なんだから、戦闘で役に立つとか、そのくらいの頑張りは見せてほしい。…でも次は、サブタイからして露骨に舞台が後宮なんだよなあ…どうみても東宮のターンな予感が…。

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俺の妹がこんなに可愛いわけがない3

[著]伏見 つかさ [絵]かんざき ひろ

何かと喧嘩ばかりしている桐乃と黒猫。沙織の提案でお互いの好きなアニメの鑑賞会を桐乃の家で開くことになったのだが、家に帰ってきた京介を待ち受けていたのはすっかりヘソを曲げた二人の姿だった。理由を聞いてみると、元凶はお互いの書いた“小説”にあるらしく…
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【速報】沙織と黒猫はついったったー

というわけで、イマドキの女子高生なのに隠れエロゲオタの妹に振り回される一般人の高校生・京介のお話第三弾。今回は突如ケータイ作家デビューしちゃった桐乃と実はワナビな黒猫さんのお話。箸休め(?)の幼馴染と京介の話がよい具合に癒されます。自宅だとちょっとだけダイタンな麻奈美可愛いよ麻奈美……

やはり二次とはいえ、創作をする者として面白かった…というか興味深かった…というか身につまされたのは(どれだよ)、京介と黒猫がとある事情から桐乃のために電撃文庫編集部に持込をする、というお話。ある意味、努力はするけど基本天才肌の桐乃vs実はかなりの努力型の黒猫の決して相容れない部分が見え隠れしたというか。それでも最後の最後で腐らず、桐乃の味方になってくれる黒猫がかっこよかった。素直じゃない言葉の裏に、紛れも無く桐乃への“友達”としての気遣いが見え隠れしていて、それがとても可愛らしかった。

なんかしかし、今回はなにより最後の編集さんの言葉が凄い心に響いた。
確かに、上手いとかヘタとか置いておいて、作者の描きたいって気持ちが溢れるように伝わってくる作品って、確かにあるよね。技術的な部分は何も考えず、ひたすら楽しんで描いた絵のほうが後で見直すと気に入ってたりするんだよなぁ…

僕が思うに、『その人にしか創れないもの』というのは一人一人必ずあって、それには多くの人に感銘を与える力がある。ケータイ小説のみならず、同人誌や同人ゲーム、WEB小説、それにニコニコ動画やpixivに投稿されているような作品群を含めてもいい。——そういったアマチュア作品全般には、作者固有の『創りたいもの』が、剥き出しのまま転がっていることが多い。商業作品として研磨されると消滅してしまう類の面白さがそのまま残されている。まさしくケータイ小説のように、アマチュア的な良さが活かされた商品を創ろう——そういうビジネスモデルが成り立っていることこそが、ときにアマチュアがプロを凌駕しうることの証明ではないでしょうか。


しかし、最近すっかりオタクがイラスト探すための必携ツール化してきたpixivはとにかく、Twitterはまだまだ一般で通じる単語ではないと思うのですがそのへんどうなのか!いやまあ、この小説のメイン読者層はおそらく「アキバblog」や「かーずSP」を愛読する猛者ばかりなのだろうから、いいんだろうけど、でも…!!!イヴの行動がついったー経由で筒抜けだったというネタが、あまりにも生々しすぎる…!!!


さてさて、桐乃の「最後の人生相談」という言葉が示すとおり、次の巻でターニングポイント?しかし短編集?どっちなんだ…!明らかに何か秘密を隠してそうな「沙織さん」の正体も気になりますし…続きがとても楽しみです。

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魔王城二限目

[著]田口 仙年堂 [絵]朝未

“魔人”の子供たちの教師となったエイゴは、彼らと町の人々が少しでも理解し合うために、彼らが人の中で生きていくことが出来るように「社会見学」を計画する。なんとか町の人を説得し子供達を連れて町を訪れるが、町の子供たちの嫌がらせが思わぬ事態を招いてしまい…!?
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強大な力を持ち「魔人」と畏れられる子供達と、彼らの「先生」役としてやってきた軍人の青年達の心の触れ合いを描くファンタジー第二弾。

今回は表紙の通りキサラとマルスのターン!!社会見学をきっかけにして絵の才能を持つキサラと、不思議な音楽を奏でるマルスの才能がとある人物に認められて…というお話。町の人々と打ち解けるのには予想通りに様々な難題が立ちふさがるのですが、本当に僅かながら“魔人”である彼らと打ち解けようとする人々がいるという事に、なんだかほんわかしてきます。

そして、伯爵、本当に良いキャラだ…!!てっきり権力者にありがちな、横暴な頭の固い貴族かと思いきや、“魔人”達の力を危険視しながらも、評価できる才能があるなら偏見を持たずにきちんと評価し、それを生かさせようとするという、正しい意味で「貴族の誇り」を持った好人物でした。伯爵いい男だよ伯爵。エイゴとの関係にもにやにやします。

しかし一方で「魔人」を排除しようとする軍の上層部の人間…というよりもかつての「英雄」を妄信する狂信者的存在が動き出してなんだかきな臭くなってきた感じ。件の人は「ガーゴイル」でのレイジ的な存在になるのか、それともこの人はまだまだ前座でその上に更なる巨悪が立ちはだかる感じなのか。今後の展開が楽しみです。

それにしても、あとがきが色々凄い。初コミケが夏コミで一般入場っていうのは最大級にきついパターンだと思うんですが!あれ以上にキツかったコミケは、雪が降った年にコミケ一般参加したときくらいだなあ…。

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「バカとテストと召喚獣」本の通販はじめました。

ちょくちょく拍手などでお問い合わせをいただいていた、「バカテス」本の通販をはじめました。書店委託とかそういう大それたことはできないので、自家通販で。

通販可能なのは下記の3種類となっておりますので、興味のある方はぜひご利用ください。
※画像クリックで本の詳細に飛びます。




今日から「バ」のつく学生業!

(コミックマーケット74発行)

F組は衰退しました

(コミックマーケット75発行)

プリンセスロード・ビター・マイ・スウィート

(サンシャインクリエイション42発行)



(コミケ終了まで一時お休み中)

本の発送状況はこちらから確認できます。

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電撃文庫RPG Cross of Venus+電撃学園RPG文庫

電撃学園RPG Cross of Venus
[制作]アスキー・メディアワークス
電撃学園RPG文庫
[著]時雨沢 恵一、五十嵐 雄策、おかゆ まさき、水瀬 葉月、橋本 和也、三雲 岳斗、支倉 凍砂、成田 良悟、竹宮 ゆゆこ
[絵]黒星 紅白、しゃあ、とりしも、さそりがため、さめだ 小判、和狸 ナオ、文倉 十、ヤスダ スズヒト、ヤス
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電撃学園RPG Cross of Venus(通常版)
「電撃学園」に通うごくふつうの高校生である主人公と彼の幼馴染・キズナが肝試しをしようと夜の学園に赴いたら購買でメロンパンを貪っているシャナと遭遇、なしくずしに「絶夢」と呼ばれるなぞの存在との戦いに巻き込まれ、電撃文庫作品の人気ヒロイン達と共に作品世界を回りながら物語の改ざんを阻止ていく…というお話。90年代のなかよし読者としては、高瀬綾の「くるみと七人のこびとたち」とか思い出します。

アクションRPG仕立てな作りのゲームで、難易度・易で20時間前後で(隠しボスを除いて)クリア。全16章で各章1?2時間くらいでクリアできるので手軽といえば手軽なのですが、とにかく終盤に入るまでラスボスの手がかりが殆ど掴めないまま「絶夢」の手先と戦うばかりの展開になるので、ちょっとフラストレーション溜まるかも……個人的には、9?15章が丸々蛇足に見えたのですが、気のせいですか…(ぶっちゃけ1?8章のボリュームをもう少し上げて、全作品世界回り終えたら即ラスボス戦、で十分だったと思う)

全体的に良くも悪くも「電撃文庫ファン向け」のアイテムというか、あまり出来のよくないキャラゲーの域を脱してない。8章×2だから8つの作品世界を2回ずつまわるのかと思ったら、一通りの世界を回った後はそれっきり登場の無い世界もあったりして、結構扱いの違いが顕著です。舞台としては「禁書目録」、敵役としては「シャナ」関連が贔屓目で、逆に「ドクロちゃん」と「とらドラ!」の世界には結局ラスト除いて1回ずつしか行かなかったなぁ…。

ただ、最終章のお話の展開は結構好きです。主人公に生徒会シリーズの杉崎鍵から名前を取って「すぎさき」と名づけたら、反響死滅兄さんみたいなの出てきて爆笑したけど。王道といえば王道なんだけど、崩壊する世界で、大切な人達がヒロインたちに次々に想いを伝えていくという展開は結構泣ける。さ、桜君がいい人になってるよ!!!(失礼)

ただ、ああいう展開にするなら、ラスボス相手に負けたら特殊バッドエンドほしかったよーな……わざわざクリアした後に負けに行った私の立場は。

全体的にやっつけ仕事というか、ファンアイテムだから出せば売れるだろう的思考が透けて見えるというか、「もうちょっとここを頑張ってくれれば…」みたいな部分が多くてその辺は残念なのですが、ファンとしてはそれなりに楽しめる1本でした。個人的には、せめてななめ移動くらいさせてくれよというのと、電撃カードのカットインはもうちょっと頑張ってほしかったくらいかなあ…

あ、でも最後にもう一つだけ言いたい。亜美の扱いが酷すぎる。
仲良し5人の中で唯一セリフも出番も無いと思ってたら、一応サブヒロインのはずなのに、最終章でセリフなしの雑魚中ボス扱いで絶夢の傀儡として量産されてた(←亜美ちゃんスキーは見ないほうが幸せです)ってどうなのー!

電撃学園RPG文庫
電撃学園RPGの初回特典としてついてきた、短編アンソロジー。

もはや学園とか完全スルーして、いつも通りの「キノの旅」な時雨沢恵一といつも通りの「とらドラ!」な竹宮ゆゆこ、「電撃学園」の要素を織り交ぜつつも(多分)いつも通りの「乃木坂春香」を描いている五十嵐雄策、舞台が「電撃学園」なだけでやってることは基本的にいつも通りホロとロレンスのイチャイチャな支倉凍砂、ゲーム本編についての反省とか愚痴とかをテンション高いキャラ会話主体で薦める三雲岳斗とおかゆまさき、未登場作品の自キャラを電撃学園に紛れ込ませて他作品とクロスオーバーさせてる水瀬葉月、橋本和也、そして成田良悟という感じ。どうでもいいけど、現代に紛れ込んだホロが割りと真面目にイヅナにしか見えません。夜はPC、昼は購買の店番しながらゲーム三昧なホロて……


個人的にはクロスオーバー組が全体的に好きだったかも。特に水瀬さんの短編で出てくる、フィア&ホロのやりとりが最高。長い年月を生きるホロの貫禄と母親のような優しさがラストのやりとりであふれてくるような気がしました。成田さんの短編はオタクが電撃学園に紛れ込んじゃったヨ!!という素晴らしい内容。大河にサイン貰おうとするとか、オトコマエすぎます。

あと、三雲さんの短編が……地文なしの「生徒会の一存」になっちゃってるよー!電撃のみならず別会社の作品にまで手が伸びる、いろいろな意味で恐ろしい1編でした…本当に、暫く笑いが止まらなかった。特に直前の橋本さんの短編で、いい子全開な操緒を見ていると、こっちのツッコミキャラ化してる操緒とのギャップが……

しかし、同じような楽屋裏オチをやったドクロちゃんのほうも「サバトちゃんとシャナと大河とルイズを一同に会させて、会話させたい」発言を筆頭に色々大暴走でしたが。最終巻で出たキャラはさすがに出せないと思うよ!!

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今月のまとめと読了記録[2009年3月分]

3月に読んだ本は18冊でした。
「電撃学園RPG Cross of Venus」と「スーパーロボット大戦K」と「スターオーシャン4 The Last Hope」がほぼ同時に我が家にやってきたせいで、割とラノベどころじゃなかった3月。特にDSソフトは主な読書時間である通勤時間を侵食するので、ゲームが我が家にやってくると読書スピードが落ちるという罠。ていうか、発売日が延期したり前倒ししたりして2本同時に我が家に来た時はどうしてくれようかと思いましたおのれバンプレ。

…ちなみに今月末には、「とらドラポータブル!」が我が家にやってくる予定です。

2009年3月のページアクセストップ4


 
とらドラ10!
⇒感想

 
とある魔術の禁書目録17
⇒感想

アクセル・ワールド
黒雪姫の帰還
⇒感想

 
とらドラ9!
⇒感想


アニメも原作も大団円のまま完結した「とらドラ!」と、こちらはアニメ完結直後に早くもスピンオフ作品のアニメ化が決まった「とある魔術の禁書目録」の最新刊がトップ独走。ここ6ヶ月は本当にアニメ化というものの恐ろしさを味わったような気がしてなりません。

でもとらドラ!のアニメは、個人的には本当に幸せなアニメ化だったなーと思います。オリジナル展開になった3?4話除いて、基本的に原作に忠実にやっただけなのにこんなに惹きつけられるとは。アニメの終わり方は賛否両論ありそうな予感がしますが、わざと原作でやってないことをやっていったという意味で原作とアニメで二つで一つみたいな印象を受け、個人的にはかなり良かったと思います。というか原作派でアニメ見てなかった人は、あの最後の2回だけでも見るべき。余談ですが不定期でアニメ感想も書いてたよ!

ちなみに禁書アニメは見たり見なかったりを繰り返してたので特に取り立てて感想なかっ(強制終了)

しかし、とらドラと禁書以外の今月の新刊、アクセス数的に箸にも棒にもかかってない感じなんですがこれいかに。とらドラ9を名誉除外してもその次が「ギャルゲヱ」だったという不思議…

2009年3月に読んで面白かった本


ナイトウィザードThe 2nd Edition リプレイ 愛はさだめ さだめは死(⇒感想

黄昏色の詠使い9
ソフィア、詠と絆と涙を抱いて
⇒感想

 
おと×まほ7
⇒感想

嘘つきは姫君のはじまり
ひみつの乳姉妹
⇒感想


今月、いろいろな意味で予想外だったのが「ナイトウィザードThe 2nd Edition リプレイ 愛はさだめ さだめは死」でした。あまり期待しないで読んだのにもうシリアスだったりバカだったりバカだったりするリプレイに爆笑しっぱなし。というかリンカイザーさん最高ですリンカイザーさん。

クライマックス目前!な「黄昏色の詠使い9」とモエル編クライマックスの「おと×まほ7」も素晴らしい盛り上がりっぷりで凄く良かった!この2シリーズ、良くも悪くも面白いときと全然面白くないときがあるので、今回は両方アタリだったことを素直に喜びたい(笑)

そして感想記事アップしたのは4月回ってたけど、実はギリギリ3月に読んでた「嘘つきは姫君のはじまり」。周囲のサイトさんの感想で以前から気になってたシリーズではあったのですが、買ってみたら予想以上に面白くてうはうはでした!平安モノ大好き…!!


2009年3月の読了記録

やはりまとめはこっちのほうが使い勝手いいなー…メディアマーカーの読書記録から。
つか、メディアマーカーはあとついったー経由でコメントを投稿できたら完璧なのにって何度いったら略
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嘘つきは姫君のはじまり ひみつの乳姉妹

 

早くにして母親を亡くし、父親も判らぬまま貧乏生活を送る馨子と乳姉妹の宮子。陽気で逞しい馨子に振り回され、貧乏ながらも幸せな生活を送ってきた宮子だったが、馨子が京都の名門・九条家の隠し子である事が発覚する。しかも、ひょんな嘘から宮子が馨子の身代わりになる羽目になって…!?

破天荒で現実的で恋多きお姫さま・馨子と彼女の乳姉妹でしっかり者の女房・宮子がとある事情で入れ替わる羽目になって、平安京一の実力者・九条藤原家で起こったとある事件に挑む事に…というお話。

「ジャパネスク」を読んだ直後というのもあるけど、馨子姫が某煌姫とオーバラップしてしょうがない(笑)しかも世渡りがうまくて皇族としてのプライド捨てまくってる分、煌姫より色々ヒドいw(※褒め言葉)父親候補が3人仲良く現れたシーンと、後半で宮子に後宮入りを力説するシーンではもう笑いが止まりませんでした。常識はずれで策略家な人々に囲まれ、振り回される宮子とその彼氏の真幸が本当にかわいそう(でもいいぞいいぞもっとやれ!!)

破天荒なキャラクター達のドタバタも楽しいけど、何気に史実のキャラクター達が独自にアレンジされて出てくるのも平安好きとしてはポイント高め。「大鏡」の舞台になる世代は全体的に好きなので!女キャラ達は名前と風貌が合わないなどを理由に、敢えて名前を変更しているそうなので、久しぶりに歴史の教科書引っ張り出してきて誰が誰に当たるのか、確認してみるのもアリかな。

個人的に残念なのは、常識はずれなメンツに振り回され、ヒロインの恋人役である真幸が周囲の変人ぶりに負けまくってるというか、かなり空気なことか…どうも、シチュエーションが似ているぶん「ジャパネスク」の高彬と比較してしまう。次巻ではもうちょっと有能っぷり、とまではいわないまでも周囲に一泡吹かせてやってほしいです。

ていうかこのままだとホント、宮子が入内するところまでトントン拍子に流されそうで本当に恐ろしいよ!それはそれで面白そうだけど!!

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トルネード!

[著]伊吹 秀明 [絵]四季 童子

格闘オタクで、ストリートファイトをひそかに趣味にしている葉桜栄斗。そんな彼の前に現れた凄腕のファイター「トルネード」の正体は、なんと住み込みで働いている家のお嬢様・円乗寺七味だった!?父親から逆立ちして戦うブラジルの格闘技・カポエラを叩き込まれた彼女の姿を見て、栄斗はあることを思いつくのだが…
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感想:ぱんつ

カポエラ使いでいまどき小学校高学年でも穿かない白のレースのぱんつを穿く美少女・円乗寺七味がぱんつを見せまくりながらストリートファイトしたり、何故か学校で開催されることになった天下一武道会(違う)に参加するというお話です。とりあえず作者がパンツ好きなのは良くわかった。

なんていうか、良くも悪くもパンツのために物語が構成されており、そこに繋がって行くための動機やら行動がちぐはぐに思える。主人公がなぜ突然格闘技同好会を結成たり武道大会を開催しようと思ったのかとか、主人公に無償の愛を注いでいた少女(しまぱん)が突然良く判らない事を言って離反したりとか、そこに至るまでの動機立てが全体的に不十分で、何もかもが唐突なので戸惑いました。まあ、この物語においてはカポエラとか天下一武道会とか同好会を作るとか白ぱんvsしまぱんヒロイン対決とか、正直パンツを見せるという大事の前には全て小事になってしまうので、どうでもよいのかもしれません。「フルメタ」で有名な四季童子さんの描く挿絵も片っ端からパンツ、パンツ。これをパンチラなどとは言いたくない、パンツで十分だ!!!と叫びたくなる程のパンツ出血大サービス状態。

同姓としてはとりあえず、普段からそんなことしてるならパンツの上になんか穿けって思うわけですよ。どこかのビリビリ少女みたいに、見える危険性があるならパンツの上から短パンでもスパッツでも、白のレースパンツに対応して紺パンでもなんでも穿けばいいじゃないですか。スカートで逆立ちしたまま白ぱん丸出しで居眠りをこいて、主人公にそれを発見されて頬を染めて怒り出しても怒り出しても説得力が無いというか、実は狙ってるのか?としか言えません。というかせめて自宅に居る時くらいズボンはけよ!!!まあ、丸見えになってるからといってパンツをはいたお尻を突っつこうとする主人公も変態としかいいようがありませんが。パンチラというにはこの作品は恥じらいが、はじらいというものが決定的に不足している!!!ほんと、出てくるのは変態と恥女ばっかりだな!!!

とりあえず女性が読んではいけないものを読んでしまった気分だ…
これならまだ、エロゲとか美少女文庫の方が全然いけるよ!
BL並みの無茶ぶりにもう苦笑しか出てこないというか、ありえなさがまさにパンチラファンタジー

まあ四季さんのパンモロ絵が見たい人は是非どうぞ。
…やっぱラノベで絵師買い・表紙買いはやらないほうがいいなー…



そういえば、これを読んでいる最中、ずっと脳内に浮かんでいたのが、
いつぞや偶然深夜のケーブルテレビで偶然見たパンチラアニメ「AIKa」でした。
調べたらHJ文庫はかつてこのアニメのノベライズを出してるんですね、限定版にパンツつけて。
…作者というよりも、HJ文庫編集部がパンツ好きなだけなのかもしれません。

Special Panties Version」じゃねえよ!!と全力で突っ込みたい。

489425672XAIKa R-16 TURNING MISSION Special Panties Version (HJ文庫 す 1-1-1)山内 則康
ホビージャパン 2008-02-25

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黄昏色の詠使い9 ソフィア、詠と絆と涙を抱いて

[著]細音 啓 [絵]竹岡 美穂

凱旋都市エンジュの永い夜は続く。自らの理想のため、ミクヴァ鱗片から【ミクヴェクス ただそこに約束を願う者】の召喚を行おうとするシャオと、クルーエルを護る為にそれを食い止めようとするネイト。ファウマとカインツ、アルヴィルとエイダ、テシエラとレフィスもそれぞれの想いの為に対峙する。一方、ネイトに自らの想いを伝えるため、競闘場へと向かったクルーエルは…
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半分以上が世界観解説と伏線回収だった感じの8巻は、正直相当読むのがキツかったのですが、前回明かされた真実を元にキャラクターたちが動き出す今回は文句なしに面白かった!!

ある意味今回のキモともいえる、カインツとファウマの戦いが本当にすごかった。カインツに救いを求める気持ちと、イヴマリーしか見ていないカインツを憎む気持ちが相反して今にも引き裂かれそうなファウマに、こちらまで胸が痛くなりました。そして彼女の気持ちに応える、カインツの虹色名詠とそれを引き出す言葉に秘められた強い思いに胸が温かくなる。

最終楽章である次巻への前哨戦的意味合いの強いのではないかと思われるネイトvsシャオ、エイダvsアルヴィル、レフィスvsテシエラの各対決にはシャオ一派の方に軍配が上がってしまった印象。特に他の2人はとにかく、ドン底まで突き落とされたエイダがどのような道を選ぶのかが非常に気になるところ。一方で、ネイトは絶体絶命のピンチを自らの機転で切り抜けたり…と、少しずつ成長している兆しが見えてきてる感じが。これまで色々な人々の助けを借りて成長してきたネイトが、最後でどんな名詠を見せてくれるのか、とても楽しみです。

そして何より、残酷な運命に引き裂かれてしまったネイトとクルーエルの行き着く先が、とても楽しみ!きっとこのシリーズだったらどんな障害も乗り越えて、ネイトがクルーエルを取り戻すと信じてます!!というか5巻も今回の巻も軽々と飛び越えるほどの砂糖吐き全開な甘?いラストを、期待してますっ!!!

あと、アマリリスが本当に可愛かったなあ。「姉さん」呼びに関するくだりで悶絶した。

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