普通の人間の主人公・久高と彼女の幼馴染で『時載り』のリンネをはじめとしたちょっと不思議な人々が繰り広げるちょっと不思議な夏休みの冒険のお話。
一応スニーカー文庫らしく異能バトルっぽい構成になってはいるけど、どちらかというと雰囲気は「赤毛のアン」とか「トムソーヤーの冒険」みたいな海外の児童文学に近いものがあるかも。ちょっとだけ不思議な夏休みの冒険。小学生時代の夏休みってなんとなくいつもとちょっとだけ違う事が起こりそうというか、特別な感じがありましたよね。そんなワクワク感を童心に帰って思い起こさせてくれるお話。
紆余曲折を経て新しいお友達ができたり、不思議な拾いものの持ち主を探して色々な所に足を延ばしたり……と、とにかくそんな「ちょっとした冒険」が物語のメインなんだけど、一方で『時載り』の能力の使い方が結構面白かったかも。読み始める前は200万字で1秒しか時間を止められないのに、何の役に立つんだろう?とか思っていたのでなるほどこういう使い方があるのかあと。しかし、本嫌いでそれだけのストックを貯めるとしたら大変だろうなあ…
ちなみに、この理論で行くとライトノベルサイト感想サイトで一年間の読了冊数が間違いなく5本の指に入るであろうdeltazuluさんは年間80秒の時を止めることが出来るそうです。deltazuluさんですら年に2分も時を止められないという現実に絶望した!!うちは大体年間200冊弱程度なので多分20秒止められるか止められないかですね。あ、マンガは文字のストックに入りますか?
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なんて素敵にジャパネスク5 陰謀編
[著]氷室 冴子 [絵]後藤 星 業を煮やした瑠璃姫は帥の宮との直接対決を決意。三条邸の面々が瑠璃姫の子宝祈願に出かけている隙に帥の宮をおびき出そうとする。守弥の立てた計画は恐ろしいほど完璧だった筈なのだが、敵は一枚上手のようで…!? |
「人妻編」の頃から続いていた高彬の一種異様なまでの嫉妬心がひと段落したのはよかったけど、一難去ってまた一難という感じ。というか凄い久しぶりに瑠璃姫が活躍している姿を見たような気がするよ…(特に人妻編と不倫編は守弥と煌姫が輝き過ぎだったと思う!)
『敵の敵』という感じでお世辞にも「仲間」とは言いづらかった守弥と煌姫が段々仲間っぽくなってきたのが面白い。特に煌姫は意外な一面を発揮して、今回ので一気にいい人ポイントが上昇ですよ。様々な意味で彼女の場合自分の中の主義主観がまっすぐで、なんか本当に見てて気持のよいくらいの人だなあ。
そして守弥は今回の一件で完全に「対帥の宮」という方向で仲間に引っ張り込めた感じ。どこまでもどこまでも高彬LOVEで、高彬の損得という視点でしか物事を見れていない徹底ぶりには思わずニヤニヤしてしまいます。由良姫への評価や、瑠璃姫のことを見直すきっかけも全部高彬がらみなんだから色々酷い。瑠璃姫の影のプレーンとして、冷徹な策略をめぐらす姿にはうっかりときめいてしまったのですが、その後の「高彬LOVE」っぷりでいろいろ台無しです。まあ、そこが守弥の萌えポイントなんだけどね!!
しかし、今回それなりに活躍があった瑠璃姫はとにかく、高彬がすっかり影薄くなっちゃってるのがさみしい限り。最近では瑠璃姫の周囲に波風を立てる役・瑠璃姫とのイチャイチャ担当・宮廷での情勢解説役くらいのところで落ち着いてしまっている気がして、ちょっと物足りない。2巻で見せたあの有能官吏っぷりはどこへ…
とある魔術の禁書目録(インデックス) 17
[著]鎌池 和馬 [絵]灰村 キヨタカ イギリス清教の最大主教・ローラ=スチュアートから「禁書目録召集令状」が出され、食事の支度をしていた上条当麻とインデックスは土御門の手によって強引にイギリス行きの飛行機に搭乗する羽目に。空腹のあまり野獣のごとく騒ぎ立てるインデックスを宥めるのに必死な当麻だが、二人の乗った飛行機ではとある犯罪計画が進行中で…!? |
前半戦となるイタリア到着までのゴタゴタが最高。イギリスに行く途中の飛行機の中で偶然飛行機がテロリストに脅迫を受けていることを知った当麻がなりゆきと自らの正義感から犯人逮捕のため立ち回る…というお話なのですが、日本から延々と食事のお預けを喰らい続けて野獣と化している銀髪シスターさんを必死に宥めすかしたり、当麻に横槍入れられて逆ギレした機長が思いもよらぬ行動を取り始めたり……と久しぶりに“不幸な上条さん”の不幸属性全開な感じ。しかしその一方で、テロリスト達が当麻&インデックスの思いもよらぬ行動に翻弄されてわたわたしてる姿にまたニヤニヤする。良くも悪くもテンプレートなお話なのですが、ある意味予想通りに「おあずけ」を喰らい続ける当麻とインデックスの姿を見ると、妙に楽しくなってしまうのはなんでだろう。
しかし、こっちのコミカルな展開を楽しみすぎたせいかイギリス到着後のシリアスな展開にどうにもついていけなかったです。ていうかこれ、思いっきり「続きは次回」ってやるならイギリス到着したところで切っても良かったんじゃないの?良い意味でも悪い意味でもハイジャックの話が「長すぎる序章」になっていて凄くテンポ悪く感じる。
っていうか、キャラクターが多くなりすぎて完璧に把握がおいつきません。当麻&メインキャラ+ゲストキャラ2人程度で小さくまとまってる話の方がぜんぜん面白い。最近の禁書は、シリアスやられる度にメイン格で出てくるキャラクターがどこで出た誰だか思い出せなくて、そこから先に進めないことが多いので、毎回そこで詰まるようならいい加減切ることを考えた方が良いのかも……また今回でキャラ増えたし…。
ラストで出てきたあの人はなんとなく再登場するだろうな?とおもっていたのでなんとなーく覚えていたけど、第三王女との絡みについては1ミリも思い出せなかったんです。あれ覚えてるか覚えてないかできっと盛り上がり方がぜんぜん違うんだろうな?。私の場合覚えてなかったので、ラスト読んで「あれ?この人達なんか既刊で絡みあったっけ?」みたいな感じでした…
もう何度言ったか判りませんが、次の巻が出るときはマジで一番最初に簡易キャラ解説+人物相関図つけてください。もう無理。把握すんの無理。そりゃあ確かにアニメに併せて解説本も出たけどさ、電車の中で通勤中に読むときとかにわざわざ持ち歩いてささっと開くとかは出来ないわけじゃないですか。マジでメインの登場人物が2桁以上になったシリーズには全部キャラ解説表つけるべきだって!!!
アカイロ/ロマンス3 薄闇さやかに、箱庭の
[著]藤原 祐 [絵]椋本 夏夜 ある日の学校帰りの公園で、景介は繁栄派の少女・檻江と出会う。敵であるはずの景介に敵意どころか何の感情も覗かせない彼女は、行方不明の景介の姉がいつも口にしていた詩を口ずさんでいた。姉の手がかりをつかむため檻江を追っていくと、病院にたどりついて…。 |
今回は、繁栄派との戦いを通して鈴鹿の一族の隠蔽された暗部に迫るお話?2巻までは灰原と景介・枯葉の関係を中心に描いてきましたが、それがひと段落ついたからか二人の「姉」と「鈴鹿の一族」の方向にお話の中心が移ってきた感じ。景介の姉はとにかく、枯葉に姉が居たことなんて思いっきり忘れてた…。
景介が人間らしい小賢しさを駆使して戦う場面は面白かったけど、どうやって対抗するのかしょっぱなで判ってしまったのが残念だったかも。普通の高校生らしい発想で戦うというのがコンセプトならある程度予想されてしまうくらいで良いのでしょうが…どうせなら“つうれん”くらい度肝を抜く展開がほしかったかなぁ。
枯葉の知らない一族の裏事情もかなりあるようで、今後それがどのような形で明かされていくのか楽しみです。
というかつうれんの今後に超期待。
とらドラ10!
シリーズ完結編。アニメとほぼ同時ゴールのようなのでアニメ最終回を見てから読むのも一興かともおもったけどやっぱり我慢できなかったよ!ていうかアニメが丁度9巻の内容に差し掛かったところで、丁度いい軽い復習になりました。
大河に竜児、実乃梨に亜美に北村といったメインの5人だけじゃなくてメインキャラ皆に見せ場があるのが嬉しかった。特に出番は少なめで不幸属性全開だけど独身(30)は最後まで良い教師で、ギャグでもシリアスでも活躍できる万能キャラだったよなあとか。そして「春田劇場」に噴きました。
そしてメイン5人の中では、亜美の葛藤がなんとも可愛かったです。大ピンチの竜児と大河をなんだかんだと捨て置けず、竜児が大河に対してかけた言葉にさりげなく傷ついてる姿がまた意地らしくて。そしてどこまでも素直に慣れなかった亜美が、最後の最後でぶちまけた本音には思わず貰い泣きした。北村の親友っぷりも、大河の親友としての実乃梨の本音と竜児のことが好きだった実乃梨が最後に呟いた本音も最高に良かったけど。
竜児と大河はお互いの気持ちを伝え合ってからのやりとりがなんとも甘酸っぱくて、その二人の間で繰り広げられる物語はとても重く厳しいものなんだけど、そんなのそっちのけでひたすら二人のやりとりに悶絶してしまいました。特に竜児の実家で過ごした一晩の、部屋でのやりとりといったらもう最高!!ほんとにもう、二人のつたない愛情表現がどこかもどかしくも甘酸っぱくて、大河にどぎまぎする竜児が可愛くて、不器用ながらも竜児に正直な気持ちを伝えていく大河が可愛くて可愛くて。
どうしようもなく綺麗に終わっていて、もう何も言うことありません。7巻くらいからずっとハラハラさせられ通しだっただけに、円満解決して本当に、本当によかった。願わくば作中で竜児が思い浮かべたような、幸せ一杯の未来予想図が現実のものとなりますように。道のりは険しいだろうけど竜児と大河ならいつか実現してしまうんじゃないかとおもうような、そんなパワフルさを根底に感じるエピローグでした。
この後もうちょっと短編が出る予定とのことですが、そちらも物凄く楽しみ。
何はともあれ最高の物語をありがとうございました!
なんて素敵にジャパネスク4 不倫編
[著]氷室 冴子 [絵]後藤 星 帥の宮の言葉が端を発した高彬のヤキモチやら何やらで何かと心落ち着かない瑠璃姫の元に、居候中の煌姫から「守弥と共謀して高彬を誘惑した事がある」という衝撃の告白が!事の次第を問い詰めようと守弥を呼びつけたら、そこに小太刀を構えた高彬が飛び込んできて…!? |
この巻の見どころはやはり高彬ご乱心と煌姫の本性暴露としか言いようが。っていうか高彬さん、いくらこの時代では合法だからって小太刀持って乗り込んでくるのは!むしろ更に恐ろしいのはその「ご乱心後」。周囲の外聞もどこ吹く風で「これで瑠璃姫に近寄ろうとする奴の風よけになる」とか言ってる姿には思わず寒気が……これなんてヤンデレ。高彬には一途であるようにと念押ししつつも自分は他の男どもにグラグラしまくる瑠璃姫を見ていると、高彬の憤りもなんだか判らなくもないのですけど。敵である帥の宮が美形だとわかった途端のあの態度の変わりようとか見てたらなあ…
一方、波風台風立ちまくりの高彬・瑠璃姫夫妻を尻目に本心カミングアウトして絶好調な煌姫。恋仇の瑠璃姫に一泡吹かせ、さんざん言いたい放題言いまくった挙句に、瑠璃姫と利害が一致したらあっさり寝返り(?)してしまう豪胆っぷり。ちょっと変わりモノではあるものの、よい意味で移り気でドライな平安時代の貴族の女性そのままのキャラクターというか、そんな感じがします。ていうか守弥とのやりとりが本当に好きなのですが。煌姫はマジで守弥とくっつけばいいとおもう。
次回はついに帥の宮との対決編?なんでもいいけど、そろそろ高彬を安心させてやってほしいとか思う今日この頃です…(また小太刀もって飛び込んできたら今度こそしゃれにならない予感!)
スレイヤーズ 1 リナとキメラの魔法戦士
原作1巻「スレイヤーズ!」の内容を元に、ナーガとシルフィールを加えて内容を子供向けにリライトしたお話。挿絵が「吉永さん家のガーゴイル」の日向さんで、何度見てもシルフィールが梨々に見えます。あとレゾさんのいい人オーラが半端じゃねえ。原作はあんなにうさんくささ爆発だったのに、なんかもうこのレゾさんには「さん」付けせずにいられないいい人オーラがある!!!
というわけで内容…ううむ……なんかすごく普通だ……。
どう考えても小学生の教育的に微妙そうな物語をどうアレンジするのかと思ったのですが、もともとの原作が持ってた毒気が殆ど抜かれてしまって、普通の王道勧善懲悪ファンタジーになっちゃった印象。ころころ寝返るけど最終的にはなんだか仲間想いなナーガとか、シルフィールとガウリイに露骨にヤキモチやくリナとか、なんだか原作を知っているとあちらとの差異だけで笑えてしまいます。レゾがハープ出してヘボい歌を歌いだした時にはマジでどうしようかと。しかし、ガウリイは本当に100%ただのオバカさんになってしまっていてちょっとかわいそうだ…。
個人的には、赤法師レゾの扱いが大きく違うのはなんだかな。大きなネタバレになりますが、原作のレゾって決して「善人」ではないんですよね。最初から最後まで自分の目的の為だけに動いていて、周囲の人々が勝手に「善人」というレッテルを張っただけで。それが、元々善人だった人の絶望にシャブラニグドゥがつけこんだ、という設定に変えられてしまったのはちょっと残念でした。あとゼルガディスの手下の扱いとか、全体的に毒気を抜いた分物語そのものの魅力もちょっと薄くなってしまっているように感じました。
確かに面白くはあったんですが、辿ってるストーリーラインが同じだけで中身は全くのベツモノになってしまっているので、これを富士見ファンタジア文庫の「スレイヤーズ」と同じだといわれるのは凄い抵抗ある…原作はもっとドス黒い何かが根底にあるというか、本来「悪の魔族を倒すため、正義のリナちゃんがいっくぞー☆」ってお話とは対極に位置するような物語なんだよなあ。
いまアニメもやってるし、ファン層を広げたかったんだろうというもくろみはわかるけど、もうちょっと無理しなくても角川グループにはもっと児童書向けな嗜好のラノベが沢山あるじゃないか。ていうか挿絵に日向悠二さん採用するなら、「吉永さん家のガーゴイル」をつばさ文庫用にリライトして出そうよ!田口作品なら間違いなく、文章を子供向けにするだけで普通にイケるよ!!!
コードギアス反逆のルルーシュR2 TURN?4?
[著]岩佐 まもる [原案]大河内 一楼/谷口 悟朗 [絵]木村貴宏/toi8 黒の騎士団を裏切られ、妹も弟もすべてを失ったルルーシュは父帝・シャルルと対決する。しかし対決の場に現れたのは思いもよらぬ人物だった。一方、間一髪で助け出されたナナリーは義姉のコーネリアから衝撃の事実を聞かされて… |
とりあえずマリアンヌ様、マジパネエ。
父帝・シャルルが言葉とは裏腹に本気でルルーシュ・ナナリー兄妹を愛していたのは「コンプリートベスト」で明かされていましたし、小説版の「ナイトオブラウンズ」でマリアンヌのキャラがかなり……だったのは知ってましたが、ここまで悪女ぶりを全開にされるともうどう反応してよいやら……正直ドン引きです。いろいろな意味で、すべての元凶はこの人だったんだなあ。
これだけ悪女ぶりを発揮された状態で「もしルルーシュとナナリーに子供作らせたら」発言とか聞くと、ルルーシュが妹に注いできたシスコン全開な愛情についてもよもや…とか勘ぐってしまう。母としてルルーシュが妹に固執するような「教育」という名の誘導は出来るわけだし。
ルルーシュの皇帝就任後はほぼナナリーの視点から物語を描くに終始していて、これが結構面白かったです。特にアーニャやスザクに対して辛く当ったり、ルルーシュにダモクレスの鍵を奪われて兄を詰った時の心情とか、最終的には自分の意思でルルーシュとほぼ同じ事をしようとしていたというあたりは凄く面白かったので。あと、死ぬ直前のルルーシュがCの世界を通してナナリーに呼び掛けるシーンは、あの兄妹好きならマジ必見です。もうなんていうか、ルルーシュ良い兄貴すぎるよ…。
ただ、ナナリーにずっと焦点があたってるおかげでルルーシュ達のやってることは片っぱしから飛ばしまくりだったのが個人的には気になった。ここまできたらルルーシュがシャルルを倒してから皇帝に就任するまでの空白の数か月何があったのか(おもにスザクと)とか、その辺の穴埋めも期待するじゃんよ!!!…いやまあ、下手に公式発行物があそこを埋めてしまうと同人業界が阿鼻叫喚になりそうですけど。あと、ナナリーがサイコメトリー的な超能力に目覚めていたというのはちゃんとアニメでもやるべきだったとおもう(最終回に突然ナナリーが兄のやろうとしたことを悟ってしまった下りは、不自然に感じた人も多いはず…)
ナナリーの葛藤やら人間的な成長やらが非常に面白く描かれていたと思うので、もういっそ本編追うんじゃなくてナナリーメインの本編補完スピンオフとして出せばよかったんじゃないかなあ…と思うのです。ていうかこの内容でタイトルが「コードギアスR2」であらすじが原作アニメと同じことしか書いてないのはもはや詐欺の部類だと思うんだ。無理に本編ノベライズという形で出さない方が良かった気がする。(特にこの巻では、アニメ本編で行われたやりとりの殆どは「説明」という形で省略されていて、それのせいで凄くテンポ悪い)
エピローグは原作アニメでも話題になった「ルルーシュ生存説」を強化するような形でそれでもルルーシュの生死自体は上手いことぼやかされていて、この終わり方は凄く良かったと思う。派生作品で死亡側・生存側に固定されてしまうのは正直いやだなあと思っていたので。
今月のまとめと読了記録[2009年2月分]
2月に読んだ本は19冊でした。
2009年2月のページアクセストップ4
とらドラ9! (⇒感想) | ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! (⇒感想) | とらドラ8! (⇒感想) | アクセル・ワールド 黒雪姫の帰還 (⇒感想) |
ファミ通の新人さんの「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!」と電撃の新人さんの「アクセル・ワールド」がそれぞれ2、4位でした。両方とも凄くオススメなので気になってる方は是非とも。先月の「これはゾンビですか?」といいやはり新人さんの作品の感想はみんな気になってるんだなあ。
とらドラ8、9巻の感想はアニメ始まって以来ずっとうちのアクセスベスト5内に残り続けているわけですが……アニメ本編もついに8巻の内容が終了して、特に先週はいろいろな意味で感慨深かったです。あと1ヶ月でアニメも終わりかーとか思うと…。
2009年2月に読んで面白かった本
さくらファミリア!3 (⇒感想) | とある飛空士への恋歌 (⇒感想) | ロスト・ユニバース4 悪夢 生まれる(⇒感想) | 雪蟷螂 (⇒感想) |
祐太かこいいよ祐太。
とりあえず「さくらファミリア!」は祐太に萌えておけばそれでいいと思う。欝黒な杉井光も好きですが、コミカルな杉井光はもっと大好きかもしれません。そして皆がエリとかレマとかるーしーとかガブリエルさんとかいってる中、祐太萌えなんだぜ!
1巻に他の人々ほど熱狂できなかった分、身構えてしまっていた部分の多かった「とある飛空士への恋歌」はいろいろな意味で嬉しい誤算の多い物語だったなあと。何よりも主人公・カルエルの偉高々ヘタレっぷりというか、なんともいえないツンデレ具合が最高であったと……また主人公萌えか!!!
再読強化月間からは「ロスト・ユニバース4」。神坂一の悪趣味っぷりが全開な物語で、前半の愉快で気の良いキャラクターたちに感情移入すればするほどラストで欝れる仕様になっております。最終巻も嫌いじゃないけど、やはり4巻がいろいろな意味で最高であると主張したいです。
紅玉いづきさんの「雪蟷螂」はいろいろな意味で説明不要だと思う。これまでの2作の「人喰い物語」がツボに入るなら絶対ツボに入るという感じ。ロージアさんの生き様が鮮烈な印象を刻み付けていきました。
2009年2月の読了記録
例によってメディアマーカーの読了記録から。今月から読んで感想書いてるラノベ系は除外してます。
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なんて素敵にジャパネスク3 人妻編
[著]氷室 冴子 [絵]後藤 星 様々な苦難を乗り越え、筒井筒の仲であった高彬となんとか結婚した瑠璃姫。しかし相変わらず高彬の生家・右大臣家では瑠璃姫の印象は最悪のようだし、これまで疎遠だった義母上までもが最近何故かやたらと口を出してきて、辟易する毎日。そんな中、高彬の乳兄弟・守弥の身分違いの恋人・煌姫を預かってほしいと頼まれた瑠璃姫だったが… |
ううむ、私が基本的に両思いになるまでのお話が好きというのがあるのかもしれませんが、瑠璃姫は妙に落ち着いてしまうし高彬はそれまであまり表に出してこなかった嫉妬深さを丸出しにしているし……でこれまでの4冊と比べるとイマイチ楽しめなかったかも。もろに4巻へ続く的終わり方をしているせいもあるかもしれませんが、やはり瑠璃姫の無鉄砲な活躍が無いと寂しいなあ。嫉妬心丸出しの高彬を見ていると守弥と瑠璃姫の一幕もなんだか必要以上にハラハラしてしまって、素直に楽しめないものがあるなあ。
波乱の種が色々なところに眠っているカンジなので、次の巻での波乱に期待。