ページ 125 | 今日もだらだら、読書日記。

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いつか天魔の黒ウサギ3 神隠しの通学路

[著]鏡 貴也 [絵]榎宮 祐

圧倒的な力を持つ“天魔”に襲われ、絶対絶命の大ピンチな大兎とヒメア。しかし、彼らは意外にあっさりと姿を消す。一方、紅月光は“天魔”から《最古の魔女》を殺すための力を与えると持ちかけられて…
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今回は次の戦いへの序章というイメージが強いお話。というかおそらく次巻から始まるであろう、いうなれば「遥編」への序章なのかな。本来エピローグとなるはずの位置の章が2回目の「プロローグ」として銘打たれているのが印象深い。内容もシリーズそのものとしての動きは殆ど無くて、大兎が自分の無力さを補うために修行しようとしたり、また今後の伏線になりそうな設定が出てきたり。

正直、紅月光のツンデレぶりが最高すぎてメインのストーリーとかどうでもよくなってきた私が居るよ!大兎&ヒメアの二人の前ではヒールぶってるのに、美雷に本音をバラされてキレる姿には思わずニヤニヤが止まりません。なんだかんだといいつつしっかり二人のことを「仲間」と扱っている姿が微笑ましいというか……マジでもういっそ、主人公を月光にすればいいよ!!

ストーリーがガンガン進んだ2巻よりも、月光パートが多い3巻のほうが素直に楽しめた気がします。ううむ、次からはまた2巻のようなノンストップでハードなバトル展開なのだろうか。正直ついていけるか不安だなあ…

そしてあとがきの必死ぶりに噴いた。確かに14Pはハードル高そうだけど、必死具合が半端じゃなくて笑いが止まらないよ!

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SH@PPLE?しゃっぷる? 5

[著]竹岡 葉月 [絵]よう太

雪国の双子の姉・舞姫は妙に女の子にモテる。そんなわけで入れ替わりをはじめてから、雪国はすっかり空舟五中でモテモテに。今日も舞姫の格好で青美女学院から帰ってきた雪国を待っていたのは、雪国に扮した舞姫が同学年の女の子から告白されているシーンで!?
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ドラマガに掲載されていた、淡谷姉弟がそれぞれの学園で繰り広げるドタバタした“入れ替わり”の日々を描く「しゃっぷる」シリーズ短編集。相変わらず帯で隠したニセ粗筋と、カラーページのマンガの弾けっぷりも全開です。

ちょっとした騒動が中心になっていて、何も考えずに雪国・舞姫と周囲の人々のドタバタ騒ぎを見てニヤニヤできる軽さが素敵。特にSEC関連の短編が好きだな。自前の「美少女数値化プログラム」で女の子たちの点数付けをして盛り上がったり、部室に隠されていたお宝の地図を巡って小さな冒険を繰り広げたり…と、そんな男の子達(女性が混ざってるけど)のバカ騒ぎっぷりがたまりません。

青美女子での話は、どうしようもなく肖像画の話のオチが好き。あの「これがせいいっぱい」の文字と、そこに飾られたものから彼女たちが楽しくドタバタやってる姿があふれてくるようで。というか全体的にどのお話も、「その後の話」で綺麗にオチがつくのがたまりませんでした!SECが始めた「ホスト雪国」に興味シンシンで扉の前をうろうろしてる鳥子さんとか、測定結果を元に学園内の●●●の写真を数値化しまくる舞姫とか!

書きおろしは蜜が蝶子さんと出会い、ローズロワイヤルに入ることになったきっけかのお話。これも本編以上にその後のお話が……蝶子さんがあの話の裏で「計画通り」とほくそえむ姿が頭に浮かぶようです…。

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なんて素敵にジャパネスク8 炎上編

[著]氷室 冴子 [絵]後藤 星

帥の宮の企てた陰謀は秘密裏に暴かれた。全て一件落着…したかと思ったが、どこかスッキリしない、ちぐはぐな何かを感じるものの、自分では動きが取れない瑠璃姫。この事件の真相を読み誤っているのではないか…そんな不安を感じていた矢先に、藤宮から思わぬ事実を聞かされて…「帥の宮」編完結!
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決着がついたと思われた帥の宮との最終決戦編。

うわああああ最後の最後で、久しぶりに高彬が有能っぷりを全開にしてるよ!!一連の帥の宮編では瑠璃姫に嫉妬の炎を燃やすばかりでぶっちゃけろくな出番なかったから、余計にその活躍が輝いて見えます。瑠璃姫も違和感程度にしか思っていなかった帥の宮の思惑を見事に見抜き、「畏れ多くも」が口癖の頑固な忠義者が女達の行動に突き動かされて帝の思惑とは違うところで動くという一連の活躍っぷりがもう本当にたまりません。

そして、帥の宮を巡る女達の想いと行動に胸を抉られる。泣いてばかりのなよなよ女房だと思ってた大弐の思わぬ活躍とか、桐壺女御や由良姫の想いとか、本当に意外な人の意外な面ばかりを見せ付けられるお話だったかと思います。特に大弐と由良姫が高彬を動かすためにとった行動する場面はなんとも衝撃的でした。

最後までドキドキハラハラが止まらなかった物語も大団円で完結。
個人的には由良姫や守弥&煌姫のその後、融の恋のゆくえが語られなかったのがちょっと残念…中学時代、夢中になって読んだ物語だったので、作者さんがすでに亡くなられていて、永遠に続きが出ることが無いと考えるとちょっと寂しいものが…。

あらためて、楽しい物語をありがとうございました。

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なんて素敵にジャパネスク7 逆襲編

[著]氷室 冴子 [絵]後藤 星

帥の宮の手によって殺されかけ、川に落ちた瑠璃姫は煌姫の手によって救出された。命からがら生き延びた瑠璃姫は右大臣家ゆかりの別荘に身を隠し、逆襲に転じようとする。ところが同じ別荘に高彬の妹の由良姫に、高彬の兄の春日大納言までがやってきて…!?
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瑠璃姫vs帥の宮、決着編。命からがら助け出された瑠璃姫の前ですでにそれぞれの欲望むき出しな守弥と煌姫が素敵すぎます!病人へのいたわりの気持ちとか、そんなレベルじゃない、もっと壮絶な何かをあじわったぜ……。本当にこの二人は良いキャラ過ぎます。そして更に、死に掛けてる姉姫をほっぽって新しい恋に目覚める融……ほんと、このシリーズで一番の常識人は瑠璃姫なんじゃないかと思えてなりません。皆自分の気持ちに正直すぎる!!

煌姫に救出されてから後は、一気に帥の宮への猛反撃。高彬の兄・春日大納言をやりこめて、高彬をなんとか説得して帥の宮との直接対決に。帥の宮との対決中、部屋の外からそれとなく帥の宮をけん制する高彬がかっこいい。久しぶりに高彬の「有能官吏」っぷりを見たような気がします。

物語は次で完結。どのような終わりを見せてくれるのか、楽しみです。

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なんて素敵にジャパネスク6 後宮編

[著]氷室 冴子 [絵]後藤 星

なんとしても、帥の宮の目論見を暴いてやる!と行動を開始した瑠璃姫は煌姫を帥の宮の元に送り込み、自らも後宮に乗り込む。その頃、後宮では物の怪騒ぎが発生していた。東宮生母である桐壺女御の不遇な扱いに同情する瑠璃姫だが、それが元で思わぬ事を口走ってしまって…
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帥の宮を巡る陰謀劇、急展開!の「後宮編」。ようやく帥の宮の目論見が見えてきた……と思えたのもつかの間、急展開につぐ急展開。特に、瑠璃姫が後宮に上がってからの展開は猛烈に速かった。8巻で終わりなのでそろそろ物語が結末に向けて動き出す頃だろうとは思ってたけど。

瑠璃姫が一人で無茶をするのは1巻・2巻の頃と変わらないのですが、基本的に鷹男の「おてつだい」の域を出なかった1巻、ある意味事件の構造自体は単純だった2巻の事件と比べてかなり複雑な事件になっていて、事件の謎解き自体が非常に面白かった。次期東宮の擁立とか由良姫の入内とか、平安時代ならではの要素がかかわってくるのが楽しい。平安モノスキーとしてはたまらない展開です。

そんな帥の宮の陰謀にたどり着く瑠璃姫なのですが…この辺にたどり着いたのはやはり常識にとらわれない、自由な姫だから?普通のお姫様だったらこんなに頭が回らないんじゃないかという気がしてならないのですが、宮仕えもしておらず、宮廷の情勢も高彬から伝え聞くだけのはずの彼女がここまで頭が回るのがちょっと不自然に感じなくもなかったり…まあそのへんは、少女小説だし深く気にする部分ではないのですが(それ以上に、急展開する物語が面白いので)

しかし、ようやく帥の宮の陰謀が見えてきたとおもったら…まさかまさかの急展開!そしてそのまま次巻へ続く!!これリアルタイムで見てたらさぞかしヤキモキしただろうなあ。

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おと×まほ7

[著]白瀬 修 [絵]ヤス

彼方の前から姿を消したモエル。探しに行こうとする彼方だが、思わぬ人物からそれをモエル自身が望んでいないと告げられ、思い悩む。一方、事態を知った留真、依、いいんちょ、エフェクトはそれぞれの思いを抱き、行動を開始する…
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かなたん、ついにレベルアップ!のシリーズ第七弾。やっぱり魔法少女はレベルアップしたらコスチュームチェンジが基本だよね!というか王道まっただ中の魔法少女モノになってて、凄く面白かった!!このシリーズ、やっぱり変に萌えを狙うより王道一直線な熱血バトルやってくれたほうが全然楽しい。

とにかく、お約束全開な展開が楽しい。仲間の一人が主人公の安全と引き換えに逃げ出してきた相手の所に自ら戻るとか、日常パートでラスボスとニアミスとか、戦うことに迷った主人公を見た仲間達が主人公抜きで敵の本拠地に乗り込んで窮地に陥るとか。敵の本拠地戦では主人公を前に進ませる為に仲間が一人ずつ途中に現れた敵とタイマン張っていく、というのが基本だよね!!モエルとエフェクトと魔法少女達がどれだけ彼方を仲間として信頼しているかも凄く伝わってきて、本当に読んでいて楽しかった。

そしてこれまでずっと彼方の弱点として言われてきた「性別が女でない故に魔力の制御ができない」という部分を、こういう風に補うとは!もう女体化しか打開策がないのかとヒヤヒヤしていたので、本当に安心したよ。ただ、個人的にはちょっと新しくなったコスチュームの変更点が分かりづらかったかなあと。杖以外の描写を完全にヤスさんの挿絵に頼ってしまっているのは流石にズルいかと(「え?これってどこが変わったの?」って地の文を2回くらい読み返しちゃったよ!地文の描写的には何も変わってないじゃん!)。そしてその挿絵もちょっとどこが変わったのかわかり辛い…

とりあえず今回のお話でモエルの秘密と留真達が所属する(していた?)組織に関する謎とかはひと段落ついた訳ですが、ここにきて白姫一家に関する謎が深まった感じ。何か秘密がありそうな此方母さんが今後どのように動くのか、今後の展開がとても楽しみです。




余談ですが、同時発売されたすえみつぢっかさんによる漫画版がものすごく面白いです。基本的には原作の内容をそのままなぞっているだけなのですが、バトルシーンも気合入ってるし、個人的には彼方がちゃんと可愛いけど「少年」として描かれていることがすごくポイント高い。

言葉にするのは難しいのですが細かい表情とか体つきとかが、ちゃんと「男の子」なんだよなー。原作の彼方も好きなんだけど、全体的に「男の子である必要性」が低いことが最大の不満点だったので。

特に変身シーンの変態的なアングルには本気で感動した!
これは良い変態マンガ!!(※褒めてます)

4797353562おと×まほ 1 (Flex Comix)白瀬 修(原作)
ソフトバンククリエイティブ 2009-03-11

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「2008年下半期ライトノベル萌杯」投票します(※パッション増量当社比150%)

ラノサイ杯のシステム流用して、キャラ萌え投票ってどうよ?
メインとなるのはキャラ萌えであるため、作品自体の出来は全く問題ではありません。この方式なら投票自体が目的にはならず、思う存分自分のサイトで萌え心を発揮していただけます。メカ萌え? 動物萌え? ご自由にどうぞ!
ていうか、投票するのはただのおまけで、好きなキャラについて語ることこそが真の目的であるとあえて断言しましょう!

というわけで投票します。というかなんかもう、投票せざるをえないと思った。パッション全開の萌え語りに加え、個人的にツボに入った場面の引用等もございますのでネタバレとかを細かく気にする方はご注意ください。心の準備が出来たら「続きを読む」をクリックするんだ!

なお、書影は該当キャラが映っているものを率先して表示させているので期間内・期間外・関連メディアなどぐちゃぐちゃですがその辺はご容赦ください。本当はもういっそ、自分で絵描くしかないんじゃないかと思ったんですが語りに時間掛けすぎてそんな暇なかったっていう!!っていうか男子キャラも表紙に出してください!!

…とりあえず最初に一言。長いよ?
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時載りリンネ!1 はじまりの本

 

隣に住む幼馴染・リンネは本を読む事で得られる認識や情報を主食とし、200万字の本を読む事で1秒の時を止めることができるという“時載り”という一族の少女。そんな彼女が突然「わくわくするような冒険がしたい」と言い出して、平和な夏休みは一転、『誰にも読めない本』を巡る不思議な大冒険が始まった!

普通の人間の主人公・久高と彼女の幼馴染で『時載り』のリンネをはじめとしたちょっと不思議な人々が繰り広げるちょっと不思議な夏休みの冒険のお話。

一応スニーカー文庫らしく異能バトルっぽい構成になってはいるけど、どちらかというと雰囲気は「赤毛のアン」とか「トムソーヤーの冒険」みたいな海外の児童文学に近いものがあるかも。ちょっとだけ不思議な夏休みの冒険。小学生時代の夏休みってなんとなくいつもとちょっとだけ違う事が起こりそうというか、特別な感じがありましたよね。そんなワクワク感を童心に帰って思い起こさせてくれるお話。

紆余曲折を経て新しいお友達ができたり、不思議な拾いものの持ち主を探して色々な所に足を延ばしたり……と、とにかくそんな「ちょっとした冒険」が物語のメインなんだけど、一方で『時載り』の能力の使い方が結構面白かったかも。読み始める前は200万字で1秒しか時間を止められないのに、何の役に立つんだろう?とか思っていたのでなるほどこういう使い方があるのかあと。しかし、本嫌いでそれだけのストックを貯めるとしたら大変だろうなあ…

ちなみに、この理論で行くとライトノベルサイト感想サイトで一年間の読了冊数が間違いなく5本の指に入るであろうdeltazuluさんは年間80秒の時を止めることが出来るそうです。deltazuluさんですら年に2分も時を止められないという現実に絶望した!!うちは大体年間200冊弱程度なので多分20秒止められるか止められないかですね。あ、マンガは文字のストックに入りますか?

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なんて素敵にジャパネスク5 陰謀編

[著]氷室 冴子 [絵]後藤 星

業を煮やした瑠璃姫は帥の宮との直接対決を決意。三条邸の面々が瑠璃姫の子宝祈願に出かけている隙に帥の宮をおびき出そうとする。守弥の立てた計画は恐ろしいほど完璧だった筈なのだが、敵は一枚上手のようで…!?
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瑠璃姫vs帥の宮、直接対決編。
「人妻編」の頃から続いていた高彬の一種異様なまでの嫉妬心がひと段落したのはよかったけど、一難去ってまた一難という感じ。というか凄い久しぶりに瑠璃姫が活躍している姿を見たような気がするよ…(特に人妻編と不倫編は守弥と煌姫が輝き過ぎだったと思う!)

『敵の敵』という感じでお世辞にも「仲間」とは言いづらかった守弥と煌姫が段々仲間っぽくなってきたのが面白い。特に煌姫は意外な一面を発揮して、今回ので一気にいい人ポイントが上昇ですよ。様々な意味で彼女の場合自分の中の主義主観がまっすぐで、なんか本当に見てて気持のよいくらいの人だなあ。

そして守弥は今回の一件で完全に「対帥の宮」という方向で仲間に引っ張り込めた感じ。どこまでもどこまでも高彬LOVEで、高彬の損得という視点でしか物事を見れていない徹底ぶりには思わずニヤニヤしてしまいます。由良姫への評価や、瑠璃姫のことを見直すきっかけも全部高彬がらみなんだから色々酷い。瑠璃姫の影のプレーンとして、冷徹な策略をめぐらす姿にはうっかりときめいてしまったのですが、その後の「高彬LOVE」っぷりでいろいろ台無しです。まあ、そこが守弥の萌えポイントなんだけどね!!

しかし、今回それなりに活躍があった瑠璃姫はとにかく、高彬がすっかり影薄くなっちゃってるのがさみしい限り。最近では瑠璃姫の周囲に波風を立てる役・瑠璃姫とのイチャイチャ担当・宮廷での情勢解説役くらいのところで落ち着いてしまっている気がして、ちょっと物足りない。2巻で見せたあの有能官吏っぷりはどこへ…

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とある魔術の禁書目録(インデックス) 17

[著]鎌池 和馬 [絵]灰村 キヨタカ

イギリス清教の最大主教・ローラ=スチュアートから「禁書目録召集令状」が出され、食事の支度をしていた上条当麻とインデックスは土御門の手によって強引にイギリス行きの飛行機に搭乗する羽目に。空腹のあまり野獣のごとく騒ぎ立てるインデックスを宥めるのに必死な当麻だが、二人の乗った飛行機ではとある犯罪計画が進行中で…!?
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海外出張みたび!なシリーズ第19弾。イタリア、フランスと来て今回はイギリスへと赴きます。

前半戦となるイタリア到着までのゴタゴタが最高。イギリスに行く途中の飛行機の中で偶然飛行機がテロリストに脅迫を受けていることを知った当麻がなりゆきと自らの正義感から犯人逮捕のため立ち回る…というお話なのですが、日本から延々と食事のお預けを喰らい続けて野獣と化している銀髪シスターさんを必死に宥めすかしたり、当麻に横槍入れられて逆ギレした機長が思いもよらぬ行動を取り始めたり……と久しぶりに“不幸な上条さん”の不幸属性全開な感じ。しかしその一方で、テロリスト達が当麻&インデックスの思いもよらぬ行動に翻弄されてわたわたしてる姿にまたニヤニヤする。良くも悪くもテンプレートなお話なのですが、ある意味予想通りに「おあずけ」を喰らい続ける当麻とインデックスの姿を見ると、妙に楽しくなってしまうのはなんでだろう。

しかし、こっちのコミカルな展開を楽しみすぎたせいかイギリス到着後のシリアスな展開にどうにもついていけなかったです。ていうかこれ、思いっきり「続きは次回」ってやるならイギリス到着したところで切っても良かったんじゃないの?良い意味でも悪い意味でもハイジャックの話が「長すぎる序章」になっていて凄くテンポ悪く感じる。

っていうか、キャラクターが多くなりすぎて完璧に把握がおいつきません。当麻&メインキャラ+ゲストキャラ2人程度で小さくまとまってる話の方がぜんぜん面白い。最近の禁書は、シリアスやられる度にメイン格で出てくるキャラクターがどこで出た誰だか思い出せなくて、そこから先に進めないことが多いので、毎回そこで詰まるようならいい加減切ることを考えた方が良いのかも……また今回でキャラ増えたし…。

ラストで出てきたあの人はなんとなく再登場するだろうな?とおもっていたのでなんとなーく覚えていたけど、第三王女との絡みについては1ミリも思い出せなかったんです。あれ覚えてるか覚えてないかできっと盛り上がり方がぜんぜん違うんだろうな?。私の場合覚えてなかったので、ラスト読んで「あれ?この人達なんか既刊で絡みあったっけ?」みたいな感じでした…

もう何度言ったか判りませんが、次の巻が出るときはマジで一番最初に簡易キャラ解説+人物相関図つけてください。もう無理。把握すんの無理。そりゃあ確かにアニメに併せて解説本も出たけどさ、電車の中で通勤中に読むときとかにわざわざ持ち歩いてささっと開くとかは出来ないわけじゃないですか。マジでメインの登場人物が2桁以上になったシリーズには全部キャラ解説表つけるべきだって!!!

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