ページ 136 | 今日もだらだら、読書日記。

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ダナーク魔法村はしあわせ日和 ただしい幻獣の飼い方

[著]響野 夏菜 [絵]裕龍 ながれ

ダナーク村の警察署長に着任以来、休みも取らずに働きづめだったイズーはシーカーの勧めで休暇を取ることにした。「今日こそ、魔法とは関係のない一日を過ごす」と固く心に決めるものの、やっかいな魔法の騒動(ビー)は自分の方から近づいてきて…!?
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「ダナーク魔法村」シリーズ最終巻にして短編集。うっ…良い胸キュンシリーズなのに終わってしまうなんてもったいない…。着任後のイズーが初めて休暇を取る話、ライとの邂逅をきっかけにビーの名前に興味を持ったイズーが「エラ」という言葉の語源を探して奔走する話、ギャラントとビーの関係をいぶかしんだイズーがうっかり禁句を口にしてアガードの使い魔にされた話、謎の卵から孵った魔獣(?)がイズーになついてしまう表題作の4編が収録されてます。

本編と並行して時間軸が進んでいくので、イズーがいかにしてビーに対してデレていったかが如実にわかるのがとても楽しいです。序盤だと好意よりは迷惑という気持ちが強かったイズーが、最後の方はあんなことに…とか思うと、そのギャップに笑いが止まらない。

妙に仲の良いギャラントとビーの関係を疑って嫉妬心丸出しだったり、自分の子供が生まれたらという話で普通にビーとの子供の名前だと仮定してしまったり。いや、あとがきでも書かれてるけどほんと色々な意味で壊れましたよね、この人。

ラストの短編でちょっとだけ今までとは違う、ビーとイズーの姿が垣間見えただけにここで終わってしまうのが本当に残念です。というか、イズーの過去話とかが完全にスルーされたまま終わったあたり、打ち切りなのかなぁ。もうちょっとこの2人のほのぼのとした日常を見たかった?とか思うと、残念でなりません。

あとがきの「きっとイズーはなんだかんだ言いながら<環の中>に骨を埋めるのでしょう」という言葉になんとなく胸がきゅんとしました。本当に素敵なシリーズをありがとうございました。

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死神姫の再婚 私の可愛い王子様

[著]小野上 明夜 [絵]岸田 メル

フェイトリン5家の中でも最下位だったはずのロベル家が、アリシアの実家であるフェイトリンのお屋敷を売ってほしいと言い出した。物に執着を持たないアリシアが唯一最後まで手放さなかった屋敷ということもあり、招待を受けてフェイトリンに赴いたカシュヴァーン達だったが、そこでは豪奢な舞踏会とこれまで幾度となくカシュヴァーンを亡きものにしようと画策してきた男・ジスカルドが待ち構えていて!?
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天然ボケでちょっと変わった“死神姫”と暴君…と言われてはいるけど実は領民想いな成り上がり領主様の新婚生活コメディ第四弾。今回はついに宿敵ジスカルド・オーデル公爵との直接対決が描かれます。

…とはいえ、地方伯として権力をもつ完璧男のジスカルドには、流石のカシュヴァーンも大きく出る事が出来ず、ネチネチと続く嫌味攻撃にストレスばかりを貯める羽目に。しかもジスカルドはアリシアに、そしてジスカルドの妻・エルティーナはカシュヴァーンを誘惑し始めて恋模様も大波乱。完全に空気と化しているロベル家当主(ごめん名前忘れた)が可哀そう。

そんなこんなで否応なしに揺れ動くアリシアとカシュヴァーンの関係ですが、ひたすら天然で鈍感な妻と過去のトラウマに囚われて愛することに憶病な旦那ということで、なかなか関係が進展しないのがもどかしいかぎり。正直カシュヴァーンは最後の最後で自発的には関係を進めようとしない予感がするので、そろそろアリシアが自分の気持ちを自覚して動くような展開がほしいなあ…。このもどかしさが美味しいのだ、というのも実際あるのですが。

とはいえ、アリシアがカシュヴァーンとエルティーナを見て嫉妬のような感情を持ち始めたり、いつもの空気読めない発言を躊躇ったり…と、少しずつ二人の関係が変わり始めているのも確か。特にラストの展開はとても美味しかったです。

新キャラ的には、序盤はシィルとアリシアのすれ違いまくりの会話にニヤニヤし、終盤はエルティーナ様のオトコマエっぷりに全部持っていかれた感じ。特にエルティーナ様のキャラが最高すぎます。上流階級にありがちな淫らな大人の女性と思わせておいて実は結構純情乙女キャラ!!た、たまんねー!!!ぜひとも今後とも活躍して頂きたい。

あと、花婿候補乱立でいろいろおもしろすぎることになってるノーラにもさりげなく進展が?ティルナードとノーラのやりとりが正直たまらないのです。ノーラはティルに嫁いで舅(セイグラム)にいびられながら玉の輿すればいいとおもう!

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死神姫の再婚 腹ぺこ道化と玩具の兵隊

[著]小野上 明夜 [絵]岸田 メル

カシュヴァーンの屋敷にアリシアの前夫の弟・エリクスが飛び込んできた。奇妙なお願いごとをしてくる彼に、バルロイの部下でアリシアとカシュヴァーンから「いちゃいちゃ」の秘訣を学びたいとやってきたレネの二人を加え、屋敷は今日も賑やか。そうしたら更に、エリクスを狙った暗殺者までやってきて…!?
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天然ボケでちょっと変わった“死神姫”と暴君…と言われてはいるけど実は領民想いな成り上がり領主様の新婚生活コメディ第三弾。今回は暗殺者の少年・ルアークの過去に焦点が当たります。

とりあえず少年暗殺者ネタ大スキーの私としてはルアーク関連の話だけでおなかいっぱいいっぱいだった訳ですがっ!!サイードのセリフがまたベタベタだわ、その言葉に惑わされたルアークがまた悶々と悩むわ裏切ろうとするわでもアリシア達をほっとけなくてらしくもなく悶々とするわな展開が美味しくてたまらなかったです。“兄”という存在に依存するルアーク萌え。

そんな展開でも、重くなりすぎないのが「死神姫」シリーズの良いところ。ルアークの過去やエリクスが屋敷の人間たちに虐待された話など、パーツだけ見ると暗い展開の目白押しなのですが、どこまでも空気読めてなくて他と一本ペースがズレてるアリシアの存在が場を良い具合になごませてくれます。神出鬼没で、場所と空気を読まずに「さあ、イチャイチャしてください!」なレネの存在も素敵でした。

しかし、一方で肝心のカシュヴァーンとアリシアの方がいまいちスパイス不足な気も。2巻までのように、アリシアが無茶な行動をしてハラハラするような展開がなかったからでしょうか。いえ、確かにアリシアのピンチにハラハラする展開は変わらないのですが、後半の展開が全部「アリシア誘拐→旦那様が助けにいっくぞー」なので、誘拐されてもいまいち緊張感がないというのが本音というか。個人的には段々我慢が効かなくなってきた旦那様の今後の活躍(イチャイチャ的な意味で)に期待したいところです。

…正直このシリーズで今、一番楽しみなのはノーラの花婿選びの行方かもしれない。

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ダナーク魔法村はしあわせ日和 いとしのマリエラ

[著]響野 夏菜 [絵]裕龍 ながれ

アガードの家にフランの娘・マリエラがやってきた。異常に彼女をもてなそうとするフランの態度や体調不良で寝込んでいるビーの事を「いつものことだ」と気にしない家人達の態度に違和感を覚えるイズーだが、翌日シーカーとベルが行方不明になってしまって…!?
   個人的お気に入り度数
ダナーク魔法村シリーズ第4弾。今回は小さい魔女・マリエラが引き起こす騒動と共にビーやフランの秘密が明かされるというお話。

とりあえずデレモード突入のイズーが可愛い過ぎる。
ビーの前ではなかなか素直になれないのがタマにキズですが、寝込んでしまったビーを心配する一方であまり心配していない感じの周囲の人々にイライラしたり、ライにヤキモチやいたり、ビーの力になれない自分を責めたり……とビーの見てない所で完全にデレモード入りました。特に「えへっ?」という定番のビーのごまかし笑顔に悶々とするイズーには噴いた。しかもそんなイズーの秘めたる想い(笑)は実はビー除く周囲にバレバレで…という定番のやりとりにはニヤニヤせざるをえない。

何より、あのイズーの口からクライマックスの「あのセリフ(ネタバレ→"しあわせのかたまり")」が出たのかとおもうともうですね!?あのツンデレイズーがですよ!?たとえるなら、アニメ化したら間違いなく緑川光あたりが声を充ててそうなイズーがだよ!?ああ、ほんとデレモードのイズーがかわいい。

物語はフランの過去やビーの父親の話など、いよいよ核心に踏み込んできた感じ。あとはイズーの過去の因縁に決着をつけるのみでしょうか…って次は短編集で本編はこれで完結なんですよね…残念すぎる。ビーとイズーがはっきりと相思相愛になるところまでちゃんとやってほしかったなぁ…今の状態だといまいちビーの気持ちが誰に向いているか不鮮明なんだよなあ。

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恋姫・無双外伝 紫電一閃!華蝶仮面 3(下) ?わたしが愛した魔王?

[原作]BaseSon [著]御門 智 [絵]水月 悠

魔王・薫卓の復活により魏は壊滅。太陽は昇らず、深刻な食糧危機に人々は困窮する。そして、華蝶仮面はあれ以来、姿を見せることはなかった……。そんな中、本郷一刀達は生き残った蜀や魏、元薫卓配下の猛将達を集めて"華蝶戦団"と呼ばれる反抗勢力を作り魔王に対抗しようとするが…
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「恋姫無双」の華蝶仮面を主人公にした外伝ノベライズの最終巻。うーん、最後の最後まで物凄い名作ノベライズだと思うのに、なんでラストでそういう方向にいくんだよう……

今まで無敵だった華蝶仮面が敗れて復活するくだりやこれまでの敵キャラが心強い味方として現れる流れ、魏・呉・蜀の三国勢が一つの仲間として協力して挑む戦い。そして敵は操られたかつての仲間。絶望的な戦いに臨み、次々と倒れていく仲間たち。多くの犠牲を払いながらも進む一刀と曹操はかつて大切な時間をともにすごし、魔王となった少女・薫卓を救うことができるのか…という感じで相変わらずベタベタな王道熱血展開の目白押しなのですが、なんでここまできて「僕たちは彼らの犠牲で勝ち取った平和をずっと忘れない…」的なオチになるんだよ?…ここまできたら当然ご都合展開で全員復活円満エンドでしょー!!!

そもそも、曹操vs薫卓のラストバトルそのものがなんかグダグダで、これまでの「華蝶仮面」シリーズとは思えないほど面白くなかった…展開そのものは悪くないけど、個人的には薫卓の不意打ち以降はなんとかならなかったのかと思う。肝心かなめの曹操vs薫卓のバトルがあんまり盛り上がらなかったというか……っていうか劉協いらないよ劉協。最期は何をしたいのかよくわからなかったし、こいつ出さないか最終決戦前に一刀あたりと相打ちさせて、早々にご退場願った方が面白かった気がするんだよな?…

賈駆が突然過去の話を持ち出してきたのもちょっと唐突に感じたというか、できれば賈駆の態度以外の部分でもそういう過去を思わせる描写がほしかったような(それともこの、白装束が一刀を戦わせるために薫卓を引っ張り出した云々の設定は原作の公式設定なのか…?)

一応曹操と薫卓に関しては生き残ったような描写がありますが(拡大解釈すればラストのあれでラストバトルにかかわった全員が生きてたという解釈もできそうだけど)、その他は生死すら不確定…というか明らかにラストバトルで死んだくさいキャラに対して救済措置が取られなかったのは残念すぎる。ラストを「ご想像にお任せします」っていう終わらせ方は悪くないと思うんですが、これだけ王道ベタベタなご都合主義で突っ走ってきたこのシリーズがそれをやる必要性がどこにあったのかがとても疑問だったりします。うーん、やっぱりラストはなんとしても納得できない……

ただ、ラスト以外の盛り上がりはシリーズ最高潮で、ほんと凄かった。特に、今までずっと悪役っぽい描かれ方をしてきた周瑜のあの発言には感動。愛紗・鈴々と一刀のデートの約束シーンもホロリとくるし、孫権・曹操が一刀に真名を呼ばせるシーンとか微笑ましすぎるし、何より素晴らしいのは袁紹一派の(たぶん)最初で最後の大活躍!!いろいろな意味でかっこいい、かっこよすぎるよ袁紹…挿絵も今まで以上に良い味を出していて、良かったです。特に決戦前の全員集合絵と無駄にかっこいい袁紹軍、一刀の一枚絵は最高でした。

ああ、しかしこのシリーズがこれで終わりなのが素直に惜しい。やっぱり原作プレイすべきですか?こういう熱血展開目白押しのエロゲならば迷わず買うんですが……

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コッペとBB団 その2

[著]田口 仙年堂 [絵]はしもと しん

BB団の支部が美少女ヒーロー・薔薇の騎士に襲撃されて壊滅した!デイストーンを破壊され、絶体絶命の大ピンチに陥った支部を救うため、本部は補給作戦を展開することに。一方、Q三郎達はコッペを幼稚園に行かせる事にしたんだけど、大事なお弁当をなぜか“薔薇の騎士”に狙われて…!?
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良い人ばかりの「悪の組織」BB団と、人工人間のコッペが繰り広げるドタバタコメディ第二弾。

すっかり団を上げてコッペ大好き!なBB団のメンバーが最高。絶体絶命の危機にあるBB団の支部救出作戦をしてたはずなのに、Q三郎のひょんな一言からコッペのお弁当を何にするかで熱い議論が始まってしまう姿に笑いが止まりません。前回意気投合しちゃった2号とライバルにして宿敵であるはずのライトドライバーがすっかりメル友になっていたり、資金集めに移動アイスクリーム屋を開業したり、コッペが心配なあまり幼稚園の周りをうろついてライトドライバーに追い払われたり…「悪の組織」とは思えないアットホームっぷりが微笑ましすぎる。

悪の組織が作った人工人間だという正体は隠し、なぜかライトドライバーの協力を得て幼稚園に通い始めたコッペ。ところがとある事情で彼女の持たされたお弁当を狙って乗り込んできた“薔薇の騎士”がバラしてしまって?…という後の展開がとても熱い。特に幼稚園の先生の言葉には胸を打たれました。ヒーロー達より悪の組織よりも今回一番かっこよかったのは間違いなくこの人。

デイストーンの秘密とか、さりげなく本編の根幹に関わりそうな謎が出てきたけど、これからも是非ほのぼの+ちょっとバトル&泣かせ展開な雰囲気そのままで頑張ってほしいです。

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今月のまとめとオススメ本[2008年9月分]

今月の読了本はまだ感想を書けてない分含め23冊でした。
なんかギアスR2のノベライズとかBL小説読んだのとか、遠い昔の事のように思えるよ……
あれがまだ1ヶ月前の出来事だと言う事に驚愕。

2008年9月のページアクセストップ4


“文学少女”と
神に臨む作家(下)
⇒感想

ばけらの!
⇒感想

GENESISシリーズ
境界線上のホライゾン
⇒感想

俺の妹がこんなに可愛い
わけがない
⇒感想

先月から引き続き、文学少女最終巻が2冠達成。
その後ネットで話題になった「ばけらの」と「俺妹」、作者固定ファンの多くて注目度の高かった「GENESISシリーズ」の3つが順当に続きます。つか、なんか順当すぎて語ることがねえ…!!

ちなみに「俺妹」は先月の時点では大してアクセス無かったのに感想が某有名ブログさんで紹介されてから突然アクセス伸びました。…人気ブログパワー恐るべし。

2008年9月に読んで面白かった本


吉永さん家のガーゴイル
⇒感想

SH@PPLE?しゃっぷる-3
⇒感想

生徒会の日常
⇒感想

コードギアスR2 TURN-2-
⇒感想


何はともあれ15巻一気読みだった「吉永さん家のガーゴイル15」が最高!!最後まで最強ご近所パワーを魅せつけてくれる素敵な物語でした。しかしこれで終わりだと思うと寂しいなあ…

しゃっぷる3」は2巻でちょっとテンションダウンしたのを盛り返すかのような、胸キュン&燃え展開が最高でした。そして中目黒くん萌えとしては中目黒くんが大活躍する「生徒会の日常」を推さざるをえない。いつか中目黒×鍵とかやりたいです割とマジで。この2作品、私の今の富士見ファンタジア文庫のシリーズの中では鉄壁の2作品だったりします。このテンションのままもっと頑張って欲しいです。

残り1枠は「みーまー」の5巻とどっちにするか悩んだ挙句、先日最終回を迎えた人気アニメのノベライズ「コードギアスR2 TURN2」を。完全アニメ視聴者向けな辺り、個人的にはうーん……な部分も目立つのですが、アニメ版が大好きだった人には是非読んで欲しいノベライズではあります。特にこの2巻は、ナナリーの総督としての頑張りとルルーシュの妹コンっぷりを存分に描いたお話が収録されているのでランペルージ兄妹好きは絶対に読むべき。ゼロの屈折した(でも全く隠しきれてない)愛情にニヤニヤしましょう。

検索ワードは、順当にバカテス5巻が1位でした。11月に新刊出るよ!!遂に出るよ!

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コッペとBB団 その1

 

謎の物質「デイストーン」を我が物にしようと日夜頑張る悪の組織・BB(ブラックブリッツ団)の地下基地になぜか子供が迷い込んだ?!?生活課のQ三郎はなしくずしにおもりを押し付けられて大迷惑。アイスをせがむその子供の保護者を探して基地を歩き回る羽目になるが、彼女にはとんでもない秘密が隠されていて…!!

「ガーゴイル」の田口さんの別シリーズ。悪の組織・BB団と見た目は幼女だけど実はすごい力を秘めた女の子・コッペが織り成すほのぼのコメディ(?)。

後書きでも似たような事が書かれていましたがこれって見事にガーゴイルの裏返し的な物語と言うか、なんというか。生まれたばかりで善悪の区別のつかないハイテクAI兵器を良い人たちが一生懸命まっすぐに育てようとするという根幹は同じで、唯一違うのはその「良い人たち」がガーゴイルでは善、コッペが悪であると。あ、考えるとガーゴイル&双葉の立ち居地とコッペ&Q三郎の立ち居地も対象的ですね。

悪の組織とはいえ、根は良い人達の集団であるBB団の面々が一生懸命コッペを可愛がる姿が印象的。育て方次第では自分達の侵略を手助けする超兵器としての素養を持っている彼女ですが、頑なに「子供は大人に守られるべきだ」という考えを貫いて普通の少女として育てようとするQ三郎がかっこいいです。というかQ三郎は良いツンデレ…。敵である正義の味方さん達もどこか気の良い人達ばっかりで…特にライトドライバーが2号とのハードな戦いを繰り広げた後に交わしたやりとりには思わずニヤニヤしてしまいました。

ガーゴイルにも共通する「敵にも見方にも(一部除き)本当の悪者はいない」的な世界観と、ほのぼの和ませておいて後半でちょっと泣かせる展開が凄く心地よい物語でした。ガーゴイルが自分的にかなりドツボだったので、こちらのシリーズも暇をみつけて読んで行きたいです。

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バッカーノ!2001?The Children Of Bottle

[著]成田 良悟 [絵]エナミ カツミ

不死者となってからはや300年…マイザーは不死者仲間であるチェス、シルヴィ、ナイルの3人と共に、一人の不死者の元を訪れる。笑顔に異様な執着を持ち、"笑顔中毒者"と呼ばれるその男・エルマーは私有地の森の中に深く閉ざされた閉鎖的な村に身を寄せていたが……
   個人的お気に入り度数
不死者やらマフィアやら泥棒やらが巻き起こす騒動を様々な視点から描く「バッカーノ!」シリーズ5冊目。今回は300年前に全ての始まりとなった不死者達が現代の閉鎖された村を舞台に繰り広げるお話。複数の人間の視点からの群像劇だったこれまでの作品と違い、通常の小説と同じような三人称視点で描かれるのが印象的です。

色々面白かったところはありますし、エルマーのキャラクターも中々素敵だったのですが今回はとりあえずチェス可愛いよチェスでいいんじゃないですか!とある事件をきっかけに人間不信になってしまった老年ショタが、マイザーやエルマーをはじめ、錬金術師仲間達や不思議な少女・フィルと出会って少しずつ態度を軟化させていくという流れが正直たまりません。特に村人に襲われた際にフィルを守ろうと孤軍奮闘するくだりではとても心がときめきました。しかも最高のタイミングで挿絵が入って、それがまた燃えるという…

他のキャラクター達も負けず劣らず印象的で、ほんとキャラクターの魅力だけでぐんぐん先に先にと読み進められてしまうシリーズっていうのが良いなあ。特にハッピーエンド至上主義者のエルマーの空気読めなさとウザイまでの前向きっぷり、それに対して終盤で一度だけちらりと見せる非情な一面とのギャップがたまりません。あとナイルの口調が何気に脳内で癖になる。

それにしても、確かに第一巻のラストでそんな事を語られてたような記憶があるけど、カラーページのアイザック&ミリアの会話に噴いた。 気 付 く の 遅 い よ ! 彼らの前向きポジティブシンキングはエルマーに匹敵できると思います。というか、エルマーと話の合いそうなお二人さんだ…。

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バッカーノ!1932?Drug & The Dominos

[著]成田 良悟 [絵]エナミ カツミ

父と兄を亡くした大富豪のお嬢様・イブは行方不明になっているもう一人の兄・ダラスを追ってNYにやってくる。家政婦であるサマサのつてで“情報屋”D&D新聞社を訪れるが、その頃NYではマフィアや麻薬中毒者に不死者までを巻き込んでの騒動が起こりつつあった…!?
   個人的お気に入り度数
フライング・プッシーフット号での騒動の後、ニューヨークで起こった騒ぎを描くシリーズ4冊目。ほぼ同時期に起きた事件と言う事で、かなり密接に「1931」とリンクしてる部分が出るのが面白かった。以前と全く同じ場面が登場しても、事前知識の差で全然違う印象を受けたり。

様々な人々の群像劇で、個々の物語が少しずつ関わり合いながら最後には一つの騒動へと収束していくというあたりは変わらず。というか、良い意味で安定して出来が良くてツッコミどころが少ないというか、下手に物語に触れ辛いというか、とにかく感想の書きにくい作品ではあるなあ…。

ヤク中でかなりダメダメな人間ロイと、世間知らずのお嬢様イブという二人の「普通の人」の奮闘が素敵。ベタベタですがこういう普通の人が頑張る姿はやはり見ていて微笑ましくなる。そしてやっぱりクレアいいよクレア。俺中心に地球廻ってるよ的な突拍子もないオレサマ発言っぷりにニヤニヤしつつ、美味しい所はしっかりもってくところがたまらない。ついでに、物語が大変な時にのんきにドミノ倒しやってるマルティージョファミリーと泥棒カップルには笑いが止まりませんでした。

そういえば、並行して途中までアニメ見たんだけど、「1932」は結構原作と違う展開してるっぽい?他の話はほぼアニメと原作で展開に違いがなかったように思えたんだけど。

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