“左” の検索結果 | ページ 5 | 今日もだらだら、読書日記。

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少年向ラノベで男子ピンな表紙をひたすらならべてみた。

タイトルの通りそのまんまです。
「生徒会の五彩」で杉崎鍵が単独表紙を取ったのがとてもとても嬉しかったので、ためしに世間で希少といわれている男子キャラが一人で表紙を独占した少年向けラノベをレーベルごとにひたすら集めてみました。
本当に集めただけ!(解説など する余裕は ない)

ちなみに、自分の読んだ本+ついったーで情報提供いただいた本+電撃文庫とファミ通文庫の2008年度目録に掲載されている本の中からチェックしたので、電撃文庫に偏り気味なのは仕様です。情報が少なめだった富士見ファンタジア・角川スニーカー等で心当たりのある人は、是非コメント欄かはてなブクマあたりでご指摘お願いします。
ちなみに、少女向けレーベルの男子・女子単品表紙については月季さんがまとめてくださってますのでこちらをどうぞ。

ちなみに画像はamazon、bk1、楽天市場の3箇所が混在。
この3箇所回って書影のない本は基本的に諦めた…
もっと書影を!書影を!古い作品の殆どに書影入ってないのがとても悲しい…

※幾つか挙げてなかった作品の指摘を戴いたので、角川スニーカー文庫の項目を追加しました。

画像が物凄く多いので以下格納↓
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遊び心溢れるラノベの装丁をまとめてみた。

という訳で漫画でやっててラノベが未到達or定着してないデザイン上の遊び心を幾つか挙げてみます。


じゃあその「未到達」なラノベにはどんな遊び心あふれる装丁があるのか!ということで、カっとなってまとめてみました。
いえ、単純に、「マンガの面白い装丁」を「ラノベの面白い装丁」と比較するなら、どうせなら記事を読む側の人も両方ともの情報をもった上で比較してほしいなあ、と思っただけなんです。もちろん記事を書いた人は「ラノベの面白い装丁」についての知識はあるんだろうけど、そういうのを知らない人にラノベにも面白い装丁はあるよ!って言いたかっただけなんです…。さすがに他社を跨いで連結表紙とかないけど!(いやでもこれは単に他社を跨いで同じ作者×イラストレーターのコンビが活躍するという事例が殆ど無いからじゃね…?って思うんですけど…少なくても、私はそんな事例知らない。)

自分が読んだ範囲でのまとめなので、大量に抜けはあると思いますが、その辺はご容赦ください。
※書影をクリックするとamazonのページに、その他の画像をクリックすると拡大されます。
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「2008年下半期ライトノベル萌杯」投票します(※パッション増量当社比150%)

ラノサイ杯のシステム流用して、キャラ萌え投票ってどうよ?
メインとなるのはキャラ萌えであるため、作品自体の出来は全く問題ではありません。この方式なら投票自体が目的にはならず、思う存分自分のサイトで萌え心を発揮していただけます。メカ萌え? 動物萌え? ご自由にどうぞ!
ていうか、投票するのはただのおまけで、好きなキャラについて語ることこそが真の目的であるとあえて断言しましょう!

というわけで投票します。というかなんかもう、投票せざるをえないと思った。パッション全開の萌え語りに加え、個人的にツボに入った場面の引用等もございますのでネタバレとかを細かく気にする方はご注意ください。心の準備が出来たら「続きを読む」をクリックするんだ!

なお、書影は該当キャラが映っているものを率先して表示させているので期間内・期間外・関連メディアなどぐちゃぐちゃですがその辺はご容赦ください。本当はもういっそ、自分で絵描くしかないんじゃないかと思ったんですが語りに時間掛けすぎてそんな暇なかったっていう!!っていうか男子キャラも表紙に出してください!!

…とりあえず最初に一言。長いよ?
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ガーゴイルおるたなてぃぶ2

[著]田口 仙年堂 [絵]日向 悠二

父親の秘書をやっている西川から、「ラーの天秤」というアイテムの正体を突き止めて欲しいという依頼をうけたひかる。また古科学者がらみの事件だと推測を立てたひかるは彼らの足取りを追うが、その先で再び喜一郎と出会う。しかし、そこに古学者達はなった追っ手が現れて!?
   個人的お気に入り度数
「ガーゴイル」の世界と並行して、新米錬金術師・ひかる&ガー助と古科学者達の戦いを描く番外編シリーズ第二弾。1巻から続いてバトルメインの展開ですが、1巻で感じたもにょもにょ感は少しずつなくなってきて、だんだん面白くなってきました。

古科学者達が作り出し、刺客として放った動く人形・狛が可愛い!無感情な暗殺人形タイプの少女かとおもってたら、少女漫画が大好きで負けず嫌いでガー助に張り合おうとする姿がとても可愛かった。何かと少女漫画の出来事を基準にしようとする姿がまた微笑ましくて、特に「月に代わって仕置きする」にはシリアス場面なのに噴出してしまった。「妖刀メイクアップ・シャドウ」もやはり同じ作品が元ネタだよね?

1巻ではただ「悪い奴ら」としか描かれなかった喜一郎以外の古学者達の、普通の人間としての一面が見え始めたのも良かったかも。お七婆さんの行動についてはちょっぴり不可解な気もするんだけど、きっとこの人の描く物語なら素直に「実はいい人」説を信じていいんだよね!?って気分になる。彦左衛門を巡る杉田とひかるの会話のやりとりも好きです。敵対してはいても、もう憎み合ってはいない。「悪い古科学者」を憎んでいても「杉田さん」や「お七婆さん」自身は憎んでいない、という微妙な構図が面白い。あと何よりもひかるたちに感化されて、良い方向に変わっていく喜一郎が素敵です。「ガーゴイル」側で登場したときの喜一郎の姿を知っていると、特に感慨深いところがある。喜一郎かわいいよ喜一郎。

ただ、「私たちはガーゴイル程万能じゃない、でも仲間に助けてもらって、その絆の力で勝利する」って言ってる割にはやはり味方側のキャラクター立てが薄いのが気になるんだよなあ……今のところ千秋くらいしかキャラとして目だってないので、なんか仲間達がジャストタイミングで駆けつけてきてもいまいち感情移入できないというか、どこか舞台装置的なご都合展開を感じてしまう。敵のほうがよほどキャラ立ちしてるってのがまたなんだか……

とりあえずお七婆さんや杉田さんの味方フラグに期待しつつ、そろそろ物語の焦点をバトルではなく一色町の仲間達に当ててくれてもいいんだぜ?とか思いつつ、続きを読んでいこうかと思います。


魔王城一限目

 
朝未

司令官に逆らい、ド田舎に左遷された軍人のエイゴ。彼を待ち受けていた任務は、何と魔王の申し子と呼ばれる歩く災厄―「魔人」たちの先生役だった!異形の身体と、生まれた瞬間に村ひとつ消し飛ばす魔力を持つ魔人。事実そうしていくつもの村を消滅させ、命を奪った存在を相手に、この自分が先生役!?と動揺するエイゴ。けれど、彼らの姿を知る中で、エイゴはある決断をすることに―。残酷な世界に抗う青年と子供たちの、痛みと優しさの物語、開幕。(「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

「吉永さん家のガーゴイル」の田口仙年堂さんの新シリーズ。家族を"魔人"の暴走によって失い、軍人となった熱血直情型の青年が"魔人"の子供たちと出会うというお話で、「ガーゴイル」とはうってかわってかなりシリアスな雰囲気のファンタジー作品です。

熱血で直情的で一見ちょっと子供っぽいエイゴがその一方で着実に人間不信気味だった"魔人"の子供たちを手なずけていく手段が実に巧妙で、そのギャップが非常に魅力的。とにかく次の行動が読めないキャラで、エイゴが次に何をやらかすのかとワクワクしながら読み進んでいきました。子供たちに悪戯を仕掛けられたら「悪戯は楽しいものだと教える、でもそれはそれとしてちゃんと叱る」というような、柔軟な姿勢が面白かったです。子供たちだけではなく、"魔人"への偏見や恐怖に縛られてしまっている部下・バズのわだかまりも少しずつ解いていってしまうのだから凄い。天職としか思えないエイゴの先生っぷりから目が離せませんでした。

しかしその一方で、魔人への差別の問題や戦争中という時代背景もあり、エイゴたちにはしょっぱなから残酷な事実ばかりが降りかかっていきます。「ガーゴイル」で言うと9巻・10巻の頃の雰囲気に近いものがあるかも。あれを読んだときにも思いましたが戦争という存在のおぞましさとかその中で必死に生きる人々の描写がとてもリアルで、重い。自然に「戦争って嫌だなあ」と思わせてしまうような何かがあると思う。

ただ、救いの無い展開の中でも根底に流れるどこか優しく暖かい雰囲気があって、それがとても心地よかったです。ガーゴイルやコッペもそうだったけど、敵にも味方にも基本的に「悪い奴」がいないんですよね。魔人たちは好きで魔力を暴走させるわけじゃないし、軍人達にしても妙に人間味溢れていて、憎む気持ちになれない。ああ、でも、子供たちの不幸な境遇に対する怒りをどこにぶつけたらよいのやら…心はぽかぽか暖かいけどとてももどかしい!!責任転嫁できる悪役が居ないのが地味にもどかしい!!

子供たちを守ると決意したエイゴたちの前にはこれからも様々な困難が立ち向かっていきそうですが、どんな奇策でその困難を乗り越えていくのか、とても楽しみです。二限目が楽しみ…!!

ああ、その前にガーゴイルおるたの続きよまなきゃ…(と1月の刊行予定見てちょっと思った)


嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 6 嘘の価値は真実

[著]入間 人間 [絵]左

大江家での事件から2ヶ月が過ぎ、僕とまーちゃんは以前通りの自堕落な生活を満喫中。今日も体育の時間をサボった僕達が生徒たちの目につかない所でイチャイチャしていたところ、黒くて長い棒(性的な意味ではない)を持った男が乱入。かくして、体育館には血の花が咲く羽目に。まーちゃんとののどかなランチタイムを満喫するため、仕方なく事件解決のため動き出したけど…
   個人的お気に入り度数
一度手に取るのをやめた「みーまー」シリーズを再び手に取るきっかけは、各所の6巻感想の不可解っぷりが気になって気になって、そんな気持ちが最後にフラン☆Skinさんの感想を見て頂点に達した…という過程があったわけですが、これは確かに、なんてコメントつけたらいいか分からない。

学校の体育館を占拠した通り魔に対抗するため、いささか不純な動機でみーくん(+むしろ足を引っ張るまーちゃん)が立ちあがる!というお話。まーちゃんさえ無事ならどうでもいい、といいつつさりげなく伏見や長瀬を気に掛けるみーくん可愛いなあ。あと今回でついにみーくんのフルネームが明らかになりましたね。しかし、嘘つきみーくんで「枝瀬(エセ)」って物凄い名字だな……

これまでみーくんとかかわったキャラクターの一人称によるモノローグ的なモノが挿入されたり、なんか色々と思わせぶりの多い今回。いろいろ張りっぱなしの伏線とかあるんでこれで完結編ではないと思いたいですが、ある意味ここで本当に終わったりしたらこれ以上になく「みーまー」らしいよなあ、と思う気持ちもあり。

それで、結局これはどういう結末なんだ?エピローグで真犯人が投げかける問いの答えは、みーくんともまーちゃんとも、はたまた挿入されたモノローグが不審な途切れ方をしたあの人とも受け取れるわけだけど。個人的には最後説が有力かなあ(続きを出す問題的な意味で)と思うのですが、表紙のまーちゃんがとても意味深だったりして、なんかいまいちどれと言い切れない物が……うーむ。

まーちゃんにも些細ながら意味深な変化が見られるし、このまますべてうやむやのまま終わるというのも(いやまあそれはそれでアリですが)落ち着かないので、ぜひとも続きを読みたいです。しかし、少しずつ風呂敷を畳んでる感じを受けるので出たとしても次で完結とかそういう感じになりそうかな。


嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 5 欲望の支柱は絆

[著]入間 人間 [絵]左

破綻したマユを直す為やってきた元我が家は密室仕様に改造され、殺人事件が起きていた。そんなことはさておいてまーちゃんを「直す」ための準備も整ってそろそろ事件でも解決させておこうかなんて思っていたら、犯人最有力候補の僕は後頭部を強打されて嫌な思い出が多数眠る元我が家の地下室に閉じ込められてしまう。密室殺人事件らしくやっぱり行き着く先は華の全滅へ一直線…?
   個人的お気に入り度数
4巻から続く、みーくんの「元我が家」を舞台にした密室連続殺人事件・解決編。

今までの中でバツグンに読みやすかったという事もあるけど、それ以上にこのシリーズの中では一番面白かった…というか興味深いというか…な話でした。大概の密室殺人事件は推し量ったかのように事件を解決した直後に救いの手が差し伸べられるものなんだけど、嘘と悪趣味で構成されているこの物語はそんなテンプレ通りの展開は全く起こらず。その代わりといっては何ですが……事件の真相なんか笑顔でぶっとばす、人によっては死ぬほど後味悪いクライマックスが待っています。

なんという異次元空間。黒幕の思惑といい、実行犯である「あの人」の行動原理といい、いい具合にイカレちまってるなぁ。後半の殺人犯との鬼ごっこはまさにリアルクロックタワーかバイオハザードかはたまた(黒幕の)理由のくだらなさ的にはリアル鬼ごっこ。狂気を売りにしたラノベにしては狂気分が足りないなあと思っていた分を見事取り返すかの如く、怒涛の勢いで狂気分を充填させてくれました。言動と比べて茜さんが普通の人間精神持ってたのは意外だったけど、もうほんと彼女とゆずゆずくらいじゃないですか、まともな精神持ち合わせてるの。あの状況でなんだかんだと平静を保ち続ける湯女&みーくんも大概にアレです。

というか良くも悪くも胸糞悪い真相とその後に襲うクライマックスの恐怖が強烈過ぎて、逆に感想が出てきません。あれはもう「体験してみろ」としか言えない。あ、地味にみーくんの「日記」が良いエッセンスを醸しておりました。だんだん文章が破綻してくるのが実に良いですね。ページが一部破けて読めなかったりとかそういう特殊効果が入ってるとモアベターだったと思うですよ(それはそのまんま「おしまいの日」ですねわかります)

一方で、離れていて出番の無いまーちゃんの事についてもなにやら意味深の会話があったりして、今後の展開も期待。というか、聞いた話によるとあと1冊ではないかと思われるのでどうやって決着をつけてくれるのかに期待と言うべき?そして、なんだかんだとエピローグのみーくんのはしゃぎっぷりにニヤニヤしてしまった私。

それにしても、みーくんの浴衣姿が結局挿絵にならなかったのが実に残念…


嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 4 絆の支柱は欲望

[著]入間 人間 [絵]左

些細な出来事をきっかけに記憶と現実の整合性が取れなくなったマユが破綻した。彼女を「直す」ため、僕は彼女を壊した誘拐犯が住んでいた家…—要するに元我が家へと向かう。まだ、僕はまーちゃんを騙し足りないから。その「元我が家」は大江という人の所有物になっており大改装を受けていて…なぜか伏見まで付いてきてて…ついでに殺人事件まで起きて…!?
   個人的お気に入り度数
3巻で一旦切ったはずなんですが、あと3冊だっていうし、最終巻の内容気になるし……で再び手に取ってしまった「みーまー」の第4巻。今回はみーくんの「元・我が家」で起きる密室殺人事件のお話・前編です。

相変わらず「嘘だけど」だらけで真実の把握が難しく、回りくどい語り口は健在。今回は「すべての事象を逆に覚えている」というゲストキャラクターの登場でますます読者を混乱の極みに突き落としてくださいます。あ?やっぱりこの回りくどい文体だけは好きになれないなぁ。これが売りだといわれると文句のしようもないのですが。今回は短いのでなんとか耐えられたという感じが……

まーちゃんの電波とヤンデレをミックスしたような素っ頓狂な行動はあらすじで語られている通りの理由でほとんど無く、その代りに代理ヒロイン(?)の座を勝ち取った伏見柚々は行動こそ電波入ってるもののとても普通の人間らしい行動を見せてくれて、ある種このシリーズ的には新鮮。しかもマユがいないのを良いことにしっかりいい雰囲気になっちゃいます。マジでこれ、マユに知られたら血の雨が降りそうです……

一方、そんなヒロインの分を取り返すかのように大江家の皆様が良い具合に壊れていらっしゃる。大江家の長男・貴弘さんが両親に紹介される場面ではうっかり「ああ、いつもの"みーまー"だ!」と安心してしまったり。唯一まともだと思っていた桃花さんからもサラっと物凄い発言が飛び出したり。父親の耕三さんは……あの滅茶苦茶なキャラは元からなのか、それとも殺人事件でテンパってるだけなのかが気になるところ。…とはいえ、母親に主犯がありそうとはいえ、あの子供たちの親という時点で、マトモとも言い難い気が。みーくんとの成り立ってない会話には緑茶噴いた。

次回はこの事件の解決編のようですが、どうなることやら。誰もが犯人になりえそうなのが怖い。個人的には茜さんの煙に巻かれまくりのさかさま発言がキーになってそうな気がするけど…。


最終巻発売前に「ダブルブリッド」をおさらいしてみる(シリーズ既読者向)

4048670654ダブルブリッド (10) (電撃文庫 (1588))中村 恵里加


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??待ち人は、ここに居た。

本編最終巻となる「ダブルブリッド10」の発売まで、遂に10日をきりました。しかし、実に4年半ぶりの新刊ということで、「内容を忘れた」「そもそも“●●●●”って何だっけ?」という方も多いのではないでしょうか。というわけで、備忘録を兼ねて、未熟ながらも5巻以降の「ダブルブリッド」各キャラクターの動向を箇条書きでまとめてみました。再読が間に合わなかった方の一助となれば幸いです。


※注意※
このエントリは、シリーズ9巻までの重要ネタバレが満載です。
シリーズ未読者の方は閲覧を御遠慮くださいませ。



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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 死の礎は生

[著]入間 人間 [絵]左

なんとか病院から退院して、まーちゃんとの二人暮しを再開したみーくん。まーちゃんからのバレンタインチョコに絶句したり、ダイエットと称して自分の肉を包丁で削ごうとしたまーちゃんを必死に宥めたりとそれなりに平和(?)な日々を送っていたのだが、夜の散歩の最中に死んだ筈の妹(らしきもの)と遭遇する。そしてその直後、連続動物殺害事件は殺人事件へと発展して…
   個人的お気に入り度数
うむむむむ、とりあえず最後まで行こうと頑張って読んでみたけどちょっとこれはキツかった…良くない意味で。

1、2巻の頃はまだ「味」として読むことが出来た、回りくどいみーくんの一人称が3巻では更に気合入ってパワーアップ。あまりにも頻繁に「嘘だけど」「嘘だけど」って来るのでもう何が現実で何が嘘なのか区別がつかなくなってきました。もうこれがこのシリーズ最大の味であるのは間違いないし、三人称や「嘘だけど」が入らないみーまーなんか具のないお握りみたいなもんですが、テンポ悪いし読みづらいことこの上ない。

完璧に壊れてしまっているまーちゃんと違って、正常と異常のボーダーラインの上で意図的に“異常”の方に身を置きながらもゆらゆらしているみーくんの心情は実に様々な方向が不安定で、そんな彼の一人称に感情移入して読もうとすると全く理解できないまま物語が進んでしまうといいますか。結局何がなんだかわからないまま物語そのものに理解されるのを拒まれてしまったというか、煙に巻かれてしまったという印象。それが味といえば味なんでしょうけど。

まーちゃんの嫉妬をギリギリのラインでかわしながら他の女の子とコミュニケーション取ったり、まーちゃんの常識がスコーンと抜け落ちた珍妙な行動を見ているのは中々楽しいんですが、そのエッセンスだけでは楽しめないものがありました。あ、あと小指で繋がれた赤い糸のシーンが地味にグロくてきつかった……なんか無駄に想像できてしまうのが痛かった…。

うーん、嫌いな作風ではないんだけど、この読みづらさを我慢しても続きを読みたいかといわれるとどうにも。4巻はおそらく買わないかなあ。