ページ 62 | 今日もだらだら、読書日記。

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新生徒会の一存 碧陽学園新生徒会議事録 下

 

ようこそ、私立碧陽学園生徒会室へ!美少女役員四人+おまけ一人、生徒諸君のため、青春を謳歌しております!!未だ生徒会室に来ない美少女新役員二人の説得に奔走する我らが主人公、杉崎鍵を襲うかつてない危機。「ね、アンタ。明日、アタシとデートしなさいよ」「お父さんと一緒に、食事してほしいなぁって。カレシとして」自称、ハーレム王(笑)にシリーズ初のモテ期到来!?「愛する杉崎さんの顔がどうしても見たくなりまして」攻略不可能キャラかと思われた風見めいくまでも巻き込み、ついにハーレムルートへ―。(「BOOK」データベースより)

 旧生徒会メンバー卒業後に1人碧陽学園生徒会に残った杉崎が、新生徒会メンバーとのフラグ構築の為に奔走するアフターストーリー下巻。今回は前回攻略できなかった二人を中心にした物語です。

 まず、素顔からして謎で上巻では存在を匂わせる程度の出番しかなかった日守東子。表紙でいきなり明かされた素顔からして、無口系のクールビューティキャラとかを勝手に想像してたらまさかの真冬ちゃんの同類だった!!しかも真冬ちゃんがナマモノと商業BLを主食にするゲーマー腐女子なのに対し、こちらは二次創作を主食にするアニメマンガ系腐女子。いや、なんでしょうね腐女子キャラの描き分けが秀逸すぎてどんな顔したらいいかわからないの。すごい……二人とも重度な腐なのに腐の方向性がちゃんと書き分けられている少年向けライトノベルて……なんていうか、凄くこう、希少なものを見た気がしました。そして次代へと受け継がれる鍵×守……

 そしてこれまで影に日向に新生徒会の面々を妨害してきた事実上のラスボス・火神北斗。他の3人もそれぞれ重い過去を背負っていましたが、彼女の抱える物は予想した以上に重たかった。「卒業編」の飛鳥でもそこまで深くは突っ込んでこなかった鍵の「ハーレム思想」に対し、クリティカルに心を折りにかかる「自爆テロ」が壮絶。いやでもまあ、こんな父親に育てられたらそりゃあ……ってなるよなあ。

 ハーレムエンドを目指す上でこれまでは目を瞑ってきた部分をまざまざと見せ付けられ、心も折られかけた鍵が新生徒会の面々の(ちょっと厳しい)言葉を受けてなんとか立ち上がり、いつも通りに身を削って奔走する姿が印象的でした。なんだかんだで、鍵は本当にかっこいいんだよなあ。ハーレムの思想自体は正直……と思う部分もあるけれど、火神の父のようなものではなく、彼ならばもっとあたたかい関係を構築してくれると信じられる何かがありました。火神編はぶっとおし病んだ展開の連続だったから、火神が○ンデレ進化したってちっとも意外じゃないぜ……意外じゃない、ぜ……(震え声)

 最後の最後で満を持して登場するくりむ前会長と鍵のやりとりがまた大変に良かったです。生徒会室を舞台にしながらも卒業生と在校生という「生徒会」という枠組みから外れたところで展開される関係性がとても甘酸っぱい。くりむの名前を呼ぶあたりのやりとりが可愛すぎてもう…!!

 これにて「新」シリーズもひと段落。あとは短編集を残すのみですが、そちらでは「いつもとおり」の旧生徒会の姿が再び見られるということで、そちらもとても楽しみです。

 その小さな胸を張って−誰の受け売りでもない、彼女自身の中から出来たのであろう言葉を、語った。
「世の中が面白いんじゃないの。貴方が、面白い人間になれたのよ」

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バカとテストと召喚獣11

 

キスからはじまる全面戦争? 遂にクライマックス突入! Aクラスとの勝負に水をさされてしまった明久たちFクラス。しかも今度は二年生vs三年生の試召戦争!? 抗議も虚しく結局三年生に挑むことになってしまった二年生は、各クラス代表で会議を行うことに……。しかし「卑怯汚いは敗者の戯言」をモットーに勝ち抜いてきたFクラスへの風当たりは厳しく主導権を得られぬまま試召戦当日に――。「死になさいピッグマン! 」「アキちゃん、お着替えしよ?」まさに勝敗は予測不能!? 遂にクライマックス突入の第11巻!! (公式サイトより)

 完結目前・クライマックス突入の第11巻。いつも通りのバカをやりながら、少しずつでも確実に完結に向かって伏線を回収しているのが感慨深いような、寂しいような。

 2年vs3年という大舞台。学年代表である翔子を筆頭に各クラス代表が采配を振るう中、これまでのFクラスの活躍を面白くなく思う面々の思惑で采配権限を極限までそぎ落とされてしまった雄二。1人で抱え込み鬱屈する雄二の傍に居ながらも必要以上にべたべたする訳ではなく、何も言わずに絶対的な信頼を寄せる明久の姿が印象的でした。雄二がうまく立ち回れて居ない分、普段は容赦なく貶すはずの明久がさりげなく雄二を持ち上げる場面が多かったような気がします。

 そして同時に、雁字搦めに身動きを取れなくなっていよいよ動かなくなった雄二の背中を容赦なく蹴り飛ばして、強引に先に進ませようとするのも明久で。それに応えてこれまで以上に不敵に立ち上がる雄二も、どうしようもなくかっこいいなあちくしょー!!今まで以上に、二人の信頼と相棒関係が輝いていた巻でした。

 しかし、7巻といい今回の11巻といい雄二は割と……見た目に似合わず繊細ていうか……今回の中盤の雄二のヒロイン力の高さについて問い詰めたい。とても問い詰めたい。終盤から立ち直るまでの立ち位置が完全にヒロインじゃないですかー!!!!いや、明久のヒーロー力が高すぎるのかもしれないけど。

 そして、長らく曖昧なまま誤魔化されて来た雄二と翔子の関係に遂に一応の形での決着が。ここまできっぱりと雄二が意思表示をしてきたのはちょっと意外だったけどというか、これつまりかなり初期から気持ち的にはでれてたってことですよね…正直、最後まで意思表示せずに逃げ回っていて欲しい気もするのですが、形に拘りすぎるあまり思うように気持ちを伝えられず、明久達に悟られて悶絶する雄二の姿が微笑ましすぎるので見ているこっちまでニヤニヤしてしまい、本当にごちそうさまでした……っていうか本当に今回の雄二はヒロイン力が高すぎますね!!とてもかっこいい役回りで、9巻以降は雄二視点からの語りも増え、名実ともに本編第二の主人公といっても過言ではないキャラクターになっているのになんなんでしょうかこの雄二のヒロイン力。

 明久側も高城先輩と姫路さんを巡るやりとりを通して、これまでとは少し違った感情が芽生え始めている様子。姫路さんと高城先輩の関係、美波の日記帳の件、そして謎の留学生リンネ君の動向なども含めこちらの伏線はこのまま次巻へ持ち越しといった感じだけど、これらの伏線をどうやって回収するかも楽しみだなあ。

 これまでの関係性が徐々に変わっていくのが感じられて、終わりが近いことを実感させられる巻でした。本当に、本当に好きなシリーズだったので終わってしまうのが今から恐ろしいんだけど、同時に次の巻ではこれまで通りの雄二の采配が見られる事が本当に嬉しい。今回の試召戦争の展開自体はものすごくストレスのたまる展開だったので、どうやって下克上して勝ってくれるのか楽しみ。

 本当に、続きが楽しみです。


 ところで、一部店舗の店舗特典となっているバカテス×ハルヒのコラボ小説が大変良いものでした。ハルヒのストーリーをアニメの方も含めある程度わかっていないと厳しい作品でしたけど、原作アニメの細かいネタまで拾ってキャラクター達が暴れまわるのが本当に楽しい!!あと、長門のキャスティングはそこしかないと思ってましたけど予想以上の完成度の高さに笑いが止まりませんでした。挿絵があっても!!よかったんですけど!!!

 明久と雄二の華麗なる主役継投術にもニヤニヤがとまりませんでしたが、とにかく公式のやってることが薄い本すぎて本当にごちそうさまでした。

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読了記録まとめ[2013年2月分]

2月の読了冊数は13冊でした。

2013年2月の読書メーター

読んだ本の数:34冊 / 読んだページ数:6796ページ

リバーシブル!(1) (IDコミックス/わぁい!コミックス) (IDコミックス わぁい!コミックス)リバーシブル!(1) (IDコミックス/わぁい!コミックス) (IDコミックス わぁい!コミックス)感想

ツバキちゃんが男子姿で男前っぷりを見せ付ける展開はいつですか!男子制服姿がカバー裏しかないなんて…orz 見た目も行動もどうみても美少女なのに心はしっかり男の子なツバキちゃんとてもおいしい。一人称使い分けるの美味しい。主人公が女装させられながら段々色々揺らいでる感じの心の動きとか、それぞれみんな「心は男の子」な上で女装してるのが楽しかった。

読了日:2月1日 著者:すえみつぢっか

俺を愛してもいいんだぜ? (2) (バーズコミックス ルチルコレクション)俺を愛してもいいんだぜ? (2) (バーズコミックス ルチルコレクション)感想

この終わりかたは終わり方で好きなんだけどこのもだもだのままあと何冊か続いて誉様に落とされるところまで見たかった気がするこのもどかしさ…!!新連載があの人メインなので、そっちで補完されたりするかしら。

読了日:2月2日 著者:秋葉 東子

ROBOTICS;NOTES     2 キルバラッド・ファントム (角川スニーカー文庫)ROBOTICS;NOTES 2 キルバラッド・ファントム (角川スニーカー文庫)感想

原作で言うと個別ルート入る直前くらいまで。原作では殆ど見えなかった淳和ルート間のこなちゃんの動きが見れたのが面白い。ゲームからは見えてないところで彼女自身がひどく衝撃を受け、揺らいでいたんだなあと、胸が痛くなる。あと、ちょくちょく挟まれるフラウ母の視点が…黒幕さんほんとゆがみねえ。

読了日:2月5日 著者:岩佐 まもる

リバーシブル!(2)特装版 (わぁい!コミックス)リバーシブル!(2)特装版 (わぁい!コミックス)感想

8話で男前すぎるツバキちゃん大活躍にひゃっはあした後9話の葵ちゃんにごっろごろさせられたやばい……このもどかし友情倒錯系ほもがやばい……!!!書き下ろしの恥じらいに関する話も大変ニヤニヤしました。そして公式アンソロがとても薄い本だった。まさかの男同士のキスシーン…

読了日:2月6日 著者:すえみつ ぢっか

ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 (ファミ通文庫)ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 (ファミ通文庫)感想

本人無意識のうちに何本のフラグ乱立させてるんだ!なんというフラグ建築士…。周囲が勝手に色々超解釈して、正体バレないまま噂と誤解が一人歩きしていく展開が楽しい。

読了日:2月6日 著者:野村 美月

妄想少女オタク系 1 (アクションコミックス)妄想少女オタク系 1 (アクションコミックス)感想

な、なんだろうこのなんともいえないいたたまれなさ……。

読了日:2月6日 著者:紺條 夏生

わたしに××しなさい!(11) (講談社コミックスなかよし)わたしに××しなさい!(11) (講談社コミックスなかよし)感想

えーどうみても時雨に未練たらったらなのに、そっちいっちゃうの…両想いエンド持っていくためには現在の関係を一端白紙にして正常化させないといけない流れなのはわかるんだけど、他の面子が結構しっかり自分の気持ちを見つめているだけに、雪菜のどっちつかずな(というかどっちも手放したくないとしか思えない)態度には若干イライラさせられる。漸く雪菜が恋愛と自分の小説を切り離して考え始めたので今後の展開に期待だけど、色々と迷走してる感否めないのがなあ。

読了日:2月6日 著者:遠山 えま

会長はメイド様! 16 (花とゆめCOMICS)会長はメイド様! 16 (花とゆめCOMICS)感想

妙に碓氷がデレまくるとおもったらフラグだったかー……!まさかのあの人たちとの共闘展開美味しすぎるんだけど、割と何でもソツなくこなすイメージあった会長が慣れないあれやこれやで七転八倒する姿がかわいい。両想いになって以降、ひとさじの甘さを含んだ2人のやりとりと、碓氷との「身分」の違いに悩む会長の姿が本当にたまりません。

読了日:2月6日 著者:藤原ヒロ

お金がないっ 7 (バーズコミックス リンクスコレクション)お金がないっ 7 (バーズコミックス リンクスコレクション)感想

狩野さん驚きすぎワロタしかしそのリアクションはあぶない。

読了日:2月7日 著者:香坂 透,篠崎 一夜

監視官 常守朱 1 (ジャンプコミックス)監視官 常守朱 1 (ジャンプコミックス)感想

ちょっと追加シーンとかはあるけどだいたいアニメ忠実なかんじのコミカライズ。割と序盤はよくわからないで見てたから振り返り的な意味で新たな気持ちで読めた。

読了日:2月8日 著者:三好 輝

めだかボックス 19 (ジャンプコミックス)めだかボックス 19 (ジャンプコミックス)感想

手ブラジーンズ先輩が全開パーカー先輩に…。安心院さんのスキル連発が完全にスキル芸になってる感とかおもってたら色々と凄い展開だった。

読了日:2月8日 著者:暁月 あきら

校舎のうらには天使が埋められている(2) (講談社コミックス別冊フレンド)校舎のうらには天使が埋められている(2) (講談社コミックス別冊フレンド)感想

先生の狂気がこわい…色々な意味で、生徒に操作されやすいチョロい先生なんだろうけどそれにしてもこれは。ついでに隼人君がもれなくヤンデレ化しそうでうわあ…。いよいよ苛めに対抗する側のななめちゃんが出てきたけど、ほんとこれどうなるのか。しかしななめちゃんの登場シーンかっこいい。

読了日:2月12日 著者:小山 鹿梨子

校舎のうらには天使が埋められている(3) (講談社コミックス別冊フレンド)校舎のうらには天使が埋められている(3) (講談社コミックス別冊フレンド)感想

虐めどころかこいつら全力で殺す気まんまんじゃないですかやだー!ソラが好きだった××君って多分アレだよなあ…。

読了日:2月12日 著者:小山 鹿梨子

はたらく魔王さま!  7 (電撃文庫)はたらく魔王さま! 7 (電撃文庫)感想

改めてちーちゃんいい娘…真奥を意識し始めた頃のわたわたしたちーちゃんが本当にかわいい。そしていい年して訪問販売に押しきられる漆原がマジニート駄天使……

読了日:2月12日 著者:和ヶ原聡司

問題児たちが異世界から来るそうですよ?  降臨、蒼海の覇者 (角川スニーカー文庫)問題児たちが異世界から来るそうですよ? 降臨、蒼海の覇者 (角川スニーカー文庫)感想

前巻までの展開を考えると箸休め的なお話だったけど、「ノーネーム」のメンバーたちの間での信頼や成長を確かに感じ取れる一冊。飛鳥や耀の成長も勿論だけど、ジンきゅんの組織の長としての成長っぷりにときめいた。

読了日:2月14日 著者:竜ノ湖 太郎

GDGD-DOGS(1) (KCx ARIA)GDGD-DOGS(1) (KCx ARIA)感想

いやおもしろいんだけど、先生揃えられてないのに専用コース作って毎日自習とか生徒来なくても放置とかちょっと高校教育それでいいんかすぎてこれどうなの。「明日になったら本気出す」を地でいくマンガ描く気ないイケメンどもの発言にはへんな笑い出た。

読了日:2月14日 著者:遠山 えま

GDGD-DOGS(2) (KCx(ARIA))GDGD-DOGS(2) (KCx(ARIA))感想

「教えて羅★仏」はなんかこう、ラブコメ装ったギャグなんですよね…!?(震え声) コミケの話わらたっていうかこいつら1学期のあいだマジで遊んでいただけと言う説が

読了日:2月14日 著者:遠山 えま

屍姫(17) (ガンガンコミックス)屍姫(17) (ガンガンコミックス)感想

大群編長かったなあ……神佳さんお疲れ様でした。

読了日:2月17日 著者:赤人 義一

屍姫(18) (ガンガンコミックス)屍姫(18) (ガンガンコミックス)感想

猟奇的な百合だった。そして嵩柾ェ……

読了日:2月17日 著者:赤人 義一

(仮)花嫁のやんごとなき事情 -離婚できずに新婚旅行!?- (ビーズログ文庫)(仮)花嫁のやんごとなき事情 -離婚できずに新婚旅行!?- (ビーズログ文庫)感想

独占欲丸出しな旦那様と少しずつ自分の気持ちを自覚しはじめたフェルが可愛すぎてもう。安定のドS×男前具合だった。次回いよいよあの姫様が来るのかな。カバー裏で腹抱えて笑う。

読了日:2月17日 著者:夕鷺かのう

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 6.5 (GA文庫)俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 6.5 (GA文庫)感想

表紙の美少女……一体何ry カオルの短編がとてもよかった。もうここまできたら最後まで性別不明瞭を貫いて欲しい。どっちだかわかんない背徳感があってこその、ラストのミステリアスな魅力が最高でした。//次はるるル!!

読了日:2月18日 著者:裕時 悠示

マギ 16 (少年サンデーコミックス)マギ 16 (少年サンデーコミックス)感想

オマケ漫画の紅玉ちゃんがチョロすぎて萌えしんだ…

読了日:2月18日 著者:大高 忍

死神姫の再婚 -四つの愛の幕間劇- (ビーズログ文庫)死神姫の再婚 -四つの愛の幕間劇- (ビーズログ文庫)感想

カシュヴァーンの過去話で、父親への屈折した想いや唯一の理解者となっていったトレイスへの依存に近い気持ちと徐々にすれ違っていく様子がとても良かった。そして「成長痛」から「王子様総選挙」の落差がやばい。アリシアといちゃつきたくて完全にオアズケ喰らった犬状態なのがどうしてこの人こうなっちゃったのすぎてカシュヴァーン様まじ残念…!!

読了日:2月20日 著者:小野上明夜

STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐  変移空間のオクテット(2) (富士見ドラゴンブック)STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐ 変移空間のオクテット(2) (富士見ドラゴンブック)感想

1巻で原作の内容を殆どやってしまい、どうするのかとおもってたら世界線移動後のオリジナル展開が楽しかった!ラボメンが次々変な能力に目覚めたりとめちゃくちゃやりながら、しっかり原作の意味不明な世界観を補完していく展開が楽しい。ルカ子さん抱いて!(オカリンを)そしてナイトハルトと鳳凰院凶真の中二病全開なやりとりはよいものだ…

読了日:2月21日 著者:明時 士栄

桃色ヘヴン!(1) (デザートコミックス)桃色ヘヴン!(1) (デザートコミックス)感想

職業病でなにかと日常生活中に脳内でエロ変換はじめちゃう桃子が微笑ましいww

読了日:2月21日 著者:吉野 マリ

問題児たちが異世界から来るそうですよ?    ウロボロスの連盟旗 (角川スニーカー文庫)問題児たちが異世界から来るそうですよ? ウロボロスの連盟旗 (角川スニーカー文庫)感想

ジンくんがちょっとかっこよすぎてもだえる。いよいよ敵の姿が見えてきて次が楽しみになる引きだった。はじめての十六夜メイン回ということで、そっちの意味でもとても楽しみ!

読了日:2月22日 著者:竜ノ湖 太郎

蒼穹のカルマ2 (富士見ファンタジア文庫)蒼穹のカルマ2 (富士見ファンタジア文庫)感想

1巻とくらべるとはっちゃけぶりが落ち着いたなあ…という感じだったけどあいかわらず駆真さん歪みないシスコンだった。

読了日:2月23日 著者:橘 公司

一途恋愛自覚ナシ! (バーズコミックス リンクスコレクション)一途恋愛自覚ナシ! (バーズコミックス リンクスコレクション)感想

「親友だった頃のほうがずっとベタベタしてた」できゅんときた!!独占欲の強い男前受おいしい。2個目の話の、表情からはじまる恋な展開もとてもすきだったー。

読了日:2月23日 著者:六路 黒

変身できない (バーズコミックス リンクスコレクション)変身できない (バーズコミックス リンクスコレクション)感想

本田さんが男前すぎてかっこいいんだけど行動がいちいち斜め上すぎて腹筋辛いwwwww染谷さんの意外な素顔にもときめいた。おもしろかったー!

読了日:2月23日 著者:香坂 透,篠崎 一夜

甘城ブリリアントパーク1 (角川ファンタジア文庫)甘城ブリリアントパーク1 (角川ファンタジア文庫)感想

魔法も希望もあるんだよ(でも夢と奇跡はありません)。 異世界ファンタジー要素もあるけどその能力には頼らず、あくまで人間の力で事態を解決していく姿がよかった。しかし、なかじまゆか先生の可愛いイラストにつられると割りと痛い目をみるラノベですよね…おにゃのことのキャッキャウフフとか名ばかりでおっさんの愚痴がメインです(真顔)あと、西也の「友達いない残念ナルシスト」設定は面白いのでもっと強調してほしかったなあ。

読了日:2月26日 著者:賀東 招二

勇者リンの伝説  Lv.1 この夏休みの宿題が終わったら、俺も、勇者になるんだ。 (富士見ファンタジア文庫)勇者リンの伝説 Lv.1 この夏休みの宿題が終わったら、俺も、勇者になるんだ。 (富士見ファンタジア文庫)感想

個性豊か(オブラート)な仲間達が集まってあらぬ方向に向かって暴走するバカ小説…とおもってたら最後でなんか綺麗に落としてきたなぁ。仲間が増えたあたりから一気に面白くなってきて、キャラクター同士の掛け合いをニヤニヤしながら楽しめました。

読了日:2月26日 著者:琴平 稜

好きっていいなよ。 2 (デザートコミックス)好きっていいなよ。 2 (デザートコミックス)感想

早川ちゃんと補完話あったんだ…!!水着回でのめいの父親の話しとか、結構アニメでとばしたエピソード多いんだなあ。愛子さんの話がなまなましい。

読了日:2月27日 著者:葉月 かなえ

STEINS;GATE 永劫回帰のパンドラ ドラマCD付き初回限定版 【書籍】STEINS;GATE 永劫回帰のパンドラ ドラマCD付き初回限定版 【書籍】感想

このヒキはひどい!!なんという生殺し!!助手の記憶を移植した人工知能とか第三次世界大戦に向けた動きとか様々な意味で騒がしくなってきたけど、色々な意味で今回は橋田親子が美味しいところを全部もっていった感。「だーりん」の出会いとは一味違った、ぎこちないもどかしい関係にニヤニヤする。

読了日:2月28日 著者:

生徒会の一存×僕は友達が少ない 特別編『コラボする生徒会』生徒会の一存×僕は友達が少ない 特別編『コラボする生徒会』感想

残念系ラノベ主人公界隈でもハブにされる小鷹さんマジパネエ!!しかも難聴が完全に芸と化している……。碧陽学園生徒会と聖クロニカ学園隣人部の残念な人たちが、いろんな意味でギリギリのところで和やかにコミュニケーションとってるようにみせかけて互いにダメージしか与えない不毛なやりとり繰り広げてるのに笑った。最後の杉崎と小鷹には理科ちゃん真冬ちゃんじゃなくても転がらざるをえません。

読了日:2月28日 著者:葵せきな


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STEINS;GATE 永劫回帰のパンドラ

   
原作
5pb.×ニトロプラス

2010年冬。アキハバラテクノフォーラムの夜、岡部倫太郎と比屋定真帆を襲った怪事件から数日後。真帆のはからいで、八ヶ月前の牧瀬紅莉栖の記憶を基にした人工知能「Amadeus」と対面した倫太郎。だが、自分の知る紅莉栖とはどこか異なる反応に、行き場のない空虚さは増すばかりだった。そんな中、岡部は突然橋田至から「椎名かがり」という人物と、紅莉栖に関わる相談を持ちかけられる。それらの問いは、心中に困惑と言いようのない不安を侵食させていく。静かに、しかし確実に。過酷なる運命が岡部と真帆の周囲で蠢動しはじめていた。禁断の函の中の「彼女」が秘めるのは、希望か、それとも絶望か―(公式サイトより)

 β世界線で紅莉栖を救えなかった岡部とその仲間達の「その後」の物語第2巻。岡部と出会う前の“彼女”の記憶を移植された人工知能との出会いやこの世界線の未来で発生する第三次世界大戦に向けた動きが表面化していったり、こちらの世界線ではこれまで出張ってこなかったあの組織が動き出したりする激動の巻。

 しかし、色々な意味で今回は(今回も?)橋田親子がおいしいところをもっていった感。「だーりん」での出会いとは一味違った、どこかぎこちないもどかしい関係にニヤニヤするなぁ。戦士として育てられた鈴羽が「現在」の世界線にこそかけがえのないものを感じ、過去改変を躊躇うようになる展開もとてもよかったです。しかしダルは派生作品まで追うと本当にチートぶりが引き立つというか、本当にこの人普段何してるの。

 そして重く激しい展開の連続の中、暖かいクリスマスパーティから突然のクライマックスっていうかこの引きは酷い!!!未来のまゆりの娘の椎名かがりをはじめとして未回収の伏線がどうやって繋がっていくのか、とても楽しみです。というかドラマCD聴いてたら次巻のタイトル(「無限遠点のアルタイル」)には期待せざるをえないよね!!

STEINS;GATE ドラマCD β「無限遠点のアークライト」ダイバージェンス1.130205%STEINS;GATE ドラマCD β「無限遠点のアークライト」ダイバージェンス1.130205%
 ドラマ、宮野真守、花澤香菜、関智一
 メディアファクトリー
 2010/4/28

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勇者リンの伝説 Lv.1 この夏休みの宿題が終わったら、俺も、勇者になるんだ。

 
karory

ユースタシア学園―そこは大陸を跋扈するモンスターを駆逐するために設立された“冒険者育成機関”である。夏休み。勇者課程の落ちこぼれのリンと、勇者になりたい伝記士課程の少年・カイに出された宿題は、5つのクエストへの挑戦とその伝記の提出だった。しかし、STEP1「仲間を集めよう!」で揃ったのは、マッチョなニート戦士―「遊ぶことこそが生きるための生業であるという、その辛さがお前に分かるか!」と、ドSな巨乳召喚士―「この寄生虫が!」の二人で…!?これは、新進気鋭な魅力で溢れる勇者パーティーが繰り広げる冒険の日々をまとめた(愉快な)伝説の記録である。 (「BOOK」データベースより)

 勇者養成機関のユースタシア学園で、勇者としての将来を期待されていたのになぜか伝記士課程に振り分けられてしまったカイは夏休みの宿題に苦労していた。そんな中、勇者課程でおちこぼれまっしぐらな幼馴染のリンに夏休みの宿題を手伝ってといわれて……!?富士見ファンタジア文庫大賞の金賞作品。

 活字アレルギーな伝記士となまくら剣装備のアホの子勇者がボケツッコミを繰り返しながら微妙な仲間達とともに夏休みの宿題(クエスト5個達成)を目指すお話。勇者とその仲間達の冒険を楽しむファンタジーというよりは変な人達の頭おかしい掛け合いを楽しむお話でした。

 使い物になるのかならないのか良くわからないニーナさんの召喚術(※異世界の一般人を呼び出す程度の能力)もおもしろおかしかったけど、それ以上にポロリ担当系筋肉男子のジルが色々な意味で頭おかしかったです。はじけるきんにく!そしてファンタジー世界だけど色々世知辛い感じの世の中なのがジワジワくる。勇者課程卒業したといって勇者になれるとは限らないとか世知辛すぎますよ!?

 個性豊か(オブラート)な仲間達が集まってあらぬ方向に向かって暴走するバカ小説…とおもってたら最後でなんか綺麗に落としてきた。良い意味で軽く読めるお話なのでちょっと疲れたときの気分転換にはちょうど良いかも。面白かったです。

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甘城ブリリアントパーク1

 

謎の美少女転校生・千斗いすずが、可児江西也を放課後の教室でデートに誘ってきた。転校初日から校内で噂になるほどの女の子に誘われるというのは、悪くない構図だ。ただし―、こめかみにマスケット銃を突きつけられてなければ、の話だが。しぶしぶ承知して向かった先は「甘城ブリリアントパーク」。ダメなデートスポットの代名詞として名高い遊園地だ。そこで西也はラティファという“本物の”お姫様に引き合わされる。彼女曰く「あなたにこの『甘城ブリリアントパーク』の支配人になって欲しいのです」…って、なんで俺が。(「BOOK」データベースより)

魔法も希望もあるんだよ(でも夢と奇跡はありません)。

 転校生の少女に半ば脅されるようにして連れてこられた寂れた遊園地「甘城ブリリアントパーク」。妖精のお姫様に魔法の力を与えられ、なりゆきからその遊園地の支配人として、二週間以内に10万人を集客しなければいけなくなってしまった西也。しかし、“中の人などいない”を地でいく、どこかで見たようなマスコットキャラの妖精たちはいずれも一筋縄ではいかない者ばかりで……というお話。

 なかじまゆか先生の可愛い絵柄を楽しみつつ主人公が遊園地再建しながら美少女とフラグを立てる系のラブコメかとおもったらむしろ完全にマインドがオッサンな妖精達がひたすら居酒屋で愚痴る話だった。な、なにをいっているのかわからねえとおもうが略。そして会話が生々しい。居酒屋でこういう会話してるサラリーマンのおっさん、いるよね!!みたいないらぬ生々しさが全開です。

 妖精の国のお姫様と妖精たちが人間達の「楽しいと思う心」を集めるために働いている、という設定はとてもファンタジーですが、あくまでその能力には頼らず、あくまで人間の力で事態を解決していく姿がよかった。地道な広告活動や赤字覚悟の集客行為をしてもやはり人間のできることには限界があって、そこで残りの人数を集客するためには汚い手も使う。魔法のような「チート能力」にはあっても頼らず、どこまでも地に足がついた方法で集客を模索していくのが面白かった。ぶっちゃけ、最後の野球場のアレは物凄くファンタジーだとおもいましたが!!普通の高校生が潜入+破壊工作なんかして証拠を残さずできるわけないだろというか、もうちょっと頑張ってそこの部分にもちゃんとリアリティを追求してほしかった気はする!!

 キャラクター的には、西也の「ナルシストな友達居ない元子役」という設定は結構面白いのに割とその辺生かせてなかった気がするのが残念。っていうか、どうみても“ナルシスト”って設定が浮き上がってる気がするんですよねえ……友達居ない設定は今後学校での描写が増えたら自動的に生かされてきそうな気はしますが。便所飯してるのには噴出すしかなかった。

 西也とモッフルのいけすかないやつと書いて強敵と読む感じの関係はかなり好きでした。だがクライマックスの野球場はいろんな意味で無理がry

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蒼穹のカルマ2

 

「―ッけ、結婚してください―ッ!」鷹崎駆真に、出会い頭にプロポーズしてきた新人騎士・松永衛二。しかし急いでいた駆真に男の相手をする暇などない。入念な準備、完璧な計画―そう、すべては二週間後に迫った蒼穹園騎士団内で行われる重要な武会のため…ではなく―在紗の誕生日のために。彼女は手に入れなければならない。何を?在紗のプレゼントを!!急がなければ無くなってしまう。店に着いた駆真の一瞬の油断。振り切ったはずの衛二に再び邪魔をされ、売り切れてしまう商品。こうなったら武会に参加するしかない!!そこにはある心境の変化が。「騎士の誇りに目覚めたんだ」と駆真は宣言するのだが―。 (「BOOK」データベースより)

 空の魔女と呼ばれる女騎士・鷹崎駆真が愛してやまない姪のためひとり迷走するシリーズ第二巻。相変わらず駆真さんゆがみなかった……まじ駆真さん在紗だいすき。

 妹の誕生日プレゼントのために手に入れようとしてどうしても手に入れられなかった限定品のぬいぐるみが商品になってるときいて、彼女の誕生日パーティとぶつかるからという理由で出場する気がまるでなかった騎士団の武会に急遽参戦する事になった駆真さん。とにかくとっとと負けて家に帰りたい、と策を弄して負けようとする彼女と、色々な思惑により勝たせようとする上層部のやりとりがいろんな意味でカオスでした。ここまで暴走してるのに外面はそんなところ1ミリも見せないクールビューティでとおしてるんだから、いろんないみで凄いな…

 1巻が色々な意味ではっちゃけすぎだったのでそれから考えるとちょっと大人しめなイメージの2巻だったけど、個性豊かな新キャラたちや相変わらずゆがみなさすぎる駆真さんの行動に今回も笑わせてもらいました。駆真さんの愛する姪・在紗にも何か秘密がありそうだし、続きがどうなるのか楽しみです。

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問題児たちが異世界から来るそうですよ? ウロボロスの連盟旗

 

箱庭の下層が“魔王連盟”に襲われたことで、煌焔の都に“階層支配者”が集結することに。魔王を倒すコミュニティ“ノーネーム”も抜擢されるが、黒ウサギが休暇のため、問題児3人はフリーダムに遊び始める!そんななか主従関係を結んだジンとペストは、旧知の仲である北の“階層支配者”サンドラに出会う。だが彼女は顔をフードで隠し、黒ウサギもかつて負けたギフトを持つ、“魔王連盟”のリンと殿下と行動を共にしており!? (「BOOK」データベースより)

 「ノーネーム」の連盟交渉も大詰めを迎える中、いよいよ彼らから旗印を奪った「魔王連盟」が動き出すシリーズ第6巻。

 ウィル・オ・ウィスプがつれて来た連盟最後のコミュニティのメンバーが予想外すぎる。しかし、再登場したあのひとなかなかいいキャラですよね。是非ともここは、元敵にありがちなツンデレキャラで頑張って欲しいです。

 前の巻も凄かったけど、今回もジンの活躍が凄かった…!!一切そぶりを見せないまま正確に現在自分達の巻き込まれた事態を把握し分析し、タイミングを見計らって対峙する手腕には本当に驚きを隠せない。いやなんかちょっと、十六夜という師匠の存在がなければここまでの急激な才能の開花はしなかったでしょうが、あくまで将来性を見込まれた実力不足のコミュニティリーダーではなく、実力共にキワモノ揃いの「ノーネーム」を御するに相応しい知識と統率力を兼ねそろえてきた感じなのが本当に感慨深い。

 メインの物語はジンとペストの主従関係に主眼を置きつつ、飛鳥の新しいギフトと、そして連盟最後のコミュニティまで登場して次巻への布石は十分、という感じ。物語の決着は次巻にもちこされた感じなので盛り上がりには欠けるけど、とにかくもう次がどうなるのか楽しみで仕方ない引き方でした。

 なにより、7巻目にして初めての十六夜・黒ウサギメイン回っていわれたらもう期待するしかないじゃないですか!次の巻が本当に楽しみです。

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俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる6.5

 

夏川真涼は、隣の席になった季堂鋭太を見て、すぐにピンと来た。「ホモだわ、この男」春咲千和は、前から気になっていたことを、なにげない風を装って、幼なじみの鋭太に聞いてみた。「夏川真涼ってコいるでしょ?」季堂鋭太は、元カノができる前、「自演乙」が結成された初夏に、“かわいい妹”と出会う。「やっと会えました、美晴のおにいちゃん」『GA文庫マガジン』に連載されていた「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる+H」を完全収録!さらに書き下ろし短編はカオルの秘密が明らかに!?裕時悠示×るろおが贈る甘修羅コメディ。 (「BOOK」データベースより)

表紙の美少女……一体なにry

 GA文庫マガジンで連載されていた中編とカオルのひみつに迫る書き下ろし短編を収録した番外編。パチレモンのカオルの回答がイケメンすぎて惚れました抱いて!(鋭太を) その後の鋭太の回答まじ歪みない。パチレモンの編集者のコメントもゆがみない。

 「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる+H」は、突然あらわれた謎の少女・美空美晴が鋭太に猛アタックし、彼女と幼なじみが振り回される話。真涼と千和が珍しく共闘する展開が個人的にとても美味しかったんだけど、終盤無駄にかっこいい鋭太が美晴のついたとある『嘘』に騙されなかった理由で盛大にふいた。鈍感主人公のガード硬てえ!!!ほんと、それさえなければかっこよかったのに!!

 真涼が鋭太を『ちょっと気になる男子』として認識し、黒歴史ノートを獲得するまでの話が描かれていたのも面白かったです。まさかのそんな理由……!黒歴史ノート自体は偶然だったけど、鋭太に目をつけたのは偶然じゃなかったんですね。

 「カオルのカオリ」は親友・カオルからのお願いで何故か鋭太が彼女にも幼なじみにも元彼女にも婚約者にも内緒で“カオリ”という女の子とデートする羽目になるお話。どうみてもカオルの女装にしか見えない彼女との、不思議な1日。カオルだろうと思いながらもやはりカオルの妹というのが本当なのかと思ってしまう場面もあり、結局正体不明なままの彼女と過ごしながらも、親友に感じる不思議な居心地のよさを感じてしまう流れがとてもよかった!!男だか女だかどっちだかわからない不安定感とか、恋人としての甘酸っぱさと親友としての居心地のよさが共存する不思議な感覚と、ひょっとしたら相手は親友なんじゃないかという軽い背徳感がたまらない!!今回の件でますます不明瞭になった感じのあるカオルだけど、個人的にはもうここまできたら性別不明瞭を貫き通してほしいなあ。性別:カオルでいいよ。ホモならホモで 私 は 大 歓 迎 で す が 。

 彼/彼女とのやりとりがなんだかミステリアスでどこか甘酸っぱく、そして微笑ましいお話でした。色々な意味でここで実は女子でしたとかそういうバレがきちゃうのかとハラハラしていたけど、大事な所は曖昧のまま綺麗に落としてくれて本当に良かった!

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死神姫の再婚 -四つの愛の幕間劇-

 

「死神姫」アリシアと「暴君」カシュヴァーン。金で買われた夫婦関係の二人はある日、ちょっと変わった新婚旅行へ行くことになるが…?『FB Online』で連載された「お手軽新婚旅行」を始め、カシュヴァーンが怪物となっていく過去を描く「成長痛」や、再婚したにもかかわらず、アリシアの王子様を決めるべくルアークと対決する「今さら王子様選挙」など、四つの「愛」に満ちた短編集。 (「BOOK」データベースより)

 死神姫の再婚シリーズ短編集第二弾。過去編を除き、基本的に時系列順になっているのが興味深いというかカシュヴァーン様が少しずつ残念な嫁バカになっていくのがとてもわかりやすい短編集。+「オトキュン!」に収録された学園パロディ短編が掲載されています。

 最初の2編はFBオンラインに掲載されたせいもあるのか、序盤のまだまだラブラブには程遠い2人の話。「お手軽新婚旅行」ではまだまだツンツンしてるカシュヴァーン様が大変新鮮でしたが「恋も剣技もお代次第」では既に色々仮面がはがれまくったあとという感じが大変美味しい。剣のお稽古にかこつけてアリシアのキスを強請るカシュヴァーン様まじ残念。

 個人的に一番好きだったのはカシュヴァーンの少年時代から『怪物』とよばれるようになるまでを描いた「成長痛」でした。父に疎まれ、トレイスの姉・リリアを父に奪われたカシュヴァーンが少しずつ思いつめていく様子が痛々しい。暴君の道を歩みながら、そして唯一の理解者となってしまったトレイスに依存してそれ故にすれ違っていく。口ではどんな風に言っても最後は自分を信じてくれると思っていたトレイスすら神に奪われたカシュヴァーンが静かにトレイスと決別する姿が、どんなに強がっても父親のように大事な人間を切り捨てる事だけはできないカシュヴァーンの甘さが、切なかったです。

 しかし「成長痛」の後に読む「今さら王子様総選挙」の、なんてカシュヴァーン様どうしてこうなっ幸せそうなこと!!シルディーンの内乱を乗り越え、今まで以上に強い絆で結ばれたカシュヴァーンとアリシアの幸せそうなバカップルぶりにニヤニヤがとまらないんですがもう今すぐアリシアを押し倒したくておいしく戴きたくてたまらなそうな、発情期まっただなかなカシュヴァーン様マジ残念!!!

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