ページ 69 | 今日もだらだら、読書日記。

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ルートダブル - Before Crime * After Days - √After

 
Shiri
 
原作
イエティ/レジスタ

2030年9月16日午前6時19分。研究学園都市・鹿鳴市の郊外にある巨大施設、原子力生物学機構第6研究所・通称『ラボ』にて、深刻な事故が発生する。救助に来たレスキュー隊の隊長・笠鷺渡瀬は、その現場で気を失い、記憶を失くした状態で目を覚ます。しかも、セキュリティシステムの誤作動で、爆発の続く施設内に閉じ込められてしまう。仲間との再会、襲い来る火の手、そして謎の惨殺死体…。最悪の極限状況の中で、壮大な人間ドラマがいま幕を開ける。 (「BOOK」データベースより)

 Xbox360で発売されたアドベンチャーゲーム「ルートダブル」のノベライズ。とある事件の顛末を立ち位置が全く違う2人の主人公の視点から追った物語で、今回発売された「√After」と「√Before」はひぐらし・うみねこでいう出題編のような位置づけになっています。√Aはレスキュー隊の隊長“笠鷺渡瀬”がメルトダウンを起こした原子力研究所「ラボ」の事故の最中、なぜか記憶を喪ってしまい??という所から始まる物語です。

 記憶が不確かなまま同僚のレスキュー隊員とともにある時は火事に立ち向かい、要救助者を助けながら研究所脱出の手がかりと、被爆を防ぐ為に1時間1本の摂取が必要な薬剤“AD”を求めてラボ内を捜索していくのですが、脱出の手がかりはまるで掴めないにもかかわらずADが人数分確保できなかったり他殺体が見つかったり……と割と絶望的な状況。徐々に生き残った人間達の間でも互いに不信が芽生え始めて…という流れは、本当に絶望的な展開しか予想できなくて、ゾクゾクする。

 記憶を失った渡瀬が、状況だけでなく時折聞こえてくる幻聴や自らの記憶の不整合さに不安と不審を覚えながらもとにかく仲間を救う為に出来る限りの事をしようと精一杯奔走する姿が不器用だけどかっこいい。苛酷な現実に押しつぶされそうになりながらも最後までなんとか活路を見出そうとする姿が印象的でした。そして、ゲームプレイ済だと最後に立ち上がったあの人の姿にニヤリとしてしまう。

 …しかし、良い意味でも悪い意味でも原作を忠実にノベライズしているだけ感が強くあり、原作ゲームプレイ済だとあまり買う意味がないかも。基本的に私なんかは、ノベライズはゲームとは別の視点や、ゲームでは描ききれない隙間、会話劇だけでは表現しきれない主人公以外の感情の動きなんかを少しでも描いてくれるのを期待して買うのですが。特に、今回ノベライズされた部分はエンディングをコンプしようとすると余裕で何度か読み直す羽目になるので…なにかプレイ済でも楽しめる仕掛けが欲しかったです。……個人的にはあと挿絵欲しい(表紙絵がとても良いだけに、本文に一切挿絵がないのは残念)

ただ、ゲームシナリオ→小説への落としこみというか、再現度は非常に高いのでゲーム未プレイの人がストーリーを追うのには向いているかと思います。ちなみに、PC版は9月28日発売ですよ!!!Xbox版はハード的に手が出せない……というかたは是非ともこちらを。分岐エンドがかなり多いので(殆どがバッドエンドだけど)、小説を読んだ後でも楽しめると思います。

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魔王様げ〜む! 3回戦

 

好色魔王の魔法で美少女メイドに変身させられた元勇者レイモンド。そんな彼を捜して、今度は人間界から美少女お姫様がやってくる! お姫様に正体がバレないよう、レイモンドは必死に美少女メイドを演じるが…。そんな彼に好色魔王のセクハラが乱れ飛ぶ!?(学研電子ストアWebより)

個人的お気に入り度数

 女子が好きすぎる魔王ディンゴに敗北し、姿を変えられて女子として魔王専属メイドとして魔王城で働く事になってしまった元勇者レイモンド(通称レモンちゃん)が繰り広げるTS系ドタバタコメディ第三巻。事実上「メガミ文庫」というレーベルごとお亡くなりになったと思われていた(リンク先参照)のですが、電子書籍という形で奇跡的に新刊刊行となりました。……という経緯があったので、紙媒体での刊行が絶望的なことくらいは小さい事だと……現実を受け止めないと……(遠い目)

 幼なじみの王女様の登場と同時に元の姿に戻れなくても自分の済んでいた人間の住む世界へと帰るという選択肢が提示されて、現在の状況と自分の気持ちを見つめなおす事を強いられてぐるぐるするレモンの姿が大変美味しかった。少しずつ育っていく気持ちを素直に表す事が、最後の最後まで“女”としての自分を完全に受け入れる事が出来ずないレモンが、ディンゴへの気持ちを男としての矜持と敵対心で覆い隠そうとする姿が微笑ましかった。微妙に解り辛い遠まわしな魔王からの愛情というかなんというかにもニヤニヤするわけですが、相変わらずのディンゴの平等すぎる全世界への女性への愛にふきださざるをえない。本当に、1回戦からこの魔王は歪まないな!!

 2回戦までのノリを持続しながら一応続きが出ても出なくても問題ないような終わりかたになっていて、良くも悪くもここが落としどころなんだろうなあ……というところで落ちた感じ。刊行の経緯からして、完全な打ち切りエンドじゃないのはむしろ救いなんですが。フリーダムさと不遇作品拾い上げに定評のある一迅社文庫あたりが拾い上げてくれるか、もしくは同人誌で続きが読めたりしないかなあ。まだまだ展開させようのありそうなお話だったので、ここで終わってしまうのはとても寂しいです。

あと受注限定生産でも構わないので、紙媒体でください。

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“夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2)

 

取り憑かれ、うっかり友達になってしまった幽霊のヒカルのため、その“心残り”を晴らす約束をした是光。ヒカルが示した次の相手は、内気な引きこもりの少女だった。夜にだけ咲く儚い花のような少女、夕雨。閉じた世界で幸せに微笑む彼女と過ごすうち、徐々に放っておけない気分になる是光だったが…。何故か約束の内容を告げないヒカル。そんな中、夕雨を不登校にした“怨霊”の噂が学園に蘇る。その正体を前に、是光は―!?大人気シリーズ第2巻、登場。 (「BOOK」データベースより)

 是光が頼まれたのは、かつてヒカルと心を通わせた引きこもり少女・夕雨との『約束を果たす』ことだった。ところが、その約束の内容が判然としない。ヒカルも教えてくれず、困っているところになんだか話がややこしくなってきて……というお話。

 是光のフラグ建築力が順調すぎる。このままだと平均で1巻1人ずつフラグを立てていく感じになってしまうがよろしいのか!!今回の夕雨はともかくとして、知らないところでフラグを建築して一切気づいてない是光が罪作りすぎて、是光の反応に一喜一憂する式部さんが可愛すぎてつらい。

 日陰で傷みを解り合おうとするヒカルと彼女と似たような傷みを持ちながらも日向へ連れ出そうとする是光。全く対照的な二人に夕雨が惹かれていく姿が甘酸っぱく、彼女に関わった人間達が少しずつすれ違ってしまった結果ともいえる真実はせつなかった。正直今回も式部さん可愛すぎたので是光の初恋にかんしては「なん……だと…!?」となってしまった自分がいるけど。

 ヒカルの死の真相といい、後ろに色々と黒いものが見え隠れしていてそっちが明かされていくのも楽しみ。

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アニソンの神様

 
のん

「はじめまして!エヴァ・ワグナーです。一緒にアニソンバンド、やりませんか?」―アニソン好きが高じて、ドイツから日本へとやってきた少女、エヴァ。彼女の夢は、アニソンの聖地・日本でアニソンバンドを組むこと。今、その夢が動きだす―。第1回『このラノ』大賞作家が描く、音楽と青春、『CHA‐LA HEAD‐CHA‐LA』から『太陽曰く燃えよカオス』まで、すべてのアニソン好きに贈る、友情物語。 (「BOOK」データベースより)

宝島社様より献本をいただきました!
 アニソン大好きなドイツ人の女の子・エヴァには「いつか日本でアニソンを歌いたい」という夢があった。日本への留学の話に飛びついた彼女は憧れの地で“アニソンバンド”を作ろうと、メンバー集めに奔走する…というお話。

 ドイツからやってきたエヴァをボーカルに、才能は髄一だけど周囲に溶け込めず孤立しているギター、隠れオタクのドラム、ボカロPのキーボード、ナンパなベースと色々な意味でばらばらだった5人が少しずつ1つのバンドとしてまとまっていく姿がとても青春でした。また、「アニソンもの」ということでオタクとしては凄くニヤニヤできるネタが多いんだけど、それ以上に「アニメソング」というジャンルだからこその懐の深さというか、アニソンのなんでもあり感が物語を絶妙な感じで包み込んでいる感じというか、そういう雰囲気が凄く良かったです。

 しかし、作中のアニソンの選曲がイチイチ絶妙すぎるんだけど、クライマックスのライブシーンの選曲は本当に卑怯。1曲目から2曲目の入りでもう無条件にテンション上がってしまうわけですが、3曲目マジ卑怯。アニメ見て無いけど曲は知ってるってオタクも大量にいるはずの超名曲ですよね。(というか私もアニメ自体は見て菜いんだけど)

 エヴァがカラオケで歌う場面やライヴシーンの、なんともいえない臨場感も凄くぐっと来るものがあって、とてもよかったです。面白かった!

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"葵" ヒカルが地球にいたころ……(1)

 

「心残りがあるんだ」恋多き学園の“皇子”ヒカル―その幽霊が、是光の前に現れそう告げた。このまま幽霊につきまとわれ続けるなんて冗談じゃない!と渋々“心残り”を晴らす協力をすることにした是光だが、対象の左乙女葵―“葵の上”と呼ばれる少女は、頑なに話も聞こうとせず、生徒会長の斎賀朝衣にも不審がられ、敵視されるハメに。そんな時、ヒカルの死にまつわるある噂が聞こえてきて―!?野村美月が贈る、ミステリアス現代学園ロマンス、堂々開幕。 (「BOOK」データベースより)

 気はいい奴だけどとにかく目つきや表情がきついせいでヤンキー呼ばわりされたり噂に尾ひれがつきまくって皆に敬遠されている是光が、学園のイケメン皇子の幽霊になつかれてしまい、彼の“心残り”を晴らすために行動することになるお話。

 それぞれの理由から友人関係に恵まれず、孤独を感じていた是光とヒカルが、だんだんとかけがえのない「親友」になっていく姿がたまりませんでした!!上手く笑えない不器用ヒーローと、上手く泣けないイケメン皇子ってもうその組み合わせだけで萌えるんですけど!!それだけでなく、ヒカルが女の子にだらしなくなってしまった理由とか、ヒカルが是光に声をかけた理由とか、是光の字が上手い理由とか是光が謝られることが苦手な理由とか細かいところでジワジワツボを刺激してくる。凄くジワジワくる。

 男子二人のやりとりだけでもうご飯おかわりいけるんですけど、女子がまた物凄く可愛い。クールビューティなツン女子だと思われていた式部さんの意外な一面が暴露されるところからどんどんデレが入ってくる流れとか本当に可愛すぎて、困る。葵がかたくなに閉ざしていた心を少しずつ溶かしていくのもよかった。

 ヒカルが死んだ理由や彼を取り巻く人間関係など今後に続くような謎も多くあって、続きが楽しみでしょうがないです。

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オカルトリック 02

 

元狐憑きの探偵助手・玉藻と、超絶美女の引きこもり探偵・ねえさん、向上心溢れるメンヘラ・イソラちゃん(キーワードは女子力! )。ギリギリのバランスを保っていた三角関係は、意識不明だったイソラの姉・舞花の目覚めと共に、次のステージに移行する――過剰で真摯な愛情が織りなす、混沌とした関係はどこへ向かうのか!? オカルト? マジック? ファンタジー? 夢と現実と過去が絡み合う、未だかつてない物語をご堪能あれ!

宝島社様より献本をいただきました!

 狐憑きの探偵助手・玉藻と引きこもりのオカルト探偵のねえさんと、最強メンヘラ・イソラたんが繰り広げる物語。

 なんか最初から最後までどこまでもイソラたんのメンヘラキ女っぷりに振り回され、そして圧倒された感が強いんだけど同じくらいねえさんの過去から現在に繋がるまでの物語の破壊力も凄かった。イソラの妄執ともいえる強く凶悪な愛と、どんな酷い目に遭っても手放せなかったヒトカケラを一身に注ぐねえさんの愛と、全てを知り、そしてその上で受け止めようとする玉藻の愛と。うまく言葉にできないけど、3人の綴ろうとする「愛」があまりにも強烈で。それぞれの「幸福」を追い求める3人の繰り広げる、文字通りの「愛」の物語に圧倒された。

 ラストがまた、終わってみるとここ以外に落としようが無いって思うくらい絶妙な所に落とされてて。確かに、この3人がそれぞれの形で「幸福」になるにはこの形しかないよなあ。イソラとねえさんが本当に幸せなのかどうかはわからないけど、そうなってると信じたい。だって、これは3人の「愛」の物語であると同時に「幸福」の物語でもあったんじゃないかなと思うのです。

 ほんと、面白かった。次回作も楽しみにしてます。
 玉藻のメイド服姿に挿絵がなかったのだけが心残りです。

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GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン4(中)

 

奥州上越関東の安定化のための外交作戦として、里見生徒会長を招き入れ、列強三国へ外交官を派遣することを決定した武蔵。その結果、最上家へ里見義康とアデーレが、上越露西亜の上杉家にトーリ、ホライゾン、メアリ、点蔵、ミトツダイラが、伊達家には鈴とウルキアガが外交官として赴くこととなった。だがその一方、武蔵内部に潜入した伊佐、穴山たち真田十勇士は密かに活動を始め、更には武蔵の眼下、水戸領地に対し羽柴勢が戦闘を開始。事態は急速に動き出す。各国に分割統治された中世の神州・日本を舞台に繰り広げる、壮大な戦国学園ファンタジー、第四話中巻。 (「BOOK」データベースより)

もうやめてあげて!ネシンバラのライフはゼロよ!!
 凍ってるのをいいことに、ことあるごとにネシンバラをネタにする武蔵面々が外道すぎる。そしてシェイクスピア再登場うれしすぎる。

 総長連合・生徒会やその他の面々が伊達・上杉・最上への外交大使として赴き不在の中、武蔵では内紛が持ち上がり……ということで、メインだけでも舞台が4つに分かれ、この他にも潜入中の真田十勇士やP.A.ODA+M.H.R.R.勢、蜻蛉切の件もあって失意中な二代などからの視点もあったりして割りと全体的に舞台転換が激しい巻。

 「交渉するとすぐ戦争にもっていきたがる」ネタで容赦なく弄られて涙目な正純が可愛すぎるんだけど、その裏でどんどんチートキャラ化していく鈴さん……隠密組のステルスをものともしない鈴さんの気配察知能力やばい。鈴さんとアデーレは小動物可愛い。ウルキアガ、外交中でもしっかり点蔵と協力体制でエロゲに熱中してるのが歪みなさ過ぎて可愛いんですが時折成実に対してみせる真面目な台詞でとてもニヤニヤできますね。あと、アニメでネイトの「貧乳回避」を見た直後に賢姉の「巨乳防御」でたいへんわらった。

 とりあえず、テンション修造系ショタ(?)の片倉小十郎君の挿絵を早くおねがいします。

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俺の悪魔は色々たりない! 白の祓魔師と首だけ悪魔

 

「ガキ、俺と契約しろ」右目を代償に、首だけの大悪魔・サブナクと契約した少年イト。イトは祓魔師として働く傍ら、サブナクの体を探すはめに!赴任先は、天然お花畑な眼鏡司教様(でもS)や、空気の読めない発言を連発する見習い神父たちとくせ者揃いで!?「愛してるぜ、イッちゃん」「気色悪い事言うな!」第10回ビーンズ小説大賞奨励賞受賞・ビーンズ最凶の問題児集団が放つゴシック退魔ファンタジー、開幕。(「BOOK」データベースより)

 ビーンズ文庫の新人さん。あらすじからどうみてもドS俺様×男前男子のにおいをかぎつけましたので思わず!!ひょんなことから首だけの状態で封印されていた大悪魔・サブナクを復活させてしまった少年が契約で悪魔の力を使い、サブナクの首から下を捜したりするお話。

 主人公のイトと大悪魔のサブナクが大変良いケンカップルでした。軽口を叩き合いながらもなんだかんだでお互いを掛け替えの無い相棒のような存在だと思っていて、時折お互いにそういう本音を垣間見せるのが美味しい。あと個人的に聖女様がマジイケメンすぎてシビれたので続編が出るなら是非とも彼女の活躍をお願いします!サブナクに正体(?)あばかれたときのやりとりがたまらないです!!

 ただ、「あざとく」ならない程度にニアホモ系ケンカップル匂わす程度を狙って、そのあざとさを消しきれなかったみたいな感じやや気になった…。時折、全年齢移植されたエロゲをやってるときみたいな、本来あるはずのシーンを別のものでさしかえてるみたいなもどかしさを感じるというか。うーん。ビーンズ文庫買うと時々ある、この「BLレーベルで読みたい」的感覚。メインじゃなくてもいいけど、こういう男くさい話だからこそしっかりと女の子分が欲しかった気がします。結構うやむやな書かれ方してたけど、作中にちゃんとした性別:女子ひとりもいなかったです……よね?(以上ネタバレにつき保護色色)

 このあざとさがもうちょい薄かったら少女小説というよりもむしろ少し前の角川スニーカーあたりとかにまぎれこんでそう。

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読了記録まとめ[2012年8月分]

8月のラノベ読了数は6さ……えっ漫画含めて11冊しか読んでなかったの!?
ずっと感想書こう書こうとおもってた「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」を1ヶ月以上放置していたことにいろいろふきました。そんなに時間経ってたのか……。

8月の読書メーター

読んだ本の数:11冊 / 読んだページ数:1986ページ

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

ぼっち描写やら中二高二やらざくざくえぐられるww面白いけどww八幡と雪乃の関係が変に主人公ヒロインしてなくて急造腐れ縁というか、悪友っぽい関係で大変おいしい。

読了日:08月01日 著者:渡 航

ヘタリア 5 Axis Powers 特装版 (バーズ エクストラ)ヘタリア 5 Axis Powers 特装版 (バーズ エクストラ)

商業誌連載になった関係なのか、絵柄がかなり変わってて驚いた。日本さんがとてもイケメン。あと内容は初期の各国あるあるネタに回帰してるような印象が。最初のホラー映画事情と、最後のフランス兄ちゃんの話が好き。

読了日:08月06日 著者:日丸屋 秀和

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2 (ガガガ文庫)

主人公になんだかんだで残念だけど仲間ができたよちょっとずつだけど仲良くなっていくよやったね!って流れだとばかり思ってたら仲間ができても普通にぼっちだった!!職業訓練の話のオチと勉強会の話の流れが色々な意味でつら…!!彩加マジヒロイン。

読了日:08月16日 著者:渡 航

ルールそのいち完全版 (ニチブンコミックス)ルールそのいち完全版 (ニチブンコミックス)

受二人でどっちが攻になるのかなと思いながら読んでたらリバだった素敵!くっつくまではあんまり…って思ってたんだけど、くっついてからの二人の関係がとても好き。可愛いけど男前な理央とやや不安定でスイッチ切り替わると意地悪言葉責めな悦のやりとりが美味しかったです。「スイッチ」の話がリバリバしてて良い。あと、既に二人の関係悟ってる女子生徒の反応が可愛すぎてツボったw

読了日:08月18日 著者:村上 左知

22時のルール (ニチブンコミックス KAREN COMICS)22時のルール (ニチブンコミックス KAREN COMICS)

攻攻だけど、上下確定したら逆は嫌だ!という知念先生のこだわりぶりがなんか可愛い。すっかりおっさんくさくなってしまった元初恋の相手に複雑な気持ちを持ちながらも振り回される姿が美味しかったです。

読了日:08月18日 著者:村上 左知

暴れん坊・彼氏 (バーズコミックス リンクスコレクション)暴れん坊・彼氏 (バーズコミックス リンクスコレクション)

殴り愛と聞いて!!ツンデレ通り越して暴力的な受がなんだかんだで知らない所でわたわたしてるのが可愛すぎた。あと地味×ヤンキーはヤンキーが攻だとおもってたので本番でびっくり。いや、個人的にはどっちでも美味しいのでその後リバればいいよ、などと思いました。

読了日:08月18日 著者:ぢゅん子

快感ソーダ (B`s-LOVEY COMICS)快感ソーダ (B`s-LOVEY COMICS)

3Pありお道具ありSMありでエロは大変濃かったけどもうちょっとエロ以外頑張って欲しかったと言うか、ほんとヤってるだけだった…関係性はかなり好みそうなんで残念だった……特に幼なじみ二人とかもうちょっとちゃんと描いてくれたら美味しそうだった…。

読了日:08月18日 著者:刹那魁

僕の妹は漢字が読める5 (HJ文庫)僕の妹は漢字が読める5 (HJ文庫)

伏線綺麗に拾って綺麗すぎるくらいに見事な完結編だった。クロハ可愛すぎたし、中盤巻で空気化していたユズさんも、もう一人のヒロインとして面目躍如の活躍だったけど、何より序盤にあれだけ他人の気持ちの判らない鈍感主人公として描かれてきたギンが精神的に成長し、クロハとユズや他のヒロインたちの間で葛藤したり、「誰も消さない」未来を目指してバカなりに必死にもがき続ける姿がとてもよかったです。しかしそれはそれとして序盤の黒ストやぶきっこの破壊力が無限大すぎて困る。

読了日:08月18日 著者:かじいたかし

マジカル少女系男子 (プリズム文庫)マジカル少女系男子 (プリズム文庫)

可愛い衣装からにょきっと出てくる雄々しいフトモモと、チラっと覗くボクサーパンツがたまりません中身も良かったけど挿絵がほんとにいい仕事してた!それで龍司さんの女装挿絵はまだですか(真顔) 主人公総受け展開だったのでもうちょっと荒れるかとおもったけど、かませポジションの人たちが割りとあっさり爽やかに身を引いてくれちゃうのが、大変紳士でかっこいいんだけどもうちょっと荒れても良かったかな…とか思わなくもない。

読了日:08月20日 著者:高将にぐん

STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐  比翼連理のアンダーリン(3) (富士見ドラゴンブック)STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐ 比翼連理のアンダーリン(3) (富士見ドラゴンブック)

今回の「アンダーリン」がエピローグで示唆されたとおりの時間軸(?)に存在するんだとすると、本当に岡部は何回のタイムリープを繰り返してるの?『鳳凰院狂真』が悲しい存在すぎてつらい。原作内でも一番能天気な3%台の「比翼恋理」と、原作内でも最も過酷な2%台の「暗黒次元」がこの作中でという意味でなく数値的な意味で隣り合わせ、という現実に気づいてしまって怖気が走る。

読了日:08月21日 著者:海羽 超史郎

つり球 SF -Short Films- (ファミ通文庫)つり球 SF -Short Films- (ファミ通文庫)

つりしない「つり球」。皆なかよしでとてもほっこりできました。アニメ最終回後の後日談に一番にやにやした。ところで本編の感想からはちょっとズレるけど、絵師さんがどの短編を担当したのかはもうちょっとわかりやすく書いておいてよかったんじゃ。

読了日:08月27日 著者:櫂末高彰

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2

 

美少女ふたりと部活をしても、ラブコメ展開にはちっともならない。携帯アドレス交換しても、メールの返事が返ってこない。とっても可愛いあのコは男子。個性という名の残念さをそれぞれ抱え、相変わらずリア充の欠片もない0点の学校生活を送る奉仕部の部員たち―冷血な完璧美少女・雪乃、見た目ビッチの天然少女・結衣、そして「ひねくれぼっち」では右に出るもののいない八幡。そんな青春の隔離病棟・奉仕部に初めて事件な依頼が飛び込んで―?八幡の妹・小町、新キャラも登場の第二弾。俺の青春のダメさが今、加速する―。 (「BOOK」データベースより)

いともたやすく行われるえげつない主人公弄り。

 主人公になんだかんだで残念だけど仲間ができたよちょっとずつだけど仲良くなっていくよやったね!って流れだとばかり思ってたら仲間ができても普通にぼっちだった!!勉強会で自然に声がかからない流れと、職業訓練の話のオチでふきだすしかない。そして彩加(性別:彩加…というか♂)が相変わらずただの正ヒロインだった。

 なんだかんだで結衣との因縁(?)が明らかになったり、雪乃にワケアリフラグ立ったりである程度ラブコメ用のフラグは立ってるというか結衣のほうは完全に八幡に気がありますよね。このへんのフラグがどう処理されていくかも楽しみ。

 しかし、何気に準レギュラーっぽい雰囲気をかもしだしている葉山はほんといいイケメンなので是非とももっと絡んで欲しいです。イヤミが無い正しい意味での「リア充」なのが、常に上から斜め下目線の高二病系残念な八幡と凄いいいかんじの対比を生んでたとおもうんですよね。

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