ページ 92 | 今日もだらだら、読書日記。

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青春ラリアット!!

 

「行くぞコノヤローッ!」どこかの有名レスラーばりにマイクコールをし、全校朝礼の場で公開告白をした月島。その結果は―当然、停学処分となったのだった。バカの日本代表、月島を心配する者が一人。友人の宮本である。宮本は傷心の月島を見舞う事に。その道中で出会ったのが、整った顔立ちながら愛想の欠片もない無表情の少女、長瀬だった。どうも、長瀬は“あの月島”に惚れているらしい。その事に驚きつつ、自分に対してなぜか横柄な彼女に怒りも覚える宮本だった。この奇妙な三角関係が、風雲嵐を巻き起こす事になり―。 (「BOOK」データベースより)

「どうせ止めたって聞かないだろ?だったら最前列で見ててやろうと思ってさ。ユカイツーカイなおまえのピエロっぷりを」
月島は一瞬驚いた顔をするが、すぐに口元を歪めて笑った。
「……へっ、俺のステージは高ぇぞ」

高校生男子の友情はどうしてこんなにも美味しいのか

バカ代表・月島、月島の親友・宮本、月島に恋する暴走少女・長瀬の3人のバカどもが繰り広げる青春の暴走のお話。もう暴走するバカとそんなバカをほっとけない親友、という構図だけでもおいしいのに、恋愛面で悩みを抱える宮本が自分の恋に一直線な月島に対してちょくちょく憧憬を示すところが美味しくてたまらない。そして宮本の前では御無体な態度ばかり取るのに月島の前では取り乱してしまう長瀬が可愛い。

そして、月島と宮本も大変おいしいんだけど長瀬と宮本の関係がとても好き。ある意味「共闘関係」というか、どこかカラっとした男女の友情具合が素敵でした。ラストの背中あわせではニヤニヤが止まらなかった。

バカ3人がひたすらバカやってる話ではあるんだけど、月島も長瀬もまぶしすぎる位に自分の好きな人の為に一生懸命で、まっすぐな青春模様がたまらない。そしてそんなまっすぐな2人に感化されて、少しずつ迷いを断ち切っていく宮本の姿が熱かったです。長瀬の言うとおり「姑息」で「チキン」で二人ほど強くはないけど、チキンはチキンなりの戦い方で頑張る姿が感慨深い。

宮本の彼女の都子ちゃんは結局登場しないままだったけど、個人的には続きがあっても彼女の存在は電話越しのままだったりすると面白いのになあとおもったりするのですが、どうなんでしょう。個人的にはこの3人の話がもっと読んでみたいです。

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「まどか☆マギカ」にかこつけてオススメする、魔法ラノベ5選+α

「魔法少女まどか☆マギカ」を見ている人に魔術師・魔女っ子繋がりでラノベを布教してみます。おもいっきり二番煎じだけどネタも2つしかかぶってないので気にしないことにした。あとだんだん性別が歪んでいくのは気のせいです。反省はしているけど謝らない!!

独断と偏見が大量に含まれているのであまり深く突っ込まないでください。選出基準はその場のノリです
一個ラノベじゃないのまざってますが気のせいです。幻覚です。

併せて読みたい:「まどか☆マギカと魔法少女ラノベ」(koto-pinionさん)

第1話「その名前を見た、ような……」

虚淵玄「Fate/Zero」
「まどか☆マギカ」の脚本家こと虚淵さんが手がける「Fate/stay night」の前日譚。7人の魔術師達が繰り広げる、「聖杯戦争」という名の殺し合い。「Fate」ならではの熱いバトルと、「stay night」にはない容赦ない展開の数々が魅力。とっても血みどろです。
同人版1巻のあとがきを読むと、今後まどかマギカがどんな欝い展開になっても「虚淵さんだから仕方ない」という気分になれるので超オススメ。

第2話「続きが読めたらとっても嬉しいなって」

水瀬葉月「ぼくと魔女式アポカリプス」
喪われた種の復活を願う魔術師達の依代『代替魔術師』となった主人公達が、生き延びる為に他の魔術師達の持つ“根源闇滓(ルート・アンシィ)”を奪い合うというお話。……というとわかりづらいので某きゅう○えさん風に説明すると「生き返らせてあげるから僕と契約して魔女になってよ!」(力を使う代わりに代償あるけどそんなの些細なことだから説明しないよ!)(定期的に他の魔女を倒さないと死んじゃうから頑張ってね!)(他の魔女達と最後の一人になるまで殺しあってね!!)というお話です。だいたいこれで間違ってません。

第3話「もう犯罪なんて怖くない」

伊藤ヒロ「アンチ・マジカル 魔法少女禁止法」
数々の「魔法少女」が生まれ、そしてとある事件をきっかけに法律で禁止された社会。非合法となった「魔法少女」を未だ続ける「おしゃれ天使スウィ〜ト☆ベリー」(23歳)と、彼女に憧れて魔法少女の弟子となった少年・佐倉真壱のお話。実在の魔法少女作品を多数オマージュしながらもどこまでも登場人物を追い詰めていく容赦ない展開が凄いです。同年代の魔法少女アニメ好きにオススメしたい気がしつつも、お勧めしてよいのか悩む一冊。

第4話「女装も、TSも、あるんだよ」

白瀬修「おと×まほ」
マイペースでフリーダムな母親の跡を継ぎ、魔法少女をやる羽目になってしまった男子中学生・白姫彼方が「契約を破棄したら女の子になっちゃう」と脅されて、最初はイヤイヤながらも魔法少女の仲間達と共に戦いを繰り広げるお話。変身前から性別不詳気味で同級生の男子生徒のみならずヒロイン達からもアレな目線を向けられる彼方の性別不詳具合に萌えるもよし、案外しっかりやってくれる女装描写にニヤニヤするもよし、熱いバトル展開に燃えるもよし。メインは女装ですがちょっぴりTSもあります。

第5話「女装少年萌えなんて、あるわけない」

木村心一「これはゾンビですか?」
女装魔法少年萌え萌えーな「おと×まほ」とは対象的に、こっちはきもちわるい魔法女装少年な一作。とある事情でゾンビになってしまった主人公が、またまたとあるアクシデントで「魔装少女」に変身して戦うお話。なんだかんだいいながらも自分の周囲で困っている女の子が居ると放っておけない主人公の活躍にニヤリとします。個人的にせっかく希少な「きもちわるい女装」な主人公なのに女装状態の歩の挿絵がほぼないのが大変不服だったのですが、現在はアニメでがっつりきもちわるい女装が拝めます。……原作に比べると、筋肉の盛りが足らない気がしますが、しますが。

第6話「こんなの絶対おかしいよ」

高将にぐん「魔女っ子サラリーマン」
血筋の関係で何故か母の魔女っ子ステッキを受け継いでしまった主人公(27歳サラリーマン・独身)が可愛らしい魔女っ子になり、取引先の社長や同じくマスコットに変身してしまう年下の従兄弟から惚れられてしまうというBL小説でした。タイトルとあらすじだけ書くと最高にカオスだけどめちゃくちゃ面白かったんだよ〜!!電子書籍にもなったことですし、BLが大丈夫な人は是非どうぞ。

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デュラララ!!×9

 

池袋を舞台に躍る、歪んだ愛の物語──。 さぁ、みんな一緒に──デュラララ!!×9
「情報屋だかなんだか知らないけどさ。ちょっと目立ちすぎだよね、折原臨也さん? ──でももう二度とお仕事できなくなるしねえ」  東京・池袋。少年少女たちが歪んだ友情の中で抗う中、折原臨也の許に一つの依頼が舞い込んだ。複数の組織に狙われつつ暗躍する情報屋だったが、ついに監禁されてしまう。さらに魔の手は双子の妹たちまで伸びていき……。  不敵に嗤う情報屋が手にした真実とは? 臨也の過去に何があったのか? そして、その時首無し(デュラハン)ライダーは──!?

シリーズ第9巻。池袋の影で起こったある事件と、それと共に語られる中学時代の臨也と新羅が出会ったときのお話。

「人間全てに興味がある」臨也と「人間全てに興味がない」新羅。似ているようで全く違う二人の奇妙な関わりが凄く面白かった!行動の全てが「セルティの為」な新羅をうっとおしいと思いながら、次第に興味を持っていく臨也の心の動きが面白い。ラストで語られる、臨也が新羅に対して抱いたどこか憧憬にも似たような感情が正直クリィティカルヒットなのですが。なにこの二人美味しい!!小学校時代の新羅と静雄のかかわりも気になるところ。

一方、池袋で起こった事件の方も最後までなかなか真相が見えてこなくて、面白かった。麻袋を被せられた人の正体はあれかなこれかな、と色々想像していたんですがなんだかんだでしっかり裏をかかれましたし。意外な人の繋がりや、意外な人の再登場にもびっくり。ていうかちゃんと臨也が憎たらかっこいいの久しぶりじゃないですk(強制終了)(8巻の「鍋」の残念さが忘れられないよ!!)

大人たちが物語の「裏」で引き起こした事件が、「表面」といえる帝人達の物語にどういう波紋を投げかけるのか、とても楽しみです。

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読了記録まとめ[2011年1月分]

1月のラノベ読了冊数は再読含め7冊でした。

いや、実際「オススメされた漫画消化月刊」だったわけですが。珍しく少女漫画をたくさん読みました。漫画以外のの読了数が減ったのはゲームやってたからだけど。読みたい本は多々あれど、既に購入金額以上に置く場所の問題が深刻な今日この頃です。同情するなら書庫をくれ(切実)

そんな私の今月イチオシ漫画は「ドリームメディシン」です。夢の世界に逃避しようとする人間たちと夢と現実の狭間の世界で彼らに「夢」を見せる謎の少女・まゆらの物語。自分の漫画好きの原点ともいえるような作家さんが5年ぶりに新作を出したとなったら推さざるをえないよね!!単巻完結で部屋のスペースにもお財布にも優しいので皆さん是非読んでください。個人的には2話が神展開だと思うんです。

評判がよかったら、ひょっとしたら、2巻が出るかもしれないじゃない…!!


4088670949ドリーム メディシン (りぼんマスコットコミックス)椎名 あゆみ
集英社 2011-01-14

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ココロコネクト ミチランダム

 

そして――永瀬伊織は壊れていった。
「太一とは、付き合えません」太一は正式に伊織に告白し――玉砕した。異常な現象が起こっていても関係ないと、決死の覚悟で臨んだ想いは儚く散り、その上、重い足を引きずり向かった部室でフられた事をメンバーに知られてしまう! 部内は騒然となり、稲葉は動揺を隠せない。伊織が場を取りなそうとしたその瞬間、彼女の心と感情が響き渡り……。そして、その日を境に永瀬伊織は変わってしまった――。愛と青春の五角形コメディ、岐路と選択の第4巻!

それまでどうか、この考えが『感情伝導』しませんように。
いや、違うな。
「『感情伝導』させるんじゃねえぞ<ふうせんかずら>。そっちの方が絶対に面白いものが見られるからよ」

シリーズ第4巻。“文研部員の誰かの考えている事が、ランダムで部員の誰かに筒抜けになってしまう”という『感情伝導』現象の中、太一は伊織に告白するが……というお話。前巻の『時間退行』現象も酷かったけど、今回の『感情伝導』の性質の悪さ半端ない。それでさえ一瞬考えてしまった気まずい思いなんかが伝わってしまったりするのに考えている事が一部しか伝わらないものだから、ますます誤解が広がってしまう。しかも距離は関係なく伝わるものだから、逃げ道もなくて……という性質の悪さ。

文研部の面々がそれぞれ伊織との関係を修復しようとして次々に玉砕し、挙句にクラス内でももめごとを起こしてどんどん孤立して行ってしまう序盤・中盤は本当にもどかしく、心が痛いんだけど最終的に彼女を引き戻したのは親友・稲葉の行動。決して強いわけではないけど、様々な痛みや葛藤、恐怖に立ち向かいながらも親友の為、不敵に事態に立ち向かっていく稲葉の様子が本当にかっこいい。そしてその稲葉が動くきっかけを作ったのは愚直ともいえる太一の行動で。相変わらず「誰かが動けなくなったら他の誰かがその背中を押す」ような5人の関係にニヤニヤします。今回は伊織の話であると同時に、稲葉の話でもあったよなあ。それにしても、「デレばん」可愛いよデレばん。

結局「永瀬伊織は決して強くなんかない、ただのありふれた女の子だ」という事実を本当の意味では伊織自身すらもちゃんと認識できてはいなかったんだなあと。一見不可解なように見えた伊織の態度の変貌も、ひとたび口に出してしまえば彼女の悩みは本当に年頃の少女としてありふれた悩みで。そんな彼女の悩みを笑い飛ばし、吹き飛ばした稲葉の言葉が心地良かったです。そして危機に陥った稲葉を助けようとする太一・唯・青木の3人の『心の声』と、4人に背中を押された伊織の奮闘に凄くニヤニヤする。

相変わらず真っ直ぐすぎるくらいに真っ直ぐな青春模様も今回の一件でひとところに落ち着いた印象。ふうせんかずらの謎の言葉が示すように、そろそろ物語も終盤に差し掛かったという事でしょうか。どのような結末を迎えるのか、本当に楽しみです。

ところで、今回の話がどうしても↓とオーバーラップする。
性格は全然違うけど、長門と伊織の人間性がどこか似てるんだろうなあ。敵ではなく、「彼女ならなんとかできる」「彼女は強い」という味方の思い込みこそが彼女を追い詰めた。そしてそれを自ら溜め込み、静かに内で爆発させて壊れるしかなかった。そんな所が。


4044292043涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)谷川 流 いとう のいぢ
角川書店 2004-07

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バカとテストと召喚獣9

 

知略謀略なんのその! このチームは最強だ!? 墓穴と姦計が入り乱れた対Cクラス試召戦争。Fクラスは、なんとか初日をタイムアップで切り抜け、勝負を二日目に持ち越すことに成功した。しかし、たたでさえ低い点数をさらに減らしてしまった彼らは、いきなりピンチ状態からのスタートに!しかも、明久は風邪で不在……。 どうなるCクラス戦!? この劣勢を覆すことができるヒーローはいないのか!? 「それで、話ってなんだい吉井君?」(by知的眼鏡先生)勝利を信じる心と絆が奇跡を呼ぶ第9巻!!

2 1 2 P で 死 ん だ (挨拶)

いつも通りバカやりつつも、さりげなくしっかりと人間関係のまとめに入りつつあるなあ……というのをひしひしと実感しつつ、8巻の続き、丸々1冊試召戦争なシリーズ本編第9巻。

8巻がバカやりつつも結構恋愛面押しな部分を感じたのでどうなるのかなあ……と思っていたのですが、今回は風邪で戦線一時離脱した明久と召喚戦争の渦中に居る雄二の二人の視点から、いつもとはちょっと違った取り合わせで描かれるキャラクター達の様子が新鮮でした。二人が離れているからこそちょくちょく覗かせる、お互いへの信頼やお互いの不在に対する反応が美味しい。

Fクラス(雄二サイド)では明久の代わりに雄二の補佐役ポジションに納まった秀吉と雄二のやりとりやら、姫路さんの本気にニヤニヤが止まりませんでした。秀吉と雄二の絡みはずっと見てみたかったので超私得。さりげなく雄二にライバル宣言(違います)をかます姫路さんにもニヤニヤします。

一方、Aクラス(明久サイド)では明久を餌付けしようとするAクラスの面々がマジ可愛すぎる。ボロがでそうな優子さんもかわいいし、柄にもなく取り乱す工藤さんも可愛すぎるし、何より久保君の「普段の姿」が見れたのもポイント高かったです。っていうか、本当に彼は明久さえ絡まなければスペック超高なイケメンだったんだね……(ほろり)

そしてクライマックス。姫路さんが明久の為自らの限界を超えて必死で努力する姿と、そんな彼女の努力を『無』にしないため、自らを顧みずに彼女の元へと奔走する明久の姿が熱い。本気を出した明久を見て迷わず全てを委ねた雄二はどれだけ明久の事を信頼してるというのか。艱難辛苦を乗り越えてようやく合流した二人の一瞬の邂逅の破壊力やばい。ほんとやばい。212Pの雄二と明久がホントやばい(大事なことなので何度でも言います)

明久&雄二に久保&明久に秀吉&雄二に謎の新キャラ(天然系子悪魔ショタ)と、本当に私得すぎてご馳走様でした。ややブレーキ壊れた感を受けた女装ネタやらヒロインズの「お仕置き」やら変態行動がほぼなかったのも正直ちょっと嬉しい。本当に今回は色々な意味でヤバかったなぁ…!!!

そして、今回の終盤でなんとなく物語の終着地点が見えてきた感。Aクラスとの試験召喚戦争決着に、姫路さんの●●フラグ、そして影で暗躍する高城なる3年生。当初の予定だと確か本編全10冊と聞いてたけど本当に本編あと1冊で片付くのかなあ、どうせならあと2?3冊続くといいなあとか色々思いつつもどんどんクライマックスに向けて疾走するこのシリーズにどのようなゴールが待っているのか。本当に楽しみです。

で、まあそれはそれとして次巻は短編集なわけですが
1年次の明久雄二の出会い話やるとかどんだけ俺得やばいマジ楽しみほんと楽しみ

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オペラ・エテルニタ 世界は永遠を歌う

 

役者は揃った―病を負った、剣士にして薬師の青年。完璧な美貌を持つ謎の詩人。青年を狙う暗殺集団の少女。舞台は整った―「世界の王」と呼ばれし者と、鳥の姿をした神によって、一度滅んだ後に復活した世界。不死を、生きる意味を、愛を求めて、彼らの長い旅が始まった。永遠よ、かくして第一の幕が上がる!全審査員が絶賛、第3回角川ビーンズ小説大賞優秀賞受賞。 (「BOOK」データベースより)

『魔物』によって故郷を喪い自らも魔物の呪いを受けた青年・カナギは故郷を救う為、自らの命の為に呪いの特効薬を作る為万病に効く「命の花」を求めて旅をしていた。その途中で、うさんくさい詩人と出会って行動を共にする羽目になるのだが、暗殺者の少女・ミリアンから命を狙われて……というお話。ビーンズ文庫というよりは古きよき全盛期時代のスニーカー文庫という印象を受けました。うーん、恋愛要素が薄いからかな。あえて言うならヒロインはカナギだと思うんです。え?ミリアン?彼女はヒーローですよね?

剣の腕が立ち、頭も良く、だがしかし直情気味で……と、かなり主人公らしい主人公なのに、魔物の呪いのせいでしょっちゅう血を吐くわ「病弱」といわれると怒るわ……というカナギの設定にとてもニヤニヤした。うさんくさくて真意を見せない詩人・ソラとのコンビ具合も美味しいし、カナギを殺そうと付けねらうミリアンとのやりとりも楽しい。

魔物の脅威から世界を護る「王」と「鳥の神」、そして彼らに仕える「不死者」によって護られた世界で魔物の呪いを解く方法を求める旅。大きな物語の序章といった感じの第一巻でしたが面白かったです。メイン3人以外のキャラクター以外も今後も物語りに絡んでくるのかなあという感じがするし、ちょっとだけ明かされたソラの正体も気になる……ということで、続きがとても楽しみ。

……しかし、ビーンズ文庫の、この巻数表記を書かない姿勢は本当になんとかならないのか。シリーズがある程度揃ってから手を出すとまずどれから読めばいいのかわからなくて手に取るハードルが無駄に上がっちゃうんだよ…!

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ココロコネクト カコランダム

 

終業式、文研部のメンバーは謎の文字を見つけた。「永瀬・稲葉・桐山・青木」、そして「12時~17時」。誰が書いたのか、意図すら分からず、首をひねる五人。だが彼らは12時に、信じられない光景を目にする。子供に戻った伊織と唯、二人は身体と精神が幼くなっていて…!?17時にピタリと止まる奇妙な条件、姿を現さないふうせんかずら、そしてただ一人現象が起こらない太一に、謎の影が忍び寄る―!愛と青春の五角形コメディ、大波乱の第三巻。 (「BOOK」データベースより)

太一を除く4人が子供の姿に戻ってしまうという、三度目の異常現象。いつものようにふうせんかずらが現れないことを不思議がる4人だったが、実は太一の前にふうせんかずらではない「二人目」という存在が現れており……というお話。「ふうせんかずら」以外の存在の登場で、あちら側の事情が少しだけ透けて見えた巻。このまま異常現象の原因や「ふうせんかずら」側の事情には触れずに話が進むのかなあとおもっていたので、今回の展開はやや意外だったかも。

今回は唯や青木の「過去」がメインの話で、とにかくなにより青木がかっこいい!!自らの記憶のない間に浮上した「唯に似た容姿の元彼女」の話と、思い悩む唯の姿を見て普段の彼らしからぬ迷いを見せた青木だけど、一度心を決めたあとはどこまでも強かった。相変わらず、彼らの見せる青春具合にはニヤニヤしてしまう。

ところが、事態が解決したと思いきや——その後の展開が物凄かった。子供になる時間が予め決まっていたせいでなんとか取り繕われていた「日常」を完全に崩され、どこにも行けず、事態を解決する手段を持たない彼らに襲いかかった恐怖と絶望。そんな中、トドメを刺す様な出来事が伊織の「日常」に襲いかかり、解決の為動いた彼らにあまりにも最悪なタイミングで襲いかかる「異常現象」……と、とにかく容赦ない展開に翻弄された。

何とか事態が終息してホっと一息という感じだけど、何もかもが決壊する目前ギリギリで現れた「ふうせんかずら」にも、今までに無い不気味な意図を感じるし、次の巻では畳み掛けてきそうな気配だなあ。次巻が待ち遠しくて仕方ない。

それにしても、最後の最後で通じ合った伊織母娘、というか伊織母がかっこよすぎるんですが。青木の大活躍がふっとびそうな勢いのオトコマエ具合に噴出したよ!!

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それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ[完全版] II

 

TERRAの撃墜王の一人にして、プラチナブロンドの長い髪とセクシーなボディライン、そしてトレードマークの眼鏡をかけた二十歳そこそこのシルヴィー・ドレッドは、敵味方双方に熱狂的なファンを持つアイドル的な女性プレイヤー。そんな彼女が「TERRAナンバーワンプレイヤーの座をかけて」と、ライバル視する洋子の所属するタイラント艦隊に移籍を希望して―!?混迷極まる第2巻。 (「BOOK」データベースより)

ヤマモト・ヨーコの新装/完全版第二巻。ファンタジア文庫版の本編3巻「桜月夜のシンデレラ」と4巻「さいはてのメリーゴーランド」+かき下ろしを収録。

巨大な桜が宙に浮かぶ『サクラ・トータス』に地球の40倍の大きさがあるという超巨大な海『さいはてのメリーゴーランド』と、オールドタイマーの茶目っ気と浪漫が全開な二冊。ヨーコたちの好敵手シルヴィー・ドレッドやメリ・スハンのテンツァーも登場して人物関係も面白くなってきました。特にサクラ・トータスを舞台に繰り広げられるそれぞれの人間ドラマが本当に楽しかった。バーニナーを取り合うルブルムとまどかのやりとりにはニヤニヤしてしまうし、ローソン・紅葉・洋子・フーリガーの織り成す四角関係(?)の先も楽しみ。何よりドレス姿で現れた洋子の一連の様子が本当に本当に可愛くて!!

全ての黒幕であるゼンガーの孫・テンツァーと綾乃の複雑な関係、紅葉とエリュトロンのライバル関係あたりは今後の展開に色々と影響してきそうで、こちらも楽しみ。

それにしても書き下ろしの「コミケ会場限定版」で爆笑してしまった。同人描きとして色々な意味で「あるある」すぎるんですがなによりも本当にオチが酷い!!(褒めてる)

ヨーコとまどかの関係は本当に良い『悪友』ですよね。

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H+P(8) —ひめぱら—

 

「はうぅぅ…。そんなに撫で回すなんて恥ずかしいのだ」寝ぼけたまま、何気なくシーツに手を滑らせてみた神来恭太郎は、甘えたような声を聞いて血の気が引いた。シーツの中に、カルタギア帝国の幼女帝カリギュラが、スク水姿でもぐり込んでいたのだ!そんなふうに、最近はトレクワーズ王国から拉致して来た恭太郎にカリギュラが迫りまくる日々だが、あんまり彼はなびかない。カリギュラは「なかなかうまくゆかぬのだ…」と悩んでいた。ある日、彼女はお世継ぎづくりの教育係として、大陸で最も高名な人物を招くことにした!それはまさかの―ピコル師匠!?王仕さまを巡る悩ましい闘いが、さらにヒートアップする。 (「BOOK」データベースより)

カリギュラ様のご意向で彼女の教育係としてヘッドハンティングを受けたピコル。渡りに船とばかり、トレクワーズの五美姫を引き連れてカタルギアに乗り込むが……という恭太郎奪還編。ぶっちゃけもうずっとカタルギア帝国編でいいのに!

すっかりエロ要員と化したお姫様達がもう……なんというか。今回の裏テーマは「拘束」ですよねわかります。採用オーディションも考えてみると一種の拘束プレイだし!アイヤーンゴーレムだし!特に次女姫様の淑女化が正直わたくし、心配です。カリギュラ様と恭太郎の清く微笑ましいお付き合いがどこまでもほのぼのと癒される分、正ヒロイン達のヨゴレっぷりが目に余るっていうかなんていうか……。《モリクリ》で丸出しになった恭太郎の本音には爆笑しましたが。

ただ、章題見て「このままあっさり脱出かー、残念だなあ」とか思っていたら良い意味で期待を裏切られた。トレクワーズ・カタルギア両国を脅かす新たな敵の存在を示唆しながら恭太郎達をピンチに追い込み、カリギュラの幼い恋心や恭太郎の見せ場を作りつつ衝撃の引き……って今回本当に五美姫の見せ場、エロだけだなおい!!

長年待ってた急展開の予感にわくわく。次巻が楽しみです。

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