ページ 97 | 今日もだらだら、読書日記。

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フルメタル・パニックを最終巻発売に向けて再読した+再読のススメ

7/17の最新刊発売にむけて、フルメタ本編+αを再読しました。
再読した本の感想は基本的に書かないことにしているのですが、読んだのが大分前なので読書メーターの感想を元にシリーズ全ての感想をまとめておきます。

また、ついでに好きなシーンの引用とあわせて読みたい短編メモを載せてみました。
引用はあくまで名台詞じゃなくて「好きなシーン」なので偏ってるのはご愛嬌!!
これから再読する予定のある人への、再読への一助となれば幸いです。



■ 戦うボーイ・ミーツ・ガール フルメタル・パニック!1

彼の顔は暗がりの中で、はっきりとは見えなかった。ただ彼女には、瞬間、彼の目がぎらりと光ったように思えた。そして??きっと錯覚だったのだろうが??彼がぞっとするような笑みを浮かべた気がした。
「俺は素人ではない。専門家<スペシャリスト>だ」

かなめかっこいいよかなめ!!
序盤の「専門家」っぷりとはうってかわった宗介の空回りっぷりににやにやがとまらない。

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■ 疾るワン・ナイト・スタンド フルメタル・パニック!2

こんなことは馬鹿げている。どこかに隠れているべきだ。そうだ。やめとこうよ……。
彼女は必死になって自分に言い聞かせた。もう結論は出ているのに。
その結論。
だって、彼が危ないのだ。そして、あたしが必要なのだ。それに、自分の気持ちも。あいつがあの子とどんな仲だろうが、それは全然動かない事実だ。彼が死んだら、ものすごくいやだ。やだよ。絶対、やだ。つまり、行くしかないじゃないか。

ソースケ、テッサとかなめ間で板挟み。
かなめのこととなると戦場だろうがなんだろうが目に見えて狼狽する宗介も可愛いけど、かなめを牽制したくて、宗介にいいとこ見せたくてらしくない行動を取って後から後悔するテッサにニヤニヤ。

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【あわせて読みたい】
 あてにならない六法全書?:「女神の来日(受難編)」
…「号令係のおじさん」の正体が…

■ 揺れるイントゥ・ザ・ブルー フルメタル・パニック!3

「あの娘か……!?」
ガウルンが歯噛みし、テッサが微笑んだ。
「彼女は最高よ。あなたがわたしを殺しても、彼女がこの船を守ります。そして??」

何気に名台詞揃いの1冊。
「愛してるぜカシム?!」とか「カシムカシムと馴れ馴れしいんだよ」とか……
何気にクラマが登場してきたり、カリーニンの裏切りフラグが立っていたり、アマルガム幹部のコードネームがちらっと出てきたりと、読み返すと後半への伏線が…。クルツ&宗介の息の合いっぷりにニヤニヤしたり、エピローグの宗介とかなめのやりとりにときめいたり。

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【あわせて読みたい】
 自慢にならない三冠王?:「猫と子猫のR&R(ロックンロール)」
…テッサの大事にしている写真の正体とは。

■ 終わるデイ・バイ・デイ〈上〉 フルメタル・パニック!4

暖かくて柔らかい未知のものが、心臓をきゅっと締め付けるような??そんな感覚だ。顔が熱い。なにかが、体の奥からこみ上げてくるような気がした。
なぜだろう。懐かしい。
こういう感情の名前は、なんというのだったろうか……?思い出せない。

散髪シーンはアニメで見ても原作で読んでもどうしたって神回!!
宗介・かなめ・テッサのすれ違い。かなめと二人で居る時の暖かい気持ちが『わからない』ではなく『思い出せない』、という言葉の使いかたにきゅんとなる。今まで考えたこともなかった「未来」という概念に戸惑う宗介の姿が印象的。

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■ 終わるデイ・バイ・デイ〈下〉 フルメタル・パニック!5

「ソースケ……」
どうしてここにいないの?あんたが悪いのよ?あんたがいないから、あたしは、あんな風に、どうしてくれるのよ?あんただって、こんなのイヤでしょう?あたしだってイヤだよ。なんとかしてよ。そばにいてよ。『問題ない』って言ってよ。
声にならない声。答えが返ってくるわけもない。こんな場所で、1人で泣きじゃくっていたところで、なにも変わらない。
リセットができたら。せめてあの散髪のときまで、時間を撒き戻せたら。

「彼女の問題」のかなめと、OMFラストの宗介は対称になってるよなー…とか。
上巻の散髪シーンから「彼女の問題」までの繋がりが物凄く好きだ…!あと、アルと宗介の教育メッセージ会話とラストバトルでの軽口の応酬がとても好き。上巻からの憂さを一掃するようなラストバトルも最高!

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【あわせて読みたい】
 サイドアームズ2 極北からの声:「極北からの声」
…『カシム』時代の宗介とか、カリーニンが宗介をかなめの護衛にした本当の理由とか。

■ 踊るベリー・メリー・クリスマス フルメタル・パニック!6

「カナメさんのことが好きなの?」
「……たぶん、そうです」
「わたしよりも?」
宗介の頬が引き締まる。だが逡巡の末、宗介は、はっきりと答えた。

アル可愛いよアル可愛いよアル!!!
前後の話と比較するとややコミカルな話ではあるけど、振り返ってみれば宗介が自分の「守りたい場所」と「最愛の人」を自覚した、大切なエピソード。三角関係を最後まで引きずらずに、ここできっぱりとテッサではなくかなめを取ったところが凄く宗介らしいと思う。あと帽子を回したマデューカス中佐のかっこよさヤバイ。

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【あわせて読みたい】
 サイドアームズ2 極北からの声:「<トゥアハー・デ・ダナン>号の誕生」
…テッサの過去。若き日のセイラーにニヤリ。

■ つづくオン・マイ・オウン フルメタル・パニック!7

『??これでお別れということかな?』
「……おそらく」
『そうか。達者でな。……君との10か月は楽しかったよ。本当に楽しかった』

林水先輩と宗介の「信頼関係」にときめかない女子なんていません!
本シリーズ中、一回だけ使われた宗介の「先輩」呼びはヤバイと思います。
かなめ達の「日常」が宗介の本来属する「非日常」によって押しつぶされていく様子が容赦ない。宗介が「守りたいもの」を自覚した直後にこういう事件が起きるのがまた……。短編シリーズで陣代高校の生徒達がどれだけ善良な人々か痛いほど知っているだけに、終盤の糾弾が胸に刺さる。…しかし、林水先輩の指示で校舎から逃げ出す生徒たちの姿に、シリアスも忘れてうっかり噴きだしたのは私だけじゃないよね!?

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【あわせて読みたい】
 同情できない四面楚歌?:「追憶のイノセント(前後)」
…本当は「短編全部」、といいたいけど。
 サイドアームズ2 極北からの声:「大食いのコムラード」…マオを助けた白い虎の正体。

■ 燃えるワン・マン・フォース フルメタル・パニック!8

「千鳥」
会いたい。どうしようもなく。無理だとは分かってるが。会いたいんだ。
そばにいてくれ。
俺の背中を叩いて、なにかを言ってくれ。
それだけ、たったそれだけでいいんだ。

アーバレストに露骨に執着する宗介可愛い。
最初に宗介が垣間見た「様々な可能性」はクライマックスへの伏線…?かなめを追う宗介がナミと出会い、かなめと出会う前のような生活を送るうちに自らの行動目的を見失いかける姿と、そんな中でも半ば本能的にかなめを追い求める姿が印象的。色々な意味で引き返す最後の機会だったんだろうな。後は文字通り前へと進むだけ。

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■ つどうメイク・マイ・デイ フルメタル・パニック!9

『前・生徒会副会長としてあんたに命令するわよ。いい?』
ずずっと鼻をすする音。向こうで彼女が泣いている。
『あたしを助けに来て。どんな犠牲を払ったって構わない。何人死んだって??何百、何万、何億人死んだって構わないから。だから、あたしを迎えにきなさい!あんたの持てるすべて??そのクソの役にも立たない、非常識で迷惑きわまりない兵隊の技能を総動員して、どんなにヤバい相手でもギッタギタにやっつけて、あたしを抱きしめにきなさい!!あんたならやれるでしょ!?どう!?』

コートニーのファッ●ン会話は無駄にテンションが上がるw
死の淵から這い上がった宗介が少しずつ色々なものを取り戻していく話。カリーニンの事をはじめ変わってしまった事もあるけれど、ウルズトリオ再集結→アル復活&ARX-8大活躍の流れは猛烈に熱い!補助腕を2本持つ新たなAS<レーバテイン>は宗介&アル、意気の合った「戦友」二人の為の機体なんだなあと思った。ラストの宗介&かなめ、二人が遂に交わした本心からのやりとりに、二人の幸せな未来を願わざるをえません。

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【あわせて読みたい】
 安心できない七つ道具?:「老兵たちのフーガ」
…ファッキ●じーさんズと宗介の出会いとか。

■ せまるニック・オブ・タイム フルメタル・パニック!10

前に温泉に入ったのは、いつごろだっただろうか?だれと行ったっけ?だれが発案して、だれが大騒ぎを起こしたんだっけ?
「…………?」
そのとき、自分の意思とは無関係に、頬を熱いものが伝っていくのを感じた。二つの目からあふれかえってくる熱い液体。自分にはもう意味がないはずのそれが流れていくのを、彼女は心底不思議に思った。

序盤のクルツとマオが幸せそうすぎて生きるのが辛い。
ウィスパードの真実とかなめの変貌。表の感情とは裏腹なかなめの「涙」と、心では悲しんでいるのにどうしても泣けなかった宗介の姿が対称的だった。宗介があたりまえの人間のように感情を露わにすることが出来る日は来るんだろうか。レナード達が選ぼうとしているような選択ではなく、かなめと宗介が泣き合い、笑い合える、皆が出来る限り幸せになれる結末が訪れますように。
それはそれとしてヤンの存在感の薄さとレイスの本名に全日本人が驚愕。

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【あわせて読みたい】
 同情できない四面楚歌?:「エンゲージ、シックス、セブン」
 サイドアームズ 音程は哀しく、射程は遠く「音程は哀しく、射程は遠く」
 サイドアームズ 音程は哀しく、射程は遠く「女神の来日(温泉編)」
 サイドアームズ 音程は哀しく、射程は遠く「ある作戦直前の一幕」


■ 音程は哀しく、射程は遠く フルメタル・パニック!サイドアームズ1

ときおり、マオはこう思う。
彼の日頃の陽気さは、陰惨な本性の裏返しなのではないか?本当のところ、彼が心を開いているのは、自分のライフルだけなのではないか?あの相良宗介よりも、彼は生命というものを突き放して見ているのではないか……?
クルツ・ウェーバーの存在は、そういう意味で異質に思える。正直に言って、少し怖いときがある。

最終巻に行く前に、是非とももう一度読み返したい一冊。
表題作や「温泉編」を中心にクルツ祭りな1冊。「音程は哀しく?」はマオから見たクルツの一面がとても印象的。狙撃兵としての一面に一抹の不安を覚えつつ、なんだかんだでこの頃から気になってたんですね姐さん!「ある作戦前?」で正体知らずにお互いの腕を大絶賛するクルツ&宗介にもニヤニヤが止まらない。残りは…色々な意味で賀東さん趣味走りすぎだw

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■ 極北からの声 フルメタル・パニック!サイドアームズ2

それまで彼がどれほど過酷な時間を過ごしてきたのか、この私には想像もつかない。
『ぼくがまもる』と言っていたぬいぐるみを、彼はもう持っていなかった。代わりに抱いていたのは、まだ熱の残る弾切れのAKライフルだ。

カシム可愛いよカシム!
カリーニンから見た宗介の半生と、マデューカスから見たミスリルの誕生・テッサとの出会いのお話。たとえ覚えていなくても「いきなさい」「たたかって」という母親の最期の言葉が、宗介の心の奥底に今も根付いていると思うと感慨深い。宗介とボン太君との奇妙な因縁も面白いなあ。しかしカリーニンは何気に宗介の事が大好きだよね。

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また、本編をもうちょっと手軽に(主に時間的な意味で)おさらいする方法としては、
コミック版「フルメタル・パニック!Σ」シリーズの一読をオススメします。


4047124168フルメタル・パニック!シグマ(1)
(カドカワコミックス ドラゴンJr)
上田 宏 賀東 招二 四季 童子
角川書店 2005-08-01

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「終わるデイ・バイ・デイ」編からはじまって基本的に本編を忠実に追っていく感じなのですが、「女神の来日(温泉編)」「エンゲージ、シックス、セブン」等、本編にかかわる短編を適度に挟みつつ展開されていくので、なかなか面白いです。ていうか「ニックオブタイム」編の直後に「エンゲージ、シックス、セブン」を持ってくるのは反則だと思うの…!!
現在コミックスで「せまるニック・オブ・タイム」編まで終了しているので、「スタンドバイミー」編突入前に一通り読んでみると新しい発見があるかも。

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多摩湖さんと黄鶏くん

 

 Q:年上のおねえさんは好きですか?  A:はい、俺は大好きです。
二ヶ月前から付き合いはじめた多摩湖さんは、年上だけど下級生という大人な女性だ。 そんな素敵なおねえさんと、エロいゲームを密室でプレイする、二人っきりのカードゲーム研究会の魅惑の日々を描いたのが本作である!(でも本当にそれだけなんだよなあ) おっと。いちおう断っておくけど、多摩湖さんと俺は、決してキャッキャウフフなバカップルじゃない。二人だけのゲームにいそしむ変態カップルだから。……いいのかそれでー。

「初めてのキスの相手が目玉でしたって、私なんか誤解されそう」
「初めてにしては情熱的なキッスでございました……」
精神的ボロボロによって床にへばりついている俺を眺めて、多摩湖さんが破顔する。
「なんか私、試合に負けて勝負に勝った?」

  ?変態だーーー!!!/

留年を繰り返して現在19歳な「後輩」の多摩湖さんと彼女の幼なじみで「彼氏」の黄鶏くん。キスも手繋ぎもまだな初々しいカップルの二人が色々な恋愛の「いろは」を10段階くらいぶっとばしてひたすらカードゲームという名目で変態プレイに興じるお話。本当にそれだけっていうのが余りにも潔すぎる!!!

多摩湖さんが徹夜テンションで作り上げるオリジナルカードゲームに黄鶏くんの妄想能力が加わって毎回とても大変な事に。どのゲームも色々と酷かったですが、一番凄かったのがババ抜きのババで引き当てた身体の部位(ただし唇以外)にキスをするという「キスババ抜き」でした。黄鶏くんの眼球にキスする多摩湖さんが……エロい!!!それでも意地でも唇にキスしないところがもうわけわからない!!(でもそこがいい!!)

入間さんの文章は正直みーまーの頃からあまり得意ではないのだけど、ゲームの合間合間で繰り広げられる変態度の高いバカップル(ただし本人達はあくまで否定)会話の糖度も半端なく、始終ニヤニヤしながら楽しめました。本当にただバカップルが変態プレイをしてるだけだけど、そういうのが好きな人にはとてもオススメ。

ところで……「キスババ抜き」は誰かが是非とも二次創作同人誌でやるべきだとおもう。
密かに萌えてるカップリングで置き換えて妄想してニヤニヤしてたのは内緒だ!!

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【ラ管連るっ!】スタート:「今日だら」号

今ラノベ感想サイト界隈で流行らしい平和さんテンプレをうちでもリスペクト!!
……いえ、なんかやらないといけないような気持ちにかられたので。

あわせてよみたい

ご挨拶

はじめま(以下略)

読書傾向について


さて、本題のオススメ紹介に入る前に私の読書傾向などについても簡単にご説明をさせて下さい。私がライトノベルを読み始めたのは1995年頃、スレイヤーズやあかほりさとる世代 ((オーフェンは読んでなかったので割愛)) です。学生時代に大いにハマった後、暫くはメディアミックス作品ばかり追いかけていましたが、「ブギーポップ」「キノの旅」を代表する電撃文庫全盛期時代にどっぷりと浸かりこみ ((だがしかし元凶はその2つではなく「ダブルブリッド」だった)) 、現在ではディープな勢いで読みふけっています。

読む作品の傾向としてはまず基本として熱血と厨二と異能が大好きで、ハーレムハーレムしたただのラブコメ ((当ブログのMFJカテゴリの記事数が異様に少ない元凶とも)) とかでなければ美味しくいただけます。最初の頃は角川スニーカー・富士見ファンタジア文庫が中心でしたが、今はすっかり電撃文庫がメインに……なったと思いきや最近はファンタジア文庫にすっかり原点回帰中。苦手分野はラブコメ時空の強いレーベル全般。面白い作品も多いのですがどうしてもハードルが高くなってしまいます……。

ちなみに最近は富士見ファンタジア文庫の「東京レイブンズ」やメガミ文庫「魔王様げ?む!」、ビーズログ文庫の「死神姫の再婚」が面白かったです。電撃文庫の「境界線上のホライゾン」は全裸をこよなく愛する皆さんには大変オススメですので各自紳士の皆さんは今すぐレジに走ると良いと思います。

マイ・ベスト・ライトノベル


ラノベ関係のオフ会以外で初めてお会いする方にライトノベル遍歴を話すとかあまりない気がするのですが、とりあえずすぐに挙げる作品が3つあります。「セイバーマリオネットJ」「ダブルブリッド」「フルメタル・パニック!」の3つです。

4829129018SMガールズ セイバーマリオネットJ〈12〉
愛・乙女 (富士見ファンタジア文庫)

あかほり さとる ことぶき つかさ
富士見書房 1999-07

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ラノベにハマった黎明期に読んだシリーズというと「スレイヤーズ」「小説TWINSIGNAL」「セイバーマリオネットJ」の三択なのですが、一番未だに思い入れの強いシリーズはこれかなあということで。感情を持った機械仕掛けの乙女達と世界をかけた恋愛をすることになった普通の少年の物語。ただのハーレムラブコメかと思っていたらどんどんディープに、重たくなっていったのが印象的でした。個人的マイベストは5巻と12巻。

余談ですが、人生で一番読み返した小説はノベライズですけど「小説TWINSIGNAL Vol.2 仮想の未来」だと思います。人生で一番読み返した本だと思うし、今後この小説よりも読み込む小説は金輪際現れないんじゃないかなあと思います。愛すべき人を失った電子生命のお話で、原作コミックスを知らない人にもオススメ。

4840214174ダブルブリッド (電撃文庫)
中村 恵里加 藤倉 和音
メディアワークス 2000-02

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ライトなラノベ読みだった私をディープなラノベ道に突き落としたシリーズ。「アヤカシ」と人間の狭間の存在・『ダブルブリッド』である主人公・片倉優樹と彼女を憎み、慕い、のちに傷つけようとする男・山崎太一郎の物語。4年越しの新刊発行・完結の報せを聞いた時には飛び上がって喜んだのも懐かしい思い出です。

ところどころに激しい「傷み」の描写があり、なかなか人には布教しづらかったりもするのですが…でも大好き。

4829128399戦うボーイ・ミーツ・ガール—フルメタル・パニック! (富士見ファンタジア文庫)
賀東 招二 四季 童子
富士見書房 1998-09

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今、一番完結が待ち遠しい作品。数年ぶりに新刊発行とシリーズ完結の告知があり、ラノベ好き界隈では話題性も高いこの作品。ラノベジャンルでは比較的珍しい?ロボットアクションというジャンルの魅力を存分に生かした熱いバトル展開の数々と、打って変わった学園パートでのドタバタ具合が最大の魅力です。ていうかこの作品の魅力については大手の人が存分に語っておりますのでそちらを参照すればよいのではないかと思いますのでとりあえず「アニメ4期マダー?」「スパロボ据え置き機参戦マダー?」「完結編タノシミー!」と叫んでお茶を濁したいと思います。

ちなみにだいぶ余談ではありますが、この作品の主人公である「相良宗介」は数あるライトノベル作品でも屈指に好きな主人公です。彼の持つ重い過去やプロの傭兵としてのプロフェッショナルな仕事振りやそれとは対称的な学園生活でのヘタレっぷり、そして「傭兵」としての自分と「ただの男」としての自分に葛藤する姿など……とりあえず好きなものは好きなんだからしょうがない!彼はシリーズ中でいつでも光輝きまくってますが、彼の幼少時代の語られる「極北からの声」は今でもお気に入りの作品のひとつです。 ((以上、この段落まるごと大手の人のテッサ語りの改変コピペなのであった))



え?なんでここまできて「バカテス」が出てこないのかって?

4757733291バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)
井上 堅二 葉賀 ユイ
エンターブレイン 2007-01-29

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……いや、あまりにも今現在進行形でフィーバーしてる作品って、熱が落ち着いた後じゃないとこういう「マイベスト」には入れたくなくないですか。あと2年もすればマイベストラノベとして君臨してるんじゃないかなあという気がするのですがなんかこう、今ここに入れてしまうのは……違う気がします!!

今一番フィーバーしてる作品、といえば間違いなくこれなのでとりあえずこれに今一番ハマってますよ、と紹介だけしてみます。

あわせてよみたい : 読書遍歴を振り返る流れに便乗する その1(小学時代編) :https://urara.tank.jp/log/eid1229.html

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ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! addon シルバーブレット 1

 

人気作『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』の秘密に迫る外伝シリーズが満を持して登場!!
架空の情報媒体を現実に投影する『フェアリーテールシステム』。望めば好きなゲームやヒロインを現実に顕現させることもできるこの力を巡り、戦い続ける男高橋秀之。卓越したコンピュータ・スキルを駆使し、システムの謎に迫ろうと日夜情報収拾も兼ねヒロイン達を助ける彼だったが、この夜はいつもと違った。窮地のヒロインを救うため現場に向かった秀之が見たのは、謎の少女の手を引き逃げる妹の愛子で――!?

FBオンラインで連載されている、シリーズ最大の謎である「フェアリーテイル・システム」の謎に迫る外伝シリーズの文庫化。僕らの現実産ヒロイン・高橋愛子さんのおにいちゃんの話だよ!!

高橋愛子の兄・秀之を主人公にして物語が進行するのですが、なにこの秀之のスーパーヒーロー具合……!!フェアリーテイルシステムを解析する傍ら、現実に顕現していないキャラクター達の異能を時間限定で『インストール』するというソフトウェアを開発し、トラブルに巻き込まれた「設定者」や「ヒロイン」たちを影から助けるという、設定からしても激しくヒーロー性の強い主人公なのですが妹に目がないという一点を除けば殆ど敵なしの完璧具合。

ヘタレで普通の高校生な主人公がままならない現実になんとかかんとか立ち向かっていく本編とは打って変わって、完全な現代異能バトルものになっているのが面白いなぁ。妹の愛子に正体を隠して戦い続ける秀之の姿はまさしく正義のヒーロー的。本編とのリンクも気になる所ですが普通に読んでいてスカッとするタイプの王道ヒーローモノなので安心して読めました。

そして本編から変わらぬ、安心の愛子クォリティ。
もう愛子可愛くてマジ困る。不良少女なのに案外常識人とか、兄にツン全開な妹っぷりとか、強そうに見えて年相応の女の子らしいメンタリティとか……!!本当にギャルゲヱは本編も愛子をメインヒロインに以下略。

個人的には秀之の親友・義人と秀之の関係をもうちょっとですね……!!「幼なじみの腐れ縁」「無二の信頼関係」「軽口たたきながら戦える仲」という自分のツボを直撃する共犯者的な悪友関係だったので、義人の出番が少なめだったのが残念でならない!!しかし、義人を無条件に信頼して無事を確信している秀之の言葉や、終盤の大逆転の様子にはニヤニヤが止まりませんでした。

次巻では義人と秀之の濃厚な絡み(※男子の友情的意味で)を期待してます、ほらだって、ギャルゲヱ本編も男子萌え率上がってきてるからこっちだってきっと……!!

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イリヤの空、UFOの夏 その4

 

伊里野と一緒に逃げ出した浅羽。二人の前にはかすかな幸せとその幸せを圧倒する様々な困難が待ち受けていた。次第に破壊されていく伊里野を連れ、疲弊した浅羽が最後にたどり着いた場所は…!逃避行の顛末を描いた『夏休みふたたび前・後編』と『最後の道』。榎本によって明かされる様々な謎。伊里野は浅羽の目の前から姿を消し、そしてその代償のように平穏な日々が戻ってきた…かに見えた。だが…!感動の最終話『南の島』。以上、「電撃hp」に大好評掲載された四編に文庫書き下ろしのエピローグを加えて、ついに伊里野と浅羽の夏が終わる。ボーイ・ミーツ・ガールストーリー、完結。 (「BOOK」データベースより)

普通の少年・浅羽と不思議な少女・伊里野が織り成すボーイ・ミーツ・ガール完結編。

1巻から少しずつ、段々面白くなっていくイメージがあったんだけど最終巻凄かった……!!束の間に得た幸福が些細なすれ違いを切っ掛けに一転、どこまでも突き落とされていく姿がどこまでも容赦ない。浅羽と伊里野の間に築かれた全てが少しずつ「喪失」していく姿に寒気を覚えました。伊里野の危機に際して何もすることができず、余計に事態を悪くしてしまうだけの浅羽には苛立ちを覚えるけど、なんというか、彼の行動はあまりにも「人間」らしくて憎めない。吉野の言うとおり勇気を振り絞って伊里野を連れて逃げたというその行動だけでも賞賛に値すると思う。

二人で逃げ出して。少しだけ幸せを掴んで。絶望して。苛立って。壊して。様々なものを喪って。逃避行が終わりを告げて。真実を聞かされて。引き離されて。世界の危機に立ち向かわされて……こんなにも色々な事があったのに、最後には一筋の余韻だけを残してあまりにもあっけなく終っていく「UFOの夏」にしんみり。空へ飛び立っていった彼女と、終ってしまった夏を1人惜しむ浅羽の姿が目に焼きつくようなエピローグでした。

本当に面白かった!夏の始まりに、この物語と出会えた事を心から感謝したいです。

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イリヤの空、UFOの夏 その3

 

浅羽を巡る恋の三角関係が進行中、ということで、ついに伊里野と晶穂の正面切ったバトルが発生!最終決戦の場となった「鉄人屋」では…!血と涙が吹き荒れる『無銭飲食列伝』。突然、園原基地付近で起こった爆発。北からの攻撃、輸送機の事故、UFOの墜落とさまざまな憶測が飛び交う中、水前寺はひとり、爆発事件の取材に向かった…緊迫の『水前寺応答せよ・前後編』。水前寺テーマが「超能力は果たして実在するか」であった頃、つまり浅羽がまだ一年生のころを描いた『番外編・ESP.の冬』。以上、「電撃hp」に大好評連載された四編を収録したボーイ・ミーツ・ガールストーリー第3弾。 (「BOOK」データベースより)

普通の少年が不思議な少女と出会うボーイ・ミーツ・ガール第三巻。

1話目「無銭飲食列伝」で繰り広げられた伊里野vs晶穂の「女の戦い」と、その後の本音をぶつけ合う展開が超好みだったので、その後の展開が衝撃過ぎました。2巻ラストから「日常」崩壊の兆しは見えていたけどよりによってまさかこんなタイミングでくるとは……凶悪すぎる。

水前寺が行方知れずとなり、イリヤは少しずつ壊れて行き、仲間達は「疎開」という名で自宅待機を余儀なくされ、戦争らしきものは激化して……と物凄い勢いで非日常への外堀が埋められていく。浅羽の言葉に奇麗事ではなく自らの本音をぶつけてくる大人たちの迫力が凄かった。「何もしてあげられない」浅羽のもどかしさと、「精一杯やったけど駄目だった」大人たちの絶望のぶつかりあいが、壮絶だった。

最後の希望は行方知れずとなった水前寺ばかり……と思っていたら水前寺イイイイイイ!!!!!!
浅羽と同じく、「大人たちが駄目なら、水前寺がきっとなんとかしてくれる」という考えがなんとなくあったんだなあ。あまりにも彼らしい最後の言葉に微笑ましくなりながら……え、あれ、死んでないよね!?生きてますよね!?うわあああああ、続き気になる……!!番外編「ESP.の冬」で語られる水前寺と浅羽の友情具合には思わずニヤニヤしてしまいました。

崖っぷちまで追い詰められた浅羽がイリヤをつれて逃げる為に起こした、覚悟の証しともいえるような行動が強烈。しかしあと1冊で完結……ってとてもハッピーエンドにたどり着くようには思えないのですが!次はあっという間の最終巻、読むのがとても楽しみです。

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イリヤの空、UFOの夏 その2

 

浅羽直之と伊里野可奈の初めてのデート。それを尾行する者が、一人、二人、三人…当然のことながらただですむわけが無く、実際に“ただではないこと”が起こり―『正しい原チャリの盗み方・後編』。文化祭といえばカップルで踊る最後のダンス!というわけで園原中学の大騒動文化祭と秋山流“恋の鞘当て”を描いた『十八時四十七分三十二秒・前後編』。以上、「電撃hp」に大好評連載された三編に書き下ろし番外編『死体を洗え』を加えたボーイ・ミーツ・ガールストーリー第2弾。鬼才・秋山瑞人が贈る少年と少女と夏とUFOの物語は始まったばかりです―。 (「BOOK」データベースより)

普通の少年が不思議な少女と出会うボーイ・ミーツ・ガール第二巻。

相変わらず何かありそうなのにその謎が本当にちょっとずつしか明かされてこないのがもどかしい!!しかし同時に何かが始まりそうな世情の中、精一杯青春を謳歌する学生達の姿がとてもまぶしい……!!学園祭の様子があまりにも生き生きとしていて、それでいてどこかその場面場面が掛け替えのない平和な生活の終わりを感じさせるのがなんだか凄い。これから何かが終るんだろうなあという予兆のようなものがひしひしと伝わってくるのが不思議な感覚でした。

文化祭と共に「何か」が終ったような予兆を残したまま、謎の飛行物体と浅羽の織り成す不思議な「ファイヤーダンス」のシーンが凄く印象的。

しかしイリヤの正体といい園原基地の秘密といい、始まってしまった気がする「何か」といい、ここが折り返し地点だとは信じられない謎だらけ具合。しかし、園原基地の謎が頂点に達してる状態で読む番外編『死体を洗え』の不気味さがはんぱない…!!ベタベタな都市伝説的ストーリーのはずなのに、やたらと真実味があるのがとても恐ろしかったです。3巻ではいい加減その謎の一端が明かされるのではないかという気配を感じますがどうなることやら、続きが楽しみです。

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イリヤの空、UFOの夏 その1

 

「6月24日は全世界的にUFOの日」
新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。驚いたことにプールには先客がいて、手首に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った…。おかしくて切なくて、どこか懐かしい…。ちょっと“変”な現代を舞台に、鬼才・秋山瑞人が描くボーイ・ミーツ・ガールストーリー、登場。 「(「BOOK」データベースより)

普通の少年が不思議な少女と出会うボーイ・ミーツ・ガール。以前一度1巻だけ読んだ事があったのですが、数年単位で放置していたので1巻から読み直し。

1巻の時点だと、伊里野が何か「普通の人間ではない」ことは伝わってくるんだけどそれ以上の事は判らず、いかにもワケありげな展開や台詞が目白押しで凄くもどかしい。とりあえず早く2巻を読めって事なんでしょうがもうちょっと1巻の内にネタばらししてくれても……と思わなくも無いなあ。

シリアスで謎だらけな1?2話よりも浅羽とイリヤのデートを様々な人が追跡する3話「正しい原チャリの盗み方 前編」のほうが楽しめたかな。なんだかんだといいながらかなり兄バカな浅羽妹やら奇人変人な天才型の先輩・水前寺やイリヤの周囲にいる人々のドタバタしたやりとりにニヤニヤしました。

とりあえず、なにはともあれ2巻…という感じのお話なので、続き楽しみ。

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生徒会の八方 碧陽学園生徒会議事録8

 

ようこそ、私立碧陽学園生徒会室へ!美少女役員四人+おまけ一人、生徒諸君のため、今日も何かと戦っております!今、すべてに決着をつけるため、アイツが帰ってきた。「何も傷つけたくないなら、今すぐ死ね。死にたくないなら、何かを傷つけることを躊躇うな」あばかれる本当の想い、互いへの疑心、失われた言葉、開かれる記憶の扉―そして、少女は決意する。「この気持ち…確認させて…くれない、かな」少年少女の日常をみずみずしく描いた青春小説の傑作「生徒会の八方」。 (「BOOK」データベースより)

「お前を……お前をサポートしにきたぞぉ、こんちくしょお——————————!」
「ええええ!?なにこの異様なツンデレ!ちょ——ええぇえええええ?」

生徒会室でただ駄弁ってるだけな生徒会シリーズ第八弾はそろそろクライマックス突入の兆しを見せつつもまさかの「あの人」が再登場+なにこの素晴らしいツンデレっぷり。ベタな展開ではありますが、かつての敵がなんだかんだ言いながら仲間(?)になる展開には燃えざるをえない。

「ハーレムを作る」という野望が、「皆を幸せにする」という独りよがりではなく「あくまで俺の幸せの為」と割り切った所は個人的には好印象。幸せにする為最大限の努力はするけど、特定の誰かを「一番」に出来ない愛し方が相手を傷つけないはずが無い。自分だけではなく相手を傷つける覚悟までした上で「それでもハーレムルートを目指す!!」というのならばもう、どこまでも行っちゃって下さい、としか言えないよな。まぁ、自分だったら付き合おうとは到底思えない、とは思うけれども。そして遠まわしな枯野の激励の言葉に、胸が熱くなる。ほんと、こいつ再登場したらよいキャラになりやがって……。

本編のほうでは前々から短編の方でデレの兆候があった深夏がほぼ陥落状態。「回収する生徒会」でお互いにヤキモチを焼きあう二人の姿にニヤニヤしました。ある意味、4人の中なら一番お似合いなのは深夏だと思うんだけどなあ。そして「本音の生徒会」ではまさかのあの人が内心デレッデレだったと発覚!!言葉や態度とはウラハラのホンネぶりにニヤニヤが止まりませんでした。

真冬ちゃんはある意味杉崎の同類ポジションで落ち着きつつある気がするので、あとはいよいよ会長攻略か!?というか、そろそろクライマックスに突入しそうな勢いですが、全何巻シリーズになるのか、それが問題だ。

鍵がちゃんとエロい格好で表紙に登場してくれるのか、それが問題だ!!

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がるぐる! Dancing Beast Night(上)

 

『ヤア、諸君。コノイカレタ島ニマタ眼ヲ向ケテクレタ事、感謝スルヨ。今日ノ話ハ実ニ単純ナ話サ。男ト女。ボーイミーツガール!物語ノ基本ダロウ?殺人鬼デアル少年ト出会ッタノハ、自称名探偵ノ不思議ナ少女。ソンナ2人ノ滑稽ナダンス。ソレガ今回ノ物語サ。単純ダロウ?…彼ラハ一体、誰ノ掌ノ上デ踊ルンダロウネエ?西ノ魔女カ?東ノ暇人カ?島ニ帰ッテキテシマッタ、2匹ノ犬カ?自警団ノ番犬カ?護衛部隊ノ雌猫カ?ソレトモ、コノ「バネ足ジョップリン」カ…アルイハ、君ノ掌ノ上カモ知レナイネエ。コノ島ニ来タ者ハ―誰ニデモ、他者ヲ踊ラセル権利ガアルノダカラネエ…』。 (「BOOK」データベースより)

カラーイラストの東区画vs西区画揃い踏みやべえええええええ!
…………と思っていたら本編も全力でヤバかったやばかった!

1巻2巻で登場したキャラクターたちの動きが新たな登場人物を踏まえて少しずつ繋がっていく所が面白いなあ。思わぬ所から思わぬ名前が出てきたり、あの事件がこんな所に繋がっていたり……と、バラバラのところで動いていた人々が少しずつ集約されてきてる感が凄い。

なによりシリーズ1巻「バウワウ!」でメインを張っていた3人がいよいよ島に戻ってくるわけですが、もうなんていうか3人とも圧巻すぎる!特に、葛原の登場シーンの「空気が変わる」感じは読んでいて痺れた。葛原さんマジパネエ!!1巻で過去と向き合い、少しだけ柔軟な考えを持つようになった彼の変化にも胸が熱くなりました。

そして残る2人は……ラスト、ラストおおおおおおおっ!!!!(ゴロゴロゴロゴロゴロ)
「デュラララ!」を読んでいた時も散々感じましたが、成田さんのシリーズは挿絵の魅せ方が上手すぎると思うんです。ラストの挿絵やばかった。本当にやばかった。テンション上がりすぎた。うわああああ戌井と狗木かっこよすぎる、痺れる!!!1巻のラストもやばかったですが、この2人のやりとりがもうなんか凄く好きだ……!!

物凄く気になる所で続いちゃってますが、本当に下巻が楽しみです。本当に楽しみです。あと狗木のいないところでデレを覗かせたイーリー姐さんとの復縁(違う)にも期待したいです。

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