機巧少女は傷つかない 1 Facing “Cannibal Candy” | 今日もだらだら、読書日記。

機巧少女は傷つかない 1 Facing "Cannibal Candy"

 

機巧魔術―それは魔術回路を内蔵する自動人形と、人形使いにより用いられる魔術。その最高学府である英国ヴァルプルギス王立機巧学院では、人形使いのトップ「魔王」を決める戦い、通称「夜会」が開催される。そして今、二つの影が学院の門をくぐった。日本からの留学生・雷真と、そのパートナーたる少女型人形の夜々である。「夜会」参加資格を得るため、雷真は参加予定者との決闘によりその資格を奪おうとする。標的は次期魔王有力候補で、暴竜の異名をもつ美少女・シャル!しかし雷真が彼女に挑んだところ、思わぬ邪魔が入り…?シンフォニック学園バトルアクション。 (「BOOK」データベースより)

家族を殺された少年・赤羽雷真は彼等の仇を討つため、自動人形の少女・夜々と共に機巧魔術の最高学府・ヴァルプルギス王立機巧学院に入学する。そこでは成績優秀者のみが参加を許される、「魔王」を決める戦い・通称「夜会」が催されており、雷真達も夜会への参加を目指すのだが……というお話。ぶっちゃけドラマCDのキャスティングがまんま某ラノベの主人公とヒロインだったとか、そんなのにつられてなんかすいません一生懸命頑張ったんだけど下野ボイスで雷真のセリフが再生できません色々な意味で明日のラジオ配信が楽しみなような不安なような!

前世紀ヨーロッパで魔法学校という舞台に「人形」で戦うというファンタジーでゴシックな題材・そしてヒロイン・夜々の和ゴスに代表される和風なトッピングがピリっときいてて、もう個人的には世界観だけでニヤニヤできるレベルなのですが、ちょっと押しが強くてヤンデレ入ってるヒロイン・夜々と主人公・雷真の掛け合いが(シリアス・コメディ合わせて)ツボすぎてとてもニヤニヤした!雷真のためならたとえ火の中「お布団の中」な夜々の猛烈ラブアタックがとてもかわいいです。そしてもう1人のヒロインといえるクラスメイト・シャルのツンデレっぷりが可愛すぎて……。

重い過去を持ち才能を秘めた主人公、魔法を扱う学園、人間と人ならざるもののパートナーが繰り広げる異能バトル……と良い意味でも悪い意味でもかなり「王道」な作風の作品なのですが、ストーリー以上にキャラクターや世界観が魅力的すぎて最初から最後までニヤニヤしながら読んでしまいました。というか、良い意味で「ベタ」な作風で、それが逆に好い。物語としての盛り上がりは2巻以降だと思われるので、続編も楽しみにしたいです。

雷真は背後からの問いかけを無視して、かたわらの相棒に言った。
「行けるか、夜々」
「雷真が望むなら、地の果てまでも」

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コメント

  1. ユズリハ より:

    はじめまして。
    B.A.D2のほうへもコメントさせていただきました、ユズリハです。
    夜々のアレな科白にツッコミを入れる雷真、という掛け合いではにやにやしながら
    読みました。シャルもかわいいです。健気?だと思います。(おもに<家族>に対して)
    2巻はまだ読んでないのですが、読むのが楽しみです。