「運び屋」としてはいろいろと未熟だけど熱いハートの持ち主なリアンと、知能は高いがどこか常識が抜けていて感情の希薄なクリス。正反対な二人が未来のアメリカを舞台に繰り広げる相棒物。
性格の違う二人が少しずつ打ちとけ、影響を与えあっていく序盤も凄く好みだったんだけど、クリスの「正体」が明らかになってからは全く別の視点で楽しめました。この題材はもともととても好みなのですが、人間と触れ合うことで感情を得る機械とかロボット三原則とか大変好みすぎてニヤニヤする。特に2篇目の、クリスの“初めての依頼”のお話はそちらの色が濃厚で楽しかった!
メインであるクリスとリアンのやりとりも物凄く好きなのですが、個人的にはなんだかんだでリアンに感化されてる感じがする「博士」や、クリスほどじゃないけれど少しずつ感情に芽生えていく「もうひとりのクリス」とのやりとりも良かったです。