[著]喬林 知 [絵]松本 テマリ
若き日の美子をナンパした渋谷勝馬は、2回めのデートで衝撃的な事を言った。
「やー、実は俺、魔族なんだわ」
夫は魔族、下の息子は生まれる前から異世界の次期魔王様!?—でも、ゆーちゃんに本当に“魔王”なんて務まるのかしら?渋谷ファミリーのエピソードを収録した番外編第三段です。
すっかりシリアス路線になってしまったマ王シリーズ、久しぶりの明るい番外編の登場です。何はともあれ渋谷一家が濃すぎますw前回の番外編と比べると格段にキャラクターが魅力的で面白かった。一見おしとやかな良妻賢母(…しかし若い頃の通り名は“ハマのジェニファー”)な美子に振り回される勝馬もなかなかナイスですが、やはり個人的には優等生と見せかけて実はエロゲーオタクの兄貴・勝利君がツボです。しかもこの上ブラコンだなんて美味しすぎます(笑)若き日の美子をナンパした渋谷勝馬は、2回めのデートで衝撃的な事を言った。
「やー、実は俺、魔族なんだわ」
夫は魔族、下の息子は生まれる前から異世界の次期魔王様!?—でも、ゆーちゃんに本当に“魔王”なんて務まるのかしら?渋谷ファミリーのエピソードを収録した番外編第三段です。
とにかく色々な意味でユーリ馬鹿な家族3人がおりなす、どたばたコメディ。渋谷ファミリーだけではなく、若き日のコンラッドや現地魔族の皆さんもなかなか良い味出してます。現在のシリアス路線も嫌いではないですが、やはりこの作者さんは明るいコメディの方が性に合ってる気が。非常に面白かったです!
ただ、発行順に読んでいくと、番外編と本編が1冊ずつ交互に読まなくてはいけないので、ちょっと本編の進み方がタルく感じてしまったり。ただの番外編なら飛ばしてその後まとめて読む…という事が出来なくも無いんですが、外伝が上手いこと本編に絡んでくるので読まないわけにもいかないし…。
渋谷ファミリーの話は是非何かの機会があればまた読んでみたいです。
…最後の短編、挿絵の女装有利に萌えたのは私だけじゃない筈だっ!