[著]氷室 冴子 [絵]後藤 星 様々な苦難を乗り越え、筒井筒の仲であった高彬となんとか結婚した瑠璃姫。しかし相変わらず高彬の生家・右大臣家では瑠璃姫の印象は最悪のようだし、これまで疎遠だった義母上までもが最近何故かやたらと口を出してきて、辟易する毎日。そんな中、高彬の乳兄弟・守弥の身分違いの恋人・煌姫を預かってほしいと頼まれた瑠璃姫だったが… |
ううむ、私が基本的に両思いになるまでのお話が好きというのがあるのかもしれませんが、瑠璃姫は妙に落ち着いてしまうし高彬はそれまであまり表に出してこなかった嫉妬深さを丸出しにしているし……でこれまでの4冊と比べるとイマイチ楽しめなかったかも。もろに4巻へ続く的終わり方をしているせいもあるかもしれませんが、やはり瑠璃姫の無鉄砲な活躍が無いと寂しいなあ。嫉妬心丸出しの高彬を見ていると守弥と瑠璃姫の一幕もなんだか必要以上にハラハラしてしまって、素直に楽しめないものがあるなあ。
波乱の種が色々なところに眠っているカンジなので、次の巻での波乱に期待。