ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編4.5 | 今日もだらだら、読書日記。

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編4.5

 

豪華客船での波乱含みの夏休みスタート! 
様々な出来事を乗り越え無人島試験も終了。待望の豪華客船での夏休みが始まった。だが試験は多くの爪痕を残し、龍園が小宮を襲撃した犯人探しを開始、他の生徒達も今までとは違う動きを見せ始めていた。そんな中、綾小路の前に3年の桐山が現れる。「おまえの存在は邪魔でしかないんだ綾小路」告げられたのは南雲の変貌。奇怪な行動を取り始め、綾小路1人に対して、3年生全体による『監視』という奇妙な指令が下される。 一方で告白に対しての答えを返すため、綾小路は一之瀬との約束の場所に向かい――!? 大人気学園黙示録、2年目の夏休みは波乱含み!?

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不穏な展開が目立つ中で1学期までの因縁に一旦の決着を付けて二学期に進むための展開が目白押しの夏休み編。他学年が敵に回る展開がおおかったせいか、無人島サバイバル試験から引き続き、クラス内だけでなくクラスを超える関係性が生まれ始めているのが印象的な話だった。とはいえ次の巻は久しぶりに学年内での潰し合いみたいな展開になりそうで、追加された新キャラたちも含め、ここで生まれた関係性がどうなっていくのか気になる。

余談ですが今回の試験の結果でまたクラスが入れ替わって、遂にクラス名称が基本的にABCDではなく「板柳クラス」「一之瀬クラス」「龍園クラス」「堀北クラス」という名称になってたの凄いわかりやすくなってよかったですね。いやほんと最近はABCDで言われちゃうとどこの話してるのかわからなかったからね……正しい判断だよね……。

試験をやってないだけで紛れもなく「本編」な夏休み編

よう実、恒例の夏休み編。一年生編のときは一応「.5」のタイトルはガワだけでも「番外編短編集」の体をとっていた気がしますが、今回は普通に「試験がないだけの本編」でしたね。いや、「.5」が番外編短編集だなんていうのがそもそも他の作品によって培われた思い込みでしかなかったのかもしれないけど……。

前巻で綾小路によって邪険にあしらわれ、一気に小物感が出てきてしまった南雲生徒会長が三年生全員に「綾小路の監視」という司令を出し、綾小路にプレッシャーを掛ける。南雲生徒会長、4巻の時点ではかませだと思ったけどそもそも彼の本領発揮は団体戦にあるのだなと改めて思わされる展開でした。堀北兄や綾小路みたいな個人戦が強いタイプと個人でやりあったら敵わないけど、大勢の人間を使う絡め手が強いタイプ。まあそんなタイプの人間が掘北兄や綾小路みたいな個人戦が強いタイプの人間への個人での勝敗に拘ってしまうところが彼が小物に見えてしまう元凶でもあるんだと思いますが…。

かませといえば、櫛田ちゃんがいろいろな意味で心配なんですけど、次の試験が次の試験っぽいし本当にこの娘そろそろ退学フラグ建てられてる気がする。無人島サバイバルでのかませ具合がひどかったし、今回の慢心ぶりもヤバイ。仲間になるにせよ退学オチにせよ、次あたりで決着突きそうだよなあ。

これまでにない、“にぎやかな”夏休み

それにしても、無人島サバイバル試験を通して新たに生まれた関係、復活した旧知の関係なども含めてすごく賑やかなお話でしたね。なんだかんだで休暇中は休暇中で色々な手回しで忙しい印象を受ける休暇期間の綾小路ですが、普通に遊びに行ったり大勢でワイワイするような展開が続くのは初めてだったのでは。一度は途切れかけていた池・須藤との関係が復活したのもそうだし、石崎にじゃれつかれてたり、一之瀬クラスの女子達に囲まれたり、軽井沢との件を通して普通の友人関係となった佐藤と宝探しに挑んだり、綾小路グループの面々でプールに行ったり。今後のことを思うといろいろな意味で薄氷の上で築かれた関係という印象もありますが、そんな休暇を綾小路自身がまんざらでもないと思っているような雰囲気ににやりとしてしまう。

一方で綾小路とは関係ないところでも伊吹と堀北が無人島試験の所からじわじわと距離を縮めていたり、クラス内で弱いところを見せづらい一之瀬が板柳に相談をしていたり…とクラスの枠を超えた関係性が印象的な巻でした。また、ここにきて追加された2年生の新キャラも気になる所。個人的には姫野が一之瀬になんでも言い合えるブレーンとして彼女の下についてくれたりしたら面白そうなんだけど、どうなるかな。

とはいえ、次巻での話はまた学年内での話に戻りそう、というかこれまでにない過酷な試験が待っていそうな雰囲気なので今回登場した新キャラも踏まえて、今後の関係性がどうなっていくのかとても気になるところではあります。っていうか「2年の退学者少ないからキツイ試験ぶちこんで減らさない?」みたいなノリで担任組のトラウマ試験(?)持ってくる学園側って実は綾小路をホワイトルームに連れ戻すために悪巧みしてた月城よりも邪悪じゃない?あのへんのって南雲の意向だとおもってたんだけど普通に学園の上層部から出てるっぽいの衝撃だった。1年次のときのクラス投票試験といい、マジであのへんの鬼畜な試験を考案してるのは誰なんだ(理事長があの穏やかそうな笑顔でこういう事考えてるんだとしたらホラーすぎる)。

恋愛方面でも色々動きが

そしていよいよ軽井沢が綾小路との関係を表に出すことを決めて、恋愛方面も色々動きそうな予感。個人的に綾小路が恋愛感情を利用して複数の女子を自分の策略のために動かすようなタイプじゃなく、一之瀬や愛里のことをなんだかんだでちゃんとフろうとしてることには本当にホっとしたんですけど(綾小路ならやってもおかしくないと思っていたのは内緒だ)、愛里の気持ちを知っているのに軽井沢との関係を公言させる方向で間接的にフろうとしてるところとか、南雲の横槍で一之瀬との話し合いが有耶無耶にされてしまったのとか、なんかこう全体的にやはり恋愛面での駆け引きはうまくないなって印象が残りますよね。この辺、よくないフラグにしか見えないんだよなあ。

軽井沢としっかりやることやっておきながら既に終わったあとのこと考えてるのマジそういうところだぞ!!って感じだけど、綾小路は高校卒業したらホワイトルームに戻るつもりなのは明白なのでまあそうなるのか。ホワイトルーム生といえば4巻では消化不良だったもうひとりのホワイトルーム生の正体がいよいよ明かされて、そっちの動きも気になるしますます櫛田ちゃんの前途がヤバイ。結果的に「もうひとりのホワイトルーム生」の足取りを知らないうちに追わされてしまっている堀北・龍園の動向も気になるところ。

本当に、骨休めの休暇編とは思えないほどの情報量が詰まった1冊で言及したいことが……言及したいことが多い!!二学期がいろいろな意味で楽しみだな〜!!(ぐるぐるお目々)

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