うららの記事一覧 | ページ 188 | 今日もだらだら、読書日記。

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断章のグリム1 灰かぶり

オンライン書店ビーケーワン:断章のグリム 1断章のグリム 1

発売:2006.4
発行:メディアワークス
[著]甲田 学人 [絵]三日月 かける
「Missing」の甲田学人さんの新シリーズ。
“神の悪夢”と呼ばれる超常現象に遭遇し、そのトラウマを思い起こすことによって特殊な能力を身につけた人間達が“神の悪夢”が引き起こす超常現象と戦う…といったストーリー。登場人物達の行動がアクティブになったMissingという印象?(間違っても“ポジティヴ”ではない)

相変わらず民俗学に関する学術的…というかコアな話題と過剰すぎるだろってまでのグロ描写が秀逸です。しかも今回はヒロインがリスカで攻撃という事で、先端恐怖症の私にはキツイ話になりそうです。

色々な意味でMissingの題材を童話に変えてその他色々な細かい部分を電撃文庫でありがちな学園SFモノに焼きなおしたという印象が否めませんが、なんかもうこの方の作品のポイントは大まかなストーリーよりも薀蓄とグロ描写にあるように思えてきたのであまりきにならないという説も。主人公の日和見な印象がどうしても近藤を髣髴するとか(能力的にはむしろ稜子ですが)、ヒロインが亜紀ちゃんに見えるなんてオモッテナイヨー。むしろ葬送屋が神野・叶野コンビに見えたのは私だけじゃないはずだ(というか、あの描写は絶対狙ってると思う)。

他の方の作品でたとえれば、大筋的には「シャドウテイカー」に似てるかもと思ったり。学園が舞台だったりグロかったり暗かったりするあたりが。

描写は相変わらずいらんまでに上手いです。Missingから伝統のグロ・スプラッタな描写は途中でもうちょっと描写力下手でいいのにとまでうっかり思ってしまいました。表現が上手くて脳内でリアルに表現されてしまうので、そっち系の描写が苦手な人には全くお奨めできません。


アストロ!乙女塾!

オンライン書店ビーケーワン:アストロ!乙女塾!アストロ!乙女塾!

発売:2005.10
発行:集英社
[著]本田 透 [絵]うろたん
「まいじゃー推進委員会」さんで取り上げられていて面白そうだったので購入。
スーパーダッシュ文庫とか買うの久しぶりかも…。

えー。本書のイメージを一言で表現するならあかほりさとると「処女はお姉さまに恋してる」を混ぜちゃった感じ。ある意味混ぜてはいけない2つを混ぜてしまったような小説。とりあえず、こういう方向の小説を書けそうな人材をだとあかほりしか思いつきません。(でも2巻のカバーではあかほりさとるが敗北宣言してるそうですが…(笑))

とあるオタク少年が押しの強いの幼馴染(腐女子属性)の強引な手引きにより何故か超絶美少女に変身し、「アストロ乙女塾」という異名を取る超お嬢様高校に女の子としてもぐりこんでいつのまにかモテモテ君になってしまうお話。一体どこからその「アストロ乙女塾」という異名が付いたのか説明不足でよく解りませんがその辺はもう勢いとかそういう感じでつけたんじゃないかとおもわれるので気にしてはいけない気がする。

主人公のヒカルは生徒会長とお近づきになりたいと思っているうちに何故か生徒会と対立し、彼女たちと戦っていく羽目になるんですが、相手が皆勝手に勘違いして勝手に自滅、何故か主人公の上手いとはいえない舌先三寸に丸め込まれて気がつけばメロメロになってしまうという展開の繰り返し。あまりにもありえない展開で「ちょw何その超展開www」みたいな部分だらけなのですが、同じ女として「あんたら、もうちょっとしっかりしてよ…orz」という気分になってしまい、なんというか心から楽しめませんでした。

主人公も最初はヘタレで女顔の美少年という印象で結構個人的にはタイプなのですが途中からひたすら調子に乗っていきます。女の子だからといってセクハラ発言していいなんて男の妄想の中だけの世界だぞ!!たぶん。しかも誰も止めないし。

総評すると、まさに登場人物が全員ボケで、ツッコミがいない小説。

もう、どこに突っ込んだらいいのかわからないというかむしろ登場人物全員というか本全体にツッコミを入れてやりたい!!!くらいの勢いな訳ですが、序盤ツッコミ役だった人達までどんどんボケになってしまうのがなんというか切ない…。ああ、晶さんか生徒会長だけでもツッコミキャラのままで居て欲しかった…orz

ツッコミ体質の人と女性には正直オススメできません。
ツッコミ体質の人はあまりのツッコミ不在ぶりにストレスが溜まります(つか私は本気で本の中の世界に突入して全員にツッコミ入れてやろうかと本気で思った。)また、女性の人はなんというか心から楽しめないような気がします。ちょっと「この作者、女のことなんだとおもってるんだ」とおもったのは私だけですか。

ストーリー展開以外は非常に個人的には面白かったですが。パロディだらけの展開とか、各所に入るヲタク用語解説とかはツボでした。

…ツッコミ体質な女としてもう読むのをやめようと思ったのですがうっかり2巻まで同時購入というオチだったのでそのうち読んでレビューしようと思います…。


風水街都香港 下

オンライン書店ビーケーワン:風水街都香港 下風水街都香港 下

発売:2001.5
発行:メディアワークス
[著]川上 稔 [絵]さとやす(TENKEY)
そ、そういえばこの人の作品を(上下巻とはいえ)一日で読み終わったの初めてな気がするっ!?

というわけで無事に上下読了です。
やはり「倫敦」と比べると格段に読みやすかった。というか現在のテンションとほぼ同じになってきたような(笑)上巻ではまだ硬い(というか読みづらい)印象が抜け切れなかったのですが、下巻から一気に面白くなりました。

しかし、この小説は普通に読んでも確かに面白いけど何回も読めば読むほど味の出てくる小説だな?というのが1回目でなんとなく判ってしまいました。うーん、読み返す暇ないんだけどこの人の小説はいつもそんな感じです。というよりも1回読んだだけでは正確につかみきれない設定やストーリーが多い気がするんですよね。いやまあ普通に1回目も面白かったんですけど。

ところでこの話、ひょっとしてアレはオマージュだったの?とツッコミたくなるほど「終わりのクロニクル」と似てる気がします。いやラストの展開が。(巨大な竜が出てきて絶望的な展開になるんだけど最後に大逆転!みたいな展開とか、キーポイントが歌なあたりとか…あと最終決戦前のエロスとか(殴))

展開としてはこういう話かなり好きなんですが、終わりの?といい、最後の最後で強引に風呂敷をたたみすぎてる感じが少々ある気がする。特にこの「香港」はスランプ脱出からいきなり大技大逆転…ですからー。いっそエロスが原因でスランプ脱出しました!!て展開の方が良かったんじゃ?

エロスエロスいってますが、遂にやっちゃいましたねー。終わりのクロニクル最終巻を読んだあとだと既に感覚麻痺してしまったので気になりませんが、この人の作品を「パンツァーポリス」から地味に読んでいってたら度肝抜かされたことでしょう。羽が当たっちゃうからバックなんです(笑)

ラストのシーンがなんか好きです。描写が綺麗で。


9S<ないんえす?>SS

オンライン書店ビーケーワン:9S〈ないんえす?〉SS9S〈ないんえす?〉SS

発売:2006.1
発行:メディアワークス
[著]葉山 透 [絵]山本 ヤマト
「9S<ナインエス>」シリーズの外伝的な短編集。本編とは打って変わったコミカルストーリーになってます。富士見ファンタジア文庫でいう、「スレイヤーズすぺしゃる」やフルメタの「??」シリーズ、オーフェンの「はぐれ旅」シリーズ的位置づけとみなして良いかと思うのですが、考えてみると電撃の長編でこういう外伝短編はあまり見かけませんね。イラスト無しラノベやハードカバーシリーズとは別の方向での目新しい試みなのかも?

ナインエス本編は現在かなりシリアスな展開になってきているし、こういう作品でギャグネタだけ別に一冊でというのはうまい出し方だと思います。富士見の人気作品のようにだらだらといつまでも出しまくるのはどうかと思うけど…。
作者さん、シリアス一辺倒かとおもってたらギャグ上手いよ(笑)

由宇が料理苦手というのがまず意外。女らしい事は確かに苦手そうだけど、料理とかそういうものはむしろ完璧すぎるくらいに完璧に出来てしまいそうなイメージがありました。(それこそ、例の「心臓クッション」みたいな方向の料理が出来るのかな?と(どんなんだ))本編では技術的な面においては「完璧な女」ぶりを毎回披露してくれるだけに、あまりにもベタベタすぎる欠点が逆に良いですね。カラー口絵に使われた言い訳にも噴いたw

サブキャラ達の外伝も非常に良いです。
由宇の外伝ほどのベタベタさではありませんが、本編に通じるような複線有り、男の友情女の友情ありでなかなか美味しいです。

萌え(由宇のコスプレ)あり、腐女子がニヤニヤな展開までアリ(笑)
ナインエスファンには絶対にオススメの一冊です!


機動戦士ガンダムSEED DESTINY(5) 選ばれた未来

   
原作
矢立肇・富野由悠季

大人気アニメの完全小説化、ついに完結!
プラントとロゴスの戦いは、宇宙に舞台を移し、ジブリールはついに恐るべき大量破壊兵器でプラント攻撃を敢行する! 世界の終わりを目前にキラは、アスランは、そしてシンは、それぞれの思いを胸に宇宙を翔る!!


密かに待ちに待ってた一冊(笑)レクイエム発射?最終回までの内容で、ラストは年末に放送された「FINAL PLUS?選ばれた未来?」に乗っ取ったストーリーになってます。

近作に関しては、あれだけ支離滅裂だったシナリオをよくぞここまで補完してくれたな?…という感じで。私がアニメ版を見たときに説明不足・または不満に思っていた部分を全て上手い事カバーしてくれていたので本当に買ってよかったという感じです。特にシン・ルナマリア・レイ・ミーアの4人の心の葛藤の描写は秀逸だったかと(っていうか、アニメ版があまりにも描写不足だったというか…)特にミーアの最期は心を打たれました。

特にレイが最後までシンを利用したまま逝ってしまった事がアニメ版を見てきた課程で一番許せなかったポイントだったので、最後に二人が(通信機越しでも)語り合うシーンが追加されたのは本当に嬉しかった。あのままでは例え色々と複雑な事情があったにせよ、最後までシンを道具として使い捨てて死んでいったレイと議長を許せそうになかったので(苦笑)

また、特にアスランとカガリの2人は本当に良い関係になったなと思います。恋人である以前に“戦友”であるというか。SEEDの頃の自由奔放さはなくなったけど、最後は女政治家として凛々しく逞しく成長した姿が描かれていて良かった。
同じく前作ヒロインといえば、今回の小説版で初めて今まで好きになれなかったラクスに好感持てましたよ。いや、アニメ版の彼女って(特に種死版では)共感できるどころか「人間らしさ」が徹底的に欠けている気がしてしょうがなかったんですよね…。アニメからは本当に彼女の思うところって伝わってこない気がしてしょうがないんですが、どうでしょう。

最後、密かに一番修正を期待していたオーブでの墓参りシーン。
シンがちゃんと今まで自分の行った行動を見つめ直し、アスランに言われた言葉や「敵と戦う」という事がどういう事なのかちゃんと理解した上で自分の意志でキラの手を取ったという形になっていてファンとしては嬉しかったです。だってアニメ版、本当になんとなーく流されちゃったように見える…。

まあ、とりあえず結論としてはなんで最初からこういう風にアニメでやってくれなかったかな?…ってことなんですけど。
特にキラの最後のあのセリフ(「吹き飛ばしたらまた花を植えるよ」)とか、ちゃんとある程度解説入れないと物凄い誤解生みますから…(というか、そういう意味に受け取れて私は一時本気でキラを許せなかったよ…)




「それでも、記憶の中でステラやマユは、在りし日の微笑をたたえて自分を見る。最後に見た無残な姿ではなく。」

シンが作中で回想した時の二人は、殆どの場合が死んだ時の無残な姿でした。
この文章を読んで、ああ、シンはようやく戦争で負ったトラウマから抜け出す事が出来たんだなと。一人のファンとして嬉しくなりました。

とりあえず、原作アニメに納得行かない人は全巻読みましょう。
…いや、だからなんでアニメでもこういう風にやってくれなかったのかと…orz

あと、議長とレイのカップリングが好きな人も是非。
まさか公式の出版物で意味合いが違うのは判ってるけど「愛してる」って言葉を聞くとは思わなかったよ(笑)


しにがみのバラッド。8

オンライン書店ビーケーワン:しにがみのバラッド。 8しにがみのバラッド。 8

発売:2006.3
発行:メディアワークス
[著]ハセガワ ケイスケ [絵]七草
可も無く不可もなく面白かったって感じ。

5巻までは読むたびに電車の中で涙腺と戦ってた作品なんですが、7巻8巻はそこまでの破壊力は無かったなあと。逆に、4巻まではまさに神作品だと思う。今の作風は面白いことは面白いんだけど、あまり良くない意味で万人向けになってしまった気がします(ただし6巻はry/ある意味6巻は今後の方向性をマニア向けにするのか万人向けにするのか方向性を図っていたのかな、という気もする)

猫の話が好きでした。以前出たときの話が印象に残っていたというのもあるけど。
あと、正直「UN」の話は蛇足だと思うのは私だけですか。作風違うというか、いっそ富士見の人気作品に多い長編・短編シリーズで別々に出すとかしたほうが面白いんじゃないでしょうか。

レビューとか見ていると、アポロ以外にも最初の方の作品のキャラが出てきてるそうなので余裕があれば1巻から読み返してみたいですね。すっかり最初の方のストーリー忘れてるよ…。


風水街都 香港(上)

オンライン書店ビーケーワン:風水街都香港 上風水街都香港 上

発売:2001.5
発行:メディアワークス
[著]川上 稔 [絵]さとやす(TENKEY)
「都市シリーズ」の3作目。
ストーリー的に、直接は繋がってないけど設定や世界観は前作の「エアリアルシティ」と繋がってます。エアリアルシティはどっちかというと設定が判らず、最後まで意味不明のまま終わられてしまった感じでしたが今回は割合わかりやすかった。

とりあえず、“返還前の香港”がモデルというカオス真っ只中だなーと誰でもわかりそうな舞台がうまく生かせているなあと。明らかに西洋のものである天使が風水使ってたりとか、その辺のごった煮感が好きです。

ストーリーの内容に関しては下巻を読まないとなんともいえない感じなので、とりあえず下巻が終わってからー。


とある魔術の禁書目録(インデックス) 7

オンライン書店ビーケーワン:とある魔術の禁書目録(インデックス) 7とある魔術の禁書目録(インデックス) 7

発売:2005.11
発行:メディアワークス
[著]鎌池 和馬 [絵]灰村 キヨタカ
幾多のレビューサイトで酷評受けていて、ちょうどスパロボJにハマってる頃に発売日が重なった為、暫くの間積み本と化してましたがましたが読んでみたら普通に楽しめました。
そういえば同じくらい酷評だった4も普通に面白かったなあ…。

内容はいつもの通り「偶然か必然か、助けを求めているゲストヒロインに遭遇した当麻が身体を張って巨大な敵と戦う」というパターン。というかこのシリーズはもう一昔前の熱血系ヒーローアニメのノリで読めばいいとおもうよ。水戸黄門じゃないですがもうある程度展開がわかってるから安心して読めるみたいな、そんなノリでいいじゃない(笑)

今回は魔女狩りを初めとして異端者を弾圧した歴史を持つ、最大派閥の「ローマ正教」に対して、逆に国家に弾圧された過去を持つ「天草十字凄教」という構図になっていて、歴史的な対比としても面白かったと思います。特にローマ正教のシスター達のサベツ的発言の数々は猛烈でしたが、だいぶ規模違うけど高校時代(※カトリック系女子高)に何かと隣にあった某学会の建物に文句をつけるうちの学校のシスター達を思い出しました(待て)

珍しくインデックスが活躍してるのも高評価でしたねー。
次巻はツンデレ準ヒロイン?こと美琴がメインの話になるようなので楽しみです。


倒凶十将伝 巻之拾参

オンライン書店ビーケーワン:倒凶十将伝 巻之13倒凶十将伝 巻之13

発売:2006.2
発行:朝日ソノラマ
[著]庄司 卓 [絵]結賀 さとる
「ヤマモトヨーコ」などで有名な、そしてラノベ界ではあかほりさとると並ぶ未完作家として有名な庄司卓氏のシリーズ作品で

はじめての完結編、とか噂で聞いたんですがマジですか(間違ってたらすいません)

高校生時代から待ちに待ち続けて早10年近く?…とか思ってたら意外にまだ7年しか経ってませんでした。まあそれにしても長かったですねー。正直もう完結しないだろうと思ってましたが(苦笑)
以前読んだのが既に3?4年は明らかに前なので内容が半分くらい頭から抜けてました。しかし、それでもまだ半分くらい内容覚えていたのは本ばっかり読んでいた頃の「読み返し癖」のタマモノか。ツインシグナル小説版・MOTHER小説版の3桁読み返しを筆頭に当時ハマってた作品は全部2桁以上読み返してますよ。

他のレビューサイトさんで「完結したことこそ重要、内容は半ばどうでもいい」みたいな感想がありましたがホントそんなかんじ。一番いい所でずっと放置プレイを食らっていたので続編を諦めつつも数ヶ月に1度は「結局あれはどうなってしまったんだろう…」と続きを気にかけ続けたこの6年間。
これでもう「結局ここのは元にもどったんだろうか…」とか余計な心配しなくてすみます。本当にありがとう!!

完結巻までウン年かかった系の作品だと、もう私は「吸血鬼のおしごと」がトラウマ状態になっているのでラストの終わり方は色々ツッコミたい部分満載ですがおしごとほどひどくなかったからいいや…とか思ってしまいましたよ。(個人的には破軍と十斗の立ち位置は逆の方がしっくりくるかなーって思う。十斗はあんな結末になったら、待つだけじゃなくて自分から未来を良くしようって動くと思っていたので。でも妖魔がモリモリ現れまくってる状態じゃあ仕方なかったのか。)

クライマックスは次から次に現れる敵とか、十斗とここのの展開とかが怒涛の如く展開し、一気に全部読んでしまいました。やっぱり面白いよ…押しも押されぬ未完作家だけど面白いよorz

でもまあ、とりあえずここのたんが可愛かったので個人的にはオールOKです。吉良先輩と連儀がホモくさいなんて誰もおもってn(パァン)

とりあえず、あとはこの調子で「未完作家」の汚名を返上できるといいですね、とか余計なコメントを。ヤマモトヨーコの放置プレイぶりも有名だよねー。途中までしか読んでないけど…。


バイトでウィザード 沈めよ恋心、と雨は舞い降りた

オンライン書店ビーケーワン:バイトでウィザードバイトでウィザード


[著]椎野 美由貴 [絵]原田 たけひと
角川書店(2006.1)

ますます痛々しさに磨きのかかる「バイトでウィザード」長編最新刊です。
もうね、主人公の病状とか色々と、見てて辛いわ(つд<)

コミカルな短編とどっちが好きか?といわれると基本的に長編の方が好みなのですが、本当に全面的に痛々しくて見てて辛いです。話がクライマックスに差し掛かってきたのか主人公の治癒無効体質もいよいよ…な感じで。

せっかく戦わなくても良くなった京介と礼子が、本家の思惑に踊らされて毎回毎回上手い事すれ違ってしまうのも、途中から「あ?きっとこれはこの巻の最後まですれ違い続けるんだろうな」と予想できてももどかしいもので。

今まで良い清涼剤代わりになっていた豊花の周辺まですっかりシリアスに染まってしまい個人的には切ない限りです。あのシリアスとギャグのギャップが好きだったんだけどな?。

もうどこを見渡しても片っ端から救われない展開のオンパレードですが、今後がどうなるか固唾を飲んで見守ろうと思います。だんだんハッピーエンドは望めないんじゃないかって気がしてきたけどやはり京介と礼子には幸せになっていただきたい。

しかし、原田たけひとさんが挿絵描いてる小説って高確率こういう「どこから見ても報われない!」な作品多い気がするのはきのせいですか。ダブルブリッドの完結編まd(強制終了)