生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録 1 | 今日もだらだら、読書日記。

生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録 1

[著]葵 せきな [絵]狗神 煌

私立碧陽学園生徒会——全校生徒達による純粋な人気投票により生徒会メンバーを決めると言う特殊なシステムを採用している。必然的に美少女ばかりが集ってしまう生徒会に、杉崎鍵は成績優秀者のみに与えられる特権「優秀枠」を使って生徒会に潜り込む。“生徒会を自らのハーレムに!”という目的のために…!
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後書きで「4コマ小説」なんてかかれてましたが、ほんとに4コマ漫画をそのまま小説にしたらこんな感じになるんだろうなーという感じの作風でした。ちょっぴり変な美少女達ばかりが集う生徒会で、ひたすら語ったり遊んだりしてるだけの小説。良くも悪くもコンセプトを聞いて「冗長そうだなあ…」と敬遠していたのですが、いつも感想中さんの感想を読んで撃沈。だから今「バカ」って単語に弱いんだと何度言えば略。

未成年なのにエロゲーオタで人生と言うギャルゲーにてハーレムルートの完遂を目指す主人公・杉崎鍵がすげえアホカッコいい。頭脳的な意味ではなく、優良枠をゲットするためだけに猛勉強して最低レベルの成績を学年トップまで引き上げてしまうという行動が凄くバカ。そして美少女に目がないアホ。しかし突然偉いカッコイイことを言う。それが実に良い。バカでアホで浅い人間のように見えて、実は非常に深い人間性を持っていると言うか……とにかく凄くかっこよかったですね。普段バカやってるときと、時折見せるバカではない一面のギャップが実に絶妙でよかったです。

そしてそんな彼がハーレムエンドを目指す「本当の理由」が明かされたときは、不覚にもじわっと来た。こんな素敵な男の子に思ってもらえる女の子は本当に幸せだと思う。まあそこでハーレムエンドを目指そうとするのは、やっぱりもう、バカとしか言いようがないけど。

とにかくひたすらキャラクター同士の掛け合いだけで最後までぐいぐい引っ張っていく内容で、本当に「4コマ小説」というか、娯楽小説という名にふさわしい作品でした。また、杉崎が持っているどこか深くて大きい人格に、美少女達がツンツンを装いながらもどこか心の底では甘えてるみたいな雰囲気がなんだか暖かくて心地良い。

パロディネタだらけの危険なギャグも非常に面白くて、好感触。特に「放送する?」と「創作する?」は腹を抱えて笑った。ギャグではないんだけどなんだかほの暖かい気持ちになれる「恋する?」もかなりツボでした。次巻が非常に楽しみです。

唯一、挿絵がちょっと微妙だったけど…うーん、絵自体は嫌いじゃないんだけど良くも悪くもこの人の絵、「挿絵」ではなくて「イラスト」なんだよな。ラノベじゃなくてエロゲとかに向いてる絵だなあと思いました。悪くはないんですけどね、うん。

あと、真冬とはいい友達になれそうです。
鍵は受だと思います。
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コメント

  1. hobo_king より:

    >鍵は受だと思います。
    あああああ、そうですか、そうなりますか。そうなんですね。
    というかラノベリングのアイコンの隣に「腐」アイコンがあることについ先日気がついた私です。

  2. うらら より:

    hobo_kingさんコメントありがとうございます&いつも殿方に優しくない感想でゴメンナサイ!
    ちなみにラノベリングの横の「腐」リングのアイコンは
    割合最近導入したものですねー。「このサイトには腐な感想がありますよ!」という忠告を兼ねつつ、最近の自分の感想への自戒も込めて入ってみた次第ですw