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フルメタル・パニックを最終巻発売に向けて再読した+再読のススメ

7/17の最新刊発売にむけて、フルメタ本編+αを再読しました。
再読した本の感想は基本的に書かないことにしているのですが、読んだのが大分前なので読書メーターの感想を元にシリーズ全ての感想をまとめておきます。

また、ついでに好きなシーンの引用とあわせて読みたい短編メモを載せてみました。
引用はあくまで名台詞じゃなくて「好きなシーン」なので偏ってるのはご愛嬌!!
これから再読する予定のある人への、再読への一助となれば幸いです。



■ 戦うボーイ・ミーツ・ガール フルメタル・パニック!1

彼の顔は暗がりの中で、はっきりとは見えなかった。ただ彼女には、瞬間、彼の目がぎらりと光ったように思えた。そして??きっと錯覚だったのだろうが??彼がぞっとするような笑みを浮かべた気がした。
「俺は素人ではない。専門家<スペシャリスト>だ」

かなめかっこいいよかなめ!!
序盤の「専門家」っぷりとはうってかわった宗介の空回りっぷりににやにやがとまらない。

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■ 疾るワン・ナイト・スタンド フルメタル・パニック!2

こんなことは馬鹿げている。どこかに隠れているべきだ。そうだ。やめとこうよ……。
彼女は必死になって自分に言い聞かせた。もう結論は出ているのに。
その結論。
だって、彼が危ないのだ。そして、あたしが必要なのだ。それに、自分の気持ちも。あいつがあの子とどんな仲だろうが、それは全然動かない事実だ。彼が死んだら、ものすごくいやだ。やだよ。絶対、やだ。つまり、行くしかないじゃないか。

ソースケ、テッサとかなめ間で板挟み。
かなめのこととなると戦場だろうがなんだろうが目に見えて狼狽する宗介も可愛いけど、かなめを牽制したくて、宗介にいいとこ見せたくてらしくない行動を取って後から後悔するテッサにニヤニヤ。

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【あわせて読みたい】
 あてにならない六法全書?:「女神の来日(受難編)」
…「号令係のおじさん」の正体が…

■ 揺れるイントゥ・ザ・ブルー フルメタル・パニック!3

「あの娘か……!?」
ガウルンが歯噛みし、テッサが微笑んだ。
「彼女は最高よ。あなたがわたしを殺しても、彼女がこの船を守ります。そして??」

何気に名台詞揃いの1冊。
「愛してるぜカシム?!」とか「カシムカシムと馴れ馴れしいんだよ」とか……
何気にクラマが登場してきたり、カリーニンの裏切りフラグが立っていたり、アマルガム幹部のコードネームがちらっと出てきたりと、読み返すと後半への伏線が…。クルツ&宗介の息の合いっぷりにニヤニヤしたり、エピローグの宗介とかなめのやりとりにときめいたり。

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【あわせて読みたい】
 自慢にならない三冠王?:「猫と子猫のR&R(ロックンロール)」
…テッサの大事にしている写真の正体とは。

■ 終わるデイ・バイ・デイ〈上〉 フルメタル・パニック!4

暖かくて柔らかい未知のものが、心臓をきゅっと締め付けるような??そんな感覚だ。顔が熱い。なにかが、体の奥からこみ上げてくるような気がした。
なぜだろう。懐かしい。
こういう感情の名前は、なんというのだったろうか……?思い出せない。

散髪シーンはアニメで見ても原作で読んでもどうしたって神回!!
宗介・かなめ・テッサのすれ違い。かなめと二人で居る時の暖かい気持ちが『わからない』ではなく『思い出せない』、という言葉の使いかたにきゅんとなる。今まで考えたこともなかった「未来」という概念に戸惑う宗介の姿が印象的。

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■ 終わるデイ・バイ・デイ〈下〉 フルメタル・パニック!5

「ソースケ……」
どうしてここにいないの?あんたが悪いのよ?あんたがいないから、あたしは、あんな風に、どうしてくれるのよ?あんただって、こんなのイヤでしょう?あたしだってイヤだよ。なんとかしてよ。そばにいてよ。『問題ない』って言ってよ。
声にならない声。答えが返ってくるわけもない。こんな場所で、1人で泣きじゃくっていたところで、なにも変わらない。
リセットができたら。せめてあの散髪のときまで、時間を撒き戻せたら。

「彼女の問題」のかなめと、OMFラストの宗介は対称になってるよなー…とか。
上巻の散髪シーンから「彼女の問題」までの繋がりが物凄く好きだ…!あと、アルと宗介の教育メッセージ会話とラストバトルでの軽口の応酬がとても好き。上巻からの憂さを一掃するようなラストバトルも最高!

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【あわせて読みたい】
 サイドアームズ2 極北からの声:「極北からの声」
…『カシム』時代の宗介とか、カリーニンが宗介をかなめの護衛にした本当の理由とか。

■ 踊るベリー・メリー・クリスマス フルメタル・パニック!6

「カナメさんのことが好きなの?」
「……たぶん、そうです」
「わたしよりも?」
宗介の頬が引き締まる。だが逡巡の末、宗介は、はっきりと答えた。

アル可愛いよアル可愛いよアル!!!
前後の話と比較するとややコミカルな話ではあるけど、振り返ってみれば宗介が自分の「守りたい場所」と「最愛の人」を自覚した、大切なエピソード。三角関係を最後まで引きずらずに、ここできっぱりとテッサではなくかなめを取ったところが凄く宗介らしいと思う。あと帽子を回したマデューカス中佐のかっこよさヤバイ。

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【あわせて読みたい】
 サイドアームズ2 極北からの声:「<トゥアハー・デ・ダナン>号の誕生」
…テッサの過去。若き日のセイラーにニヤリ。

■ つづくオン・マイ・オウン フルメタル・パニック!7

『??これでお別れということかな?』
「……おそらく」
『そうか。達者でな。……君との10か月は楽しかったよ。本当に楽しかった』

林水先輩と宗介の「信頼関係」にときめかない女子なんていません!
本シリーズ中、一回だけ使われた宗介の「先輩」呼びはヤバイと思います。
かなめ達の「日常」が宗介の本来属する「非日常」によって押しつぶされていく様子が容赦ない。宗介が「守りたいもの」を自覚した直後にこういう事件が起きるのがまた……。短編シリーズで陣代高校の生徒達がどれだけ善良な人々か痛いほど知っているだけに、終盤の糾弾が胸に刺さる。…しかし、林水先輩の指示で校舎から逃げ出す生徒たちの姿に、シリアスも忘れてうっかり噴きだしたのは私だけじゃないよね!?

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【あわせて読みたい】
 同情できない四面楚歌?:「追憶のイノセント(前後)」
…本当は「短編全部」、といいたいけど。
 サイドアームズ2 極北からの声:「大食いのコムラード」…マオを助けた白い虎の正体。

■ 燃えるワン・マン・フォース フルメタル・パニック!8

「千鳥」
会いたい。どうしようもなく。無理だとは分かってるが。会いたいんだ。
そばにいてくれ。
俺の背中を叩いて、なにかを言ってくれ。
それだけ、たったそれだけでいいんだ。

アーバレストに露骨に執着する宗介可愛い。
最初に宗介が垣間見た「様々な可能性」はクライマックスへの伏線…?かなめを追う宗介がナミと出会い、かなめと出会う前のような生活を送るうちに自らの行動目的を見失いかける姿と、そんな中でも半ば本能的にかなめを追い求める姿が印象的。色々な意味で引き返す最後の機会だったんだろうな。後は文字通り前へと進むだけ。

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■ つどうメイク・マイ・デイ フルメタル・パニック!9

『前・生徒会副会長としてあんたに命令するわよ。いい?』
ずずっと鼻をすする音。向こうで彼女が泣いている。
『あたしを助けに来て。どんな犠牲を払ったって構わない。何人死んだって??何百、何万、何億人死んだって構わないから。だから、あたしを迎えにきなさい!あんたの持てるすべて??そのクソの役にも立たない、非常識で迷惑きわまりない兵隊の技能を総動員して、どんなにヤバい相手でもギッタギタにやっつけて、あたしを抱きしめにきなさい!!あんたならやれるでしょ!?どう!?』

コートニーのファッ●ン会話は無駄にテンションが上がるw
死の淵から這い上がった宗介が少しずつ色々なものを取り戻していく話。カリーニンの事をはじめ変わってしまった事もあるけれど、ウルズトリオ再集結→アル復活&ARX-8大活躍の流れは猛烈に熱い!補助腕を2本持つ新たなAS<レーバテイン>は宗介&アル、意気の合った「戦友」二人の為の機体なんだなあと思った。ラストの宗介&かなめ、二人が遂に交わした本心からのやりとりに、二人の幸せな未来を願わざるをえません。

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【あわせて読みたい】
 安心できない七つ道具?:「老兵たちのフーガ」
…ファッキ●じーさんズと宗介の出会いとか。

■ せまるニック・オブ・タイム フルメタル・パニック!10

前に温泉に入ったのは、いつごろだっただろうか?だれと行ったっけ?だれが発案して、だれが大騒ぎを起こしたんだっけ?
「…………?」
そのとき、自分の意思とは無関係に、頬を熱いものが伝っていくのを感じた。二つの目からあふれかえってくる熱い液体。自分にはもう意味がないはずのそれが流れていくのを、彼女は心底不思議に思った。

序盤のクルツとマオが幸せそうすぎて生きるのが辛い。
ウィスパードの真実とかなめの変貌。表の感情とは裏腹なかなめの「涙」と、心では悲しんでいるのにどうしても泣けなかった宗介の姿が対称的だった。宗介があたりまえの人間のように感情を露わにすることが出来る日は来るんだろうか。レナード達が選ぼうとしているような選択ではなく、かなめと宗介が泣き合い、笑い合える、皆が出来る限り幸せになれる結末が訪れますように。
それはそれとしてヤンの存在感の薄さとレイスの本名に全日本人が驚愕。

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【あわせて読みたい】
 同情できない四面楚歌?:「エンゲージ、シックス、セブン」
 サイドアームズ 音程は哀しく、射程は遠く「音程は哀しく、射程は遠く」
 サイドアームズ 音程は哀しく、射程は遠く「女神の来日(温泉編)」
 サイドアームズ 音程は哀しく、射程は遠く「ある作戦直前の一幕」


■ 音程は哀しく、射程は遠く フルメタル・パニック!サイドアームズ1

ときおり、マオはこう思う。
彼の日頃の陽気さは、陰惨な本性の裏返しなのではないか?本当のところ、彼が心を開いているのは、自分のライフルだけなのではないか?あの相良宗介よりも、彼は生命というものを突き放して見ているのではないか……?
クルツ・ウェーバーの存在は、そういう意味で異質に思える。正直に言って、少し怖いときがある。

最終巻に行く前に、是非とももう一度読み返したい一冊。
表題作や「温泉編」を中心にクルツ祭りな1冊。「音程は哀しく?」はマオから見たクルツの一面がとても印象的。狙撃兵としての一面に一抹の不安を覚えつつ、なんだかんだでこの頃から気になってたんですね姐さん!「ある作戦前?」で正体知らずにお互いの腕を大絶賛するクルツ&宗介にもニヤニヤが止まらない。残りは…色々な意味で賀東さん趣味走りすぎだw

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■ 極北からの声 フルメタル・パニック!サイドアームズ2

それまで彼がどれほど過酷な時間を過ごしてきたのか、この私には想像もつかない。
『ぼくがまもる』と言っていたぬいぐるみを、彼はもう持っていなかった。代わりに抱いていたのは、まだ熱の残る弾切れのAKライフルだ。

カシム可愛いよカシム!
カリーニンから見た宗介の半生と、マデューカスから見たミスリルの誕生・テッサとの出会いのお話。たとえ覚えていなくても「いきなさい」「たたかって」という母親の最期の言葉が、宗介の心の奥底に今も根付いていると思うと感慨深い。宗介とボン太君との奇妙な因縁も面白いなあ。しかしカリーニンは何気に宗介の事が大好きだよね。

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また、本編をもうちょっと手軽に(主に時間的な意味で)おさらいする方法としては、
コミック版「フルメタル・パニック!Σ」シリーズの一読をオススメします。


4047124168フルメタル・パニック!シグマ(1)
(カドカワコミックス ドラゴンJr)
上田 宏 賀東 招二 四季 童子
角川書店 2005-08-01

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「終わるデイ・バイ・デイ」編からはじまって基本的に本編を忠実に追っていく感じなのですが、「女神の来日(温泉編)」「エンゲージ、シックス、セブン」等、本編にかかわる短編を適度に挟みつつ展開されていくので、なかなか面白いです。ていうか「ニックオブタイム」編の直後に「エンゲージ、シックス、セブン」を持ってくるのは反則だと思うの…!!
現在コミックスで「せまるニック・オブ・タイム」編まで終了しているので、「スタンドバイミー」編突入前に一通り読んでみると新しい発見があるかも。


【ラ管連るっ!】スタート:「今日だら」号

今ラノベ感想サイト界隈で流行らしい平和さんテンプレをうちでもリスペクト!!
……いえ、なんかやらないといけないような気持ちにかられたので。

あわせてよみたい

ご挨拶

はじめま(以下略)

読書傾向について


さて、本題のオススメ紹介に入る前に私の読書傾向などについても簡単にご説明をさせて下さい。私がライトノベルを読み始めたのは1995年頃、スレイヤーズやあかほりさとる世代 ((オーフェンは読んでなかったので割愛)) です。学生時代に大いにハマった後、暫くはメディアミックス作品ばかり追いかけていましたが、「ブギーポップ」「キノの旅」を代表する電撃文庫全盛期時代にどっぷりと浸かりこみ ((だがしかし元凶はその2つではなく「ダブルブリッド」だった)) 、現在ではディープな勢いで読みふけっています。

読む作品の傾向としてはまず基本として熱血と厨二と異能が大好きで、ハーレムハーレムしたただのラブコメ ((当ブログのMFJカテゴリの記事数が異様に少ない元凶とも)) とかでなければ美味しくいただけます。最初の頃は角川スニーカー・富士見ファンタジア文庫が中心でしたが、今はすっかり電撃文庫がメインに……なったと思いきや最近はファンタジア文庫にすっかり原点回帰中。苦手分野はラブコメ時空の強いレーベル全般。面白い作品も多いのですがどうしてもハードルが高くなってしまいます……。

ちなみに最近は富士見ファンタジア文庫の「東京レイブンズ」やメガミ文庫「魔王様げ?む!」、ビーズログ文庫の「死神姫の再婚」が面白かったです。電撃文庫の「境界線上のホライゾン」は全裸をこよなく愛する皆さんには大変オススメですので各自紳士の皆さんは今すぐレジに走ると良いと思います。

マイ・ベスト・ライトノベル


ラノベ関係のオフ会以外で初めてお会いする方にライトノベル遍歴を話すとかあまりない気がするのですが、とりあえずすぐに挙げる作品が3つあります。「セイバーマリオネットJ」「ダブルブリッド」「フルメタル・パニック!」の3つです。

4829129018SMガールズ セイバーマリオネットJ〈12〉
愛・乙女 (富士見ファンタジア文庫)

あかほり さとる ことぶき つかさ
富士見書房 1999-07

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ラノベにハマった黎明期に読んだシリーズというと「スレイヤーズ」「小説TWINSIGNAL」「セイバーマリオネットJ」の三択なのですが、一番未だに思い入れの強いシリーズはこれかなあということで。感情を持った機械仕掛けの乙女達と世界をかけた恋愛をすることになった普通の少年の物語。ただのハーレムラブコメかと思っていたらどんどんディープに、重たくなっていったのが印象的でした。個人的マイベストは5巻と12巻。

余談ですが、人生で一番読み返した小説はノベライズですけど「小説TWINSIGNAL Vol.2 仮想の未来」だと思います。人生で一番読み返した本だと思うし、今後この小説よりも読み込む小説は金輪際現れないんじゃないかなあと思います。愛すべき人を失った電子生命のお話で、原作コミックスを知らない人にもオススメ。

4840214174ダブルブリッド (電撃文庫)
中村 恵里加 藤倉 和音
メディアワークス 2000-02

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ライトなラノベ読みだった私をディープなラノベ道に突き落としたシリーズ。「アヤカシ」と人間の狭間の存在・『ダブルブリッド』である主人公・片倉優樹と彼女を憎み、慕い、のちに傷つけようとする男・山崎太一郎の物語。4年越しの新刊発行・完結の報せを聞いた時には飛び上がって喜んだのも懐かしい思い出です。

ところどころに激しい「傷み」の描写があり、なかなか人には布教しづらかったりもするのですが…でも大好き。

4829128399戦うボーイ・ミーツ・ガール—フルメタル・パニック! (富士見ファンタジア文庫)
賀東 招二 四季 童子
富士見書房 1998-09

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今、一番完結が待ち遠しい作品。数年ぶりに新刊発行とシリーズ完結の告知があり、ラノベ好き界隈では話題性も高いこの作品。ラノベジャンルでは比較的珍しい?ロボットアクションというジャンルの魅力を存分に生かした熱いバトル展開の数々と、打って変わった学園パートでのドタバタ具合が最大の魅力です。ていうかこの作品の魅力については大手の人が存分に語っておりますのでそちらを参照すればよいのではないかと思いますのでとりあえず「アニメ4期マダー?」「スパロボ据え置き機参戦マダー?」「完結編タノシミー!」と叫んでお茶を濁したいと思います。

ちなみにだいぶ余談ではありますが、この作品の主人公である「相良宗介」は数あるライトノベル作品でも屈指に好きな主人公です。彼の持つ重い過去やプロの傭兵としてのプロフェッショナルな仕事振りやそれとは対称的な学園生活でのヘタレっぷり、そして「傭兵」としての自分と「ただの男」としての自分に葛藤する姿など……とりあえず好きなものは好きなんだからしょうがない!彼はシリーズ中でいつでも光輝きまくってますが、彼の幼少時代の語られる「極北からの声」は今でもお気に入りの作品のひとつです。 ((以上、この段落まるごと大手の人のテッサ語りの改変コピペなのであった))



え?なんでここまできて「バカテス」が出てこないのかって?

4757733291バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)
井上 堅二 葉賀 ユイ
エンターブレイン 2007-01-29

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……いや、あまりにも今現在進行形でフィーバーしてる作品って、熱が落ち着いた後じゃないとこういう「マイベスト」には入れたくなくないですか。あと2年もすればマイベストラノベとして君臨してるんじゃないかなあという気がするのですがなんかこう、今ここに入れてしまうのは……違う気がします!!

今一番フィーバーしてる作品、といえば間違いなくこれなのでとりあえずこれに今一番ハマってますよ、と紹介だけしてみます。

あわせてよみたい : 読書遍歴を振り返る流れに便乗する その1(小学時代編) :https://urara.tank.jp/log/eid1229.html


グロリアスドーン 1 少女は黎明に唄う

[著]庄司 卓 [絵]四季 童子

広大が目が醒ますと、隣りにギャルゲーの如く謎の美少女を抱きしめていた。ティセと名乗る彼女は行き倒れたところを母親に拾われてきたという。ところがちょっと不思議系でボンヤリした彼女の正体は「bioクラフト」と呼ばれ、ドリルと強大な力を持つ異星の知的生命体だったのだ。
広大は母親からティセの「bioパートナー」として契約をするよう迫られるが…
 

正直、庄司卓作品は「倒凶十将伝」で5年以上蛇の生殺しのような痛い目を見たので「どんなに面白そうでももう手を出さない!!」と密かに心に決めておりました。

それで、ラノベ界で一番挿絵買い率の高い四季童子さんが挿絵で来るとか
これなんの陰謀?

そういえば「倒凶?」を買ったきっかけも挿絵画家買いだったような。

というわけで、「ヤマモトヨーコ」シリーズでおなじみの庄司さんの新作SFシリーズ。中学生時代ヤマモトヨーコ読者だったので、それを思い出しつつ楽しんでました。
何はともあれ天然で不思議系のティセが可愛い!幼馴染のツンデレヒロイン(?)の恵子ちゃんも可愛いので、個人的には最終的に広大はどちらとくっつくのか非常に楽しみです(笑)

色々とシリアスになりそうな設定や展開を満載にしつつ、序盤では学園ドタバタ系をしつつ最後にはちゃんと熱い宇宙バトルでキメてきます。シリアスな展開もさることながら、コメディタッチ名全編に散りばめられたパロディ要素に時々ニヤリ。古い作品だけでなく、最近の萌えもバッチリ掴んでいるらしい庄司先生、流石です。よもや1巻のクライマックスにあたる一番重要なシーンで伝説の「あててんのよ」が来るとは夢にも思いませんでした。

いや、作品に点数つけるとして「あててんのよ」だけに90点あげてもいい

しかしよくも悪くも「古き良き時代の富士見ファンタジア文庫」を思い出すのは何故。
特に関連性ないんだけどスレイヤーズとか、あかほりさとるとか、そのへん。
「倒凶?」以来敬遠してたけど、改めて読むと面白いんですけどね、この人。
途中で読むのやめたヤマモトヨーコを改めて読み直したくなってきたなあ…。


ちょっと今後主要になるであろうキャラクターが一気に顔見せをしてくるのでキャラクターの立場関係がイマイチ掴みきれなかったりして混乱する所もありましたが(ティセ達+クイックストーンサイレントカレントだけ出して、あとは次巻以降に小出しでもよかったような…)次巻が非常に楽しみです!


フルメタルパニック!サイドアームズ2 極北からの声

オンライン書店ビーケーワン:極北からの声極北からの声

発売:2006.7
発行:富士見書房
[著]賀東 招二 [絵]四季 童子
カリーニンが語る宗介の過去と、マデューカスが語る<ミスリル>誕生秘話。

今までの軽い話が中心の外伝シリーズからすると物凄く重い話になってますが、
「燃えるワン・マン・フォース」で宗介が一瞬回想したシーンがここに繋がるんだな
とか考えるとなかなか感慨深いです。
カリーニンとマデューカスっていう語り部の使い方もうまい。つか渋い(笑)

日本国籍でアフガンゲリラだったりと考えてみると色々謎の多い宗介でしたが、
ここにきて漸くその過去がクローズアップされます。
冒頭の宗介の両親の話なんか、しょっぱなから泣かされました。
四季さんの挿絵が更にいい味出してる。

とまあここまでマジメに感想書いてみましたが、
元々主人公の暗い過去とか小さい頃は可愛かったとか要人暗殺とか
子供ばかり集められた養成機関とか生意気系ツンデレショタ少年とか(あれ?)
兎に角いい年こいてそっち関係のネタが大好きな私としては

回避不能の萌え(燃え)だらけでもうどうしようかと。


カシムかわいいよカシム。



所でスパロボJ以来すっかりスパロボに骨抜きにされている私としては、後書きの新AS設定に激しくときめいた訳なんですけど。
宗介の機体で移動後遠距離攻撃とMAP兵器ついて攻撃力5000台の攻撃があったらゼオライマー、フリーダム、ジャスティスに並べるほど鬼ユニットになりそうで素敵!EN消費が殆ど無いから元々使いやすい機体だしね。
ボン太くんもいいけど、技能上げまくって初期気力いじくったアーバレストって大分最強ですから!!


召喚士マリアな日々 熱湯編

オンライン書店ビーケーワン:召喚士マリアな日々 熱湯編召喚士マリアな日々 熱湯編

発売:2005.12
発行:富士見書房
[原案]安田 均 [著]北沢 慶 [絵]四季 童子
「ファンタジアバトルロイヤル」で連載された召喚士マリアの外伝的短編集。

面白かったけど、本編が元々こんなノリだから他の作品の外伝に比べてイマイチ破壊力がないような気が。ただ本編のギャグノリ(つうか、エロノリというか…)が増えただけの縮小版という感じなので短編のありがたみが無いなあ。(その前に読んだ「9S SS」がかなり個人的に神だったので、比べてしまうというのはあるかも)

特に書き下ろしの「サザンクロースによろしく」が微妙。もはや途中からノリがあかほりさとるみたいなノリになってる上、サザンクロースの中の人はひょっとしたら既存のモンコレ系のシリーズに出てる人なのかなんなのか、特に正体を思わせる描写も無いのに明らかに途中から「読者のみんなはもうこいつの正体わかってるよね!」ってノリでドン引き(前半で“ラ…もとい”的表現があったから、多分シリーズ関連作品を読んでいれば当然皆知ってる人なんでしょう。マリアの兄貴ともかかわりある人だったようですし。)

明確な同一シリーズじゃない以上「マリア」シリーズ以外のシリーズを読んでいることを前提としたネタはやめていただきたいんですけど、わがままなんでしょうかね?。

そして全編に渡って展開される、本編では書くの我慢してたんだろうなあ?と思われる百合全開なサービスシーンの数々…レズハモウイイデスorz

面白いことは面白かったけど格別どこが面白かったってのがないんだよな?…シリーズ全体から比較するとやっぱイマイチです。
四季童子さんの描くメイドマリアに萌えたのでそれでいいy(強制終了)


召喚士マリア5 偽りに悲しみを、叶わぬ願いに真実を。

オンライン書店ビーケーワン:召喚士マリア 5召喚士マリア 5

発売:2006.4
発行:富士見書房
[原案]安田 均 [著]北沢 慶 [絵]四季 童子
マリアの「初恋」のお話…というか今までアルと繰り広げてきたラブコメの数々はノーカウントなんですか!?ってツッコミはおいておいて(いや、あれはきっと“友情以上恋愛未満”ってことなのかな?と自力で納得で。)

序盤は結構いつも通り(?)のラブコメ展開が続きますが、後半は非常に重いです。表紙のイラストを見た限りでも明らかにガルドさんとこのまま良好な関係を築いて三角関係がさらにもつれる!!みたいな展開はないのだろうな?と思っていたけど、予想通り…というか予想していた中でも一番切ない展開に胸がキュンとなりました。

また、同じ召喚士のガルドに触発されてマリアが成長していく過程も必見かと。シリーズ第一巻では召喚すら満足に出来なかったマリアが今回の話では同時召喚に成功。新たな召喚もマスターして、今後の成長に期待?(笑)

しかし、最近は主人公が最初から大きな力を持っている話が増え、この話みたいに地道な成長を描く話は貴重となってきた気が…。


フルメタル・パニック! 燃えるワン・マン・フォース

オンライン書店ビーケーワン:燃えるワン・マン・フォース燃えるワン・マン・フォース

発売:2006.1
発行:富士見書房
[著]賀東 招二 [絵]四季 童子
久しぶりのフルメタ新作。

ミスリルが壊滅状態になり(というかそう思い込んでるというか…)、かなめを攫われ再び一人になった宗介が日本を遠く離れた紛争地帯で敵対する「アマルガム」の情報を得る為孤軍奮闘する姿を描く。
…というストーリーのあらすじからも想像されるとおり、前作を超える重さを引きずってます。
この他にもゲストヒロインが可哀想な目に遭ったり、宗介の過去が暗示的に出てきたりします。

しかし、それにもかかわらずこの作品は熱い。
タイトルの通り「燃える」作品に仕上がってます。

前回で壊されてしまったミスリルの最新鋭兵器「RX-7アーバレスト」に変わり宗介の愛機として登場するのはオンボロのソ連製AS「サベージ」。
今までは最新鋭機VS最新鋭機の超能力バトルっぽい所があったんですがその最新鋭機をオンボロサベージがパイロットの機転と実力で打ち破っていく姿は非常に熱い展開でした。

しかし、その中でもこのオンボロサベージの名前(クロスボウ)を宗介がほめたり、AIに「アル2号」と名づけたり勝手にアーバレストカラーにしちゃうあたり、かなり胸がキュンとなりました。
本来の自分の居場所に身を置いたからこそ、かなめたちと過ごして自分がどれだけ変わったか気づいてしまい戸惑う(傭兵としての)宗介の姿が印象的。逆に、傭兵の性なのか少し離れただけなのにかなめの記憶が曖昧になっていくことに戸惑う(ただの高校生としての)宗介の姿がなんとも哀しい。

「俺はもう傭兵ではない、ただの男だ」という言葉が胸に響きます。

最後のクラマとの戦いはもう痛々しいわ哀しいわで本当に胸がしめつけられるんですが、続編が久しぶりすぎて「クラマって誰?」という気分になったのも否めないのですが…次はぜひとも内容忘れないうちに続編出してくださいorz

ラストで遠ざかる意識の中必至にかなめの名前を呼ぶ宗介が痛ましいのでとっとと出してくれないと暴れます(待て)
正直短編シリーズとか落ち着くまでお休みでいいから本編をどんどん出して欲しいです。
短編シリーズは今の状態で出されても本編がああなってしまった以上切なくなるだけで…。

しかし、Wikipediaで宗介の幼少時設定のネタバレ読んじゃったんですがなんですか、萌えポイントにジャストヒットでどうしようかとおもっt(強制終了)


消閑の挑戦者3 ロスト・エリュシオン

[著]岩井 恭平 [絵]四季 童子

従姉妹である鈴藤いるるにつれられ、日本から遠く離れた国を訪れた小槙と祥。
そこで二人は、1日しか記憶を保持できない少年・イオと出会う。
“友達”のいない小槙と、「超人」としての孤独を抱える少年少女たちはインターネットを通して交流を深めていくが…
 

今までの「天才同士の対決」の枠を外れた感のある第三段。
第一巻のころからだいぶ雰囲気変わりましたが、
それは決して受け入れがたい変化ではなくて、むしろ好感触。
実際ラノベ系サイトでも評価が高いようですねv

今回は小槙の非人間的な部分がクローズアップされていますね。
小槙や他の超人たちからみれば「普通」の範疇に入る
彼女の周囲の人たちのそこはかとない不安が、
逆に小槙のことをどれだけ思っているかと感じられます。

というか話が大きくなってきたな(笑)

イズミちゃんの喋り方が好きです。
密かに私の中でブームです。ってアホかー!使わなければ意味がありません!(笑)


召喚士マリア4 眼差しに切なさを、沈黙に優しさを。

オンライン書店ビーケーワン:召喚士マリア 4召喚士マリア 4

発売:2005.10
発行:富士見書房
[原案]安田 均 [著]北沢 慶 [絵]四季 童子
終わりのクロニクルの合間を縫って読んでしまいました。
フレイムとマリアがひょんなことから仲違いをするという、王道中の王道展開。…ってあれ?マリアのお相手ってアルフレッドじゃなかったの!?(笑)

今回はヤキモチを焼きまくるアルフレッドもかなり必見ですが、フレイムとマリアのラブラブっぷりも見逃せません。というか一々台詞がエロいですよ、あなたたち。かのレジンキャストミルクが官能的ともいうエロさとすれば、こっちはとても健全なエロさで…いや、こういう展開大好物ですが!
しかし、第2巻から一々百合臭さが漂ってる気がするのは気のせいですか。

フレイム・マリア・アルの三角関係も見逃せませんが、そこにフリーダを加えた四角関係も見逃せないです。というか健気なフリーダさんに今回はときめき!この作品の女性キャラってツンデレ多くないですk(殴)

王道展開ファンタジー+ラブコメ好きにはたまらない話でした。


召喚士マリア 3 大空に憎しみを、白き翼に追憶を。

オンライン書店ビーケーワン:召喚士マリア 3召喚士マリア 3

発売:2005.4
発行:富士見書房
[原案]安田 均 [著]北沢 慶 [絵]四季 童子
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.30
久しぶりの読書日記です。
いや、忘れていたわけじゃないんですけど書く暇が無かったんですよ(涙)
今回、また新キャラ登場。しかもレギュラー入りっぽいですね。
典型的な背伸びしがちな、がんばる優等生タイプで結構好感持てました。
何よりマリアのお姉ちゃんっぽいところが見れて私は満足。

そしてシュバルツ顧問の挿絵が…!!
私、なんかこの人男だと思い込んでたよ!!しかもいい年こいたおじさんだと…。
予想してたグラフィックとほぼ正反対なのが出てきてめちゃくちゃびっくりしました。

ストーリーは少し核心に触れてきたという感じで、フレイムの過去が
チラっと出てきたのが気になります。なんか、また色々ありそうで。
…というかこの方、天使時代はノーマルだったのね…(笑)

月並みですが続編が楽しみです。