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今月のまとめと読了記録[2009年2月分]

2月に読んだ本は19冊でした。

2009年2月のページアクセストップ4


 
とらドラ9!
⇒感想

ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!
⇒感想

 
とらドラ8!
⇒感想

アクセル・ワールド
黒雪姫の帰還
⇒感想


ファミ通の新人さんの「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!」と電撃の新人さんの「アクセル・ワールド」がそれぞれ2、4位でした。両方とも凄くオススメなので気になってる方は是非とも。先月の「これはゾンビですか?」といいやはり新人さんの作品の感想はみんな気になってるんだなあ。

とらドラ8、9巻の感想はアニメ始まって以来ずっとうちのアクセスベスト5内に残り続けているわけですが……アニメ本編もついに8巻の内容が終了して、特に先週はいろいろな意味で感慨深かったです。あと1ヶ月でアニメも終わりかーとか思うと…。

2009年2月に読んで面白かった本


さくらファミリア!3
⇒感想

とある飛空士への恋歌
⇒感想

ロスト・ユニバース4
悪夢 生まれる(⇒感想

雪蟷螂
⇒感想


祐太かこいいよ祐太。
とりあえず「さくらファミリア!」は祐太に萌えておけばそれでいいと思う。欝黒な杉井光も好きですが、コミカルな杉井光はもっと大好きかもしれません。そして皆がエリとかレマとかるーしーとかガブリエルさんとかいってる中、祐太萌えなんだぜ!

1巻に他の人々ほど熱狂できなかった分、身構えてしまっていた部分の多かった「とある飛空士への恋歌」はいろいろな意味で嬉しい誤算の多い物語だったなあと。何よりも主人公・カルエルの偉高々ヘタレっぷりというか、なんともいえないツンデレ具合が最高であったと……また主人公萌えか!!!

再読強化月間からは「ロスト・ユニバース4」。神坂一の悪趣味っぷりが全開な物語で、前半の愉快で気の良いキャラクターたちに感情移入すればするほどラストで欝れる仕様になっております。最終巻も嫌いじゃないけど、やはり4巻がいろいろな意味で最高であると主張したいです。

紅玉いづきさんの「雪蟷螂」はいろいろな意味で説明不要だと思う。これまでの2作の「人喰い物語」がツボに入るなら絶対ツボに入るという感じ。ロージアさんの生き様が鮮烈な印象を刻み付けていきました。

2009年2月の読了記録

例によってメディアマーカーの読了記録から。
今月から読んで感想書いてるラノベ系は除外してます。
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ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート

 

同級生の神野真国から突然電話で告白を受けた明海。その内容は「自分はかつて女の子を殺したことがある」というものだった…。“イケニエビト”と名乗り、神野と出会い、殺され、都市伝説の通りに神野以外のすべての人間に忘れられた少女。しかし、明海もかつて彼と同じ経験をしたことがあって…

個人的お気に入り度数

“タマシイビト”と呼ばれる存在に殺されるために存在し、自分を殺した本人以外の人間にはその存在を記憶してもらうこともできないまま数年で生き返り、繰り返し人生を送り続けるという悲しい存在である“イケニエビト”と、彼女に出会った二人の高校生が「歌」を通して彼女の存在を刻みつけようとする物語。

なんともいえない読後感。妙に目を引く表紙と、淡々とつづられる文章と、ホラーサスペンスっぽい設定と、イマドキの高校生らしい青臭さみたいなものと、物悲しさと、ロックな青春が核融合を起こした結果よくわかんないけど爽やかになってる!みたいな。桜庭一樹の「砂糖菓子の弾丸は?」に不思議要素足したようなイメージに近いんだけど、もっとなんともいえない独特な雰囲気がある。

タマシイビトに喰われてしまう為に数か月しか生きられない“イケニエビト”である実祈。復活した彼女との限られた短い時間の中で精一杯思い出を作ろうとする神野と明海の姿がなんだか切ない。やけにあっけない結末は色々消化不良のところもあるのだけど、じつにこの物語らしい終わり方という気もする。なんていうか、気になる部分は多々あるんだけど作品の雰囲気がなんだか心地よくて、そんな小さな事はどうでもよくなってしまうような魅力がある。

ただ、逆に言うとこの辺の雰囲気にうまく流されないと全くツボにハマらないんだろうなー。「そもそもなぜ神野が明海に電話をかけたの?」とか、作品全体を流れる強烈な中二…というよりも高二病臭さとか。良くも悪くも「雰囲気を楽しむ」物語であることは間違いないと思う。

“タマシイビト”との因縁も完全に断ち切れたわけではなく、実祈は自らの望みをかなえることができるのかとか、明海の恋の行方とか、爽やかな終わりと同時に続きが気になる終わり方。既に2巻が発売されているので3人の関係がどのように続いていくのか、とても楽しみです。

あと、やっぱり表紙のデザインが物凄い良いですよね。「白背景+女の子の立ち絵」というライトノベルでは王道すぎるくらいありがちなデザインのはずなのに、妙に目を惹かれてしまいます。帯の「せつなさはロック」というアオリ文句もこの作品にぴったりだし、2巻の帯デザインもすごく心惹かれるものがあって、凄くツボでした。普段あまり感じた事がないんだけど、編集やデザインの人のパワーに、どうしようもなく惹かれた一冊でありました。


今からでも書ける!?読書感想文にお薦めしたい10冊のライトノベル

さてさて、夏休みも残り1週間となりました。
夏休みの宿題に追われる学生さんも多いと存じますが、いかがお過ごしでしょうか。
昨今では読書感想文のコピペが社会問題になったりしているようですが、
当ブログにも「(作品名) 読書感想文」で検索された方が少数ながらおられます。

うちのブログでの、栄えある読書感想文検索数第1位は「ミミズクと夜の王」です。無難な選択ですね。
そして、第二位は「終わりのクロニクル」でした。本気ですか。
あの分厚いシリーズを読んだことにしようとする根性はある意味立派ですが
先生がうっかり内容を知っていた場合、色々と気まずい思いをすることになりそうです。

というわけで、当サイト的にお勧めな読書感想文にお薦めな10冊のライトノベルをご紹介。
せっかくなので残りの5日弱、素敵な読書体験してみませんか?
(え?宿題忙しくてそんな暇ない?それはごもっともで……)

【ご利用上の注意】
・中学・高校生向けです。小学生にはあまりお勧めできません。
・基本的に1冊完結物を取り上げていますが一部シリーズものがあります。
・感想のコピペはしないで、とりあえず読んでみましょう。どれもすごく面白いよ!
(つかコピペするくらいなら真面目な文学で感想文を書くべきではないかと思う…)
先生から題材について文句を言われても、当方は一切責任を負いません。


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リトルバスターズ!SSS Vol.3

[著]糸井 健一 他  [絵]RIKI 他 [原作]VisualArt's/Key

秘密組織「リトルバスターズ」に所属する凄腕エージェント・井ノ原真人。マッスルエージェントを自称する彼は信頼できる仲間たちとともに様々な過酷なミッションに立ち向かう!?ところが、その裏で恐るべき陰謀が持ち上がっていて……
   個人的お気に入り度数
なんか、巻を追うごとに微妙になっていくような……個人的な趣味の問題も大いにあるけど、1巻が一番面白かった気がします。

1編目の真人の話がかなり微妙。笑いを取りたいのか燃えさせたいのかシリアスをしたいのか分からない部分があって、どれをとっても中途半端に感じました。同レーベルの“華蝶仮面”みたいな熱血全開のギャグコメをやろうとしてる一方で、漢臭漂うハードボイルドエージェントモノの要素が入ってきて、なんていうか混ぜちゃいけない洗剤同士を混ぜちゃったような印象。あと挿絵があまりにも原作のイメージとかけ離れていて、違和感バリバリ…(表紙として使うだけなら、インパクトは十分なのですが/今さら気づいたけど、表紙はMGSのオマージュなのですね!!)

個人的には、2編目の小毬&鈴の友情話を表紙に持ってきた方がリトバスファン的にも幸せだったのではないかという気がします。こちらは不器用な女の子二人(+α)の関係が丁寧に描写されていて、とても可愛かったです。女装理樹フラグをあっさりと叩き折られたときには悶絶しましたが。

ていうか今回もさささ可愛いよさささ。2巻から引き続き、昇格ヒロインの佐々美がリトバスメンバー達に振り回される姿にニヤニヤが止まりません。そしてさりげなくイイヤツっぷり全開なツンデレお嬢様の姿に惚れそうになった。私EX買った暁には真っ先にさささ落とすよ!!!買うかどうかわからんけど!!

3編目は行方不明になった小毬を探して迷探偵・三枝葉留佳が立ち上がる…!というお話で、こちらは可もなく不可もなくという感じ。話を茶化してばかりの自称名探偵・葉留佳とそんな彼女にツッコミを入れたりスルーしたりする理樹たちのやりとりが楽しかったです。こちらについては8月中に「迷探偵・三枝葉留佳の事件簿」的な外伝が出るようなのでこちらの販促短編というイメージが強いのかも。ただ、8月は購入予定冊数がとにかく多いので、その中で無理して買おうと思うほど魅力的なお話ではなかったかなあ…。

なごみ文庫は先月の「はぴねす!」以降、不定期に発売予定が増減してるイメージがあって、ちょっと既に購入予定が多い月なんかは対応しきれないです。今月も2?3週間前に突然「聖なるかな」のノベライズ、「恋姫無双」の各キャラクターに焦点を宛てた短編シリーズ?、「リトバス」の葉留佳外伝の予定が出てびっくりしたり。予定が立たないからせめて1カ月前くらいにはちゃんと刊行予定を確定させてほしいです!!ていうかそれより「私が愛した魔王」を早く出せ!!!

リトバス…女装理樹かさささメインで独立外伝とか出たら、たぶん買います(…)


2008年上半期ライトノベルサイト杯投票します。

今回も参加させてもらいます?。

■ 2008年上半期ライトノベルサイト杯 開催のお知らせ(平和の温故知新さん)
↑詳しいルールや投票の仕方等はこちらから↑

タイトルクリックで当サイト内の感想ページに、書影クリックでBK1の該当ページに飛びます。
また、基本的にオススメ度の高い順に並んでいます。

★新規作品部門


【08上期ラノベ投票/新規/9784829132524】
■生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録(⇒感想

生徒会室を舞台に、生徒会メンバーがひたすらくっちゃべるという異色のライトノベル。根本的なストーリーが皆無に等しいのでいかがなものか…と思いきや、とにかくキャラクター達のハイテンションな掛け合いがとんでもなく楽しい。間違った方向に一途で、アホなのにカッコイイ杉崎鍵のキャラクターにも超惚れました。個人的には真冬ちゃんと語り合いたい。鍵は受です受け。(大事な事なので2回言いました)

 

【08上期ラノベ投票/新規/9784086304054】
■ベン・トー(⇒感想

閉店間際のスーパーで半額になった弁当を巡り、《狼》と呼ばれる猛者どもが無意味に熱い闘いを繰り広げる熱血爽やか系バカ小説。全力で熱さを無駄遣いするその姿に、何だか判らないけどとりあえず胸が熱くなること請け合い。間違っても読んでる最中我に返ってはいけません。そして魅力的なキャラクター……洋は受ですね、判ります。
「筋肉刑事」の書籍化マダー?

 

【08上期ラノベ投票/新規/9784829132753】
■SH@PPLE?しゃっぷる?(⇒感想

双子の姉弟がそれぞれの目的の為、男装・女装で互いの学校に通う…という女子校系ラブコメ。萌え萌えな表紙と偽あらすじ(帯の下をめくってください)に騙され、萌えラブコメだと思っていたら大間違い、超・正統派のラブコメでした。とりあえず、この作品はもっと女の子に読まれるべきだと思うんだ!!

 

【08上期ラノベ投票/新規/9784829132852】
■L 詐欺師フラットランドのおそらくは華麗なる伝説(⇒感想

嘘が下手なヘタレ詐欺師・フラットランドが竜の力を持つ人間達の争いに巻き込まれて、最初は周囲を利用して一攫千金……とか思っていたのにいつの間にやらツンデレ少女・アーティアを護る為一念発起!という熱血ラブコメ。ベタベタな王道展開に胸を熱くすること請け合いです。コメディ要素も含みつつ、決めるところはしっかり決めてくれるキャラクター達も魅力満点で、続きが楽しみな作品。

 

【08上期ラノベ投票/新規/9784086304023】
■征服娘。(⇒感想

「千剣」とどっちに入れるか悩んだのですが、より「続きが読みたい」方に投票する方向で、こちらを。商才に恵まれる賢い貴族の娘が自らの運命に抗う為、野望の為に知略を尽くす物語。男ばかりの世界で、女ならではの感覚で親兄弟と渡り合っていこうとするマリアの姿が印象的。親友・アッシャとの関係も印象的でした。

 

【以下次点】
千の剣の舞う空に …ネトゲーモノなのにスポ根!爽やかな読後感に満足できる作品。
リトルバスターズ!SSS1巻だけの破壊力なら投票余裕でした。女装理樹可愛いよ女装理樹。
モーフィアスの教室 …1巻はドツボだったんだけど、巻を重ねる毎“いつも通り”に…。


★既存作品部門
【08上期ラノベ投票/既存/9784048670654】
■ダブルブリッド10(⇒感想

今期、これに入れずに何に入れろっていうんだ!!
ほぼ完結を諦めかけていた最愛のライトノベル、4年半ぶりの続編にして完結編。絶望的な状況からまさかのハッピーエンド。広げまくった伏線も綺麗に回収されて、本当に美味しい最高の最高の結末でした。もうとりあえず、表紙の優樹さんの笑顔に何かを感じたら何も言わずに読め。読めったら読め。

 

【08上期ラノベ投票/既存/9784757739796】
■バカとテストと召喚獣3.5 / バカとテストと召喚獣4(3.5巻感想 / 4巻感想

2008年上半期の萌えはこの作品に捧げたといっても過言ではない。ドラマCD化も良作で、今後最大の期待株ラノベといっても良いのでは。今期は萌えとギャグがふんだんに詰まった3.5巻、胸を熱くするバトル展開と両ヒロインが可愛すぎるラブコメ分増強な4巻でワンツーパンチです。というかもう「明久かわいいよ明久」で全部片をつけていいんじゃね?バカテスの真ヒロインは明久です!!明久は総受けです総受け。(大事な事なので二回ry)…とりあえず、玲の性別が気になってしょうがない。

 

【08上期ラノベ投票/既存/9784086304313】
■花園のエミリー 鉄球姫エミリー第三幕(⇒感想

容赦なく人が死ぬ1巻、新たな仲間を得た2巻、そして新たな局面へと足場を固める3巻……とおもったら最後でそれかよ!!!…という感じに一気に先が見えなくなった3巻ラスト。セクハラ大好きで粗野だけど強くて心優しいお姫様・エミリーの前途にハラハラしつつグレンとの微妙な関係にもニヤニヤしましょう。人が死にまくったりグロい展開が大丈夫なら是非読むべき。

 

【08上期ラノベ投票/既存/9784048670197】
■とらドラ7!(⇒感想

もう鉄壁すぎるくらい鉄壁な学園ラブコメ作品ですが、それでも投票せざるをえない何かを感じる。最初は明るく破天荒なラブコメだったのに、少しずつ綻び、歪んでいった関係が露出する最新刊ではかなり胸の痛くなる展開が目白押し。本当に彼らの関係はどうなってしまうんだろう…少しでも皆が幸せになれる結末を祈るばかりです。応援の意味も込めて1票。

 

【08上期ラノベ投票/既存/9784829132609】
■黄昏色の詠使い5 全ての歌を夢見る子供たち(⇒感想
 黄昏色の詠使い6 そしてシャオの福音来たり (⇒感想


白熱するラストバトルなんて飾りです。この物語の真の魅力はクルーエルとネイトのラブラブにあるんですよ!!!と主張せざるをえない、第一部完結編と女装ネイト可愛いよお持ち帰りぃぃ?☆な短編集。とりあえず女装好きとして女装ネイトに1000票投じる所存。あれは良い女装話だった……。

 

【以下次点】
吸血鬼のひめごと …何もなければ下半期で入れると思うので。最終巻が神。
フルメタル・パニック! …入れなかったの初めてなんじゃ…完結編に期待して今回は自重。
“文学少女”シリーズ …こちらも8月発売の完結編に全力で期待。


最終巻発売前に「ダブルブリッド」をおさらいしてみる(シリーズ既読者向)

4048670654ダブルブリッド (10) (電撃文庫 (1588))中村 恵里加


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

??待ち人は、ここに居た。

本編最終巻となる「ダブルブリッド10」の発売まで、遂に10日をきりました。しかし、実に4年半ぶりの新刊ということで、「内容を忘れた」「そもそも“●●●●”って何だっけ?」という方も多いのではないでしょうか。というわけで、備忘録を兼ねて、未熟ながらも5巻以降の「ダブルブリッド」各キャラクターの動向を箇条書きでまとめてみました。再読が間に合わなかった方の一助となれば幸いです。


※注意※
このエントリは、シリーズ9巻までの重要ネタバレが満載です。
シリーズ未読者の方は閲覧を御遠慮くださいませ。



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今月のオススメと面白検索キーワード[2008年3月分]

3月の読了冊数は24冊でした。
2007年から読了冊数を付けてますが、実は2007年9月以来の記録更新だったり。
……といっても今月は再読が9冊まざってるので結構ズルっ子なんですが。

2008年3月の人気(?)感想4選

 今月も読了冊数が多かったので4選で行きます。
 なお、1位のフルメタ、3位のバカテス1、4位バカテス3.5は割愛します。
 ……4/1だからなんかネタを仕込もうと思ったのですが、素直に1?4位を並べると先月の顔ぶれとなんら変わらないという現実が一番ネタな気がしてきました…。

バカとテストと召喚獣2
⇒感想

SH@PPLE-しゃっぷる-
⇒感想

生徒会の一存
⇒感想

空の境界(上)
⇒感想

感想全面改稿までして、1ヶ月プッシュしてた「バカとテストと召喚獣2」が未だ根強い1巻を打ち破って今月のアクセス数第二位。ありがとうございます文化祭万歳!!メイド明久に栄光あれ!!

そしてここ1週間のアクセス数ではバカテス各巻のアクセスにも負けずとも劣らないのが5位「しゃっぷる」。各感想サイトでも非常に評価の高かった作品ですが、あらすじ&イラストでヒいてる人は今すぐ買うべき。女装萌え要素よりも入れ替わり系青春ラブコメものとしての要素が強く、正統派に楽しめる作品です。

6位の「生徒会の一存」は先月オススメで取り上げましたが今月2巻が出ますよ?。7位の「空の境界」は映画版の感想も入っているので順当なところかも。先月もフルメタとバカテスさえいなければ結構いいところに居たんですが…しかし、検索キーワードにも殆ど引っかかっておらず、言及リンクもされてないのに妙にアクセス高いのが不思議でしょうがありません。

2008年3月のオススメ本。


リトルバスターズ!SSS
⇒感想

千の剣の舞う空に
⇒感想

ダブルブリッド
⇒感想

征服娘。
⇒感想

女装ラノベまとめエントリーを書いた所為なのかなんなのか、今月は「おとまほ」「えむえむ」「しゃっぷる」……とやたら女装ネタラノベを読みまくった月でした…。

その中でも個人的に2008年3月のベスト・オブ・女装ネタ!と褒め称えたいのが「リトルバスターズ!SSS」。様々な理由をかけつけて女装させられる主人公・理樹たんの恥じらいっぷりは最早原作が美少女ゲームとは到底思えないほどの素晴らしい女性向な萌えっぷりで、女装理樹のために本気で「リトバス」本編購入を悩む私が居るわけですが。
SSSシリーズは続刊予定とのことなんで、今後も素敵な女装ネタを期待してみます!(やめなさい)

秀吉のしおり目当てで買った ファミ通新人さんで掘り出し物だったのが「千の剣の舞う空に」。ネトゲーだけどスポ魂的な要素を受け継ぎ、読了後の爽快感が本当に素敵な作品でした。FBオンラインに掲載された短編も中々良かったです。才能もあるけどとにかく堅実な貴族の少女が世界を手にする為頑張る「征服娘。」も続刊が楽しみなシリーズです。

そして遂に最終巻を来月に控えた「ダブルブリッド」!読み直してみると、忘れている設定やキャラクターが大量に居たりしたので4年半待ちのファンは最終巻の前に再読することをオススメしてみます。特に8巻の内容は、結構重要なのに7巻との間がありすぎた所為で結構理解できていない部分が多かった…。

3月の面白検索キーワード

先月大量放出された所為か、今月はまたネタがありません…。
ちなみに作品名別検索語句トップは
バカテス>ツァラトゥストラ>フルメタ>吸血鬼のひめごと>とらドラ!
でした。

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女装萌えなライトノベル作品をその場の勢いでまとめてみた(修正版)

まいじゃー推進委員会さんの「落ち着け、その中の人は男なんだぜ?……なTS(性転換)ライトノベル」というエントリ(※サイト消滅のためリンク削除済)が何故かTSモノまとめエントリになってしまったことに血涙したその場の勢いで女装モノまとめエントリをやらかしてしまいました。基本的に「“女装”が該当キャラクターの特色の一つとして認識されており、それがシリーズの中である程度特色となっていること」というのを基準にして選んでいます。あと自分が読んだことのあるラノベ縛り。一応各キャラの作中での女装滞空時間率も載せているので御参考ください。

紹介形式上一部作品の紹介文に重要ネタバレが含まれる場合があります。
(※2022年7月18日:リンク切れを修正&紹介部分の文章などを調整しました)

2008年のラノベ界が誇る、二大人気(?)女装キャラ

誰が呼んだか「第三の性別」・木下秀吉(バカとテストと召喚獣)
滞空女装時間 : 30%以下 | 嫌がり度 : 20%(演技派)
傾向 : やや男性向 / むしろ性別「秀吉」向
一見美少女にしか見えない美少年にして、名実共に第三のヒロイン。文月学園「女装が似合う男子生徒」ランキングで「アンフェアである」という理由で候補から除外され、修学旅行に行けば一人だけ風呂を別にされ、水着のポロリでプールが血に染まる。ヒロイン二人を遥かに上回るサービスシーンの連続に、撃沈した男性の数は数知れず。ほぼ毎回女装シーンがあるのも一種のお約束です。
女装でスパッツはギリギリアウトでは!?白姫彼方(おと×まほ)
滞空女装時間 : 70%程度 | 嫌がり度 : 98%(最近下がってる?)
傾向 : ほぼ男性向 / 男だと思っているのは本人だけの予感
「かなたん」の愛称で親しまれる、男の魔女っ子。男なのに変身後の衣装がスパッツというのは冷静に考えるとセクハラでは……?それなりに男らしい性格をしているものの、わりと総受気質。クラスメイトの男女双方や魔女っ子仲間は勿論、母親や猫にもセクハラされつつ愛されちゃってます。最近はぼちぼちTS展開が混ざってきたので女装好きとしてはハラハラして見守っています。

元の姿とギャップがあるからこその「女装萌え」である。派閥のあなたに

“お嬢様”の正体は…跡見忍・鳴海千尋・藤間陽向・涼橋萌流(みずたまぱにっく。)
滞空女装時間 : 90% | 嫌がり度 : 不明(忍さんはおそらくノリノリ)
傾向 : どちらかというと少女向け?
表紙右側、他。お洒落に無頓着で男の子みたいに見える女の子が、名門女子校の「お嬢様」4人のお手伝いさんに……でも実は4人は男の子で……というお話。独特のテンポのある性別逆転系ほっこりラブコメ。女子校でのお嬢様としての姿と、寮での「素」に近い彼らの姿のギャップが良い感じでした。
真の姿はイケメン王子様。カーリーガード・アリソン(カーリー)
滞空女装時間 : 90% | 嫌がり度 : 50%(本意ではない)
傾向 : 格調高き百合のかほり。実態はベタベタな少女漫画。
表紙左側。主人公に色々と良くしてくれる同性の親友にして美しい黒い髪を持つ少女。しかしてその実態は……異国の王子。ヒロインの事が好きなあまり「残念なイケメン」になってしまう2巻が個人的には超ポイント高いですよろしくお願いします。
ファミ通文庫で一度打ち切りになって講談社文庫で新装版と続巻が出ているのですが、椋本夏夜さんの描くカーリーが完璧すぎるので挿絵も収録してほしかったんですって未だに暴れる。
性別を偽り生きる若武者・碓井貞通(魍魎の都シリーズ)
滞空女装時間 : 99% | 嫌がり度 : 0%(ノリノリ)
傾向 : 少女向/ギャップに萌えましょう
表紙左側。様々な苦難に遭い、自らの保身の為に性別を偽って生きる事を余儀なくされた、源頼光四天王の一人。本編ストーリーを見ると割りと現状をエンジョイしているように見えますが、外伝「花に嵐の喩えもあれど」では貞通の知られざる過去が明かされます。「男性として」の貞通とのギャップ萌えもしっかり完備。「女装はギャップだ!」という貴女にオススメしたい作品。

人の好みは人それぞれ。……女装の理由も人それぞ…れ…?

ただし記憶は残らない。葉山辰吉(えむえむっ!)
滞空女装時間 : 不明 | 嫌がり度 : -100%(ノリノリである)
傾向 : これをBLを言って良いのか悩む。
表紙になってなかった。ドM体質な主人公を見てもヒかずに優しくしてくれる貴重な親友。しかしてその実態は1巻時点での恋のお相手…!?というわけで、賑やかで不良のような元の外見と、おしとやかな和風美人な女装挿絵のギャップでの破壊力はバツグン。主人公との関係はBLといえなくもないような、人格もスイッチしてしまうのでBLではないような……と悩むやつ。
F組に降臨した裏アイドル(?)・アキちゃん(バカとテストと召喚獣)
滞空女装時間 : 10%未満 | 嫌がり度 : 100%(ただし終盤では慣れた)
傾向 : 良くも悪くも秀吉と方向性逆だった。
「女装の似合う男子生徒」「同性愛の似合う男子生徒」「こいつにだけはバカといわれたくない」ランキングで三冠を達成し、気がついたら数冊に1回くらいのペースで女装をさせられており、親友とは常時同性愛疑惑をかけられる可哀想なバカ。女装時の姿は“アキちゃん”としてブロマイドまで販売されているようである。序盤の恥じらいぶりがめちゃくちゃ好みだったんですが、原作終盤では完全に慣れちゃってましたね……。

男女の双子は女装のサイン!?入れ替わり系女装ラノベ

双子の姉と入れ替わって女子校へ…淡路雪国(SH@PPLE)
滞空女装時間 : 70% | 嫌がり度 : 90%
萌え傾向 : 割りと王道の双子入れ替わり系ラブコメ
クールでかっこよくて同性からモテる姉と平凡でちょっと弱気な弟。見た目はそっくりな双子が入れ替わってお互いの学校に通う入れ替わり系学園ラブコメ。基本的に2人の入れ替わりをきっかけにして入り組んでいく関係性を楽しむ正統派なラブコメなんですが、4巻のカラー挿絵が最高に「女装萌え」だったのでヨシ!!!
死んだ姉のために自ら女装して……桂高志(ふたかた)
滞空女装時間 : 60% | 嫌がり度 : 120%→30%
傾向 : ちょっとエロい
表紙左。交通事故で死んだ双子の姉・瑞希の霊に取り憑かれ、気がついたら女装させられていたという実にかわいそうな弟くん……と思いきや、とある事情で姉の為に自ら女装の腕を磨くハメに。こちらも結構正統派な青春ラブコメですが、割りと生々しい描写が多くて萌えというよりはエロに近いかも。

なんなら男子の姿とか出て来ない

女装したらモテまくり!?藍原ヒカル(アストロ!乙女塾!)
滞空女装時間 : 99% | 嫌がり度 : 30%(最初は嫌がってたけど…)
傾向 : 対読者よりも作中ヒロインがなぎ倒されてる
表紙右。なんの取り得もないオタク少年が何故か女装したら「完璧な美少女」になってしまい、その可愛さで並居る美少女達を陥落させていく。女装姿で女性のハーレムを築いていくという異色作。終盤はなぜか異能バトルでした。なお最初に女装させられてから基本的に戻らないという徹底ぶり。
見た目は美女だが心は漢・すめらぎ(ゼランディーヌ 〜性悪ないばら姫〜)
滞空女装時間 : 100% | 嫌がり度 : -30%(おそらくノリノリである)
萌え傾向 : 見た目はどうみても百合。
表紙右。田舎から出てきた純粋無垢なヒロインを振り回す、ワガママサドデレゴスロリ女装少年。ちょっとイった笑顔で日本刀を振りかざす姿は、性癖に刺さる人はめっちゃ刺さりそう。見てくれは百合ですが「百合」として萌えるには無理があるくらい中身が男性なんだよなあ……ちなみに男姿は出てこなかったです。

番外編:1回キリの女装イベント系で好きなやつ。
■ いーちゃん (クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子
 赤い人の依頼で女子高に潜入することになり、そこの制服を着ることになるネタが。
 ちなみにセーラー服です。まぶしいゼ!!!
 挿絵は……手元にないので確認できません。ありましたっけ?
 コメント欄で御指摘いただきましたが挿絵あったそうです。
 当初はもうちょっと女装ネタを挟む予定もあったとか……な、なんて残念な!

■ 渋谷有利 (息子はマのつく自由業!?
 少女レーベルは除外しようかと思ったんですが、せっかくなので一応。
 小さい頃の有利が母親に女装させられる話があります。挿絵もあり。正直、超萌えた…。

■ 椎堂密 (殺×愛 4?きるらぶ FOUR?
 文化祭で女子生徒の制服を着て女装するネタがあります。通称“密子”ちゃん。
 挿絵もありますが…個人的にはもっと気合入れて描いてほしかったぜ…。

■ 城島晶 (れじみる。Junk
 同じく、こちらも文化祭の出し物で女装するハメに。こちらはメイドさんです。
 挿絵がミニキャラしかなかったことに、本気で絶望した……orz

■ 二階堂勇樹 (疾走する思春期のパラベラム 灰色領域の少女
 ライバルグループの頭の少女との取引で、なぜか1日メイド体験をすることになる映研部長。
 しかしこのシリーズのキモはやはり勇樹の女装ネタよりも副部長・尾褄とのBL疑惑でしょう。
 条件を聞いてまるで勇樹の彼氏のようにワタワタする尾褄の姿は必見です。

■ ネイト・イェレミーアス (黄昏色の詠使い6 そしてシャオの福音来たり
 男子禁制の女の園に飛び込んだボールを回収する為、同級生達の手により女装を余儀なくされるネイト。
 なんだこの破壊力。素養あるとは思っていたけどここまで可愛いとは思わなかった…必見!!


天元突破グレンラガン3

[著]中島 かずき [絵]品川 宏樹 [原作]GAINAX

ロージェノムを倒し、地上に人間と獣人の共存する国を作り上げた大グレン団。総司令になったシモン、その補佐になったロシウを筆頭に殆どの大グレン団メンバーは樹立された政府の要職になり、そして7年間の平和を謳歌していた。ロージェノムが遺した言葉に不安を感じたロシウを除いて。そして7年後、月から謎の新たなる敵が襲来して…!?
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アニメ版の「第三部」を描いたノベライズ第三弾。いきなりシモンが大人になってるよ!?いや、以前から第三部でいきなり大人になるって話は聞いてたんですが…実際目の当たりにするとビックリでしたw

7年間の平和な生活によりすっかり平和ボケした大グレン団の前に、更に強大で絶望的な敵が襲い掛かる!という展開で、今までになく絶望的な敵と立場が大きくなりすぎてしまった所為で1つにまとまれない味方……と、後半までもどかしい展開が続きます。かつての大グレン団の面々と、ロシウ率いる“第二世代”の戦後派の対立は本当に見ていてもどかしいというか、「そんなことしてる場合じゃないでしょー!!」と叫びたくなってしまいました。正直「あの」行き当たりばったりな大グレン団に政治なんてものが勤まるとは思えなかったのですが、もろにその予想とおりだったというか…彼らを疎ましく思うロシウの気持ちも正直判る。

それでも、彼らもただのうのうと7年間を貪っただけではないんだなあと思うような描写が多く、その辺は非常に楽しめました。父親になった二人の葛藤とかも興味深かったし、それ以上にキタンの葛藤する様子は凄く感慨深かったです。自分よりもずっと若い筈のロシウが、どんな思いで感情を殺してあの判断をしたのかなんて、以前のキタンだったら気付かなかったんじゃないかなあと思いますし。2巻まではただのキレやすいバカ男としか思えなかった(酷)のがすっかりいい男になって…(正直、そのいい男っぷりが死亡フラグに思えてしょうがないのはきっと気のせい。…なんかそんな噂を聞いた気がするのもきっと気のせい。)

そしてなんといっても一番成長したのは総司令になったシモンでしょう。特に2巻でのうじうじしっぱなしのシモンの姿が印象に残っているので、ニアがああいうことになってしまっても、自分の処刑を叫ぶ市民達の姿を見ても、自分の殻に篭らず毅然として対応している姿は物凄くかっこよく感じた。ほんと大人になったんだねシモン…。ヴィラルとの凸凹関係も非常に良かったです。こういう元宿命のライバル同士がなんだかんだいいながら共闘する姿って言うのは燃えますね!!

というかあれはどうみてもシモン×ヴィラr(強制終了)

後半の、大グレン団の活躍はやはりこうでなくちゃというか、この人たちは前線で戦ってるのが似合うよなあといわざるを得ない爽快な展開。ていうか、もろに「俺達の戦いはこれからだ!!」な終わり方なんですが、まだ4巻があるんだよね!?(笑)

最終巻が楽しみです。


イヴ・ザ・ロストワン

[著]山田 桜丸 [原作]C's Ware

内調の新人・桐野杏子は着任早々ワールドトレードビルセンターで爆発事故に巻き込まれる。その時、一緒に事故にあった女性が殺害され、彼女はその事件を追う事になるのだが…。一方、ワールドトレードセンターを爆破した男は“アドニス”となる人物から脅迫を受け、“SNAKE”として動くことを余儀なくされる…。
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桜庭一樹先生、直木賞受賞おめでとうございます!!

というわけで、急遽今月は「積んでいる桜庭作品を読もう月間」と決定してみたわけですが(といってもたった3冊しかつんでないんですけどね!)1冊目は桜庭さんがファミ通文庫からデビューする前、「山田桜丸」名義でゲームシナリオを担当された作品“イヴ・ザ・ロストワン”のノベライズ作品です。実は「EVEシリーズ」は一通りプレイ済、桜庭さんのノベライズ版もこの1冊以外すべて読んでいる私なのですが、「ロストワン」のノベライズだけは絶版になっていた関係で長らく手元になく、こうして漸く手に取ることが出来た、のです、が……これは正直ノベライズと呼んでいいのか……あまりにも出来が酷い。前半は特に「小説版」とは、とても呼べない。

まず、姿無き爆弾魔“SNAKE”の正体が明かされ、エルディアに舞台が移るまでの過程が、ダイジェストで必要最低限にしか語られていません。その為、この作品は絶対に原作ゲームをプレイした人以外にはオススメすることが出来ません。多分、前知識を全く持たずに読んだら何が何だかわからない上、“SNAKE”の正体だけ明かされてしまうという状態に陥るでしょう。この状態では原作ゲームをやってもちっとも楽しめやしない……本当にこれは、ゲームを既にクリアした人のための副読本扱いしてしまってよさそうです。

ただし、登場人物達がエルディアに舞台を移した後の展開は中々面白いです。ゲームをクリアしていればという前提条件が必要となりますが…。特に杏子とSNAKEの視点でのみ語られてきたストーリーに第三の人物である「プリシア編」を追加したのは上手かったと思います。というか、原作ゲームで「???」だった部分がかなりプリシア編で明かされたりするので、原作ゲームの展開が意味不明だったという人は読むと良いのではないかと。結構面白い事実が浮かび上がって来るし、<EVE>の眠りを護りながら、彼女の目覚めを待ち続けるプリシアの心理描写は流石という感じ。

また、SNAKEの行動の理由が明かされたのも良かったですね。結局原作のゲームだと正体が明かされるまでの杏子編ではあまりにも存在感がアレだし、最後の行動の理由も意味不明だし……とある意味謎に包まれていたSNAKEの心理描写が結構あったのは嬉しかったです。ただ、杏子がSNAKEの中の人に惚れてるっぽい描写は素で引いた。それはさすがに強引過ぎるよ!!!

ただ、残念だったのはなんでこれ、ゲーム内で補完してくれなかったんだ!ってことなんですが……プリシア編がED後でもいいので追加シナリオとして追加されたら、ここまでロストワンが糞ゲー扱いされることも無かったんじゃないかと言う予感が。

ロストワンというゲームは、「EVE burst error」という名作PCゲームの続編として作られ、大変に評判がよろしくなかったアドベンチャーゲームです。むしろ糞ゲーとして名前が知れ渡っているゲーム。実際改めてプレイするといろいろトンデモ設定があって、確かに「ミステリー」や「サスペンス」としては全く成立していないような気がします。ただ、その辺が気にならなければそれなりに面白いゲームだと思います。パソコンを通して語りかけてくる脅迫者「アドニス」の薄気味の悪さはかなり衝撃的ですし、プリシア&真弥子の一瞬の邂逅も好き。そしてエルディア編で訪れる終末的な描写はかなり圧巻のものがありました。その辺は凄くツッコミどころ満載な設定をさて置いても楽しんでプレイできたと思います。

実は私、EVEシリーズの中では一番この作品をやりこんでいたりするのですが。
今から考えると、新人賞をとった作家さんが書いてくる設定はめちゃくちゃだけど魅力はある、「B級ライトノベル的」なアドベンチャーだったかと。

…いや、なんていうか、凄く、「burst error」という名作の続編として作られたことで物凄く損した作品だと思うんですよね、これ。面白くないわけじゃないんだけど「burst error」と面白さのツボが全く違うので、前作ファンが怒り狂うのも理解は出来るんです。出来が悪いことを否定する気も毛頭無いし。

ただ、いっそ全くの別のシリーズとして作られてれば、あるいは…とか思ってしまう、今日この頃。



ところで、他に感想書いてる人がいないのかーと思って検索したら、「雲上四季」の秋山さんが感想書かれてるじゃないですか。

……と、とりあえず「ZERO」「TFA」「バーストエラープラス」のノベライズは面白いんですよっ!?3作品とも原作の前後を描いた番外編なので過度な原作知識は必要とされませんし、それぞれ女性キャラの心理描写に焦点を当てる事で「桜庭一樹」さんらしい作品になっていたかと思います。「ZERO」は1年ほど前に読み返してるんだけど、時間軸の関係で「主人公二人が直接出会わない」のを前提に、間接的に二人を協力させて1つの事件を解決させるっていう手法が絶妙で面白かった。

できればロストワンのノベライズは見なかったことに!



【2月27日 追記】
後天性無気力症候群さんの記事を見たらやらずにはいられなかった。
反省などしていない。(カバーのサイズがまるで合ってないけど)


最初期の傑作…間違っては居ない…よね?(黒歴史的な意味で)