「2年B組」シリーズ完結編を収録した、番外シリーズ第6巻。表紙からしてニヤニヤが止まらなかったわけですがピンナップ裏が俺得すぎてご馳走様でした杉崎は中目黒の嫁!!!しかしこの表紙の帯についてる「王道宣言」の文字に、富士見ファンタジア大丈夫かといいたくなったのは私だけじゃないはずだ。
本編の半分以上の分量を占める「2年B組の進級〜決意の章〜」がやばい。前巻から続く、中目黒の過去と2年B組のそれぞれの前途を描くお話なのですが、それぞれが自らの気持ち・お互いの気持ちと向き合って逃げずに折り合いをつけて、また新しい関係に向かって歩き出していく姿がとてもよかった。まさか生徒会シリーズでボロ泣きするとは(略
あまりにも大きな中目黒の決意に対して『同志』として応援する宇宙姉弟と『守りたい』から反対する杉崎・深夏の考えの違いが印象的だったけど、4人とも中目黒をかけがえのない仲間だと思うからこその言葉だというのが熱かった。中でも、守がかっこよすぎてやばい。あの微妙微妙といわれ続けてきた「超能力」の使いどころが卑怯すぎるとおもいました!!そして最後の最後まで真冬ちゃんが鬼すぎる(主にBL的な意味で)
しかし、巡の気持ちに対しての杉崎の反応はズルいな!合コンの話や今回の話を含めて他人のために自分を捨てて行動出来る『似たもの同士』な巡を恋愛対象として見れなかった杉崎の気持ちは良くわかるんだけど、同時にそれって現メインヒロインである生徒会役員4人と同じように彼女を杉崎が『尊敬している』事の裏返しでもあるわけで、なんというか正ヒロイン昇格も夢じゃないんじゃないですかというか生徒会役員4人の卒業後は大逆転すらありうる。卒業目前にして構図が逆転してしまった2年B組の様子だけでもうニヤニヤが止まりませんww
2年B組シリーズに引き続いて次巻は本編完結編、黙示録の次巻では「1年C組」シリーズの完結編と最終回ラッシュな生徒会。各編どのような結末を迎えるのかとても楽しみ。
生徒会の金蘭 碧陽学園生徒会黙示録6
「私達は今、とても大切な時期にあります」私立碧陽学園生徒会―そこは、美少女メンバー四人が集う楽園だが、変革を求められる時期が訪れていた。シリーズも終盤へ突入した今だから、出来ることがきっとあるはずだ。さあ「生徒会の一存」の新たな可能性を見つけ出そうじゃないか。失敗を恐れてはいけない、挑戦し続ける勇気が人を成長させる!だから…許して欲しい。中目黒善樹の女装姿を。一瞬「あれ、新キャラ、美少女!?」って思ったあなたも、怒らないで欲しい。そして逃げずに、この本をレジまで。ねっ、お願いします!だって彼、本当にいい奴なんですよ。2年B組編も、ついに決着!? (「BOOK」データベースより)