“永瀬 さらさ” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:永瀬 さらさ (11 件 / 2 ページ)

悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました6

 

クロードが竜化し魔王として覚醒、破滅ルートが解放された。世界は“正ヒロイン”アメリアの言う、「正しい運命」に向かい動き始める。味方は傷つき絶望的な状況で、それでもアイリーンはクロードを取り戻したかった。悪役令嬢やラスボス、割り当てられた役割とは関係なく、諦められないくらいただ貴方を愛しているから。―だから持てる全てで足掻くしかない。WEB発・運命ではない恋物語、愛で一発逆転の最高潮へ!! (「BOOK」データベースより)

ハウゼル女王国の女王候補の手によって魔物堕ちしてしまったクロード。聖剣の乙女としての力を振るうヒロイン・アメリアに対して聖剣を失ったアイリーンは圧倒的に不利な戦いを迫られる。果たして、無事クロードを取り戻し、ハッピーエンドを迎えることが出来るのか。

オールスター状態の最終決戦が楽しい!!
これまで登場した歴代ゲームのヒーロー・ヒロイン達が勢揃いで繰り広げる、バトル主体の展開がとにかく楽しい!中盤から物語に大きく関わってきたセレナやレイチェルはもちろん、引っ込み思案というか保身第一だったサーラの活躍に思わずニヤリとしてしまう。

リリアが「プレイヤー」から「ヒロイン」になるまで
アイリーンがクロードと愛を貫くための物語であると同時に、「プレイヤー」として物語を一つ上のレイヤーから俯瞰し続けたリリアが愛の力で真のヒロインになるまでの物語だったなと。彼女が少しずつセドリックに心奪われていく様子はそれとなく描かれていましたが、その彼女の想いが「聖剣の強さ」という形で昇華されていくのは胸が熱くなる思いでした。

自らがプレイヤーであると嘯きながら、大切な「ヒロイン」達を──「一番推せるヒロイン」であるアイリーンを守るために彼女が、自らの「愛」を武器に敵に立ち向かう姿は文句なしの「ヒロイン」で、もう本当に涙なしには見られないんですけど!!あと電子書籍版の特典SSずるいんですけど!!!???(めちゃくちゃ泣いた)

個人的にリリア様の株は1巻の空気ヒロインからプレイヤーとして覚醒し、後半に行くにつれ爆上げ状態だったんだけど今回は特に本当に最高すぎてもうね……もう……。

「乙女ゲーム」であることに拘った展開も良かった
「ヒロイン」としてのリリア様の話をした直後に言及するのもアレなんですが、なんというかクライマックスを打開する鍵になるのが「プレイヤー」としてのリリア様の考察厨としての一面だというのがまた最高なんですよね。一連の出来事を紐解き、理論的に解法を導き出すのはまさしく「プレイヤー」である彼女にしかできなかったでしょうし。最後は乙女ゲームの世界らしく「愛」が鍵となり現実を覆していく展開が大変に胸アツでした。

最高に熱いクライマックスから念願の年齢制限フィルタ突破な幸せいっぱいのラストシーンまで、全部盛り感が本当に楽しかったです。本編はここで完結なのかな?なろうの方にそれとなく短編とかもあるようなので、もう一冊くらい短編集が出てもいいのになと思ってみたり。

ところでリリア様の結婚式では新婦の希望通りにアイリーンがリリア様の手をとってあげて欲しい。超みたい。


悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました5

 

「君と彼は運命じゃない。離婚だ」最初の魔王にしてクロードの父・ルシェル。乙女ゲーム4作目のヒーロー兼ラスボスたる彼の一言で、転生悪役令嬢・アイリーンの嫁舅戦争が始まる!ルシェルに嫁認定させるため、アイリーンがあらゆる手段を駆使する中、ハウゼル女王候補・グレイスが襲来。「私は魔王と結ばれる運命」と言い出して!?悪役令嬢とラスボスは世界の運命に逆らえないのか―。WEB発・運命ではない恋物語! (「BOOK」データベースより)

クロードとアイリーンがなかなか達成できない初夜にもだもだしている中、突然クロードの父・ルシェルが現れる。彼はクロードの“運命の相手”ではないアイリーンと結ばれたことでクロードが魔力のバランスを崩していると指摘し、破局を迫ってくる。ただでさえ舅嫁問題でてんやわんやの中、今度はクロードの愛人候補を名乗る女達が大挙してやってきて……!?

とつぜん他所ん家(エルメイア)を舞台にはじまったハウゼル女王国の女王候補選抜試験。その内容は、クロードとの間に子供を儲けろというとんでもないものだった。叩いても叩いてもどこからか湧いてくる自称愛人候補にクロードのストレスがマッハの中、面倒くさい舅を正面から迎え撃ち、大量の愛人候補はルールの隙をついて追い返すというアイリーンの手並みが鮮やかすぎました。聖剣による力押しだけじゃなく、知能戦でもメンタル面でも折れないのがアイリーンの強いところだよね。序盤の鮮やかな手並みといい、結婚式乱入の件といい、今回も最高にかっこよかったです。

クロードの父・ルシェルにハウゼル女王国次期女王候補のグレイスと、600年前のエルメイアを舞台にした過去編である「4」作目を匂わせるキャラクター達が登場。ゲーム4作目の再現を思わせつつも(当然600年前の話なので)これまで以上にゲーム通りとは行かない展開が面白かった。4の悪役令嬢がグレイスであるならば当然正ヒロインであるアメリアは誰になるのか?という話で。リリアの兼ね役?とも考えたけどそんな単純な話ではない気がするし、そのへんの話はクロードの「運命の相手」次巻に持ち越しでどうなるのかとても気になる。というか、原作での悪役令嬢ポジションのキャラが敵に回るのは初めての展開で、本当にどうなるんだろうか。前後編の前編ということで最大の謎は次巻持ち越しという感じなので、どうなるのかとても楽しみ。

今回はその分、メイン以外のカップリングに日があたっていた印象。オーギュストとセレナ、レイチェルとアイザックのどっちの進展具合も楽しいなあ。女に夢見てるオーギュストと恋愛に全く夢見てないセレナの関係、双方アイリーン最優先すぎて全く進展しないレイチェルとアイザック、クソ男に騙されてクソ男だなーって思いつつ見捨てられないけど時折えらい冷めた目線で物事を見てるサーラと、本当にこの人達乙女ゲーのヒロインやライバルとは思えないほどみんな男に夢見てないな……。

あと、出番は少なかったけど相変わらずリリア様最高でした。もうそろそろ彼女もこの世界を「ゲーム」じゃなくて「現実」だと認識し始めてる感じがかなりあるんですけど、それを自覚した上で敢えて自らを「ゲームプレイヤー」という上位存在として規定している感じが大変好き。そんな彼女が時折アイリーンとクロードの関係に対して向ける憧憬の眼差しにとてもそわそわするし、セドリックとの関係もなんだかんだ悪くないと思うんだけど、色んな意味で今後どうなっていくのかな。気になります。


悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました4

 

外遊中の転生悪役令嬢・アイリーンが、陰謀でアシュメイル王国後宮入り!?ここはゲーム3作目の舞台で、主の聖王バアルに魔王クロードの魔力がきかない設定のはず。あせるアイリーンの前に、バアルの正妃・ロクサネの護衛としてクロードが現れる。「他の男の妃になるとは、僕に泣かされたいとみえる」陰謀もゲームのフラグもそっちのけで、はた迷惑な溺愛モード発動!?WEB発・最強のラスボスを何度でも攻略する物語!(「BOOK」データベースより)

外交のため中立国の神聖ハウゼル女王国に向かおうとしていたアイリーン達は海賊に襲われ、なぜか折り合いの悪い隣国・アシュメイル王国に連れ去られ、あろうことか聖王バアルの後宮に入れられてしまう。状況を打開しようと動き出した彼女の前に現れたのは、なぜか留守番をしてるはずのクロードで…。

今回は乙女ゲームの三作目の続編が舞台。『神の娘』と『神剣』を巡り、外国でアイリーンとリリアがまさかの共闘!!というお話。とにかく作中これっきりであろう二人の共闘展開がめちゃくちゃ楽しい!いちいちゲーム視点でツッコミを入れてくるリリアのツッコミに笑いつつ、クライマックスでの『聖剣の乙女』二人の戦いぶりににんまりしました。いやもうほんとこれさいこうでは……!?

今回はリリアが味方ということで、割とリリア側の人間の掘り下げが行われたのが楽しかった。セドリックは前巻ですっかりキャラクターを確立した感じあるけど、1巻から登場しているレギュラーなのに影が薄すぎたマーカスがついに「影の薄いキャラ」というキャラ付けをされてしまっているの笑うしか無い。なかなか恋路が進展しないレイチェル&セレナのそれぞれのお話も楽しかったけど、セドリックの話が出てくると若干いつもの調子が出てない感じのリリア可愛い。

それにしても、最後で色々爆弾振りまかれた感がすごくて、これも結構佳境に差し掛かってきた感じなのかな。リリアとアイリーンの聖剣の乙女コンビの活躍はめちゃくちゃ楽しかったけど、やっぱりエピローグを読むとリリアこそがラスボスの貫禄が凄い(というかこの作品の悪役は例によって初登場時ちょっとキャラ薄めであるのだけど……)ので次こそ決戦なのか。Web版はここが最新のようなので暫く時間かかりそうだけど、続きを読めるのが楽しみです。

それにしても、リリアの「クロードとアイリーンが一線越えられない理由はゲーム側に全年齢フィルタ装備されてるから説」がしっくりきすぎて困る。


悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました3

 

何者かに襲われ魔王クロードが記憶と魔力を喪失。乙女ゲーム世界に転生した悪役令嬢アイリーンとの婚約も忘れる。王不在で暴走を始める魔物と人間との緊張は高まり、アイリーンは皇太子の婚約者の肩書きも失いかけ…まさか破滅フラグ再び!?「だったら、またクロード様の心を取り戻すわ―何度でも」FDのラスボス・エレファスを仲間にし、転生聖女リリアの妨害も振り払い、WEB発・悪役令嬢がつかみとる物語の結末は!? (「BOOK」データベースより)

ある日突然、魔力と記憶を失ってしまったクロード。ただの人間に戻ったクロードを魔王に戻すまいとする国王や皇太后を中心とする一派により、アイリーンは再び婚約破棄の危機に立たされることに。彼の心を取り戻すため、アイリーンは行動を起こすがクロードの横には前世の記憶を取り戻したリリアの姿が……。

一度はアイリーンに完全敗北したリリアが、アイリーン以上の記憶を持つ『転生者』として立ちふさがる展開が熱い。ゲーム内で起きたの事件を自ら起こすことで、キャラクターたちを現実のシナリオで都合の良いように動かしていくというリリアの手口が巧妙すぎる。記憶を取り戻したことでこれまでの偽善者然とした行動ではなく、アイリーン以外をすべてNPCとして「使い捨てて」いく彼女の行動はすっかりラスボスじみてきて、ほんと初登場時の小物臭が嘘のような大活躍だった。

そんなリリアの目論見を、窮地に立たされたアイリーンがこれまでに「現実」で培った絆の力でひっくり返していく展開が最高に楽しい。というか何より記憶を失い家族のために人間たろうとするクロードと、そんな彼を再び魔王に戻し自分の元に返して貰おうとするアイリーンの攻防戦が楽しすぎる!やっていること自体は1巻とほぼ同じなんだけど、今回ははじめからアイリーンが本気でクロードを好きなわけで……ウブで純情なクロードの反応にニヤニヤする反面、セドリックに捨てられた傷がいまだに根深いアイリーンのどこか必死な様子に胸を打たれました。

その一方、リリアの本心に触れて揺れ動く第二王子・セドリックの姿が印象的なんですけど、最後まで読んだらこの人本当にクロードの弟だーーー!!ってなるのがズルい。いや、なんていうかこの物語に登場するどの「悪役令嬢」よりも悪女な彼女のパートナーになるならこの男くらいのキャラでちょうど良いのかも!?色んな意味でリリア嬢の今後が気になります。

セドリックもそうですが堂々と悪女しはじめたリリアといい、打算的でふてぶてしい本来の性格を隠さなくなって損得で動くセレナといい、そんな彼女を許しもしないけれど同情もしないレイチェルといい、今回は敵も味方も最高に魅力的で楽しかったです。これまでの物語が全て今回のラストに持っていくための伏線という感じで、とても良い最終回でした(※終わってません)。あと今回のヒロインは文句なしにアーモンド。1巻から可愛いがすぎると思っていたけど3巻完全にヒロインだったよね……!

それにしてもリリアとアイリーンのゲームに対する記憶量の違いを「プレイスタイルの差」として理由付けしているの、乙女ゲープレイヤーあるある感あって上手いなあ。私はハマったら全ルート潰しプレイするタイプなんですけど、前世のアイリーンみたいに「好みのキャラ以外のルートはやらない」人、一定数いるよね。というか前世のアイリーンって本当にセドリック好きだったんだな…。


悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました2

 

「わたくしが続編のラスボスで生徒会長・ゼームスも飼えば、クロード様の破滅ルートが回避されるわね?」ミルチェッタ公国で起きた魔物の反乱で、皇太子として窮地に立つ魔王・クロード。乙女ゲーム世界に転生した“悪役令嬢”アイリーンは、魔物と人間が敵対する続編シナリオが開始されたと感じ、婚約者の破滅フラグを折るべく、2の舞台・ミーシャ学園に男装して乗り込むけれど!?悪役令嬢、第二のラスボス攻略なるか!? (「BOOK」データベースより)

乙女ゲーム『続編』のシナリオを舞台に、アイリーンが続編の攻略キャラたちを巻き込みつつ旦那様から逃げ回りつつ、事件の解決(=ラスボス攻略)を目指すシリーズ第2巻。「ゲームで置きた事件の記憶」を足がかりにしつつ、前作ラスボスであるクロードや悪役令嬢アイリーンが生存していることで大幅にシナリオの変わった「現実の事件」を紐解いていく展開が面白い。前巻と違って「破滅目前の悪役令嬢」というバッドステータスのないアイリーンの持ち前の行動力と破天荒な男前っぷりが、男装していることも相まって輝くこと輝くこと。

例によってゲームの主人公側が悪で、悪役令嬢側が善という展開なんですけど、ゲームヒロインのセレナよりもむしろ味方であるはずの魔王様のラスボス感がすごい。旦那様の目をかなりの力技で切り抜けていくアイリーンと、確信犯か偶然なのか紙一重な行動で彼女を追い詰めるクロードの駆け引きがめちゃくちゃ楽しくて、始終ニヤニヤしてしまった。嫁バカを炸裂させつつも嫉妬深くドSなクロードとそんな彼にベタ惚れだけど旦那様の「お前を泣かせたい」系の発言には恐怖しか感じないアイリーンの恋の駆け引きが楽しすぎました。特に電書版書き下ろしでのやりとりは必見すぎるので電書派じゃないひとも読んで欲しい。

そして、そんなクロードの大暴れっぷりやらなにやらで割を食っている感のあるのが今回の敵役であるセレナ。前巻も敵側の小物感が結構すごかったんですけど、今回のセレナはもはや障害にすらなってない感があって、クロード&アイリーンの手のひらで踊らされてしまった感。セレナ本人も無自覚のまま、憎きアイリーンによって憧れのリリアの「足かせ」として仕立て上げられてしまう姿はどこか滑稽であり、身内には寛容なアイリーンの冷徹な策略家としての一面を見ているようで印象深かったけど。

前巻で登場したゲーム正ヒロイン・リリアが前世の記憶を取り戻したことで、物語は二人の「転生者」によるゲーム知識をフル活用した人材獲得合戦の様相に。今回は試合で負けて勝負に勝つみたいな状態だったけど、その間にリリアもしっかり地盤固めは行っているので今のところ戦力は互角か。乙女ゲームのシリーズ作品はまだあるようだし、王位継承権争いもセドリックにも十分目はあるわけでまだどう転ぶかはわからない。どうなっていくのか続きが楽しみです。


悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました

 

婚約破棄され前世の記憶が甦り、乙女ゲーム世界へ転生したと自覚した令嬢アイリーン。でも前世の記憶は不完全で、破滅フラグが立ったのに、回避方法がわからない。確実なのは、全ての破滅フラグの起点が、ラスボスの魔王クロードだということ。「ではクロード様をわたくしのものにすれば死なないわよね?」かくして魔王の愛を得るために、求婚したり、魔物を助けたり、起業したり…悪役令嬢が狙う、一発逆転ハッピーエンド!?(「BOOK」データベースより)

婚約者から婚約破棄を言い渡されている最中に前世の記憶をわずかに取り戻した主人公。ゲームの通りであればこの後彼女を待っているのは平民落ちと雑すぎる死亡エンドのハズで!?破滅フラグを回避するためには、自らの死因である魔王・クロードを自分に惚れさせ、魔獣化を阻止するしかない!!と思い立ったけど……。

これは楽しかった〜!!賢いけれど気が強い性格のヒロインが、自らの破滅エンドを阻止するためにラスボスと恋仲になろうとして孤軍奮闘する。ビジネス的に割り切って婚約を迫っていたはずの彼女の歯に物を着せぬ言動が頑なだった魔王の心を解し、最初は攻撃的だった魔王に従う従者や魔物達も少しずつ彼女を慕うようになっていく。

最初は振り回されていたクロードがアイリーンに本気になってしまうたび、今度は逆に恋愛初心者のアイリーンが振り回されてしまう姿が可愛かった。「魔王」ならではのスケールの大きな口説き方ににまにましてしまうし、他の男達と仲良くしているのを見て不機嫌が天候に出ちゃうところとか破壊力が高すぎる。

彼女たちと対立する元婚約者の皇太子&ゲームの正ヒロインとの対決も楽しかった。元婚約者である皇太子は無能だし、正ヒロインはかよわいご令嬢を装った腹黒で、序盤は本当に彼らの言動や行動にもやもやしてしまうんだけど、どんな搦手を使われても真っ向から跳ね返していくアイリーンと、そんな彼女を放っておけないクロードと、二人が集めた信頼出来る仲間たちの姿に胸が熱くなった。

というかこの作品の場合、アイリーンの「悪役令嬢」という評価はなんというか、本人が強キャラで悪目立ちしててしかも損しやすい性格ってだけなんですよね……。正直、リリア(ゲームの正ヒロイン)に体よくいろいろ責任転嫁されて色んな所で評判落としたんだろうな〜みたいなのが透けて見えるのがなんというか。ここまでがっつりゲームの正ヒロイン側が悪ー!!って感じの悪役令嬢モノの作品を読むのは初めてだったんでびっくりしたんだけど、それ以上に元婚約者(とその取り巻き)の無能っぷりがヒドかった。婚約破棄から始まるので仕方ないといえば仕方ないのだけど、正直アイリーンはこの男のどこに惚れてたの??感が半端ない(フられた後も割とあっさり切り捨ててしまっているのでますますわからない…)ので1つくらい良いところが描かれてもよかった気はするなぁ……味方側が魅力的なキャラクターばかりだったので、温度差がすごい。

アイリーンを押し倒して無理やり手篭めにしようとした無能皇太子と終盤でクロードをたぶらかしに来る腹黒ヒロインはまだ悪役として見せ場があったけど、あの本当に皇太子カップルの取り巻きしてるだけのやつ(名前忘れた)とか、悪役としても見せ場なかったよなあ……あいつ今後どっかで活躍するんだろうか……。

1巻で綺麗にまとまっていたので2巻どう続くのかわからないんですけど、アイリーンとクロードが大変に好みのカップルなので続きが楽しみです。


このラノベの女女間の巨大/複雑感情が好きだ!

同性間のクソデカ感情の話が好きだ。普段は男男間のクソデカ感情をこよなく愛していますが性別は問わない女女もやぶさかではない!という気持ちで前から以前作ったまとめの女性バージョンをやりたいなと思っていたんですが、最近「悪役令嬢の中の人」がバズったりしてちょくちょくその手の話題を見るので今しかない!!と自分の好きな作品を簡単なジャンル分けしつつまとめました。

↓あわせてどうぞ↓

タイトル通りの記事です。 このラノベの男同士のクソデカ感情いいよね!!というタイトルを独断と偏見で25タイトル紹介します。長年まとめ記事作るよ作るよって言い続けて気がついたら...

悪役令嬢・悪女

まきぶろ「悪役令嬢の中の人」→感想
…わたくしはただ、エミならしていただろうことをやっただけよ。
推しだった悪役令嬢レミリアに憑依転生したエミと、彼女の憑依体験によって愛を知ったレミリア。エミの持っていた異世界の知識を得たレミリアが本質・悪のまま、「エミのレミリア」として徹底した善性を演じながら復讐を完遂していく展開が良かった。定期的にレミリアが見せるエミへの執着、彼女以外の登場人物への酷薄なコメントがたまりません!
永瀬 さらさ「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」→感想
引き抜け。自分はプレイヤーだ。アイリーンを、自分が選んだ主人公を勝たせる、プレイヤーなのだ。
前世の記憶を取り戻し破滅回避を目指す悪役令嬢・アイリーンと、遅れて記憶を取り戻したヒロイン・リリア。記憶を取り戻してからはあくまで「ゲームプレイヤー」としての立場を貫くリリアが同じ転生者であるアイリーンへ向ける執着、悪役令嬢よりもずっと「悪役」らしく振る舞う彼女がアイリーンの生き様に触れ、真実の愛に出会って「ヒロイン」に戻っていく姿が印象的でした。いや悪のヒロイン・リリア様ほんと最高なんだ……。
中村 颯希「ふつつかな悪女ではございますが 〜雛宮蝶鼠とりかえ伝〜」→感想
──あなた様こそが、わたくしの、ほうき星なのです。
病弱なこと以外は完璧な雛女・玲琳と彼女を妬む嫌われ者の鼠姫・慧月。呪術によって入れ替わってしまったふたりが陰謀だらけの雛宮で様々な事件に立ち向かっていく物語。一応ヒーロー的な存在はいるけど、本質は女女のバディ物なんだよなあ。真逆のふたりがお互いの持っていない部分に憧れ合う展開が大変楽しく、徐々に明かされていく玲琳の複雑な内面が印象的でした。

親友・ライバル・相棒

うえお 久光「紫色のクオリア」→感想
ただし、あたしは決して、ゆかりを忘れられない──だから。こんな世界は、必要ない──
自分以外の人間がロボットに見える少女・毬井ゆかりと普通の女子高生・波濤マナブ。過酷な運命に翻弄されるゆかりを救うため、彼女から与えられた異能を駆使してマナブが永劫の時を駆け抜けるすこし不思議な物語。前半のゆるいやりとりからハードな時空SFになる展開がたまらなく面白い、ゼロ年代の大傑作なので未読の人はみんな読んで欲しい。あとコミカライズが最高です。
二月 公「声優ラジオのウラオモテ」→感想
忘れてないでしょうね、歌種やすみ。あなたのライバルは、夕暮夕陽だってことを。
デビュー3年目で声優としては曲がり角の「歌種やすみ」と新人実力派声優・「夕暮夕陽」。実はクラスメイトだったふたりがお互いのない部分に憧れながら最強最大のライバルとして実力を競い合う物語。主役二人のライバル関係がとにかく心地よく、周囲の力を借りながら成長していくやすみとやすみからの憧憬に応えるために独りで抗う夕陽という関係性も良かった!
谷尾 銀「ゆるコワ!〜無敵のJKが心霊スポットに凸しまくる〜」→感想
彼女と一緒ならば、何だって楽しい。退屈ですら楽しいのだ。
元柔道部の女子高生・桜井梨沙と悪魔的頭脳を持つ茅野循の女子高生コンビが怪異やヒトコワ案件に自ら飛び込んでいくホラー小説。循が時折覗かせる梨沙へのわかりにくい好意と執念、その好意を全て理解した上で彼女との関係を楽しんでいる梨沙という関係性が良かった。「黒津神社」の後味の悪さが最高に好き!!
橘 公司(Speakeasy)「いつか世界を救うために -クオリディア・コード-」→感想
そう。ほたるは夢の中でずっと──舞姫に手を伸ばし続けていたのだ。
天河舞姫と凛堂ほたるの過去の「約束」と「再会」の物語。最強のガワの中に年齢相応の脆さを隠し持つ舞姫と彼女のための「剣」としての在り方を貫くほたるという関係性が大変良かったのでアニメも合わせて観てほしい。なお、この物語にネームド男性キャラは登場しないのでそこを頭に入れて読んでください。ほたると舞姫の幼馴染百合も良かったけど、私は利害関係からはじまる真里香と來栖の百合が好きです。

ジャンル越境(文芸より)作品

新井 素子「あなたにここにいて欲しい」
あなたにここにいて欲しかった。欲しかった。すでに過去形。
少し不思議な能力を持つ祥子といつも一緒だった幼馴染の真美。祥子のことなら何でもわかっていると思っていたのに、祥子は自分と同じ異能を持つ女性と出会ってから様子がおかしくなって……共依存だったふたりがお互いから脱却して新たな関係性を築いていく物語で、本音をぶつけ合うクライマックスが最高に好き。
桜庭 一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet」
あたしは藻屑にはまっていた。かわいそうで、苛立たしくて、きれいで、汚くて……。
田舎で理不尽さに抗う少女・山田なぎさと都会から転校してきた不思議な少女海野藻屑。未だ幼い少女ふたりが織りなす現実からの逃避行劇。『砂糖菓子の弾丸』という言葉の通りのふわふわと甘ったる藻屑とのやりとりと、戻ってきたなぎさを迎え入れる少しだけ優しくなった世界の姿が印象的でした。ミステリー文庫時代のイラストの表紙好きだったんだけどなくなっちゃったんだよな……。

百合・恋愛関係

七斗 七「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」→感想
「好きになりそうはもう好きなんよ!手遅れなんよ!好きなら私のこと落としに来いよ!」
下ネタ担当の2期生・聖様を中心にした物語がとても良かった。女性だけのVtuber企業という閉じた虚構の世界を舞台にした物語の中で性的マイノリティの話に触れてくるの凄く印象的だったし、コンプレックスを克服し想い人と相思相愛になった聖様がただのバカップルになるの大分面白かった。他にも様々な形の女同士の関係が描かれているのでそういうのが好きな人にもおすすめ!
向坂 氷緒「384,403km あなたを月にさらったら」→感想
四月までの私は、月の海にひとり。理世のいる地球に焦がれて、いつもひとりきりで宇宙を見上げていた。「……地球って、すごい」
最後に、TLレーベルから本番ありの百合作品を。かつて愛した幼馴染の女の子を追いかけて女子高に入学したら、彼女は破廉恥な噂のある「魔女先輩」の「お気に入り」になっていて……というお話。自分をクールだと思っているけど色々と抜けてる主人公が状況に翻弄される姿が楽しく、そんな彼女を小悪魔のように翻弄する幼馴染とのやりとりが大変可愛い、エッチな百合作品でした。


「好きラノ 2019年下期」投票します。

企画元:ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2019年下期

ちょっと前に書いた2019年面白かったラノベと半分くらいタイトルかぶってますが!!!今回も参加させていただきます。2019年はここ数年来だと比較的ラノベを読んでいた年だったなと思うので、2020年も同じくらいは頑張っていきたいです。

Twitterからの投票も受け付けられてますのでお気に入りの作品があるかたは是非ご参加ください。

恵ノ島 すず「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん disc2」→感想
【19下ラノベ投票/9784040730547】
各カップルの恋愛模様も可愛いかったけど、乙女ゲームと現実、2つの世界を繋いだ奇妙な縁に「ゲームクリア」と言う名の決着が描かれていくのが印象的でした。そして、最後のご褒美といわんばかりのエピローグが可愛いやら胸が熱いやら!
常盤くじら「エリスの聖杯」→感想
【19下ラノベ投票/9784815603816】
おとなしくて地味な令嬢と稀代の悪女と讃えられた令嬢の亡霊、ふたりがタッグをくんで事件に挑む、女ふたりの相棒もの。謎が謎を呼ぶ展開もさることながら、とにかく貴族社会の闇が深すぎて怖い。いろいろな意味で事件の真相が気になります。
九岡 望「地獄に祈れ。天に堕ちろ。」→感想
【19下ラノベ投票/9784049126662】
妹のために生き返った亡者と姉の死に囚われ続ける生者。相容れぬ男ふたりがタッグを組んで街を揺るがす事件に挑む、男ふたりの相棒もの。剣呑すぎる掛け合いと、文字の弾丸で彩られるド派手な戦闘シーンに圧倒されました。亡者の街を生きる個性豊かな面々のエゴのぶつけ合いも楽しかった!
小路 燦「異世界転生アンチテーゼ 転生魔王はチート転生者をチートで殺します」→感想
【19下ラノベ投票/9784041083734】
異世界転生して魔王になった主人公が、同じ異世界転生者達のその目的を論破し狩っていく。ただ主人公の愉悦のために身も蓋もなく消費されていく転生者達の姿が滑稽ですらあり、読んでいるこちらも仄暗い愉悦を感じさせられてしまう。いろいろな意味で他で読んだことのない読み口で、面白かった。
黒留 ハガネ「世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)2」→感想
【19下ラノベ投票/9784865545333】
超能力を得たけど非日常は得られなかった主人公がプロデュースする、非日常マッチポンプラノベ。超能力者、異世界人、CIAまで揃ってそれでも「非日常」だけは得ることが出来ないというのが色んな意味で日常さん強すぎであり、このラノベが2巻打ち切りなのまじで解せない(恨み節)
衣笠 彰梧「ようこそ実力至上主義の教室へ11.5」→感想
【19下ラノベ投票/9784040640075】
短編集の顔した「第一部完結編」。登場人物たちの1年間での成長や関係性の変化を余すことなく描きながら、2年生編への新たな布石をしっかりと仕込みを入れていく物語で最高に次巻への期待を持たせつつラストの挿絵に書き手のこころなさすぎで1000万点。いろいろな意味で真意のわからない綾小路の独白と彼自身の本音であるはずの地文すらも裏切っていく挿絵の容赦なさが印象的だった。
渡 航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。14」→感想
【19下ラノベ投票/9784094517811】
2019年はやはりこの作品の完結抜きにしては語れないと思う。拗らせ続けた八幡がやっとのことでたどり着いた結末と、終わりと同時に始まりを感じさせるラストに胸が熱くなる。最終巻の前半までずっと迷走し続けてしまったのが実に「俺ガイル」だなあと。最高に楽しかったです。
永瀬 さらさ「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました6」→感想
【19下ラノベ投票/9784041082683】
「悪役令嬢」という破滅の運命を乗り越えるため─愛する旦那さまとハッピーエンドを迎えるため奮闘する主人公のアイリーンと、彼女を救うために同じ土俵に上がるライバル・リリア様がめちゃくちゃにかっこいい。乙女ゲーム世界であることに拘った展開が楽しかった。
師走 トオル「ファイフステル・サーガ4 再臨の魔王と女神の巫女」→感想
【19下ラノベ投票/9784040732343】
政情から子供では居られなかったヘンリエッテと、そんな彼女を「仕事」で護衛する反面それでも子供として扱おうとするコルネリウスの関係がとても良かった。各主人公それぞれの立場や見えているものの違いも透けて見えて、次巻が楽しみすぎる物語でした(だから5巻お願いします…)


2019年読んで面白かったラノベ10選

あけましておめでとうございます。
今年もこのブログをよろしくお願いいたします。

10年代ベストを作った際に「やはり1年分のまとめは下半期まとめとは別にほしいな…」とおもったので2019年読んで面白かったラノベのまとめです。ぶっちゃけこの後に投稿するであろう「好きラノ2019下期」とネタがかぶる予感がするのですが(投票は12日までですよ!)、自分がこれから期日までに何冊か読んで顔ぶれ変えてくれることを信じて!!

なお、10件ぴったりだったのでこの記事の内容をほぼそのまま「マニアック・ライトノベル・オブ・ザ・イヤー」にも投票してきました。投票は明日までなので10タイトル思いついた人が居たら投票してくると良いと思います。

2010年代ベストも頑張って書いたのでよんでね!

瘤久保 慎司「錆喰いビスコ3 都市生命体「東京」」→感想
この話を劇場アニメでみたい2019
『都市が生える』という発想がもう強さしか無いし、こんなに動いてるところを大画面で見たくなるラノベもなかった。ジブリかTRIGGERでお願いしますってしつこく言う。ストーリー的にも第一部クライマックスで最高に盛り上がっていて楽しかった!
黒留 ハガネ「世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)1」→感想
この「日常」が強いライトノベル2019
欲しかったのは『異能』というよりも『非日常』なのだという主人公の言葉になるほど納得してしまう。そこから、自らの力を使って全力で非日常を『演出』してしまうという、自己満足に満ち溢れた若干傍迷惑なドタバタっぷりが最高に楽しい。そして超能力も異世界も包み込んでしまう「日常」さんが強い。
小路 燦「異世界転生アンチテーゼ 転生魔王はチート転生者をチートで殺します」→感想
この「悪趣味」さが好きなライトノベル2019
異世界転生して魔王になった男が同じ異世界転生者を次々と狩っていく物語。彼らによって生み出されるはずだった物語をバッドエンドの余地も与えず駆逐していく姿が最高に悪趣味で楽しかったです。
有象 利路「賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 〜愛弟子サヨナのわくわく冒険ランド〜」→感想
2019年一番読んで笑ったラノベ
シモネタと内輪ネタとメタフィクションでひたすら爆走するギャグ小説。とにかく勢いの勝利感があるけどこんなに笑ったラノベも今年他になかったので推したい。登場だけで8行使うマスコットキャラくんが好きです(曇りなきまなこ)
恵ノ島 すず「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」→感想
2019年一番キュン死したラノベ
ツンデレヒロインのツンデレを全部事細かに解説されてみんなで「ギャーかわいい!!」ってなるお話。現実とゲームの世界、両面で繰り広げられる恋愛模様と、現実・ゲームの世界の間で築かれていく絆がひたすら可愛かった。2巻できれいにまとまってるのもポイント高い。
衣笠 彰梧「ようこそ実力至上主義の教室へ7」→感想
2019年一番沼だったラノベ
難しいことは何も言わずに7巻の綾小路・龍園の殴り合いの挿し絵を見せてきた友人のやり口が巧妙すぎて震えた(5分後に電書で全部買った)。物語そのものもさることながら、絶妙に良い仕事をする挿絵が本当に良い…1年生編クライマックスである11巻・11.5巻も良かったのですが沼の元凶である7巻を推します。
羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典14」→感想
今一番おもしろいと思ってる長編ラノベ
ほんと毎回「最高に面白かったとおもった前巻を更に超える面白さ」とかボジョレー状態になってるんですけど、14巻の絶望的な閉塞感とそこからシスティーナが介入するクライマックスへの盛り上がりが凄かった…。
師走 トオル「ファイフステル・サーガ4 再臨の魔王と女神の巫女」→感想
今一番続きを心配しているラノベ
主人公3人に加えて脇役達の人間関係も深く掘り下げられてきて、油が乗ってきた感が凄いのでなんとしても5巻が出てほしい…。あと4巻表紙のコルネリウス隊長がめちゃくちゃ好きすぎてこの気持をどうしたらいいかわからなくて持て余している。
永瀬 さらさ「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました6」→感想
このライバルキャラがかっこいい2019
いやほんとにこのシリーズはリリア様のかっこよさが半端ないので推したい!!ゲームプレイヤーを自称する彼女が、「推しヒロイン」である主人公のアイリーンとNPC達を守るために自らも「ヒロイン」になる姿が最高にアツかったです。
渡 航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。14」→感想
完結してよかった2019年大賞
俺ガイルとは思えないようなストレートに甘々な展開にもニヤニヤしちゃうし、物語が終わっても彼らの青春は終わらないと思わせるラストも最高でした。長い長い迷走からようやく抜け出して、「終わり」へと向かっていった物語に感慨深さしかない。ところで短編集のうちの1編とかでいいので3年八幡のクラスでの日常がみたいです。


「好きラノ 2019年上期」投票します。

企画元:ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2019年上期

今回も参加させていただきます。割と今季は新作頑張って読んでたので多めに投票してみました。コメントは控えめなので気になったら感想記事の方に飛んでいただければ幸いです(ネタバレと興奮したオタク特有の読みづらい長文には注意してほしい)

Twitterからの投票も受け付けられてますのでお気に入りの作品があるかたは是非ご参加ください。

amazon.co.jp:幼なじみが絶対に負けないラブコメ
二丸 修一「幼なじみが絶対に負けないラブコメ」
【19上期ラノベ投票/9784049125245】
初恋をこじらせた主人公とヒロイン2人が繰り広げる空回り上等、全員が自分の仕掛けた地雷を自分も踏み合うような三角関係が最高に楽しい。主人公をはじめ、魅力的な男子キャラが多いのも魅力の一つです。
amazon.co.jp:賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 〜愛弟子サヨナのわくわく冒険ランド〜
有象利路「賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 〜愛弟子サヨナのわくわく冒険ランド〜」
【19上期ラノベ投票/9784049124569】
シモネタとメタフィクションと内輪ネタでひたすら爆走するギャグ小説。とにかく好き嫌い分かれそうな作風だけど騙されたと思ってマスコットキャラだけでも見ていってほしい。マスコットキャラがツボに入りすぎて久しぶりに「笑いすぎて腹筋が辛い」という状態になったので謹んで推させていただきます。
amazon.co.jp:世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)
黒留 ハガネ「世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)」
【19上期ラノベ投票/9784865544497】
異能はあるのに非日常はなかった!!もう自分で非日常を作るしか無い!!という圧倒的自作自演系異能バトル小説。「どうせそんなこといって途中から本物の非日常と戦うんでしょ?」と思ったら本当に最後まで自作自演以外の非日常が訪れなかったのでめちゃくちゃ推していきます。
amazon.co.jp:リベリオ・マキナ
ミサキナギ「リベリオ・マキナ -《白檀式》水無月の再起動-」
【19上期ラノベ投票/9784049123289】
絡繰り仕掛けの少年と二人の少女が繰り広げるボーイミーツガールファンタジー。感情を得た機械が不器用ながらも自分の守りたいものを見つけていくという王道ど真ん中の展開が最高に楽しい。アンドロイドもの好きとしてもめちゃくちゃ推したい。
amazon.co.jp:天下一蹴 今川氏真無用剣
蝸牛 くも「天下一蹴 今川氏真無用剣」
【19上期ラノベ投票/9784797398137】
戦国武将の争いから早々にドロップアウトした「無用者」の夫婦が蹴鞠したりイチャイチャしたり敵の刺客と斬った張ったをしながら京都を目指す剣客ラノベ。今川夫婦のイチャイチャも大変可愛いんだけど、二人からどこか漂う暗い影や、過去との対峙というべき終盤の展開などもすごく良い。あとコミカライズがめっちゃいいのでみんな読んで。
amazon.co.jp:ようこそ実力至上主義の教室へ11
衣笠 彰梧「ようこそ実力至上主義の教室へ11」
【19上期ラノベ投票/9784040657394】
今更1巻から全部一気読みしたんですけど本当に面白かった…!一学年編のクライマックスに相応しい手加減抜きの頂上対決と、決して気持ちの良い終わり方ではないけれど今後への展開を期待させるようなラストが好き。二年生編も楽しみです。
amazon.co.jp:ロクでなし魔術講師と禁忌教典14
羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典14」
【19上期ラノベ投票/9784040727240】
システィーナがまじヒーローすぎてヤバイ。これまでにない絶望的な展開からシスティーナの行動をきっかけに一気にひっくり返していく展開が超楽しかった。本当にこのシリーズは右肩上がりで面白くなっていくので気になる人は今からでも追いついてきて…!!
amazon.co.jp:錆喰いビスコ3 都市生命体「東京」
瘤久保 慎司「錆喰いビスコ3 都市生命体「東京」」
【19上期ラノベ投票/9784049121629】
もうサブタイからして強すぎるし、人間から「都市が生える」という発想が強すぎてその時点で勝ってる。何度も言ってるんですけどめちゃくちゃな良作画ですごい監督の作った劇場版アニメでみたいよなこの話…。物語としても、第一部クライマックスの名に相応しい盛り上がりが最高に楽しかったです。
amazon.co.jp:悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました4
永瀬 さらさ「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました4」
【19上期ラノベ投票/9784041072592】
宿命のライバル(ヒロインと悪役令嬢)がこれきりの共闘する展開なんて無条件で好きに決まってるじゃないですかー!!これまでキャラが若干薄かった脇役やヒロイン達もどんどん掘り下げが行われてきて、めちゃくちゃ楽しくなってきた。今後に続く伏線もしっかり張られていて、続きが楽しみなシリーズです。