やりたいことを見つけて、フェリスとともに一ヶ月ぶりにローランドに帰還したライナを待っていたのは笑顔のシオンと地獄のような量の書類仕事だった!?忙しいなりに楽しい毎日を送るふたりだが、その裏では様々な思惑が動き出していた……。
久しぶりの明るい展開が楽しい……と思ったら……
戻った途端に大量の仕事を押し付けられる展開でめちゃくちゃ笑った。手紙の破壊力が高すぎるし扉越しにだんごでフェリスの買収合戦行われるの微笑ましすぎるし、ライナ失踪からの前巻のクライマックスでのライナとフェリスのやりとりであれだけ感動したのに、その数日後に本人たちが自らお互いの良い台詞をネタにしあって傷つけあってる(互いのメンタルを)ってそんなことある〜!!?一方、フロワードの手によって昏睡させられたミルクは改めて自分が「忌破り追撃隊」の隊長として抜擢された意味を改めて考えることに。あくまでミルクの想像でしかないからシオンの真意こそわからないけど、お節介なおばちゃんみたいなノリでミルクをけしかけたのかと思ったら普通にクソデカ感情の延長線というか、いやもっと更に重たい話だった……でも確かに、そう言われるとルークにライナの監視の命令が別口で出てた話とかさもありなんだし、なによりライナの記憶が無いのって5歳よりも前って前巻で断言されちゃってるので(ミルクと出会ったのは短編の情報から推測する限り最低でも十代の頃)何らかの事情でミルクのことを知らないふりしてたのは確実なんだよなあ……。
しかし、ミルクが追いかけてきた時点でライナがシオンの意図を薄々察してたんだとしたらそれはそれで相当しんどさがあるし、シオンが自分の抹殺命令出してるのを全然気にしてないと言ってるのもなんともしんどいし、一方のシオンがライナに困ったことがあったらなんでも相談しろみたいなこといいながらなんだかんだで自分の悩みは自分で抱え込んでたりするのがまたこう……ままならないし不穏……。
国際情勢はもうギリギリのところまで来てるし、ライナに思い入れのあるジュルメを関わらせないように動こうとするミラーとか(っていうかやっぱり結婚してた!!!)、執拗にライナを始末しようとするフロワードとか、そのフロワードに別人のように冷たい態度を取るシオンとか、もう明るい話の裏で不穏な話しかない。故ステアリード公爵の後ろに居たはずの黒幕、そんなのもありましたね!!そこまだ解決してなかったんかい!!
とかいってたら最後が衝撃の展開すぎて!!!休む暇がない!!!