ロクでなし魔術講師と禁忌教典21 | 今日もだらだら、読書日記。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典21

 

絶体絶命のフェジテ決戦。そして、訪れる衝撃の幕切れ……!?
イヴ、アルベルト、リィエル……グレンが不在のなか、それぞれの使命と運命を背負い、決死の戦いが続いていた。頼みの切り札すら、覆されそうになる敵の底力。最後に待ち受ける戦いの幕切れを見逃すなーー!

フェジテに押し寄せる天の智慧研究会の幹部達と十万を超える死者の軍団。お互いの生命を削り合うかのような激突が各所で起こり、イヴやリィエル、アルベルトの活躍によって活路が見出される……と思われたが、それに対して天の智慧研究会側も様々な対抗策を打ってくる。全てを使い果たし、これまでか……と思ったその時──いよいよ「彼ら」がフェジテへと帰還する!!

フェジテの存亡を掛けた「天の智慧研究会」との最終決戦!!

前巻から引き続きのフェジテを巡る防衛戦、クライマックス。エリエーテの全てを捨てる剣技ではなく仲間を守るための最強の『光』を振るうリィエル、何よりも憎いはずの姉の仇パウエルを前にして復讐ではなく仲間のために戦うアルベルト、仲間達がここに戻ってくると信じてエレノアとの絶望的な戦いに身を投じるイヴ。幾度も絶望に押しつぶされそうになりながら、それでも立ち上がり、戦いの中でも成長していく彼等の姿がアツかった!そして必死に戦う三人を見て、共通の敵を前にして、満を持して力を貸してくれる強敵達の存在に胸が熱くなる。

何より、傷ついたリィエルを守ろうと必死に奮闘する教師達・生徒達の闘いが凄く良かった。ひとりひとりは大きな力も持たない、今にも戦いの余波を受けて倒れてしまいそうな生徒達の必死の頑張りこそが、リィエルが再起してエリエーテの『剣』をも上回る『光』を見つけるための最後のピースだったんだよな……。そして、リィエルも含めてそんな愛しい生徒達を守るために立ち上がる、普段はおちゃらけてばかりだったアルザーノの名物変人教師達の奮起にニヤリとしてしまう。

美味しいところを全部「アイツ」が持っていった!!!

文字とおり身を削るような戦いを経て、なんとか天の智慧研究会の幹部達に勝利を収めた面々。ところが、全てを出し尽くした彼らの前には首領・フェロードが立ちふさがる……というところから、満を持して新たな力とともに帰ってくるグレン&システィーナ&ルミア!!過去から、そして母親から受け継がれた圧倒的な力を見せつけていよいよフェロード&レ・ファリアとの最終決戦が始まr──というところで、最後の最後の最後でグレン達の横から良いところ全部持ってくやつがいるなーーーーそんな予感はあったなーーーー“読んでいた”なーーー!!!!!!

いやこの人絶対死んでないだろ……っていう絶対的な自信はあったし、どこか最高のタイミングでもどってくるんだろうなとは思っていたのですが、それにしたって良いところ持ってきすぎじゃないですかねえ!!!超魔法文明の昔から何千年も巡らせてきた策を雑に潰されるフェロードが一周回って可哀想になってきたけどやっぱりこの物語で出てきた大きめの事件は概ね全部コイツのせいなので全然かわいそうじゃないです。

世界を巡る戦いだったはずの何かが色々かっさらわれて絶対に相容れない男同士の複雑感情激突戦に落とし込まれる(であろう)の本当に楽しみしかないです。興奮する。最後の挿絵最高。本当にありがとうございました次巻が楽しみだなあ!!!

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