空戦魔導士候補生の教官4 | 今日もだらだら、読書日記。

空戦魔導士候補生の教官4

 

E601小隊、分裂の危機!?
ブレア加入で戦力の増したE601小隊。ランキング戦初勝利に燃えるミソラ達だが、珍しくリコがミスを連発。気まずい空気が……。一方、クロエら特務小隊には教皇浮遊都市《ベベル》から特A級の指令がくだり――?

特務小隊のユーリに続いてレクティの姉弟子であるブレアを新たに加えたE601小隊。今度こそランキング戦で初勝利を掴むため努力を続けていくが、正確な射撃が得意のはずのリコが何故かミスを連発して、気まずい空気に。しかも、そのタイミングでリコにCランク小隊から引き抜きの話が持ち上がって……。一方カナタやユーリの所属している特務小隊には、異常な回復能力をもつ変異種の支配下にある空域で行方不明になった飛行艇を創作してほしいという以来が舞い込む。その任務に《千里眼》をもつリコが同行することになり……。

普段と打って変わって余裕のないリコの姿が印象的だった

前巻のレクティに引き続き、今回はリコに焦点を宛てたお話。リコが自身を「女神」と呼ぶ理由、姉であり空戦魔導士科長であるフロンとの姉妹関係……偏屈なキャラクターの内に隠された年頃の少女らしい一面が凄く良かった!

色々な意味で謎だったリコが自分のことを「女神」と呼ぶ理由。完璧と称された姉に少しでも近づくための精一杯の背伸び行為であったことが明かされてその時点でもう可愛いなあとなってしまったんですが、優秀な姉と比較されすぎて偏屈になってしまった上、概ね天才肌なので親身になって寄り添ってくれる友達も出来ず……という流れで最終的に深層心理の部分で根本的に仲間を信頼できなくなってしまったという経緯にはなんとも複雑な思いを感じてしまいました。ミソラやレクティに心を開きかけていた矢先に自分自身も無自覚だった深層心理を自覚してしまって、更にその「無様」な姿を姉に見られてしまって……普段の余裕のあるマイペースな姿からは想像も出来ないような、年相応の少女のように余裕のないリコの姿が印象的。

更にそんなリコの姿を見て、彼女を今の小隊に引き止めておくことが本当に彼女のためなのかと思い悩んでしまうミソラ。直情的な彼女だからこその空回りとすれ違いが胸に痛かったですし、そんな彼女がレクティやブレアの言葉も踏まえて改めてリコと本音をぶつけ合う姿がとても良かった。ミソラとはまた別の角度でまったく腹芸が出来ず空気も読めないブレアの加入が素直になれないミソラやリコに対してめちゃくちゃ良い方向に作用してるよな。なんだかんだで元の鞘に収まって……というかこれまで以上に強い絆で結ばれ直したE601小隊の姿にニヤリとしました。

なんだかんだで妹に素直になれないフロンの本音も聞けたし、色々な意味で目の敵にされていたE601小隊に対する様々な誤解も解けた感じで、前巻の交流戦をきっかけに小隊自身の評価も上がり始めて、もうあとはランキング戦で初勝利を収めるだけですねというかまだ全敗中だったんだなあこの子達は!!!(ユーリ率いるBランク小隊との対決だけでもランク戦に加えてあげてほしい……)という感じなんですが、その一方で連携を取り成長する魔甲蟲の変異種の登場やその裏に潜む黒幕の気配、そしてミストガンに救助された謎の少女の正体は……という展開で、世界観的な意味でも次巻どうなってしまうのか気になりすぎる。小隊メンバーの掘り下げも終わった感じだし、いよいよ次巻は物語が本格的に動き出すのか?とても楽しみです。

それにしても1巻2巻くらいは誤字脱字の件があったのもそうだけど全体的に文意がとりづらいというか文章読みにくいと感じることが多くて苦戦しながら読んでいたんですけど、3巻4巻でストーリーも面白くなってきたし、文章的にも俄然読みやすくなった感じがする。右肩上がりに面白くなってる……。

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