うららの記事一覧 | ページ 183 | 今日もだらだら、読書日記。

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涼宮ハルヒの暴走

オンライン書店ビーケーワン:涼宮ハルヒの暴走涼宮ハルヒの暴走

発売:2004.10
発行:角川書店
[著]谷川 流 [絵]いとう のいぢ
書き下ろしの中編1作を含む短編集。

「エンドレスエイト」
早い話が夏休み最後の2週間がエンドレスループしてしまう話。
ループ期間が2週間でちょっと長いからとはいえ、こういう無限ループもので最後の1回分の話しか語らないのは生クリームの乗ってないショートケーキみたいなもんだよ。
特に「歌月十夜」を思う存分楽しんだ後だから思うのかもしれないけど一万何千回?も同じ二週間を繰り返した(ネタバレ)のにもかかわらず、その切迫感みたいなのがイマイチ伝わってこないんだよなあ…。読者置いてきぼり感ありまくり。
これなら無理に繰り返させなくてもいつもの「ハルヒが夏休みにやり残したことがある所為で世界が危ない云々」って展開の方が盛り上がった気がする。

「射手座の日」
コンピューター研とパソコンを賭けてのゲーム対決。
今回の作品の中ではこれが一番好き。長門可愛いよ長門。
ドン底からの大逆転劇は読んでてスカっとしますね。
しかし、結局この作品のヒロインって誰よ。
いつから長門がヒロインに…?

「雪山症候群」
「孤島症候群」の雪山Ver。
前回と同じミステリーツアーになるはずが雪山遭難という事態に。
個人的には長門は脇役だからこそ輝くキャラだと思うんだけどなあ…。
近頃扱いが正ヒロインにしか見えません。
長門を心配するハルヒが可愛いかった。あと鶴屋さんが良い味出しすぎ。


「エンドレスエイト」は長編で出した方が盛り上がったと思うんですがどうですかその辺。でもこの作者さんで「エンドレス?」を長編で書いたら正直ダレまくりそうなのも事実。それを考えると短編で正解だったのか…ううーむ…。


ムシウタbug 4th. 夢並ぶ箱舟

オンライン書店ビーケーワン:ムシウタbug 4th.ムシウタbug 4th.

発売:2006.8
発行:角川書店
[著]岩井 恭平 [絵]るろお
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8. 1
次第に明らかになる摩理の遺したモルフォチョウの謎…など、
全体的に本編と同じく重めのbugシリーズですが

すいません霞王可愛いよ霞王。

爽やかにムシウタ特有の重たい雰囲気を蹴散らしていく貴女が素敵です。
お嬢様の癖にはすっぱで野蛮な貴女が素敵です。
時々エセ外国人くさい猫被り全快お嬢様言葉になる貴女が素敵です。
いやもう正直ムシウタシリーズじゃ霞王が一番好きかも(*´д`)=3

内容的には「夢守る魔法使い」がムシウタらしくて好き。
結局万人にとって絶対的な正義なんて無いんだなあと実感させられました。
なんとなくですがMOTHER3でとある悪役を倒した後、彼の部屋でその死を悼んでいるネズミの独白を思い出しました。絶対だと思っていた悪を倒した後にその死を悼む人間を見て冷や水を浴びせられたような気持ち。その人間が、自分が今まで大切にしてきた相手だったらその衝撃は計り知れないものだろうなあ、と。

「夢閉ざされる塔」も亜梨子達の友情の深さが伝わってくるようで同じくらい好きです。


涼宮ハルヒの消失

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発売:2004.8
発行:角川書店
[著]谷川 流 [絵]いとう のいぢ
名作と名高い(?)第四巻。
1?3巻までと本質的に違うものを感じた。いや、これマジで面白い。
それまでの3巻は全体的に面白いんだけどそれだけというか、結局冗長なイメージが拭えなかった。
対して4巻はぐいぐい話しに惹きこまれる感じ。一気読みしてしまいました。

涼宮ハルヒが消え、消えたはずの朝倉涼子が復活し、長門はただの引っ込み思案な眼鏡っ子になり、朝比奈先輩は手の届かない先輩に、古泉は転向してこない…突然そんな平穏な並行世界にひとり取り残されたキョンが世界を元に戻す為奮闘する話。
間接的には3巻の「笹の葉ラプソディ」の続き。改変されてしまった世界の辻褄を合わせるために再び過去に飛んだり…と息もつかせぬ展開が続きます。

いや、確かに思いっきり初々しいアナザー長門も可愛いんだけど今回はとにかくキョンが美味しい所をもっていきまくってます。
改変された…ある意味自分が望んだ筈の世界よりも「自分の知っているSOS団」が居るハチャメチャな元の世界を選択するシーンは不覚にも胸が熱くなった。熱すぎる。
そしてやっぱり長門可愛いよ長門。アナザーもいいけど無感情な行動の中に少しずつ感情みたいなものが見え隠れする長門が本当に可愛かった。

しかし、一つだけ。表紙やイラストページで物凄い出張ってる割には朝倉の見せ場がなさ過ぎるなあと…表紙とかで半ネタバレしてるようなものだから、ラストでああいう登場の仕方をしてもあまりインパクトがない。
もっと「良い人」っぷりを見せ付けて最後で落とすとかハルヒを探すのに協力してくれるとか…とにかくもうちょっとストーリーにかかわるような動きが欲しかったかなと。


涼宮ハルヒの退屈

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発売:2004.1
発行:角川書店
[著]谷川 流 [絵]いとう のいぢ
長門かわいいよ長門。

4話構成の短編集。1巻はまだしも2巻の中盤が激しく中だるみしまくりだったので、このくらいの短編の方が読みやすい印象でした。2巻も「孤島症候群」くらいの長さの短編でやれば良かったのに。

とりあえず長門が可愛いです。「笹の葉ラプソディ」で無感情アンドロイド系ヒロインのお約束をやってくださったと思ったら「ミステリックサイン」ラストで意外に頑張り屋さんだったことが発覚してノックアウト。可愛すぎです。
「孤島症候群」はなんとなくオチが読めてしまったものの、『絶望系 閉じられた世界』で谷川さんを知った私としては「いやひょっとしてこの人なら…」とか深読みしてしまったお陰でオチを見たときはある意味ホっとした。

表題作はある意味ハルヒ的お約束な作品…というかあまりにも意外性がなさすぎというか。

起)ハルヒが何かを思いつく
   ↓
承)ハルヒに振り回される日常描写
  (みくるたんがセクハラされるのもこの辺/ハルヒ達以外は割と楽しい)
   ↓
転)ハルヒご機嫌斜め、世界が危険な状態に
  (古泉が長ったらしい解説を披露する)
   ↓
結)キョンが長門に泣きついたり自分で頑張ったりして
   ハルヒの機嫌が直り、事件解決

てなカンジで。1?2巻で散々繰り返された展開だし、面白いことは面白いけど取り立てていう事はなしです。敢えて言うと小説よりはアニメなどの映像向けの話だな、と感じました(萌え要素とか含めて)
全く関係ないけど最終回で一気に10点取り返す展開はキャットルーキー第二部でトムキャッツが9回裏ツーアウトから神懸って7点差をひっくり返す話を無駄に思い出して懐かしい気分に…神はいる!(笑)


涼宮ハルヒの溜息

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発売:2003.10
発行:角川書店
[著]谷川 流 [絵]いとう のいぢ
文化祭に向けてハルヒ達SOS団ご一行が映画を作るという話。
色々SFらしいトンでる部分はあるけど、基本的には普通に高校生らしい話。特に何かの機会に映画を作ることになって後先考えず「ここはCG加工するから大丈夫!」とかとりあえずクライマックスシーンだけやってみる的な部分は本当に文化祭の高校生が犯してそうな過ちっぽくて良い。
あとラストのオチが好きです。「コロンブスの卵」的な解決法で上手いなあ、と思います。

しかし中盤の映画撮影シーンがちょっとしつこいというか冗長気味なのと、内容的に仕方ないのは判るんだけど「朝比奈みくるタンの萌え萌えシーンが満載!」でみくる好きじゃないと正直厳しいのと、それ以上に主人公の朝比奈賛美がうざいのはなんとかならないですか。

キョンの朝比奈信者っぷりについてはちょっとこの巻で話になっていたけど今後の話の複線になったりするのでしょうか。


フルメタルパニック!サイドアームズ2 極北からの声

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発売:2006.7
発行:富士見書房
[著]賀東 招二 [絵]四季 童子
カリーニンが語る宗介の過去と、マデューカスが語る<ミスリル>誕生秘話。

今までの軽い話が中心の外伝シリーズからすると物凄く重い話になってますが、
「燃えるワン・マン・フォース」で宗介が一瞬回想したシーンがここに繋がるんだな
とか考えるとなかなか感慨深いです。
カリーニンとマデューカスっていう語り部の使い方もうまい。つか渋い(笑)

日本国籍でアフガンゲリラだったりと考えてみると色々謎の多い宗介でしたが、
ここにきて漸くその過去がクローズアップされます。
冒頭の宗介の両親の話なんか、しょっぱなから泣かされました。
四季さんの挿絵が更にいい味出してる。

とまあここまでマジメに感想書いてみましたが、
元々主人公の暗い過去とか小さい頃は可愛かったとか要人暗殺とか
子供ばかり集められた養成機関とか生意気系ツンデレショタ少年とか(あれ?)
兎に角いい年こいてそっち関係のネタが大好きな私としては

回避不能の萌え(燃え)だらけでもうどうしようかと。


カシムかわいいよカシム。



所でスパロボJ以来すっかりスパロボに骨抜きにされている私としては、後書きの新AS設定に激しくときめいた訳なんですけど。
宗介の機体で移動後遠距離攻撃とMAP兵器ついて攻撃力5000台の攻撃があったらゼオライマー、フリーダム、ジャスティスに並べるほど鬼ユニットになりそうで素敵!EN消費が殆ど無いから元々使いやすい機体だしね。
ボン太くんもいいけど、技能上げまくって初期気力いじくったアーバレストって大分最強ですから!!


ライトノベルサイト杯結果発表+よもやま話

夏コミの原稿にかまけて暫く更新とまってましたがラノベサイト杯結果が発表されております。
「狼と香辛料」強い。そういえば色々なところでレビューは見た気がするんだけど全く眼中入ってなかった…。
見事に上位に入った作品は未読の嵐…というか改めて確認してみると

7票以上票の入った作品って1作品たりとも読んでないです。

いくらなんでもこれは大分ありえない!!(爆笑)
6票でようやく「さよなら、いもうと」が来るくらいか…orz
とりあえず「文学少女」と「お・り・が・み」、「メイド刑事」は近いうちに読んでみようと思います。あと「図書館戦争」あたり。


そういえば、ラノベサイト杯関連の記事を片っ端から読んでいったら
こんな考察を発見したので、自分の傾向に近いサイトさんはどこかな?♪と拝見してみたところ、見事に自分のサイトも投票した作品も端にも棒にもひっかっかってないという結果が。とりあえず今まで通り気になった作品を片っ端から読んでいけということでしょうか。フルメタと相関があったのは「抗いし者達の系譜」か「トラドラ!」かどっちなんだろう…?


とりあえず、企画のほうしっかり楽しませて頂きました。
次回(開催されるのであれば)楽しみにしてます!


涼宮ハルヒの憂鬱

オンライン書店ビーケーワン:涼宮ハルヒの憂鬱涼宮ハルヒの憂鬱

発売:2003.6
発行:角川書店
[著]谷川 流 [絵]いとう のいぢ
以前1巻を読んであまりにも微妙だったので、2巻以降買わずに1巻もうっぱらってしまっていたのですが、「ハルヒは4巻が名作」という噂を聞いて思わず便乗して買い戻ししてきました。4巻まで読んで何も感じないなら売ればいいと思って。今なら池袋の「らしんばん」さんで一冊300円買取だからネ!!まあ少なくても半年後に古本落ちしてきたものを購入するんだったら、今新刊で買って気に食わなかったら売ってしまっても最終的な出費額は変わらないかな?と予想してみます。

うわ、しかしハレ晴れユカイ、800円買い取りか…売ろうかな…

というわけでとりあえず1度読んだきりの「憂鬱」を再読したのですが…あれ、予想以上に面白いじゃん。これ。なんか今まで初読の印象だけで食わず嫌いしてたっぽいですよ?

読み返してみると主人公のツッコミ属性丸出しで語られる一人称地文とか非常に好印象です。後半のハルヒが独白する、3年前の「絶望」の話もそれまでの破天荒な彼女からは全く予想できなくて面白い。敢えて言うとラストの展開はちょっと意味不明というかいくらアドバイスから連想される行動がそれしかないとはいえ、説明不足過ぎる印象を受けましたがまあ「スレイヤーズ!」的なテンポ良い一人称で繰り広げられる非常に元祖的、正統的「ライト」ノベルであるなあという印象を受けました。これなら次巻も楽しく読めそうです。とりあえず今月中にシリーズ読破を目標に頑張ります!!

…あ、判った。みくるのキャラクターに耐えられれば面白いんだ、この小説。
前回は彼女のキャラがあまりにも狙いすぎで挫折した記憶が_| ̄|○


ヒドラ1

オンライン書店ビーケーワン:ヒドラ 1ヒドラ 1

発売:2006.7
発行:富士見書房
[著]吉田 茄矢 [絵]武若丸
雪で閉ざされた山村にミステリアスな姉妹がやってきて、それを皮切りに謎の奇病が蔓延する…という話です。
なんか謎が1つも解けないまま次巻に続いてしまっているので、なんと言うか話が全く解決してないまま終わってるというか感想が書き辛い…。全体的に何も解決しないまま終わるというか、起承転結の承の中盤くらいで終わってしまった印象を受けるのですが、ミステリーの上下巻話ってこんなもん?

確かにこのくらい謎だらけのところで終わった方が次巻を買おうという気になるのかもしれないけどぶっちゃけ上下巻を1冊で出しても問題なかったんじゃあとか思ってしまう辺り、川上さんのシリーズ読みすぎで自分の厚さに対する感覚がおかしくなってるとかそういう方向なんでしょうか。

挿絵の人が正直あまり文庫の挿絵には向いていないのではないかなあというか、一枚絵では映えるんだけど「挿絵」という観点で見るとちょっと雰囲気が理解し辛いというか、顔漫画ならぬ顔挿絵だなあという感じでうーん、微妙。あと、これはモロに私だけの私見だと思うんですけどこの人が書いてる18禁女性向同人誌をつい最近友人宅で読んだ記憶があるので、なんかもうあの挿絵見ただけでそっちの印象になっちゃうっていうか…アラタとエイトがいつくっついちゃうのかヒヤヒヤだったとかそんなこと言えない。もろに女性向でカワイイ男の子受っぽい絵柄というのもあるんだろうけど…(S音さんの亜流的っぽい絵柄というか、ア●キラで恐ろしく良く見かける絵柄ですよn(強制終了))

ストーリーに関してはとりあえず次回待ちというか、もう少しストーリーが進んでくれないとなんともいえない感じ。雰囲気的には嫌いな方向ではないので、次巻も読んでみます。そして主人公よりもヒロイン二人よりも、ナカミチのキャラがインパクト強かった罠。ああいう壊れすぎなキャラは良い(笑)


天空のアルカミレス 2 テスタコーダの鬼

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発売:2006.7
発行:メディアワークス
[著]三上 延 [絵]純 珪一
全体的にイマイチ盛り上がりに欠ける気がするのですが、シリーズものの2巻なのでこんなものかな?個人的には「シャドウテイカー」の2巻が神だったので、どうも比べてしまうものがあるんですが…

主人公達3人よりも脇役が光っていた気がします。
拓也達を支える享司、友典、そして和夫。
また攫われた礼菜に仕え、主の為ならどんな犠牲も厭わないレディ・バレット。
なんかこの4人のポジションが美味しすぎで主人公達の活躍が霞んでしまったようにも思えますが、拓也も日向子もまだ能力については発展途上…ということで、今後の活躍が楽しみ。特に拓也の過去の記憶・感情との葛藤は見ていて真に迫るものがありました。

特に基本的に正統派なヒロインを護る型の熱血ヒーローである拓也に対しての享司の存在が非常に良いと思います。単純思考なヒーローの影で物事のつじつまを合わせるダークヒーローというか、武装錬金のカズキと蝶野みたいな関係といいますか。悪ぶってるんだけど根はいい奴っぽいキャラは大好き(笑)

拓也・日向子・礼菜の三角関係も含め、次巻が非常に楽しみです。