うららの記事一覧 | ページ 92 | 今日もだらだら、読書日記。

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読了記録まとめ[2010年12月分]

12月のラノベ読了冊数は7冊でした。
機巧少女の感想を長らく溜め込んでいたのは自覚していたけど1ヶ月もひきずってたとは気づかなかった!
(3巻読了が1日で感想アップが31日とかそんなかんじ)

12月の読書メーター


読んだ本の数:26冊
読んだページ数:2882ページ

機巧少女は傷つかない3 Facing "Elf Speeder" (MF文庫J)機巧少女は傷つかない3 Facing "Elf Speeder" (MF文庫J)
「夜会」の存在が空気だなあ……雷真はいつ全快するんだろう。タイトルにもなっている「マシンドール」の意味や雷真自身にも秘密が見えて来て、今後どうなるのか楽しみ。ツンツンしながらも雷真をほっとけない&姉バカっぷりを覗かせるロキが可愛いです。
読了日:12月01日 著者:海冬レイジ

D.Gray-man 21 (ジャンプコミックス)D.Gray-man 21 (ジャンプコミックス)
話が一気に進んだ上絵柄が変わったせいかキャラの判別が付けづらくてちと混乱した。アレンVS神田のやりとりにはとてもニヤニヤする。
読了日:12月03日 著者:星野 桂

紅kure-nai 第6巻 オリジナルアニメDVD付き予約限定版 (ジャンプコミックス)紅kure-nai 第6巻 オリジナルアニメDVD付き予約限定版 (ジャンプコミックス)
本編もOVAも、切彦可愛いよ切彦!!
読了日:12月04日 著者:降矢 大輔 (クリエイター), 子安 秀明 (クリエイター), 片山 憲太郎 (クリエイター) 山本 ヤマト (著)

伏 贋作・里見八犬伝伏 贋作・里見八犬伝
江戸に蔓延る犬人間「伏」とそれを追う猟師の娘、そして伏誕生にまつわる「もうひとつの八犬伝」のお話。浜路と信乃の関係にもニヤニヤしたけど「贋作八犬伝」の物語が面白かったなあ。
読了日:12月07日 著者:桜庭 一樹

ジンキ・エクステンド ?リレイション? 3 (ドラゴンコミックスエイジ つ 1-2-3)ジンキ・エクステンド ?リレイション? 3 (ドラゴンコミックスエイジ つ 1-2-3)
ブレイド時代から更にもう一段階、ふっきれちゃいけない方にふっきれちゃったなあ…さつきの境遇は伏線張られてたとはいえ流石に引いた。エロゲでやれ。美味しいとこをいただいていくメルJさんかっこいい!
読了日:12月08日 著者:綱島 志朗

生徒会の一存 4 (ドラゴンコミックスエイジ と 1-1-4)生徒会の一存 4 (ドラゴンコミックスエイジ と 1-1-4)
「両雄並び立たず=攻キャラ同士でカップリングした場合でも必ずどちらか一方がツンデレ受になる」宇宙守とのカップリングは超有りだと思います真冬ちゃんグッジョブ!
読了日:12月08日 著者:10mo

機巧少女は傷つかない4 CD(Side-A)付き特装版機巧少女は傷つかない4 CD(Side-A)付き特装版
ロキデレ!ロキデレ!ドラマCDのほうの「バカ」の言い合い具合といい、ロキ可愛いよロキ。
読了日:12月10日 著者:海冬レイジ

アイツの大本命 4 (ビーボーイコミックス)アイツの大本命 4 (ビーボーイコミックス)
佐藤の過去話とてもニヤニヤしたけどなんかいろいろとすごい設定だなー…びっくりした。吉田のいないとこで火花を散らす西田とそれをあしらう佐藤の構図美味しい。
読了日:12月10日 著者:田中 鈴木

未来日記11プレミアムアニメDVD付き限定版未来日記11プレミアムアニメDVD付き限定版
完結目前だけど先が見えない。雪輝が秋瀬&級友達と戦う場面、そして秋瀬の最後……と強烈な展開の連続だった。どういう終り方になるのか、とても楽しみ。//アニメ版も自分的には由乃はもうちょっと童顔で可愛い子なイメージだったんだけど、それ以外はほぼ違和感感じなかった。テーマソングかっこいいな。
読了日:12月12日 著者:えすのサカエ

神のみぞ知るセカイ 11 (少年サンデーコミックス)神のみぞ知るセカイ 11 (少年サンデーコミックス)
デート話のエルシィが可愛い本当に可愛い!裏表紙の「女の子が居てエンディングがあれば?」という言葉に、ついに桂馬が三次元に開眼しちゃったの!?とおもったらおおかたいつも通りでとても安心しましたこれからもそんなあなたでいてください。
読了日:12月18日 著者:若木 民喜

真月譚月姫 10 (電撃コミックス)真月譚月姫 10 (電撃コミックス)
見開きを惜しみなく使って語られる物語のフィナーレに涙。よもやの「知恵留先生」で和んだと思ったら、「殺人貴」となった志貴のお話でまたじんわりさせられた。本当に面白かったです。ありがとうございました。 それで月姫リメイクはまだですか!!
読了日:12月20日 著者:佐々木少年

東京レイヴンズ3  cHImAirA DanCE (富士見ファンタジア文庫)東京レイヴンズ3 cHImAirA DanCE (富士見ファンタジア文庫)
悪友どもが青春しすぎでやばい
読了日:12月20日 著者:あざの 耕平

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ (MF文庫J)お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ (MF文庫J)
会話文主体でテンポ良く進むラブコメ。良くも悪くも物語のさわりで終わった感じ。色々と裏はありそうだけどなあ。
読了日:12月21日 著者:鈴木大輔

ラ・のべつまくなし 3 (ガガガ文庫)ラ・のべつまくなし 3 (ガガガ文庫)
「あとがき」が反則すぎる。最初気づかなくて読み直してふきだした。
読了日:12月22日 著者:壱月 龍一

桜姫華伝 7 (りぼんマスコットコミックス)桜姫華伝 7 (りぼんマスコットコミックス)
ベタベタなフラグだと思ったらやっぱそうくるか。淡海は本当にいいキャラだよね。最後の見開き絵が好きすぎる。//しかし、一番面白かったのは4コマという説が!おかーさんなえんじゅ様と青葉の本音に噴いたww
読了日:12月24日 著者:種村 有菜

うみねこのなく頃に Episode3:Banquet of the golden witch  3 (ガンガンコミックスJOKER)うみねこのなく頃に Episode3:Banquet of the golden witch 3 (ガンガンコミックスJOKER)
原作でも燃えたところだけど次男夫婦が超かっこいい!!霧江さんはよい悪女。 そして今回は最初から最後までベアトが可愛すぎます。戦人に相手してもらえなくてむくれる、碑文といてもらえなくてむくれるベアト超可愛い。
読了日:12月25日 著者:竜騎士07

うみねこのなく頃に Episode2:Turn of the golden witch 5 (Gファンタジーコミックス)うみねこのなく頃に Episode2:Turn of the golden witch 5 (Gファンタジーコミックス)
表紙の買いづらさが異常すぎrいいぞいいぞもっとやれ!ローザ無双が超ド迫力、お茶会での『ディナー』のおぞましさから一転、戦人復活で元の鈴木さんの絵柄に一気に引き戻されるところが凄かった。そしてラムダ可愛いよラムダ。
読了日:12月25日 著者:竜騎士07

うそつきリリィ 3 (マーガレットコミックス)うそつきリリィ 3 (マーガレットコミックス)
直太×先輩と展×太陽ときめいた……ドS×ツンデレと小さい可愛い子×年上不憫!女装男装入り乱れてますますカオスになってきてすばらしい。
読了日:12月25日 著者:小村 あゆみ

ついった! -4コマで楽しむとなりのTwitter- (マジキューコミックス)ついった! -4コマで楽しむとなりのTwitter- (マジキューコミックス)
正直左側のTwitterガイドは本当に必要なのかっていう……流し読みしたけど4コマがある程度Twitter触ったことないとわからないネタが多い割に文章は完全初心者向けでその辺のちぐはぐさをちょっと感じた。4コマは修造BOTとかスナナレとかある程度やってると「あるある」なネタが多くてニヤニヤした。
読了日:12月27日 著者:ついった!クラスタ,川村 和弘

となりの801ちゃん5 (Next comics)となりの801ちゃん5 (Next comics)
「読んで(そしてハマって)くれるのが最高のプレゼントですよ!!」…そうか!!そうやって布教したらいいんだ!!(バンバンッ)
読了日:12月27日 著者:小島アジコ

超級! 機動武闘伝Gガンダム (1) (角川コミックス・エース 16-8)超級! 機動武闘伝Gガンダム (1) (角川コミックス・エース 16-8)
なんかOPはじまっちゃったー!?イタリアでのドモンのツンデレっぷりにふきだす。
読了日:12月27日 著者:島本 和彦

ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編 6 (ガンガンコミックスJOKER)ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編 6 (ガンガンコミックスJOKER)
最初から最後までクライマックスすぎてやばい。特に詩音と大石さんと赤坂が本当にかっこよすぎる…!!奮戦むなしくアッサリ捕まっちゃった富竹も、今回あらゆる意味で踏んだり蹴ったりな入江もかっこよかった。
読了日:12月28日 著者:竜騎士07,鈴羅木 かりん

魔法少女リリカルなのはMOVIE1st THE COMICS 1 (ノーラコミックス)魔法少女リリカルなのはMOVIE1st THE COMICS 1 (ノーラコミックス)
MOVIE 1st本編の内容は思いっきりざっくりと回想+モノローグでぶっとばして、映画版で語られてない外堀を埋めるコミカライズ…ってことでいいのかな。魔法少女になる前の自分を持て余すなのはの姿も新鮮でしたが、リニスやデバイス達など、なのは&フェイトの周囲の人々の想いが語られているのが面白かったです。
読了日:12月28日 著者:都築 真紀

凍鉄の花 (花とゆめCOMICS)凍鉄の花 (花とゆめCOMICS)
うわあ芹沢さんがかっこいい。京都に行く前の土方さんの話が個人的に好きだなあ。武士になるのが夢だけど人を斬る事に迷う土方さんも色男な伊庭さんもかっこいいんだけど、「武士」としての土方を慕うお琴ちゃんが可愛いかった。
読了日:12月28日 著者:菅野 文

北走新選組 (花とゆめCOMICS)北走新選組 (花とゆめCOMICS)
土方さんが不器用かわいい!
読了日:12月29日 著者:菅野 文

Re(アールイー):3  バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫)Re(アールイー):3 バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫)
巻を追うごとにどんどん面白くなってくる。能力泥棒&付け焼刃、相容れない二人の協力関係がやばい!!まさかの背中合わせに胸のときめきが止まりません。盗んだ能力は劣化するけどどこか1つを伸ばす事が出来る、という「付け焼刃」の特徴を最大限に有効活用してきている印象で、バトル展開もキャラクター達の人間関係も最高に面白かった。
読了日:12月30日 著者:柳実 冬貴


読書メーター


このライトノベルの男子の友情がやばい!2010

年も暮れたところで以前からやるやる詐欺を繰り返していた「この悪友がやばい」やってみます。
ライトノベル作品で「この男子2人の関係はヤバい!!」と思った作品をつらつらと挙げていきます。うっかりノミネートしていたら20作品くらい候補が出てしまったので、1回5件くらいずつでのんびりやっていこうかとおもいます。

というわけで第一回テーマは「2010年やばかった友情萌えラノベ」です。
毎年恒例の「今年読んだラノベ【腐女子向け】」と「この悪友/親友がウマい」ノミネート作品がもろかぶりしてしまったため、代わりとさせていただきたくおもいます。

【選考基準】
 ・2010年中に当ブログで感想の書かれた作品
 ・腐女子向布教エントリでもあるため、女性向けレーベル・少女文庫、女性向読者高そうな作品は除外

それでは、覚悟の出来た人のみどうぞー。

普通の
2010年に読んだ本まとめとオススメ10選 ラノベ編
2010年に読んだ本まとめとオススメ9選 マンガ編

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機巧少女は傷つかない4 Facing "Rosen Kavalier"

 

機巧魔術―それは魔術回路を内蔵する自動人形と、人形使いにより用いられる魔術。時計塔事件も一段落し、雷真たちは負傷続きながらも“夜会”に勝ち残っていた。だが、雷真の負傷を自分のせいと気に病んだ夜々が、突然姿を消してしまう。なんとか彼女を見つけ出した雷真だが、それは敵の罠だった!この夜会を支配する存在“十字架の騎士”と名乗った彼らとともに、夜々は雷真のもとを去る。打ちひしがれる雷真。そして、彼の前に現れた硝子は告げる―「夜々は放棄するわ。今後はいろりを使いなさい」はたして雷真の決断は!?シンフォニック学園バトルアクション第4弾。 (「BOOK」データベースより)

雷真の怪我を自分が至らぬせい……と思い悩んだ夜々が、雷真の元を去ってしまう。彼女の裏には、「十字架の騎士」と呼ばれる者達の影があった。彼女を連れ戻そうとする雷真だが、硝子から「これからはいろりを使え」といわれて……風雲急のシリーズ第4巻。

怪我のせいで体調が本調子ではない上、上層部にも夜々の救出を止められて……というどん底状態からシャルやフレイやロキという仲間達の力を借りて状況をひっくり返していく姿が熱かった。なによりさりげないロキデレの破壊力やばい。さりげないロキデレに食いついてくるシャルさんと熱く握手したい。あと200Pの挿絵と展開が俺得すぎて困ります。雷真は受け!!(聞いてない)

しかし、「夜会」が空気なのはいつものとおりだけど、結局夜会以外の場所で決着がついちゃうからだなあって気づいた。まともに夜会で戦ってる描写あんまりないのに、今回で一挙に1/4制覇かー……本当に今のところ夜会、というか学園の存在そのものがあんまり必要ない気が……雷真が入院しっぱなしであんまり「学園モノ」らしい展開が見れないのは勿体無いと思うんだよね…。

なお、ドラマCD付き限定版を買いましたが、学園でのドタバタとテンションの高い掛け合いが大変面白かったです。というか罵りあう雷真とロキの低レベルな「バカ」の言い合いが聞けただけでもう全力で満足です。

コミック版も原作限定版も学園ドタバタラブコメ展開だったので、次は是非ともバトル展開も見たい。本気モードの雷真と夜々のかっこいい掛け合いも聞きたいですし、何より雷真とロキの共闘を是非ドラマCDでやってくださいお願いします。雷真がどうしてもどこかの観察処分者に聞こえるのはもう言及するまい。

あと夜々役の原田ひとみさんが歌うテーマソング「Mobius」が超かっこいい。


機巧少女は傷つかない3 Facing "Elf Speeder"

 

機巧魔術―それは魔術回路を内蔵する自動人形と、人形使いにより用いられる魔術。そのトップを決める戦い“夜会”で負傷中の雷真は、飛び降りをはかった少女を偶然助ける。少女は“暴竜”シャルの妹・アンリで、学院転入後の一週間ずっと自殺未遂を繰り返しているらしい。「私を殺してください!それがダメなら、いっそめちゃくちゃにしてください!」「俺を何だと思ってんだ!」そのとき、学院のシンボル・時計塔を閃光が撃ち抜く。驚く雷真の前には、竜の背に乗るシャルの姿が。そしてシャルの目的は―学院長の暗殺!?シンフォニック学園バトルアクション第3弾。 (「BOOK」データベースより)

読んでから大分間が開いてしまったので簡略感想で。

雷真の仇であるマグナスとの邂逅、殺された妹と瓜二つの自動人形、タイトルにもなっている「マシンドール」の意味など色々物語が核心に向けて動き出してきた印象。雷真自身にも秘密が見えて来て、今後色々と楽しみな展開。シャルの妹想いなところが見えてとてもニヤニヤしましたが、なによりツンツンしながらも雷真をほっとけない&姉バカっぷりを覗かせるロキが可愛い。

しかし、2巻から引き続き「夜会」の存在が空気だなあ……一応4巻を読むと、この巻で夜会がグダグダなのは次への伏線だとわかるんだけど、それにしてもこう、もうちょっと上手いやり方はなかったのかしら。
それと、雷真はいつ全快するんだろう。


Re(アールイー):3 バカは世界を救えるか?

 

その朝、佐藤光一は混乱と驚愕の極みに立たされていた。広美が甘えてくる。一樹が童貞じゃない。チダイが普通にちょんまげしてる。そして笑顔の兎乃は、透き通っている(比喩でなく)!!あり得ない。記憶操作系ネメシスか?平行世界に飛ばされたのか?己の知る「現実」―『木漏れ日現象』やシェードのことを必死で説明する光一に、年相応の美しい姿の薫が問いかける。「ねぇ…あんた、夢と現実の区別、ついてる?」それは、ネメシス“幸福夢幻”が映し出す理想の世界。誰よりも夢見る少年は、「現実」を取り戻すため、そしてアルルの居場所を守るため疾走する!夢と現実が火花を散らす、夢追人最強伝説。 (「BOOK」データベースより)

(バカになれ。じゃないと世界は救えない)

中二病まっただなかの高校生がビミョーな異能を得て、世界を巻き戻す異能を持つ少女・アルルを守るため日々頑張る、と言うお話第3巻。今回は自分の理想の世界を「夢」に見せ、夢の世界に引き込んでしまう異能を持つ能力者によって町の人々が夢の世界に囚われてしまう。おかしくなってしまった周囲に打ち砕かれそうになった光一の前に現れたのは意外な人物で……というお話。

光一と能力泥棒さんの背中合わせ&一時的な共闘関係YABEEEEEEEE!!!!!!!
シェードの人間の多くすら夢に囚われてしまった状況で、仕方なく秋雨達と協力関係を結ぶ羽目になる光一、そして「シェード」の司令・能登原。アルルの前では和やかな関係を装いながらも最初はぎくしゃくしていた4人がなんだかんだで共闘していくのがとても美味しい。特に光一・秋雨のコピー能力コンビの背中合わせは本当にもう、萌え殺す気か!!!仲悪いくせになんだかんだで息のあってるコンビ具合が美味しい。

光一の<付け焼刃>の特性「盗んだ能力が劣化する、そして1つだけ特性をオリジナル以上に伸ばす事が出来る」が戦闘で最大限に生かされていて、バトル展開も物凄く面白かった。盗んだ異能が能力を劣化させる・特性を伸ばすことで全く用途の違う能力として変化していくのが面白い。秋雨の<能力泥棒>と違って盗む異能の数には制限がないわけで、ある意味これって頭さえ使えば猛烈に強い能力なんじゃないの?精神攻撃→肉体攻撃へと変化した<切り裂きジャック>の劣化コピーとか、本当に凄かった。

「夢の中でヒーローになりたいのではなく、現実でヒーローになりたい」からこその中二病だと叫ぶ光一さんマジかっこいい。能登原の過去話から衝撃の事実も明かされて、ストーリー的にもバトル的にもキャラクター的にも最高に面白くなってきました。とにかく4巻が楽しみ!


ラ・のべつまくなし 3 ブンガクくんと腐埒なるキホーテ

 

「書けない…ッ!!」シリーズ最新作の不調に担当編集の変更が加わり、筆が止まってしまった矢文学(通称・ブンガク)。同レーベルで活躍する作家陣との飲み会では自身の居場所に不安を抱き、相談すべき親友・圭介は学祭の準備などで超多忙、彼女の明日葉も学校に行くようになり連絡が取れない。そこに、ほかの文芸出版社から執筆依頼が舞い込んで…。カタブツの祖母と、ブンガクを二次元アレルギーにした張本人、腐女子の姉も登場して大混乱!?矢文学の選択は、はたして―!?ラノベ作家と腐女子の純愛系ラブコメディ、ついに完結。 (「BOOK」データベースより)

シリーズ完結編。新しい担当編集からシリーズの売り上げが芳しくないこと、執筆中の原稿の全ボツを食らって落ち込むブンガク。明日葉には他の男の影が見え隠れするし、圭介は文化祭で忙しく……と悶々としていたら、文芸出版社から声がかかる。ただし、その仕事をするにはラノベを書くのはやめろといわれて……というお話。

最後まで本当に面白かった!なにをやっても裏目に出て、どん底で思い悩むブンガクくんの姿は見ていて辛いものがあったけど、周囲の人たちの助力をきっかけに少しずつ自分の考えを伝えていく姿に胸が熱くなった。特に彼を立ち直らせるきっかけともいえる圭介の「魔法」が本当にヤバい。一言では定義できない「ライトノベルとは何か?」という問いに、こんな形で答えを見せるとは思わなかった。自分のライトノベル体験の「原点」と意外な形で再開して涙するブンガクは、様々な形で歪められてしまったけどライトノベルが大好きだったんだなあ。ところで余談ですがロリ先生とブンガクくんは絶対に良いライバル関係になりますよね!!

そして2巻から引き続き、明日葉との恋愛事情も本当にやばい。様々な誤解から一度は破局状態にまでおちいってしまった二人だけど、ノベッターで他の男と喋る明日葉を見てヤキモチを焼くブンガクくんの姿が微笑ましすぎだったり……と、さりげないイチャイチャポイントにニヤニヤが止まりませんでした。そしてなによりも あ の 「 あ と が き 」 は 反 則 す ぎ る ! 最初気づかなくて戻って読み返して真意に気づいて顔面崩壊した。なんという斜め上からの……斜め上からの!!!(ゴロゴロゴロゴロゴロ)

最後までニヤニヤをありがとうございました。次のシリーズも楽しみにしてます!


お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ

 

この小説は『とある事情で離れ離れになっていた兄妹が、再び一つ屋根の下で平穏な日々を送るようになった様子を、ごく淡々と綴っていく物語』だ。たぶんそんなに面白くはならない。なぜなら兄妹の日常なんて所詮は平凡な――「さあお兄ちゃん、お布団の用意はとっくにできています。さっそく記念すべき初夜を過ごすとしましょう!」「秋子。お前はちょっと黙ってなさい」……失礼、もう一度紹介し直そう。これは主人公である僕が、超ブラコンの妹を初めとする色んな女性たちと――「あ。ひょっとしてお布団じゃなくて、お外でする方が良かったですか?」「いーから黙ってなさい」……えーとすいません、要するにラブコメです! 詳しくはページをめくってみて!

両親の死をきっかけに別々の家に引き取られていた姫小路兄妹は6年の時を経てなんとか2人で暮せるようになった。再会した妹・秋子はその間にとびっきりの美人に、しかし超絶なブラコンに成長を果たしていて、ことあるごとに兄の秋人にラブアタックを繰り返してきて……というお話。

妹をはじめとしたヒロイン達とのテンションが高く軽妙な会話がテンポよくて、思わずニヤニヤしてしまう。直情暴走型の妹・秋子、ちょっとテンポがずれててするっとお下品な言葉を連発する那須原、典型的な百合園の女王様・嵐、そしてちょっとクールな親友・春臣。それぞれの4人のキャラクターがはっきりしていて、そこにツッコミ役な主人公が入ることで掛け合いが楽しい。軽い気持ちで楽しめました。

そして姫小路兄妹の、一見兄が妹を嫌がっているように見えるけど実はいっちゃいちゃなやりとりがとても可愛い。個人的に、転校初日の日の眼鏡に関するやり取りが大変ツボでした。「兄には常に一番可愛い自分でありたい」と言う秋子と、さりげなく妹へのデレを発揮する秋人のイチャイチャっぷりが超可愛い。……しかし、そんな二人の関係にキュンとなったからこそ個人的には最後の爆弾は無いほうがよかったなあと思うんだけど……。

個人的には色々な伏線を張っている気配だけして導入で終ってしまった印象を受けてちょっと残念。「一芸入試」の話とか兄妹が二人で暮せるだけの資金調達の話とか、主人公は凡人を装ってるけど裏がありますよ!といわんばかりなのに結局なにも明かされないまま終ってしまった…秋人がただのヘタレなハーレム主人公じゃなく、イケメン補正をちゃんと兼ねそろえているので、余計明かされなかった部分が気になってしまった。

ていうか個人的に秋人と彼の親友・春臣との電話のやりとりがめちゃくちゃツボだったので最後の展開には実にがっかりしました……本当にがっかりだよ……なんでそこでそんなどんでん返しするんだよバカヤロー!!!(男泣き)
(お察しください)

それにしても物凄く久しぶりに、表紙に惹かれて表紙買いしてしまった。イラストも可愛いんだけど、とにかく装丁が可愛くてときめく。カラーページのレイアウトも可愛くて、本当にやばかった。


東京レイヴンズ3 cHImAirA DanCE

 

進級試験に挑む、陰陽塾の若き闇鴉、春虎たち一年生。しかし落ちこぼれの春虎は、筆記試験は壊滅的、実技試験でも呪術をうまく使いこなせず夏目をはらはらさせるハメに。そんな中、都内各地で突如として霊災が発生。かつて霊災で後遺症を負った春虎の親友、冬児の身体にも異変が起き、同時に『オーガ・イーター』と呼ばれる『十二神将』最凶の陰陽師が現れ―!「魔」に蝕まれる冬児、土御門次代当主として事態収拾に走る夏日。春虎は、親友を救うため、主である夏目のために、奔走するが!?―。 (「BOOK」データベースより)

deltazuluレイヴンズの三巻は、僕の中のうららセンサーが反応しまくる
 「東京レイヴンズ」の三巻を読みながら、うららさんが高速ローリングするだろうなあって何度も思った。
kusumirin東レ3巻が、非常にうららさん仕様だと思いました、まる。
haduki_aレイブンス読んだ。なるほど確かに一切疑問を挟む余地なくうららさん得だ。
Sr_Krkレイヴンズ読み終わった…これはやばいこれは燃える 夏目さんに羨ましいと言わしめるほどの悪友話 うららさんマジ早く読むべき
soundsea東京レイヴンズ3のうららさん得理解www
kimpeaceあ、7人目追加でお願いします。読んでてすぐに把握したよ!
maronu確かにこれは私の中でうららセンサーが点滅してる
inn_hatenaこれはうららさん得すぎるなまじで
ym___うらら得を把握した
※@ID省略、鍵垢のかたの発言は該当箇所だけ引用。

発売日から読み終わるまでに計10人に「うらら得」と言われた件について

陰陽塾の進級試験として程度の低い霊災の対処に当たる事になった春虎達。ところが、試験の最中に東京各地で異変が起きる。その霊災は奇しくも2年前に冬児が巻き込まれた事件に酷似していた。事件の「後遺症」に悩まされる冬児に対し、春虎が取った行動は……というお話。とにかく発売直後から「うらら得」「うららさんはすぐに読むべき」と言われ続けたわけで、そんなにハードル上げられたら余程の悪友萌えじゃないと納得しねえぞ!!って思ったけど中盤で陥落した陥落せざるをえなかったなにこの「ずっと悪友のターン」萌えしぬ

冬児と春虎の悪友関係が改めてとても美味しい。過去の事情から世間の望む自分を演出し、虚無感と諦観に囚われていた冬児に『信頼』という名の呪いを掛けて、暴走する力のストッパーとなっていく春虎の関係がとても美味しい。世間をどこか斜めに見ている冬児が直情バカの春虎に救われ、惹かれていく姿にとてもニヤニヤする。っていうかこいつら青春しすぎだよ!!悪友どもが青春しすぎで生きるのが辛いよ!!正ヒロインも羨む男子二人の友情萌ええええ!!!

そして、主人公コンビの活躍もさることながら、大人たちの活躍がまた美味しい。特に終盤の大友&鏡&小暮のやりとりにはニヤニヤが止まらなかったです。仲の悪い大友・鏡が小暮に文句言う時だけ意気投合するのに超萌える。

大人組もこれから物語に絡んできそうな気配だし、後遺症を克服したとはいえ冬児の話も本筋に絡んできそうな気配。色々と動き出しそうな今後が本当に楽しみです。


伏 贋作・里見八犬伝

 

江戸で「伏」と呼ばれる者による凶悪犯罪が頻発。小娘だが腕利きの猟師浜路は、浪人の兄と伏狩りを始める。そんな娘の後を尾け、何やら怪しい動きをする滝沢馬琴の息子。娘は1匹の伏を追いかけ、江戸の地下道へと迷いこむ。そこで敵である伏から悲しき運命の輪の物語を聞くが……。『里見八犬伝』を下敷きに、江戸に花開く桜庭一樹ワールド。疾走感溢れるエンターテインメントをお楽しみください。(公式サイトより)

江戸に蔓延る犬人間「伏」。兄・道節に呼ばれて彼らを狩ろうと江戸にやってきた猟師の娘・浜路が伏誕生にまつわるもうひとつの「里見八犬伝」と「伏」達の物語と出会う事になり……というお話。

まだ年若い娘でありながら根っからの猟師気質で「伏」の匂いを嗅ぎわける事が出来る浜路と、彼女とは対称的に粋でいなせないい男の「伏」・信乃の関係がとても美味しい。「狩る者」と「狩られる者」の間に生まれた奇妙な関係に年頃の青年と少女の甘酸っぱい何かが混ざり合ったような二人のやりとりにニヤニヤする。

そして曲亭馬琴の息子・滝沢冥土が語る「贋作・里見八犬伝」がめちゃくちゃ面白かった!馬琴の「里見八犬伝」の資料として集められた史実を元にした「伏」達の「因」になる物語。里見家を巡る不思議な物語にも面白いのですが、男勝りな伏姫と彼女の弟・鈍色の複雑な関係にとても惹きつけられる。光の中で大切に育てられた姉と彼女の影で割に合わない思いをしてきた弟、二人の関係が一匹の犬を巡って劇的に変化していく姿が印象的でした。

馬琴の「南総里見八犬伝」の知識がなくても十分楽しめる作品でしたが、原作知識があるほうが色々深読みできるような気がして楽しいというのはあるかも。「私たちの冒険はこれからだ!」的な終わり方だったので続編が出ないかなあと少し期待してしまいます。

……それにしても、お家騒動前ガンガン読者としてはどうしても、各キャラがこっちのグラフィックで連想されて困った。……いつはじまるんでしょうね第二部……


4757502923里見八犬伝 4 (ガンガンコミックス)よしむら なつき
スクウェア・エニックス 2000-08

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