ページ 102 | 今日もだらだら、読書日記。

▼ 最近の記事

デュラララ!!

 

東京・池袋。 そこにはキレた奴らが集う。 非日常に憧れる少年、喧嘩上等のチンピラ、ストーカーもどきの電波娘、趣味で情報屋を営む青年、ヤバイ患者専門の闇医者、魔物に魅せられた高校生、そして漆黒のバイクを駆る“首なし(ルビ:デュラハン)ライダー”。 そんな彼らが繰り広げる物語は痛快な程マトモじゃない。 だが、彼らは歪んでいるけれども――恋だってするのだ。(電撃文庫公式サイトより)

アニメが凄い盛り上がってるようなので今更手を出してみました。池袋に集う様々な人々に、『首なしライダー』という面々が繰り広げる群像劇。どうも読んでいるとアニメの強烈な映像効果に自分のイメージが引きずられるなぁ、と感じてしまう部分が多かったのだけど(特にアニメ臨也のインパクトは強烈すぎる。アニメ4話までしか見てないんだけど、どうしても彼が喋るとアニメのアレが脳裏をよぎってしまう)アニメでは表現しきれない各キャラクターの内面などもあり、結構楽しく読むことができました。

特に、印象が変わったのは帝人かな。アニメを見ているとただの無害そうな地味な主人公格キャラ、という印象だったのに、彼の視点から描き出される物語はまさに「平凡」とは乖離していて。好奇心に突き動かされてどんどん危ない方向に足を向けていく彼の姿にはハラハラしましたが、ラストの大どんでん返しでテンション上がりまくりました!彼の相方である紀田にもなにやら色々とありそうな予感で、彼等の関係がどうなっていくのかもちょっと楽しみ。

しかし、予想外に心を打ちぬかれたのがアニメ見た際に一番ハマらないだろうな?と思っていた平和島静雄だったんですよね。自販機をブン投げるキレキャラ、という認識でしかなかったのにセルティを前にした、「キレてない」静雄の意外な姿に物凄く心を打ち抜かれました!!うわああああ何だこの人可愛ええええええ!!!!!

平凡な日常から「非日常」を求めて更なる深みへ向かう帝人や自らの欲望を満たしたいがために裏で暗躍する臨也、一途に自らの『首』を求める首なしライダー・セルティに彼女を愛し妨害しようとする新羅……などなど、歪みまくった人々で一杯のとても楽しい物語でした。今回スポットライトが当たらなかったキャラクターたちにも様々な秘密が隠されていそうなので、続きを読むのが楽しみです。

しかし、あんな場面で電撃文庫が出てくるとは思わなかった。
しかもよりによってMissingかよ……!!「合わせ鏡の物語」はトラウマです。
電撃だったらアレやられるのが一番怖いよなーとおもってたら、ドンピシャで出てきて噴いた。

「チンピラ逃げて!!超逃げてーー!!!」って叫んだのは私だけじゃないはずっ。


4840222630Missing〈7〉合わせ鏡の物語・完結編 (電撃文庫)
甲田 学人 / 翠川 しん
メディアワークス 2003-01

by G-Tools

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

EROTICS×ANGEL

 

美しくも最強―悪魔の貴族、ゼル。彼に囚われた天使、フェリシアを待っていたのは淫靡な快楽に満ちた日々。躰を戒められ奪われる純潔。道具や媚薬、彼の執事まで加わっての責めに、禁じられた愉悦を感じて…。もう天使界には戻れない。涙を零す天使に悪魔は甘く囁く。「お前は俺のものだ」。彼の独占欲は種族を越えた究極の愛へと変わり始める―。超ハードErosファンタジー。ティアラ文庫新人賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)

某ついったーで「ティアラ文庫新人賞作品がエロい」という話を聞いて思わず手に取ってしまいました。悪魔の虜囚となった天使が悪魔から陵辱されるというお話。

確かにこれまでに読んだティアラ文庫の作品群の中では飛びぬけてエロいんだけど、ひたすらエロシーンだけ選り抜いてつまみ食いしている間隔で個人的には物足りなかった。ヒロインが序盤で「口では嫌がってても身体は悦んでる」状態に突入してしまうのでなんだかなあ、と思ったのもあったし、相手の悪魔がヒロインに惚れた理由が「一目ぼれ」の一言で済まされているのも、そこに陥るまでの心の動きを読むのが好きな私としては興ざめ。

ひたすらエロシーンを書く事に注力してそこにいたるまでの流れはただテンプレに当てはめただけのように感じて、とにかく物足りないというか、どこかで見たような展開の詰め合わせみたいになっちゃってるのが辛かった。ヒロインが悪魔に一筋の優しさを見出して一瞬だけ心を許した瞬間に堕天の兆候が……という展開は上手いと思ったけど、そこまでやったんならそこからなしくずしに流されちゃわないでもう1抵抗してほしかったな。

せっかくの陵辱モノなのにそちらに徹し切れてないというか、全体的に「もう1波乱あっても」と思ってしまうんですよね。あとこれはティアラ文庫レーベル自体の方針っぽいけど何故いつもかませ犬が中途半端なんだ。思わせぶりに出てきた執事が実は魔王のスパイで、くっつくまえに魔王との対決が…みたいなの想像してたら執事はただの3P要員でガッカリしたよ!!!

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

身代わり伯爵の挑戦

 

パン屋の後継者争いに破れ、うちひしがれるミレーユは、なりゆきでリヒャルトのために恋のショールを編むことに。しかし、編みかけのショール(もどき)を美形でナンパな怪盗に盗まれ怒り爆発!乙女の執念で怪盗捕縛に挑むミレーユは、シアラン王家にまつわる陰謀に(自ら)巻き込まれてしまい…!?かくして『身代わり伯爵』の恋と暴走の挑戦がはじまる!!いちゃいちゃ指数上昇中、胸キュン王道ファンタジー第3弾。(「BOOK」データベースより)

シリーズ第三巻は大掛かりな「身代わり」はなしで王宮の騒動にミレーユが巻き込まれて暫く王宮に留まる事となり、リヒャルトとの関係で悶々としたりするお話。個人的に、フレッドが好きというのもあるけど、「身代わり」はこういうピンポイントな使われ方の方が好きだなあ。既に真相が身近な人の殆どにバレているせいで、緊張感が薄いというのもあるのかもですが。

いつも「身代わり」で接している時とは違うリヒャルトとの距離感に戸惑ったり、突然聞かされた帰郷の話にドキドキしたり、謎の女性の存在にうろたえるミレーユが女の子していて可愛いなあ。一方のリヒャルトもひょんなことから勘違いをしてしまって……完全に両思いなのに勘違いからすれ違い続ける二人の姿にニヤニヤします。エピローグでのもどかしいいちゃいちゃぶりも最高。このくっつきそうでくっつかない絶妙な距離感、たまらない。

脇役関係ではさりげなくフラグが立ってるようにも見受けられるセシリア様とフレッドの関係にもニヤニヤしたけど、何よりヴィルフリート可愛いよヴィルフリート。

…な、なにあの可愛い人!!ただのかませ犬キャラかと思っていたらいつのまにやら妙なフラグを立て、ミレーユとフレッドの入れ替わりに翻弄されてわたわたする姿にキュンキュンします!!そしてそのヴィルフリートを天然で惑わすミレーユと、意識的小悪魔的に幻惑するフレッドが実に酷いw個人的にフレッド×ヴィルフリートもありだとおもうんですがいかがですか(誰に言ってる)

なんだか物語りもシリアスな方面に動き出しそうだけど、魅力的なキャラ達が今後どんな騒動を巻き起こしていくのか、それが純粋に楽しみ。

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

レイセン File1:巫女とヒキコと闇少女

 

伝説にまで成り上がった「聖魔杯」から数ヵ月、普通の社会復帰に失敗したヒデオは宮内庁神霊班に就職する。しかしそこでの仕事は、人々の悪意から生まれた悪霊を、人間にとり憑く前に祓うというもの。精霊に知り合いはいても、お祓いのスキルはまったく無しのヒデオはいきなり大ピンチ!先輩にして巫女の睡蓮に厳しくしごかれる日々が始まる。さらに、今度は闇属性のゴスロリ精霊少女に憑かれてしまい―前途多難の第二の人生、開幕。 (「BOOK」データベースより)

「マスラヲ」のラストで軽く触れられていた、鈴蘭達の勧めで宮内庁に入ったヒデオがあの睡蓮の部下になって!?というお話。別シリーズを取っていますが実質的に完全な「戦闘状態マスラヲ」の続きのお話。「お・り・が・み」とマスラヲ以上にリンク性が高いので、マスラヲの続きだと未読者にも判るような記述があってもよかったのでは…

聖魔杯→宮内庁へと舞台も変わり、様々な陰謀やら何やらは見え隠れするものの、「マスラヲ」未登場だった「お・り・が・み」キャラ達とヒデオが築いていく人間関係にワクワクする。「マスラヲ」ラストであんなことがあって、ちょっぴり不思議な能力が身に付いたりもしましたが、基本口先三寸で状況を切りぬけていく姿は基本変わらず。ウィル子やらノアレに振り回されて涙目なのも変わらず。目つきの悪さと時折繰り広げられるヒデオ時空(違)も変わらず。ていうか飲酒状態のヒデオの語りにはうっかり信じそうになったから!!!なんという説得力……

一方で、睡蓮とのなんだか初々しい関係に物凄いニヤニヤしちゃう。メインの2人に限らず、これまで殆どまともな進展を見せなかった周囲の人達にも春の訪れが感じられて、そちらの方向でも期待が高まります。

ていうかラストの鈴蘭は反則だろーーー!?
妹のほのあまいラブコメ具合を爽やかにぶっ飛ばすような破壊力の高いラブコメ具合に悶絶。さすが元・聖魔王の貫録……うわあああ鈴蘭可愛いよ鈴蘭!!!マスラヲの時はある種敵役っぽいポジションで、そちらの嫌らしさが鼻に付く部分もあったんだけど、ちょっとご無体な普通の(?)女の子に戻ったレイセンの鈴蘭、本つに可愛い。

それにしても、あとがきの暴露具合が凄かったです。マスラヲアニメ化の話とかあったのか……確かにあれは、1クールで魔殺商会抜きでやられたら涙目だよね…。
個人的に、このシリーズがアニメ化するならNHK教育にある角川長編アニメ枠ゲットして「お・り・が・み」から「マスラヲ」「レイセン」までじっくり全部やるくらいの勢いが欲しいです。もしくは分割劇場版。

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

身代わり伯爵の結婚

 

庶民的パン屋の看板娘、ミレーユ。双子の兄の予測不可能な行動のせいで、またも『身代わり伯爵』として登城することに!そんな彼女に、隣国の女公爵(特技:呪詛返し)との結婚話が舞いこんだ。彼女いない歴16年なのに(ちなみに16歳)!というか、そもそも女なのに!!さらには再び陰謀の予感が…?かくして、『身代わり伯爵』の笑いと涙の冒険がはじまる!!奇人変人美形筋肉増量中、超王道王宮ファンタジー第2弾。(「BOOK」データベースより)

ひょんなことから伯爵である兄・フレッドの身代わり役を務める羽目になった庶民の娘・ミレーヌが繰り広げる王宮ロマンス第二巻。今回は、再び代役を務める事になった彼女が兄の結婚話やら肝試しやらに振り回されるお話。

キャラクターが増えて、横文字苦手な私には時々人物が判らなくなる事も多々あったんだけど、それ以上に個性豊かなキャラクター達のやりとり楽しい。っていうか、本編よりもフレッドが帰ってきた後のキャラクター達のイキイキとしたやりとりばかりが印象に残ったなあ。普通に聞いてプロポーズとしか受け取れないようなセリフの応酬を繰り広げてるのにまるで互いの気持ちが伝わってなくて二人でお互いに鈍感鈍感天然天然言い合ってるミレーヌとリヒャルトや、そんな二人に嫉妬の心を燃やしまくるミレーヌのお父さん(親バカ)や、ちょっとズレてるジーク&リディエンヌ夫妻の姿にニヤニヤが止まりません。

さりげなく新たな恋のフラグもたてられたり、その裏でなんだか不穏な動きもあったりして、続きがどうなっていくのか楽しみ。

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

1月に読んだ本と同人関連のお知らせ

1月、ラノベ4冊しか読んでない!!!!!
今月は本当に、壮絶な勢いで本を読みませんでした。年末に出た文学少女がまだ読み終わっていないような体たらく。特にこれといって超お勧めしたい!という本もなかったので、今月のオススメやらなにやらは一回お休みとさせていただきます。敢えて言うと俺妹5がなかなか面白かったです。

あと毎月やっていた「人気のあった記事」もある意味面白みがないのでやめておきます。

とある日の当ブログのアクセス解析
色々な意味で、相変わらずバカテスに対して歪みなかった。

同人関係のお知らせ

冬コミから1カ月ほど経って超今さらですが、冬コミで発行したバカテス本2冊を
とらのあなさんで扱って戴けることになりました!

来週にはサンクリもありますので、サンクリ2日目(違)とか、とらのあなさんでは今バカテス本特集してるみたいなので、他のサークルさんのバカテス本のついでにでもぜひどうぞ。

↓下記のURLから商品ページに飛びます。
 ●バカのおと バカとテストの再録本
https://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/21/21/040010212146.html
 ●とある性別への戯歌
https://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/21/21/040010212145.html


2010年1月の読了記録

今月から読書メーターの抽出に切り替えてみました。MM最近全く使ってない……
ラノベを抜き出せないので冊数が増えてしまうのが最大の欠点ですが……まあいいや。

続きを読む

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

2009年下半期ライトノベルサイト杯投票します。

ラノサイ杯に投票します。今年は既存:新規で4:6です。新規部門がとても豊作だった……
しかし、10作品中「女装ネタ含作品:4、百合:2、TS:1」って何だこれ自分歪みなさすぎる。

■ 2009年下半期ライトノベルサイト杯 開催のお知らせ(平和の温故知新さん)
↑詳しいルールや投票の仕方等はこちらから↑


既存部門


■ バカとテストと召喚獣6.5/7(6.5巻感想/7巻感想

女装祭り萌ええええええ!(6.5巻)+悪友バッテリー燃ええええええ!(7巻)
アニメから入った人は原作を読んで雄二と明久の悪友燃えにゴロンゴロンすればいいです。本当に、7巻ラストの明久がかっこよすぎて悶えました……もう言葉などいらぬ。あと6.5巻の雄麗ちゃんは素晴らしすぎると思います。ごついのに美女とか反則…!!

萌えも燃えもラブコメもBLも標準装備でまさしく「全方位向け」なバカテスの今後が本当に楽しみ。
【09下期ラノベ投票/既存/9784047261952】
amazon.co.jp
 


■ 死神姫の再婚 孤高なる悪食大公 (⇒感想

糖度の高さが尋常じゃない、今全力でイチオシの少女小説。
奥様LOVEを隠し通せなくなってきたコワモテツンデレ旦那様のデレッデレぶりと、恋に疎い奥様の「おなかいたい」にキュンキュンしましょう。彼等の周囲で繰り広げられる恋愛模様も見逃せない。

普通に男性ラノベ読みにも読んで欲しいシリーズ。
【09下期ラノベ投票/既存/9784047260658】
amazon.co.jp
 


■ SH@PPLE?しゃっぷる?(⇒感想

甘酸っぱく糖度高めな入れ替わりラノベ、が段々すごい展開に…!
主人公・雪国を巡るヒロイン達、「入れ替わり」によって発生した様々な行き違いの清算が一気に押し寄せて本当にすごい展開に…この怒涛の展開は終盤の「とらドラ!」を思い出す。ベクトル的には似てるよね。

主人公たちが全員幸せな未来へたどり着けるよう祈ってます。
【09下期ラノベ投票/既存/9784829134634】
amazon.co.jp
 


■ 騎士は恋情の血を流す The Cavalier Bleeds For The Blood(⇒感想

しずるさんvs統和機構な上遠野作品スピンオフ。
物凄く久しぶりに読んだ上遠野作品でしたがすごく面白かった!ブギーポップシリーズ及び「しずるさん」シリーズを読んでないと入り辛い、という難点はありますが中盤までのMPLS対決な展開から、一気に「しずるさん」の世界へと物語が切り替わっていく様子に圧倒されました。

でもとりあえず、普通の「しずるさん」の続編も読みたい、って言ってみる。
【09下期ラノベ投票/既存/9784829176818】
amazon.co.jp
 



新規部門


■ 紫色のクオリア(⇒感想

圧倒的なスケールで繰り広げられる、百合SF。
生き物全てを「ロボット」という形で視る少女の「友達」になった主人公。たった一人の大切な親友を救うため、人間を越え時空を越えて無限の並行世界へ拡がっていく……というお話。とにかく「圧倒される」というのがある意味全て。本当にすごかった。

しかし、何気にラストの展開は色々深読みしてしまう…っ!
【09下期ラノベ投票/新規/9784048679046】
amazon.co.jp
 


■ 384,403km あなたを月にさらったら (⇒感想

ドジッ娘策士と子悪魔天然ヒロインの繰り広げる、ちょっとえっちなガールズラブ。
正直百合エロはちょっと……とおもってたんですが、これは本当に良い百合だった!!前半は主人公のドジッ子具合に、後半はヒロインの手玉に取り具合と女の子二人のキャッキャウフフ具合に大変ごろごろします。

しかし、本当に理世×美由紀のリバシエロをどうしてカットしたし
【09下期ラノベ投票/新規/9784829665152】
amazon.co.jp
 


■ ぐらシャチ(⇒感想

ほのぼの……だと思ってると痛い目を見る、ガールミーツ未確認生物。
ちょっととっぽい主人公が言語を解するシャチと出会う、ほのぼの異文化コミュニケーションもの……だとおもったらいつも通りの中村恵里加で大変ホッとしました(待て)全く異なる習慣を持つシャチのグラと普通の少女が奏でる不協和音と、部外者でありながらその二人を繋ぎ合わせた一人の少年の姿にほっこりしました。

ダブルブリッド好きなら迷わず読むべし。読んだ事ない人は中村作品入門として是非。
【09下期ラノベ投票/新規/9784048681476】
amazon.co.jp
 


■ ラ・のべつまくなし ブンガクくんと腐思議の国 (⇒感想

「等身大の」腐女子像が心地よい、正統派ラブコメ。
最近ラノベに出てくる腐女子というとイタいところを誇張してるキャラ多すぎ!と思ってたのですがこの作品のヒロイン・明日葉は本当に等身大の腐女子ヒロインで、もうそれだけでニヤニヤできました。腐女子とラノベ作家とか、Twitter小説とか色々イマドキのネタを詰め込みました感はあったけど、中身は本当に直球な甘酸っぱいラブコメで、楽しかった!

今度出るらしい続編も楽しみです。
【09下期ラノベ投票/新規/9784094511673】
amazon.co.jp
 


■ ラッキーメイド天くん(⇒感想

大好きな女の子の為、一生懸命な主人公が一途で可愛い「女装少年」モノ。
ミエミエに狙ってる総受け男の娘モノかとおもいきや、主人公が意外にちゃんと「恋する男の子」していてすごく良かった!男のプライドも捨ててでもヒロインを守ろうとする主人公の頑張りにはニヤリとしました。色仕掛けのシーンがすばらしいです。すばらしいです。

あとは、伏字使わなくていい表現方法をしてほしい…面白いのに勿体無い。
【09下期ラノベ投票/新規/9784894259546】
amazon.co.jp
 


■ 魔王様げーむ!(⇒感想

あまりにも歪みない「紳士(という名の変態)」な魔王様が素敵すぎるTSモノ。
「姿形が女の子なら中が元・男でもオールオッケー!!」というあまりにも女子に対して歪みなさすぎる魔王様が素敵すぎて惚れた。元男なのに女にされてしまった主人公のウブな反応や少しずつ女としての自分に順応していくと同時に理不尽な感情に捕らわれて悶々とする姿も良かったです。

個人的に物凄く2巻が読みたい作品なので、売れて欲しい…!!
【09下期ラノベ投票/新規/9784059035428】
amazon.co.jp
 


記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

人類は衰退しました5

 

大人たちを欺き、遊びましょうか?
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は"妖精さん"のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の"調停官"であるわたしのお仕事。そしてこの仕事に就く前、多くの時間を過ごしたのが《学舎》と呼ばれる人類最後の教育機関です。寄宿舎で出会った友人たち。RYOBO230r。秘密の倶楽部・のばら会。妖精のお茶会。感傷に浸るにはまだ早いのに、なぜ思い出すの……? 里に現れた侵略者! 奪還チームを組んで地下に潜ったわたしたち――死亡!? ピロリロリン♪でCONTINUE? (ガガガ文庫公式サイトより)

「新人類」な妖精さんたちと「旧人類」である「私」たちが繰り広げる、ほのぼのまったり時にブラックな異文化コミュニケーションストーリー、1年ぶりの最新刊。今回は調停官に就任する前の主人公の学生時代を描く過去編と、いつも通り(?)の村の小さな(?)騒動を描くお話の2本立て。

過去編「妖精さんの、ひみつうのおちゃかい」がすごく良かった!祖父と上手くやっていけなかったという学舎はいる前の経緯からすっかり周囲に対して壁を作ってしまった「わたし」が様々なヘンな人や人以外やらと出会い、現在の外面は良いけどしぶとくふてぶてしい「わたし」になるまでのお話なのですが、「わたし」と「Yさん」との悪友関係がたまらなくニヤニヤしてしまいました。最初は天敵のような関係だったのですが、結局似たもの同士というか…とある一件を切っ掛けにして打ち解けたらすっかり仲良くなってしまう姿がたまらない。学生時代の悪友ぶりもよかったけど、その後二人が再開した時の和やかな関係にもニヤニヤしました。Yさんは是非とも今後とも登場して欲しいなあ!再登場希望。

2編目の「妖精さんの、いちにちいちじかん」は、妖精さんの不思議パワーで村中がゲーム世界みたいになってしまうというお話。ゲーム好きには思わずニヤリとしてしまうような小ネタ満載でしたが、「敵キャラがアルファベットで表されてる」とかもう何世代前のゲームの話ですか!!!

しかし、この話の最大のポイントはやはりオチだとおもう。
助手さんおそろしい子!!!!!!
さりげなく着々と主人公に対してフラグを立てまくっていく姿に爆笑しました。もうお前らとっととくっついちまえよ!!!主人公にはそんな気1ミリもなさそうなのが哀れですがw

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

後はマのつく石の壁!

 

眞魔国を遠く離れた水上都市ダルコで、濡れ衣を着せられ刑務所に投獄されてしまったおれ、渋谷有利(職業・魔王)は、脱走もできず釈放も期待できないまま、囚人仲間のグウェンダルや村田と一緒に監獄の中を調べることに。一方、魔王不在の眞魔国ではアニシナの(不安な)指導の下、影武者作戦が開始。更には「禁忌の箱」の扱いを巡って、思わぬ人物が予想外の行動をとり始めていた!?お待たせしましたまるマシリーズ本編17弾。(「BOOK」データベースより)

「刑務所」編(?)完結編。
やっぱり2?3冊くらいで1まとまりになってるとちょうどよい気がします、このシリーズ。

大体いつも通りのまるマなんだけど、「禁忌の箱」の鍵やらなんか半端な復活らしきものを遂げた眞王など、不穏な雰囲気漂いまくり。有利の方もなんだか異変が……ということで、今後また重たい展開になっていくことが予想されて戦々恐々。「鏡の水底」の“鍵”についてはウィンコットの血がどうのこうの、の時点でなんとなく予想ついたけど…

とりあえず、今シリーズの最大のポイントは次男おかえり!でしょうか。しかし次男あれだけ引きずって置いて、そんなあっさり翻しちゃっていいのか…みたいなのはツッコんじゃだめなのか。最近不安定気味な有利にとって、なんだかんだで今一番側にいて安心させてくれる人物はコンラッドなんだろうから素直に喜びたいんですけど……うん……コンラッド、ヘタレ。

一方で眞魔国残留組の三男に次々と不吉なフラグが立っているなあ……あらすじを読む限り次巻以降のシリーズでは三男と眞王に焦点があたりそうな感じだったので、次シリーズでの三男大活躍に期待したいです。で、できれば次はもうちょっと早く出てください!!

ヴォルフ×ユーリ派としては、最近のまるマには男前ヴォルフ分が足りません。

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

俺の妹がこんなに可愛いわけがない5

 

「じゃあね、兄貴」―別れの言葉を告げ、俺のもとから旅立った桐乃。…別に寂しくなんかないけどな。そして新学期。平穏な高校生活を謳歌する俺のもとに、奇妙な後輩が現れる。「おはようございます、先輩」俺は、黒猫の人間としての仮初めの名を知り、より深い“絆”を築いていくことになる。“妹”と“親友”。ともに大きなものを失った二人は、数多の思想が渦巻く校内で、“魔眼遣い”の少女と対峙する。“稀少能力”を持つ少女に、俺と黒猫は圧倒され、異空間へと誘われ…!!“日常”と“非日常”が交差するとき、物語は始まる―。 (「BOOK」データベースより)

「俺の妹」こと高坂桐乃が不在のまま展開する新学年編。今回は色々な意味で黒猫のターンだったなあ。『ネットの友人』から『現実の後輩』へと姿を変えた、一味違う彼女の魅力が存分に語られます。

桐乃とも黒猫とも違うタイプのオタク女子・瀬菜が良い味出してる。彼女の主張は腐女子世界ではある意味極右というか、ある意味わかりやすい「隠れたい腐女子」と言う感じでおもしろかったです。カップリングの受攻に関する話については、私はリバ派なのであの感覚はちょっとピンとこないんだけど、京介や黒猫の「ひっかけ」に過剰反応する姿や、盛り上がりすぎて色々と周囲を忘れて暴走する姿は他人事とは思えないw

ていうか、あの手の「隠れたい腐女子」を装いたいなら、その後の部員妄想やらプレゼンやらはNGだろー、とは思うのですが。…ああでも、あの手のタイプって一度カミングアウトするとその人達にしかカミングアウト出来ない分、暴走も激しいよなあ…。

ゲーム部に入った黒猫の、「皆の求めているものではなく、自分のやりたいものを作りたい」という主張には胸が熱くなるものがあった。やはり、需要も採算も度外視で自分のやりたいことをやるのが同人の醍醐味ですよね。最初は非協力的な態度を取っていた瀬菜がなんとか説得されて、二人で力をあわせてゲームを作成する…という展開もおもしろかったです。

それにしても、まさかの黒猫ターン突入でここからいったいどうなるのかと思ったけど、黒猫メインでありながらも上手いこと桐乃の方にバトンを繋ぐやり方は上手かったなあ。桐乃・黒猫のどちらが好きかという問題以上に「やはり桐乃のいない俺妹は俺妹シリーズとして何か違う」と思っていたので、今回の終わり方には超満足。次巻では同タイプながら正反対な桐乃と瀬菜の絡みにも期待したい。今回ちらっと本心を覗かせた沙織さんにも、そろそろスポットライトを当てて欲しいなあ。

あと麻奈美がもっとたくさんでたら完璧です。

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)