風邪をこじらせて長期入院を余儀なくされた戎崎裕一は暫くすると余暇をもてあますようになった。病院を抜け出したことがバレて病室に軟禁されていた裕一は、看護婦の亜希子さんからとある少女の話し相手を頼まれる。彼女?秋庭里香はとんでもないワガママで、でも死に至る病を抱えていて…
橋本紡さんの本は「リバーズ・エンド」しか読んだこと無いのですが、こういう少年少女の描写とか、しっとりとした雰囲気が凄く良いなあ、と思います。裕一と里香のやりとりとか、亜希子さんとか他の病室の人々とのやりとりが凄く読んでいて楽しいというか、和む。他のラノベのようにあまり大きな事件が起こったりはしないのですが日常描写で魅せてくれる作家さんだなあ、と。基本的に日常描写よりもハチャメチャな展開の方がツボにくる私ですが、橋本さんの描く日常描写は凄くツボです。
ただ、個人的にはこれがシリーズとして8巻まで続いたというのがちょっと信じられないというか…1巻完結でも十分綺麗な気がするんですが、2巻以降がダラダラにならないといいんだけどなあ…。あと、クライマックスが何度読んでもリバーズエンドに見えます(待て)
「リバーズ・エンド」の1巻は凄く良かったのに2巻以降が凄く蛇足っぽくて正直要らないなあと思っていたので少し警戒してしまいます。2巻まで購入してあるので続きを読むかどうかは2巻を読んでから決めたいと思います。
しかしギャルゲーの主人公に「ゆういち」ってなまえが多いのはデフォ?