ページ 126 | 今日もだらだら、読書日記。

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今月のまとめと読了記録[2008年12月分]

12月に読んだ本は18冊でした。冬コミ前は毎回消耗するので少なめです…。
ていうか、せめて12月の新刊は今年中に片付けて、1?2冊でも1月の新刊に取り掛かるつもりだったのになあ……まだファミ通文庫が完全に手付かずだったりします。

2008年12月のページアクセストップ4


バカとテストと召喚獣5
⇒感想

とらドラ9!
⇒感想

彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる(⇒感想

とらドラ8!
⇒感想


ですよねー。<バカテス5
発売月翌月恒例のバカテスぶっちぎりモード入りマース。
…というわけで毎回発売直後にアクセスが爆発起こすバカと彩雲国に、アニメ効果でがんばり続けるとらドラが混ざっているという、ある意味面白くない結果になった今月でした…。ていうか今月の新刊が「彩雲国」しかないよ!

彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる」は物凄い勢いで急展開して、物語が終盤に入っていることを印象付けるお話でしたね。ああ、しかし御史台のキャラクターたちの関係が面白すぎて、本来の主人公側であるはずの劉輝達の話があんまり面白くないのがつらいなあ。

2008年12月に読んで面白かった本


さよならピアノソナタ4
⇒感想

死神姫の再婚 微笑みと赦しの聖者(⇒感想

いつか天魔の黒ウサギ1
⇒感想

H+P(2)?ひめぱら?
⇒感想


やっぱり綺麗に完結した「ピアノソナタ4」が今月一番面白かった気がします。こちらは後ほど今年のまとめ記事で語る予定なのでコメント省略。

死神姫の再婚」はもう本当に、カシュヴァーンとアリシアのやりとりを見ているだけできゅんきゅん出来るのが楽しすぎる!!ティルナード坊ちゃんを巡る新旧教育係の対決も腐女子的には見物。腐女子的には…といえば、はずしちゃならないのが「いつか天魔の黒ウサギ」。男のツンデレ好きは、ツンデレ生徒会長・月光のためだけでも読むべきだと思うよ!!!

最後は「グレンラガン」「俺妹2」とどっちにすべきか悩んだけど、敢えて「ひめぱら2」で。いやごめん、こういうおバカなエロコメ、なんか大好きかもしれない(笑)

2008年12月の読了記録

先月に引き続き、メディアマーカーの読了記録から。
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黄昏色の詠使い8 百億の星にリリスは祈り

[著]細音 啓 [絵]竹岡 美穂

エンジュでシャオ達と対峙したネイト達は、それぞれの因縁の相手から世界の真実、名詠式が生まれた訳を聞かされる。また、クルーエルはアーマから、自らが忘れ去った過去と存在意義を垣間見る。彼らが聞かされた、世界の真実とは……
   個人的お気に入り度数
名詠式の真実とクルーエルの正体に迫るシリーズ第八弾!……なんだけど、説明メインの回という感じでどうしてもダレる……しきりに場面や語り手を転換させて、説明に飽きがないよう配慮しているのはなんとなくわかるのですが、それにしても物語の最初から半分近くに至るまで延々と説明っていうのはちょっと。

これはもう、色々な意味でどうしようもないことかもしれませんが7?8巻を一気読みしていたら、全然感じ方が違ったと思う。7巻読み終わったときのテンションがあればその後100P以上延々と世界観解説でも何も感じなかったと思うんだけど、7巻発売から時間がたって、半分くらい前の話がうろ覚えになってたところに突然これを出されるのはつらいものが……どうせ2冊まとめたって「終わりのクロニクル7」より分厚くなる事はありえないんだからいっそまとめてしまえばよかったじゃない。600Pくらいの厚さならまだまだ全然余裕だよ!!!

リアルの都合で一気読みできなかったというのもあるけど、その後ようやく戦闘に入ってもいまいち盛り上がりが足りなかったように思える。個人的に私の場合、このシリーズの最大の魅力はやっぱりネイトとクルーエルの恋模様にあると思うので、それ以外のキャラのバトルにいまいち興味がもてなかったというのはあるかも。悪くはなかったんだけど、興味はもてなかったというのが本当のところかなあ。

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SH@PPLE?しゃっぷる? 4

[著]竹岡 葉月 [絵]よう太

「人力リバーフェスタ」で演劇をすることになった雪国達空舟五中とローズロワイヤルは、青美女学院で合宿を行うことに。必死な稽古の合間で女の子たちに着せ替え人形にされたり、肝試しをしたり……と夏休みを満喫する一同だが、雪国の秘密を知る「X氏」から脅迫を受けて!?
   個人的お気に入り度数
それで、あのハリセンはどこに行けば買えますか?
カラー挿絵のはっちゃけ具合がすばらしいですねさいんこさいんたんじぇんと!私もあんなハリセンほしいです。舞姫モードの雪国はぶっちゃけ舞姫と区別つかない状態なので正直「女装萌え」という感じではまったくなくて残念だなあと思っていたらこんなところでカラー挿絵でやってくれるなんて男らしすぎる!一生ついていきます!!

それにしても、雪国近辺の女性関係がどんどんすごいことに……鳥子じゃないけど、「こんなたらしに誰がした」ってツッコミしてあげたくなります。雪国の気持ちは明確に蜜に向いてるんだけど、気づいてない胡蝶の宮と、あきらめきれない鳥子の行動と二人の気持ちに気づけない雪国、そして雪国と舞姫の入れ替わりがひたすら事態をややこしくしちゃってる感じが……鳥子が言うとおり、蜜と雪国がくっつくのはこのわだかまりをひとつひとつ解いていかないといけない…って思うとなかなか大変そう。買い物に行った時の、鳥子の心からの言葉が胸に痛いのに、何の疑いもなく「悪戯だ」と言われた言葉を信じてしまう雪国に思わずやきもきしたり。

3巻とは打って変わって女の子らしい部分を覗かせた鳥子とは対照的に、胡蝶の宮は「ローズロワイヤル会長」としての、かっこいい部分が多かった気がします。ただのお嬢様ではなくて、ひとつの団体を統べる長としての矜持もプライドも持ち合わせている彼女がかっこいい。一方でそういった上に立つ者としての責任を背負いきれるほど大人になれているわけでもなくて…体育倉庫で弱気になる彼女の姿がとても印象的でした。

しかしなんといっても今回一番面白かったのはやはり雪国の女装シーンとラストの人力リバーフェスタでのしっちゃかめっちゃかなお芝居だったかな。必死に雪国達が戻るまで劇をつなげようとする皆の思いとは裏腹に、どんどん変なことになっていくお芝居の様子が大変そうだけどものすごく楽しそうで、笑いが止まりません。そして今回最後まで可哀想な芝目……(笑)

X氏の正体も発覚してようやく元の鞘に納まった雪国&舞姫。次はどんなお話になるのか、とても楽しみです。今回割りと鳥子&胡蝶の宮にいいところもってかれ気味に感じたので、蜜の活躍も期待したいかも。

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H+P(2) —ひめぱら—

[著]風見 周 [絵]ひなた 睦月


次代のお世継ぎを作るため、5人のお姫様たちの“王仕さま”として異世界に召喚された神来恭太郎。しかし、いまどき珍しいほどのカタブツである彼はどんなに誘惑されても彼女たちに手を出そうとしてこない。業を煮やした第三王女・エリスがピコルに相談を持ちかけたところ、リゾート地でのバカンスを提案されて?!
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5人のお姫様+カタブツ侍少年が織り成すちょっぴりエッチなラブコメ第二弾。今回は「たゆんたゆん」な第二王女・レイシアとツンデレ高飛車第三王女・エリスのターン!挿絵がいちいちエロくて間違っても公衆の面前では開けません!!ていうか本を開いたとたんにカラーページでたゆんたゆん王女が触手に絡まれてるのはどういう了見ですか!!!

海辺のリゾートでオイル塗り、エッチな罠が目白押しのアトラクション、トドメは無人島で二人きり……とお約束すぎるエロハプニングの連続(笑)特にオイル塗りをせがまれて、必死に冷静を保とうとする恭太郎にすごい勢いで追撃をかけていく王女達の姿に爆笑してしまいました。相変わらず頭をからっぽにして楽しめる頭の悪いラブコメぶりが最高です。

わかりやすい高飛車ツンデレ娘なエリスが、恭太郎に惹かれて行く姿もものすごくかわいいのですが、それまでいまいち底が見えなかったレイシアの本音が一瞬だけ覗けたのも面白かった。「世継ぎを作って国を護るために」本人の意思とは無関係に向けられていた恭太郎への好意が、少しずつ本物の好意に変わってく様子が微笑ましい。ラストでメルルがそれとなく二人の変化に気づくシーンも面白いです。

…さてさて、ラストで第四王女が怪しげな動きを見せているのですが次は順番からいっても、このメガネっ娘のターン?いろいろと予想外の動きを見せてくれそうな予感がするのでとても楽しみです。

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天元突破グレンラガン4

[著]中島 かずき [絵]品川 宏樹 [原作]GAINAX

再び立ち上がり、ヴィラルと宿命合体を果たしたシモンは、地球の危機を救うため…そしてアンチスパイラルのメッセンジャーとして自分の元を去ったニアを取り戻すため、宇宙へ上がる。ニアの残した痕跡を頼りに、アンチスパイラルの潜む隔絶宇宙へと旅立つ銀河グレン団の一行だが…!?
   個人的お気に入り度数
アニメ「天元突破グレンラガン」のノベライズ、完結編。

「合体しすぎ」くらいの勢いで合体しまくり、最後は超巨大ロボット同士の最終決戦。正直テラ・カテドラルとか出た瞬間に「またラガンがそいつと合体するんだろ!!ネタはもうわかってんだよ!!!」とか思わなくもなかったですが、そのお約束っぷりを貫いてくれるのがこの作品のよさと言うか。ある意味「予想通り」の王道熱血ロボットアニメ展開には胸を熱くされっぱなし。

とりあえず、何はともあれカミナとキタン、おいしいところもってきすぎですから!!!大グレン団古株の面々が次々と玉砕していくところは、熱すぎて泣いた。そしてカミナとシモン、ヨーコの再会熱過ぎる!!!皆の中で、比喩ではなくてカミナは永遠なんだなあと。あんな序盤に死んで、それから何年も経ってる設定なのに皆の中で未だに「過去」になってないカミナ、いい男過ぎる。これまでの敵や味方も文字通り「一体」となってアンチスパイラルに挑む最終決戦も素敵でした。しかし、天元突破した後の名詞としての「天元突破グレンラガン」の連呼はちょっと雰囲気壊れるかなあ……どうしてもやっぱり、番組タイトルというイメージが強すぎて名詞として認識できないんですよね…。

シモンとニアの恋の行方は切なかった。今度こそ幸せになれると思ったのに……いえ、あの二人にとっては納得ずくの未来で、十分「しあわせ」だったんだろうけど。幸せそうすぎて逆に切ないニアの最期と、エピローグのシモンの姿にホロリとしました。別にあのエピローグが悪いというわけではないんだけど、ニアがああならなければもっとちがった、もっと賑やかなエピローグの形があったのではないかなあ…とかついつい想像してしまいます。

あとがきいわく、ラストバトルの展開は映画版「螺巖編」の未使用になったプロットを基にしたオリジナル展開らしいので、気になる人はここだけでも読んでみるとよいかも。私もアニメ見るのが途中で止まっているのでそろそろラストまでちゃんと見たいところです。

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人類は衰退しました4

[著]田中 ロミオ [絵]山崎 透

前回の一件の罰として自慢の髪を切られてしまったので、しばらく外に出たくありません……などという主張がこのご時世に通じるわけもなく、今となっては貴重な肉を得るため町の娘さん達とお手伝いにやってきました。ところが慣れない作業に手間取った挙句、鶏さんたちを逃がしてしまって…
   個人的お気に入り度数
ほのぼのまったり、しかし時々ちょっぴりブラックな異文化コミュニケーションストーリー第四弾。

1編目は衰退してしまった人類の乏しい食糧事情に妖精さんたちが鋭いメスを入れる(違う)「妖精さんの、ひみつのこうじょう」。相変わらずなんとなく癒されるようせいさんの言動に癒されつつ、要所要所で挟まれるブラックさがたまりません。特に序盤で、この世界での食糧事情がそれとなく明かされたのは地味に衝撃でした。なんかあまりにもまったりとスローライフ送っているからわからなかったけど、実は結構食糧事情からして深刻だったのですね…。

お菓子を作くれない“私”から聞かされた、意外に深刻な食糧事情を改善するためようせいさんたちが立ち上がるのですが……微妙な味の缶詰が量産されたり、加工済鶏肉が村を駆け回ったり……と例によってしっちゃかめっちゃかに。喜んでいいのか悲しんでいいのか複雑な気分なオチといい、いろいろと最高でした。文化局長の駄目人間っぷりがさらによい味出してる。

とりあえず小学館は早くこの「助手さんの絵本」を商品化すべき。
子供には間違っても読ませたくない一品になりそうだけど私がほしい!前回の「ごちそうさまぁっ♪」と合わせて、ぜひお願いします。

2編目はようせいさんが過密に集まりすぎてしまった弊害でネガティブになってしまったようせいさんたちと"私"のサバイバルな国家興亡を描いた「妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ」。これ以上のようせい過密状態を防止するため、ネガティブになってしまったようせいさんたちを元に戻すため、そのようせいさんたちを連れて村から離れた場所で生活を余儀なくされた“私”の話。

ようせいさんたちをポジティブな方向に持ち上げようとしつつもさりげなく自分の主張を通しまくり、気がつけばようせいさんたちが築いた王国の女王として君臨してしまっている主人公。後半でようせいさんが●●を製造してしょっぴかれるシーンとか、結局国が滅んだ理由とか、無駄に現実味あって猛烈にシュールだ。でも自分はしっかり楽して過ごすようせいさんとのサバイバル生活はとても楽しそうです。

不思議科学力に頼って、増長し、最後やりすぎて自滅するパターンはかの有名な「ド●えもん」を思い出すなぁ。何か来年は「新展開」があるそうですが、案外15分1話形式の子供番組風アニメとかも向いてるのかも知れないとか思いました。

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ガーゴイルおるたなてぃぶ4

[著]田口 仙年堂 [絵]日向 悠二

お七婆さんの節約食事術に感服しつつ、ミズチの動向に関する情報収集を行っていたひかるたち。調べていくうちにミズチが様々な人物を相手にとんでもない脅迫を行っていることがあきらかに。彼らの陰謀を食い止めるために動き出そうとしたひかるたちの前に、パワーアップした狛が立ちふさがる…!?
   個人的お気に入り度数
Lv.1なご近所ヒーロー・ひかる&ガー助コンビが繰り広げるもうひとつの「ガーゴイル」シリーズ、完結編。レイジとの決着がこちらで付かないのは解っていたのでどうやってオチをつけるのかと思ったんだけど、予想とおりあの人がラスボスとして出てきました。本編の「ガーゴイル」で軽く触れられていた、喜一郎が平賀に拾われて古科学をはじめた話ってこちらへの伏線だったんですね。

悪くはなかったけど序盤からバトル、バトル、バトルの連続でやはりそれ以外の部分への物足りなさが否めなかったかなあ。最後だし(最後だからこそ)もうちょっと日常描写がほしかった気がするのですが…個人的には日常分:バトル分の比率は3巻あたりが一番ちょうど良かったかも。

悪い意味で、3巻が盛り上がりすぎてて4巻が一種の後処理に見える。これまで「1つの生命をひかるとガー助の2人で分け合っている」という設定から生じていたバトル中の危機感が3巻で解消されてしまった上に、やはりレイジと比べると今回のボスキャラトリオは格が一段劣る感じで…。

個人的には、ひかるたちの活躍よりもお七御婆ちゃん大活躍にニヤニヤが止まりません。もう私、どんだけこのお婆ちゃん好きなんだと思うけど!!あと最初から最後まで可哀そうな役のヒッシャム哀れ。

このシリーズは一応ここで完結。来月「ガーゴイルおるたなてぃぶZERO」という番外編?っぽいタイトルの発売が予告されているのですが、こちらはどうなるのかな。個人的にはやはりバトルメインになったせいでおざなりになりがちだった逸色ビルの面々とのふれあいを中心にしたほのぼの番外編とかだったら嬉しいけど(エピローグでちょっと出てきた狛とガー介の凸凹コンビっぷりとかもっと見たい)、原作で事件の顛末しか語られていない板垣さんが古科学者に利用された事件の話とかになりそうな気もするなあ…

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ドラマCD バカとテストと召喚獣 vol.2

ドラマCD バカとテストと召喚獣 vol.2

下野紘 中原麻衣 清水香里 谷山紀章 水原薫 川田紳司 氷青 津田健次郎
個人的お気に入り度数
  
原作2巻の内容+オリジナルの物語を1編収録した「バカとテストと召喚獣」のドラマCD第二弾。
うーん……相変わらずキャストはぴったりだし、悪くは無かったけど1巻ほどは大絶賛できないかなあ…というのが本音かなぁ…ハイテンションなやり取りは相変わらず良いんですが。

「バカと学園祭と走馬灯」
原作2巻、学園祭に関するエピソード。「走馬灯」というサブタイトルからもある程度想像がつくかもしれませんが、今回は振り返りのシチュエーションが何気に面白おかしいw明久が死んだら生命保険を受け取る気マンマンの雄二は、明久とどんだけゼロ距離なお付き合いをしているというのですか。その後のバカテスト「現代国語」が何気に本編の内容と連動してるのには噴きました。

しかし、えーとすいません、私の2巻に対する思い入れが無駄に強い事は否定しませんが、なんかちょっと物足りなかったです……バトル以外の駆け引きがメインの準決勝以外のバトルが片っ端からはしょられたのはある程度は仕方ないかなあとは思うのですが…やっぱ2巻って、バトルメインの話なんだよなあ……。特に2巻最大の見せ場であるはずの決勝戦で明久・雄二が常夏コンビをボコにする擬音だけで終了したのは、もうギャグにしか見えなくて泣いた。いえ、確かにギャグ小説なんだけど。ギャグ小説なんだけどっ!!そこでギャグで落とすのはなんかバカテスとして違うと思う!!!

一応美味しいところは全部浚ってくれてるんですが、全体的に酷くはしょり気味で物足りない。30分にムリヤリ主要エピソードを詰め込んだせいでぎゅうぎゅうに詰め込んでしまったムリヤリ感みたいなのが露呈してる気がします。うーん、1巻もかなりはしょられてたけど、今回のような不自然さはそこまで感じなかったんだけど…

名前を知らないはず3年生コンビの事を明久がいきなり「常夏コンビ」と呼んでいたり、バトルを避けまくってたせいで明久の「日本史:166点」の凄さがイマイチ伝わってこなかったり…と、原作知らない人にはちんぷんかんぷんなドラマCDになってるのも気になります。特にテストの点数はやっぱ、普段の明久の点数(※1巻の頃から100点前後上がってる)知ってないとイマイチピンと来ないよなあ…。

後述しますが明らかに原作知らない、声優目当て腐女子層も喜びそうなシーンが結構あるので、これ原作知ってる人だけが楽しむつくりにするのはもったいないと思うんだけど…

っていうか常夏コンビに対して、明久が敬語で教頭に加担した理由を聞く場面が大好きなのにっ!!!あそことメイドアキちゃんを常夏が目線でセクハラする場面がはしょられたのはマジメに泣きましたが!!!泣きましたが!!!!大事な事だから2回言ったっ!!!

ああ、でも、カラオケボックスのシーンが最高すぎるのでもうなんか駄目なとこ全部どうでもいいかもしれないっ!!チンピラどもの暴挙に対して後先考えずにマジギレする明久もとても良いのですが、その後の雄二&ムッツリーニ乱入場面が最高にかっこよすぎる。雄二の「…貸しイチだからな?」にきゅんきゅんときめいた!!!ああもう悪友最高!!!!!

あとあと、ラストの姫路さんの呟きは最高だなあ。こういう演出ってやっぱ音じゃないとできない演出だもんなあ……原作で読んだときもきゅんとなりましたが、改めて聞くととても素晴らしかったです。

そして何気に今回も全問新問なバカテストがミモノです。先生がどんどんノリツッコミになっていく姿がステキすぎます。「数学」で生徒に嫉妬する先生の姿が哀愁を誘う…

「バカとスケベと冤罪疑惑」
間に挟まったバカテスト「古文」、何気にコラボネタだよっ!!たしかにあのセリフは声つきで聞きたかった。明久グッジョブ!!!ていうか、色々な意味で間違ってないよなああの答え……

そんなわけで後半はお姉ちゃんにお弁当を届けに来た葉月ちゃんと、ムッツリーニ&明久コンビがおかしな誤解(?)をされてF組生徒達と校内を股にかけた追いかけっこになるというお話。当初の目的を忘れて明久を追い詰めるのにノリノリな雄二と、同無駄にキビキビと戦況を報告してくるF組メンバーと、凄い勢いで目撃者を引っ張ってくる姫路さんの張り切りっぷりが面白おかしすぎる。つか、姫路さんがマジ怖いです(「走馬灯」の方も含めて)。出番ない所為もあるけど、9割くらい声が黒かった気がします。これなんてL5竜宮レナ。

「走馬灯」ではしょられた白金の腕輪の効果も雄二の方だけとはいえさりげなくこちらでお目見えさせたり、3巻以降の悪友コンビ&校長のちょっとした繋がりを思わせる描写もあって、物語のつくりとしても面白かった。
うん、やっぱりドラマCDだとバトルのないドタバタ話の方が面白いみたいです。
ムッツリーニの半分わざとな悪意と、葉月ちゃんの無意識な悪意によってどんどんドツボにハマっていく明久が可愛すぎました。

「キャストによるリアルバカテスト」
えーとりあえず一言だけ。

谷山さん「(声優は)褒められたがりが多い。下野くんなんか特にそうですよ。(中略)
 おめーなんか、くるぶしの形いいよな!ち●び綺麗だなー!!!」
下野さん「それ全部普通に見えるところじゃないからーーーっ!?」


 

 な ん の サ ー ビ ス だ こ れ は 。

普通に谷山×下野なのか、そうなのか!!
中の人に興味はないですがうっかり普通にカップリングに見えちゃったぞ!?
声優系腐女子必見?!

冗談はとにかく、下野さんの弄られっぷりは見てて和む。まさに「空回りのホームラン王」。

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死神姫の再婚 微笑みと赦しの聖者

[著]小野上 明夜 [絵]岸田 メル

アズベルグでは豊作祈願祭が執り行われていた。懐かしい面々と久しぶりに再会し、領民達の楽しそうな様子に心を躍らせていたライセン夫妻だが、そこに傷だらけのセイグラムが現れる。レイデンが<翼の祈り>教団の襲撃を受け、ティルナードが拉致されたというのだが、カシュヴァーンが彼らを救出に向かった間に今度はアリシアとディネロが拉致されて…
   個人的お気に入り度数
???っっ!!!(※ただ今萌え転がっております。暫くお待ちください)

あ、アリシアもめちゃくちゃ可愛いけど、カシュヴァーン可愛いよカシュヴァーン!!!!巻を追うごとにアリシア好きすぎて着実にヘタレていってる旦那様の姿が正直辛抱たまらん!!!天然無邪気な奥様が周囲(おもにエルティーナ様とバルロイ)の悪影響を受けて意味も分からず旦那様にアタックを仕掛けるのに翻弄されるわ、ディネロに嫉妬するわ、アリシアと離れたらアリシアの幻影見まくるわ……ってどんだけアリシア好きなのかこの人は!!!アリシアと再会した時の反応と、エピローグでアリシアがバルロイの入れ知恵を実行するくだりはほんと、電車の中でなかったら萌え転がっていた所です。というか今感想書きながら萌え転がってますが何か!!!

アリシアはアリシアで、本人も無自覚なうちにだんだんこの旦那様に惹かれていってる様子。ある意味、無自覚なうちに恋愛に憶病になってしまっているこの奥様が自分の気持ちに戸惑う様子がとても可愛いです。というかカシュヴァーンがかわいそうなのでそろそろ落ちてあげて下さい。いやでもこの夫婦はこのもどかしさがまた、たまらんのですが…!!

一方、別の意味で見ているとニヤニヤが止まらなくなってしまうのがティルナード坊ちゃんとその周囲の行方。ユーランとティルナードの関係はとても重たいのですが、なんだかんだいってこのユーランも、望む形ではないにせよティルナードのことを本当に心配してやったことだと思うと憎めない。彼の一件を乗り越えて大きく成長したティルナードの姿にも胸がじーんとしました。また、セイグラムとの関係では意外にセイグラムがティルナードに依存していることにニヤニヤします。というか教育係2人はティル坊ちゃん好き過ぎだろう!普通にティルの取り合いをしてるようにしか見えません腐女子的に美味しい展開を本当にありがとうござ(略)そしてラストのノーラとのやりとりにゴロゴロゴロゴロ(じったんばったん)。ノーラが、ノーラが遂にちょっとデレたよ!!!!(叫)ティル坊ちゃんの周辺は腐女子的にもツンデレ萌え的にも楽しめて大変美味しい所ですね!!

あーもうなんていうか、どんどん魅力的なキャラクター達のやりとりを見ているだけで萌え転がれるシリーズになってきて、ほんと今回は読んでると幸せな感じでした。新キャラクターも可愛いし、ルアークとジェダ、レネとバルロイの微笑ましいやりとりにもきゅんきゅん。続きが楽しみ。

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いつか天魔の黒ウサギ1 900秒の放課後

 

足のケガが原因で空手の道を断たれ、以来退屈な日常を過ごしていた鉄大兎。そんな彼はある日、同じ学校の女の子がトラックに轢かれそうになっているのを助けようとして自らがトラックに跳ねられてしまう。バラバラになって死んだと思ったのもつかの間、その身体はすぐに元通りになり、同時にそれまで夢だとばかり思っていた過去の記憶が蘇って…!?

とある事故をきっかけに9年前の記憶を取り戻した普通の少年が「15分以内に7回殺されなければ死なない」という呪い(魔術)という体質になり、彼を庇って9年間囚われていた少女・メヒアを助ける為に奮闘するというお話。世間の感想を見て胸をときめかしてから早半月。どこ探しても本屋でみつけられなくて男泣きしたのも今となれば良い思い出です。

物語は王道一直線な熱血純愛中二病系学園異能。「15分間に6回まで死ねる」のを強みにその身ひとつで魔族だのなんだのにぶつかっていく主人公の無謀っぷりにハラハラしつつ、デレデレ美少女・メヒアとのイチャイチャっぷりにニヤニヤさせてもらいました。主人公が記憶を取り戻してメヒアを救うために動き出す過程はちょっと唐突に見えなくもなかったのですが、その分物語に勢いがあってどんどん引きこまれていくような感じ。

しかし、主人公コンビも悪くはないのですが何よりもツボにハマったのはサドデレ生徒会長・紅月光。完璧超人な優等生キャラと思わせておいて実は天才肌な弟へのコンプレックスの塊という努力屋で、弟に一矢報いる事にはどんな犠牲も厭わない……と見せかけておいて実は何気に人情派。人間捨てまくりの冷血弟とは対称的に、これ以上なく人間らしい姿が最高にツボでした。相棒の安藤美雷とのやりとりにもニヤニヤしていたのですが……

この生徒会長、最後で美味しい所を持って行った挙句、腐女子妄想膨らませる発言までしてくれちゃって、このぉー!!!カップリングは日向×月光と月光×大兎が王道ですねわかりました!!!個人的には兄弟カップリング萌えとしては今回あっさり退場してしまった「Yandel、入ってる」な弟君こと紅日向の再登場にも密かに期待したい所です。あれだけ強大な敵っぽく描かれているのに今回のアレであっさり退場なんてないよね!当然、後の話でいやらしいパワーアップを遂げて、兄貴への復讐心丸出しに襲いかかって来るんだよね!!!

主人公の日常にも不穏な動きがあるし、サドデレ生徒会長と主人公の絡みを含め、これからどうなっていくのかとても楽しみです。

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