[著]奈須 きのこ [絵]武内 崇 2年間の昏睡状態から奇跡的に目覚めた式。しかしもう一人の自分であった「織」は失われ、代わりに万物の綻びを視ることができる“直視の魔眼”を手に入れてしまう。自らの生の実感を得られないまま病院で過ごしていた彼女の元に、一人の女性が現れて… |
※映画版ネタバレが含まれる為、見ていない方はご注意ください。
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[著]奈須 きのこ [絵]武内 崇 2年間の昏睡状態から奇跡的に目覚めた式。しかしもう一人の自分であった「織」は失われ、代わりに万物の綻びを視ることができる“直視の魔眼”を手に入れてしまう。自らの生の実感を得られないまま病院で過ごしていた彼女の元に、一人の女性が現れて… |
[著]茅田 砂胡 [絵]羽崎 安実(※Cノベルズファンタジア版:成瀬かおり) 明かされた色々な真実のショックからようやく立ち直ってきた桐原家の三兄弟。ところが些細な事がきっかけとなって、女子生徒たちが眞己と都にホモ疑惑を立て始めて!?噂を聞いて心中穏やかじゃない都と猛だが、そこに更なる事件が… |
[著]茅田 砂胡 [絵]羽崎 安実(※Cノベルズファンタジア版:成瀬かおり) 母達の口から明かされたとんでもない自分達の出生に関する真実をなかなか受け入れられない三つ子たち。特に紅一点・猛のショックは相当大きかったようで、麻亜子に対してきつい態度を取ってしまう。そんな時、更に3人を混乱の渦に落とし込むような事件が起きて!? |
[著]藤崎 都 [絵]中村 春菊 つきあっていた彼女にこっぴどくフられた上に本気で人を愛することができないと指摘され、落ち込んでいた中條弘樹は半ば強引に高校生の家庭教師というアルバイトを引き受けることに。ところがその高校生というのが、彼女にフられた時に自分の事をホームの向こうからずっと見ていたヤツで…!? |
桐原家の猛・都・眞巳は三つ子の兄弟。瓜二つの美形を持つ猛と都とは対照的にがっしりして精悍な顔立ちの眞巳は自分が本当に彼らと血がつながっているのか悩んでいた。そんな折、なぜか都に迫られる夢を見て…!?
とても今更ですがsoundseaさんの“魔がさして?”エントリーに腐女子として激しく心を揺さぶられたので釣られてみました。書影の関係で商品リンクはCノベ版なのですが敢えてルビー文庫版で。
兄弟であり、しかも男である都から迫られるという夢を見て以来、自分の兄弟の事をヘンな意味で意識してしまった眞巳(♂)が赤面しながら悶々と悩む姿が微笑ましいというかなんというか。マジメで頭堅くて実直でヘタレな兄と世渡りがうまくて美形で小悪魔系の弟という組み合わせ自体元々好きなのですが、ヘタすると兄弟の関係を越えそうでしかし越えないギリギリ具合がとてもツボ。
眞巳が弟への気持ちで悶々と苦悩した事をきっかけに三つ子の出生をはじめとして桐原一家の様々な秘密が明らかになるのですが、事実だけ考えるとものすごい重い話の連続…のはずなのに祖母・母・長姉の肝っ玉が座りすぎてて物凄い軽いノリで話が進んでいくのが凄い。特に母親・豊さんの男らしさは半端じゃありません。実際本人達にとっては辛い話であることは確かだろうに、そんなことはおくびにも出さずにまるで笑い話のように喋れてしまう豪胆さにホレました。いや、ほんとにこのシリーズに出てくる女性は誰も彼もがかっこよくて、魅力的で良いなあ。
ルビー文庫というと私の中では「BL小説レーベル」という印象しかなかったので、こういう小説があるのがとても意外だったり。とても面白かったので続きを読むのがとても楽しみです!
しかし、一番凄かったのは「あとがき」かもしれない。恋愛は書けないけど変態なら書けるかもしれないってちょ…!!私もラブコメを書くのが苦手中の苦手なのですごい共感してしまったのですがその発想は無かった!!
余談ですが、この小説を読みながらずっとつだみきよの「ファミリー・コンプレックス」を思い出していた私がいます。美形だらけの家族の中で唯一平凡な顔を持って生まれてしまった男の子(でも頭は良い)と、その兄弟姉妹にまつわるお話。ついったーのTLでも散々語った気がしますが、つだみきよ作品の中ではこれが一番好きだったりします。
…その後「プリ・プリ」で秋良がホモに迫られた(勘違い)ときには本気で発狂したけどネ!
ファミリー・コンプレックス (Wings comics)つだ みきよ 新書館 2000-05 by G-Tools |
LNFminiでお話を聞いてから「これは読まなきゃ!」と思った杉井光のデビュー作。だって巫女さんで平安ファンタジーで欝展開で平安ファンタジーだよ?!大事な事なので2回言いました!
化生の襲撃によって母と生まれた村を喪い、化生を滅ぼすことに執念を燃やす伊月が盲目でミステリアスな少女・佳乃と天然で大きな才能を持つ常和や周囲の人々と触れ合ううちに成長していくお話……かとおもったら後半重もーーーー!!!欝展開という前評判は以前から聞いてましたが、ここまで重たいとは。いえ、こういう重さ大好物ですが。
だんだん佳乃や常和が抱える過去の"傷"が見えてきたり、「火目の巫女」という役割や"化生"の正体に対する疑念が見えてきたりして、少しずつ不穏な空気が漂い始めたところに、"火目"の代替わりがやってきて……そこからの展開はもう凄まじいの一言。帝の正体、"火目"や"化生"という存在の真実、そして佳乃と常和の想いなどが次々に明かされていき、一気に物語に引きずり込まれました。特に「火目の巫女」の真の役割が明かされたときは本当に呆然とするばかりで。慟哭する主人公の姿がただただ胸に痛かった。
キャラ的には重い過去と未来を背負う女の子3人も良いですが、やはり豊日最強ですね!!!LNFminiで"ロリババア"属性扱いされてたので全く期待してなかったのですが、ロリババアじゃなくてショタジジイじゃねえか萌え!!豊日×伊月を全力で応援したい私であります。
凄まじい欝展開といい爽やかなんだか後味悪さMAXなんだか判らないエピローグといい百合百合な展開といいショタジジイといい、とてつもなく人を選びそうな物語ではありますが、私としては文句なしに面白かったです。エピローグは……違うよな?そういう意味じゃないんだよな…?(「『佳乃の鳴箭?』」→「小さな影が二つ?」がどうしても、あの、アレな展開を連想してしまうのですが…違うよね、違うよね豊日ーー!←ネタバレ)しかし、1巻で綺麗に終わってる気がするんだけどここからどうやって続けるんだろう…。
[著]三上 延 [絵]椎名 優 ツグミの事件を解決した直人だったが、王国の『悪夢』が激化し、夢神の動向を感じ取れなくなってしまう。その間に『赤い目』は着々と力を蓄えていた。悪夢の中で夢神の“王”から『赤い目』の怪奇を解決すればかつて犯した“罪”を赦されると伝えられた直人だが… |
[著]ハセガワ ケイスケ [絵]七草 すっかり涼橋寮でのバイト生活にも慣れてきた水田マシロは、ある日寮母のアザミ子からの指示で「おつかい」として陽向と共に外に出ることに。何故か「赤ずきんちゃん」のコスプレ姿で!?恥ずかしい気持ちを抑えて町に出たら変な男に声達をかけられて…!? |
[著]秋田 禎信 [絵]草河 遊也 突然「自分の故郷を判明したので」と雇い主であるボニーから暇を貰ったキース。好奇心に駆られたオーフェン達はキースを追ってみる事にするが、キースが向かったのは思いもよらぬ場所で—!? |
[著]鎌池 和馬 [絵]灰村 キヨタカ 駒場・浜面・半蔵…不良集団「スキルアウト」に所属する3人はATMを強奪し、車両で逃走中だった。上手く行ったかと思ったのもつかの間、"警備員"に追い回され…!?本編の横で脇役達が繰り広げる、物語の隙間を埋める物語。 |