良くも悪くもいつも通りな、舞姫と雪国の本編では描かれなかったちょっとした日常を描いた短編集。7巻のあのヒキで最終巻目前にしての短編集とはまたおにちくな……。
どれも面白かったですが、一番お気に入りなのは舞姫・雪国はじめての入れ替わりを描いた「日曜日のナイチンゲール」でした。風邪を引いた雪国のちょっとしたワガママから“入れ替わり”がはじまって……というお話なんだけど、自由奔放な双子の姉に振り回されながらも、普段の自分の立ち位置からでは気づけない姉の寂しさに気づいていく雪国と、そんな二人を暖かい目で見守る淡谷母の姿が印象的でした。しかし、ハローキティ紳士な一駿河父も大変気になる存在ですが、それ以上に淡谷父が一体どんなお仕事をされているのか、気になる…………
まさかのまいんちゃんネタにふきだしたり、乙女度MAXな鳥子さんの少女小説のポエム具合にニヤニヤしたり、図書委員会の大暴走に圧倒されたり、空舟五中の異能バトルに腹抱えて笑ったり、若かりし日のローズロワイヤルvs生徒会の構図にニヤニヤしたり……とかなり満足な一冊でした。
しかし最終巻直前にこれをもってくるのはやっぱり心が折れるのであります!!最後のヒキから意図的にこのタイミングで入れたのは理解したけど、それでも!!
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デュラララ!!×9
シリーズ第9巻。池袋の影で起こったある事件と、それと共に語られる中学時代の臨也と新羅が出会ったときのお話。
「人間全てに興味がある」臨也と「人間全てに興味がない」新羅。似ているようで全く違う二人の奇妙な関わりが凄く面白かった!行動の全てが「セルティの為」な新羅をうっとおしいと思いながら、次第に興味を持っていく臨也の心の動きが面白い。ラストで語られる、臨也が新羅に対して抱いたどこか憧憬にも似たような感情が正直クリィティカルヒットなのですが。なにこの二人美味しい!!小学校時代の新羅と静雄のかかわりも気になるところ。
一方、池袋で起こった事件の方も最後までなかなか真相が見えてこなくて、面白かった。麻袋を被せられた人の正体はあれかなこれかな、と色々想像していたんですがなんだかんだでしっかり裏をかかれましたし。意外な人の繋がりや、意外な人の再登場にもびっくり。ていうかちゃんと臨也が憎たらかっこいいの久しぶりじゃないですk(強制終了)(8巻の「鍋」の残念さが忘れられないよ!!)
大人たちが物語の「裏」で引き起こした事件が、「表面」といえる帝人達の物語にどういう波紋を投げかけるのか、とても楽しみです。
それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ[完全版] II
ヤマモト・ヨーコの新装/完全版第二巻。ファンタジア文庫版の本編3巻「桜月夜のシンデレラ」と4巻「さいはてのメリーゴーランド」+かき下ろしを収録。
巨大な桜が宙に浮かぶ『サクラ・トータス』に地球の40倍の大きさがあるという超巨大な海『さいはてのメリーゴーランド』と、オールドタイマーの茶目っ気と浪漫が全開な二冊。ヨーコたちの好敵手シルヴィー・ドレッドやメリ・スハンのテンツァーも登場して人物関係も面白くなってきました。特にサクラ・トータスを舞台に繰り広げられるそれぞれの人間ドラマが本当に楽しかった。バーニナーを取り合うルブルムとまどかのやりとりにはニヤニヤしてしまうし、ローソン・紅葉・洋子・フーリガーの織り成す四角関係(?)の先も楽しみ。何よりドレス姿で現れた洋子の一連の様子が本当に本当に可愛くて!!
全ての黒幕であるゼンガーの孫・テンツァーと綾乃の複雑な関係、紅葉とエリュトロンのライバル関係あたりは今後の展開に色々と影響してきそうで、こちらも楽しみ。
それにしても書き下ろしの「コミケ会場限定版」で爆笑してしまった。同人描きとして色々な意味で「あるある」すぎるんですがなによりも本当にオチが酷い!!(褒めてる)
ヨーコとまどかの関係は本当に良い『悪友』ですよね。
読了記録まとめ[2010年12月分]
12月のラノベ読了冊数は7冊でした。
機巧少女の感想を長らく溜め込んでいたのは自覚していたけど1ヶ月もひきずってたとは気づかなかった!
(3巻読了が1日で感想アップが31日とかそんなかんじ)
12月の読書メーター
読んだ本の数:26冊
読んだページ数:2882ページ
機巧少女は傷つかない3 Facing "Elf Speeder" (MF文庫J)
「夜会」の存在が空気だなあ……雷真はいつ全快するんだろう。タイトルにもなっている「マシンドール」の意味や雷真自身にも秘密が見えて来て、今後どうなるのか楽しみ。ツンツンしながらも雷真をほっとけない&姉バカっぷりを覗かせるロキが可愛いです。
読了日:12月01日 著者:海冬レイジ
D.Gray-man 21 (ジャンプコミックス)
話が一気に進んだ上絵柄が変わったせいかキャラの判別が付けづらくてちと混乱した。アレンVS神田のやりとりにはとてもニヤニヤする。
読了日:12月03日 著者:星野 桂
紅kure-nai 第6巻 オリジナルアニメDVD付き予約限定版 (ジャンプコミックス)
本編もOVAも、切彦可愛いよ切彦!!
読了日:12月04日 著者:降矢 大輔 (クリエイター), 子安 秀明 (クリエイター), 片山 憲太郎 (クリエイター) 山本 ヤマト (著)
伏 贋作・里見八犬伝
江戸に蔓延る犬人間「伏」とそれを追う猟師の娘、そして伏誕生にまつわる「もうひとつの八犬伝」のお話。浜路と信乃の関係にもニヤニヤしたけど「贋作八犬伝」の物語が面白かったなあ。
読了日:12月07日 著者:桜庭 一樹
ジンキ・エクステンド ?リレイション? 3 (ドラゴンコミックスエイジ つ 1-2-3)
ブレイド時代から更にもう一段階、ふっきれちゃいけない方にふっきれちゃったなあ…さつきの境遇は伏線張られてたとはいえ流石に引いた。エロゲでやれ。美味しいとこをいただいていくメルJさんかっこいい!
読了日:12月08日 著者:綱島 志朗
生徒会の一存 4 (ドラゴンコミックスエイジ と 1-1-4)
「両雄並び立たず=攻キャラ同士でカップリングした場合でも必ずどちらか一方がツンデレ受になる」宇宙守とのカップリングは超有りだと思います真冬ちゃんグッジョブ!
読了日:12月08日 著者:10mo
機巧少女は傷つかない4 CD(Side-A)付き特装版
ロキデレ!ロキデレ!ドラマCDのほうの「バカ」の言い合い具合といい、ロキ可愛いよロキ。
読了日:12月10日 著者:海冬レイジ
アイツの大本命 4 (ビーボーイコミックス)
佐藤の過去話とてもニヤニヤしたけどなんかいろいろとすごい設定だなー…びっくりした。吉田のいないとこで火花を散らす西田とそれをあしらう佐藤の構図美味しい。
読了日:12月10日 著者:田中 鈴木
未来日記11プレミアムアニメDVD付き限定版
完結目前だけど先が見えない。雪輝が秋瀬&級友達と戦う場面、そして秋瀬の最後……と強烈な展開の連続だった。どういう終り方になるのか、とても楽しみ。//アニメ版も自分的には由乃はもうちょっと童顔で可愛い子なイメージだったんだけど、それ以外はほぼ違和感感じなかった。テーマソングかっこいいな。
読了日:12月12日 著者:えすのサカエ
神のみぞ知るセカイ 11 (少年サンデーコミックス)
デート話のエルシィが可愛い本当に可愛い!裏表紙の「女の子が居てエンディングがあれば?」という言葉に、ついに桂馬が三次元に開眼しちゃったの!?とおもったらおおかたいつも通りでとても安心しましたこれからもそんなあなたでいてください。
読了日:12月18日 著者:若木 民喜
真月譚月姫 10 (電撃コミックス)
見開きを惜しみなく使って語られる物語のフィナーレに涙。よもやの「知恵留先生」で和んだと思ったら、「殺人貴」となった志貴のお話でまたじんわりさせられた。本当に面白かったです。ありがとうございました。 それで月姫リメイクはまだですか!!
読了日:12月20日 著者:佐々木少年
東京レイヴンズ3 cHImAirA DanCE (富士見ファンタジア文庫)
悪友どもが青春しすぎでやばい
読了日:12月20日 著者:あざの 耕平
お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ (MF文庫J)
会話文主体でテンポ良く進むラブコメ。良くも悪くも物語のさわりで終わった感じ。色々と裏はありそうだけどなあ。
読了日:12月21日 著者:鈴木大輔
ラ・のべつまくなし 3 (ガガガ文庫)
「あとがき」が反則すぎる。最初気づかなくて読み直してふきだした。
読了日:12月22日 著者:壱月 龍一
桜姫華伝 7 (りぼんマスコットコミックス)
ベタベタなフラグだと思ったらやっぱそうくるか。淡海は本当にいいキャラだよね。最後の見開き絵が好きすぎる。//しかし、一番面白かったのは4コマという説が!おかーさんなえんじゅ様と青葉の本音に噴いたww
読了日:12月24日 著者:種村 有菜
うみねこのなく頃に Episode3:Banquet of the golden witch 3 (ガンガンコミックスJOKER)
原作でも燃えたところだけど次男夫婦が超かっこいい!!霧江さんはよい悪女。 そして今回は最初から最後までベアトが可愛すぎます。戦人に相手してもらえなくてむくれる、碑文といてもらえなくてむくれるベアト超可愛い。
読了日:12月25日 著者:竜騎士07
うみねこのなく頃に Episode2:Turn of the golden witch 5 (Gファンタジーコミックス)
表紙の買いづらさが異常すぎrいいぞいいぞもっとやれ!ローザ無双が超ド迫力、お茶会での『ディナー』のおぞましさから一転、戦人復活で元の鈴木さんの絵柄に一気に引き戻されるところが凄かった。そしてラムダ可愛いよラムダ。
読了日:12月25日 著者:竜騎士07
うそつきリリィ 3 (マーガレットコミックス)
直太×先輩と展×太陽ときめいた……ドS×ツンデレと小さい可愛い子×年上不憫!女装男装入り乱れてますますカオスになってきてすばらしい。
読了日:12月25日 著者:小村 あゆみ
ついった! -4コマで楽しむとなりのTwitter- (マジキューコミックス)
正直左側のTwitterガイドは本当に必要なのかっていう……流し読みしたけど4コマがある程度Twitter触ったことないとわからないネタが多い割に文章は完全初心者向けでその辺のちぐはぐさをちょっと感じた。4コマは修造BOTとかスナナレとかある程度やってると「あるある」なネタが多くてニヤニヤした。
読了日:12月27日 著者:ついった!クラスタ,川村 和弘
となりの801ちゃん5 (Next comics)
「読んで(そしてハマって)くれるのが最高のプレゼントですよ!!」…そうか!!そうやって布教したらいいんだ!!(バンバンッ)
読了日:12月27日 著者:小島アジコ
超級! 機動武闘伝Gガンダム (1) (角川コミックス・エース 16-8)
なんかOPはじまっちゃったー!?イタリアでのドモンのツンデレっぷりにふきだす。
読了日:12月27日 著者:島本 和彦
ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編 6 (ガンガンコミックスJOKER)
最初から最後までクライマックスすぎてやばい。特に詩音と大石さんと赤坂が本当にかっこよすぎる…!!奮戦むなしくアッサリ捕まっちゃった富竹も、今回あらゆる意味で踏んだり蹴ったりな入江もかっこよかった。
読了日:12月28日 著者:竜騎士07,鈴羅木 かりん
魔法少女リリカルなのはMOVIE1st THE COMICS 1 (ノーラコミックス)
MOVIE 1st本編の内容は思いっきりざっくりと回想+モノローグでぶっとばして、映画版で語られてない外堀を埋めるコミカライズ…ってことでいいのかな。魔法少女になる前の自分を持て余すなのはの姿も新鮮でしたが、リニスやデバイス達など、なのは&フェイトの周囲の人々の想いが語られているのが面白かったです。
読了日:12月28日 著者:都築 真紀
凍鉄の花 (花とゆめCOMICS)
うわあ芹沢さんがかっこいい。京都に行く前の土方さんの話が個人的に好きだなあ。武士になるのが夢だけど人を斬る事に迷う土方さんも色男な伊庭さんもかっこいいんだけど、「武士」としての土方を慕うお琴ちゃんが可愛いかった。
読了日:12月28日 著者:菅野 文
北走新選組 (花とゆめCOMICS)
土方さんが不器用かわいい!
読了日:12月29日 著者:菅野 文
Re(アールイー):3 バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫)
巻を追うごとにどんどん面白くなってくる。能力泥棒&付け焼刃、相容れない二人の協力関係がやばい!!まさかの背中合わせに胸のときめきが止まりません。盗んだ能力は劣化するけどどこか1つを伸ばす事が出来る、という「付け焼刃」の特徴を最大限に有効活用してきている印象で、バトル展開もキャラクター達の人間関係も最高に面白かった。
読了日:12月30日 著者:柳実 冬貴
読書メーター
2010年6月/7月の読了記録(今更)
6月・7月原稿に追われすぎてて月初恒例のまとめ記事作れなかったので
超今更読書メーターのログだけ一応。
続きを読む
2010年上半期ライトノベルサイト杯投票します。
ラノサイ杯に投票します。既存:新規で6:4です。
今期はとにかく読了数が少なかったのと、新シリーズ開拓が少なかったのでこんな形になりました。
しかし5/10がファミ通文庫って……なんというファミ通無双……
■ 2010年上半期ライトノベルサイト杯 開催のお知らせ(平和の温故知新さん)
↑詳しいルールや投票の仕方等はこちらから↑
タイトル横の「感想」リンクをクリックで当サイト内の感想ページに、書影クリックでAmazonの商品ページに飛びます。
また、基本的にオススメ度の高い順に並んでいます。
既存と新規部門で記述方法が若干違うのは、空色パンデミックが発掘できなかった仕様です。
既存部門
■ 魔王城4限目(⇒感想) 7月に完結した「魔王城」シリーズの4巻目。最終巻も物凄く面白かったけど、面白さに拍車がかかったのはこの4巻からだったように思えます。魔人の子供たちの為に自ら「魔王」となる事を決意した普通の人間・エイゴと、彼を慕う心優しき魔人の子供たちの姿に胸が熱くなった。ストーリー展開も素晴らしいんだけど、エイゴと子供たちが「人間」達に立ち向かう事を決めた時の挿絵がまた素晴らしくて……文句なしに今期イチオシのシリーズでした。超オススメ!! 「お前たちを迷わせる余計な罪は、すべて俺が引き受ける」 【10上期ラノベ投票/既存/9784047263161】 |
■ ラ・のべつまくなし2 ブンガクくんと腐たご星(⇒感想) 2010年上半期の個人的床掃除部門大賞。カタブツの文学青年・ブンガク君とイマドキ腐女子な明日葉の初々しく可愛らしいお付き合いの様子もさることながら、ブンガク君の親友であり編集者志望の圭介の間に存在する親友関係がヤバイ超やばい。明日葉じゃなくてもカップリング萌えしたくなるってものです。ラノベ作家を主題にした作品といっても至極正当派なラブコメとして仕上がっていて、少女小説好きな女の子にもオススメしたい一作です。 だから、謝ります。 この心に渦巻く欲望で、あなたもすこしだけ……汚させてください 【10上期ラノベ投票/既存/9784094511901】 |
■ ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!4・5(⇒感想:Disc4/Disc5) 「もしもギャルゲーのヒロイン達が現実世界に現れちゃったら?」なシリーズ4作目。3巻がちょっと……で暫く積んでいたのですが、それを後悔するほど4巻目が面白かった!!「エターナルイノセンス」の本来の主人公・正樹の登場をきっかけにこれまで全然焦点の当たってこなかった男子キャラたちに一気に焦点が当たるようになり、(個人的に)物凄く面白くなってきました。とりあえず敬遠してた女性ラノベ読みの皆さんはなんとかして3巻までを乗り越えて4巻読むべき。正樹と武紀の友情具合にキュンキュンしようぜ!!! すでに存在しない 【10上期ラノベ投票/既存/9784047262881】 |
■ バカとテストと召喚獣7.5(⇒感想) アニメ化ひゃっほう!で今年半分私を思う存分転がしてくれたバカテス短編集3冊目。姫路さんの 「俺も知り合ったばかりで、まだあまりよくわかっていないんだが??あのバカ、結構面白いやつかもしれないぞ」 【10上期ラノベ投票/既存/9784047263130】 |
■ 魔王様げ?む!2回戦(⇒感想) 魔王の力で女の子にされ、魔王城のメイドとして働く羽目になってしまった元勇者・レモンと女の子にひたすら目が無い魔王・ディンゴと魔王城のメイドの皆さんが巻き起こすコメディ。とにかく美少女に対して歪みないディンゴと、かつての不遇な境遇も相俟って少しずつ周囲に感化されてしまう自分を自覚しながらもどうしても「元・男」としての自分を見失えないレモンの絶妙なボーダー具合がとても好きです。変態として歪み無いのに時々イケメン具合を発揮するディンゴは反則だ!!あと可愛いのにちゃんと男捨ててないレモンとのやりとりが微妙に時々BLっぽくて萌える!! 「ああ、存分に後悔させてくれ。…………やれるものならな」 【10上期ラノベ投票/既存/9784059035459】 |
■ GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン3上(⇒感想) ぶあついせいでどんどん他人に薦めづらくなっていく「境ホラ」シリーズ3巻上。ページ数も酷いけど、とにかくどこまでもどこまでも増えていくキャラのインフレが快感になってきたらあなたも今日から川上信者!!すいません私そこまで悟りきれてません!!3上はトーリの私物整理の一幕とか義経可愛いよ義経とかストーカー眼鏡最高とか色々大ボリュームな1冊でしたが、やはり誰がなんといおうと最大のインパクトは終盤の全裸対決であろうと。何気にP.A.ODA男子萌えとカーチャン無双が著しかった3中も凄かったですが、とりあえず全裸対決のカオスっぷりに勝るインパクトはございません。このインパクトだけで1票入れるよ私!! 「言っておくが、全裸ネタは朕のものだ。??何故なら朕は、“太陽王”だからね」 【10上期ラノベ投票/既存/9784048686006】 |
次点:「いつか天魔の黒ウサギ 紅月光の生徒会室1」「レイセン File1:巫女とヒキコと闇少女」
最後までツンデレを取るか、全裸を取るかの争いでした。レイセンは新規扱いだったら入れたかな…。
新規部門
■ 空色パンデミック(⇒感想) 「空想病」という病気を患う少女と普通の少年が出会うボーイミーツガール。何の力も持たない少女のいたいけな『空想』が世界の全てを書き換えて行く後半以降の展開がとにかく凄かった。現実が侵食されていく様、どこから空想でどこまでが現実なのか揺らいでいく感覚が凄かったです。そして最終ページが本編。 【10上期ラノベ投票/新規/9784047262874】 |
■ 東京レイヴンズ(⇒感想) 陰陽師とその子孫たちが活躍する「現代」を舞台にした陰陽ファンタジー。現代異能バトルものな一面も十分面白かったのですが、やはりなんといっても面白かったのが主人公・春虎を取り巻く人間関係。特に悪友である冬児との以心伝心な関係にニヤニヤが止まりませんでした!!物語自体ははじまったばかり、という印象なので2巻以降が楽しみ。 【10上期ラノベ投票/新規/9784829135198】 |
■ ココロコネクト ヒトランダム(⇒感想) 仲良し5人組が頻繁にお互いの身体と人格が入れ替わってしまうようになって……というお話。事件の大元を解決するでもなく、5人がお互いに持つ「悩み」を根っこから解決してしまうでもなく、それでも5人がそれぞれの悩みや欠点を受け入れてちょっとだけ前に進んで終る……という感じがとてもよかったです。そして主人公は一級フラグ建築士。 【10上期ラノベ投票/新規/9784047262904】 |
■ はるかかなたの年代記 双貌のスヴァローグ(⇒感想) ひょんなことから自分の身体にもう1人の人格<チョールト>を宿す事になってしまった少年が元に戻る方法を模索して国際教育機関に入り込み、そこで出会った人々と少しずつ成長していく…というお話。ユウとチョールトの2人で1人の関係も、天才型のカティア&努力型のアレットという対象的な二人のヒロイン級の少女たちとの関係も物凄く魅力的でした。個人的には、次巻では男友達であるクリスとの関係をもうちょっとクローズアップしてくれたら大喜びです。是非お願いします。 【10上期ラノベ投票/新規/9784086305549】 |
次点:「B.A.D.1」
こっちは「はるかかなた?」と「B.A.D.」の争いでした。BADはどちらかというと次巻への期待面という意味が強かったのではるかかなた?で。
今年のファミ通文庫新人作品はどれも強烈で、甲乙つけがたかったです……
ラ・のべつまくなし2 ブンガクくんと腐たご星
子供時代のトラウマから「二次元絵を3秒以上見つめると気絶してしまう」という筋金入りの二次元アレルギーで文豪を夢見るラノベ作家と腐女子の女の子の繰り広げるラブコメディ第2巻。
ラノベはイラストと文章の二人三脚だよね、というお話。二次元アレルギーの関係でどうしても学が目を向けられなかった部分、というのはあるのでしょうが「ラノベ」をやる時点で避けては通れない部分ですよね。なんだかんだ言いながらも、『かみたまっ』を良くする為一生懸命な海の言動にニヤニヤしてしまいました。特に新キャラのデザインに対する海と学のやりとりは興味深かったなぁ……「売れるものを作る」為に妥協しなきゃいけない部分もある、っていうのは商業で創作をしてみないとわからない視点なんだろうなぁ、とか思いました。
ラストで海&陸が学の書いた小説を読む場面が本当に楽しそうで、凄くニヤニヤした。ていうか普通にこれ読みたいんですけど!!学の書く小説って普通に男子が良い悪友関係っぽくてとても気になる。元の作風はどうなんだかわからないけど、ラストの展開なんか完全にヒロインと主人公の親友のダブルヒロインになってますよね!!
しかし本編以上に学&圭介の親友関係と学×明日葉のほの甘恋愛模様やべえええええええええ!!!!!お互いの才能をお互いの居ない所で惚気あう学と圭介の言動にニヤニヤし、学と明日葉の初々しいやりとりの数々にゴロゴロ転がった。もうなんだこれ、男女カプ的にも男子の友情的にもやばい。学と圭介やなにやらで腐女子妄想して転がってしまう明日葉はもう色々と仕方ないと思うんですこれ目の前で展開されたら私だったら空気読まずに転がるわ!!!1巻でもかなりラブ度高いシリーズではあったのですが、2巻に来て一気に糖度が上がった気がします。数ある床掃除系少女小説群とも立派に張り合える程度の糖度やばい。
特に、クライマックスの学と明日葉のやりとりと、学のセリフがとても好きだ。カタブツな学が言うからこそ、その言葉の内容とのギャップに萌えます。本当にこのセリフはやばい。超やばい。
だから、謝ります。
この心に渦巻く欲望で、あなたもすこしだけ……汚させてください
あと1冊で完結とのことですが、二人の恋愛模様がどうなっていくのか、どんなお話が展開されるのか、とても楽しみです。
GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン3(中)
蘭西領のIZUMOにて動き出した各国と個人の複雑な関係。その中で武蔵が取る選択とは?そして彼らが向かう先に、それぞれ待っているものとは?六護式仏蘭西との戦闘がIZUMO上で展開する中、欧州覇者となるルイ・エクシヴや、その妻、毛利・輝元の参戦を経て、ついにはミトツダイラの母である巨乳の人狼女王までが戦闘に参加してカーチャン無双の時代がここに…!この戦闘を経て、一体、誰が何処に向かうのか。中世の日本と世界各国が同居する“極東”を舞台に繰り広げる学園ファンタジー第6巻。
だめだ、「さん、はいっ」が忘れられない
そんなわけでようやく登りきったぜこの830Pを………まだまだ1000P越えなかったから今回は薄かったよね、なんて絶対言わないんだからな!!なシリーズ第3弾という名の第六巻。今回は全体的に、公衆の場で開けない挿絵が多かったですね!!
今回は上巻からちょくちょく登場してきたM.H.R.R.とP.A.ODAの一部面々が本格顔見せ。キャラも増えるし戦局も増える。ネイトのカーチャンこと人狼女王に誘拐された武蔵総長を助けに行ったネイト+点蔵カップル+ナイト、松永久秀の策によりマルデブルグへと向かう事になったその他の武蔵面々+αの二方面だけでも把握が一杯一杯なのに、そこに国境付近で激突する瀬戸内海戦を追加するのは酷いと思うの!!正直最後の100Pくらいは戦局の把握が追いつかなくてちょっとおいていかれ気味だった。
今回はやっぱりP.A.ODAとM.H.R.R.の男子達の動向から目が放せませんでした。境ホラにもついに男子萌えの時代が!!M.H.R.R.側は傀儡美味しいですもぐもぐなマティアス&昼行灯の香りを漂わせるゴースト・前田、P.A.ODA側は御市様LOVEで破天荒な柴田&前回あんなに豪胆に登場しておいたのに今回いきなり下っ端臭を漂わせ始めた佐々の両コンビのやりとりがたまらない。特に柴田と佐々は、仲悪し(と書いてなかよし、と読む)で背中合わせな先輩後輩具合に普通にニヤニヤが止まらない!
そのまま俺が轢き掛けたので、襟首掴んで持ち上げたのであった。
そうしたら、人妻が連射してきて成政が頑張った。結果として、俺は無事だ。
「だったらいいか」
そして成政が重いのでとりあえず放り捨てようとすると、振り向かれた。
「おいコラ、先輩だろうと礼くらい言え。命救ってやったろうが?」
「今、貴様の命を俺の不機嫌から救ってやったから帳消しだぜ……!」
「汚え——!!」
その一方で、歴史再現により決定付けられている互いの将来についてのちょっとシリアスなやりとりも良いなあ。敗北する未来を逃げずに受け入れた上でM.H.R.R.の二人にその後を委ねようとする二人の姿が印象的。本当に、この2人のコンビは今後の登場が楽しみすぎます。
とりあえず他は語り始めると長くなってしまうので印象深かったポイントを一言で言うと「土下座対決で爆笑」「人狼女王夫婦パネエ」「点蔵メアリ/立花夫妻のナチュラルお惚気攻撃」「フラグをたてまくるヒロイン男(全裸)」「ストーカー眼鏡の執筆速度に嫉妬」ってかんじでしょうか。シェイクスピアは本当に……今からでも遅くはないので転校しろといいたい。いえでも、こんな微笑ましい遠距離恋愛を続けてくれるならずっと英国にいるべき……キュン……。
今月のまとめと読了記録[2010年4月分]
4月に読んだ本は5冊でした。再読含むと7冊。
すっかりラノベを定期的に読む癖そのものが抜けかけているというこの事実だよ……
あと、初読当初色々アレな感想を書いてしまっていた「扉の外」を再読してました。
当時は消化不良な部分やキャラクターに感情移入できない部分などが酷く気になってしまってかなり苦手に思えたのだけど、再読してみるととても面白い。しかしやっぱり3巻の終わり方は尻切れトンボの打ち切り臭が酷いので4巻が出ないものか……。
なお、すっかりご無沙汰している「今月のアクセスの多かった感想」ですがまさかのょぅι゛ょひめぱら無双でした。今月読んだ新刊は確かに「ひめぱら」「ミロク」「彩雲国」の三択だったのであれなのですが、想定外すぎる……。
2010年4月の読了記録
再読・マンガを含め全25冊。続きを読む
デュラララ!!×7
「僕は何もしてないよ。あれは、ダラーズみんなでやった事だから―」東京・池袋。この街の休日はまだ終わらない。臨也が何者かに刺された翌日、池袋には事件の傷痕が未だに生々しく残っていた。すれ違うことなく街を徘徊するクラスメイトの男女、弟に付きまとう女の動向を窺う姉、最強の男を殺すために強くなろうとする少女、兄のことなど気にせずひたすら無邪気な双子、今後の自分を憂い続けるロシア出身の女性、過去の未練にしがみつくヤクザな男、休日を満喫しようと旅行に出た闇医者、そして安心しきりの首なしライダーは―。さあ、みんな一緒に、デュラララ!!×7。 (「BOOK」データベースより)
病院で誰が襲撃してくれるかなとワクワクしている折原さんにうっかり萌えた……
プロローグで「!?」となっていたらエピローグで襲撃者が来てくれたことに大喜びするいざやさんに思わずキュンとなるなど。何この人残念すぎて180度回転して可愛い……。正直、臨也萌えがちっとも理解できなかったのですが(ただし4巻の一人鍋は除外する)、ちょっと分かる気がしてしまった自分が怖い。というかなんだろうね……きっとこの残念な方が素なんでしょうねこの人……(笑顔)
個人的にはエピローグで「襲撃者」の正体に気付いた臨也のよろこび具合ハンパなさすぎてとても満足したのですが、同時に、誰も来てくれなかった場合のパターンを物凄く見たかったです……。
というわけで、4巻に引き続き骨休め感が強い番外編集。恋に生きてるヤンデレ女子2人がガチンコ対決したり、平和島さんの周辺にフラグ乱立してたり、粟楠会の幹部・赤林の意外な過去話が明らかになったり……とそんな感じ。ヤンデレ女子対決にニヤニヤしたり、典型的な任侠の人である赤林の人柄に好感覚えたりしていましたが、正直プロローグの折原さんのワクワク具合を見てしまっていると、折原さんのことも忘れないであげてくださいって気分になる。特に平和島さんのフラグメイカー具合にはもうね……!!
しかし、何よりすごかったのはラストの新羅&セルティ。おまえら、どんだけラブラブになれば気が済むんだっ!?最早始終イチャついてるだけにしか思えない勢いに、散々悶える羽目になりました。やばい、この二人の破壊力、本当に巻をおうごとにやばい。セルティのデレ度が加速度的に上がっていくのがもうね!!!
もうおまえらとっとと籍入れちまえよ!!!(出来ません)
しかし、6巻がああいう終り方で切れてしまっているので8巻がどうなるのかが気になるなあ……今回はチョイ役での登場だった帝人にも何か思惑があるようだし、特に『ダラーズ』と言う組織が当初のものとは別のものへと変容しつつある気がして、それが物凄く気になります。
……ダラーズにしろブルースクウェアにしろ、うまいこと良い方向へ変わっていけばいいんだろうけど、一筋縄ではいかないんだろうなあ……。