“双 ” の検索結果 | ページ 7 | 今日もだらだら、読書日記。

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艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 一航戦、出ます!

 
GUNP

「一航戦、赤城、出ます!」「加賀、続く!」本日も鎮守府の艦娘たちは出撃、演習、遠征に明け暮れていた。しかしある日を境に、遠征先の海域に、通常よりも精強なエリート級の深海棲艦が出現する現象が発生!事態を重くみた提督は、南方海域にある深海棲艦の泊地に原因があると考える。そして鎮守府すべての艦娘を動員する総力戦を決意するのだが!?「人々が自由に海を行き来できる未来を―」艦娘たちの熱き艦隊バトルが開幕! (「BOOK」データベースより)

 「艦隊これくしょん」のノベライズ攻勢第二段。角川スニーカー文庫版はとある1人の提督が様々な艦娘達を擁してサーモン諸島に居を構える「泊地棲姫」と戦うというお話。2013年春の期間限定イベント『敵艦隊前線泊地 殴り込み』を元にしたストーリーになっています。

 「艦隊これくしょん」というゲームをそのまま肉付けしたらこういうストーリーになるんだろうなという、とても「手堅い」ノベライズ。ストーリー性の薄い原作ゲームに史実設定・ゲーム内の設定・オリジナル設定という3つの方向からの肉付けが上手く溶け合って違和感のないストーリーとなっていて、とても面白かった。特に兵器面の解説はよくわからないまま使っている物も多くあったのでなるほどと思いながら読んでいました。期間限定イベントは秋の奴しか経験ないのでなんとなくしかイメージ沸かないんだけど、ある程度このゲームを知っているとニヤニヤできるお話が多かったです。

 まだまだ未熟だけど、艦娘想いでいつだって一生懸命な「提督」が艦娘達に支えられ、愛されながら司令官として成長していく姿が心地良い。また、提督の対極的な存在として「泊地棲姫」が位置づけられているのが面白かった。勿論深海棲艦側との言葉のやりとりはないんだけど、限られた資源の中、双方がギリギリのところで凌ぎを削る様子がアツかったです。

 ただ、サブタイトルに「一航戦」の文字が入っている割に各キャラクターの書き込みは薄く広くという感じなので、特定キャラクターを目当てに買うと辛いかも。加賀さんのさりげないデレっぷりとか凄い可愛かったし、もうちょっと色々見たかったなぁ……。あとバトルメインのノベライズなので挿絵はもうちょっと戦闘してるところを見せてほしかったです。絵自体は可愛いのですが割と悪い意味で「顔見世」的な挿絵が多くて、しょんぼり。

 キャラクター同士で絡みがあるのも「赤城・加賀」「天龍・龍田(+第六駆逐隊)」「長門・陸奥」「島風(+連装砲ちゃん)」という感じで、割と人気どころを押えておけば…的な印象を強く感じてしまいました。でも、そんな中でやたらと活躍が光っていた扶桑姉さんはきっと作者さんのお気に入りキャラだったんじゃないかと勝手に邪推したい。ゲーム作中で特に絡みとかなかったはずの島風と扶桑姉さんのやりとりが一番美味しかったのです!こういうのもっと見たかったなぁ。


やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6

 

文化祭。面倒な仕事をスルーする方法は…呼ばれても返事をしない、面倒くさそうな気持ちを顔に出す!?ぼっちのスキルをフル活用して、文化祭の準備から逃げる気満々の八幡。しかし、HRをサボッている間に、文化祭の実行委員にさせられてしまう。新学期が始まってからの八幡は、どこか調子がおかしい。クラスでも、部活でも…。雪乃への疑問は消えないまま、そしてそれを問わないまま…前に進まず、後戻りも出来ない二人、雪ノ下雪乃と比企谷八幡。決して近づかない不変の距離感に変化は訪れるのか。好評シリーズ第6弾。 (「BOOK」データベースより)

 二学期がはじまって以降、ギクシャクしがちな奉仕部の面々。そんな中、雪乃と八幡は文化祭実行委員に任命されてしまう。更に、実行委員長に任命された八幡のクラスメイト・相模南が奉仕部に現れ、自分をサポートしてくれるように依頼する……。

 メインの面々がギクシャクしてるせいか、海老名さんと三浦さんと川崎さんが可愛くて仕方ないのでなんとかしてください。海老名さんはこの手のラノベによくいる空気読めない痛々しい腐女子キャラと思わせておいて、必要なところでは空気読むし、決して痛い子ではないところが面白いと思う。そしてそんな彼女を適度にスルーしながら適度にストッパーになってる三浦さん、いいキャラだなあ。川崎さんはなんかもう全体的に可愛すぎてズルい。

 雪乃の不器用な努力が全部裏目に出て、頑張れば頑張るほど歯車がずれていくのに凄くもだもだするんだけど、同時にこういう流れになってしまうのも物凄く納得できてしまって、二重の意味で胃が痛い。色々な意味で相模南が発端で、彼女が自らこの事態を引き寄せそして自爆したという感じが否めないんだけど、こうなるのも解ってしまうのが、なんだか。

 どうにもならなくなった事態を見て、いつもの通り自分が「嫌われ役」になることで事態の解決を図る八幡。身内すらも誰も望まない方向でそれでも完膚なきまでに事態を解決してしまうのが今回ばかりはどうしようもなく危うく思えた。

 葉山の思惑はどうあれ、八幡の思惑で2年F組という小さな世界の中で「正義のヒーローと悪役」という構図を演出する事になってしまった今回。確かにこれまでの巻とやってる事は同じなんだけど、今回ばかりは払った犠牲が大きい気がして次の巻どうなってしまうのかもう胃が痛むし不安で仕方ない。5巻最後でギクシャクしてしまった雪乃との関係が修復されたのが唯一の救いだけど、どうなってしまうのか……。

 あと、八幡と葉山の互いを理解はしてるけど絶対に相容れない複雑な関係性が本当に凄かった。一見仲良さそうに見えるのに時折覗かせる双方の隔絶とか本当にたまらない。互いに相容れない関係でありながら、八幡は葉山がどう動くのかわかっててそれを信頼した上で行動してるし、葉山は葉山でその八幡の思惑を正確に理解しながらそのやりかたに怒りを覚えながらも事態を収めるために八幡の思惑に乗る。終盤の2人のやりとりが本当に卑怯だとおもいました。あと男同士の壁ドンいただきましたー!!!


東京レイヴンズ9 to The DarkSky

 

「オーダー!」信じない。死んでなどいない。まだ取り戻せるはずだ。枯渇しかけた力をひたすらに治癒符に込め、春虎は呪を注ぎ続ける。主を―大切な幼なじみを呼び戻すために。遂に夜光としての力を覚醒させた春虎。だがその代償は大きく、暴走する『鴉羽』から春虎を庇った夏目はその命を落とす。「泰山府君祭だ。泰山府君祭なら夏目を生き返らせられる…!」一方、千年にわたりこの国を統べてきた陰陽術、その真なる復権を掲げる双角会が姿を露わにしたことで、大友や木暮ら『十二神将』たちもまた、それぞれの信念のもと呪術界を巻き込んだ戦いへと身を投じていく―。 (「BOOK」データベースより)

めちゃくちゃ面白かった…!!

 8巻までで積み上げてきた様々な伏線の多くがこの巻のために結実している感じで、次々と伏線を回収して、たたみ掛けるようにキャラクター達の見せ場がやってくるのが凄すぎる。もう転がるしかない。燃えの同時多発テロすぎました……。

 春虎や冬児やコンといったメインキャラたちの活躍は勿論なんだけど、これまであくまでクラスメイトとして描かれてきた彼らの覚醒っぷりがすごかった。特に天馬がこんなに活躍するなんて夢にも思わなかった。陰陽塾の面々が、確実にこれまでの物語の中で成長していっているのが見て取れて胸が熱くなりすぎてやばい。あと冬児から春虎への信頼がいちいちアツすぎるんですけど冬児さんどんだけ春虎の事好きなんですかね!白馬で来た!!!(錯乱)

 そして大人組の活躍がまたイチイチ酷いんですけど鏡さんはもうツンデレなんですよね大友先生の事好き過ぎて対決してるときの輝きっぷりが酷い安定のかませ犬感つらい。木暮vs大友の親友対決おいしすぎる辛い。ネタバレネタバレなあの人と大友先生のまさかのコンビ結成に胸が熱くなる辛い。なんかさっきから大友先生のことばっかいってますけど仕様です辛い。

 それにしても、「第一部完」といいながらも酷いところで終わったなあ。覚醒した春虎の真意が見えないまま、物語は新章へ。彼らの物語がまたどこに繋がっていくのか、楽しみでなりません。

 しかしアニメここで終わるんですかこれは酷い!!!


クレイジーな彼とサバイバーな彼 〜嘘と誤解は恋のせい〜

 

*歩いていたら、ふと無線式のイヤホンを拾ったあなた。何とはなしに耳に挿してみたら──
『……ああ、結哉……俺のマーメイド……』『あ…ヤダ、生クリームで僕に習字なんて……』
『ユイユイのパイパイ、モミモミチュッチュする! 』『あぁっ…仁お兄様っ、ぁあああ……!!』
──ハイ。これを聞いたあなたのリアクションは?
a.和久井と結哉がトチ狂っているワケを探る b.同じものを聞いた騎一と尚の動向を知りたい
OK、ならば本書必読!! 愛と笑撃の第3弾★

 所属する劇団で、主役を演じる事になった尚。だが、内容はBLで相手は同じ劇団に所属するいけすかない男・六車騎一だった。プライベートと演劇では別、と精一杯良い演技をしようとするがどうしてもうまくいかない。男同士の恋愛を学んで来いと、騎一と共にリゾート島で男同士のバカップルの覗きをしてこいと言われてしまう。「嘘と誤解は恋のせい」シリーズの第3巻。

 一応メインのストーリーは前作で登場した騎一×尚の「リアル編」。一枚上手の騎一に少しずつほだされていく尚のツンデレっぷりがとても可愛いんですけどそんなことより和久井さんと結哉の更にパワーアップしたバカップルぶりどうしよう(震え声) 双方恋人バカ全開な頭の悪い会話を繰り広げ、他に人が居ない(と彼らはおもっている)のをいい事に孤島の真ん中で愛を叫びまくり、そして隙あらば事に及ぼうとする貪欲な姿勢に震えた。とりあえず和久井さんは一度落ち着いて自分の姿を見直していただきた……いや面白いからもっとやっていいんですよ。

 そんなふたりを観察(覗き)しながら的確なツッコミを入れてくる騎一と尚の姿に笑いが止まらないんだけど、それと並行でなんだかんだで少しずつ縮まっていくふたりの距離にもだもだする。というか、騎一自身は旅行の前段階から気のあるそぶりがあって、尚が上手いこと言いくるめられた感ぬぐえないけど。

 「演技のため」といって既成事実を作ってしまった頃には既に尚も内心では殆どデレてた感あって、その後のお約束的なすれ違い展開含めて大変かわいらしかったです。しかし、尚さんせっかくのクールビューティツンデレキャラなんだから喘ぎ声はもうちょっと抑え目でもよかったとおも……ゲフンゲフン。


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 ところで、BL系のドラマCDはどうしても苦手意識が強くて、未だに1人で聞けたことないのですがこれのドラマCDだけはちょっとだけ気になってしまっています。

 だって、騎一の声が鈴木達央さんて……物凄いナチュラルに脳内で騎一が鈴木ボイスで再生で来てしまって、つらい(色々な意味で)


東京レイヴンズ7_DARKNESS_EMERGE_

 

『D』による陰陽塾襲撃事件からしばらく。その傷跡は大きく、陰陽塾は一時閉鎖に追い込まれ、退塾する生徒も続出していた。そんな中、『D』と大友の熾烈な呪術戦に心を奪われたままの春虎は、夏目とともに訪れた陰陽塾屋上の祭壇で、一人の少女と出会う。「君たち二人のことはよく知ってる。初めまして―ぼくは相馬多岐子」。その出会いが、のちにもたらす意味を知らないままに。時同じくして、呪捜部公安課による双角会掃討作戦が密かに始動。陰陽庁内部に潜む“敵”の炙り出しが行われるのだが!?―。 (「BOOK」データベースより)

 『D』と大友先生の呪術対決を見て以来、胸のうちに違和感を感じてぼーっとすることが多くなった春虎。そんな中、双角会のあぶりだしが行われる事になり、その間の夏目の護衛としてあの鏡がやってきて……。

 6巻でこれまでずっと戦ってきた『D』との決着がつき、色々不安要素はあるもののひとだんらくついた印象を受けていたんだけどむしろここからが本番だった!意味ありげな新キャラ達が登場しての新展開なんだけど、盛り上がりがすごい。

 新キャラクター・多軌子の登場や春虎の能力覚醒、夏目の件も含めて本当に動きの多い回だったんだけど、子供達の知らないところで動き出す大人達の思惑がとても不穏。誰を信用すれば良いのかわからない展開にこれからどうなってしまうのかとてもドキドキする。そして京子の件は……内心事態を悪くしようとする気はないのに、どうしても言わずにはいられなかったであろう最後の言葉が悲しい。

 しかし、鏡さんはどんだけツンデレなんですか憎んでるとかいいつつ大友先生好きすぎるじゃないですか!!Dとの術比べの話を春虎とするときのまるで憧れのヒーローの話でもするようにって表現にハートを打ち抜かれざるをえないんですけどどういうことですか!!憎んでるのに憧れてるとかどういうことなんですか!!(大事な事なので3回いいました)


ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件

 
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『グリンダ・ドイルを廃業する』そんな言葉を残して、“万能の天才”グリンダは、同盟国への派遣を目前に失踪した。このままでは国際問題に―というわけで身代わりとして白羽の矢が立ったのが、グリンダの双子の弟、つまりこの僕、シャールだった。いや無理、僕男だし。天才の姉と違ってニート予備軍の浪人生なのに。抵抗も虚しく女装させられ、同盟国の王様一家の家庭教師をやることに…!?ファンタジー家庭教師コメディ待望の文庫化。 (「BOOK」データベースより)

 同盟国に行く予定だった天才少女の姉・グリンダが失踪。彼女の双子の弟のシャールが身代わりになることになってしまう。ドレス姿で王様の子供達の家庭教師をさせられることになったけど、子供達は一癖も二癖もある面々で……!?

 あらすじを見ると女装物っぽい感じだったけど、女装物というよりも入れ替わり物として面白かったー。天才の姉を持つ平凡な弟の苦悩とか、男だとバレそうになるハプニングが満載でとても楽しい。しかも、本人は一生懸命バレないように努力したりして気を揉んでいるというのに、殆どの人たちは“彼女”の行動を勝手に良い方に良い方にと“解釈”してしまうので、噂と誤解がどんどんあらぬほうに一人歩きしていく展開が面白かった。姉のような天才を理解できないと考える一方、「彼女が居ればなんとかなる」みたいな、どうしようもなく彼女の存在に依存しているシャールの弟ぶりも可愛かったです。

 個性豊かな王様の子供達や国の人たちに囲まれて、姉の戻りを待ちながらなんとかやっていく“彼女”なんだけど……一体何本のフラグを乱立させてるんですかこのフラグ建築士!!敵味方・性別すらも関係なくどんどんフラグが立ってしまう終盤の展開が面白すぎて!まだまだ入れ替わりは続きそうな気配ですが色々な意味でこれはどうなってしまうのか楽しみです。


「好きなライトノベルを投票しよう!!2012下期」に投票します

企画元:好きなライトノベルを投票しよう!! 2012年下期
今回も参加させていただきます。本日最終日ですよ!!

下半期に読んだ本がかなり少なめだったので、10票入れられる枠があるんですが削りました。
既存5、新規3です。

既存シリーズ

かじいたかし「僕の妹は漢字が読める5」 ⇒感想
萌えディストピアな未来ネタでバカやりながら、最終的に人類文化の未来を取るか妹を取るかの選択にまで持っていったのは本当に凄い。そしてとにかく妹のクロハが可愛すぎて生きるのが辛いのと、最初空気読めない痛々しいことばかりいっていた主人公の人間的としての成長をしっかりと描ききってくれたのが良かった。私はこれで黒ストに目覚めました。
【12下期ラノベ投票/9784798604374】

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榎宮祐「ノーゲーム・ノーライフ2 ゲーマー兄妹が獣耳っ子の国に目をつけたようです」感想
最強ゲーマー兄妹の無双ぶりとか、虐げたくてたまらないヒロインとかがツボに入りすぎた!兄妹のお互いに持ち得ない才能を持ったが故の憧憬とか、言葉とおりの“2人でなければ生きていけない”具合とか、言葉の端々から覗かせる過去の不遇とか、それゆえに不遇の天才を捨て置けない空の強い思いとか、本当にたまりません。
【12下期ラノベ投票/9784840148191】

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夕鷺 かのう「(仮)花嫁のやんごとなき事情 -離婚できなきゃ大戦争!?-」 ⇒感想
相変わらず男前すぎる主人公・フェルの破天荒なあばれっぷりにニヤニヤが止まらないのですが、素直に感情を表に出せず、段々独占欲丸出しになってきた旦那様・クロウからフェルへの歪んだ愛情表現と上手く行動に表せないことへの微妙な葛藤とか、もうニヤニヤが止まらない。今期壁ドン大賞を進呈したいです。
【12下期ラノベ投票/9784047284296】

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小野上明夜「死神姫の再婚 -怪物王子の死神姫-」 ⇒感想
これまでの鬱屈を晴らすかのようなアツい展開と、糖度全開の夫婦いちゃいちゃぶりおいしい!すっかり出来上がってしまった感あるんだけど、王女と宰相という関係性から一度解き放たれた事で新たな一歩を踏み出した感のある女王元夫妻とか、あとまさかのホモォ友情エンドだったゼオルディスとかが今後どういう活躍を見せてくれるのかにも期待が高まります!
【12下期ラノベ投票/9784047284241】

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大間九郎「オカルトリック02」 ⇒感想
上手く言葉に出来ないけど登場人物達が紡ぐ愛の物語に圧倒される。ねえさんの贖罪にも似た強い愛と、イソラの妄執ともいえる凶悪な愛が互いにぶつかり合って互いに溶けていく様な展開は、なんかもう面白いとかつまらないとかじゃなくて「凄い」の一言につきるなあと。そしてここ以外に落としようがないと納得させられてしまうラストが、とてもよかったです。
【12下期ラノベ投票/9784800200822】

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新規シリーズ

海法 紀光「ROBOTICS;NOTES 瀬乃宮みさ希の未発表手記」 ⇒感想
クールビューティだけど実はアツい女、みたいな印象だったみさ希が姉バカっぷり全開だったり、初めての恋に浮かれあがったり、周囲に馴染もうと不器用な立ち回りをしたり…という姿が大変可愛いんだけど、ゲーム本編では語られなかった、様々な裏話が壮絶で、そして背筋が寒くなる。ゲーム本編をクリアしたら(←超大事)是非とも読んでほしい1冊。
【12下期ラノベ投票/9784048911504】

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逢上 央士「オレを二つ名(そのな)で呼ばないで!」 ⇒感想
学園内限定で使える異能力を使った天下一武道会モノ(違う)。ラブコメ度薄め、アラサーのハートをくすぐるパロネタおおめで高校生達がそこまで重たいものを背負うわけでもなく楽しく戦ってる感じが凄く良かったです。男女バランスがそこまで偏ってないのも好印象。あと、あの猫執事1人ください。
【12下期ラノベ投票/9784800202741】

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大泉 貴「アニソンの神様」 ⇒感想
アニソンバンドということでオタクに心をくすぐるネタをふんだんに盛り込みつつ、個性豊かなキャラクター達がひとつの「バンド」として心を通わせていく青春モノとしても面白かった。“なんでもあり”なアニソンのへの強い愛が感じられる作品。主人公のエヴァが歌う場面での臨場感に心を躍らされる。あと、ライヴの3曲目はアニメ知らなくてもテンション上がったよね!!
【12下期ラノベ投票/9784800201201】

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読了記録まとめ[2012年12月分+2012年総括]

12月の読了冊数は5冊でした。安定のコミケ前後クォリティ。

2012年の読了冊数

年間まとめ記事の方に載せなかったのでこちらに。
 2012年 1月: 6冊 [まとめ] 2012年 2月:22冊 [まとめ]
 2012年 3月: 8冊 2012年 4月: 2冊 [まとめ]
 2012年 5月:21冊 [まとめ] 2012年 6月:13冊 [まとめ]
 2012年 7月: 5冊 [まとめ] 2012年 8月: 6冊 [まとめ]
 2012年 9月:12冊 [まとめ] 2012年10月:13冊 [まとめ]
 2012年11月:12冊 [まとめ] 2012年12月: 5冊
合計:125冊

去年よりは多かったです…

2012年12月の読書メーター

読んだ本の数:17冊 / 読んだページ数:3253ページ

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H+P(9) ‐ひめぱら‐

 

トレクワーズ王城のとある一室。「恭太郎さまが望むなら、私はどんなにえっちなコトをされても構いません。私と恭太郎さまは夫婦になったんですから…」第二王女・レイシアが潤んだ瞳で、彼を見つめてくる。彼女の言葉で、恭太郎の理性は吹き飛んでしまい、レイシアの胸を…「…はぅっ」とうとう“お世継ぎ”づくりが始まっちゃうの!?その他、王女さまたちの服をハサミで切ったり、スカートをめくりまくったり、組んずほぐれつの運動会が開催されたりと、色んな意味で大暴走―。 (「BOOK」データベースより)

 BOOK☆WALKERの完結記念キャンペーンやってた+最終巻のあらすじ見たら大変楽しそうな展開になってたので購入。久しぶりに読んだけど安定のくだらなさ(※褒めてる) この巻数で、基本短編の寄せ集めみたいな構成で、未だにセクハラエロコメのネタが尽きないのは驚嘆に値する……んだけど、カタルギアくんだりまできて過去編としてトレクワーズでのエロコメ回想ばかりしてるなら、ぶっちゃけカタルギア行った意味なくね?作者が心底楽しんで書いてるかんじなのはたいへんよいことなのですが。プロローグとエピローグとピコルの穴以外全部回想ってどゆこと…

 本編は現在お姫様達が敵国に捕まって処刑待ちとかシチュエーションからして萌え的にも燃え的にも美味しいのに、わざわざ回想してまで話を引き伸ばす意味がわからないよ。捕まったヒロインたちが尋問で危機一髪!!な展開とか、捕まっても主人公を信じて待ち続けるお姫様達とか上手いこと隙を見て逃げ出そうとしてねじ伏せられて連れ戻されてもいいし、処刑場に連れて行かれて拘束されるヒロインたちとか、処刑直前に新たな能力or新しい味方を得た主人公が乱入+無双!!みたいな展開あったら燃えるとおもうんですよ!!ここまできたらそういうのみたいじゃないですか!!

 エロコメ的には、若干というかかなりレイシア偏重気味で、すごくおっぱいでした…。初期のエリスやユフィナとのラブコメみたいな展開が普通に好きだったので、天然淫乱おっぱい担当のレイシア様メイン回ってノリが苦手…。ユフィナがただのオチ要員の暴力ツンデレと化し、エリスに居たっては思い出してはツンしてデレるだけのにぎやかしにしか見えない現状つらいなぁ。

 本編の続きは次巻に期待したいけど、それよりも表紙だったアルトの本編空気化が露骨すぎてなんか涙でてきた。