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2009年上半期ライトノベルサイト杯投票します。

無事にコミケ原稿も終わったので、ラノサイ杯に投票します。

■ 2009年上半期ライトノベルサイト杯 開催のお知らせ(平和の温故知新さん)
↑詳しいルールや投票の仕方等はこちらから↑


今年から新規・既存の作品数が最大10作品内で自由になったので新規:既存=3:7になりました。
今回既存部門傑作多すぎです……。

新規部門

【09上期ラノベ投票/新規/9784757746466】
■ ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!(⇒感想:1巻/2巻

意外な展開にびっくりした枠。
美少女ゲームの世界・キャラを現実に投影できるという不思議なシステムを利用し、現実の世界でギャルゲーの主人公となってしまった高校生が繰り広げるラブコメ。ヒロイン達を落としてハーレムルート突入かと思っていたら、ゲームのシナリオが現実の世界設定に影響を受けて思わぬ展開になったり、自分の知らないところで投影されたゲームが主人公たちの日常に大きな影を投げかけたり…と予想外にハードな展開になっていくのが面白かった。ゲームシステムを構築した側にも様々な物語がありそうだし、今後の展開が楽しみです。あと高橋愛子可愛いよ高橋愛子。
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【09上期ラノベ投票/新規/9784829133989】
■ 本日の騎士ミロク(⇒感想:1巻/2巻

今回のギャップ萌え枠。
剣を握るしか能のない直情バカのミロクが、剣を持たない「赤目隊」に配属されて…という、「吉永さん家のガーゴイル」の田口さんが贈る最新作。普段のバカで鈍感な所からは想像も出来ない、無双能力の持ち主なミロクのギャップ萌えも素晴らしいのですが、そんなミロクを見守る「赤目隊」の皆やジルサニア王国の人々の放つアットホームな雰囲気が大好き。

何よりフェリサ可愛いよフェリサ!!!一見無表情系クール娘っぽい雰囲気と中身のギャップがたまらない!!
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【09上期ラノベ投票/新規/9784048678476】
■ 猫耳父さん(⇒感想

家族モノ燃え枠。
挿絵とコンセプトから、全力でネタかと思ったら“父娘+ペット”がテーマのハートフル・ホームコメディ作品。余すことなく描かれる「猫耳父さん」のキモい挿絵も素敵過ぎるのですが、思春期にありがちな父娘のすれ違いを、死んだペットの思わぬ活躍が埋めていくという展開が素敵でした。また、愛猫である“ネー”を火葬してもらうシーンが父娘の感情まで凄い丁寧に描かれていて、それが凄い印象に残る。家族モノ好きならこれは読むべき。
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【以下次点】
サクラダリセット
七夕ペンタゴンは恋にむかない
この2つと「猫耳父さん」のうちどれに投票するかで真剣に悩んでいたのですが、最終的に
猫耳父さんだけ誰も投票してなかったのでこうなりました。

既存部門

【09上期ラノベ投票/既存/9784086304863】
■ 鉄球王エミリー 鉄球姫エミリー第五幕(⇒感想

今期の挿絵燃え大賞。
まさに「激動の展開」という一言が相応しかった「鉄球姫」シリーズ完結編。もうね、とりあえずエミリー姫がかっこよすぎて燃えるのです。彼女の打ち出す奇策とか、段々彼女のカリスマに惹かれていく家臣達とか、デレた猿騎士とか、ニヤニヤせずにはいられない。あと挿絵がいい仕事しすぎ。特に例の奇策が成った瞬間の挿絵には、今期最高にシビれた挿絵だったと絶賛したいです。鉄球と血風の踊るド派手で激しい最終決戦と、その後にしんみりさせてくれるエピローグも最高!

とりあえず読んでない人は、今からでも読むんだ!!
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【09上期ラノベ投票/既存/9784048675932】
■ とらドラ10!(⇒感想

アニメとの相乗効果が凄かったよ枠。
今期前半の話題を掻っ攫った学園青春ラブコメ完結編。アニメが丁度いい復習代わりになって、何の設定忘れも無くこの世界に没入できたのも良かったけど、ままならない「進路」という名の現実や、大きな壁として立ちふさがる両親たちの姿に一度は逃げ出して、それでも前向きに立ち向かっていこうとする大河と竜児・二人の姿がどうしようもなくまぶしかった。ラブコメとしても面白かったけど、それ以上に最高の学園青春モノとして最後まで走り抜けたこの作品にリアルタイムで出会えた事を素直に喜びたいです。
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【09上期ラノベ投票/既存/9784044266189】
■ 戦闘城塞マスラヲ Vol.5 川村ヒデオの帰還(⇒感想

熱血展開が素敵だよ+続編が楽しみだよ枠。
何の能力もないニートの青年がひょんなことからハッタリだけで超能力者だらけの「聖魔杯」に挑むというシリーズ完結編。前巻で自らの“能力”の正体を皆に知られ、失意の内に敵の罠にハマってしまい…というまさにどん底状態のヒデオが、相棒であるウィル子や仲間達の想いを受けて少しずつ這い上がっていく姿がかっこよすぎた!!クライマックスの熱さは特に半端ない。
続編として企画されているらしい「お・り・が・み」シリーズに登場した“彼女”とヒデオがコンビを組む話というのがとても楽しみすぎます。
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【09上期ラノベ投票/既存/9784044288211】
■ ムシウタbug 8th. 夢架ける銀蝶(⇒感想

ところで本編完結編はまだですか枠。
「ムシウタ」シリーズの前史となる「bug」シリーズ完結編。群像劇の様相を呈していた本編シリーズと違い、アグレッシブに周囲を引っ張りまわす主人公・亜梨子の元に様々な人々が集まっていくという展開がとても好きだったのですが、特にこの最終巻で繰り広げられた一級指定の虫憑き達の競演にはニヤリとせざるをえない。最後の最後で打ちのめされ、再起不能になった亜梨子がふたたび立ち上がる姿も熱かった。本編に繋がる糸も何本か解き明かされ、ますます本編のクライマックスが楽しみになってきました。それで本編完結編と「消閑の挑戦者」の続きマダー?
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【09上期ラノベ投票/既存/9784757748279】
■ バカとテストと召喚獣6(⇒感想

姫路さんのターン+明久のターンな時点で入れざるを得ないよ枠。
妖怪変化した召喚獣もオバカで微笑ましいF組面々の活躍も、今期最大のトラウマ挿絵だろう131Pのアレももちろん素晴らしかったんですが、もうラストのWデュラハンの大活躍がかっこよすぎるわ、エピローグでの姫路さん&明久のやりとりが甘酸っぱすぎるわで、もうテンション上がりすぎてやばい。明久かっこいいよ明久!!!。徐々に人外化しはじめる同性愛者コンビとか、本編の水面下で着々とフラグを立てていくムッツリーニ&工藤愛子とか、その辺の今後も楽しみです。
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【09上期ラノベ投票/既存/9784829133903】
■ 生徒会の五彩 碧陽学園生徒会議事録5(⇒感想

表紙の時点でとりあえず入れざるを得ないよ枠。
正直、このシリーズにそれを期待するのはバカテス以上に無理だろうなと思ってたんですよ。それなのに敢えてやらかしてくれちゃった富士見ファンタジア文庫の方には足向けて寝れません。男子表紙!男子単独表紙!!鍵かっこいいよ鍵!!!本の中身も、良い意味で「いつも通り」な本編の面白さは折り紙つき。そして鍵がかっこよすぎて窒息しそうな『企業編』クライマックスにはしびれすぎた。
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【09上期ラノベ投票/既存/9784757748880】
■ 死神姫の再婚 鏡の檻に棲む王(⇒感想

「おなか痛い」最高枠。(別名:ゴロゴロ少女小説枠)
黒い噂は多いけど実は領民思いで誠実な成り上がり貴族・カシュヴァーンと、とある事情で「死神姫」と呼ばれる事になったちょっと変わり者のお姫様・アリシアの夫妻が繰り広げるラブコメ。やたらと初々しく甘酸っぱい主人公夫妻のもどかしいラブラブ具合も最高なのですが、ティルナード&ノーラとか、レネ&バルロイとか、ジスカルド夫妻とか、周囲のキャラクターやカップルたちの魅力が高いのも素敵。色々波乱がおきそうな、今後の展開にも期待です。もうとりあえず、新刊が出るたびに悶え転がる羽目になるのでほんとなんとかして…いいぞいいぞもっとやれー!!
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【以下次点】
さくらファミリア!3
ばけらの!2

気がついたらものすごく…杉井光枠です…。
ぶっちゃけ、前回(2008下半期)にこの2つが来てたら(特にファミリア)間違いなく投票してたと思うんですが、今回本当に投票したい作品が多すぎました。


今月のまとめと読了記録[2009年6月分]

5月に読んだ本は22冊でした。
普通のラノベ3倍分の容量のアレがあったにもかかわらず、普段の平均からすると割合多め。それでも先月から引き続き、とても読み残しの多い月でした……「アクセルワールド2」はいつか時間を見つけて読みたい所存です。

2009年6月のページアクセストップ4


 
サクラダリセット
⇒感想

 
バカとテストと召喚獣6
⇒感想

これはゾンビですか?1
はい、魔装少女です
⇒感想

GENESISシリーズ
境界線上のホライゾン2(上)
⇒感想


乙一絶賛で話題を呼んだスニーカーの新作「サクラダリセット」が大人気。椎名優さんの挿絵がぴったりの、透き通るような透明感を持った青春モノでした。これは普通にオススメ。

そしてまたうちのブログの中で「バカとテストと召喚獣」の時代が来ている……!?
正確には本の感想ではないので除外したのですが実は4位くらいにドラマCDの感想記事がありました。アニメ化効果で盛り上がってきたのかな?7月はFBオンラインの方でバカテスアニメの最新情報が出るらしいし、8月は短編集発売で、まだまだ暫く盛り上がってそうですね。文月学園オンラインも楽しみ。

先月から引き続きゾンビ大人気。なんだかんだいって2巻読んでないんだよな…

境界線上のホライゾン2上」は一週間がかりでなんとか読みきりました。正直エベレスト山にでも登っている気分だったよ……今月発売の2下のほうが分厚いんですけどねorz

2009年6月に読んで面白かった本


 
猫耳父さん
⇒感想

 
SH@PPLE-しゃっぷる- 6
⇒感想

運命のタロット13 《女教皇》は未来を示す
⇒感想

 
NO CALL NO LIFE
⇒感想


とりあえず今月色々とインパクト強かったのが「猫耳父さん」!!少年の女装挿絵すらためらう傾向があるライトノベル界で、ここまでガッツリと猫耳親父を描ききった作家さんと編集さんを絶賛したい(元々、連載雑誌が非ライトノベル誌だったから、というのはありそうですが…)話自体も家族モノで普通に良かったよ!

SH@PPLE-しゃっぷる- 6」は私が密かに大好きな胡蝶の宮のターンすぎて困った。6巻ラストに載ってたマンガ版のキャラデザも凄い可愛かったのでそちらにも期待したいです。…ところで、ドラマCDは買うべきなのでしょうか…個人的には釘宮理恵使うなら蜜じゃなくて雪国・舞姫の二役にしていただいて思う存分少年声を聴きたかったような気がしなくもないよ!

現在絶賛強化中の「運命のタロット」。真の方の「悪魔」も面白かったけどやはり最高に燃えたのは第一部最終巻である「女教皇」かな。これから真シリーズもクライマックスに入っていくので、どんな展開になるかとても楽しみ。

そして今更ながら、発売日に買って以降ずっと積んでた「NO CALL NO LIFE」がツボ直撃だった!何故もっと早くに崩さなかったんだ私……!!今月文庫版も発売されるようなので、未読の人は読んでみるとよいのではないかと思います。退廃的で殺伐とした青春が素敵だよ!!

2009年6月の読了記録


なんか物凄く少女漫画強化月間だった気がする。
というか「NGライフ」「キラメキ☆銀河街商店街」という私の中の2大胸キュン少女漫画が完結してしまって、もう私来月からどうしたらいいの!!という気分です。敬大かっこよかったよ敬大。

あと、今月はラノベ系の画集が多くて死ぬかと思いました。山本ヤマトさんと深遊さんの画集を買ったよ!時期が被ってなければヤスさんのとらドラ画集もちょっとほしかったなあ……
続きを読む


SH@PPLE?しゃっぷる? 6

 

「舞姫さん。一生のお願いですわ。どうかあたくしのために、雪国さんに変装して!」―もはや自分が誰だかわからなくなってまいりました。淡谷雪国♂です。双子の姉・舞ちゃんと入れ替わって青美女学院へ通っている僕は、とある事情からソロリティのトップ・胡蝶の宮に燃えるようなお願いをされてしまって!?男の格好に戻り、胡蝶の宮とデートすることに…!?一駿河蜜さんをあきらめきれない僕だけど、この機会に何かが変わるのかな?一方、舞ちゃんが男装して通う空舟五中に、エキゾチックな超イケメンが突然現れ、校内は大騒ぎ。彼は誰かを捜していて!?シリーズ新展開。(「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

シリーズ第6弾はずっと胡蝶の宮のターン!!胡蝶の宮が雪国(ニセ舞姫)と蜜を巻き込んで繰り広げる許婚騒動と舞姫と芝目達SECが請け負っていた依頼が絡み合って意外な展開を見せていくお話。

誇り高い“蝶間林家の長女”“ローズ・ロワイヤル盟主”としての胡蝶の宮と、健気で一途な普通の女の子としての蝶間林典子の間で揺れ動く彼女の姿がとても素敵だった。また、思い悩む彼女の心情がビシバシと伝わってくるだけに全てをふっきった終盤の彼女の行動には胸が熱くなるものがある。

こういう状況で出てくる許婚って悪役が多いというか自分の中ではそんなイメージがあるんだけど、ちょっと手段を選ばない部分はあるものの純粋に一途に胡蝶の宮を思っての結果ちょっと暴走しちゃってるだけの人、というキャラクター設定が個人的にはかなりニクイなぁと思った。スペックは雪国よりも数段上・性格的にも悪くなく、雪国と違って自分のことを愛してくれるという藤ノ原剣と、振り向いてくれるかもわからない雪国を天秤に掛けて、それでも雪国を取るという選択は彼女の中ではどれだけ大きい事か。大きな何かを振り切って、それでも自分の進みたい方向にまっすぐに歩いていく彼女の姿がとてもまぶしかった。

そんな彼女の活躍の裏で、蜜と鳥子が仲良くなったり…とまた新しい関係が生まれてきているのも事実。蜜も恋愛対象として“雪国”を意識し始めた描写が増えてきて、思わずにやりとしてしまいました。そして芝目あんた……そこでコクらなくてどうするんだっ!!!

ラストで不穏な伏線が貼られたことだし、次回はいよいよ雪国と蜜の関係が進展するターン?続きがとても楽しみです。

そしてシリアスムードをぶち壊す後書きのフリーダムっぷりに噴いた。
っていうかそろそろ「新異装戦士SH@PPLE」が文庫化してもいい頃のはず。
「学園キノ」的な何かっぽい感じで、外伝小説出せばいいよ!!


GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン2(上)

[著]川上 稔 [絵]さとやす(TENKEY)

末世救済の鍵となる少女・ホライゾンを奪取した航空都市艦“武蔵”の面々は、次の大罪武装の譲渡を求め、聖譜連合に属していない英国へ向かう。しかし英国は三征西班牙(トレス・エスパニア)と『アルマダの海戦』の歴史再現を行う準備を始めていて……
   個人的お気に入り度数
中世日本と各国の歴史が入り乱れる“重奏世界”を舞台に一人の全裸王少年が仲間達と共に奪われた一人の「少女」の感情を取り返そうとするGENESISシリーズ第二弾。今回は空に浮かぶ島・英国を舞台に、彼らが本格的にこの世界と対峙する為の姿勢を決めようとしていくお話です。トーリ今回全裸すぎ。

英国と三征西班牙、双方の総長連合や生徒会メンバーが勢ぞろいして、キャラクターの把握だけで手一杯感が……まだ武蔵国内のメンバーの把握も結構ぎりぎりな感じなのに、新キャラが出る度に最初のキャラクター紹介に戻って勢力を確認するという状況が続いてました。うーん、各国2桁ずつキャラが増えていくので、相対するならせめて1国ずつを相手にしてほしいなあと思ったり……キャラクターを把握するのに、1巻上を読んだときよりも手こずったかもしれない。

一方で前巻でイマイチ目立ってなかった武蔵の面々がどんどん個性を露わにしてきて、彼らの突拍子のない行動にとてもニヤニヤしました。っていうか点蔵大躍進すぎる!忍者言葉とかからテンプレ的レギュラーモブかとおもっていたら、今回主役級の活躍でニヤニヤが止まらない。いいなあ、忍者いいなあ!!

そしてナルゼさんとお友達になりたいです。黒魔女同人作家!!
ナルゼと同じ所でネシンバラ×トーリという電波を受信した

1巻からのメインキャラでも、「滑りキャラ」としてどんどんかわいそうな扱いになっていくセージュンとか、クールで激しいツッコミ(※対トーリ専用)が愛らしいホライゾンさんとか、マジボケキャラとして着実に成長する二代さんとか、そしてなぜか地の文で固有代名詞が「全裸」になるくらいに変態的な方向で個性を獲得した主人公など、素敵に変態的(褒めてる)なキャラクター達がたまりません。つか、全裸も酷かったけど紙芝居の破壊力半端ねえ。

英国との本格的な対峙は下巻に持ち越しですが、過去に何かありそうなシェイクピアとネシンバラの因縁の対決がとても気になる。トーリとホライゾンのデートの行方がどう転ぶかも楽しみです。……しかし、下巻は1250円って、あの「終わりのクロニクル7」と同じ値段か……。

それにしても普段はギャグ担当な葵姉弟が、いいところになると美味しい所を片っ端から浚っていくからほんと困る。
特に終盤での喜美姉の言葉にはシビれすぎた。


サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

 

『リセット』たった一言。それだけで世界は三日死ぬ。
異能を持つ人間が集う街・咲良田。記憶を保持するという特殊能力を持つ少年・浅井ケイと時間を3日間巻き戻す「リセット」という能力を持った少女・春埼美空は高校の「奉仕クラブ」の活動の一環として“死んでしまった飼い猫を生き返らせてほしい”という依頼を受ける。時を遡り、いなくなった猫を探し始めた二人だが……

個人的お気に入り度数

スニーカー文庫の新人さんの作品。煽り文句で衝動買い余裕でした。この煽りはずるい!!3日前に時間を戻すことができるけど、リセットした分の記憶を持つことができない少女・春埼とリセットされた間の記憶を含めた記憶を保持できる少年・ケイのコンビが、猫探しをきっかけに大きな事件に巻き込まれていく…というお話。

物語も面白かったけど、それ以上に透き通るような爽やかな透明感と、独特なテンポで語られる綺麗な文章がとても良かった!椎名優さんのイラストがまた物語の持つ透明感を引き立てていて、作者・絵師・この組み合わせを選んだ編集併せての良いお仕事だなあという印象。個人的には、序盤はこのちょっと独特な物語のテンポと主人公&ヒロイン双方の視点から語られる地文に戸惑ってなかなか読み進められなかったのですが、文章に慣れてからはむしろこの感覚が心地よかったりも。

「3日前までで“セーブ”を取った任意の時間に時を巻き戻す」という、春埼の能力・『リセット』。使い方によっては死者すら生き返らせてしまう可能性を持つ万能能力なのですが、これには様々な制約があって、そこをうまく使いながら事件を紐解いていく。リセット前の世界で起きた事との些細な違いが徐々に大きな波紋となって、「前回」とは全く違った思わぬ展開に発展していくというのがなかなか面白かったです。ちょっと不思議な能力と心の傷を抱えた少年少女たちが思い悩みながら自分の思いを遂げる為に動いていく姿も印象的。

上手く言葉に表現できないのがもどかしいけど、ちょっと綺麗で爽やかで、残酷だけど優しい物語でした。無理やり例えるなら「ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート」を読んだ時の感覚に近いかも。そして「中二系異能要素と暗黒成分抜いて硝子と晶が人助けするレジンキャストミルク」みたいな(意味不明)。

とりあえず、表紙やアオリにキュンとなれる人は、買って損はしないとおもうよ!!
2巻の刊行がすでに決まっているようなので、続きが読めるのがとても楽しみです。お勧め!


今月のまとめと読了記録[2009年5月分]

5月に読んだ本は再読モノと某同人含め31冊でした。1日1冊ペース!!
ただし、再読モノが14冊という巨大な罠……というか、再読のセイバーマリオネットJの12冊はある意味ズルいといわざるをえない気がしなくもない(他のラノベ1冊読む時間で2冊読めるのがあかほりクォリティ)

というか今月は元々富士見・電撃で買う予定の本が1冊も無いという、未だかつて無い新刊枯渇期間だったのですが、その少ない何冊かすらも何冊か積読に行っている罠。点「彩雲国物語」の新刊は、次の新刊が出る前でいいかな……うん。

2009年5月のページアクセストップ4


 
バカとテストと召喚獣6
⇒感想

 
女帝・龍凰院麟音の初恋3
⇒感想

これはゾンビですか?1
はい、魔装少女です
⇒感想

生徒会の五彩
碧陽学園生徒会議事録5
⇒感想


「麟音」以外今月の新刊が1冊も入ってない不思議!
っていうかアクセス数確認してゾンビ人気に噴いた。そうか、5月に2巻発売だったのか……ドラマガでやたらプッシュされてるのが印象的だったけど、2巻面白かったのかしら。

2009年5月に読んで面白かった本


鉄球王エミリー
鉄球姫エミリー第五幕
⇒感想

死神姫の再婚
鏡の檻に棲む王
⇒感想

セイバーマリオネットJ
5.機械じかけの乙女たち
⇒感想

ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc2
⇒感想


全力で「鉄球王エミリー」が今月の私の脳内お勧めぶっちぎり。もう展開から何から全部好きな作品なのですが、最終巻は特に挿絵との相乗効果が凄かった。とりあえず、何はともあれ皆読めばいいよ!!

そしてエミリーと双璧状態だったのが、現在ラブコメ方向で私がぶっちぎりにお気に入りな「死神姫の再婚」。もうカシュヴァーン&アリシアとかティル&ノーラとかやばいやばすぎる。純粋にゴロゴロ転がれるラノベ筆頭。

3冊目は再読組から1冊、「セイバーマリオネットJ5」。最終巻の終わり方も嫌いじゃないけど、やはりシリーズ通してのお気に入りを1冊選べといわれたら5巻だなあ。色々考えさせられる哀しい結末ですが、ものすごく好きだったりします。

最後の1冊は「文学少女見習い」とどっちにするか悩んだけど続きを読みたいという一心で「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!」で。別のゲームが投影されたことで物語が難解になった、という意見が多く見られたけど、個人的にはこれはこれで好きだなあ。まだまだ物語に広がりの余地がありそうですし、なんとしても3巻が見たいラノベです。まだ読んでないけど、FBオンラインに掲載されているという短編を読むのも楽しみだ。……つか、ファミ通は毎度毎度新人切り早すぎると思うんだよ……。

2009年5月の読了記録

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少年向ラノベで男子ピンな表紙をひたすらならべてみた。

タイトルの通りそのまんまです。
「生徒会の五彩」で杉崎鍵が単独表紙を取ったのがとてもとても嬉しかったので、ためしに世間で希少といわれている男子キャラが一人で表紙を独占した少年向けラノベをレーベルごとにひたすら集めてみました。
本当に集めただけ!(解説など する余裕は ない)

ちなみに、自分の読んだ本+ついったーで情報提供いただいた本+電撃文庫とファミ通文庫の2008年度目録に掲載されている本の中からチェックしたので、電撃文庫に偏り気味なのは仕様です。情報が少なめだった富士見ファンタジア・角川スニーカー等で心当たりのある人は、是非コメント欄かはてなブクマあたりでご指摘お願いします。
ちなみに、少女向けレーベルの男子・女子単品表紙については月季さんがまとめてくださってますのでこちらをどうぞ。

ちなみに画像はamazon、bk1、楽天市場の3箇所が混在。
この3箇所回って書影のない本は基本的に諦めた…
もっと書影を!書影を!古い作品の殆どに書影入ってないのがとても悲しい…

※幾つか挙げてなかった作品の指摘を戴いたので、角川スニーカー文庫の項目を追加しました。

画像が物凄く多いので以下格納↓
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SH@PPLE?しゃっぷる? 5

[著]竹岡 葉月 [絵]よう太

雪国の双子の姉・舞姫は妙に女の子にモテる。そんなわけで入れ替わりをはじめてから、雪国はすっかり空舟五中でモテモテに。今日も舞姫の格好で青美女学院から帰ってきた雪国を待っていたのは、雪国に扮した舞姫が同学年の女の子から告白されているシーンで!?
   個人的お気に入り度数
ドラマガに掲載されていた、淡谷姉弟がそれぞれの学園で繰り広げるドタバタした“入れ替わり”の日々を描く「しゃっぷる」シリーズ短編集。相変わらず帯で隠したニセ粗筋と、カラーページのマンガの弾けっぷりも全開です。

ちょっとした騒動が中心になっていて、何も考えずに雪国・舞姫と周囲の人々のドタバタ騒ぎを見てニヤニヤできる軽さが素敵。特にSEC関連の短編が好きだな。自前の「美少女数値化プログラム」で女の子たちの点数付けをして盛り上がったり、部室に隠されていたお宝の地図を巡って小さな冒険を繰り広げたり…と、そんな男の子達(女性が混ざってるけど)のバカ騒ぎっぷりがたまりません。

青美女子での話は、どうしようもなく肖像画の話のオチが好き。あの「これがせいいっぱい」の文字と、そこに飾られたものから彼女たちが楽しくドタバタやってる姿があふれてくるようで。というか全体的にどのお話も、「その後の話」で綺麗にオチがつくのがたまりませんでした!SECが始めた「ホスト雪国」に興味シンシンで扉の前をうろうろしてる鳥子さんとか、測定結果を元に学園内の●●●の写真を数値化しまくる舞姫とか!

書きおろしは蜜が蝶子さんと出会い、ローズロワイヤルに入ることになったきっけかのお話。これも本編以上にその後のお話が……蝶子さんがあの話の裏で「計画通り」とほくそえむ姿が頭に浮かぶようです…。


さくらファミリア!3

[著]杉井 光 [絵]ゆでそば

エリとレマを救うために禁を犯し、天使たちに連れて行かれたガブリエル。“家族”を救うため、天界へ向かった祐太達だがそこには多くの困難が待ち受けていた。しかも、使徒のひとり・ヨハネが暗躍し始めて天界を揺るがす大混乱に!?
   個人的お気に入り度数
魅惑の美少年三カ月連続コンボ:ユーリ鴻池ジン→ヨハネ
あれですね……杉井光は私を萌え殺すつもりですか?時代はやっぱり小悪魔系美少年なんですねわかりますわかりました!!正直どの子も大好きです可愛い男の子は正義です。

というわけで天使や神の子や聖人さんの生まれ変わりが関係者からの苦情とか総スルーで大暴れする下ネタ満載ホームコメディ第三弾。1巻、2巻以上に関係者には見せられないというか、文字通り神をも恐れぬラノベと化してきた気がする今日この頃。今回は天界をも巻き込んでの大騒動が繰り広げられます。

っていうかあの神にしてあの子あり。天界総ロリショタ好きというこの現実はどうすればいいのか。小さいまま帰還した天使長・ルシフェル様ことるーしーフィーバーが半端ではありません。その後もさんざんレベル低すぎ・頭悪すぎな騒ぎが繰り返されていくことに頭を抱えつつ大爆笑。今回はかなり重たい話が展開されているのですが、それを繰り広げているキャラクターたちがあまりにも頭悪すぎて全くシリアスな気持ちになれません。キーワードや舞台として登場するのがヤフオクやニコニコ動画っていうのもシリアス度の低下に大きく買っていたかも。もうとにかく天使様達みんなみんな庶民的すぎます…

個人的には、新キャラ関係のグラフィックがカラーページに無かったのが唯一の不満かなあ…永遠の美少年ことヨハネくんやツンデレシスコン天使・ミカエルさまを筆頭にセクハラ無口天使サンダルフォン、セクハラ饒舌天使メタトロンの双子姉妹などなど美味しいキャラが目白押しだったのにカラーページが本編全く関係ない佐倉ファミリーの温泉シーンで埋まってるってどういうことよ!個人的には聖十字発動中のレマさんとか、永遠の美少年のヨハネきゅんとか、そういえばカラーページに出てない気がする最強メイド志麻子さんとかもカラーで見たかったなあ!あとヨハネとかヨハネとかヨハネとか(もういい)

あと、今回のキーワードは「祐太総受け」。
もう今回の一件の解決の過程で、自らの身を全く省みない、素晴らしい祐太総受けっぷりに激しくテンション上がった。祐太かわいいよ祐太。杉井光は早いところ祐太を女装させるべき。


ガーゴイルおるたなてぃぶ ZERO

[著]田口 仙年堂 [絵]日向 悠二

実家を出て一人暮らしをしながら「鳥屋」というなんでも屋を営む駆け出し錬金術師・東宮ひかる。錬金術の研究にはお金がかかるし、なかなか依頼は来ないわで貧乏と戦う毎日を送っていたが、同じマンションで花屋を営む板垣から「ひかるちゃんにぴったりな仕事」という依頼を受けて…
   個人的お気に入り度数
ひかるとガー助が古科学者達と戦う発端となった事件を描いた短編に、高原喜一郎を主人公にしたおるたなてぃぶで語られなかった事件を描く短編3つと、「吉永さん家」「おるたなてぃぶ」のキャラが競演する書き下ろし短編を収録した短編集です。

良くも悪くも「おるたなてぃぶの短編集」なんだよなー…タイトルに「おるたなてぃぶ」の名前を冠している以上当たり前のことなんですが、これが「ガーゴイルシリーズ最後の1冊」といわれるとちょっと寂しいものが…。おるたシリーズも戦いの無い、ほのぼのとした短編が読みたかったな?。特に喜一郎をメインに描く短編は「おるた」シリーズ本編よりも重くて、ちょっとキツい部分も多かったです。戦時中の話は結構好きだったんだけどな。特に「戦時中の」ガーゴイルが喜一郎との会話から「現在の」ガーゴイルへと変化を遂げていくやりとりは面白かった。

個人的には書き下ろしの「高原さん家の小さな変化」と「吉永さん家と東宮さん家と高原さん家の晩餐」が面白かった。前者は喜一郎を主人公としたシリーズのうちの1つでバトルメインのお話ではあるのですが、様々な立ち位置でひかる&ガー助と知り合った他人同士がそれぞれの立場から二人を護るため共闘するという展開が凄く良かった。そしてヒッシャムさんの大活躍を思わず絶賛せざるをえない。

後者はやっぱり双葉&イヨ&ひかる、ガーゴイル&ガー助という本編では出会わなかったキャラクターたちが競演、というだけで物凄い盛り上がる!特に本当に短い部分なのですが、ガーゴイルとガー助の共闘が熱すぎました。口調から性格からぜんぜん似てない二人(二体?)なのですが、根っこを流れる熱いものは同じ二人に胸を熱くさせられます。

しかし、やっぱり「これで最後」といわれると寂しいものが…ガーゴイル&ガー助のコンビももうちょっと見てみたかった気がするし、冒頭漫画で絡みのあった梨々&カンジとか、「おるた」終了後のガー助&狛の話とかも読んでみたかった。読み始めたのがつい最近というのもありますが、もう1?2冊何か番外編的な何かが出て欲しいなあと思わずにはいられません。