古本屋で偶然置いてあるのをみつけて、懐かしさの余り思わず買ってきてしまいました!「とりかえばや物語」を下敷きにした、双子のような容姿の姉弟とその周囲の人々が巻き起こすコメディ。
綺羅姫の「元服」からトントン拍子に綺羅君の「裳着」に、そして……と、当事者達の思惑をよそにどんどん物語が取り返しのつかない方向に転がっていってしまい、それに当事者たちが翻弄される姿に思わずニヤニヤしてしまう。大体元凶の一言を放つのは姉の綺羅姫の方なんだけど、話が大きくなってから「あれっ、なんでこんなことに……」と我に返って綺羅がなんだか可愛い。特に主上とのやりとりは、はたから見ると完全に両想い状態なのに綺羅が女であることを隠しているばかりにどんどん話が変な方向に転がっていって、お互いがお互いに自発的にすれ違いまくってどんどん事態が悪化していく姿に微笑ましくなってしまいました。こ、こいつらかわいいなあ!!
前巻では宮中で華々しく活躍する綺羅君(※姉)とその周囲の人々を中心に描かれるので、綺羅姫(※弟)の方は殆ど日が当たらないんだけど、ラストでとんでもない爆弾を投下されて遂に「取換え」騒動の渦中に飛び込んできそうな勢い。以前読んだとはいえ殆ど結末あんまり覚えてないので、後編でどんなオチがつくのかとても楽しみです!
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身代わり伯爵の冒険
ついったーで「鈍感×鈍感とか、天然×天然とか、両思いなのに進展しなくていつまでももどかしい関係なカップリングの話が読みたい!」と叫んだらオススメされたので手にとってみました。きっぷのいい町娘・ミレーユが父方に引き取られた双子の兄の身代わりとして男装し、陰謀渦巻く王宮に潜り込む…というお話です。
商売根性溢れる庶民派で、どこか破天荒な女の子であるミレーユが見せる、女の子らしい一面がとてもかわいい。プロローグの暴れっぷりからして彼女に周囲が振り回されるのかと思いきや、慣れない男社会に振り回されたり、陰謀渦巻く貴族たちのやり方に憤ったり心を痛めたり…という姿に若干の驚きと、それ以上の愛おしさを感じました。王宮での鬱憤を晴らそうととった行動とその顛末には爆笑したけど。
そんなミレーユが「身代わり伯爵」となった時から影に日向に彼女に付き従い、次第に惹かれていくのが兄の親友・リヒャルドなわけですが…恋愛ごとに不慣れで不器用な二人のすれ違いから、それが解きほぐされるエピローグまで思う存分に楽しむ事が出来ました。「王道ファンタジー」と謳うだけあって、素晴らしい王道展開にニヤニヤがとまらない。王道すばらしいよ王道。
しかし、完全にドツボにハマったのは終盤でミレーユの兄・フレッドが登場してからでした。何、この素晴らしすぎる兄貴!!!笑顔で人を惑わす昼行灯ぶり、自分大好き妹大好きなナルシストっぷり、そしてミレーユとリヒャルドの恋路をさりげなく進展させようとする策士ぶりに最初から最後まで胸がキュンキュンときめきまくりました。もう、わたし、フレッドの親衛隊に混ざってもいい……。
ミレーユとリヒャルドの淡い恋の行方や二人の周囲を渦巻く陰謀といい、素晴らしすぎる萌え兄貴といい、いろいろな意味で素晴らしかったです。少しずつ、続きも読み進めていこうとおもいます。とりあえず兄貴にもっと出番を!!!
バカとテストと召喚獣6.5
なんで、なんで表紙がアキちゃんじゃないんだよおおおおおおお!!!!!(血涙)
ひどい、酷いよ!!確かに優子さんも可愛いけど短編集は女装縛りだと信じてた私のテンションと胸の高鳴りを発売日より1ヶ月も前に、早々に打ち砕いた罪は重いんだからねっ!も、もうバカテスなんか……バカテスなんか……畜生浴衣最高すぎるぜコンチクショウ…!!!!!
……というわけで、少々(?)取り乱しましたが、長らく謎のベールに包まれてきた木下優子のグラフィック初お目見えに波乱含みの夏休み、そして三人称で語られる雄二・翔子の過去話を収録した短編集です。なんていうか、…すいません、バカテス舐めてました。面白すぎます……輸血パックを、輸血パックを下さい……。
アタシと愚弟とクラス交換
現在FBオンラインでも同時公開されている、木下姉弟を中心にした短編。なんていうか、以前から「バカテスってBLネタ多用する割りに腐女子キャラいないよな」とか思ってたらこんなところに隠れていたとは、灯台元暗しだったぜ…しかもショタ好みとか、優子さんとは美味しい酒が呑めそうです(正座)
いつも通りのドタバタ騒ぎの中、さりげなくバカとなんとかは紙一重な所を炸裂させる明久とか、秀吉のちょっと違った一面が見れたり…となかなか楽しい短編でした。
僕と海辺とお祭り騒ぎ(前編)
ひょんなことから、海辺にやってきた明久と雄二がナンパにいそしむ事になるという、世にも命知らずな一編。正直、明久と雄二がナンパの対象にならないのは女性陣の必死のガードのタマモノだと信じたいのですがどうなんでしょう。二人とも、ヘタにナンパしようという気を起こさずに素で接してたら逆ナンの一つや二つ余裕できそうな気がするんです。明久は可愛い上に母性本能くすぐるタイプだし、雄二はオトコマエなので普通にお姉さん受け良さそうだよね……。
次々にナンパが失敗していく姿にはニヤニヤが止まらないのですが、一方でさりげなくムッツリーニに対して好意的な態度を取る愛子とか、6巻ラストの姫路さんの態度に戸惑う明久など、次の巻でまた恋愛要素が一気に進展しそう。しかし、明久と姫路さんの過去には何があったんだ?気になって胸のときめきが止まらないよ!!!
次の短編集は是非、明久の小学生時代の短編をお願いします。姫路さん→明久への気持ちの根幹に関わる部分っぽいから、少なくても絶対に何らかの形でやるだろうけど。いや、ほんと楽しみ。
僕と海辺とお祭り騒ぎ(後編)
キタキタ来たあああああああああ!!!!!!!
正直、浴衣押しの秀吉萌え話とかかと思ってたら、よもやの男子萌え回。3巻以来ご無沙汰だったアキちゃんが再登場しただけでも正直眼福だというのに、香美に雄麗だと……もうなんだ、萌えすぎてしんでしまう!!!!!特に雄二の女装は「見たいけど原作ではきっとやってくれないであろう展開」ナンバーワンだったので、正直嬉しすぎた。しかも今回はちゃんと挿絵があるんだぜ……雄二が邪魔でアキちゃんをイマイチ堪能できませんが!いやでも3人とも可愛い!もうどうしろと!!!
ミスコンでの審査員と女装悪友トリオのやりとりがいろいろな意味でたまらないのですが、3.5巻でも発揮した明久の勘違い炸裂なトンチンカン会話がもう、私を萌え殺す気かと。メイクで演劇魂発動して見境無くなる秀吉とか、明久トランクス派発言とか萌え殺す気かと。下着はつけてませんとか趣味はお料理ですとか明久お前そんなに萌え殺したいのかと。
しぬよ!!!萌えすぎて死ぬよ!!!持ち帰りたいよこの子かわいいいいいいい!
あと、次の短編集は是非、明久の幼稚園時代の短編をお願いします。スカートはいた明久の幼稚園時代が、見たい…!!!いやむしろ、一度でいいので吉井家に24時間密着してください!!正直、玲姉さんと明久のやりとりが見たくてたまらないよ!!!もう明久なんか、姉さんにおしおきで女装させられればいい!!!
あと「はふぅ……」が可愛すぎるんですがどうしたらいいですか。
雄二と翔子と幼い思い出
バカテス初の三人称で語られる、雄二と翔子の小学生時代のお話。
前の短編で散々騒いでおいて言うのもあれなんですが、この短編がまた物凄く良かった。雄二がかつて「神童」と呼ばれる天才少年だったこと、過去に翔子との関係を大きく変えてしまうような「何か」があったのは以前から示唆されてきましたが、これをずっと気に病んで雄二が翔子との関係を拒んでいるんだとしたら、本当に二人とも不器用で、最高に愛らしいなあ。
それまで「学力」ということにしか判断基準を持っておらず、自分より「下」の人間を見下してばかりいた雄二が自分の無力さを知り、己の矮小さを知った瞬間の衝撃が、ストレートに伝わってきて、なんか本当に凄かった。翔子のために敢えて泥を被った雄二の不器用な優しさと、そして雄二の思いを推し量って学校側に真実を告げなかった翔子と、全てを知り、二人の姿を暖かく見守る雪乃さんの言葉に胸を打たれました。
直前の短編がテンション高すぎなギャグ短編だったということとのギャップもあるのかもしれませんが、打って変わってのシリアス話に、頭を殴りつけられるような衝撃を受けた。なんか…本当にいいなあ、好きだなあこういう話。次の短編集が出る際には是非ともまたこういうシリアス話をやってほしいです。できれば今度は明久と瑞希の小学生時代で!!(まだいうか)
いやー、ほんと、萌え的な意味でも家族モノスキーとしても、お腹一杯な短編集でした。本当にご馳走様でした。アニメも本格的に情報が出てきてますます盛り上がりそうな感じだし、12月に出るらしい7巻が本当に楽しみです。
愛百合女学院へようこそ
[著]成田 空子 [絵]CHI-RAN 「私服で通学できる」という校風に惹かれて、全寮制の女子校・愛百合女学院に転入した帰国子女の森永苺。ところが、パンフレットは5年前に作られたもので、私服登校した苺は転校初日から退学を言い渡される事に!?風紀委員や生徒会のお姉さま方から逃げ回っていたら、なぜか全校生徒の憧れの的・生徒会長の愛羅様に助けてもらって… |
読んでみた感想ですが……うまく言葉には出来ないけどなんか全体的に百合っぽくない…。昔のキャピキャピ系少女小説の文体で書かれた生徒会長モノBL小説、という印象。自分としてはあんまり百合ん百合んしててもヒいたかもしれないので苦手な読み味じゃなかったけど、正統派な百合を期待して読むとションボリだろうなあ。
主人公の御相手役である生徒会長・愛羅様が始終壊れっぱなしで、「本来の顔」を見せてくれる場面が本当にちょっとしかなかったのも残念かも。恐らく「普段はクールビューティ装ってるキレモノだけど、実は可愛いもの好き」的なキャラなんだとは思うんですが、その辺が描写不足で。もうちょっと表側のキリっとした「全校生徒憧れの美女」みたいな部分を出してくれればよいギャップ萌えキャラだったと思うのですが。
主人公についても、「勘違いしてたからって制服指定の学校で私服着てきていいって話にはならないだろ!!!」としか言えない。特に序盤の主人公の行動は、自己中心的なモノ以外の何も見えてこないので、正直不愉快でした。しかもその無茶な主張が、学院長やら生徒会長やらの取りなしで上手い事通ってしまうので、読んでる側としては非常にストレスたまる。こんなに「一度痛い目見た方がいいよ!!!」って思った主人公もめったにいないよ!!
途中で「制服を着たがらない」理由はちゃんと提示されるものの、それなら学校側に事情話してスカート丈調整してもらえばいいじゃん?とか……結局、本音は「制服なんか着たくない!可愛い私服が着たいの!!」なんじゃないの、としか思えないのがなんとも。帰国子女だからどうこうっていうよりただのワガママだよねーこれ…。
愛羅さまのセクハラが彼女の持つ過去のトラウマに触れてしまい、お互いの距離が離れて……というあたりは結構面白い展開だと思ったんだけど、そこから仲直りまでの描写があまりにも軽くて、なんだかなーと思ってしまう。
主人公の舌ったらずでイライラを誘う喋り方といい、世間知らずで自己中心的な性格と言い、ただの変態さんな生徒会長さんといい、キャラクターには正直あまり魅力を感じなかったのですが、変態全開な生徒会長の奇行を眺めるのはそれなりに面白かったし、生徒会長の繰り広げるセクハラの数々はとてもエロかったので、軽く気分転換に眺めるエロ小説としてはOKという感じでした。感想書き始めると文句ばかりでてくるんだけど、不思議と「つまらなかった」わけではないんだよね…ううむ。
ただ続きがあるならもうちょっと各キャラクターを掘り下げていってほしい気がします。苺のルームメイトや意地悪双子とか、結構いいキャラだったのに殆ど掘り下げが無くてとても惜しい。
2009年上半期ライトノベルサイト杯投票します。
無事にコミケ原稿も終わったので、ラノサイ杯に投票します。
■ 2009年上半期ライトノベルサイト杯 開催のお知らせ(平和の温故知新さん)
↑詳しいルールや投票の仕方等はこちらから↑
今年から新規・既存の作品数が最大10作品内で自由になったので新規:既存=3:7になりました。
今回既存部門傑作多すぎです……。
新規部門
【09上期ラノベ投票/新規/9784757746466】 ■ ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!(⇒感想:1巻/2巻) 意外な展開にびっくりした枠。 美少女ゲームの世界・キャラを現実に投影できるという不思議なシステムを利用し、現実の世界でギャルゲーの主人公となってしまった高校生が繰り広げるラブコメ。ヒロイン達を落としてハーレムルート突入かと思っていたら、ゲームのシナリオが現実の世界設定に影響を受けて思わぬ展開になったり、自分の知らないところで投影されたゲームが主人公たちの日常に大きな影を投げかけたり…と予想外にハードな展開になっていくのが面白かった。ゲームシステムを構築した側にも様々な物語がありそうだし、今後の展開が楽しみです。あと高橋愛子可愛いよ高橋愛子。 |
【09上期ラノベ投票/新規/9784829133989】 ■ 本日の騎士ミロク(⇒感想:1巻/2巻) 今回のギャップ萌え枠。 剣を握るしか能のない直情バカのミロクが、剣を持たない「赤目隊」に配属されて…という、「吉永さん家のガーゴイル」の田口さんが贈る最新作。普段のバカで鈍感な所からは想像も出来ない、無双能力の持ち主なミロクのギャップ萌えも素晴らしいのですが、そんなミロクを見守る「赤目隊」の皆やジルサニア王国の人々の放つアットホームな雰囲気が大好き。 何よりフェリサ可愛いよフェリサ!!!一見無表情系クール娘っぽい雰囲気と中身のギャップがたまらない!! |
【09上期ラノベ投票/新規/9784048678476】 ■ 猫耳父さん(⇒感想) 家族モノ燃え枠。 挿絵とコンセプトから、全力でネタかと思ったら“父娘+ペット”がテーマのハートフル・ホームコメディ作品。余すことなく描かれる「猫耳父さん」のキモい挿絵も素敵過ぎるのですが、思春期にありがちな父娘のすれ違いを、死んだペットの思わぬ活躍が埋めていくという展開が素敵でした。また、愛猫である“ネー”を火葬してもらうシーンが父娘の感情まで凄い丁寧に描かれていて、それが凄い印象に残る。家族モノ好きならこれは読むべき。 |
【以下次点】
・サクラダリセット
・七夕ペンタゴンは恋にむかない
この2つと「猫耳父さん」のうちどれに投票するかで真剣に悩んでいたのですが、最終的に
猫耳父さんだけ誰も投票してなかったのでこうなりました。
既存部門
【09上期ラノベ投票/既存/9784086304863】 ■ 鉄球王エミリー 鉄球姫エミリー第五幕(⇒感想) 今期の挿絵燃え大賞。 まさに「激動の展開」という一言が相応しかった「鉄球姫」シリーズ完結編。もうね、とりあえずエミリー姫がかっこよすぎて燃えるのです。彼女の打ち出す奇策とか、段々彼女のカリスマに惹かれていく家臣達とか、デレた猿騎士とか、ニヤニヤせずにはいられない。あと挿絵がいい仕事しすぎ。特に例の奇策が成った瞬間の挿絵には、今期最高にシビれた挿絵だったと絶賛したいです。鉄球と血風の踊るド派手で激しい最終決戦と、その後にしんみりさせてくれるエピローグも最高! とりあえず読んでない人は、今からでも読むんだ!! |
【09上期ラノベ投票/既存/9784048675932】 ■ とらドラ10!(⇒感想) アニメとの相乗効果が凄かったよ枠。 今期前半の話題を掻っ攫った学園青春ラブコメ完結編。アニメが丁度いい復習代わりになって、何の設定忘れも無くこの世界に没入できたのも良かったけど、ままならない「進路」という名の現実や、大きな壁として立ちふさがる両親たちの姿に一度は逃げ出して、それでも前向きに立ち向かっていこうとする大河と竜児・二人の姿がどうしようもなくまぶしかった。ラブコメとしても面白かったけど、それ以上に最高の学園青春モノとして最後まで走り抜けたこの作品にリアルタイムで出会えた事を素直に喜びたいです。 |
【09上期ラノベ投票/既存/9784044266189】 ■ 戦闘城塞マスラヲ Vol.5 川村ヒデオの帰還(⇒感想) 熱血展開が素敵だよ+続編が楽しみだよ枠。 何の能力もないニートの青年がひょんなことからハッタリだけで超能力者だらけの「聖魔杯」に挑むというシリーズ完結編。前巻で自らの“能力”の正体を皆に知られ、失意の内に敵の罠にハマってしまい…というまさにどん底状態のヒデオが、相棒であるウィル子や仲間達の想いを受けて少しずつ這い上がっていく姿がかっこよすぎた!!クライマックスの熱さは特に半端ない。 続編として企画されているらしい「お・り・が・み」シリーズに登場した“彼女”とヒデオがコンビを組む話というのがとても楽しみすぎます。 |
【09上期ラノベ投票/既存/9784044288211】 ■ ムシウタbug 8th. 夢架ける銀蝶(⇒感想) ところで本編完結編はまだですか枠。 「ムシウタ」シリーズの前史となる「bug」シリーズ完結編。群像劇の様相を呈していた本編シリーズと違い、アグレッシブに周囲を引っ張りまわす主人公・亜梨子の元に様々な人々が集まっていくという展開がとても好きだったのですが、特にこの最終巻で繰り広げられた一級指定の虫憑き達の競演にはニヤリとせざるをえない。最後の最後で打ちのめされ、再起不能になった亜梨子がふたたび立ち上がる姿も熱かった。本編に繋がる糸も何本か解き明かされ、ますます本編のクライマックスが楽しみになってきました。それで本編完結編と「消閑の挑戦者」の続きマダー? |
【09上期ラノベ投票/既存/9784757748279】 ■ バカとテストと召喚獣6(⇒感想) 姫路さんのターン+明久のターンな時点で入れざるを得ないよ枠。 妖怪変化した召喚獣もオバカで微笑ましいF組面々の活躍も、今期最大のトラウマ挿絵だろう131Pのアレももちろん素晴らしかったんですが、もうラストのWデュラハンの大活躍がかっこよすぎるわ、エピローグでの姫路さん&明久のやりとりが甘酸っぱすぎるわで、もうテンション上がりすぎてやばい。明久かっこいいよ明久!!!。徐々に人外化しはじめる同性愛者コンビとか、本編の水面下で着々とフラグを立てていくムッツリーニ&工藤愛子とか、その辺の今後も楽しみです。 |
【09上期ラノベ投票/既存/9784829133903】 ■ 生徒会の五彩 碧陽学園生徒会議事録5(⇒感想) 表紙の時点でとりあえず入れざるを得ないよ枠。 正直、このシリーズにそれを期待するのはバカテス以上に無理だろうなと思ってたんですよ。それなのに敢えてやらかしてくれちゃった富士見ファンタジア文庫の方には足向けて寝れません。男子表紙!男子単独表紙!!鍵かっこいいよ鍵!!!本の中身も、良い意味で「いつも通り」な本編の面白さは折り紙つき。そして鍵がかっこよすぎて窒息しそうな『企業編』クライマックスにはしびれすぎた。 |
【09上期ラノベ投票/既存/9784757748880】 ■ 死神姫の再婚 鏡の檻に棲む王(⇒感想) 「おなか痛い」最高枠。(別名:ゴロゴロ少女小説枠) 黒い噂は多いけど実は領民思いで誠実な成り上がり貴族・カシュヴァーンと、とある事情で「死神姫」と呼ばれる事になったちょっと変わり者のお姫様・アリシアの夫妻が繰り広げるラブコメ。やたらと初々しく甘酸っぱい主人公夫妻のもどかしいラブラブ具合も最高なのですが、ティルナード&ノーラとか、レネ&バルロイとか、ジスカルド夫妻とか、周囲のキャラクターやカップルたちの魅力が高いのも素敵。色々波乱がおきそうな、今後の展開にも期待です。もうとりあえず、新刊が出るたびに悶え転がる羽目になるのでほんとなんとかして…いいぞいいぞもっとやれー!! |
【以下次点】
・さくらファミリア!3
・ばけらの!2
気がついたらものすごく…杉井光枠です…。
ぶっちゃけ、前回(2008下半期)にこの2つが来てたら(特にファミリア)間違いなく投票してたと思うんですが、今回本当に投票したい作品が多すぎました。
今月のまとめと読了記録[2009年6月分]
5月に読んだ本は22冊でした。
普通のラノベ3倍分の容量のアレがあったにもかかわらず、普段の平均からすると割合多め。それでも先月から引き続き、とても読み残しの多い月でした……「アクセルワールド2」はいつか時間を見つけて読みたい所存です。
2009年6月のページアクセストップ4
サクラダリセット (⇒感想) | バカとテストと召喚獣6 (⇒感想) | これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です (⇒感想) | GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン2(上) (⇒感想) |
乙一絶賛で話題を呼んだスニーカーの新作「サクラダリセット」が大人気。椎名優さんの挿絵がぴったりの、透き通るような透明感を持った青春モノでした。これは普通にオススメ。
そしてまたうちのブログの中で「バカとテストと召喚獣」の時代が来ている……!?
正確には本の感想ではないので除外したのですが実は4位くらいにドラマCDの感想記事がありました。アニメ化効果で盛り上がってきたのかな?7月はFBオンラインの方でバカテスアニメの最新情報が出るらしいし、8月は短編集発売で、まだまだ暫く盛り上がってそうですね。文月学園オンラインも楽しみ。
先月から引き続きゾンビ大人気。なんだかんだいって2巻読んでないんだよな…
「境界線上のホライゾン2上」は一週間がかりでなんとか読みきりました。正直エベレスト山にでも登っている気分だったよ……今月発売の2下のほうが分厚いんですけどねorz
2009年6月に読んで面白かった本
猫耳父さん (⇒感想) | SH@PPLE-しゃっぷる- 6 (⇒感想) | 運命のタロット13 《女教皇》は未来を示す (⇒感想) | NO CALL NO LIFE (⇒感想) |
とりあえず今月色々とインパクト強かったのが「猫耳父さん」!!少年の女装挿絵すらためらう傾向があるライトノベル界で、ここまでガッツリと猫耳親父を描ききった作家さんと編集さんを絶賛したい(元々、連載雑誌が非ライトノベル誌だったから、というのはありそうですが…)話自体も家族モノで普通に良かったよ!
「SH@PPLE-しゃっぷる- 6」は私が密かに大好きな胡蝶の宮のターンすぎて困った。6巻ラストに載ってたマンガ版のキャラデザも凄い可愛かったのでそちらにも期待したいです。…ところで、ドラマCDは買うべきなのでしょうか…個人的には釘宮理恵使うなら蜜じゃなくて雪国・舞姫の二役にしていただいて思う存分少年声を聴きたかったような気がしなくもないよ!
現在絶賛強化中の「運命のタロット」。真の方の「悪魔」も面白かったけどやはり最高に燃えたのは第一部最終巻である「女教皇」かな。これから真シリーズもクライマックスに入っていくので、どんな展開になるかとても楽しみ。
そして今更ながら、発売日に買って以降ずっと積んでた「NO CALL NO LIFE」がツボ直撃だった!何故もっと早くに崩さなかったんだ私……!!今月文庫版も発売されるようなので、未読の人は読んでみるとよいのではないかと思います。退廃的で殺伐とした青春が素敵だよ!!
2009年6月の読了記録
なんか物凄く少女漫画強化月間だった気がする。
というか「NGライフ」「キラメキ☆銀河街商店街」という私の中の2大胸キュン少女漫画が完結してしまって、もう私来月からどうしたらいいの!!という気分です。敬大かっこよかったよ敬大。
あと、今月はラノベ系の画集が多くて死ぬかと思いました。山本ヤマトさんと深遊さんの画集を買ったよ!時期が被ってなければヤスさんのとらドラ画集もちょっとほしかったなあ……
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SH@PPLE?しゃっぷる? 6
シリーズ第6弾はずっと胡蝶の宮のターン!!胡蝶の宮が雪国(ニセ舞姫)と蜜を巻き込んで繰り広げる許婚騒動と舞姫と芝目達SECが請け負っていた依頼が絡み合って意外な展開を見せていくお話。
誇り高い“蝶間林家の長女”“ローズ・ロワイヤル盟主”としての胡蝶の宮と、健気で一途な普通の女の子としての蝶間林典子の間で揺れ動く彼女の姿がとても素敵だった。また、思い悩む彼女の心情がビシバシと伝わってくるだけに全てをふっきった終盤の彼女の行動には胸が熱くなるものがある。
こういう状況で出てくる許婚って悪役が多いというか自分の中ではそんなイメージがあるんだけど、ちょっと手段を選ばない部分はあるものの純粋に一途に胡蝶の宮を思っての結果ちょっと暴走しちゃってるだけの人、というキャラクター設定が個人的にはかなりニクイなぁと思った。スペックは雪国よりも数段上・性格的にも悪くなく、雪国と違って自分のことを愛してくれるという藤ノ原剣と、振り向いてくれるかもわからない雪国を天秤に掛けて、それでも雪国を取るという選択は彼女の中ではどれだけ大きい事か。大きな何かを振り切って、それでも自分の進みたい方向にまっすぐに歩いていく彼女の姿がとてもまぶしかった。
そんな彼女の活躍の裏で、蜜と鳥子が仲良くなったり…とまた新しい関係が生まれてきているのも事実。蜜も恋愛対象として“雪国”を意識し始めた描写が増えてきて、思わずにやりとしてしまいました。そして芝目あんた……そこでコクらなくてどうするんだっ!!!
ラストで不穏な伏線が貼られたことだし、次回はいよいよ雪国と蜜の関係が進展するターン?続きがとても楽しみです。
そしてシリアスムードをぶち壊す後書きのフリーダムっぷりに噴いた。
っていうかそろそろ「新異装戦士SH@PPLE」が文庫化してもいい頃のはず。
「学園キノ」的な何かっぽい感じで、外伝小説出せばいいよ!!
GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン2(上)
[著]川上 稔 [絵]さとやす(TENKEY) 末世救済の鍵となる少女・ホライゾンを奪取した航空都市艦“武蔵”の面々は、次の大罪武装の譲渡を求め、聖譜連合に属していない英国へ向かう。しかし英国は三征西班牙(トレス・エスパニア)と『アルマダの海戦』の歴史再現を行う準備を始めていて…… |
英国と三征西班牙、双方の総長連合や生徒会メンバーが勢ぞろいして、キャラクターの把握だけで手一杯感が……まだ武蔵国内のメンバーの把握も結構ぎりぎりな感じなのに、新キャラが出る度に最初のキャラクター紹介に戻って勢力を確認するという状況が続いてました。うーん、各国2桁ずつキャラが増えていくので、相対するならせめて1国ずつを相手にしてほしいなあと思ったり……キャラクターを把握するのに、1巻上を読んだときよりも手こずったかもしれない。
一方で前巻でイマイチ目立ってなかった武蔵の面々がどんどん個性を露わにしてきて、彼らの突拍子のない行動にとてもニヤニヤしました。っていうか点蔵大躍進すぎる!忍者言葉とかからテンプレ的レギュラーモブかとおもっていたら、今回主役級の活躍でニヤニヤが止まらない。いいなあ、忍者いいなあ!!
そしてナルゼさんとお友達になりたいです。黒魔女同人作家!!
ナルゼと同じ所でネシンバラ×トーリという電波を受信した。
1巻からのメインキャラでも、「滑りキャラ」としてどんどんかわいそうな扱いになっていくセージュンとか、クールで激しいツッコミ(※対トーリ専用)が愛らしいホライゾンさんとか、マジボケキャラとして着実に成長する二代さんとか、そしてなぜか地の文で固有代名詞が「全裸」になるくらいに変態的な方向で個性を獲得した主人公など、素敵に変態的(褒めてる)なキャラクター達がたまりません。つか、全裸も酷かったけど紙芝居の破壊力半端ねえ。
英国との本格的な対峙は下巻に持ち越しですが、過去に何かありそうなシェイクピアとネシンバラの因縁の対決がとても気になる。トーリとホライゾンのデートの行方がどう転ぶかも楽しみです。……しかし、下巻は1250円って、あの「終わりのクロニクル7」と同じ値段か……。
それにしても普段はギャグ担当な葵姉弟が、いいところになると美味しい所を片っ端から浚っていくからほんと困る。
特に終盤での喜美姉の言葉にはシビれすぎた。
サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY
スニーカー文庫の新人さんの作品。煽り文句で衝動買い余裕でした。この煽りはずるい!!3日前に時間を戻すことができるけど、リセットした分の記憶を持つことができない少女・春埼とリセットされた間の記憶を含めた記憶を保持できる少年・ケイのコンビが、猫探しをきっかけに大きな事件に巻き込まれていく…というお話。
物語も面白かったけど、それ以上に透き通るような爽やかな透明感と、独特なテンポで語られる綺麗な文章がとても良かった!椎名優さんのイラストがまた物語の持つ透明感を引き立てていて、作者・絵師・この組み合わせを選んだ編集併せての良いお仕事だなあという印象。個人的には、序盤はこのちょっと独特な物語のテンポと主人公&ヒロイン双方の視点から語られる地文に戸惑ってなかなか読み進められなかったのですが、文章に慣れてからはむしろこの感覚が心地よかったりも。
「3日前までで“セーブ”を取った任意の時間に時を巻き戻す」という、春埼の能力・『リセット』。使い方によっては死者すら生き返らせてしまう可能性を持つ万能能力なのですが、これには様々な制約があって、そこをうまく使いながら事件を紐解いていく。リセット前の世界で起きた事との些細な違いが徐々に大きな波紋となって、「前回」とは全く違った思わぬ展開に発展していくというのがなかなか面白かったです。ちょっと不思議な能力と心の傷を抱えた少年少女たちが思い悩みながら自分の思いを遂げる為に動いていく姿も印象的。
上手く言葉に表現できないのがもどかしいけど、ちょっと綺麗で爽やかで、残酷だけど優しい物語でした。無理やり例えるなら「ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート」を読んだ時の感覚に近いかも。そして「中二系異能要素と暗黒成分抜いて硝子と晶が人助けするレジンキャストミルク」みたいな(意味不明)。
とりあえず、表紙やアオリにキュンとなれる人は、買って損はしないとおもうよ!!
2巻の刊行がすでに決まっているようなので、続きが読めるのがとても楽しみです。お勧め!
今月のまとめと読了記録[2009年5月分]
5月に読んだ本は再読モノと某同人含め31冊でした。1日1冊ペース!!
ただし、再読モノが14冊という巨大な罠……というか、再読のセイバーマリオネットJの12冊はある意味ズルいといわざるをえない気がしなくもない(他のラノベ1冊読む時間で2冊読めるのがあかほりクォリティ)
というか今月は元々富士見・電撃で買う予定の本が1冊も無いという、未だかつて無い新刊枯渇期間だったのですが、その少ない何冊かすらも何冊か積読に行っている罠。点「彩雲国物語」の新刊は、次の新刊が出る前でいいかな……うん。
2009年5月のページアクセストップ4
バカとテストと召喚獣6 (⇒感想) | 女帝・龍凰院麟音の初恋3 (⇒感想) | これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です (⇒感想) | 生徒会の五彩 碧陽学園生徒会議事録5 (⇒感想) |
「麟音」以外今月の新刊が1冊も入ってない不思議!
っていうかアクセス数確認してゾンビ人気に噴いた。そうか、5月に2巻発売だったのか……ドラマガでやたらプッシュされてるのが印象的だったけど、2巻面白かったのかしら。
2009年5月に読んで面白かった本
鉄球王エミリー 鉄球姫エミリー第五幕 (⇒感想) | 死神姫の再婚 鏡の檻に棲む王 (⇒感想) | セイバーマリオネットJ 5.機械じかけの乙女たち (⇒感想) | ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc2 (⇒感想) |
全力で「鉄球王エミリー」が今月の私の脳内お勧めぶっちぎり。もう展開から何から全部好きな作品なのですが、最終巻は特に挿絵との相乗効果が凄かった。とりあえず、何はともあれ皆読めばいいよ!!
そしてエミリーと双璧状態だったのが、現在ラブコメ方向で私がぶっちぎりにお気に入りな「死神姫の再婚」。もうカシュヴァーン&アリシアとかティル&ノーラとかやばいやばすぎる。純粋にゴロゴロ転がれるラノベ筆頭。
3冊目は再読組から1冊、「セイバーマリオネットJ5」。最終巻の終わり方も嫌いじゃないけど、やはりシリーズ通してのお気に入りを1冊選べといわれたら5巻だなあ。色々考えさせられる哀しい結末ですが、ものすごく好きだったりします。
最後の1冊は「文学少女見習い」とどっちにするか悩んだけど続きを読みたいという一心で「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!」で。別のゲームが投影されたことで物語が難解になった、という意見が多く見られたけど、個人的にはこれはこれで好きだなあ。まだまだ物語に広がりの余地がありそうですし、なんとしても3巻が見たいラノベです。まだ読んでないけど、FBオンラインに掲載されているという短編を読むのも楽しみだ。……つか、ファミ通は毎度毎度新人切り早すぎると思うんだよ……。