“川上 稔” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:川上 稔 (57 件 / 6 ページ)

GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン5(上)

 

―状況は静から動へ。関東、近圏の諸国が武蔵とP.A.Odaを天秤に掛け、遂に戦端が開かれた…!奥州三国の支持を得て、柴田勢を退けた武蔵。生徒会副会長の正純は、信長死後の歴史再現の鍵を握る北条に働き掛け、羽柴にプレッシャーを与えようと画策するが、その矢先、羽柴勢が毛利領内に侵攻したとの一報が届く!毛利領を治める六護式仏蘭西の迎撃は。そして連動して動き出す関東勢力の群雄に、武蔵もその一員として相対する。各国に分割統治された中世の神州・日本を舞台に繰り広げる、壮大な学園戦国ファンタジー第五話、いよいよ開幕。 (「BOOK」データベースより)

生子(女装トーリ)のオネエ台詞が全部マリアンデール様(イクサガ)の声で再生されてつらい。まじつらい。福山が罪作り。

 「夏休み」を控えつついよいよP.A.OdaやM.H.R.R.との戦いが本格化してきたシリーズ第5巻前半戦。ここにきて殆どなかったトーリの女装がバンバン挿絵で描写されまくってるんですが、どんな心境の変化があったんでしょうか。っていうか、トーリの女装が予想以上に本格派でふいた。考えたら確かに、生半可な女装では賢姉が許さなそうな気配はありますが…!!(でも女装の胸は作らないほうがいいと全身全霊を持って主張したい)

 北条との交渉メインかとおもいきや、勃発した毛利vs羽柴を前にして北条関係の歴史再現を利用しつつ毛利と東北三国に武力をアピールするという名目で戦闘に次ぐ戦闘展開で正直若干読み辛かった部分が。正純のウィットな駄洒落を挟んだ交渉シーンが案外大事だったことを実感しました。バトルはけっこう文字だけだとわかり辛いというか……アニメ3期以降マジお願いします。

 密かに期待していた北条&ノリキななにかはなかったけど、成立済のカップルが大変アツかった今回。特にウルキアガと成実のクールに見えて触ったら大火傷!!なアツアツぶりにニヤニヤして仕方ない。ウッキーが成実の艶姿で余所見駆動したり、さらっと惚気る成実さんとか、もうたまらん!!愛の力で相手の攻撃から復帰する点蔵メアリカップルの様子も可愛いすぎて点蔵もげろ!!すっかり扱い悪いのがデフォになったネシンバラに他勢力だというのにサラっと通神帯でツッコミ入れてくるシェイクスピア可愛すぎる。マルファを得た景勝様が絶好調すぎて腹筋がつらい。

 色々な意味でツッコミどころ満載なラストで下巻に続く!!なわけですが、真田十勇士はあんなにかっこいいのに真田様それでいいの!?あと学生としての行事ってちゃんとやるんだなーと思った上巻でした片桐君可愛い。片桐君可愛い。(大事なことなので2回言いました)

 今回もやってみたよ自分用5上呟きまとめ。


GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン4(下)

 

伊達、最上、上越露西亜へ外交官として赴いた武蔵アリアダスト教導院のメンバー達。だがそれを牽制するため、羽柴・秀次率いる戦闘外交艦“聚楽第”を先頭に羽柴勢が水戸領地に対し戦闘を開始。一方、武蔵では、生徒会と総長連合に対し、平和を求めて大久保・忠隣を代表とする委員長連が蜂起し、内部に潜入した伊佐、穴山ら真田十勇士は、艦の破壊工作の準備を進めていた。まさに内憂外患の武蔵は、この状況を打開し、東北・上越への活路を開くことができるのか!?各国に分割統治された中世の神州・日本を舞台に繰り広げる、壮大な戦国学園ファンタジー、第四話ついに完結。 (「BOOK」データベースより)

 成実さんの おっぱい

 ウッキー爆発おめでとうというか成実さんの挿絵がエロ可愛すぎて悶え死んだ!!恋人というよりは戦友に近いようなウルキアガと成実の関係も大変美味しかったですが、“強い女”の成実が見せる、女性らしい表情にきゅんきゅんせざるをえなかったというかやっぱりおっぱい。とても良いおっぱいでした。クライマックスで明かされるウルキアガの“嘘”でもういっかいによによ。

 久しぶりの1000P突破目前のページ数で、片手で読むのも両手で読むのも一苦労な4巻完結編。3巻で敗北を得た武蔵の面々がそれぞれの向かう道を改めて定め、再起し、そして新たな絆を再確認するお話。他国と協調どころか武蔵内部で内紛が起こるありさまで、ばらばらになったところから再び一つにまとまって、助けに来た英国や東北三国と協調していくのがとても熱い。“武蔵”さんの新装備っていうかメイド服に日本刀は反則級の萌えでありまして、メカ的にもあれいったいどういうことになってるのか気になるというか本当に4巻のアニメ化を望むものでありまして、そしてクライマックスの『狐の嫁入り』に泣いた。ラストの挿絵も含め、本当に幸せな最期を迎えたということが強調された展開で、よかった。

 新キャラだと、もうコワモテだが実は中身は可愛い人な景勝様とトーリのやりとりにじったんばったんしたり、触手がエロゲみたいな過去持ちつつ謎のフラグを立てているのが気になって仕方ありませんでした。っていうか触手に襲われる義頼について詳しく。触手は巨乳好きなのに犬兄には群がるということはつまり……あとはわかるな?(雄っぱい!雄っぱい!!)

 新しい武器や新たな仲間を得て、再び前に歩き出す武蔵の面々。泣いている人を救い、失おうとしている人を救うと思いを新たにしたトーリの決意がアツかった。6Pぶちぬき挿絵に1巻の全ての「はじまり」になった彼らのはじめの一歩を思い出しつつ、新たな一歩を踏み出す彼らの『これから』が、本当に楽しみです。

「いいか?オメエら、よく聞いとけ」
「行くぞ世界制服。来いよ世界全体。俺達はもう負けねえ。そのつもりで相手してくれ」
馬鹿は、言った。この閉じた場所から、皆に対してこう言った。
「夢を叶えに、−−行こうぜ皆」


おまけ。ツイッターに呟いた4下の感想post自分用まとめ。
後で一場面だけ読み返したくなったときになかなか該当部分を探し出せなくて困るというのもあり、感想書く時に序盤の内容忘れやすいってこともあり……でこういう形で。シリアス場面とか物語に没入してるときは割と呟く暇もなく読んでるんで、結果ネタっぽい部分ばかり拾ってるけど。というかこれ見るとマジで触手と景勝様しか語ってない気がしてくる件について。


GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン4(中)

 

奥州上越関東の安定化のための外交作戦として、里見生徒会長を招き入れ、列強三国へ外交官を派遣することを決定した武蔵。その結果、最上家へ里見義康とアデーレが、上越露西亜の上杉家にトーリ、ホライゾン、メアリ、点蔵、ミトツダイラが、伊達家には鈴とウルキアガが外交官として赴くこととなった。だがその一方、武蔵内部に潜入した伊佐、穴山たち真田十勇士は密かに活動を始め、更には武蔵の眼下、水戸領地に対し羽柴勢が戦闘を開始。事態は急速に動き出す。各国に分割統治された中世の神州・日本を舞台に繰り広げる、壮大な戦国学園ファンタジー、第四話中巻。 (「BOOK」データベースより)

もうやめてあげて!ネシンバラのライフはゼロよ!!
 凍ってるのをいいことに、ことあるごとにネシンバラをネタにする武蔵面々が外道すぎる。そしてシェイクスピア再登場うれしすぎる。

 総長連合・生徒会やその他の面々が伊達・上杉・最上への外交大使として赴き不在の中、武蔵では内紛が持ち上がり……ということで、メインだけでも舞台が4つに分かれ、この他にも潜入中の真田十勇士やP.A.ODA+M.H.R.R.勢、蜻蛉切の件もあって失意中な二代などからの視点もあったりして割りと全体的に舞台転換が激しい巻。

 「交渉するとすぐ戦争にもっていきたがる」ネタで容赦なく弄られて涙目な正純が可愛すぎるんだけど、その裏でどんどんチートキャラ化していく鈴さん……隠密組のステルスをものともしない鈴さんの気配察知能力やばい。鈴さんとアデーレは小動物可愛い。ウルキアガ、外交中でもしっかり点蔵と協力体制でエロゲに熱中してるのが歪みなさ過ぎて可愛いんですが時折成実に対してみせる真面目な台詞でとてもニヤニヤできますね。あと、アニメでネイトの「貧乳回避」を見た直後に賢姉の「巨乳防御」でたいへんわらった。

 とりあえず、テンション修造系ショタ(?)の片倉小十郎君の挿絵を早くおねがいします。


GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン4(上)

 

武田との歴史再現のため三方ヶ原の戦いに臨んだ武蔵。だが、強引な解釈による羽柴の登場により初めての敗北を喫してしまった。そして今、武蔵は関東IZUMOの巨大な浮きドック“有明”で大改修を受けていた。そんななか、関東の北に存在する奥州列強―伊達、最上、上越露西亜との協働について、武蔵は模索を始める。しかし、各勢力もそれに対し動き始め…。様々な過去と思惑を秘めた奥州列強と、果たして武蔵はどのように向き合っていくのか―!?各国に分割統治された中世の神州・日本を舞台に繰り広げる、壮大な戦国学園ファンタジー、第4話ついにスタート。(「BOOK」データベースより)

ついに主人公が一度も男子の服を着ていなかった気がする。
……全体の2割女装で、8割裸だった気がする……っていうか某ショップのBD限定版の全巻購入特典ドラマCDが男子オンリーだったり今回のメアリの格好して点蔵の嫁宣言する女装といい終盤のトーリヒロイン発言といい、なんですかホライゾンは最近男子推しなんですかいいぞもっとやr

 羽柴との戦いで手痛い敗戦を得た武蔵の一同。ミトツダイラの治める水戸の領地で武蔵の改修をしながら再起を計ろうとするが、彼らの敗戦を知った奥州の伊達・最上・上杉に動きがあって……というお話。

 新キャラがまた増え(以下略)ああいえもう3勢力増えるくらいは定番なので気にしちゃだめなのかもしれませんが!最上・上杉側の新キャラは殆ど居なかったので今回はまだ余裕というべきなのかもしれませんがしかし、まさかここにきて武蔵内部からも新キャラ来るとか思わなかったですよね!とりあえず私としては政宗ちゃんの可愛さにキュンとなりつつ残念系少年キャラらしき片倉の挿絵を強く希望しながらそれはそれとしてノブタンコニタンが相思相愛ラブラブすぎね!?メアリの発言で「終わクロ」のヒオ嬢思い出すんだけどやっぱ彼女はそのポジションなんですかね!?あまりにもアレな「おちこんでいる」のいい間違いっぷりに腹筋が崩壊しすぎてやばかったです。

 あと相変わらず織田羽柴軍勢美味しいです。すっかりなんか織田羽柴勢の中の常識人系ツッコミポジションと化してきた百合花さんが地味に美味しすぎるのですが、それ以上に今回は勝家&御市様の新婚夫婦具合にきゅんきゅんしました。刹那的な愛って美味しいよね!!御市様ってば川上作品によく居そうな最強バカップル夫婦系かとおもったらまさかの狂気系だし!

 前回の相対により新たな力を得た者、いまだ本調子を取り戻せない者、まだまだ足並みの揃わない武蔵の面々だけど、次回は武蔵残存組と上杉・最上・伊達に分かれての相対戦でしょうか。楽しみだけどまたメンツが多そうな!

 ……そういえば、ネシンバラさんは元に戻(以下検閲により削除)


GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン3(下)

 

M.H.R.R.が仕掛けた、K.P.A.Italiaの厳島上空での竜脈炉爆発を合図とするように、遂に三十年戦争における最悪の敗戦を生む歴史再現“マクデブルクの掠奪”が始まった。そんな中、トーリ達はマクデブルク郊外にある、M.H.R.R.の総長ルドルフ二世が幽閉された鋼鉄の塔へと向かう。六護式仏蘭西、そしてM.H.R.R.の旧派と改派、P.A.Oda、オッパイカーチャンと貧乳娘とか、全ての思惑はどこへ向かうのか?その中で武蔵が取る選択とは!?中世の日本と世界各国が同居する“極東”を舞台に繰り広げられる学園ファンタジー第3話、完結。 (「BOOK」データベースより)

表紙で見ると改めてカーチャンの巨乳がやばい。巨乳通り越して奇乳だとおもうんだもうこれ。でかけりゃいいってもんじゃないとおもうんだ可哀想だからこの胸ちょっとネイトにわけてあげてくださいカーチャン!あとナルゼ姐様に一生憑いて行きます同人系女子として。(挨拶)

そんなわけでそもそもあらすじの第三完結っておかしいんじゃね?とか思いつつ、六護式仏蘭西とM.H.R.R.挟み撃ちから始まって清武田やら里見やらP.A.ODAやらを巻き込んで展開した第三話、やっぱり「完結編」。ネイト親娘のゴタゴタとマルデブルグの略奪に端を発した織田・羽柴軍とのゴタゴタで終るのかと思ったらそれどころじゃなかった。900Pの特大ボリューム(でも2下ほどではないという罠)はダテじゃない。しかし、そのボリュームを感じさせない程度に最初から最後までクライマックスでした。特に中盤以降は凄かった。

とりあえず織田軍勢と羽柴軍勢やばすぎるだろう。史実的にも織田軍反逆裏切り分裂多めなので個人的にとても美味しいのですが、既に確定された未来を受け止めて心から望んで一緒に居る彼等の姿がいちいちやばい。羽柴は正直女子(ネタバレ)だったのが残念でならないのですが、松永公とのやりとりで新たにまだ見ぬ織田信長に期待せざるをえなくなりました。私としては、ここで敢えて織田×羽柴を熱く望むものですがいかがですか(聞いてない)

中盤はぶっちゃけ武蔵よりも織田と羽柴の動向にばっかり胸をときめかせていた気がします!!まじで、腐女子の人は戦国ブームに便乗してもっとホライゾンを読めばいいと思う。いい男子がいるよ!!読んでるとなんとなく無意味に ?百合花ァ!/ って叫びたくなるよ!!歴史ある程度わかると色々妄想しがいがあって楽しいよオイシイよ!ていうか織田柴田はマジヤバイって何度言ったら略

しかし、最後に武蔵が得たのは取り繕う事も出来ない帯の言葉通りの「敗戦」で、それだけに失ったものも大きかった。新たな力を得た者も居る一方で無力を得た者も居て、様々な形で舞台を降りた人たちが居た。

特に今回舞台を降りた4人の姿があまりにも印象的で。誰の場面にしてもどうしようもなく胸が熱くなって困った。彼等が次代の礎となる若者たちに掛けた想いがどうしようもなく熱くて、切なくて。特に、最期で彼の人がトーリに向けた言葉がやばかった。本当は誰よりも優しい筈のトーリにはあまりにも重い言葉で、同時にそれは今後彼の進む道には絶対に必要な事で。どんな思いでトーリがその言葉を受け止めたのかと思うと、辛い。特に「哀しみ」を得る事ができないトーリには、今回は様々な意味で試練の物語だったのではないかと思います。

大きな犠牲の元になんとかたどり着いた地で、彼等の想いを受け止めて再び立ち上がる武蔵一同の強いまなざしに胸が熱くなった。徳川の歴史再現において大きな試練を乗り越えた彼らの、これから紡いでいくであろう物語が本当に楽しみです。

『敢えて言う。——今後の戦いにおいて、君は笑え!
これから先、如何なる損失があろうと、泣くようなことがあろうと、君だけは笑え。
私のようなものを笑って、君以外の全てが泣いても、戦える限り、君だけは笑え!
絶対に、どのようなことがあっても笑って……!
私と彼女のような連中を救ってくれ……!』


しかし、「これで序盤終了」って何の冗談かと思いました何それ怖い。



ところで。

ホライゾン倉庫のこのバナーがあまりにも酷かったので思わず貼る。
ネイトェ…


GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン3(中)

 

蘭西領のIZUMOにて動き出した各国と個人の複雑な関係。その中で武蔵が取る選択とは?そして彼らが向かう先に、それぞれ待っているものとは?六護式仏蘭西との戦闘がIZUMO上で展開する中、欧州覇者となるルイ・エクシヴや、その妻、毛利・輝元の参戦を経て、ついにはミトツダイラの母である巨乳の人狼女王までが戦闘に参加してカーチャン無双の時代がここに…!この戦闘を経て、一体、誰が何処に向かうのか。中世の日本と世界各国が同居する“極東”を舞台に繰り広げる学園ファンタジー第6巻。

だめだ、「さん、はいっ」が忘れられない
そんなわけでようやく登りきったぜこの830Pを………まだまだ1000P越えなかったから今回は薄かったよね、なんて絶対言わないんだからな!!なシリーズ第3弾という名の第六巻。今回は全体的に、公衆の場で開けない挿絵が多かったですね!!

今回は上巻からちょくちょく登場してきたM.H.R.R.とP.A.ODAの一部面々が本格顔見せ。キャラも増えるし戦局も増える。ネイトのカーチャンこと人狼女王に誘拐された武蔵総長を助けに行ったネイト+点蔵カップル+ナイト、松永久秀の策によりマルデブルグへと向かう事になったその他の武蔵面々+αの二方面だけでも把握が一杯一杯なのに、そこに国境付近で激突する瀬戸内海戦を追加するのは酷いと思うの!!正直最後の100Pくらいは戦局の把握が追いつかなくてちょっとおいていかれ気味だった。

今回はやっぱりP.A.ODAとM.H.R.R.の男子達の動向から目が放せませんでした。境ホラにもついに男子萌えの時代が!!M.H.R.R.側は傀儡美味しいですもぐもぐなマティアス&昼行灯の香りを漂わせるゴースト・前田、P.A.ODA側は御市様LOVEで破天荒な柴田&前回あんなに豪胆に登場しておいたのに今回いきなり下っ端臭を漂わせ始めた佐々の両コンビのやりとりがたまらない。特に柴田と佐々は、仲悪し(と書いてなかよし、と読む)で背中合わせな先輩後輩具合に普通にニヤニヤが止まらない!

そのまま俺が轢き掛けたので、襟首掴んで持ち上げたのであった。
そうしたら、人妻が連射してきて成政が頑張った。結果として、俺は無事だ。
「だったらいいか」
そして成政が重いのでとりあえず放り捨てようとすると、振り向かれた。
「おいコラ、先輩だろうと礼くらい言え。命救ってやったろうが?」
「今、貴様の命を俺の不機嫌から救ってやったから帳消しだぜ……!」
「汚え——!!」


その一方で、歴史再現により決定付けられている互いの将来についてのちょっとシリアスなやりとりも良いなあ。敗北する未来を逃げずに受け入れた上でM.H.R.R.の二人にその後を委ねようとする二人の姿が印象的。本当に、この2人のコンビは今後の登場が楽しみすぎます。

とりあえず他は語り始めると長くなってしまうので印象深かったポイントを一言で言うと「土下座対決で爆笑」「人狼女王夫婦パネエ」「点蔵メアリ/立花夫妻のナチュラルお惚気攻撃」「フラグをたてまくるヒロイン男(全裸)」「ストーカー眼鏡の執筆速度に嫉妬」ってかんじでしょうか。シェイクスピアは本当に……今からでも遅くはないので転校しろといいたい。いえでも、こんな微笑ましい遠距離恋愛を続けてくれるならずっと英国にいるべき……キュン……。


GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン3(上)

 

英国のアルマダ海戦で西班牙(スペイン)・無敵艦隊との戦闘により中破した航空都市艦・武蔵。その修復のため、トーリ達は仏蘭西領の浮上島にあるIZUMOへと向かう。だが、そこで待っていたのは、世界征服の方針を左右する出来事だった!  AHEADシリーズ『終わりのクロニクル』と都市シリーズの間の時代を描く壮大な物語“GENESIS”シリーズ。中世の日本と世界各国が同居する学園ファンタジー世界“極東”を舞台に繰り広げる、川上稔ワールド満載の第3話、遂にスタート!(公式サイトより)

この本を手にとって「あ、今回薄いな」って呟いた貴方は境ホラ中毒に侵されています(挨拶)
十分分厚いよ!!700Pとか普通のちょっと厚めのラノベの2冊分あるからね!?
確かに2下と比べたら厚くないですが、まだまだ十分おかしい……
(あ、今回は左手1本でページめくれるから薄いな

そんなわけでもうおかしいレベルで分厚いのが一種の芸風になりつつある境ホラシリーズ第三弾。今回は中立地帯・IZUMOを舞台に新たな敵・新たな味方が入り乱れます。今回は六護式仏蘭西、M.H.R.R.、清武田、印度諸国連合、里見教導院、P.A.ODAあたりのメンバーが一気に参戦してキャラ数のインフレはどこまでも止まらない!!とりあえず本を開いて真っ先に「これまでのあらすじ」のページで感動したのは私だけじゃないはず。2巻を読んだときは物凄く苦労したので本気で脱落しようかなあ、と考えたのですが今回はメインで下敷きになるのが戦国時代の話だったせいか、割とすらすら読み進められました。単に自分が日本史のほうが得意なので時代背景がわかりやすい…というのはあるのですが。

生徒会室の整理をしていた正純達が、トーリの私物であるエロゲーを発見して泣きゲーでトーリが死んでしまうと困るから?、みたいなやりとりしてる場面で地味に心折れそうになった。イマイチこれまで実感の持てなかった、トーリが代償として喪った物の大きさを改めて感じて。しかし、トーリは1巻で「最後のエロゲー」とかいってなかったか……普通にエロゲ卒業できなかったんですか?

メインキャラたちの崩壊も順調に進行中で、とりあえずすっかりすべり役として皆に認識されつつある正純ににやりとしつつ、個人的に一番ツボに入ったのは2巻で大活躍したネシンバラさん。オタ全開のところを存分に見せ付けつつ、何気にちょくちょく混神して入ってくる某眼鏡さんからのツッコミが愛情の裏返しすぎます!!あと新キャラの中では清武田の生徒会長・源義経が可愛すぎて困る。あの子とトーリのやりとりが本当に可愛すぎて、ニヤニヤがとまらなかった!!

とかのんきに言ってたらルイ・エクシヴやべええエエエエエエエエ!!!!!!!
まさかの、トーリに最大のライバル出現だった(主に全裸的な意味で)彼とトーリの全裸対決のおかげで、私の腹筋がマジやばい。ほんと、3巻のどのシーンもぶっ飛ばしていく驚愕の場面といわざるをえません。

物凄く気になる所で続いてしまっているので、早く続きが読みたいなあ。ミトツダイラの家族の因縁とか、いろいろな意味でトーリ&ホライゾンと似ているルイ&輝元カップルの活躍も拝めるのかな…?来月が楽しみ。


GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン2(下)

[著]川上 稔 [絵]さとやす(TENKEY)

武蔵・英国・三征西班牙、三国の様々な思惑を抱えて始まった英国と武蔵の「合同学園祭」。ホライゾンとデートをすることになったトーリだが、二人の周囲では武蔵総長であるトーリとの相対権をめぐり、英国“女王の盾符”と武蔵の面々が激突を繰り広げていた。一方、“傷あり”に呼び出された点蔵はその人物の意外な正体を知る事に…
   個人的お気に入り度数
日本一「アツい」学園系ファンタジーライトノベル!!!(某雑誌の宣伝文調に)

発売前からその値段とそこから算出されるページ数に、数多のラノベ読みを戦々恐々とさせたGENESISシリーズ第二巻完結編。まさかシリーズ4冊目にして「終わりのクロニクル7」越えをやらかしてくれるとは思ってませんでした!しかも物語りはまだまだ全然序盤なんだ…ぜ…。

感想で書き切れない位に様々なキャラクター達の魅力がふんだんに凝縮された物語は、まさに文字通り「圧倒的」。今回のメインはもちろん点蔵と“傷あり”(あと、ネシンバラとシェイクスピアコンビと、立花夫妻あたり)になるんだろうけど、その他のキャラクターたちにもちゃんといろいろなところで魅せ場があるのが凄い。バカだけど色々な意味で「バカとなんとかは紙一重」なトーリも光ってたし、少しずつ感情を取り戻していくホライゾンとの掛け合いも楽しい。あと、長らく燻っていた魔女コンビが大復活するシーンは、挿絵も合わせてスカっとさせられるシーンでした。

個人的にはどんどんギャグキャラとしてキャラ立ちしていく本田姉妹から眼が離せません。特にみんながシリアスやってるシーンでも彼女が出てくるだけでギャグになる、本田・正純の破壊力がハンパないぜ……やることなすこと曲解されてキャラが崩れていく姿は、「終わりのクロニクル」のヒオを思い出すなあ。二代と立花・誾の勘違い会話の破壊力も酷かった。

あと、何気に「実況通神」シーンが楽しいですね。各国の味が凝縮されすぎてて面白可笑しい。交渉しながら、こっそり皆に褒め称えてもらってる妖精女王可愛いよ妖精女王。そしてすっかり傍観者ポジションでニヤニヤ実況してるK.P.A.Italiaのインノケンティウスの冷やかしっぷりにニヤニヤする。

次の巻はIZUMOで一息つく話になるのか…?しかしこのシリーズの勢いだとそのまま次の国との相対に突入してしまいそうな気も…新たに加わった新キャラ達がどういった活躍を見せてくれるのかも楽しみ。しかし、シェイクスピアは絶対ネシンバラにくっついて武蔵に来るんだとばかり思っていたのに残念だ…。

しかし、元々が圧倒的に設定ガチガチな話な上、その大量の設定をふんだんに使って畳み掛けるようにストーリーが展開されてくるので、正直こちらの理解が追いつかないところで物語が疾走してる感がキツイ。個々のやりとりには凄くニヤニヤできるんですが、あまりにも情報量が多すぎて自分の頭の中で1つの「物語」としてなかなか繋がってこない…。面白いのは判ってるのに自分の理解が追いつかなくて楽しみきれてない感じが物凄くもどかしかった。

ほんとに各巻4?500P程度で分冊してくれたら逆にゆっくり楽しめる気がするのですがそれじゃだめなんでしょうか…。京極夏彦は「分冊版」っていうのがあるらしいよ?ね?って呟いてみる。つか物理的な問題として、一気読み推奨な話なのに一気読みすると腕が痛くなるのは致命的だと思う。


GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン2(上)

[著]川上 稔 [絵]さとやす(TENKEY)

末世救済の鍵となる少女・ホライゾンを奪取した航空都市艦“武蔵”の面々は、次の大罪武装の譲渡を求め、聖譜連合に属していない英国へ向かう。しかし英国は三征西班牙(トレス・エスパニア)と『アルマダの海戦』の歴史再現を行う準備を始めていて……
   個人的お気に入り度数
中世日本と各国の歴史が入り乱れる“重奏世界”を舞台に一人の全裸王少年が仲間達と共に奪われた一人の「少女」の感情を取り返そうとするGENESISシリーズ第二弾。今回は空に浮かぶ島・英国を舞台に、彼らが本格的にこの世界と対峙する為の姿勢を決めようとしていくお話です。トーリ今回全裸すぎ。

英国と三征西班牙、双方の総長連合や生徒会メンバーが勢ぞろいして、キャラクターの把握だけで手一杯感が……まだ武蔵国内のメンバーの把握も結構ぎりぎりな感じなのに、新キャラが出る度に最初のキャラクター紹介に戻って勢力を確認するという状況が続いてました。うーん、各国2桁ずつキャラが増えていくので、相対するならせめて1国ずつを相手にしてほしいなあと思ったり……キャラクターを把握するのに、1巻上を読んだときよりも手こずったかもしれない。

一方で前巻でイマイチ目立ってなかった武蔵の面々がどんどん個性を露わにしてきて、彼らの突拍子のない行動にとてもニヤニヤしました。っていうか点蔵大躍進すぎる!忍者言葉とかからテンプレ的レギュラーモブかとおもっていたら、今回主役級の活躍でニヤニヤが止まらない。いいなあ、忍者いいなあ!!

そしてナルゼさんとお友達になりたいです。黒魔女同人作家!!
ナルゼと同じ所でネシンバラ×トーリという電波を受信した

1巻からのメインキャラでも、「滑りキャラ」としてどんどんかわいそうな扱いになっていくセージュンとか、クールで激しいツッコミ(※対トーリ専用)が愛らしいホライゾンさんとか、マジボケキャラとして着実に成長する二代さんとか、そしてなぜか地の文で固有代名詞が「全裸」になるくらいに変態的な方向で個性を獲得した主人公など、素敵に変態的(褒めてる)なキャラクター達がたまりません。つか、全裸も酷かったけど紙芝居の破壊力半端ねえ。

英国との本格的な対峙は下巻に持ち越しですが、過去に何かありそうなシェイクピアとネシンバラの因縁の対決がとても気になる。トーリとホライゾンのデートの行方がどう転ぶかも楽しみです。……しかし、下巻は1250円って、あの「終わりのクロニクル7」と同じ値段か……。

それにしても普段はギャグ担当な葵姉弟が、いいところになると美味しい所を片っ端から浚っていくからほんと困る。
特に終盤での喜美姉の言葉にはシビれすぎた。


GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン1(下)

[著]川上 稔 [絵]さとやす(TENKEY)

三河消滅の責任を問われ、聖連により"自害"を迫られるホライゾン。自害の刻限が迫る中、総長としての権限を剥奪されたトーリとその仲間達は必死にホライゾンを救う方法を模索しはじめる。トーリは彼女を救い、無事に彼女に告白する事が出来るのか!?
   個人的お気に入り度数
ラノベ界にまたひとり、とんでもねえバカが誕生したよっ!!

うわあああああトーリかこいいよトーリ!!なんだこの燃えるバカ!!正直1上読んだ状態で「主人公が佐山ほど燃えないんだよなー」とか思っててすいませんごめんなさい。いや、佐山も好きだけどトーリが凄い勢いでバカ好きの私のハートをずぎゅんとぶち抜いていったよ萌え!!!

というわけであとがきでも語られるとおり、1巻からもう既に最終回もびっくりな盛り上がりっぷり。1巻上での怒涛の世界観設定やキャラクターの多さに半分うんざりしかけていたものですが、下巻になっていざメインキャラたちが動き始めるとあれだけ辛い辛いと言っていたキャラクター達が凄い勢いで私の脳に活躍を刻み付けてくる。後半では固有名詞が出ても殆ど最初のキャラクター紹介を見なくなっていたという辺りに、川上作品の恐ろしさを感じます。1上は正直苦痛でしたが…もうなんていうかあれだよな、川上作品好きって割とマゾいよな!色々な意味で!!

とにかく2桁にも上る大漁のキャラクター達それぞれに魅せ場があり、それをいちいち語っていくとキリがないのですが、個人的にはやはり葵姉弟とヨシナヲ王の下りが好きです。ヨシナヲ王は1上ではただのかませ犬的嫌な奴というイメージしかなかったので、1下の展開はびっくりだった。アデーレとのやりとりにはホロリと涙が。

喜美と二代のバトル、そして葵姉弟の過去の一幕も最高。傲岸不遜のわがまま姉ちゃんかと思わせておいて実はめちゃくちゃ弟想いな喜美姐さんに一生着いて行きます私。というかこのラノ2008投票既刊にこの本が出ていたら間違いなく女性キャラ部門2位で姉ちゃんに投票したね!?……というか鈴の作文から始まってヨシナヲ王にセージュンに喜美姉さんに……とにかく何箇所で泣かせれば気がすむのよこの本。

そして何はともあれバカ主人公トーリですよ。いつでもどんなときでも前向きに、そして一途に一生懸命なバカっぷりに感動した!!佐山のように頭脳を駆使して敵に立ち向かうですらなく、全力で味方を信じるという事だけで、後は一種のカリスマで周囲を動かして行くという"戦い方"も新しい。そして何よりも壮絶だったのが、彼が能力を得る為に交わした『契約』の内容。それが明かされた時には思わず鳥肌が立った…あまりにもその設定はシビアだと思うの…。

テンポの良いキャラクター達の会話の応酬、予想も付かないバトルの展開、そして魅力的なキャラクター達が繰り広げる、それぞれの闘い。交渉場面ではちょっと置いていかれそうになったりもしたけど、700ページを余裕で越えるページ数を使って怒涛のように繰り広げられる展開に圧倒されました。壁のように厚い1巻の世界設定説明を乗り越えてでも読む価値はあるシリーズではないかと。今のうちなら2冊しか出てないからまだハードルは低いですよ!!超オススメ!!

…しかし、申し訳ないけど、AHEAD1巻にも言える事だけど"1巻上"のハードルの高さはなんとかならないものか。陸上競技のハードルのレース中、最初にいきなり高跳びのバーが出てきたってくらいの壁を感じる……



余談ですが、1上だけで設定・キャラが理解できなかったという貴方は是非とも下を読む前と読み終わった後に公式で公開されている紹介ムービーを見てみると良いとおもいます。1上読了後は名前やグラフィックを見ても半分も判別できなかったキャラが、あっさり全キャラ判るようになったことにちょっと感動した!すごい勢いでGENESIS世界に洗脳された自分を自覚してなんか感動した!!