精神を歪ませ、その肉体に“新部”と呼ばれる変化を起こさせる奇病・アゴニスト異常症?通称“悪魔憑き”。とある事故により左腕を失った石杖所在(アリカ)が出会う、“悪魔憑き”達の引き起こす事件とは…!?
1話、基本設定とかを掴むまで中々ストーリーを読み進められず、かなり辛かったです。でもラストの展開は良かったなあ。しかしツラヌイやマトさんのキャラがそれっぽいのか、妙に西尾維新っぽいと感じてしまったのは私だけでしょうか。
個人的に一番気に入ったのは2話の久織姉弟の話。日常の中に潜む異常性みたいなのが凄く良かった。怖さ的には、グロ描写のないMissingとでもいいますか。何か色々とデジャヴというか、既視感を感じると思って居たんですが「ラノベなPSP」さんの感想(のタイトル)を見て合点がいきました。既視感の正体は明らかに そ れ だ !
3話。実に3回連続のミスリードに懲りずに引っかかったのは私です。トリック明かされるまで全然気づきませんでした。我ながらこういうところに疑いを持たずに読めるのは美味しい性分だなあと思いますw
しかし「空の境界」を読んだ際にも思ったけど、回りくどいというか文章が難解というか伏線張りすぎというか…一言で言えばかなり読みづらい。特に1話を読み終わるのに相当苦労しました。サウンドノベルで読めばそこまで読みづらさは感じないんだけど、この謎のとっつきにくさはなんなんだろう…。
あと、雰囲気を出すためだろうとは思うけど、文章のフォントを全文特殊フォントで書かれてしまうのはちと読みづらいです。ああいうフォントは要所要所で使うから味があるんだよ!!ついでにちょっと気になったのが、箱から出して読んでるとまるで装丁から字体から同人誌みたいな印象を受けるんですよね。