ページ 112 | 今日もだらだら、読書日記。

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真・運命のタロット8下 《吊るされた男》、そして…

[著]皆川 ゆか [絵]乱魔 猫吉

大河と《戦車》、《魔法使い》はミッドウェイ実験の最中、実験体としてユニットの中に閉じ込められた水元頼子を奪還しようとする。ところが、彼らの前には《星》とリンダ、《悪魔》とカインが立ちふさがる。それぞれが勢力を超え、自らの思惑の為に戦っている最中、今度は異形の身体を持つタロットの精霊《吊るされた男》が現れて…!?
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“吊るされた男”、そして…—真・運命のタロット〈8下〉 (講談社X文庫—ティーンズハート)
「運命のタロット」に関する様々な謎の一端が明かされる、《吊るされた男》完結編。これで大体、「女教皇」と「教皇」の間にあった記憶の空白は埋まった感じですね。なにより、久しぶりにライコ・《女教皇》と《魔法使い》コンビのやりとりが見れて、凄くうれしい。場所を気にせずにさっそく《女教皇》とイチャつく《魔法使い》の姿に超ニヤニヤした(ライコと大河は色々な意味で不憫ですが!)

恋する大河の葛藤がもどかしいなあ。前シリーズであれだけ無謀にも考えなしに突っ込んでいく一直線さを知っているからこそ、もうちょっとライコ達の間に踏み込んでくればいいのに、と思ったり。当時は"知らなかったからこそ"の無謀さというのはあったんだろうけど…。しかし、その彼の葛藤を知っているだけにライコが大河の名前を呼んだシーンではちょっとでも彼の頑張りが報われたような感慨を受ける。

しかし、「真」シリーズになって以来一切姿を見せなかった“彼女”の名前が章題として出てきたときには凄く驚いた。確かに、ライコと大河の関係を語るには欠かせない人材だけど…彼女は結局、今後物語には絡んでこないのかなあ。流石に以前のようなライコとの掛け合いは期待できないかもしれないけど。

下巻は次々と驚愕の事実が明らかになり、「な、なんだってー!?」の連続なのですがさりげなく上巻ラストのキャラクター解説に下巻のネタバレが混ざってるのはどうかとおもった!特に上巻時点ですでに《女帝》《運命の輪》の項目にアレが書いてあるのは酷すぎると思うんだ…どうかんがえても下巻最大のサプライズでしょうに!!

次の「《世界》。」も上巻の年表ネタバレが酷いらしいのでうっかり読まないように気をつけよう…。

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真・運命のタロット8上 《吊るされた男》、そして…

[著]皆川 ゆか [絵]乱魔 猫吉

頼子を拉致した鴻桂グループが行おうとしていたのは、“肉体を持たない超能力者”を意図的に作り出す実験だった。その実験体として囚われた頼子を救い出すためミッドウェイ海峡に向かった大河達の前に、頼子を抱いた《魔法使い》が現れるが、そこで大河は《魔法使い》の思わぬ姿を見ることに…!?
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“吊るされた男”、そして…—真・運命のタロット〈8上〉 (講談社X文庫—ティーンズハート)
謎が謎を呼ぶ「カイン編」3冊目。というか、重ッ……とにかく物語が重ッ……そして爛れてるというよりももう、生々しい。前巻は重いなりに《悪魔》と《戦車》の凸凹コンビとか、どこかしら息をつく場所があったのですが。

ここまできて《悪魔》ちゃん下克上だと!?
例のシーンを読んで思わず既刊を読み直しましたがそうか、《悪魔》って両性具有だったんだよね……ひょっとしてタロットに転写される前の彼女の正体って“妹”じゃなくて……ゲフンゲフン。こ、ここここここでまさかの兄×弟フラグ!!!

それにしても、ラスト4巻にしてまた話がわからなくなってきたなあ。《魔法使い》の異変は、ひょっとして過去と未来の《魔法使い》が完全に合一することで《皇帝》になるっていうのを示唆してるのか?あと《星》コンビがライコと《世界》に関係があるっぽいこと言ってたけどなんなんだろう。っていうか二人の会話が微妙に死亡フラグっぽいのが気になる。《戦車》と《力》は人間時代、元恋人同士だった?残り3冊で、全てとは言わずとも物語りに関わってくる謎だけでも解明されるのかしら。

あと、“ミナモトヨリコ”の行動があまりにも後ろ向きなのがちょっと気になる。「女教皇」ラストのなんだかんだいって前向きっぽい発言をしてた彼女の立ち位置を考えると、どこかちぐはぐな印象を受けるんだよなあ。カインとの間にあったことを加えて考えても何かおかしい気がする。大河も言うとおり、“運命のタロット”シリーズの彼女と現在の彼女が繋がらない。ヨハネスブルグで見つかってカインに保護されるまでの間に何かがあった?それとも保護されてから、カインに(肉体関係以外の意味で)何かされたのか?不可解な動きを見せる田村桂子と《死神》の仕業とか?それとも、坂崎の呪いがじわじわと彼女を侵食していったということなのか…。正直、何事にも後ろ向き・受動的で他人に責任転嫁してばかりの今回の頼子には正直かなりイラっとするものがあったり…思考パターンが田村桂子っぽいのがとても気になるといえば気になるんだけど…あの問答を聞いてると、普通にリンダがいい人に見えてくるから不思議だ。

何はともあれ主人公コンビ不在(精神的な意味で)のままあと3冊。そろそろ“ライコ”や《女教皇》と《魔法使い》の主人公コンビの活躍が見たいぞ!と思ったり。謎だらけの「カイン編」がどのような形で終着に向かうのか楽しみです。

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今月のまとめと読了記録[2009年6月分]

5月に読んだ本は22冊でした。
普通のラノベ3倍分の容量のアレがあったにもかかわらず、普段の平均からすると割合多め。それでも先月から引き続き、とても読み残しの多い月でした……「アクセルワールド2」はいつか時間を見つけて読みたい所存です。

2009年6月のページアクセストップ4


 
サクラダリセット
⇒感想

 
バカとテストと召喚獣6
⇒感想

これはゾンビですか?1
はい、魔装少女です
⇒感想

GENESISシリーズ
境界線上のホライゾン2(上)
⇒感想


乙一絶賛で話題を呼んだスニーカーの新作「サクラダリセット」が大人気。椎名優さんの挿絵がぴったりの、透き通るような透明感を持った青春モノでした。これは普通にオススメ。

そしてまたうちのブログの中で「バカとテストと召喚獣」の時代が来ている……!?
正確には本の感想ではないので除外したのですが実は4位くらいにドラマCDの感想記事がありました。アニメ化効果で盛り上がってきたのかな?7月はFBオンラインの方でバカテスアニメの最新情報が出るらしいし、8月は短編集発売で、まだまだ暫く盛り上がってそうですね。文月学園オンラインも楽しみ。

先月から引き続きゾンビ大人気。なんだかんだいって2巻読んでないんだよな…

境界線上のホライゾン2上」は一週間がかりでなんとか読みきりました。正直エベレスト山にでも登っている気分だったよ……今月発売の2下のほうが分厚いんですけどねorz

2009年6月に読んで面白かった本


 
猫耳父さん
⇒感想

 
SH@PPLE-しゃっぷる- 6
⇒感想

運命のタロット13 《女教皇》は未来を示す
⇒感想

 
NO CALL NO LIFE
⇒感想


とりあえず今月色々とインパクト強かったのが「猫耳父さん」!!少年の女装挿絵すらためらう傾向があるライトノベル界で、ここまでガッツリと猫耳親父を描ききった作家さんと編集さんを絶賛したい(元々、連載雑誌が非ライトノベル誌だったから、というのはありそうですが…)話自体も家族モノで普通に良かったよ!

SH@PPLE-しゃっぷる- 6」は私が密かに大好きな胡蝶の宮のターンすぎて困った。6巻ラストに載ってたマンガ版のキャラデザも凄い可愛かったのでそちらにも期待したいです。…ところで、ドラマCDは買うべきなのでしょうか…個人的には釘宮理恵使うなら蜜じゃなくて雪国・舞姫の二役にしていただいて思う存分少年声を聴きたかったような気がしなくもないよ!

現在絶賛強化中の「運命のタロット」。真の方の「悪魔」も面白かったけどやはり最高に燃えたのは第一部最終巻である「女教皇」かな。これから真シリーズもクライマックスに入っていくので、どんな展開になるかとても楽しみ。

そして今更ながら、発売日に買って以降ずっと積んでた「NO CALL NO LIFE」がツボ直撃だった!何故もっと早くに崩さなかったんだ私……!!今月文庫版も発売されるようなので、未読の人は読んでみるとよいのではないかと思います。退廃的で殺伐とした青春が素敵だよ!!

2009年6月の読了記録


なんか物凄く少女漫画強化月間だった気がする。
というか「NGライフ」「キラメキ☆銀河街商店街」という私の中の2大胸キュン少女漫画が完結してしまって、もう私来月からどうしたらいいの!!という気分です。敬大かっこよかったよ敬大。

あと、今月はラノベ系の画集が多くて死ぬかと思いました。山本ヤマトさんと深遊さんの画集を買ったよ!時期が被ってなければヤスさんのとらドラ画集もちょっとほしかったなあ……
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真・運命のタロット7 《隠者》は影に

[著]皆川 ゆか [絵]乱魔 猫吉

《星》達が助力する鴻桂グループの手により拉致された水元頼子を追うカインは、ソ連の諜報部から情報を得て、同じく彼女を追う大河穣太郎と共にハワイへ渡る。どうやら、37年前に行われた“フィラデルフィア実験”の再現を行うつもりらしい。その実験の恐るべき正体とは…!?
  個人的お気に入り度数
『隠者』は影に—真・運命のタロット〈7〉 (講談社X文庫—ティーンズハート)
大河×カイン ←結論
「運命のタロット」シリーズと「真・運命のタロット」シリーズの隙間を結ぶNY改めカイン編その2。小悪魔ちゃんたちに同性愛疑惑をかけられる《戦車》とか大河×カインなあれこれとか(ホテルのあれとか挿絵のあれとか)で私の腐女子脳が密やかに燃え上がったわけですが皆様いかがおすごしですか。でも個人的には全力でカイン×大河を推すよ!カイン総攻でいいとおもうよ!!《戦車》の簡潔すぎるあらすじ紹介と《隠者》の出番(その4箇所は酷い…)でとりあえず噴き出した。

前巻後書きにも書いてあった《戦車》のアロハシャツ・海パン姿でじわじわと笑わされた。《悪魔》との凸凹コンビぶりもなんかいいなあ。しかし、《悪魔》コンビは思っていた以上にまだまだ何かありそうで、楽しみなような恐ろしいような。

噂では聞いてたけど、終盤付近のアルバトイ博士の虚数意識論で頭が盛大に破裂しました。1巻《教皇》はまだ3割くらいは理解できてた気がするのに、もう今回の部分はどう考えても日本語でおkとしかいいようがないよ!!これもう間違いなく日本語じゃないよね!!自慢じゃないけど物理の授業なんて中学3年生でおさらばしましたから!!

そして最後に《魔法使い》が久しぶりの復活!!…とはいえ、《女教皇》の後の状態から復活しているなら恐らくまだ本調子じゃないところをライコの危機で無理やり出てきた、という方が正解?ライコのピンチに、彼がどう立ち向かうのかとか、果たしてライコは記憶を取り戻せるのか、とか。とにかく次の巻を読むのが凄く楽しみです。

…大河は……もうちょっと頑張れ……(遠い目)

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生徒会ばーさす! お嬢様学園の暴君

 

お嬢様女子校・白姫学園は経営難で潰れた男子校・友誠学園から試験的に男子生徒数十名を受け入れることに。禁断のお嬢様の園に通う事が出来ると喜々として転入した彼らに手渡されたのは、なんと女子と同じセーラー服だった!?彼らの先頭に立った紫藤水樹は学園に絶対的な権力を持って君臨する生徒会長・天井院神菜に勝負を挑むが…

女子ばかりの楽園に転入してきた数十名の男子生徒たちが制服:女装をはじめとした不当な扱いを受け、女の子ばかりの生徒会に卑怯な手段を駆使して勝負を挑む!!というお話。deltazuluさんの感想で「面白いからという理由で、男子生徒の制服をセーラー服に」という一文を見たらもう居ても立ってもいられなかったんだぜ!!

どんな勝負を繰り広げるのかと思ったら、「かくれんぼ」「鬼ごっこ」と小学生のような種目が連発されてて、失格ギリギリの線でルールの裏をかきあう点ではかなりの頭脳プレイが繰り広げられている筈なのにやってることはまんま子供のじゃれ合いというギャップが楽しかった。特に鬼ごっこで男子生徒が(自主規制)になった時には思わず噴いた。さりげなく女装がクセになっちゃってる男子が居るっぽい(しかも似合わないやつに限って)のには思わず笑ってしまう。

このままこんなじゃれ合いが続くのかと思ったら、二番目の勝負の辺りから急にラブコメ色が強くなってきて、3つめの勝負は「デート」だと!?しかし、この手のラブコメの主人公らしい鈍感っぷりを発揮して女の子達の期待を片っ端から肩透かししていく主人公の罪作りっぷりにヤキモキしつつも、翻弄される女の子達の姿にニヤニヤしたり。

ただ、設備の不遇っぷりとか両勢力のトップが幼馴染同士とか…どうにもひとつ思い出してしまう作品があって、どうしてもそちらの突き抜けっぷりと比べてしまう事が多かったかもしれない。あとヒロインがラストで打ち明けた「裏から手を回した件」はもうちょっと主人公は怒っても良かったんじゃないだろうか。「可愛い我侭」で押し通すには、周囲の被害が大きすぎて素直に可愛いとは思えなかった。

それで購入の最大の決め手となった「男子生徒全員セーラー服」ですけど…まあ絵師さんがすでにバリバリエロゲ絵だったのでそこまで(エグイ意味での)期待はしてなかったけど、もうちょっとこう…男子の挿絵を増やしてくれてもいいのに。べ、別に柳谷のセーラー服姿を描けなんて何もいってないけどさ!うーん、あんまりエグい挿絵を入れると売り上げに響くんだろうなとかそういうのはなんとなく判るんだけど、正直こういうグラフィック的に突き抜け感のある作品で挿絵が女の子の萌え萌えなイラストばかりというのはどうしても物足りなさが残ります。うん、私がこのシーンで見たいのはお前じゃないんだ……みたいな感じ。

何より本文であそこまでやっといて芹沢の挿絵がないのはどう考えてもおかしいだろ!!芹沢の扱いは露骨に秀吉的な何かを感じただけに、そこまできたらもうちょっと頑張って昨今の男の娘好きに売り込んでも良かったと思う。バカテスの秀吉・おとまほのかなたん・生徒会の中目黒に張り合えるほどのポテンシャルを彼から感じたので、挿絵を入れなかったSD文庫編集部は本当にわかってないなあと思った。

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真・運命のタロット6 《星》はなんでも知っている

[著]皆川 ゆか [絵]乱魔 猫吉

行方不明になった水元頼子の消息を追って1980年のニューヨークに現れた大河。《太陽》との戦いで記憶を失ったライコは《悪魔》の協力者・カインに保護されていたが、彼女を巡って謎の華僑財閥、ソ連の諜報部、米国国防省に「運命のタロット」関係者……と、様々な人間たちが動き始める…!
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『星』はなんでも知っている—真・運命のタロット〈6〉 (講談社X文庫—ティーンズハート)
運タロラスト?真タロ開始時の間に起こった出来事の補完となる「NY編」開始の真シリーズ第六巻。これまで、何故突然話を飛ばして彼女が《女教皇》に転写されたところから物語が始まるんだろうと思っていたけど、確かにこの話は「教皇」でのゴーリキー博士の話や「審判」でのカザフ編の結末が絡んでくる分、時系列順にやっても意味がわからないだけだっただろうなあ。時系列が様々な部分で絡み合っているこのシリーズの難解さを改めて実感しました。

とりあえずぺらぺらめくって自称“ただれてる”なライコの挿絵見て噴いた!カインがこんなにライコ(ミーナ)に執着する理由も気になるけど、カインと《悪魔》の関係も色々と紆余曲折がありそう。《悪魔》ってあれだけカインにべったりなのに、イマイチ彼に対して無償の愛を注いでる感じじゃない気がするんだよね。前シリーズで、彼の後の協力者との関係を知っているからかしら。逆に、なぜか《悪魔》に対してツンツンなカインの態度の正体も気になるところ(小悪魔だけ褒めて《悪魔》はスルーなのはさすがに可哀想だと思った)

ライコ記憶喪失中&《魔法使い》は前シリーズの結末の通りで出てこられない状況で、大河やらカインやらリンダ&《星》やら《審判》やらにライコを狙う様々な国際組織を交えて外野がドンパチやってるお話で、やはり主役コンビ2人が殆ど出てこないのがちょっと物足りない。久しぶりの登場な大河も他の熟練の関係者達に推され気味で、基本的に後手後手に回りまくりだったのも物足りなさに拍車を掛けていたかも。大河には、そろそろ恋する男の子(?)の本領発揮でもうちょっと活躍して貰いたいところ。《星》や《隠者》やその協力者やらカインが一筋縄ではいかなすぎる、というのもあるんだけど…

全体的に今後の展開への伏線張りに終始している感じ+政治話が絡んできて、結構読むのが辛いなあ……なんて思っていたらモントーク研究所の話が…!!!思わぬところであの事件が残した傷跡を目の当たりにして、心が痛くなった。たとえすでに死んでいるとはいえ、自分の意思とは無関係に死後もその力を利用されているその姿が悲しすぎました。

次の巻では表紙を見る限りでは《魔法使い》の復活もありそうだし、今度こそ久しぶりに水元ライコ&《魔法使い》のコンビが見れることを楽しみにしたいです。ここからどうやって「教皇」での展開に繋がって行ったのかも引き続き楽しみ。しかし、次の巻の厚さは少女小説としておかしいよね!?「悪魔」越えしてそうなぶあつさに噴いた。

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真・運命のタロット5 《悪魔》でも恋に生きる

[著]皆川 ゆか [絵]乱魔 猫吉

自分たちが『メデューサの首』に潜入した事が原因で、マダムの息子を巻き添えにしてしまったことを気に病む《女教皇》は、《死神》とのフェーデが激化するのを目前にして一人マダムの元へ向かう。せめてもの罪滅ぼしに息子の死を告げようとするのだが、彼女の家には《節制》が待ち構えており…!?
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『悪魔』でも恋に生きる—真・運命のタロット〈5〉 (講談社X文庫—ティーンズハート)
激動のカザフ編・終結。《死神》コンビの性格や《力》《審判》の物言いからして、明らかにフェーデに勝っても《女教皇》にとっては辛い展開が待ち構えている…というのはある程度予想済でしたが予想以上に痛い展開だった!!

ようやく合流した《魔法使い》に“嘘がつけない”という精霊の身体のせいで自爆しちゃった《女教皇》が漸く通じ合う場面が唯一の息抜きポイントでした。大事な事を言う一瞬だけ一人称が“《魔法使い》”から“俺”になっちゃう《魔法使い》萌えー。

しかし、“分岐”に至る前の《女教皇》とマダムのすれ違いも辛いものがあったけど、フェーデを終えて戻ってきた彼女を待ち受けていた展開が辛すぎた。大きな被害を食い止めるつもりで戦ったフェーデの結果、確かに被害規模は小さくなったんだけど、それでも失ったものが多すぎて。ティターンズの担っている使命を考えればこういう事態といずれは遭遇するかもしれない、ということはいつも頭の中にありましたがこれはまさに最悪のパターンという感じがする。為す術もなく彼女の手から零れ落ちていく生命の脆さに、やるせなさばかりが残る。自分をもだまそうとして、必死に現実から逃げようとする《女教皇》の姿が痛々しい。

個人的には、仲睦まじい《女帝》と《皇帝》の姿が見られたのがそんな中で唯一の救いなのですが、「運タロ」でのあの事件を考えると、この二人が仲たがいする時がいつかやってくるんだろうなあ……と思うと。ひいては彼女達の正体までを考慮してしまうともう本当にやるせなくなるなぁ…本当にどうなっちゃうんだろう。「どうなっちゃうんだろう」といえば、《恋人たち》も…あんなにいい子だったのに、その後の彼の姿を思い出すともう本当にやるせない!!今旧シリーズの2巻以降とか読み直したら、また全く違った感想が出てくるんだろうなあ。

次巻は「ニューヨーク編」が開幕の模様。カザフでの辛い思い出、そしてそもそもの記憶喪失の原因となっているであろう《悪魔》の協力者・カインとのやりとりが遂に明らかになる…?2つの辛い記憶を、引きこもってしまった《女教皇》がどうやって乗り越えていくのか。そして記憶は戻るのか?長い沈黙を破って遂に再登場するらしい彼のことも含めて、続きが楽しみです。

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キスとDO?JIN! オタク王子のあぶない誘惑!?

[著]小林 来夏 [絵]由良

七海が同人活動を始めてから早10ヶ月。イベントにサークル参加していた七海を訪れた高橋が連れてきたのはなんと“コミックエンペラー”代表の芹沢と、その甥っ子の美少年・日暮克巳。年少ながらも大手同人作家として活動している克巳は、七海に「こんな落ち目のジャンルには見切りをつけて、売れ線作品で稼ごうよ!」と言い出すが…
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毎度色々とギリギリな角度から同人界の実態に迫る(?)このシリーズ。延期しまくって漸く発売されたシリーズ第五弾は「専業」同人作家と、コミケ脅迫事件に迫ります。つか、個人的に今回のは専業というよりもイナゴサークルっていうほうが自分の中では近いかな。関係ない話ですがそろそろ七海は自重を覚えないとマジで若くしてその身を散らす事になる気がしてしょうがない。……若いっていいな……。

正直、萌えが一定の基準値を突破しないと二次創作できない自分にとっては克巳のあれは一種の才能だよなーと思ってしまうわけですが、正直リアルで彼みたいなのが身近に居たら多分キレると思う、私。物語を読んでる最中も、その言動やら態度やらにイライライライラ。っていうか落ち目ジャンルで何が悪い!!ジャンル規模小さいのの何が悪いというんだ!!例え言ってるのが好みドンピシャの子悪魔美少年だとしても、言っていい事と悪い事があります。ど、同人っていうのはなあ…同人っていうのはそういうものじゃないんだよ!!ぎ、技術よりも愛が重要なんだよ!!たぶん!(…以上、弱小ピコサークルの心の叫びでした。)物語の中盤以降、彼が芹沢やら高橋やら蝶子さんやら西南北やらに言葉のフルボッコを喰らう様子を見て、とてもスッキリしたのは内緒です。

たとえ技術が高くても漫画が面白くても、不思議と作品やキャラへの愛が篭ってない作品っていうのは魅力に欠けると思えてしまう不思議。妄想大爆発のトークとか、書いた本人は後で読み直すと死ぬほど恥ずかしかったりするけど読むほうにとってはかなり面白かったりするよね。っていうか、それが二次創作の醍醐味だと思うんだよなあ。やはり愛がない二次創作は、どんなに良いものでも魅力半減なのです。ただ克巳の場合、少なくても「漫画を描く事」を楽しんでいるのは十分に伝わってくるのでその辺は難しいなあと。あと芹沢への愛は痛いほど伝わってきた!っていうかマジで克巳×芹沢本を、誰か出すべき。

そして思わぬ所で蝶子さんと響が変なコンビ結成してて噴いた。いや、何気にいいコンビすぎて噴いたというべきか……絶対ウマが合わない二人だと思っていただけに、今回の意気の合いっぷりには笑いました。

そして恋愛面では……あれ、これは西南北ルートだとおもってたけど高橋ルートに分岐してしまったのか?西南北が凄い勢いでかませ犬臭を発している気がしてしょうがないのですが……次巻は恋愛寄せらしいので、次で三人の関係がどう動くのか、期待です。

それにしても、ラストの短編での執事には久しぶりにしてやられた。
序盤のスーパー変人ぶりは周囲の変人ぶりも相まって薄くなってきちゃった印象が残念ではありますが、なんかもうむしろ「実はさみしんぼ」キャラで売ったらいいと思う。人知れず三十路突入で腹抱えた。

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真・運命のタロット4 《審判》はレクイエムを歌う

[著]皆川 ゆか [絵]乱魔 猫吉

『メデューサの首』に、あのラスプーチンの遺骸が利用されていると知った《魔法使い》と《女教皇》は施設を破壊しようと試みる。ところが二人を止めたのは最強のティターンズと言われるタロットの精霊・《力》だった。彼女によって《魔法使い》とは別の場所に飛ばされてしまった《女教皇》は、《力》のパートナーである《審判》に出会い…
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『審判』はレクイエムを歌う—真・運命のタロット〈4〉 (講談社X文庫—ティーンズハート)
前巻から引き続き「カザフ」編。《死神》とのフェーデこそ進んでいないものの新たなタロットの精霊が出てきたり《節制》が再登場したり……と動きの多い、派手な回でした。しかし、セリフはまだしも《節制》コンビの粗筋紹介はかなり(解読的な意味で)厳しいものがある……よみづらいよ!!

敵である《正義》側が普通にいい人っぽくて、味方側の《力》&《審判》がとてもうさんくさいということもあって、自分のやることは自覚しているものの色々と揺れる《女教皇》。実際、ティターンズのやっていることは“アカシック・レコードの運命に従う”ってことなんだから、マダム・ゴーリキーの言うように「運命に従って死のうとしている誰かを護ろうとするプロメテウスvsそのまま殺させようとするティターンズ」って構図はあってもおかしくないんですよね。というか今回の《死神》と田村のコンビはとにかくとして、プロメテウスが事態を悪くするような改変ばかり起こそうとするのには何らかの理由があるのかなあ。どうせなら何かいいことすればいいのに…とか思ってしまう。

今回一番大きな動きといえば、《女教皇》が遂に自らの象徴の力を思い出した事か。かなり応用範囲の広そうな能力だし、今後この能力をどうやって使いこなしていくのかという辺りも楽しみ。確か《月》の体験で出てきたときでも全能力を使いこなせてなかった気がするので、今後の物語における大きな切り札になっていくんじゃないかなあ、と期待。しかし、そろそろ《女教皇》は記憶を取り戻しませんか…括弧文字で表記するの面倒くさい私がいるよ!

《力》や《審判》の意味深発言の通りに、なんだか嫌な方向に物語が転がっていきそうで漠然とした不安が。というか、あれだけ意味深に言われると《女帝》《皇帝》がプロメテウスに寝返った理由とかも改めて気になってきちゃう。そして重い展開続きの中、中盤の《正義》コンビ+カーシャと《女教皇》《恋人たち》のやりとりが凄い癒しになってるのですが、その分ラストのあの展開がうわああああ痛いいいいい!とにかく続き続き…!!

余談ですが《節制》は能力がえげつない分、出るとかませ犬ポジションだなあ、とか失礼な事を思った私です。

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7月の新刊予定がおかしい件

まろんさん絵空さんも日記でぼやかれてますが、7月新刊ヤバイ。

元々、ラノベ系の新刊を買ってる冊数は月平均10冊行くか行かないか、多い月で12?3冊程度の分量なのですが、それを踏まえて7月の購入予定をご覧ください。判りやすいように番号入れてみたよ!!


7/10…電撃文庫
 (01)とある魔術の禁書目録18
 (02)GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン2下
 (03)神様のメモ帳4
 (04)アカイロ/ロマンス4
7/15…GA文庫
 (05)メイド刑事9
 (06)おと×まほ8
7/18…ガガガ文庫
 (07)とある飛空士への恋歌2
7/20…ファンタジア文庫
 (08)生徒会の六花 碧陽学園生徒会議事録6
 (09)本日の騎士ミロク2
 (10)H+P (4) —ひめぱら—
 (11)いつか天魔の黒ウサギ4
7/24…スーパーダッシュ文庫
 (12)ベン・トー4
7/25…MF文庫J
 (13)ラノベ部3
 (14)剣の女王と烙印の仔 II

14冊……だと……
スニーカーとファミ通文庫に購入予定が無いのが不幸中の幸いとしか言いようがないですがこれはおかしい。境界線上のホライゾンはページ数的に平均的なラノベの3冊分強とみなしていいとおもうので、実質17冊くらいの分量ですね!

っていうかスーパーダッシュ文庫とMF文庫Jとか、現在レーベル全体でこれしか追ってないわけですが、なんでそれが都合よく全部出てくるんですか?(つかなんで「ラノベ部」延びたんだよ!!)「迷宮街クロニクル」と「人類は衰退しました」を加えればGAとガガガも完璧。

特に電撃と富士見の各4冊がやばいです。
数少ない作者買いの「アカイロ」「境ホラ」「神メモ」「ミロク」「ひめぱら」が勢ぞろいでとか「生徒会」の新刊とか全体的に切れないシリーズが多くて、買うだけ買って積みそうな予感が…ギリギリ読まなくてもいいかなあと思うのは灰色表記してますが、これだけあって買わなくても我慢できそうなのがこれだけって。「いつ天」はあらすじ見る限り紅月光回っぽい予感がするし!!

っていうか「境界線上のホライゾン」まじ自重(ページ数的な意味で)。2上は、発売日2日前にゲットして読んでるあいだに富士見新刊出ちゃったわけですが……下は上よりもページ数多いわけですが……どうすんのこれorz

特に運タロ読み始めた5月くらいから、これまで殆ど出してなかった新刊積みが大量発生してしまっているのですよね。現時点で「彩雲国物語」「アクセルワールド」とかが順調に読み切れずに積読に移動しているわけですが……もうこのままだと7月どうなんのこれ…ぜんぶ運タロが面白いのが悪いんだよ!毎回嫌なところで切れるから!!

真タロ、あと8冊か……(遠い目)

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