ページ 166 | 今日もだらだら、読書日記。

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とある魔術の禁書目録(インデックス) 13

[著]鎌池 和馬 [絵]灰村 キヨタカ

「前方のヴェント」侵入により人々は倒れ、学園都市の機能の殆どは麻痺してしまった。事態を打開する為学園都市統括理事長のアレイスターは“虚数学区・五行機関”の使用を決定。一方通行は五行機関機動の鍵として狙われた“打ち止め”を助ける為、一人奮闘する。一方、“打ち止め”を助けた上条当麻はローマ正教の“敵”として、前方のヴェントに命を狙われるが…!?
 

当麻というよりは一方通行が主人公の話で普段の熱さとはまた種類が違うんだけど、お約束の熱さは健在…というか寧ろ絶好調。取り戻しつつあった平和な時間をはじめとして、自分を含め何もかもを投げ打ってでもラストオーダーを助けようと決意する一方通行の姿が非常にかっこいい。“ダークヒーロー”って言葉がこれほど似合うキャラも珍しいのではないでしょうか。ただ、一方通行とラストオーダーの漫才のようなやりとりも凄くツボだったんで、それまでも捨ててしまったのは少し残念かも。

今まで重なり合う事の無かった科学・魔術サイドが交錯し、ストーリーも段々核心に向けて動き始めます。特にカエル医者の正体にはただただ驚くばかり。いや、ほんとエピローグ専用の脇役だとばかり思ってましたから(笑)そして当麻と一方通行のニアミスなやりとりも凄く燃えますが、個人的にはインデックスと御坂の凸凹コンビが非常にツボでした。色々な意味で名コンビ過ぎます。

今後のストーリー展開もさることながら、今まであまりかかわりの無かった科学・魔術側のキャラ同士の絡みが個人的には非常に楽しみです。しかし、ちょっとキャラが多すぎな感もあるのでここらで一度整理したいなあ。


しかし、当麻(というか魔術側)がメインの話と一方通行(というか科学側)がメインの話の時は方向性から全く違いますね。ロボットアニメで例えると前者がスーパー系(マジンガーとか?)で後者がリアル系(ガンダムとか?)っていうくらいの差はある気がする(むしろガンダム内で言うとGガンと種くらい差がありそうな…)。理由は割合そっちのけでとりあえずキメ台詞吐いて事態が解決すればOKっぽい魔術サイドと、戦う理由に焦点が当たって心理的な動きに重きの置かれた一方通行サイドみたいな。

魔術メインの話が評価低くなりやすいのはこの辺に違いがあるんじゃないかなあ…とかぼんやり思ってみたりします。一方通行サイドの方がライトノベルうけしそうな展開という気がするので。

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キスとDO-JIN! 王子様はカリスマ大手!?

 
由良

お嬢様の鈴木七海は、マンガ執筆に勤しむ同人少女。少ない予算をやりくりしてコピー誌を制作し、念願の同人誌即売会に初参加を果たした七海だが、その会場でとあるトラブルに巻き込まれてしまう。そんな七海の窮地を救ったのは美形執事の氷川透、そして同人界でその名を知らぬ者はいないというカリスマ大手作家の西南北一輝と高橋宏巳だった―。同人界をセンセーショナルかつコミカルに描き出す、乙女の新バイブルがここに誕生。 (「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

ウパ日記さんの感想を読んで気になったので久しぶりにこの手の本を買ってみました。こちらの方向の文庫に手を出すのは2年ぶりくらい…?(笑)BLではなくて腐女子が主役のシンデレラストーリー。どちらかというと逆ハーものというか、女性向の中でも乙女ゲーム方向ですね。

ヒロインを助けてくれた二人のお兄さんやヒロインの事を超可愛がってる執事さん(ヒロインはお金持ちのお嬢様という設定)のやりとりは凄く面白いし、特にムッツリな方(西南北)が自分の漫画の為、という名目で七海と付き合い始める辺りなんかは凄く好きなんだけど、「オリジュネでは手にとってもらえないから、自分がちょっと好きな版権ジャンル(超メジャージャンルメジャーカプ)で」って思考が生粋の版権二次創作やってる自分には凄く嫌な感じで、なんだかイマイチ同じ腐女子としてヒロインが好きになれず。いやだって「バスケの王子様」で主人公受でしょ!?氷帝学園出る直前の頃ならメジャー中のメジャーじゃn…ゲフンゲフン。

正直な所、「1冊も売れない覚悟で来ている」と言っている七海ですが、これだけメジャージャンルだったらそれなりに絵が可愛くて分厚い本を持っていけば確実に「それなりに」は売れるんですよね。隣りの彼女も1冊も売れないなんて事は思ってなくて、午後には何冊か売れるんだと思います。こういうジャンルはたとえストーリーが面白くなくても皆絨毯爆撃で買っていきます。オリジュネで売る自信が無くて版権ジャンルでスペースを取った奴が「1冊も売れない覚悟はできている」、なんていわないで欲しいです。自分が覚悟をしているつもりでもキツイもんですよ(体験談)。

もうこの辺は「ヒロインが無知だから」「ヒロインは天然の温室育ちだから」と納得してやるしかないのですが、やはりある程度事情を知っている人間からすると序盤のヒロインには全く感情移入できません。意地悪そうに描かれる隣りのサークルの僻み女の方がよほど感情移入で来てしまうのです…。

…と腐女子的な視点で散々文句つけてみましたが、ストーリー展開自体は「腐女子モノ」とは思えないほど正統派なラブコメ。ヒロインの憧れであり、大きな「壁」ともいうべき大手・蝶子さんやヒロインにベッタリな執事、何か腹に持ってそうな軽いノリのお兄さん・高橋に、多分こいつが本命であろうツンデレムッツリ男・西南北と色々取り揃えております。特に蝶子が七海のオリジナル原稿を詰るシーンなんかは、一種のスポ根的な面白さを感じました。私もその言葉を誰かに言われたら多分暫く立ち直れません、ええ。

そしてこの作品のある意味キモである、執事さん。ヒロインの事を好きなものは好きだからしょうがない!状態で物凄い勢いで毎回突っ走ります。執事という身分が無ければストーカーとして訴えられても文句は言えません。正直ヒロインなぞより執事が一番のインパクトでした。いいぞいいぞーもっとやれー!(笑)

ヒロインの無知っぷりや恐ろしいほどの天才肌(絵が上手いよりも、それなりに上手い漫画を“速いペースで量産出来る”っていうのは同人界においては非常に役に立つ天性の才能だと思うのですよ。逆に、そんなヒロインが「描けない」っていうタイプのスランプに陥ったらどう動くのかっていうのは個人的にはかなりやってほしい。)にしっとマスク被ったりもしましたが、本筋は非常に面白かったです。続編も出たら買ってみようと思います。

BLや801臭は殆どしませんので、ちょっと腐女子の世界に足を踏み入れてみたい人、乙女ゲーが好きな人、少女小説レーベルからちょっと冒険してみたい殿方、如何ですか?彩雲国を読んで、秀麗のヨイショっぷりに違和感感じない人には特にオススメですよ。

ただ、この本の内容が腐女子同人界の真実だと思わないで頂きたく!
普通はいくら人気があっても壁大手の顔を把握してるとかおかしいから!多分!
序盤は女の子コミュニティの陰湿な所を妙にリアルに描いていると思いますが、なんだかちょっとやりすぎな気がしなくもない。

ちなみにマイナージャンルの女性向弱小サークルの皆様や、
現在原稿修羅場中の方には
あまりオススメしません。
ヒロインの才能に最初から最後までしっとマスク被りまくる羽目になりますよ!!



しっとのこころわー!ちちごころー!

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Fate/Zero Vol,2 -王たちの狂宴-

[著]虚淵玄 [原作]TYPE-MOON [絵]武内 崇

ライダーに手傷を負わされ実力を発揮できないセイバーを、妄執に取り憑かれたキャスターが襲う。その一方で、誇り高い騎士王であるセイバーと目的のために手段を選ばない切嗣との間には埋めようの無い深い溝が生まれつつあった。そんな中、征服王イスカンダルは同じ「王」たる英雄王ギルガメッシュとセイバーとの間で、異例な“闘争”を始めるが…?
  個人的お気に入り度数
Fate/Zero Vol.2 -王たちの狂宴- (書籍)
1巻に続き、ライダー&ウェイバーコンビが非常にいい味出してます。それぞれのコンビが徐々に悲劇に向かって突き進んでいきつつある展開の中、この2人が出てきた瞬間に雰囲気ぶち壊しなのはどうして。ゲームのロゴ入りTシャツ姿な征服王を想像すると、もう笑いが止まりません。そして、途中まで読んでどうしてこんなタイトルなのか疑問だったんだけど、確かにこれはどうしようもなく「狂」宴ですね!!なんとなく闘い一辺倒の人物だと思っていたので凄く意外でした。ああ?でも凄く実際読むと、確かにこんなキャラだよなあ?と。わかる気がします(笑)

イスカンダルのキャラも良いですが、ツッコミ役にしてマスターである半熟魔術師・ウェイバーがまたいい。1巻では単なる自分の実力を知らないヘタレという印象だったのに、少しずつ成長していっているなあと実感させられます。イスカンダルとの凸凹コンビが凄く良い影響を与えているなあ、と。本当に救いの無いコンビが多いため、この2人は見ていて和むというかほっとさせられます。逆に彼の師匠であるロード・エルメロイはほんと踏んだり蹴ったりでかわいそうですが。

イスカンダルが仕掛けた異例の「闘争」。三種三様の王としての生き様を考えると意見が食い違って当然ですが、一理あるからこそセイバーは認められないという部分もあるのかも。この辺は後に士郎が手を焼かされる部分で、この時点のセイバーがその意見を聞き入れることが無い事も知っているから、なんだか切ないです。

そしてメインストーリーではないので忘れそうですが、何気に今回は女性陣が頑張ってます。アイリスフィール&舞弥の関係やランサー一派の三角関係など。この辺がどうなっていくか、続編が楽しみです。

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彩雲国物語 青嵐にゆれる月草

[著]雪乃 紗衣 [絵]由羅 カイリ

御史台で働き始めたものの、意地悪な同僚・陸清雅に事あるごとに嫌味を言われ、日々自宅で食材相手に鬱憤を晴らす毎日。そんな秀麗と清雅の元に後宮に上がる予定の藍家の姫・十三姫の身代わりとなって暗殺計画の背後関係を探れという大きな仕事が飛び込む。複雑な思いをよそに、再び後宮に上がった秀麗だが…?
 

あとがきでもコメントされている通り、まさに“セーガインパクト”な回。今まで乙女ゲームそこのけのもてっぷりを発揮していた秀麗を兎に角ボロクソに言うライバル・清雅が良い味出しすぎです。(といっても、今巻でフラグ立てまくってる気がしなくもないのですが…)

今まで「初めての女性官吏」としての秀麗の凄さばかりが強調されてきた彩雲国ですが、「紅梅は夜に香る」で冗官に落とされたことで過剰なまでに誇大化された秀麗のスーパー女性像が取り払われ、久しぶりに等身大の少女としての秀麗がクローズアップされた印象。今までどれだけ彼女が虚勢を張って生きてきたのか実感しました。

現在の自分では清雅にどうやったって敵わないことを認めた上で、今自分が出来るだけの事をやっていこうとする姿勢がかっこいいです。敵わないとはいえ今まで秀麗の周囲に居た人々よりは全然身近なライバルである清雅と一般人代表(笑)のタンタン達との話が中心になったのが凄く良かったんじゃないかと思います。ぶっちゃけ乙女ゲーの世界から秀麗の成長物語になった感じで、個人的には以前より好印象かも。今までのキャラクターがなりを潜めてしまったのはちょっと寂しいですが…(特に黎深様

一方、十三姫の問題と共にクローズアップされてきた藍家の問題。楸瑛の苦悩や黎深の意味深な行動を見ていると、今後藍家や紅家とも事を構えるような展開になるのかも。不謹慎ですが今後そんな展開になるのなら結構楽しみです。

しかし、個人的に今回のツボヒット大賞は仙洞省の司令になったリオウ君。うーさまとのコンビを想像するともう微笑ましすぎて笑いがこみ上げてきます。子供なのに濃い大人達に振り回されるリオウ君が哀れ。次巻では是非うーさまとのやりとりを見てみたいですw

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涼宮ハルヒの分裂

[著]谷川 流 [絵]いとう のいぢ

波乱万丈の1年を乗り切り、なんとか無事に進級することが出来たSOS団一同。ハルヒは新入生の勧誘活動に余念も無く、これ以上ないってくらいに上機嫌だ。しかし、古泉によると春休みの終わり頃から再び閉鎖空間が頻繁に出現しているという。ハルヒの内心を騒がしている原因は、いつものとおりキョンにあるらしく…?
 

タイトルのとおり、『分裂』なお話。今まで少しずつ姿を見せ始めていたみくる・長門・古泉の属する組織と敵対する組織(?)の3人と、キョンの旧友でハルヒとは(様々な意味で)“対称的”な佐々木さんが現れ、中盤からは『αルート』『βルート』に分かれて、同じ日のストーリーを少しずつ違う展開が描かれます。片方のルートでは、偽SOS団(仮)の面々と直接接触する事によって情報を得、もう片方のルートでは仲間達との会話からまた違った情報を得るという、まるでパズルのピースをバラバラに仕込んだようなノリがまるでゲームのようで、ストーリーに引き込まれるのと同時に謎を推理する楽しみにワクワクします。

しかし、今回はストーリー本編も良いけどその他の部分もツボな所ばかりでした。佐々木さんに内心でヤキモチ焼くハルヒとか、色々文句はたれつつもやっぱりSOS団をしっかり自分の居場所として受け入れているキョンとか。特にキョンのさりげない熱血ぶりには思わずニヤニヤ。アニメで「憂鬱」を見た後に読むと、やはり団員それぞれの明確な違いが見て取れ、殆ど偶発的に発生した事故みたいなもので巻き込まれた面々が、「分裂」ではSOS団をどれだけ大事にしているかを見て取れてなんだか感慨深いものがあります。

ハルヒの中では「消失」と並んで一番面白かったかも。というかアニメ後でまだまだ界隈が賑わっている時にあえて前後編で出して、6月発売の「驚愕」までに色々推理させようというやり方が溜まらなくニクイですよね。もうミステリーツアーに参加した観客の気分で、解答編となる筈の次巻発売を物凄く楽しみにしたいです。

しかし、古泉はいつもにもましてガチくさい言動をしてくださるなあ…(*´д`)

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遭えば編するヤツら

商品画像がないので自分で撮影してみた(クリックで拡大)[著]川上 稔 [絵]さとやす(TENKEY)

マフィアとか人非人とかモンスターな作品を光速で生み出すライトノベル作家でカモッラ(イタリア系マフィア)な成田悪悟は締め切りに追われていた。彼の所属する“衝撃文庫”はライトノベルレーベルとは仮の姿でその実態は悪の組織なので、締め切りを破れば消されてしまう。明日の朝の締め切りに間に合わせる為、「新本格変態系全裸作家」の有沢・汚水、「ゴスロリ系内臓作家」の藤原祐朋、本人も中年の用務員に変身する「変身系学園モノ作家」おかゆまさこ、対衝撃文庫用に生み出された筈が何かに目覚めて鞍替えしたロボット「萌えアクション作家」高橋876郎が成田の所に送り込まれるが…5人は朝までに原稿を完成させる事が出来るのか!?
何このカオスっぷりふざけてるの。(誉め言葉)

いつぞやの迷作「ネコのおと」を思い出させる、電撃の人気作家5人が半楽屋ネタを展開する、ギャグ(…?)小説。富士ミスは自虐ネタを盛大に展開しましたが、その富士ミスを眼中にすら入れてない(byネコのおと)電撃は世界を裏から操る悪の組織ときました。さすが僕らの電撃はスケールが違うぜ!!!

とにかく各作者さんのキャラが濃い。成田作品は未読、有沢さんの作品は「いぬかみっ!」と「インフィニティ・ゼロ」で大分違うようなので(前者未読)なんともいえませんが、各キャラクターに当人の作風が如実に反映されていて非常に素敵。全員色々な意味で人間を超越した頭のネジのぶっ飛び具合なのですが、「あ?うん、なんかこの人ってこういう人っぽいよね」と思わせる何かががが。

特に個人的にツボポイント直撃だったのがやっぱり藤原さん。なにこの頭がおかしい舞鶴蜜(惚)。作中の“藤原祐朋”としてのキャラクターの濃さも群を抜きますが、ご本人が書かれたという「目次」は必見です。何か色々伝わってきます。あと1行目が一瞬黒桜日記に見えちゃってほんとすいません。

最初からしっちゃかめっちゃか濃ゆいキャラクターが大暴走のギャグコメディ…と思いきや、ラストの熱さが半端じゃありません。特に、成田兄妹のやりとりが凄くいいです。

「—常識的でない苦難が何度も押し寄せて」
「でも主人公は仲間達とそれをクリアしていくよ?」
「何度となく挫折を感じたりもして」
「だけど希望はなくなるようなものじゃないよ?」
「誰にも理解は得られないかもしれないけれど」
「でも、読む人は解っているよ?」
「たとえエンディングがハッピーではなく、アンハッピーエンディングだったとしても」
「読んだ人は、自分ならどうするかと思うし、続きを自ら書こうとしたり、それ以前に—」
良子が己の胸に手を当てる仕草が聞こえた。
「読めば——読めば必ず何かを思うよ?」


ライトノベルに関するやりとりなのですが、うん、確かにラノベ…というか「物語」ってそういうもんだと物凄く納得。偉く創作意欲を掻き立てるやりとりでした。

しかしなんというか、「アツさの無駄遣い」という言葉がなんとなく脳裏をよぎらなくもないです。ていうか、ラストバトルはどこの1st-G概念ですか!?ちょっと皆で「文字は力になる」を体現してみたんですよね!?

「実はこの世界の舞台は川上世界で言うEDGEとかGENESISとかその辺の出来事だったんだよ!」
「な、なんだってーー!?」



「連射王」にFORTHシリーズのクレジット入ってたのに非常にびっくりした今日この頃いかがお過ごしですか。川上さんの次回作は新シリーズでお目見えらしいです。いやあ楽しみですね。

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フルメタル・パニック! つどうメイク・マイ・デイ

 

大切な人、心を許せる仲間、帰るべき場所―相良宗介はすべてを失った。“ミスリル”壊滅後も、執拗な追跡を続けるテロ組織“アマルガム”。その魔手はテッサをはじめ、重傷の宗介にも伸びようとしていた。一方、幽閉中のかなめの心に、ある決意が芽生えはじめる。レモンたちの協力を得てかなめ奪還に向かった宗介は、奇しくもテッサたちとの再会を果たす。かなめに導かれるようにつどう“ミスリル”のメンバーだったが、敵の圧倒的な戦力と、正体を現した裏切り者に苦戦を強いられるのだった。ついに、新型AS ARX‐8“レーバテイン”が登場!!反撃開始だ!!かかってこい。 (「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

もうなんていうか、熱すぎる。
レモンとの共闘、ミスリルの再集結、ARX-8、そして宗介&かなめの葛藤…

なにもかもが言葉に出来ない程燃え。

お馴染みのメンツだけではなく、もう様々な伏線が絡み合い、あまりにも意外な人々が宗介達を影から、表から支えます。まさかあの短編「老兵達のフーガ」が、今回の伏線になってたなんて!!(ところで今回宗介を助けてくれる「彼」は前回登場時、例の口癖に全て伏字が入ってましたが、今回は 伏 せ な い ん で す ね 。色々な意味で賀東先生と富士見ファンタジアの本気を見ました(笑)いや、確かに今回はテッサたんも…それにしてもあのテッサたんはもう犯罪級に可愛すぎだ!!(脱線)

そして特に嬉しかった登場人物はラストの「あの子」。確かに宗介は多くの人を殺してきたかもしれないけど、彼が<ミスリル>で行った活動に心から感謝して、知らない所からでも応援してくれてる人が居るって言うのが凄く今までの展開の救いになったというか…もうほんとに、泣けた。他人事ながら、何か救われたようで、凄く嬉しい。

ウルズ3人再集結とか、最後の最後で現れるARX-8とか、もうある程度予測はしていたけど実際に再び彼らのやりとりが拝めた事が嬉しくてしょうがないです。もう本当に今までの鬱屈した展開を全部ぶっぱなすような今回。もうほんとたまりません。熱すぎる!!

そして最後の最後、かなめと宗介がかわした約束がもう………!!!すいません、最高傑作きゅ(強制終了)ていうかうわーーーもう!!ほんとにもう!!!言葉に出来ない燃えが(2回目)



しかし、レーバテインの大暴れっぷりを見て、レーバテインをスパロボに出すために早くアニメ第三(4?)期を京アニさん!!早く早く!!とか思ってしまった私が居ます。いやーほんと楽しみだよねアニメ続編(まだ決定すらしてません)。スパロボWの隠し機体で出ませんかねレーバテイン…元々アーバレストが鬼強いので、これで長距離砲までついたら猛烈にバランスブレイカーなスペックになっちゃいそうですけど。

次巻は書き下ろしで年内の発売を予定だそうで、凄く楽しみ。早く続きが読みた?い!!


ところで、この本を読みながら物凄いゾクゾクしてました。
もう電車の中で読みながら全身鳥肌立ちまくり。
やっぱこのシリーズ凄すぎる。



帰ってきて熱測ってみた。熱あった。
…おあとがよろしーようでー…。


【以下、殿方に殺されそうなベーコンレタスな話題(反転)








いやーなんていうか、今回、宗介が萌えすぎなんですがどうしましょう。
病院に収容されてレモン達から拘束だの尋問だの薬だの手錠だの言われた時には、
うっかり色々と妄想してしまいました。
まだ身動きも取れないような時に敵に寝込みを襲われたり、下卑な目で見られたりと、
今回は恐ろしいほど萌えポイントが…が…なんだこの言葉に出来ない萌え!!!



色々な意味でほんとごめんなさいうまれてきてごめんなさい。

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二四〇九階の彼女 2

[著]西村 悠 [絵]高階@聖人

無数の世界が幾千と積み重なって形成された“塔”。サドリは廃棄された“塔”の2409階の世界に居るという少女と言葉を交わし、彼女との約束—いつか外に出て、海を見ること—を果たす為に途中で知り合った人工生命体のカエルと共に“塔”を降りていく。様々な国を通り過ぎ、サドリが遂にたどり着いた“塔の外”とは…!
 

(あらすじが前回の使いまわしだったりしますが気にしてはだめですよ!)

無数の世界が積み重なって形成されている“塔”の外にあるという海を目指して度を続ける少年・サドリとカエルの織り成すストーリー第二段。 設定だけ見るとなんだか「二四〇九階」がキノで、「シゴフミ」がしにバラに見えるというツッコミは多分禁止。

1巻を読んだ時のように主人公が浮いているなあと感じることも無く、今回は普通に楽しく読めました。正直あまり続編を買う気はなかったけど、これは買ってよかったと思う。

どの話も平均的に面白いのですが、やはり一番オススメなのはサドリとカエルが出会うきっかけとなる「一二四四階の競争」。サドのキャラクターがめちゃくちゃイイ。最初あの喋り方はカエルが2人いるようで物凄く戸惑ったけど、慣れると凄く味があります。そしてカエルがああいう喋り方をするのは、実は…という展開がまたお見事。

その他の「一八六階の列車」も「七三五階の闇」も前作と比べて圧倒的にキャラクターが生き生きしていて、良かった気がします。特に「七三五階の闇」ラストは物凄くインパクトあります。死ぬような思いをしてたどり着いた回答が、アレだと思うとどうにもやりきれない…。

どうも以前は主人公のみが空回りしている感じがあったのですが、主人公のちょっと熱血気味な性格がいい具合に作用しているように思えました。1巻を読んだ時の第一印象は「劣化キノ」だったのですが、いい感じに「キノ」とは違う味が出てきたなあと。

しかし、折角2巻で美味しくなってきたのに
「二四〇九階の彼女 2」がまんま打ち切り最終回っぽいんですが、ひょっとして2巻完結ですか…?

まさか二四〇九階全ての層の話をやる訳には行かないだろうけど、どうせならもうちょっと続けてほしいなあとか、塔の1階は、出口はどうなってたのー?、とかどんなエピソードがあったのー!?とか…色々と尻切れトンボな終り方に思えてなりません。完結、とも書いて無いし。かといってこのエピローグが出た後に時系列戻して今まで通りサドリとカエルの旅を描いた3巻が出てもなんだか興ざめだし…うーーーん。

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メイド刑事 4

[著]早見 裕司 [絵]はいむら きよたか

刑事事件がこの半年で1件も起きないという、奇跡の数字をはじき出した姉尾県。一見平和そうに見えるその街は県警の桜木本部長が権力と恐怖によって人々を支配する街だった。更に不穏分子を暗殺集団によって排除しているという噂まであり…調査のために桜木の元に乗り込んだ葵は警官殺しの濡れ衣を着せられて警察から追われるハメに…!
 

これは3巻後書きで予告されたとおり、見事な「年末1時間スペシャル」ですね(笑)

シリーズ初の長編。普段は絶対に表に出てこない御主人様や朝倉老人や曜子達昔のレディース仲間までが絶体絶命の葵を助ける為、表に立って大活躍します。普段のシリーズとは違い、大ピンチな葵を助けようと皆が立ち上がるという展開はまさに「一時間スペシャル」。特に御主人様こと海堂と桜木の対決が凄くアツい。普段クールなイメージがある海堂だからこそ、あのやりとりにめちゃくちゃ燃えました。

しかし、やっぱりインパクト強いのは曜子と3000人のレディース仲間達大暴走(笑)あまりの圧倒ぶりにもう場面を想像するだけでもニヤケ笑いが止まりません。前半の大ピンチな展開から、後半一気に逆転していく場面はめちゃくちゃスカっとします。

しかし、姉尾県の事は時期的にも凄く考えさせられるテーマだと感じます。
個人的に怖いのはそういう政治を行った桜木もあるけど、恐怖政治を恐怖政治だとすら思っていない住人の方。自分達に害が及ばなければ多少というかかなりの締め付けを行っていてもちょっと窮屈に思うくらいで、その恐ろしさに気づかないものなのかしら。しかし桜木を見ていると色々とデスノートの夜神月を思い出しますねー。

何から何までお約束な展開の連続で、でもテンポ良く展開されるストーリーはまさにジェットコースターに乗っているようなハラハラ感でした。ちょっとキメ手になったのが敵からの貰い水なのが非常に納得行きませんが、そろそろ葵達の大反撃があるのを楽しみにしたいです。

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天空のアルカミレス 4 カストラの虜囚

[著]三上 延 [絵]純 珪一

グロスマンに記憶を封じられ、金色の戦器の使い手として古滝市に現れた礼菜が、テリオン“イレーナ”として人間を襲い始めた。礼菜と戦えない拓也の姿を目の当たりにした日向子は、礼菜の狙いが自分にある事を利用して囮になろうとするが…
 

礼菜vs日向子はラスボス戦扱いになるのかなあと思っていたので、割合あっさり和解してしまった事には少々拍子抜けでした。レディ・バレットとかの言動によって、徐々に追いつめられていく礼菜の描写がかなり良かったので、ちょっと残念。グロスマンめが余計な事を…

正直記憶を完全に封印してしまうよりも育ち始めていた日向子への嫉妬を核にして操った方がより面白い自然に礼菜を操れたんじゃないかと思います。でもあの記憶を封印していくシーンは凄くお気に入りなので、どっちもどっちかもしれないけど。

しかし、礼菜と日向子の対決は予想していたものとは別のものになってしまったけど、凄く面白かった。日向子と拓也の関係も凄く好き。あと主人公周りの脇役達が本当に良い味出してます。特にこんなところで今まで全く空気キャラだった高橋がいい味出してきたのには感服(笑) そして毬子と友典には是非幸せになって頂きたいです。

このシリーズ自体が、王道的というか、堅実というか(悪く言えば「地味」というか)に面白いストーリーなのですが、今回は妙に奇をてらってるというか…なんとなく脳内で勝手に想像していた「最終回」への伏線が今回の話で一挙に解消してしまって、あと1巻でどう終らせるのかがかなり想像つきません。絶対に動くと思っていたレディ・バレットは結局動かなかったし、礼菜もあっさり取り返しちゃったしなあ…てっきり“聖婚”とかいうのに絶対必須な人物だとばかり思っていたんですが

良くも悪くも先が見えなくなってしまった今回。最終巻でどうまとめてくれるのか楽しみです。

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