

闇医者に引っかかり、法外な治療費を請求されたヒデオとウィル子。借金を返す為にダンジョンに挑むがまるでお話にならず、途方に暮れる二人の前に現れたのは“悪の組織”魔殺商会だった!目つきの悪さと“優勝候補”という肩書きを生かして魔殺商会の借金取りを始めたヒデオだったが…?
そしていきなり「お・り・が・み」キャラ大量に出てきたーー!?
そういえば1巻読んで以来、残りを積みっぱなしです。まあ、「お・り・が・み」の事前知識が無くても読めなくは無いけど、逆に半端にキャラを知っていると色々ともどかしい部分が多く…(なんであの人が「魔殺商会」にいるのー!とか)とりあえず3巻が出るまでにとっとと読んでおけという事でしょうか。
前回と比べて、ハッタリと口先三寸で切り抜けるコメディっぷりは割と抑え目で、ちょっと残念。むしろ前回でやらかしたハッタリがバレそうになってハラハラする回数の方がずっと多かったような…。また、“魔殺商会”に就職してしまったが故に?みたいな苦労も多く、全体的に結構シリアスなノリでした。
ただ、ヒデオにしろウィル子にしろ、今後の成長が伺えそうな終わり方だったので小細工無しに、普通に燃え小説として面白くなってきた感じです。
個人的に一番ツボだったのが、元勇者・長谷部翔希とヒデオの半端じゃなく低レベルな会話…就職活動失敗回数で密かにバカにしたり、フリーターな元勇者と例え抜け出したいと思っているとはいえ正社員な自分を比べて密かにほくそえんだり…ああ、そのみみっちさ、流石元NEETだと思えてなりません。というかおぬし、全国のフリーターに喧嘩を売っておるな!!!
…べ、べべべべつにうらやましくなんかないんだからねっ!正社員っていったらやっぱボーナスだよなーいいなーなんて思ってないんだからねッ!!!
ちなみに、今回は本編がシリアス気味なのに対して、番外編がはっちゃけてます。特にエルシアのマイペースっぷりには何度笑わせられた事か。
凄く良いところで終わっているので、続編が楽しみです。
とりあえず今月中(くらい)に「お・り・が・み」読破を目指そうかな!