ページ 165 | 今日もだらだら、読書日記。

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とらドラ・スピンオフ! 幸福の桜色トルネード

[著]竹宮 ゆゆこ [絵]ヤス

どこまでも不幸体質な生徒会庶務・富家幸太がひょんなことから知り合った少女・狩野さくらは生徒会長・狩野すみれの妹。「全教科赤点」という偉業を達成したさくらの家庭教師役を頼まれた幸太は、それ以来彼女の行動にときめきっぱなしで…
 

とにかく不幸な少年・幸太と天然ボケなおっとりトラブルメイカー・さくらが生徒会の愉快な仲間達と巻き起こす、「とらドラ!」番外編。とことんバイオレンスな大河・竜児コンビと違って初々しい二人の姿は見ててほほえましいです。それなのにどうしてこいつら、発言だけはとことんエロいのか(笑)さくらちゃんは天然ボケ…というよりも「天然エロス」という言葉が良く似合うと思います。

勉強を見てあげている幸太が追試が終わってしまう事で二人の関係も終わってしまうことを恐れたり、相手を想う余りに一緒に居ない方が良いのではないかと悩んだり…ととにかく初々しくて甘酸っぱい恋模様が素敵です。そして二人を見守る生徒会長・副会長コンビがまたイイ。初デートで必死に暴走ヤギや暴走羊から二人を護ろうと奮闘する姿は申し訳ないけど笑いが止まりませんでした(笑)

生徒会長・狩野すみれはこちらでネタにしたときは「林水会長+高天原A÷2」くらいの印象だったのですが、実際は天才肌ではあるけどちゃんと少女としての一面も持ち合わせていて、可愛いけどかっこいい、そんな女の人でした。予想してたよりも更に魅力的なキャラでした。そして北村との掛け合いがまた最高で……あの、ごめん大河。

でも個人的に一番ツボにはまったのが合宿の話。例によって不幸体質が災いして入院し、暫く会う事が出来なくなった幸太とさくらがなんとなしにすれ違うという話なのですが、夜のプールでの二人の発言が可愛くて可愛くて…!一応言い争ってはいるんだけど、ふたりがどれだけお互いを好いているかが伝わってくるシーンで、凄くツボでした。うああああ?二人ともか?わ?いい?よ?!!

いつものどこか殺伐としたハイテンションなラブコメな「とらドラ!」も良いですが、たまにはこんな脳みそとろけそうな甘いストーリーも良いなあと思いました。面白かった…!

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秋津島 斎なる神のしもべ

[著]鷹野 祐希 [絵]水上 カオリ

鹿島神古流道場に生まれ、武芸一筋で育った少女・佐唯に恋人が出来た。初めての恋に戸惑いながら、少しずつ距離を縮めていこうとする二人。ところがある日彼女の身体に“神”が憑依し、佐唯は今まで身近に居た人々から命を狙われる。彼女を庇って殺された恋人の仇をとる為、佐唯は復讐を決意するが…
 

日本神話を下敷きにした美少女伝奇アクションもの。いやあ、好き嫌い分かれそうですが私は日本史好きなのでこういう話はたまんないですね。何も知らないヒロインへのフォローという形で適度に解説が入るので日本神話が気になってるけどあまり詳しくないという人への入門書(?)としても良いかも。特に“天孫”“地祇”の関係なんかは凄く面白かったです。

序盤のヒロインと恋人の秋人を中心に可愛い妹弟子の祥姫、親戚の双子等とおりなす、甘酸っぱい「日常」から一転して佐唯が“地祇”の神を“宿神”して以降の展開が容赦ないです。妹弟子の祥姫の黒化に関しては序盤からなんとなくフラグ立ちまくりでしたが、まさかここまでとは…。というか、てっきり百合モノになるのかと…(笑)

なんていうか、「宗教」というものの恐ろしさを感じます。“天孫”関係者の選民思想みたいなのが凄くて怖い。もう少し今まで仲良くしていた相手同士の葛藤みたいなのがお互いにあるのかと思いきや、今までの日常なんかなかったことのように襲ってくるというのが恐怖でした。佐唯自身は復讐に生きるといいながらも結構葛藤してる部分が多いので余計に敵側が容赦なく感じます。

こういう完全シリアスでかつ欝っぽい話は何気にかなり好みなので、次巻が楽しみです。

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サバキの時間 地獄の斧と亡者の鎌

[著]本保 智 [絵]山本 ケイジ

自らの持つ膨大なカルマを少しでも軽減する為に、“冥界護法官”サバキのパートナーとして死者の引き起こす事件解決の手伝いを始めた綾香だが、類稀なる不運体質のお蔭で事件に巻き込まれまくり、カルマは減るどころか増えるばかり。そんな中、サバキが長いこと追っていた死者「オルフェウス」が花火大会を利用した大規模な集団殺人計画を立てていることが発覚して…!?
 

正直な所あまり2巻を買う気は無かったのですが、とりあえず2巻で一区切りらしいという感想を読んでとりあえず読んでみることに。しかし、予想以上に面白くなっていて大満足でした。1巻で一番不満に感じた法廷シーンのテンポの悪さも無くなって、今回は現実での事件→閻魔界での法廷シーンが上手くつなげてる印象をうけました。特に後半の法廷はめちゃくちゃ熱かったです。

死者と間違えられるほどの莫大な業を背負った綾香の正体や、サバキと「オルフェウス」の因縁が後半で一気に明かされて、息着く暇も無く最後まで読み進めてしまいました。綾香のカルマの重さはただ事ではないと思ってましたが、まさかそうくるとは予想外で…。

それにしても、相変わらず敵側のキャラに好感持てるシリーズですよね。今回の悠斗の処遇については思わずジーンとして涙がこぼれてしまいました。そしてミキちゃんがいい味出しすぎです。ここで彼女を持ってくるか!という感じでした。なんか地味に嬉しかった。

物凄く面白かったんだけどかなり綺麗に終っているので続編は要らないという印象かな?ヘタに続けてもダレそうですし…でも、この独特な敵役達のキャラがかなり好印象なシリーズだったので、あと1?2冊、番外編的なストーリーを読んでみたい気もしなくは無かったり。

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本棚という名の恥さらし

元ネタ:○本棚を晒してみよう!(のべるのぶろぐ2.0様)
(発祥の地はこちらのエントリっぽいです。)

GWで部屋の片付けをしたのはこのための運命だったんだと勝手にみなして
こっそり本棚晒しに便乗してみます。
といっても、同人誌と漫画がラノベと同じくらいの量あるので
ラノベばかりの本棚みたいなのはないですが…

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“文学少女”と穢名の天使(アンジュ)

[著]野村 美月 [絵]竹岡 美穂

受験が迫り、遠子先輩が突然休部すると言い出した。勝手に部に引き込んでおいて…と呆れつつも一末の寂しさを憶える心葉の下に、クラスメイトの琴吹ななせから、友達が失踪したという相談を受ける。前日に図書室でななせに悲しい顔をさせてしまった事もあり、一緒に彼女の行方を追うことにした心葉だが…
 

うわ?、遠子先輩が「受験」っていうことにまず物凄い衝撃を受けました。正確に言うと受験と言う形でこのシリーズに明確な「終わり」が見えてきた事に、でしょうか。仮にこのシリーズが続いて遠子先輩が大学生になるようなストーリーになったにせよ、高校の文芸部の片隅で心葉が遠子先輩とまったりした時を過ごすと言う現在の形式には終止符が打たれるという事で…。ストーリー内での時間経過が無いままずっと続いて欲しいくらいのシリーズだったのに、やはり遠子先輩も受験して卒業されてしまうのかと思うと非常に寂しいです。

今回はいつものように遠子先輩頼りにするわけにも行かず、自ら奮闘する心葉くんの心境の変化が印象的でした。今までなら絶対に自分から動いたりしないキャラだったのに。それに対して遠子先輩も今までのように自分から首を突っ込むのではなく「どうする?心葉くん、調べてみる?」ってちゃんと聞いてくるところがニクイです。

自分と鏡写しのような“天使”によって、心葉が今まで逃げていた自分—“井上ミウ”としての過去の自分—と向き合うことになる心葉。

「井上ミウは、二作目を書くと思うか?」

この問いかけに答える事ができなかった心葉だけど、いつか心の傷が完全にいえたら小説の道を進むんじゃないかな、と思います。本当に心葉が「“天使”と鏡合わせの存在」なら、心葉も“天使”と同じくらい小説が好きなんだって事になりますしね。いつかそんな日が来るといいなぁ。むしろ何らかの形で井上ミウの書いた小説を単行本化したりしないかしら。

遠子先輩のお決まりの「薀蓄」が少なめだったと、心葉くんの三題話が今回は割合マトモだったのが非常に残念ですが(笑)今回はその分ななせと心葉の恋愛模様がググっと増量してます。遠子先輩の薀蓄はファミ通公式の「今日のおやつ」で結構摂取している部分もありますが(これもいつかまとめて単行本化してほしいなあ?…)しかし、ななせとの出会いを○○○で思い出すシーンは、思わず噴出してしまいました。いやあ、心葉くん、なんだかんだいって男だね!!!(笑)

さて、次回はななせと美羽、二人の激突が描かれるのでしょうか。物凄く楽しみです。

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コードギアス反逆のルルーシュSTAGE-0-ENTRANCE

[著]岩佐 まもる [原案]大河内 一楼/谷口 悟朗 [絵]木村貴宏/toi8

世界を謁見する大帝国・ブリタニアの皇子であるルルーシュとその妹ナナリーは中立国である日本に留学と言う名で送られる。二つの国が戦争へと突き進む中、自分とナナリーの周囲は全て“敵”と心を閉ざすルルーシュ。しかし日本国首相の息子・スザクには少しずつ心を許していって…
 

2006年度の腐女子界の話題をかっさらった(笑)人気アニメのノベライズ。好きな同人作家さんが片っ端からこの作品に流れていっていたのですが結局アニメ本放送は見れなかったので小説版だけこっそり読んでみました。

私はノベライズ作品を読むとき、原作を知らない場合は「原作にどれだけ興味を惹かれるか」、知っている場合には「どれだけ原作の雰囲気を壊さずに原作とは別の事をしてくるか」というのをポイントにして読んでいるのですが、とりあえず「原作を知らない読者に原作への興味を向ける」という点ではかなり良かったと思います。アニメ版の7年前の話という事で、その後別の道を歩むのであろうスザクとルルーシュの友情や惹かれあう姿がが描かれていて、7年後の本編ではこの二人がどういう物語を繰りひろげるのか凄く興味惹かれました。

逆に今回は全く原作知識が無いまま読んだので原作の雰囲気をどれだけ踏襲しているかは判断できないのですが、解説でのネタバレを見る限りこれを読むと結構一部キャラの印象が変わるのではないかという印象をうけました。特にネタバレを読む限りスザクの父さんの印象は相当変わりそうです。アニメ好きの方も読んで損はしないと思います。


しかし、世の中の腐女子の皆様が熱狂する気持ちがちょっと判った気がしますよ!人間不信気味ツンデレのルルーシュと父親の思想の影響を受けてブリタニア人であるルルーシュ達にあまりよい感情を持っていなかったスザクが段々お互いに惹かれあっていく(←本編文章に本当にそう書かれている)姿は非常に萌えます。ナナリーを加えた3人の奇妙な関係も凄く良いですね!

アニメ本編はロボットアニメのようなので、ロボロボした設定が全く出てこなかったのがちょっと残念ですが、非常に面白かったです。アニメ本編に興味はあったものの結局見なかった方も、スザクとルルーシュのカップリングに萌え燃えしている腐女子の皆様にも、普通にアニメ版が好きな方にもオススメです。

ていうかどうしよう 今凄く アニメ本編が  見たい

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ムシウタbug 5th 夢まどろむ迷子

[著]岩井 恭平 [絵]るろお

“優しい魔法使い”との出会って以来、大助達の居る「当たり前の日常」に居心地よさを感じる一方で、虫憑きの過酷な運命を知ってしまい思い悩む亜梨子。そこに特監の中央司令部からモルフォチョウの号指定を決めるための監査員が送られて来るのだが…!?
 

キャラクターが多くなってきてちょっと把握が追いつかなくなってきた…。富士見が人気シリーズで出してる「超解!」シリーズみたいなのが出れば、手元に置いておきたいんですが、出ないですかね?…そういうの。読み終わってからWikiでキャラクター確認したりしてました_| ̄|○

本編の番外編的な位置付けである「bug」シリーズも少しずつ核心に。なんか進行状況的に考えると、本編とほぼ同時に終了しそうな感じでしょうか…。シリアス話が多くなって大助と亜梨子、そのクラスメイト達とのドタバタが少なくなってきたのが少し残念です。

今回は「夢届ける配達人」が一番ツボ。天然っぽい“空架”とツンデレ(というかサドデレ?)なユーコのコンビが非常に美味しかったです。そしてコンビネーションバラバラな西中央司令部に大爆笑。殺伐とした話も良いけど、こういう話も是非もっとやってほしいです。

花城摩理に焦点が当たった「夢蘇る一日」は虫憑きの残酷な運命を改めて突きつけられる話。たった1日とはいえ自由を満喫して心底楽しそうな摩理は“ハンター”としての浮名が先走りしている感があるけどやはり一人の少女なんだなあと思えてしまって、その後の展開が凄く切なかったです。最後に大助にしたお願いがあまりにもささやか過ぎて余計哀しくなりました。

しかし、面白くはあるんだけど何かあと1成分足りない感じが…やっぱ霞王にもっと出番を。

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近況報告と4月のまとめ的な。

1・2月と快調に感想をアップしてきた所、3月はスパロボWの魔力に取り付かれ、4月は遂に1ヶ月の更新回数が1桁を割ってしまいました。
スパロボ以上に「春眠暁を覚えず」モードだったのだ痛かった気がしますが、昨日漸くスパロボWをクリアしたのでそれなりに感想がアップできるのではないかと思います。先月購入した本もだいぶ溜まってますし。

月が替わったので久しぶりにアクセス解析を除いてみたところ、
「ハルヒ」「彩雲国物語」「フルメタルパニック!」最新作にアクセスが集中してました。
その後「Fate/Zero」「禁書目録」と最新刊が続いて次が何故か「狼と香辛料」。
…いやあの…2巻積んでてごめんなさい…(平謝)

4月読んだ本のオススメとかやろうかとおもったのですが
必要最低限本当にオススメな本以外殆ど読んでないので却下しました。

検索ワードも見事にハルヒと彩雲国(そして何故か狼と香辛料関係に集中してましたが、個人的にツボったのを幾つか。

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サイコロジカル 下 曳かれ者の小唄

[著]西尾 維新 [絵]竹 

研究所で起こった残虐な殺人事件の犯人を【堕落三昧】斜道卿壱郎は玖渚友が犯人だと決めつけて、「ぼく」たちを地下の檻に閉じ込める。【侵入者】石丸小唄の力を借りて檻から脱出したいーちゃんは限られた時間の中で捜査を始めるが…?

 

上巻を読んでから大幅に時間が開いてしまった所為かストーリーを楽しむよりもキャラクターを思い出していくので必死だったり。それでもかなり楽しめました。

いーちゃんの推理が物凄くこじつけっぽいというか強引だなあと感じていたら、ラストでとんだどんでん返しが。確かに色々ツッコミ所満載と言うか、穴だらけの推理だったもんなあ…「意表を突いた」とはいえ、よく誰も突っ込まなかったものです。

個人的には推理云々よりも玖渚の事を心配してひとり奮闘するいーちゃんの姿が好印象。特に解決編直前の辺りはめちゃくちゃ熱いキャラになっちゃいましたね。普段の冷静ないーちゃんよりもこういうときの方が全然タイプです。玖渚との関係もますます気になる。

そしてどんでん返しな真の解決編でもある「後日談」の潤さんといーちゃんのやりとりがもう、最高!(笑)挿絵からしてかなりニヤニヤだったのですが…

はう?、潤さんかぁいいよ?(あれ?)

やっぱこの2人のやりとり大好き!色々と謎も明かされそうな感じだし、次巻も楽しみです。

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タロットの御主人様。

[著]七飯 宏隆 [絵]YUKIRIN

占いの名門・四阿家の後継ぎである秋人は、才能はあるのに「これほど当たらないのもある意味才能」と言われるほどの落ちこぼれ。ところが、ひょんなことから秋人は祖母が封印したと言う不思議なタロットカードの封印を解いてしまう。各地に飛び去ったカードは人間に憑依して秋人を命を狙ってくると言うのだが、真っ先に幼馴染の結夏が取り憑かれてしまう。彼女に宿ったカードの力を封印するには、秋人の××が必要で!?
 

古の魔術師クロウ・リードクロウ・クルアッハが遺したタロットの封印をうっかりといてしまった主人公が、カードを再び封印する為におばあちゃんの作った「カードの番人」ケロちゃんジブリールやカードに取り憑かれてその力を得た幼馴染の結夏達と奮闘するお話です。一言で言えば、カード●ャプターさくら全盛期に絶対エロゲーメーカーが一個くらいは作ってそうなお話です。

エロゲばりのハーレムシナリオにエロゲンガーやってそうな挿絵画家がつけた絵と、上から下までエロゲーの雰囲気がもれなく楽しめます。主人公の顔を描かないのはいくらなんでも狙いすぎだと突っ込みたい。

表紙のイラストに惹かれて買った私が言うのもアレなのですが、挿絵がなんていうかダメダメ。絵が好きじゃないとか言う話以前に、シーン選択がなんかおかしい。カードの力に操られた結夏が襲ってくるシーンとかに挿絵が無くて、その後のロリ巫女式神に挿絵があるとかもうね…。絵師の人は挿絵向けじゃないと思うのですよ。美少女のアップばかりで、動きのある「場面」を何も描いてくれないのには絶望した。挿絵で見たい場面が結構沢山あったのに残念すぎる。あと貧乳な事を気にしているという幼馴染がどうみても巨乳な件についてとか。

凄く安定した面白さはあるのですが、逆に言うとどこが面白いかというのがイマイチ印象に残らない。更にエロゲにしか見えない挿絵とCCさくらをエロゲに改変したとしか思えないストーリーが気になって「面白かった!!」と言い切れないところが凄く残念。確かに粗筋を読んだ瞬間に「これ、なんてCCさくら?」って思ったのはあるんだけど、ここまで露骨な展開だとなんだか…。

こういう基本設定がある以上、タロット22枚全員女の子なんでしょうねえ。
ここで敢えて2人くらいは男を持ってきたら褒め称えるんですけどね。
女装美少年とかでもいいし、個人的にはいっそギャグに走ってメイ●ガイ系でも良いです(笑)

ストーリーは受け入れられませんでしたが、キャラクターは非常に魅力的。王道ではあるけど可愛らしいヒロイン達の行動にニヤニヤさせられることも多かったですが、プロローグで提示された「1年後の秋人」と現在の秋人のギャップが、これから彼が大きく成長していくんだということをさりげなく示唆していて非常に先が楽しみになってしまうのです。これだけ欠点を感じているのに「続きを読みたい!!」と思わせてしまうのは見事でした。

でも2巻を買うかどうかは……そのときの財政次第だな…。せめて挿絵画家をなんとかしてくれたら多分2巻以降も確実に買うんだけど…。

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