ページ 161 | 今日もだらだら、読書日記。

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断章のグリム 5 赤ずきん(上)

[著]甲田 学人 [絵]三日月 かける

田上颯姫の妹が所属するロッジの世話役から要請を受け、泡禍の潜む町にやってきた蒼衣達。しかし、泡禍はロッジに所属する見習騎士の少年・馳尾らの手によって秘匿され、殆ど概要の分からない状態だった。どうやら泡禍に巻き込まれた少女は馳尾の幼馴染だったらしい。ロッジの人々との不和を感じつつ、蒼衣と雪乃は“赤ずきん”の予言を受けた泡禍の調査を開始するが…
 

Missingも巻を経るごとに残酷描写がパワーアップしていった記憶がありますが…

前半はそこまでグロ度が高くないのですが、ラストで一気にとばしてきます。題材が題材だけになんとなくこういうのが出てくるんじゃないかなーと思ってましたが予想以上でした。とりあえず食事中に読んだのは前半のみで本当によかった(またかお前)。それにしても流石甲田先生、残酷描写を書かせたら電撃でもトップ3に入れるんじゃないでしょうか!!

…しかし、「Missing」「夜魔」があまりにも偉大すぎた所為か…この程度の残酷描写では生ぬるいと思ってしまう私は間違ってますでしょうか。普通に面白いんですがやはり「グリム」には残酷描写が足りないよ!!あの二度と読みたくないと思いつつもなんだかクセになるグロはどこに!!この作品には尻が痒くなるようなグロ描写が足りません!!後半の、泡禍の中心と推測される少女の友人が巻き込まれる描写は確かにゾクっと来るものがありましたが、いや、たしかに怖いんですが……恐怖の方向があまりにも普通というか………(いえ、普通のミステリーとかで良くあるとか、そういう意味でね?!)

なんかよくも悪くもこの作品、普通にライトノベルっぽいというか、Missingで大好きだった特有の味が薄いというか…超豊作だった今月の電撃の興味のあるシリーズの中でも真っ先に手にとって一気読みできる程度には好きなシリーズなのですが、どうも薄味な印象が拭えません。前作よりも一般受けを狙って書かれているのか…なんか前作と比べるとちょっと物足りないんだよなあ。ひょっとして先生、「夜魔」に全力投球しすぎてその反動が出てるとか!?もっと全開な作品が読みたいのに(何が全開なのかは聞くな)

個人的にお気に入りなのが、舞台となるニュータウンを雪乃と風乃が薄気味悪く思うシーンでした。なんていうか、こういう「薄気味悪さ」を書かせたら右に出るものはいないなあと、再確認。ちょっと肌が寒くなる薄気味悪さがして、このシーン凄く好きです。

ストーリーに関しては全く先が読めない状態で終わっているので殆ど感想書く事はありません。前回の「人魚姫」以上に先が読めない。下巻に期待って事で。

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愛玩王子

[著]片瀬 由良 [絵]凪 かすみ

飼い犬・ハリーが口に咥えていた指輪をなんとなく指に入れてしまったら、指輪が抜けなくなってしまった。さらに指輪の持ち主と主張する10cmサイズの“魔界の王子様”が現れて!?その王子様が言うには、その指輪を王子の伴侶となる女性以外が身につけると死んでしまうらしい。指輪をはずすために魔界に行く羽目になった比奈だったが…?
 

おうぢかわいいよおうぢ。

「読了本棚」さんの感想が気になって手にとって見ました。タイトルを聞くとどう見ても少コミ系ですが(小学館だし…)、中身はほのぼのとしたかわいらしい少女小説でした。

本当に典型的な「少女小説レーベルのライトノベル」って文体で、読んでいてものすごく懐かしくなってしまった…女の子の口語体一人称なんて、新井素子以外では読むの久しぶりすぎる。故・ティーンズハート辺りに居ても違和感のなさそうな文体でした。

典型的なツンデレで中々本心を打ち明けられない王子と、ちょっと恥じらいが薄くてドンカンなヒロイン・比奈の掛け合いには終始ニヤニヤしっぱなし。特に崖から落ちそうな比奈を励まそうとしてドサクサに紛れてお嫁に貰ってやるっ!と叫びだすシーンには、緊迫感も忘れて大爆笑。王子の「心に決めた人」の話はちょっとそうなるんじゃないかなーと読めちゃった部分もありましたが、むしろその辺はお約束な展開ってことでアリ。

指輪の呪いで10cmサイズになってしまった王子の可愛さはもう半端じゃないのですが、それ以上に魔界の面々が可愛い。コワモテ…と思わせて実はめっちゃくちゃ子煩悩な魔王パパンには和まされまくりました。しかし個人的に最もツボヒットしたのが側近のフォルカスです。そのクールな顔で魔王パパンのオヤツを盗み食いして涼しい顔してるとか、こぶしを握り締めて「ラブパワーですよ!」とかほざきだしたり…とにかく行動と顔にギャップありすぎですから!!!こんな素敵な魔界なら私も住み着いてしまいたい!というくらいのんびりした世界に癒されます。

正直10cm王子が可愛すぎだったので王子は最終回まで大きくならなくていいよもうとか思いましたが、ツンデレの上に俺様属性まで加わった王子はそれはそれでなんか良し。ラストの辺りの俺様炸裂な言動には萌えさせてもらいました。しかし、比奈じゃないけどやっぱ10cm王子のほうが(略)

続編があれば、やはり学園ラブコメになってしまうんでしょうか(笑)ちょっと見てみたいけど、その際は時々でいいから10cm王子に戻ってやってください。そりゃもう切実に。お願いします(笑)

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ネコソギラジカル(上) 十三階段

[著]西尾 維新 [絵]竹

匂宮出夢と激突して以来行方の知れない“人類最強の請負人”。その対戦をセッティングした責任を感じるいーちゃんだったが、そんないーちゃんの元に“狐面の男”率いる「十三階段」の一人が現れる。これ以上他人を巻き込まない為、そして十三階段の情報を集める為にとある人物と接触するいーちゃんだったが…彼らの“物語”は終わりに向けて一気に【加速】する!
 

ものすごい鈍足ペースで消化してきた「戯言シリーズ」も遂に最終章。の上巻。

みいこさんも凄く良い味出しているのですが魅惑のロリ娘・闇口崩子ちゃんが大活躍。大好きな「戯言遣いのお兄ちゃん」のため、奴隷となって(?)全力で頑張ります。そのためなら戯言遣いのお兄ちゃんに致命傷だって与えちゃいますよ★兄貴分の萌太君も、出番は少ないけど良い味出してますね。ただ、今までのこのシリーズの傾向からするとどうにも死亡フラグの伏線っぽくも見えてヒヤヒヤしてしまいます…姫ちゃんの二の舞にだけはなりませんよう…。

そして味方についた元十三階段・匂宮出夢と、最高のタイミングで復活する“最強の請負人”哀川潤。特に潤さんの復活シーンはほんとに美味しいところ持って来すぎ、かっこよすぎ。本気でシビレました。しかし、潤さんも今回ばかりは色々と不安な部分が見え隠れして、今後の展開が心配です。

それにしてもあれだけ思わせぶりしておいて退場者多すぎの“十三階段”。特にノイズ君なんかあれだけかっこよく登場しておいて、あれで出番終了だったら指差して笑いますよ?

とりあえず上中下巻の「上」なので、まだまだこれからと言うカンジの内容ですね。ただ、まだまだ謎は多いものの、初っ端から魅力ばっちり引き込まれます。ラストではいーちゃんの過去に関係が深そうな十三階段の“十三段”も現われ、そろそろシリーズ通しての謎だったいーちゃんや玖渚の過去が暴かれそうな感じ。次巻を読むのが楽しみです。

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コードギアス反逆のルルーシュ STAGE-1-SHADOW

[著]岩佐 まもる [原案]大河内 一楼/谷口 悟朗 [絵]木村貴宏/toi8

大国ブリタニアにより征服され、“エリア11”と呼ばれるかつての日本。ブリタニアの皇子であったルルーシュは無残に殺された母の復讐と、光を喪った妹・ナナリーの幸せを護る為に父王への反逆を決意する。謎の少女・C.C.により“ギアス”という能力を手に入れた彼は仮面を被り、黒の騎士団という組織を率いて義姉であるエリア11総督・コーネリアに戦いを挑むのだが…
 

人気アニメ「コードギアス」のノベライズ第二弾。「STAGE-0-ENTRANCE」ではメインキャラクターの過去が描かれましたが、2巻となる「STAGE‐1-SHADOW」ではアニメ本編の9話くらいの内容をノベライズしているようです。

うーん、ストーリー自体は面白いし、ノベライズ自体としての出来具合はかなり成功だと思うんだけどなんでこれ、放映中に出さなかったんですかね。たしか「STAGE-0-」が発売された時点でアニメが既に終了しており、ノベライズにより興味を惹かれることは惹かれたのですがDVDをレンタルするほどじゃないなあ…と放置してたんですよ。特に前巻は過去編であるため、そこまでアニメへの興味には至らないのですが、この巻ではアニメの内容を、結構重要な部分を飛ばしていきなりノベライズしているので、アニメを知らない人は置いてきぼりな部分が結構…。

というか「STAGE0」の前に「STAGE1」を出してしまってでもこちらを早めに読みたかったです。以前酷評した「銀色のなんとか」ってアニメがノベライズされたのと同じくらいの時期にこれが出てくれたら、確実にその後アニメ見たと思いますよ。

なんかどうしてもノベライズ→原作へ手を出す事の多い自分としては、読む際に「どれだけ原作ファン以外の人間を原作へ引き込めるか」という部分を重要視してしまうのですが、それを考えるとこの本は内容的には合格なのですがどうしても時期が悪いです。今月末放送のSTAGE24&25が発売されるからそれに合わせてるんだろうけど…それまでに地上波でもスカパーでもいいから再放送してくれないものでしょうかね。やっぱDVD借りて見ようかなあ…。

ノベライズ…というか、やはりこの本の発売時期については色々ツッコミたい部分が多いですが、ストーリー的にはいい具合に原作を知らない人間に興味を持たせる程度に色々と匂わせながら、原作アニメファンを主眼にすえた、面白い作品に仕上がっていると思います(アニメファン的にどうなのかは、自分では原作見てないので他所様の感想から推測)。

特にれっきとした「ロボットアニメ」でありながら、主人公であるルルーシュの持つ能力が“相手の目を見る事で一度だけどんな命令でも絶対服従させる”という、ロボットを介さない能力である(ルルーシュ自身もロボットには乗るものの、お世辞にも優秀なパイロットではない)というのが斬新で面白かったです。なんか個人的には、戦略シミュレーション的な、デスノのような頭脳ゲーム的外伝小説が出たら是非読みたいかも。冷酷を装っているけどスザクやナナリー等自分の大切な仲間は失いたくないと思っているところも非常に好感触。

また、C.C.はDVDのジャケットとかを見る限りクールな不思議少女という印象だったのですが(そしてそのイメージはあながち間違ってないんですが)、その反面ピザが大好きでルルーシュの家計を圧迫しているなんてエピソードが入ってたりして、予想以上に漢らしい女の子でした。彼女とルルーシュのやりとりは結構コミカルで面白かったです。

結局読んでるうちにどんどん原作アニメへの興味がわいてきてしまったんですが、やっぱ次巻を買うかどうかはそれまでにアニメを見ているかどうかに掛かってしまいそうです。秋からアニメの第二期も始まると言う事だし、それまでに一回通しで見たいです。

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ムシウタ 09. 夢贖う魔法使い

[著]岩井 恭平 [絵]るろお

その昔“やさしい魔法使い”に護られ、現在は一人赤瀬川財閥を率いる少女、赤瀬川七那は“虫憑き”を使ったビジネスを持ちかける為“むしばね”と接触した。“むしばね”の新しいリーダーとなった詩歌は、七那に協力する代わり、失踪した“むしばね”のパトロン・宗像を探してほしいと持ちかける。彼の失踪の影には“やさしい魔法使い”がかつて語った原初の虫憑き“α”の存在があるようで…
 

今回は原初の虫憑きを巡り、七那と他の大富豪達が繰り広げられるマネーゲームが中心。キーワードとして「エンクロージャー」「バブル」「パラダイムシフト」等という経済用語も登場して、確かに今までのムシウタというよりは「消閑の挑戦者」に近い作風でした。元々「ムシウタ」よりも「消閑の挑戦者」シリーズの方が好きなので、結構嬉しかったかも…それで消閑の挑戦者の新刊はまだですか。

“原初の虫憑き”αを手に入れるため、開催されたオークションの行方が熱い。そのままストレートに「あの人」が落札してしまうとは思えなかったけど、二転三転の挙句そんなところに転がっていくとは…!それぞれの負けられない理由を内に秘めていて、“ペナルティ”の存在などもあり、どんどん高まる緊張感に、後半は一気読みしてしまいました。ただ、後半は緊張感だけは伝わってくるものの、イマイチ何が起こってるのかわかりにくい部分があったのが残念です。「灰色未成年」さんの感想を読んで思ったんだけど、大体何が起こったのか把握した現在の状態で再読したら、また違った部分で感動できるかもしれないですね。

傲岸不遜でいつでも自信たっぷりの七那のキャラは非常にツボでしたが、“やさしい魔法使い”との一件以来、お金以外での解決方法が判らなくなって「お金があれば何でもできる」という考えになったのと同時にそれ以外で人が動く理由がわからない少女になってしまったのは凄く痛々しさを感じる。特に自分の事を友達だといってくれた詩歌を失うまいと、必死にオークションに参加する姿がなんかは、酷く脆く見えました。

勝負に負け、お金だけでなく何もかもを亡くしてしまったと思い込み絶望する七那を必死に立ち直らせようとする詩歌と弐兵衛が最高。特に弐兵衛はただのヘタレかと思わせておきながら、とんでもないダークホース。彼の独白には色々な意味で震えました。

個人的には8巻がちょっと微妙だったので色々心配していたんだけど、今までとは毛色は違うものの文句なしに面白かったです。今回ニアミスながらも接触を果たした“かっこう”と詩歌の今後にも期待!

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戦闘城塞マスラヲ Vol.2 神々の分水嶺

[著]林 トモアキ [絵]上田 夢人

闇医者に引っかかり、法外な治療費を請求されたヒデオとウィル子。借金を返す為にダンジョンに挑むがまるでお話にならず、途方に暮れる二人の前に現れたのは“悪の組織”魔殺商会だった!目つきの悪さと“優勝候補”という肩書きを生かして魔殺商会の借金取りを始めたヒデオだったが…?
 

ヒデオ、遂に就職(笑)

そしていきなり「お・り・が・み」キャラ大量に出てきたーー!?
そういえば1巻読んで以来、残りを積みっぱなしです。まあ、「お・り・が・み」の事前知識が無くても読めなくは無いけど、逆に半端にキャラを知っていると色々ともどかしい部分が多く…(なんであの人が「魔殺商会」にいるのー!とか)とりあえず3巻が出るまでにとっとと読んでおけという事でしょうか。

前回と比べて、ハッタリと口先三寸で切り抜けるコメディっぷりは割と抑え目で、ちょっと残念。むしろ前回でやらかしたハッタリがバレそうになってハラハラする回数の方がずっと多かったような…。また、“魔殺商会”に就職してしまったが故に?みたいな苦労も多く、全体的に結構シリアスなノリでした。
ただ、ヒデオにしろウィル子にしろ、今後の成長が伺えそうな終わり方だったので小細工無しに、普通に燃え小説として面白くなってきた感じです。

個人的に一番ツボだったのが、元勇者・長谷部翔希とヒデオの半端じゃなく低レベルな会話…就職活動失敗回数で密かにバカにしたり、フリーターな元勇者と例え抜け出したいと思っているとはいえ正社員な自分を比べて密かにほくそえんだり…ああ、そのみみっちさ、流石元NEETだと思えてなりません。というかおぬし、全国のフリーターに喧嘩を売っておるな!!!
…べ、べべべべつにうらやましくなんかないんだからねっ!正社員っていったらやっぱボーナスだよなーいいなーなんて思ってないんだからねッ!!!


ちなみに、今回は本編がシリアス気味なのに対して、番外編がはっちゃけてます。特にエルシアのマイペースっぷりには何度笑わせられた事か。

凄く良いところで終わっているので、続編が楽しみです。
とりあえず今月中(くらい)に「お・り・が・み」読破を目指そうかな!

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上半期の読了報告&第三回オモシロ検索ワード

bk1のブリーダープログラムが終了とのことなので、最新2か月分の記事のリンク先を変更するついでにちょっと記事前半部分のデザインも変更。ブリーダープログラムが終了するのも残念ですが、「簡単リンク君」も一緒になくなるというのが残念でなりません。めちゃくちゃ便利だったのに…。

とりあえず以前から別サイトのほうで登録していたA8さんに乗り換えましたが、こんな弱小サイトでアフィリエイト代が5000円になるなんて、一体どれだけ気の長い話になるんでしょう。別ジャンルサイト用に契約しているレンタルサーバーのアフィリエイトでうっかり誰かがレンタルサーバー契約してくれるのを待つしかないような予感がします。

というわけで、2007年も半分終了したので軽くまとめ&恒例の検索ワードネタでも。

2007年上半期読了冊数

 2007年1月:16冊
 2007年2月:17冊
 2007年3月:11冊
 2007年4月: 7冊
 2007年5月:17冊
 2007年6月:14冊

    合計:82冊

感想を書いたのが82冊、後感想を書いていない「スレイヤーズ」の短編が2冊だか三冊あるので正しくは85冊前後って感じです。3?4月のスパロボWや逆転裁判4をやっていた所為でペースダウンした時期に普通に読めていれば3桁も夢じゃなかったかもとか考えるとちょっともったいない気分ですが(笑)

やっぱり世間のラノベ感想サイトさんから比べるとぜんぜん少ないですが、これ以上ペースを上げると感想を書くのが追いつかなくなりそうなのでこのくらいで丁度良いのかなあという感じがします。ところですいません、deltazuluさんの読書記録見て爽健美茶噴出しました。

今月の人気検索ワード(作品別)

■嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
色々な意味で注目の問題作でしたね。記事別のアクセスランキングでも堂々の1位。
しかし、月末に戯言シリーズ読んで、改めてみーくんのいーちゃん度は高すぎると思った。

■おと×まほ
先月からの連続入賞。むしろランクを上げている件について。
女装少年TUEEEEEE!!!!!

■レジンキャストミルク7
今月の読書記録は正直「レジンキャストミルク」と「きるらぶ」抜きには語れません。
ちなみに記事別アクセスランキングでも3位でした(2位は「きるらぶ」)
殊子先輩が…もうほんと今回は泣いた…。


以下、オモシロ検索ワードのコーナー。




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ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹

[著]西尾 維新 [絵]竹 

木賀峰という、大学の助教授からバイトの誘いを受けた。偶然まとまったお金が欲しかった「いーちゃん」は破格のバイト料につられ、春日井春日・紫木一姫と共に木賀峰の研究所に向かう。“死なない研究”をしているという木賀峰の研究所で、いーちゃんは一人で二人の殺し屋“匂宮兄妹”と“死なない少女”に遭遇し、同時に凄惨な運命と直面する…!
 

序盤でいつも通りのいーちゃんの日常を展開して、そんな中でも潤さんの台詞や狐面の男などで今までに無い不安を煽られ…—そして迎えた惨劇。いーちゃんが作品内でも言っている通り、確かにミステリモノのような「ひとりひとり…」というやり方は非合理的ではあるんだろうけど、次々とキャラクター達が……されていく様は衝撃的でした。ネタバレを読んでいたのでなんとなく先の展開は予想がついてしまったのですが、そうだと分かっていても直前の会話を思い出すとどうしようもなくやるせないものがありました。

とにかく姫ちゃんが可愛い。もう犯罪だろってくらいに鈍感ないーちゃんに苦笑しつつも、自分の望みが叶わないであろう事を自覚しつつも、幸せだと微笑う。もう、なんて健気なんだろうこの子は。そして彼女の気持ちに気づけない(気づかない)いーちゃんに、もどかしさを感じました。

自分でも予想していなかったほどのショックを受け、自暴自棄になるいーちゃん。そんないーちゃんを優しく諭しながらも、妖しく縛りつけようとする玖渚。吐露されたいーちゃんの本音。そして優しく厳しく叱り付けるみいこさん。いーちゃんが立ち直るまでの一連のキャラクターの動きはほんと最高。みいこさんもいいんだけど、“死線の蒼”の場面が個人的には一番好きだったりします。今後どうなるのか、ちょっと楽しみになってしまう一場面でもありました。

“最強の請負人”哀川潤の手を借りず、事件に蹴りをつけたいーちゃん。そして姿を見せた“敵”、狐面の男。全てに決着が着くであろう最終巻がとても楽しみです。

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ダナーク魔法村はしあわせ日和 ひみつの魔女集会

[著]響野 夏菜 [絵]裕龍 ながれ

今日は「冬始まりの日」。新しい冬服に身を包んだイズーは突撃魔女・ビーから今夜は外に出ないよう、念押しされる。なんでも男子禁制の「ひみつの魔女集会」が行われるらしい…。好奇心をそそられはするものの、もう「ま」のつく面倒ごとに巻き込まれるのはこりごりだ、と家でおとなしくしていたイズーだったが、あろうことかダナーク署署員のシーカーが魔女集会を覗いてしまって…?!
 

長らく放置してました、「ダナーク魔法村」シリーズ第二段。好奇心から「ひみつの」魔女集会を覗いてしまったシーカーを助けるためにイズーとビーが奔走するというお話。

どう考えても一大事だっていうのに、妙に緊張感の無い村人の一連のやり取りが素敵過ぎます。魔女鍋にぶちこまれることよりも、自分を煎じて出来る薬が単なる軟膏だという方に文句をつけるシーカーとか、とりあえずシーカーがぶち込まれた牢屋に色々運び込んじゃう村の男達とか…軟膏のくだりについては、本気で飲んでたお茶噴きそうになりました。もうほんと、常識人なイズーの苦労が偲ばれます(笑)

ただ、逆にそれだけのんびりしたやりとりがあるからこそ、魔女達のはっきりとした態度に薄ら怖いものを感じてしまいました。村の男達もシーカーに差し入れをするくらいはやるけど、助命嘆願みたいな話には絶対に乗ってこない。ほんと、こういう“伝統”だの“慣習”のたぐいって怖いです。

シーカーの罪を帳消しにしてもらうため、「まくらの森」と呼ばれ、普段はダナーク村の人々が近づかない闇の森に向かうイズーと、魔女長アガードの命令でイズーについていくことになったビー。ビーをはじめとしたダナークの魔女、特にマリーク家にまつわる確執などといったダナーク村の影の部分が少し明らかになって、今後の展開に影を落としてきそうな感じです。いつのまにか3巻が既に発売されているようなので近いうちに買ってきたいと思います。

それにしても、本編もさることながら今回は普段とは違ったビーの一面を見て、内心右往左往するイズーが非常に良いですね!特に元気の無いビーを励まそうと孤軍奮闘し、我に帰って自己嫌悪に走る辺りのくだりなんか最高!!しかもそんなイズーの心遣いを知りつつもさりげなく焦らして美味しいところを持っていくビーが可愛い。

何も知らないまっすぐな少女と思わせておいて(それもまた彼女の一面ではあるのですが)、今回は完全にイズーより一枚上手でした。この二人のやりとりは是非もっと見てみたいです。

女の子はみんな魔女!!

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レヴィアタンの恋人

[著]犬村 小六 [絵]赤星 健次

世界的なウィルス汚染により、99%の人類が死滅してしまった。それから半世紀ほどが経ち、ウィルスの汚染により遺伝子が超常的な進化を遂げた“特新種”と呼ばれる人種が現れる。呼吸器系の“特新種”で、気を操る事が出来る少女・久坂ユーキはその能力をもって調布付近にある集落を守っていたが、あるとき鉄橋の上で、特新種である少年と出会い…
 

遂に手を出しましたよ初GAGAGA。

「いつも感想中」さんのレビューを見て心惹かれて購入してみました。ものすごい血みどろという噂を聞きつけ久しぶりに「血みどろ大好き☆」な血が騒いだのですが、そこまで血みどろ?という印象も受けなかったですねー。個人的三大グロライトノベルと認定している「Missing」「ダブルブリッド」「インフィニティ・ゼロ」には遠く及ばなかったです。(特に前者2つとは比べるのが可哀想な気もするが…)

確かに内臓がべろーんとか普通に出るし、キャラクターもガッツリ死んでいくのですが、あまりにもサラっと内臓が飛び出したりするので生理的嫌悪感は全く感じなかったと言うかー…グロい描写は多いはずなのにドロドロというより、妙にサラっとしてますね。でもこれ読みながら昼飯食ってたとか流石に言えねえよな、言えねえよ。

むしろこの小説はどちらかと言うとユーキ&タマのラブコメ具合が明らかに肝。二人とも中々本心を見せてくれないのですが、時々チラリと覗かせるお互い惹かれ合ってる部分がとっても美味しいです。というか二人とも見事なツンデレですね!ユーキちゃんは完全なテンプレ通りのツンデレなのですが、虐待されてる事に散々文句をいいながら、ユーキがしおらしい態度になったとたんに「気持ち悪いからやめろ、いつもみたいに見下せ」とか言い出すタマ君が実は中々良いツンデレだったりします。

ユーキとタマ以外にも、調布新町の仲間達にしても過去編に登場する“彼女”にしても、なんというか凄く心根のまっすぐなキャラが多くて、こういう荒廃した近未来の話にしては凄く爽やかな読後感に浸れたのが印象的でした。特に岩佐木のキャラが凄くお気に入り。敵になるか味方になるかは微妙そうなキャラだけどぜひとも今後も活躍して欲しいものです。

色々と期待していた方向とは違ったけど(笑)凄く正統派に楽しめた作品でした。
続編が出るなら絶対買います!


…しかし、1つだけ気になったのが挿絵…
なんというか、表紙に惹かれて買ったのもひとつあるのですが、なんというか挿絵がキャラアップばかりで面白くなくてがっかりです。アクションが多い話なんだし、絵で補完したいシーンが結構あったので残念。あと、主人公の「タマ」のグラフィックがどうしても文章を読んで想像した私の脳内グラフィックと挿絵が全く一致しなくて、凄く困りました。嫌いな絵じゃないんだけど…うーん。

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