ページ 157 | 今日もだらだら、読書日記。

ルナティック・ムーンV


[著]藤原 祐
[絵]椋本 夏夜

 
「ルナティック・ムーン」シリーズ完結編。
4巻の感想も書きたかったんですが…読んだのが前過ぎて内容覚えてない(汗)
というわけで4巻飛ばして5巻の感想行きます。
そういえば大学の講義に潜った時、講義中にこの本読んでる後輩が居てビックリしたなあ。

ルナとシオンの強い絆で結ばれているさまが非常に良いです。ラブラブ(笑)
全体的に描写グロいし、ラストの方は人死にまくりで完全なハッピーエンドとはいい辛いけど本当に根本的なところはすごく正等派なストーリーで読後感もなかなか良好でした。何より全てのメインキャラが一生懸命、必死に生きようとしていく姿が凄く印象的で。フィオナの最後だけはちょっとアレでしたけど。シオンも凄い好きなんですがセールとリカが凄い好きだったな。

そんで一番泣けたのが、レインが死んだところ。レインさん自体かなりかっこよくて好きだったのですが、最後が本当に可哀相で。ロイドとラブラブなところが見たかったです。ミュリエルには悪いけど。逆にミュリエルは偉いあっさり殺されてそれはそれで可哀相だったかな。

といいつつ、今回キャラ的に一番ツボったのが ト マ ズ だったりするんですけどね!
生意気天才少年大好き。っていうか挿絵のトマズ君がまた…!!
最後はちょっとアレでしたが。

キャラ的には本当に悪いキャラっていうのがあまり居ないように感じたのですが
死に方で凄い善悪分けられちゃってるなと思いました。
ミュリエル・トマズ・フィオナ・メインシーとか結構もろに…アレだったので。

あと、レインと同じくらい可哀相だったのがエロイーズなんですが。
密かにエロイーズとエンダのコンビが好きだったので、二人には幸せになって欲しかったよ(涙)

なんだかんだいいつつ、一応ハッピーエンド?で終わってくれてよかったです。
最終巻は駆け足で伏線しまっていった感じが否めなかったけど、特に未消化の部分も無いし。
次回作に期待してます。


プロットディレクター


[著]中里 融司
[絵]日向 悠二

 
面白かったのか面白くなかったのか凄い微妙…。

個人的に「組織なんだけど実は学校のクラブ活動」とかはっちゃけた展開は面白いと思うんですが
主人公たちの「普通の人間じゃないっぷり」があまりにも壮絶すぎてびっくりさせられたのは確かなんですが
正直、作品からそこはかとなく漂う超日本人至上主義みたいなのが…・。

アメリカ人のすぐに他の民族の扮装に首を突っ込んじゃうようなおせっかいな考えが良いなんて思わないですし
ネオナチの人々の自民族至上主義もどうかと思うんですけどね、
この作品に出てくる人々の日本人至上主義っぽいのも相当だよ…

そして敵の節操のなさといったらないんです。
日本を神の元統一するだの他民族を「野蛮な白色人種」、ヒロインを「下等生物」など、散々下げずんでおきながら
どーして目指すのはムー大陸復興で使うのが神話オデュッセイアに出てくる巨人なの?
そこまで日本万歳するなら日本神話からネタ取って下さい。

主人公と「カスタムキューカルテッド」を結びつけるために、悪役をより悪役らしく書いたというのは多少あるとして
それにしてもあまり気分のよくなるものじゃなかったです。
そしてアメリカ軍との戦闘シーンは良くも悪くも「電撃的な」グロさが健在でした(笑)

なんだか、色々頭がクラクラした作品でした。
作品自体は面白いのに、この偏りまくった他民族排他思考が全てをダメにしている気がするよ…。

その他の部分は割りと面白かったです。多少テンポ悪いかな、とは思ったけど。
主人公達の設定も変わってて面白いし(麟ちゃんが特に可愛かった)
↑のような思考が気にならないならオススメの作品です。


世界で一番優しい機械?SOFT MACHINE?


[著]榊 一郎
[絵]水上 カオリ

 
初めてスクエニのEXノベルズに手をつけてみました。
っていうのも、最大の理由は書いてる人が「捨てプリ」の榊一郎で、挿絵が水上カオリさんだったことに他なりませんが。

最初の暗い展開、物語に登場する暗い過去を持ったキャラクター達と相反して
ストーリー全体がもつ雰囲気はタイトルの通り暖かく、優しいものでした。
近未来物ということで、舞台になる病院の雰囲気がもっと近未来的な物だったらこうはならなかったんでしょうが
看護ロボットが兎型だったり、ナース服もレトロなものだったり、
更に挿絵の水上さんのイラストがその雰囲気を高めてくれていると思います。

全体に流れる雰囲気と違い、ストーリー全体は物凄く重く、暗いです。
この辺をそう感じさせず、さらりと読ませてしまうところが榊さんの凄いところかな、なんて思ったり。
(「スクラップドプリンセス」もそんなところがあったような)

スクラップドプリンセスシリーズとの一番の相違点はやっぱり「強力な力を持った味方」が出てこない事のように思えます。
でも捨てプリシリーズでも結構「民間人の無力さ」みたいなのが出てくることが多いので
それが大きくクローズアップされてる感じが。
個人的にこの人のストーリーはかなり好きです。

で、まあそれはそれとして、一番気になったこと。
クロック・ワーカーズの設定、もろに「捨てプリ」の粛清使じゃん!!!
違うのは最後のクロック・ワーカーズの一言くらい?あれなかったらかなりそのまんまのような。


埋葬惑星 The Funeral Planet


[著]山科 千晶
[絵]昭次

 
ライトノベルというよりちょっと童話みたいな、可愛い感じの話です。
イラストがまたストーリーの雰囲気に合っていて可愛いv

若くして死んだマスターのために作られた慰霊用アンドロイドが、
彼の「外にでたい」という願いを叶える為に奮闘する、という話。
何も知らなかった子供が外の世界を知る、という絵本のような構成の話ですが
結構そこはライトノベルらしく大人の世界の事情(笑)も加わってきます。
タイトルにふさわしく、暖かいながら静かで物悲しい雰囲気が作品全体に漂ってます。

どうでもいいけど用語解説は別にいらんと思う。
確かに難しい用語もあったけど込み入った話じゃないし、理解には困らなかったし。


しずるさんと偏屈な死者たち


[著]上遠野 浩平
[絵]椋本 夏夜

 
椋本さんの挿絵につられて買ったらブギーポップの人の本でした(笑)
なんかしずるさんの設定自体が「ブギーポップ」ホーリィ&ゴーストに出てくるスリムシェイプの設定に
檄似だったので「パクリ!?」とか思ってたらパクリもへったくれもなかったという…(著者名確認しろよ)

とある病気で病室から出られない「しずるさん」が、主人公が集めてきた週刊誌の資料や事件のあらましのみで
どんどん事件を推理して解決してしまう、というのが基本的な粗筋。
主人公は結構推理するよりもしずるさんの推理にふんふん頷いてるだけっぽいキャラなのですが、
しずるさんの為に色々と事件の情報収集の為に奔走していく姿がなんだか意地らしくて可愛らしいです。

しずるさんは前向きな主人公に対して非常に後ろ向きな人(不治の病?だから仕方ないんだけど)なんで
ちょっと個人的にはもうちょい明るくなってくれんか、とかおもいますけど。
でも彼女のおっとりした空気が作品自体が暗くなるのを中和している感じで、バランスは取れてますよね。
しずるさんの病気、不思議な病院の謎など色々と謎っぽいのは残っているので続刊が出るんだと思うんですが。
密かに楽しみでしょうがありませんv

間に挟まってる書き下ろしの小話もほのぼのしていて可愛かった。
ただ、ミステリーの内容としては結構グロい感じなので苦手な人は注意したほうが良いかもしれません。
最初の話とか想像しただけでかなり気持ち悪い感じだったので。


海辺のウサギ


[著]鈴木 鈴
[絵]片瀬 優

 
「吸血鬼のおしごと」最終巻はどうし(サーバーとの接続がキャンセルされました)
ついでに「ウサギ」って三文字に反応して購入した訳ではありませ(蹴蹴蹴)

「吸血鬼のおしごと」シリーズのコンビが贈る新作。
最近かなり殺伐としている「おしごと」シリーズの初期を思わせる、
どこか暖かい雰囲気のストーリーです。

最初、世界観を理解しにくくて、物凄く混乱したのですが、読み始めると結構面白い。
結構設定は重苦しかったりするのですが、登場人物が全体的に暖かくてほのぼのさせられます。
エンディングにもしっかり「オチ」が付いててなんか好きだ(笑)
最近電撃文庫含めて結構重苦しい作品ばかり読んでいたのでかなり和めました。

唯一不満な点を上げるとすれば…やっぱりこの作品、設定が掴みにくい。
特に破片世界の説明は、多分挿絵がなければ理解できなかったんじゃなかろうか(汗)
挿絵と見比べながら、破片世界の説明部分の解説を理解するのに10分くらい要しました。
私の頭が悪いだけかもしれませんが…

あと、挿絵と本文が微妙にズレてます。
ワイズ・アイズの瞳は「全員黒である」っていう説明がされているにも関わらず
この作品に登場する二人の瞳の色は明らかに濃紺と緑ってどうよ。
もうこれがきになってしょうがありませんでした。
二人のイメージカラーを際立たせたいとか、黒といっても本当に黒で塗るのはどうかと…とか
色々挿絵描きさんにも考えるところがあったんだろうけど
でも濃紺のカタリナはとにかく、アイリーンの瞳なんかは完全にしっかりと緑なんですもん…(汗)


ルナティック・ムーンIII


[著]藤原 祐
[絵]椋本 夏夜

 
今までは変異種は純血種にとっては忌むべき存在、という所だけアピールされてきたんですが
今回は苛めの対象もちやほやされているのも変異種ってことでちょっと趣が違いました。
やっぱ人間、見た目がいいと得できるね、って話で。
でも見た目がいいと損することもあるぞ、って話でもあり。

しかしスミタとティーの変異は読者への萌え狙い変異ですね(いうな)
そしてあっさり手の上で踊らされてるバカが一人。

1巻から割りとそうだったんですが、今回はシオンの過去話がメインということもあり、展開暗いです。
子供の邪気のない苛めとか虐待とか、人間の汚いところとかもりもりで。
そんななか、さりげなく入ってるルナとシオンのほのぼのラブラブシーンに癒されました。


TETORA


[著]深沢 美潮
[絵]山本 ケイジ

 
ラノベの代表作ともいえる「フォーチュンクエスト」の作者の近未来短編SF集。
イラストが結構好みだなーと思ったらROアンソロでおなじみの「超肉」さんでした(笑)しかし、もうこういうイラストレーターさん達にたけひとさんの影響受けすぎとかいう突っ込みはいれるだけ無駄なんでしょうかねえ。好きな画風なだけになんか嫌なんですが。

全体的な感想として、作者は現在のITとかデジタルなものに関して
かなーり懐疑的なイメージを持っているんだなあと。
3作中2作品は、ネットの形だけの人間関係よりも現実の人間関係が大事、
ってしきりに主張しようとしている部分が見て取れるんですよね。

以下、作品ごとの感想↓

表題作「TETORA」
最初の方のほのぼの展開から、その後のリアルでの知り合いにネットゲーム上で
PK(プレイヤーキル)されるという展開はネットゲーやってる人間としては
あまり他人事とは思えず、かなり怖くなりました。
ネットっていうのは基本的にリアルで表現できない自分を表現するみたいな部分があるので
「知られたくない部分」を晒している人間にはリアルでの知り合いに見られるのは凄い恐怖ですよね。

その後の特訓のくだりは普通に笑えましたが、その後の展開がちょっと安易なような。
最終的に「主人公はネットの世界から目覚めて現実での友人関係を手に入れた」ってくだりに
そのエンディングはあまりにも安易だろうという印象と「納得いかない」という思いが起こるのは
やはり私も多少ネット依存っ気があるからかもしれませんけど。

「私とロボットの関係」
一番ほのぼのとして好きだったのがこれ。
ロボットと人間の友情・愛情を描く作品は全体的に好きですが、
「1週間だけ」の関係というのが非常に印象的で、面白く哀しい。

ただ、主人公が憧れのお兄さんからのメールやデータを全て削除するのが印象的でしたが
「そんなにお前はネットに恨みがあるんかっ!?」とツッコミたくなったネット依存症の私(笑)

ネットでの人間関係に於いて、本当の自分・本当の相手を理解するのは難しい。
どうしてもディスコミュニケーションが発生する、っていうのは判るんだけど
リアルの事情で離れた相手とメールとかでコミュニケーションすることまで否定する必要はないと思う。

「ファントム・ファーザー」
ネットに関する言及が無かった為なんか一番安心して読めました(爆)
その分一番印象に残らなかったのも事実。
最後の終わり方もなんかありがちというか、ある意味当たり前の結末で、なんだかなあと。
なんか綺麗な終わり方といえば聞こえがいいんだけど、奇麗事臭い気がしてしょうがなかった。


こんなこと書いてますが「客観的に見れば」面白かったです。
単純にこの人の作風と私が合ってないだけなんだろうなあ。


リバーズエンド after days


[著]橋本 紡
[絵]高野 音彦div>
 
「リバーズエンド」の番外編。
ストーリー終了後のメインキャラクターたちのその後が描かれています。

「リバーズエンド」本編はどちらかというと2巻以降、ずっと非日常な世界での話なのですが
そこに出てきたメンバーの日常の話になっているので、非常に新鮮に読めました。

直人の話が好きです。なんかすごい青春してて(笑)
遥との関係がまたもどかしくて、ヘタレっぽい直人が大好きだ!!
逆にどうしてもダメだったのが七海の話でして…
グロは大丈夫だし、精神系ネタも結構好きな私ですがリスカネタだけは苦手(汗)
妙なリアリティを感じてしまって今回は吐き気まで覚えてしまって…ううう。
偶然、前日にテレビでリスカに関するドキュメンタリーをうっかり見てしまったのもありましたが。
ううう、マジでリスカ跡とかテレビで出さないでほしいよ(泣)

七海が普段は明るい女の子で、誰もそういうことをすると思ってないあたりに
元々鬱病っぽい子がリスカするのよりも大きな切迫感、リアリティを感じてしまう;

拓己の話は非常に切なかったです。
自分が大好きで、もう一生あえない女の子が居て
その子と何もかも同じなのに、どこか違うってこと判ってるなんて
もう考えただけでもつらいよ…。

短いのですぐに読めるし、「リバーズエンド」本編が好きな人は楽しめるかと思います。


リリアとトレイズI そして二人は旅行に行った


[著]時雨沢 恵一
[絵]黒星 紅白

 
「アリソン」シリーズの続編。
アリソンとヴィルの娘リリア、フィオナとベネディクトの息子トレイズが主人公。

っていうか序章が「アリソン」最終巻の終章そのまま…っていうのにツッコミ入れたくてしょうがないのですが。どうせなら同じ文章ではなくて微妙?にでも文章かえて欲しかったなあ…って我侭かもしれないけど。同じ場面を例えば別の視点から書くとか、何か他にやりようがなかったのかなーとか。ぶっちゃけ読み飛ばしましたけど(笑)いきなり読んだ部分が出てきてちょっと萎えたので。

っていうかアリソンがまた偉く私好みのお姉さんに成長してて…。
トレイズの苦労症+ヘタレ+昼行灯のトリプルカウンターもかなり効きましたがっ。しかし折り返しポスターのトレイズがちょっぴりキノに見えたのは私だけですか。フィオナ&ベネディクト夫婦もまったりしてて好きです(笑)

ラーチカの街は、なんか凄い伊豆とか熱海の辺りを髣髴します。
寂れまくりの元観光地ってあたり…伊豆熱海は最近は少し盛り上がってきてるのかな?
それにまあ別に治安は悪くないけど。

っていうか今回は後書きがイマイチインパクトなかったかな?。
キノ8巻のインパクト強すぎたってのはありますけど。文章は至極普通だし。
いや、毎回後書きレビューすんなって感じですが。
でもこの人の本で後書き抜いたら面白さ半減すると思うのは私だけですか(いいすぎです)