ページ 153 | 今日もだらだら、読書日記。

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少女七竈と七人の可愛そうな大人

[著]桜庭 一樹

ある日、ごく平凡な女・川村優奈は辻斬りのように七人の男と寝、灰のように燃え尽きたいと思った。狂乱のような1ヶ月の後、身ごもった彼女は誰の子とも知らない子を生んだ。そんな「いんらん」な母から生まれた七竈はみるみる美しく育っていって…
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「いんらん」な母親と人並みはずれた美貌を持って生まれた少女・川村七竈と彼女を巡る人々(一部人間外)の視点から描かれる、連作短編。

「かんばせ」を始めとしたどこか古風な言葉遣い等からしっとりとした大正文学的な印象を受けるのですが、それでいて会話のテンポは非常に軽妙で、どこかライトノベル的ですらあります。七竈の友人であり、こちらも超絶美少年な雪嵐とのちょっと倒錯気味なやりとりや、飼い犬・ビショップの視点から語られる物語も非常に良いのですが、個人的には雪嵐に憧れる後輩・緒方みすずとのやりとりが一番好き。「なんですか、後輩」「本当にヘンな人ですね、先輩」と互いに罵りながらみすずが徐々に七竈に惹かれて行く姿がみてとれて、なんだか微笑ましい。「後輩」「先輩」って呼合いが二人の複雑な心の距離を端的に表しているようで、また素敵でした。よもやラストでああいうオチに行くとは予想も付かなかったけど。

美少女でありながら男など滅べばいいと考える鉄道マニアというちょっと変わり者な七竈ですが、そんな彼女が内に抱える悩みは意外にもごく普通の少女らしくて、そのギャップに魅了されました。

既に通り過ぎてしまった青春時代のほろ苦さとか、輝いていた一瞬の思い出を思い出さずにはいられない。ハードカバーは敷居が高いから、と今まで積んでおいたのを思わず後悔せずにいられない一作でした。

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暴風ガールズファイト2

[著]佐々原 史緒 [絵]倉藤 倖

チーム名もユニフォームも決まり、いよいよ本格始動する新生ラクロス部。しかし、「同好会」から「部活」へ昇格し、公式戦に出場するにはあと4人チームメイトが足りない。そんな中、五十嵐が進入部員候補として目をつけたのは、和製ホラーマニアのオーストラリア娘に学園が誇る“王子様”で…!?
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1巻から間髪いれずに読みました、続けて読了の女子高ラクロススポ魂小説第二段。メインキャラクターが「12人(+α)」と、シリーズ第二巻としては物凄く多い筈なのに、そのキャラクターの人数を全く感じさせない各キャラクターの存在感が凄い。確かに嶋あたりは全体的に霞んじゃってる印象を受けましたが、それでも12人が12人、強烈なインパクトを残していきました。

特に、今回は中学生トリオが美味しい所持って行きすぎだったかと。依奈の独白も小坂姉妹の複雑な家庭の事情もさることながら、おそらく最も不順な動機で入部したであろう性悪双子・明葉&光葉姉妹が少しずつラクロスの楽しさに目覚めていくくだりは、もうたまらない。この2人は個人的に苦手なタイプで、序盤からほぼ嫌悪感しか抱いていなかっただけに、ラストのやりとりが一気にツボに来てしまいました。

噂の武士気質の「王子様」はぶっちゃけ、こういう女子高モノに絶対「居そうなキャラ」で面白みにかけたかなーとか思ってあんまりツボには来なかったのですが。どちらかというと、すっかり皮をはいだ級長のツッコミ役としてキャラを確立してしまった長谷川が地味に良い味を出していたと思います。なんていうか、ボケだらけのあのラクロス部に、ツッコミキャラはとっても重要なのです。彼女がいなければあの部活はボケしかいなくなってしまうのです。うん、どう考えても最重要キャラだよね?

そして、今回僅かにフラグがたったような気がする広海と博巳のダブルヒロミコンビから目が離せません。軽薄な駄目兄貴かと思わせておいて、いいとこあるじゃないですか。というか博巳さんは良いツンデレ。

遂に12人そろって迎えた公式戦。ガンガン勝ち抜いていった緒戦の爽快感から一転、去年の優勝校・西嶺大付属との絶望的な戦いはもうひたすら熱くて、紙面の向こうから彼女達を応援したくてたまらなくなりました。古豪を余裕でぶっちぎった後に、こういう圧倒的な試合を見せられると凄く何か感じるものがありますね。結果として負けてしまうわけですが、“負けを知る”という意味で、この敗戦は彼女達に必要なものだったのだ、とも思えて、それでもこちらまで悔しくなって…。登場人物たちと一緒になって笑い、怒り、泣いた一冊という感じでした。本当に、スポーツに全く興味をもてない自分がスポーツの試合でここまで熱くなれるとは思いませんでした。

この敗戦をまたバネにして、強く立ち上がる彼女達の姿が是非とも見たい!…と思ったら、後書きに続編は売れ行き次第…というどっかで聞いたような恐ろしいコメントが…。ああ、その後書きのセリフ、かの名作女子寮歴史モノ「カーリー」でも読みましたよね。それで「カーリー」の続編はまだですか?え、これって事実上の打ち切り宣言とかじゃないよね!?
確かに合宿以降、妙に駆け足な部分が気になってはいたんですけど…。

是非とも続きが読みたいので、ファミ通文庫編集部様は是非とも続編の検討をお願いします。ほんとお願いします。ついでに「カーリー」続編の検討もお願いします
ファミ通文庫は気に入った作品率が実は一番高いのに、高確率で二巻で終了しちゃうからほんと困る…!!



オマケ。
タイムリーに投票受付中のようなのでぺたっと。
投票してこようかと思ったんだけど、誰も彼も魅力的すぎて正直困る…!
級長がぶっちぎってるようなので敢えてツッコミやツンデレに入れるのもありかな…!!


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暴風ガールズファイト

[著]佐々原 史緒 [絵]倉藤 倖

幼稚園から聖ヴェリタス女学院に通う麻生広海は、別の高校に進学した友人のことで少々鬱屈しつつ、中学時代と代わり映えしない高校生活を送るはずだった。しかし、外部から入学してきた帰国子女・五十嵐千果の面倒を先生から押し付けられ、なし崩しに彼女の目指す「日本一のラクロス部」作りに協力する事に!?部員不足で同好会落ちしたラクロス部を新生させるべく、二人は動き始めるが…
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各所で評判が良いようなので手にとって見ました。日本ではまだあまり知られていない「ラクロス」を題材にした女子校スポ魂モノ。元々あまりスポーツモノは得意ではないので、余程が無ければ手を出さないのですが、これはツボに来ました。

何より、女の子だらけの作品だというのに非常に熱い展開と、個性豊かな部員達がとっても素敵。“優等生”の皮を被った食わせモノの主人公・広海に能天気でどんどんラクロス部の中心的存在となっていく千果、どうみてもアニオタのあかね、負けず嫌いの二重人格お嬢様・ミヤミヤ宮前、真面目なアスリートタイプの長谷川……と、個性豊かな面々が集まって少しずつ一つにまとまっていく姿は、これぞスポ魂モノの王道!という感じ。前に立ちはだかる面々もまた、凄く良い味出してる。

誰よりも突拍子も無い宮前の二重人格っぷりに惚れ惚れしていたら、後半で本性を見せた広海の言動にあっさりノックアウトされました。地の文からしてもそれなりにクワセモノだろうとは思っていましたが、ここまではっちゃけてくれるともう言う事ありません。同級生を恫喝する姿にすっかり惚れてしまいました。姐さん、一生ついていきます!!

また、「マリ見て」の女子高設定にリアリティを感じられず、未だ敬遠している私としては妙にリアルな学校の雰囲気にもニヤニヤしっぱなし。うちの女子高、草刈はなかったけど労作でサツマイモとか植えたんだぜ…。「伝説」の話とかミッションスクールなのに全く“ミッション(布教)”出来てない実態とか、女子生徒だけだからこその開放感というかあけっぴろげ感に「あるあるww」とタダゴトじゃないほどに親近感覚えまくり。

キャラクターだけじゃなく、青い空がとってもよく似合うストーリー展開も非常に魅力的。広海が始めてラクロスに触ったときの感動なんかがストレートにこちらに伝わってくる。試合のシーンで、ボロボロになりながらも走り回る姿がかっこいい。試合を通して意思疎通がイマイチ出来ていなかった先輩方や、対立していた面々とも和解していく過程が、非常に清清しい。

読み終わった後まるで暴風が通り過ぎた後のように、爽快な気分に慣れる1冊でした。これは既に発売されてる2巻も期待。

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量産型はダテじゃない!2

[著]柳実 冬貴 [絵]銃爺

先日の闘いで重症を負い、それ以来出力が思うように上がらなくなってしまったシュナイダーの元に、再び前線への派遣命令が下る。シュナイダーが本調子ではないことを危惧し、必死に反対するヘキサだが全く取り合ってもらえない。キレたヘキサはナンブを連れ、シュナイダーを追って前線にある都市へ向かうのだが…
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気合と根性で量産型のポンコツ・ナンブが頑張るストーリー、第二段……なんですが、ナンブがもう全く“量産型”に見えないのは何かの目の錯覚でしょうか。

…いや、私はどちらかというと某クロスオーバーなSLGでは主人公格の機体ばっかり育てちゃう人なのであまり量産型にこだわりはありませんが、だんだん内容が「タイトルに偽りアリ」になってきてしまったのはどうかと。やはり量産型はかっこいい最新型新鋭機の陰で頑張ってこそ「量産型」だと思うわけですが……まあそれだとちっとも主役じゃないという説もあるか…。

個人的にはやはり、このタイトルだとナンブとその仲間の量産型のオンボロロボット達が徒党を組んで、敵を圧倒するくらいの展開を期待してしまうような。ナンブは確かに骨董品レベルでボロっちく、生まれは「量産型」と言えるかもしれませんが、逆に古すぎてもはや修理箇所を直すのにもパーツを探すのが大変という“特殊”なロボットとして描かれますし、1巻でちょっと危惧したとおりなんだか秘密があるようで……

かっこいい最新型高性能機の筈のシュナイダーが、毎回素晴らしいほどのかませ犬で、量産型のはずのナンブが毎回気合と根性を唄いながらも不思議パワーで大活躍!!というのは確かにある意味新しいかもしれませんが。

…とまあ、苦言から始めてしまいましたがタイトルと内容のギャップ以外、物語自体は非常に面白かったです。天才少女・ヘキサの孤独な姿を見て、その先を案じてしまうナンブはすっかりヘキサの保護者ポジション(及び漫才コンビのボケポジション)を確立。また、ヘキサと同じ天才少女でありながらどこか対照的なテルルの凸凹コンビっぷりも非常に良かったです。二人の天才少女達が、大人ぶってはいても年相応の少女らしくそれぞれの葛藤する姿がまた、凄くいい。

そんな二人を自らの意思によって護ろうとするナンブが、あまりにも圧倒的な敵の手勢を前に絶望しかけてしまうというくだりが非常に最高です。1巻ではなんでも「気合と根性」で押し切ってきたナンブの姿を知っているからこそ、そんな彼に“それだけではどうにもならないこともある”と思わせてしまう敵の姿は、とんでもなく圧倒的に感じる。それでも、その絶望を振り切ってまた「気合と根性」で立ち上がるナンブは、文句なしにかっこ良かった。

そしてヘタレヘタレ言われまくりつつ、決めるところは決めてくれるヘタレ(元)中佐。序盤「こいつら、物語的にいらなくね?」とかこっそり思っててほんとすいません。終盤のあの非常時でもなんだかのんびり?っとした、とんでもない昼行灯ぶりはかなりツボに来ました。素晴らしいやヘタレ。ついでに、すっかりギャグキャラへと転落してしまった最新パーツ・グロリアスはどこへいってしまうのか…。

色々ひっかかるところはあるのですが、それもそこまで気にせず読ませてしまうパワーのある作品です。とりあえず続編では今度こそシュナイダーを活躍させてあげてください。最新型なのにこのかませ犬っぷりは流石に可哀想だ…!!

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イヴ・ザ・ロストワン

[著]山田 桜丸 [原作]C's Ware

内調の新人・桐野杏子は着任早々ワールドトレードビルセンターで爆発事故に巻き込まれる。その時、一緒に事故にあった女性が殺害され、彼女はその事件を追う事になるのだが…。一方、ワールドトレードセンターを爆破した男は“アドニス”となる人物から脅迫を受け、“SNAKE”として動くことを余儀なくされる…。
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桜庭一樹先生、直木賞受賞おめでとうございます!!

というわけで、急遽今月は「積んでいる桜庭作品を読もう月間」と決定してみたわけですが(といってもたった3冊しかつんでないんですけどね!)1冊目は桜庭さんがファミ通文庫からデビューする前、「山田桜丸」名義でゲームシナリオを担当された作品“イヴ・ザ・ロストワン”のノベライズ作品です。実は「EVEシリーズ」は一通りプレイ済、桜庭さんのノベライズ版もこの1冊以外すべて読んでいる私なのですが、「ロストワン」のノベライズだけは絶版になっていた関係で長らく手元になく、こうして漸く手に取ることが出来た、のです、が……これは正直ノベライズと呼んでいいのか……あまりにも出来が酷い。前半は特に「小説版」とは、とても呼べない。

まず、姿無き爆弾魔“SNAKE”の正体が明かされ、エルディアに舞台が移るまでの過程が、ダイジェストで必要最低限にしか語られていません。その為、この作品は絶対に原作ゲームをプレイした人以外にはオススメすることが出来ません。多分、前知識を全く持たずに読んだら何が何だかわからない上、“SNAKE”の正体だけ明かされてしまうという状態に陥るでしょう。この状態では原作ゲームをやってもちっとも楽しめやしない……本当にこれは、ゲームを既にクリアした人のための副読本扱いしてしまってよさそうです。

ただし、登場人物達がエルディアに舞台を移した後の展開は中々面白いです。ゲームをクリアしていればという前提条件が必要となりますが…。特に杏子とSNAKEの視点でのみ語られてきたストーリーに第三の人物である「プリシア編」を追加したのは上手かったと思います。というか、原作ゲームで「???」だった部分がかなりプリシア編で明かされたりするので、原作ゲームの展開が意味不明だったという人は読むと良いのではないかと。結構面白い事実が浮かび上がって来るし、<EVE>の眠りを護りながら、彼女の目覚めを待ち続けるプリシアの心理描写は流石という感じ。

また、SNAKEの行動の理由が明かされたのも良かったですね。結局原作のゲームだと正体が明かされるまでの杏子編ではあまりにも存在感がアレだし、最後の行動の理由も意味不明だし……とある意味謎に包まれていたSNAKEの心理描写が結構あったのは嬉しかったです。ただ、杏子がSNAKEの中の人に惚れてるっぽい描写は素で引いた。それはさすがに強引過ぎるよ!!!

ただ、残念だったのはなんでこれ、ゲーム内で補完してくれなかったんだ!ってことなんですが……プリシア編がED後でもいいので追加シナリオとして追加されたら、ここまでロストワンが糞ゲー扱いされることも無かったんじゃないかと言う予感が。

ロストワンというゲームは、「EVE burst error」という名作PCゲームの続編として作られ、大変に評判がよろしくなかったアドベンチャーゲームです。むしろ糞ゲーとして名前が知れ渡っているゲーム。実際改めてプレイするといろいろトンデモ設定があって、確かに「ミステリー」や「サスペンス」としては全く成立していないような気がします。ただ、その辺が気にならなければそれなりに面白いゲームだと思います。パソコンを通して語りかけてくる脅迫者「アドニス」の薄気味の悪さはかなり衝撃的ですし、プリシア&真弥子の一瞬の邂逅も好き。そしてエルディア編で訪れる終末的な描写はかなり圧巻のものがありました。その辺は凄くツッコミどころ満載な設定をさて置いても楽しんでプレイできたと思います。

実は私、EVEシリーズの中では一番この作品をやりこんでいたりするのですが。
今から考えると、新人賞をとった作家さんが書いてくる設定はめちゃくちゃだけど魅力はある、「B級ライトノベル的」なアドベンチャーだったかと。

…いや、なんていうか、凄く、「burst error」という名作の続編として作られたことで物凄く損した作品だと思うんですよね、これ。面白くないわけじゃないんだけど「burst error」と面白さのツボが全く違うので、前作ファンが怒り狂うのも理解は出来るんです。出来が悪いことを否定する気も毛頭無いし。

ただ、いっそ全くの別のシリーズとして作られてれば、あるいは…とか思ってしまう、今日この頃。



ところで、他に感想書いてる人がいないのかーと思って検索したら、「雲上四季」の秋山さんが感想書かれてるじゃないですか。

……と、とりあえず「ZERO」「TFA」「バーストエラープラス」のノベライズは面白いんですよっ!?3作品とも原作の前後を描いた番外編なので過度な原作知識は必要とされませんし、それぞれ女性キャラの心理描写に焦点を当てる事で「桜庭一樹」さんらしい作品になっていたかと思います。「ZERO」は1年ほど前に読み返してるんだけど、時間軸の関係で「主人公二人が直接出会わない」のを前提に、間接的に二人を協力させて1つの事件を解決させるっていう手法が絶妙で面白かった。

できればロストワンのノベライズは見なかったことに!



【2月27日 追記】
後天性無気力症候群さんの記事を見たらやらずにはいられなかった。
反省などしていない。(カバーのサイズがまるで合ってないけど)


最初期の傑作…間違っては居ない…よね?(黒歴史的な意味で)

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ムシウタbug 6th. 夢恋する咎人

[著]岩井 恭平 [絵]るろお

花城摩理とモルフォチョウの謎を追う一之黒亜梨子は、寧子、愛理衣、霞王の3人を仲間に引き入れ、摩理を虫憑きにしたという“三匹目”を探す事に。殆ど情報の明かされていない三匹目の僅かなその手がかりを得るため、4人はハルキヨ達が情報の拠点としていると言われている図書館に赴くが…
   個人的お気に入り度数
「ムシウタ」外伝シリーズ最新巻。なんか最近本編よりも「bug」シリーズの方が面白(ゲフンゲフン!)

三匹目を巡って摩理の存在すら疑われ、様々な部分で迷いながらも力強く進んでいく亜梨子の話と、ハルキヨの過去にまつわる話。幾つかの謎が明かされたり、本編とのリンクも上がってきてますますクライマックスへ向かって加速してきた印象。そして、クライマックスに向かえば向かうほど、なぜか影が薄くなる主人公(……)

最初の「夢めくる司書」、流行だからってなんにでも腐女子出せばいいってもんじゃねえぞ!!と思ってしまった腐女子の私。いや、実にムシウタらしい壊れキャラで素敵でしたが、彼女も。まあしかしハルキヨと関わってる腐女子なら霞王を男体化する前に、ぜひともハルキヨと梅でカップリング妄想していただきたかったです。いや、もうそのカップリングネタは妄想しつくしたのか、そうなのか。女キャラの男体化は受の女体化以上にマニアックですよ!?(そこはツッコミどころ違う)

後は「夢進む蝸牛」が良かった。亜梨子と“管理人”、そして局長・一玖皇嵩との対決が熱かったし、自らの恐怖に打ち勝ってがんばった“まいまい”も可愛い。ムシウタシリーズらしい、素敵な話でした。

「夢望む訪客」では9巻でメインを張った少女・赤瀬川七那が登場。うーん、“魔法使い”が死んでひねくれる前はこんなことになってたのか…“魔法使い”や周囲の人たちの想いを考えると、なんとも複雑な気分。というかあのときの「大喰い」の目標は誰だったのかが地味に気になるのですが。まさか彼女が……ってことじゃないよね?

そして、何といっても今回の見せ場は表題作・「夢恋する咎人」。梅の視点からハルキヨの過去が明かされる訳ですが、予想以上に梅のキャラが良かった。ハルキヨは行動がぶっとんでるのでイカレキャラに見られやすいですが、この話を読む限りはどうみても精神的には梅のほうがぶっとんでるじゃないか。というかハルキヨは割りと普通の精神してるというか…Dクラの甲斐氷太タイプだよなあ…見事に。

壮絶な過去を持ち、その中で自らの気持ちをもどこか偽りながら、自らの境遇に対してもがき続けるハルキヨと、梅のコンビが素晴らしかったです。今後の彼らの活躍が俄かに楽しみになってきました。

もうなんていうか、梅×ハルキヨでいいんじゃね?

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2007年下半期ライトノベルサイト杯投票します。

今回も参加させてもらいます!
今からあわてて既存作品を読むのもあれだし、遅くなると忘れそうなので今のうちに投票で(笑)

■ 2007年下半期ライトノベルサイト杯 開催のお知らせ(平和の温故知新さん)
↑詳しいルールや投票の仕方等はこちらから↑

タイトルクリックで当サイト内の感想ページに、書影クリックでBK1の該当ページに飛びます。
また、基本的にオススメ度の高い順に並んでいます。

例によって、残り2枠を4作品で悩みまくった既存部門と、
残り1枠が決まらなくて頭を抱えた新作部門の差が素晴らしく激しいわけですが。
ていうか、後期は何気にちょっと前のシリーズに手を出したのと、Dクラの連続刊行があったせいか、
新しく読んだシリーズ自体が控えめだった感じがします。

★新規作品部門


【07下期ラノベ投票/新規/9784044146184】
■DOORS 1 まぜこぜ修繕屋 (⇒感想

狂ってしまった“普通”を取り戻す為、世界の修繕を手伝う事になった姉妹の話。第五次スーパー世界大戦とかもののふキャノンで黒船を追い払うとか、行き過ぎた妹文明とか、妹が触手になったりとか時間の停止に付き合ってる余裕がなかったりとか、もうとにかく何もかもが「ヘン」なライトノベル。バカテスの笑いが「バカ」ならこの作品の笑いは間違いなく「ヘン」。今期はほんと、笑える小説が豊作だった気がします。

 

【07下期ラノベ投票/新規/9784086303972】
■鉄球姫エミリー(⇒感想

下品で凶暴だけど心優しい王女・エミリーが既に手放したはずの王位継承権を巡って命を狙われ、多くのものを犠牲にしながらも生き延びていくという物語。コミカルな前半を読んだだけでは想像もつかない残酷で容赦ない展開は、グロ耐性ある人なら必見です。あと、これだけ1巻を綺麗に終わらせてるのに、周囲の人物を入れ替えることで見事に「ちゃんと続いてる」2巻も最高でした。

 

【07下期ラノベ投票/新規/9784434111594】
■恋姫・無双外伝 紫電一閃!華蝶仮面(⇒感想

18禁エロゲーの「外伝ノベライズ」だというのに必要最低限の商品知識さえ持っていれば無条件に楽しめるという特殊性をノベライズ好きとしては熱く評価したい。ヒロインの1人が扮する義賊「華蝶仮面」一味が悪を討つため大活躍するという特撮美少女モノです。原作やってなくてもそういうのが好きならオススメ。

 

【07下期ラノベ投票/新規/9784829119594】
■量産型はダテじゃない!(⇒感想

人間とロボットが争う世界で、天才科学者の少女とオンボロの量産型ロボットのコンビが殆ど気合と根性だけで色々乗り越えていくお話。燃えあり笑いあり熱血あり涙あり、一昔前の熱血系ロボットアニメが好きな人なら結構ツボにくるんじゃないかという作品でした。しかし、どこぞの勇者王なみになんでも気合で乗り切っちゃってましたよね。

 

【07下期ラノベ投票/新規/9784044731014】
■繰り世界のエトランジェ(⇒感想

イキモノを思うがままに操れる異能を持った少年が、高飛車なツンデレ少女と従順なメイド少女と出会い、異能同士の戦いに巻き込まれるお話。ツッコミ所満載度は次点にした2作品と比べてもズバ抜けて高かったのですが、どうしようもなく設定や世界観がが好みだったので続編への期待をこめて一票。とりあえず、次はどうみても空気ヒロインだったカタナさんの扱いをなんとかしてくださいと言いたい。

 

【以下次点】
RIGHT×LIGHT …学園異能モノというより、青春モノとして面白かった。
ツァラトゥストラへの階段 …面白かったんだけど「扉の外」の方がズバ抜けてたんだよなあ…。


★既存作品部門
【07下期ラノベ投票/既存/9784757736825】
■バカとテストと召喚獣(⇒感想

3巻になってもなお失速しない面白さと、女子風呂覗きに命を掛ける漢どもの情熱にほだされました。ギャグ分も最高ですが、徐々に泥沼の様相を呈してきた明久周辺の恋愛模様も…というか3巻の引きはどんだけ残虐な放置プレイなんだ!…あと、今期最大級の萌え燃料を本当にありがとうございました。よもや、ラノベで女性向本を出すことになろうとは夢にも思いませんでした、いやマジで。
明久可愛いよ明久。

 

【07下期ラノベ投票/既存/9784840241175】
■とらドラ!(⇒感想

先の読めない恋愛模様、魅力的すぎるキャラクターたち、そしてラブコメとは思えないほど熱い展開。他人の恋愛模様に興味なんかねえよという、ラブコメ苦手な人々にも是非読んで欲しいシリーズです…というか、異能要素なしの学園ラブコメが実はかなり苦手な私が全力でオススメさせていただきます。特に5巻のみのりvs竜児、6巻の大河vsすみれは熱すぎて泣く。

 

【07下期ラノベ投票/既存/TYPEMOON:UA04】
■Fate/Zero(⇒感想

人気ゲーム「Fate/stay night」の10年前を描いた、外伝ノベライズ。10年後に続く救いの無さすぎる展開と熱いバトルも勿論魅力の一つなのですが、この作品の魅力の70%はライダー&ウェイバーコンビにあるといっても過言ではないのではないかと。最終巻での二人の別れのシーンでは、もう号泣するしかありませんでした。あとギル様の萌えキャラ化が半端じゃありません。なにこの素晴らしい誘い受!
あ、ちなみにウェイバー&ライダーコンビに燃えた人はなんとかして「アーネンエルベの1日」をゲットすると良いと思うです。まあTYPE-MOON作品関係の知識がそれなりにないとつらいけど。
⇒公式サイトへ

【07下期ラノベ投票/既存/9784840240680】
■吸血鬼のひめごと(⇒感想

前シリーズで素晴らしいまでに残酷な全滅エンドをやってくれた「吸血鬼のおしごと」の続編シリーズ。物凄く久しぶりに読んだら、非常に面白かったです。脇役総入れ替え、前作の事件で唯一生き残ったレレナが不器用ながらも少しずつ新しい人間(?)関係を築きつつ、新たな事件に巻き込まれていくという物語。もう全滅エンド見ちゃったから、あれより酷くなる事は無いもんね!多分!という無駄な安心感とともに見れますね。今後への期待の意味もこめまして、一票。

 

【07下期ラノベ投票/既存/9784829145111】
■アリアンロッド・リプレイ・ルージュ(⇒感想

最後の1枠はやっぱり色々と悩んだのですが、和気藹々としたプレイヤーさんたちの雰囲気と、神がかりすぎなダイスの振りっぷりと、ラストバトルが素敵過ぎたこのシリーズに1票!どことなく物悲しさを感じさせるロールプレイにも、何度も泣かされました。やっぱり面白かった。

 

【以下次点】
魍魎の都 姫様、出番ですよ …時代設定も萌えなのですが、破天荒なヒロインが可愛い!
れじみる。Junk …「ありがと、ばいばい。」がやっぱり最高でした。
“文学少女”と月花を孕く水妖 …卒業編が神がかってそうな気がするんでその時に入れるんだ!
黄昏色の詠使い4 踊る世界、イヴの調律 …ジジーズに燃えすぎて1票入れるべきか悩んだ。

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モーフィアスの教室

[著]三上 延 [絵]椎名 優

岸杜直人は、悪夢に悩まされて寝不足の日々を送っていた。その日も保健室で睡眠を取っていたところ、赤い目をした怪物がクラスメイトを頭から食べてしまうと言う、グロテスクな夢を見てしまう。教室に戻った直人が見たのは、先ほどの夢に出てきたクラスメイトが目を覚まさずに病院に運ばれる姿で…
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ぶっちゃけ表紙と作者名に釣られた衝動買いだったのですが、予想を遥かに越えて面白かったです。というか、三上さんの作品は「=純珪一絵」というイメージが強すぎて、他の人が挿絵担当すると買い逃がしてしまう…。

言うなれば「Missing」から都市伝説的な薀蓄と申し訳程度のグロを抜いて代わりにたっぷり学園異能要素を詰め込んだような物語です。現実化するために人間の魂を喰らうという、人間の強い悪夢が生み出した「夢神」が主人公のクラスを襲い、それらを封印する力を持った主人公が否応無しに巻き込まれていく…という結構典型的な学園異能ストーリーなのですが、とにかく描写が容赦ない。夢の中だから現実の出来事ではないとはいえ、見も蓋も無く人がバリバリ喰われますし、最後のほうは夢の世界血みどろだし……。そんな風景が、思うように身体の動かない悪夢として展開されるわけで、かなり恐ろしかったです。ただその一方で、悪夢の元凶となったとある人物の複雑で屈折した心情が凄い良かった。単なるどうしようもない悪役だと思っていたら、最後の最後で出てきた本当の本音がどうにも悲しいわやるせないわで…。

キャラクター的には、ヒロインにして幼馴染の高飛車少女・綾乃と直人の掛け合いが面白くて、かなりニヤニヤでした。綾乃さんヘタレヘタレ言い過ぎだよ!!更に「普通の人は寝ると魂を喰らわれる」→「そういうわけだから、皆今晩徹夜して!!」という発想を、平然とクラスの皆に命令する姿が漢らしすぎました。メインとなる夢神との闘いも面白かったんだけど、ぜひともコミカルな会話シーンも忘れないでいて欲しいなあと思うほどの素敵さでした。

幼馴染ヒロインの綾乃に、しっかり者のクラスメイト・棗と幼馴染をライバル視する妹(…ブラコン?)も魅力的で、主人公周辺の恋の行方についても今後どうなっていくのか楽しみです。とりあえず2巻にかなり期待。

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とある魔術の禁書目録(インデックス) 15

[著]鎌池 和馬 [絵]灰村 キヨタカ

アビニョン侵攻作戦のために治安部隊が不在の学園都市の裏では、闇の組織がそれぞれの目的の為、暗躍していた。その中の一つ、『グループ』のメンバーとなった一方通行は学園都市統括理事・親船最中の暗殺を食い止める為に向かった現場で『スクール』と呼ばれる組織と接触するが…!?
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一方通行や土御門が所属する『グループ』を中心に、『スクール』『アイテム』『ブロック』『メンバー』という4つのグループが登場し、お互いの利害関係の不一致からお互いを潰しあうという、ちょっぴりバトルロワイヤルな物語。御坂を除く「超能力者」のメンツもほぼ揃い踏みで、一部除いてほぼ90%科学で超能力なお話でした。14巻はちょっと…というかかなり不完全燃焼な印象だったのですが、その憂さを晴らすかのごとく面白かったです。しかし全体的に主人公が出ない巻の方が全体的に面白い気がするのはきのせいですk(強制終了)

凄い個人的な話なのですが、いつもこのシリーズを読むと新キャラを中心にしたゲストキャラクター達のグラフィックと名前・設定が中々一致せず、なかなか物語に集中できないという事が非常に多かったので、今回の章ごとに各組織のキャラクターをイラスト付きで載せていくという手法は凄くわかり易かったです。カラーページに掲載されているイラストはミニポスターサイズにされているせいでなかなか参照できないし、何よりページを戻す手間が無いのが凄く良い。キャラクターが膨大になってきたシリーズはぜひとも今後もこういう手法を検討して頂きたい。

そして『グループ』『アイテム』のメンバーの中心にして、彼らが学園都市の闇で戦う理由やその想いが見えてくるストーリーが素敵でした。グループの4人を始めとした能力者たちの物語は勿論ですが、元『スキルアウト』のリーダー・浜面が本当に輝いていた。当麻のような“幻想殺し”すら持たない、真の意味での“レベル0(無能力)”である浜面が大切な人のために命を掛けて“レベル5(超能力)”に立ち向かう様は本当に熱かったです。

この物語に「上条当麻」という本来の主人公は登場しないわけですが、物語に登場するキャラクターたちが当麻との出会いを経て、受けていった影響があらゆる場面で随所随所に見受けられるのが面白い。特に今回主役級の活躍をする事になる一方通行と浜面が上条から受けた影響はかなり顕著で、出番が無いにも関わらず「主人公」の存在を感じる事ができました。出番が無くてもちゃんと主人公してるっていうのは、ほんと凄いと思う。

そして忘れてはいけないのが一方通行と「打ち止め」の行方。ラストの「打ち止め」が本当に可愛いくて可愛くて…。今後どういう風な展開になるかはわからないけど、この2人には絶対に幸せになってほしいところです。

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鋼殻のレギオス

[著]雨木 シュウスケ [絵]深遊

大地は汚染され、そこで生きていけるのは“汚染獣”と呼ばれる怪物だけになってしまった世界。人類は意思を持って移動する「自律型移動都市」に暮らしていた。武芸の道を捨て、新たな生きる道を模索するために学園都市ツェルニへやってきたレイフォンは、生徒会長の陰謀により転校初日に武芸科に転科を強制され、自衛小隊に編入させられるのだが…
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作者さんの前作「マテリアル・ナイト」が肌に合わなかったので新シリーズも敬遠していたのですが、夏コミで買ったレギオス本とか、以前書いた生徒会長キャラまとめエントリでオススメ頂いた事もあり、1巻だけ買って長い事積んでました…のを、ようやく読了。

えーと、マテリアルナイトの感想でも散々書いたんだけど、この人の文章、すっげー読み辛い。自分以外にこういう感想を聞かないんで、肌に合わないのかもしれない。とにかく、読んでいてなかなか設定や描写が頭に入ってこない。テンポ悪い。特に前半の学内での模擬試験?の時の戦闘描写の判り辛さは格別で、何度読み返しても描写が浮かんでこなかった…自分でも酷いと思うんだけど、特に読み飛ばした訳でもないのに「あれ、ニーナいつ怪我したの!?」状態。ラストバトルは結構あっさりかたがついた所為か、まだマシだったけど…。キャラや物語もイマイチツボに来なかった前シリーズと違って、今回は物語も設定もキャラクター達もかなりツボに来ただけに、ただひたすら読み辛いのだけがネックでした。

キャラクター的には女の子勢も凄くいいんだけど、主人公・レイフォンの萌えキャラっぷりはかなりのもの。葛藤しまくりのヘタレくんなのに実は反則レベルの最強キャラで戦闘モード入ると冷静沈着キャラ(むしろ冷血キャラ?)になっちゃうそのギャップとか、悟っているように見せかけておいて後半で覗かせる精神的な幼さとか、もう最高でした。漫画版を先に読んでたので、はなからレイフォン萌え補正が働いてしまった事は否定しないけれども。ラストバトルの圧倒的な闘いっぷりは、「無茶苦茶だーーー!?」と思いつつもうっかり惚れてしまいそうw

噂に聞いてた生徒会長のカリアン氏も良い「悪役」で実に良かったし、「自立歩行する都市」という世界設定も面白かった。また、レイフォンとは対照的に自らの夢に向かって一生懸命な女の子達が凄く愛らしい。あと、リーリンからの手紙のシーンはマジで最高です。リーリンは本気で本編再登場希望で!ストーリーを引っ掻き回してくれそうだ!

そんなこんなで物語自体には凄く興味を持てたので、機会があれば2巻以降も読んでみようかと思ってるんだけど、本気で作者さんとの相性が最悪という予感がするので、どうしようかなあ…ほんと、あの読み辛さがなければ今すぐにでも2巻買って来る勢いなんですが。



余談ですが、深遊さんの描く漫画版はかなり最高でした。
私のようにシリーズを読もうか否か悩んでる人はとりあえず漫画版に手を出してみると良いかと。ある程度本編ネタバレもありますが、それに見合う面白さはあると思います。

レイフォンかっこいいよレイフォン。

 

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