ページ 155 | 今日もだらだら、読書日記。

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盗みにまいります! 平安盗賊恋絵巻

[著]剛 しいら [絵]乙橘

退屈に耐えかねていつもの通り身分を隠し、都大路へ出かけた東宮・慶仁は最近都を騒がせている盗賊「黒丸」の一味と遭遇し、剣を交える。しかし、剣を交えた相手の頭領の息子・赤丸はなんと女の子だった…!それ以来彼女のことが忘れられなくて…
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申し訳ないけどびみょー。
剣を交えた盗賊が男装した女の子で、しかも実はとある貴族の家から攫われたお姫様で……というその手の話では割合王道っぽい平安モノ。展開がどこからどこまで「お約束」すぎて、ちょっと王道過ぎて食傷気味なストーリーだったかも。全体的に意外性の無いストーリーの中、唯一隠し玉になっているのが実はヒロインがとある貴族の家のお姫様という設定なわけですが、これがあっさりと公式あらすじで暴露されてしまうため、どこにも意外性…ない…orz

結局こういう物語の場合、キャラクターの誰かに萌えれないとかなりやっていけないわけなんですが、シリーズ化前提で文庫化しているのかページ数が薄く、キャラクターもイマイチ書き込みが足りない印象。とにかくパンチが足りない。せっかく「男装の少女」「それにゾッコンな男」という美味しすぎる設定があるんだから、もうちょっとギャグ方向で健全なBL臭を放ってしまって良かったのに。赤丸の描写は(挿絵を含み)まるで女の子のそれであるため、男装した赤丸の正体に気づかずにかなりマジで告白してしまう慶仁のシーンとかもちっとも生きてこない。ここの場面が普通に男女の告白シーンにしか見えないのは致命傷だと思う。

作者さんはBLではかなり有名な人のようなので、BLの雰囲気を残しつつ一般の少女小説を書こうとして失敗したっていう印象を受けました。もうちょっと本来のガチな方向に暴走してもらっても問題なかったと思うんですよねえ、ラノベ界にはもっとギリギリなガチ小説なんていくらでもあるわけですし。

脇役の書き込みが異常に少ないので、メイン2人である赤丸&慶仁親王のどちらかに萌えられないと相当厳しい気がします。せめてページ数をもうちょっと増やして、ストーリーの内容をもう少し増やしてくれれば違ったのかもしれないけど。

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秋津島三 神ながら人ながら

[著]鷹野 祐希 [絵]水上 カオリ

諏訪に居る佐唯の元に現れたのは、あの日殺されたはずの廣沢秋人だった。彼が生きていた事に喜ぶ佐唯だが、同時に言いようの無い違和感・不快感に襲われる。一方、佐唯の事で託宣を受けた厳島の斎・弥彦は感応している市寸島比売の制止も聞かず、厳島を飛び出すが…
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完結編。地味に面白かったけど、クライマックスがイマイチ盛り上がらなくて、あっさり終わってしまったのがちょっと残念。

序盤の秋人vs佐唯は、元々血みどろ&(精神的に)グログロ気味なこのシリーズ中でも最高級の盛り上がり&グロ描写が素敵でした。初めて対峙したときの薄気味悪さもさることながら、バトル描写が……うわあ。なんというか、最高に醜悪。そんな醜悪なバトルの中だからこそ、その後の展開が黄泉返ってしまった秋人だけでなく、今まで佐唯が持っていた“復讐”というわだかまりも持っていってしまったのが嬉しくてたまりませんでした。良くも悪くも、序盤の黄泉返った廣沢秋人vs佐唯の対決がシリーズ最大の山場だといってもいいのではないかと。

少しずつ大物主命の斎としての自分を認め、恋人の死を乗り越え、人間的にも成長していく対する佐唯に対し、彼女を亡き者にして“天孫”の世の中を作ろうとする祥姫は次々に目論見を崩され、追い詰められる事に…っていうかこの子あれだよね。黒いっていうか物凄いヤンデレですよね。弥彦と戦ったときに覗かせた、佐唯への歪んだ愛憎がとってもヤンデレ的。ラストは是非“お姉様”と和解して元通り(とはいかないまでも、それに近いくらいの)関係を築いて欲しかったです。というか、ここまでヤンデレっぷりを見せ付けておいてラストがあっけなさ過ぎる……色々無理してたみたいだからラストであっさり陥落してしまったということでしょうか。

それにしても、本編となる血みどろストーリーもさることながら、今回も色々と大暴走な大物主命が素敵過ぎます。ちょっとラストが駆け足気味な終わり方だったこともあるし、あと1冊くらい続けてもうちょっと濃厚に大物主命と佐唯の夫婦漫才…もとい魂の触れ合いが見たかったです。ちょっと3巻で終わらせてしまうのが残念なシリーズでした。

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化物語 下

[著]西尾 維新 [絵]VOFAN

忍野に頼まれて山の中の神社に出かけた阿良々木暦と神原駿河は、切り刻まれた蛇の死体と少女を見かけた。しかもその少女は妹の友人で、阿良々木とも面識があって…。彼女に憑いた"蛇"の怪奇を祓おうとする阿良々木だが!?
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半年以上空きましたが、下巻の感想です。引き続き、とにかくキャラクター同士の漫才的なやりとりが素敵すぎるシリーズ。正ヒロインであるはずの戦場ヶ原ひたぎの出番が少なめなのはちょっと残念だけど、サブヒロイン達がしっかり代わりに素敵なやりとりを繰り広げてくれます。そして「つばさキャット」では出番殆ど無いのにしっかり正ヒロインとしておいしいところは持っていくひたぎさん、ほんと蕩れーーー!!!

特に神原駿河とのエロトークがいろいろな意味で素敵すぎました。何このエロッ娘!ひたぎさんがデレ担当に回って出番が減ったのと相対的に考えて、正直下巻の見所は彼女との掛け合いが最重要ポイントとみなしても過言ではない気がします。しかも百合属性でBL好き(=腐女子)とは実に素敵なキャラ設定ですね!

「ふふふ、世間広しと言えど、私を本気で走らせることができるのは阿良々木先輩と、戦場ヶ原先輩と、BL小説の発売日だけだ」
「誤解を恐れずに言わせてもらえれば、そこに並べられたことで、いまいち嬉しくない台詞になってるぞ…!」

「しかし阿良々木先輩、私はBLならば大抵のジャンルはいける口だが、中には不得手なものもあってな……そういう小説の場合は、本気で走る事はできない」
「訊いてねえー!」
しかも。
本気で走らないだけで、結局は買うらしい。

うんあった…BL小説じゃないけど私にもそんなパワフルな時期があったよ…某漫画雑誌のコミックスをほぼ全部買ってたりとか、発売日2日前の書店に2時間張り込んでフラゲして帰ったり……いやあ若かったねあの頃は……

しかし、色々な意味で感想を書きづらい本ですねー。「ここのやりとりにホレた!!」というところを語りだすとあまりにも抜き出したい箇所が多すぎて長くなりすぎてしまうし、かといって「会話のやりとりが面白すぎた」だけでまとめるのも勿体無い気が…とにかく、機関銃のような勢いで繰り広げられる会話の数々が最高でした。上巻の感想とあまり変わらない…。

とりあえず、未収録らしい?「こよみヴァンプ」の書籍化が楽しみでなりません。

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その宿命は星に訊け 岐伯春秋

[著]北条 風奈 [絵]櫻 ゆり

炎帝・神農氏を主君と仰ぐ薬師・岐伯は帝の命令により北部を収める帝の異父弟・軒轅氏に仕えることになる。様々な出会いを経て北部の飢饉から人々を救おうとする岐伯だが、兄へ劣等感を抱く軒轅氏と神農氏の間で戦争が起きて…
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その宿命は星に訊け—岐伯春秋
封神演義時代以前の中国を舞台にした中華ロマン。「封神演義」に登場するキャラクターたちが多く登場するので、某マンガ世代の人たちにはちょっとなじみの深い名前が多いかも。ちなみに発売当初買ったまま5年も積んでた一冊です…って考えると、これが実質的な「初ビーンズ」だったのか…。

エニックスで長いことSF系のノベライズを出していた北条風奈さんの小説、ということでエニックス側で出されていた著作の大ファンだったのですが……後書きで低年齢層を意識して文章の書き方を意図的に変えているという文章がありましたが、その所為かエニックス時代の文章を読んだときに感じた魅力が全くなくなってしまっていました。何よりもキャラクターや舞台の臨場感溢れる(一部では「やりすぎ」とまで言われた)描写表現がきっぱりさっぱり削られているのはもうなんていうか…。淡白といえば聞こえはいいけど、なんか以前の過剰なくらいの描写表現に慣れきった身としては違和感感じまくりでした。

いや、なんていうか「小説TWINSIGNAL」を読んだときに毎回感じていた、舞台になった街に一緒に旅行に言ったような気分になるそういう臨場感とか、そういうのが皆無だったのが個人的に期待はずれすぎたんだよー。もっと南部と北部の人々の生活の様子とか、そういうの書いてほしかったっていうかその辺を期待してたというか。

ストーリー自体は、中盤くらいまではまだ良かったかなあとおもうのですが、ラストが酷い。最後の2Pくらいで散々張り巡らされた伏線を後日談と言う形で強引に解決しておしまい。ヤバイくらいに何も落ちてない。ジャンプの10週打ち切りマンガみたいだ。シリーズものの1巻として、「彩雲国物語」の1巻みたいに未来の姿を暗示して、次巻につなぐって感じでも無いしなあ…。

各キャラクターの描写がとにかく浅くて、なぜ彼らが岐伯に絡んでくるのかとかそういう辺りがあまり見えてこない。主人公の描写はしっかりしていて、北と南の帝の間で揺れ動く様なんかはとても素敵なものがあるのですが(それでも最後の方に駆け足で書かれた部分という印象が否めないんだけど)、全体的に物語として浅い気がするのです…。

「古代中国ロマン」という今までの著作物とは一線を画するジャンルに挑戦したのがまずかったのか、角川に移って編集者にいろいろ言われて路線変更を迫られたのかはしりませんが、「小説TWINSIGNAL」や「奇跡の知性」が自分の中でかなり神だっただけに、この出来はショックでした。うーん、中学・高校時代に一番読み込んだ作家さんだと言っても過言ではない方だけに、この作品を最後に消えてしまったのが本当にもったいないと思えてしょうがないのですが。是非、いつか路線をSFに戻して復活してほしい作家さんです。(ビーンズよりも富士見Fか電撃か富士ミスあたりのほうが活躍できそうな作家さんだとおもうんだけどな?…)


ちなみにエニックス時代に出したオリジナルSF作品「奇跡の知性」は正直神がかってるとおもうので、うっかりこの本を読んでしまって欝になった貴方は是非古本屋で探してご一読してみてください。amazonさんで何故か定価以上の価格で売られててびっくりしましたが。

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キノの旅XI The beautiful world

[著]時雨沢 恵一 [絵]黒星 紅白

キノが立ち寄ったとある国では、大人達が大きな焚き火にテレビとつなげて遊ぶゲームや、マンガしか描かれていない本や、集めて遊ぶカードゲームなんかを燃やしていました。国の大人達に頼まれ、国の子供達と会話をしてみたら…?「子供の国」他10篇を収録。そして今回の「あとが(略)
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ヤァミンナ!年に一度のキノの旅最新巻ダヨ!!
のべるのぶろぐ。さんの紹介文にうっかり噴いたのでちょっとパクってみた)

今回はいつも以上に「キノ」らしくて面白い。やっぱりキノは長編よりも短編の寄せ集めの方が面白いな?とおもう今日この頃。というかこのくらい殺伐としてないとダメだとおもう(それもどうかと)。現代の何でもアニメやゲームの所為にしようとする大人達のような人々が集まる「子供の国」、ネタがどうみても某巨大掲示板な「つながっている国」、そしてサブタイトル界歴代ロングタイトルギネス記録を狙ったとしか思えない「アジン(略)の国」がお気に入りだったりします。

特に「アジン(略)の国」は、タイトルからしてもう明らかにネタ話だろうと思って掛かったらキノらしい殺伐さと優しさが共存する非常に良い話でした。全部書いたら5P半にも及ぶ長い長い国の名前を小さな子供がしゃべれるようになったら真っ先に覚えさせるという住民達の真の意図に気がついてしまうとちょっとジンワリしてしまったり。遠まわしに、そしてあっさりと後日談を語っているラストの語りも素敵です。

そしてすっかり恒例となりつつある「あとがき」。"みつけやすい"あとがきの方が何気に見付け辛いと思ったのは私だけでしょうか。普段読み終わるまでカバーはずさないので危うく見落とすところでした…。

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ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣い

[著]西尾 維新 [絵]竹 

玖渚友と決別したいーちゃんは、暴走した"人類最終"想影真心を今度こそ止めようと……世界を救おうと決意する。真心の狙いが「復讐」であるとすれば狙いはER3システム、狐面の男、そして自分自身であると予想したいーちゃんは、狐面の男や復活した哀川潤らと奇妙な同居生活を送ることになるのだが…?「戯言」シリーズ完結篇。
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うーん、色々なところで言われてるみたいだけどやはり「いーちゃん」の過去が結局不鮮明なままだった事と、あまりにも「予定調和」という感じのラストはちょっと残念でした。玖渚といーちゃんの"決別"にはジーンと来るものがあったんだけど、彼らの関係に置いて一番大きく影響を与えていたであろう幾つかのエピソードが意図的に伏せられたまま終わってしまったので、いい話に乗り切れない部分もあったように思えます。

と、ネガティブな感想から始まってしまいましたが内容としては文句なしに面白かったです。「クビキリサイクル」からずっと"戯言遣い"として"傍観者"に徹してきた主人公が様々な事件を経て変わって行って、最終的には今度こそ間違いを犯さないために自ら動く、というシリーズ通しての成長の過程は凄く良かったし、冒頭の玖渚との会話もジーンとしたし。最終決戦前に少しずつ出演者達が「物語」から去っていく様子は、祭りの終わりを感じさせて感慨深いものがありました。

そして何よりも復活した哀川潤が…!!「人類最強の請負人」ではない、「娘」としての哀川潤の姿は見ていて新鮮だったし(言い訳が始まったときは様々な意味でどうしようかとw)、狐面の男とのギクシャクしたコンビっぷりも中々面白かった。そしてラストは……いつも通り、いやそれ以上にかっこよく、しっかり物語を締めてくれました。

哀川さんは、不敵に笑う。
唇を目いっぱい歪めて、目を細め。
「王道で行こうぜ、王道で。そんなことで奇ィ衒ってどうするんだよ。普通に終わらそう。普通でいいんだよ。何事も普通が一番だ。てめえらみてえな不幸な奴と玖渚ちんみてえなかわいそうな奴とのおしまい、、、、なんだぜ——」
「——ハッピーエンド以外は認めねえっつーの」

シリーズに手をつけた頃からは予想もしなかったほど楽しめたシリーズでした。完結してしまったのは残念だけど、今度元気があったら「零崎」シリーズにも手を出してみようかなあ。

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ネコソギラジカル(中) 赤き征裁vs.橙なる種

[著]西尾 維新 [絵]竹 

狐面の男の元に居たのは、かつていーちゃんがER3システムで共に学び、そして“殺した”筈の少女。“橙なる種”にして“人類最終”想影真心。その戦いで発生した被害はあまりにも甚大だった。それでも、立ち止まってはいられない。十三階段の力を削ぐため動き出したいーちゃんだが、狐面の男は意外な行動に出て…
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クライマックスに向けて文字通り「加速」を続ける本作。人類最強すらあっさりと超える“人類最終”想影真心の圧倒的な強さに呆然とする暇もなく続々と退場者が…。様々なキャラクターの退場はどれもどこか印象的で、寂しいものだったけど、何よりも子供のクセにどこか悟っちゃってる崩子ちゃんの兄・萌太くんの姿が印象的でした。なんていうか、こういう「退場」の仕方は卑怯だ…。

ストーリーの展開とタイトルからして、哀川潤vs想影真心のリベンジバトル(それもお互いの立場を逆にした状態で)があると信じていたのに、結局二人の激突は最初のアレだけですか?。そこだけはちょっとというか物凄く残念。なんていうか、色々楽しみにしてたのに(笑)

しかし、今回は一番いいところで遂に復活した零崎が美味しい所を独り占め!(ちょっと違う)「クビシメロマンチスト」で一番ツボだった、まるで違うようでどこか似ている、鏡のような二人の掛け合いが見れるのは凄く嬉しいです。まあ生きているんじゃないかとは思っていたけどこんなところで復活しますか貴方は!

ラストで衝撃の事実が明かされ、息を付く暇もなく物語はシリーズ最終巻へ。色々な意味で「繋ぎ」の1冊となっているので感想は控えめに、一刻も早く下巻に取り掛かりたいと思います。どういう結末を迎えるのか、本当に楽しみです。

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新機動戦記ガンダムW 下 Endless Waltz

[著]隅沢 克之 [原作]矢立 肇 [原作]富野 由悠季
[絵]あさぎ 桜 [絵]高乗 陽子 [絵]仲 盛文


リリーナを救出するためにX18999コロニーに進入したヒイロとデュオだが、ガンダムを持たない二人は次第に苦戦を強いられていく。更にそこに、アルトロンガンダムに乗った五飛が戦いを挑んできて…
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「新機動戦記ガンダムW エンドレスワルツ」のノベライズ後編。上巻の時程グダグダではありませんが、やっぱりキャラクターの過去話を挿入しすぎてテンポ悪くなっているような気がしてしょうがなかったりします。しかも、正直なところ本編よりも過去話の方が俄然面白かったりするから困る。

結局、五飛がなんでマリーメイアの側に居るのかイマイチよくわかんなかったりするのは私の理解力が足りないからなのでしょうか。映像が中心のアニメだったらある程度誤魔化せそうな所なんだけど、文字にしてしまうとイマイチ物足りないものがあったりします。後最後のリリーナのセリフ、解釈次第ではアニメ本編の結論を覆しかねないような気がしなくも…。うーん、なんか難しい事言われて煙に巻かれたような印象がぬぐえません。

「エンドレス・ワルツ」本編は各キャラクターの過去を語るために作られたオマケ、と割り切った方が楽しめそう。下巻でも五飛が自分のガンダムを「ナタク」と呼ぶことになった理由やカトルがマグアナック隊とであったエピソード等が収録されており、その辺は非常に面白かったです。五飛のエピソードには彼の意外な過去にはしんみりさせられたし、オトコマエなカトル様(笑)が無骨なマグアナック隊を手なずける(違います)エピソードも素敵でした。

元々映像だけでストーリーが補完出来ている作品だろうとおもうので、OVA版を一度映像で見てから読み直せば、本編を映像で補完できるから各キャラクターの過去話に集中できて良いのかもしれませんねー。

同じガンダムのノベライズだと、私の中では後藤リウ版「機動戦士ガンダムSEED」シリーズがあまりにも神すぎたので、比較して評価が低めになってしまったのは否めないかも。面白いことは面白かったんですけど。リウ版は神。

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面白検索キーワード&今月のまとめ[2007年9月分]

色々忙しかったので今月は大して本が読めないんじゃないかな?と
予想していたら、逆にかなりの冊数読んじゃってました。
純粋な読了数が20を超えたのって今年初めてだったりします。

「お・り・が・み」のシリーズ読破をやった所為もあるとおもいますが。
いやーやっぱり何かのシリーズにハマると読了冊数上がりますよね!

今月の人気検索ワード(作品別)

今月感想書いたものから人気だったやつを取り上げてます。
ちなみに「ノエルと蒼穹の未来」は実際検索ワード的には5位で、
3位は「バカとテストと召喚獣」、4位はアニメ化決定の「狼と香辛料」でした。

■彩雲国物語 白虹は天をめざす(→感想

普段から検索ワードで頻繁に登場する彩雲国ですが、今月はやたらとアクセスがあったような気がします。というか、前巻が出たときはハルヒの新刊とバッティングしていたので、ある意味目立たなくて当然なのか…。
最新刊の劉輝かっこいいよ劉輝。
■扉の外3(→感想

1・2巻と連続で色々と物議をかもし出したシリーズ、最終巻。どうみても打ち切りです本当にありがとうございました。2巻が凄い好きだったので残念だなあ…一応次シリーズに期待ってことで。
■ノエルと蒼穹の未来 感想(→感想

月の後半に感想書いたのに、凄い追い上げで検索キーワード5位とか…!TRPG関連のブログサイトさんからリンクがあったお陰でアクセス数が跳ね上がり、シリーズ関連の検索ワードもかなり多かったです。トラン×ノエルが王道なんでしょうか、世間的には。
内容はTRPG初心者の私も楽しめる、良シリーズだったのでかなりオススメです。


次は恒例の「面白検索キーワード」のコーナーです。元気良くいってみよー。


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新機動戦記ガンダムW 上 Endless Waltz

[著]隅沢 克之 [原作]矢立 肇 [原作]富野 由悠季
[絵]あさぎ 桜 [絵]高乗 陽子 [絵]仲 盛文


AC196年、地球上の戦争兵器は根絶され、人々は平和を謳歌していた。ところが外務次官となったリリーナが誘拐され、トレーズの娘を名乗る少女が世界に向けて宣戦布告を行う。彼女の救出に向かったヒイロとデュオの前に立ちはだかったのはかつての仲間であるトロワと五飛だった!
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ガンダムWの続編となるOVA版のノベライズ。本文挿絵が「セイントビースト」「少年陰陽師」のあさぎ桜とか、明らかに女性ファンの購入を意識していて素敵です。角川書店は良くわかっていらっしゃる。

ええ私も大好きですあさぎ桜ハァハァ(*´д`)

まだ上巻という所為もあると思うのですが、内容としてはマリーメイアが宣戦布告を行うあたりまでで終了。どちらかというと各キャラクターの過去話が中心になっています。というか、本文が1進んだら過去話が3入るというような状態なので、全く話が進まないのには微妙に閉口。OVA版がどういう進み方をしているのかは判らないのですが、本編で1冊+各キャラクターの外伝という形で別に1冊出した方がテンポはよかったんじゃないかなあという気がします。

でも、その分各キャラの過去話はかなり美味しかったり。各ガンダムパイロットだけでなくリリーナやらキャスリンやら、サブキャラクター達の過去話もふんだんに挿入されてきます。特にデュオの過去話は、きっとガンダムパイロットになるくらいだから何か色々あったんだろうなあくらいは予想してましたが予想以上に重くて、インパクトありました。ある意味ガンダムパイロットとしては「純粋培養」的なイメージすらうけるヒイロの過去話とはあまりにも対照的で、印象的。というかよもやここまで重いとは……

あと、腐女子的にはデュオとヒイロの共闘に始終萌え燃えでした。凸凹コンビに見えて実は仲良しな関係が実にイイ!しかも、本編での戦いを経てなんだかんだいってヒイロが微妙にデュオに心を開いてる(っぽい)シーンが随所に挿入されて、腐女子の萌えツボを刺激します。

閃光の照り返しの中、デュオは得意げに言う。
「どうだい……オレの腕もたいしたもんだろ」
ヒイロのことだ。どうせ、また、悪意に満ちた切り返しがくると思っていた。
「ああ……最初から、おまえの技術をアテにしている」
デュオは、素直に喜んだ。
「嬉しいこといってくれるぜ!」
だがよくよく考えてみると、デュオ本人ではなく、デュオの技術だけをアテにしているという意味合いだと判った。
(クソッ、やっぱり素直じゃねえ……)

うわああああああああ萌ええええええ(*>д<)=3
これは下巻も楽しみだ…!!

ていうか、気がつくとこの本の感想、7割くらいデュオ萌え話して終わってる気がするんですが、ここは一つ気にしないであげてください。元々デュオ萌えですが何か?

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